JPH08505909A - 整形外科支持材料用の布帛裏地 - Google Patents

整形外科支持材料用の布帛裏地

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JPH08505909A JP51719194A JP51719194A JPH08505909A JP H08505909 A JPH08505909 A JP H08505909A JP 51719194 A JP51719194 A JP 51719194A JP 51719194 A JP51719194 A JP 51719194A JP H08505909 A JPH08505909 A JP H08505909A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、裏地の布帛に、非ガラス繊維の極細デニール糸を有する特異的なメリヤス組織を提供する。好ましくは、非ガラス繊維の極細デニール糸(1)は熱収縮性糸またはストレッチ糸との組み合わせで使用され、および、代わりに剛性制御のための非ガラス繊維糸、即ち、剛性制御糸(2)との組み合わせで使用される。より好ましくは、非ガラス繊維の極細デニール糸はストレッチ糸および非ガラス繊維の剛性制御糸との組み合わせである。最も好ましくは、非ガラス繊維極細デニール糸(1)は熱収縮性糸の弾性の延伸性糸および非ガラス繊維の剛性制御糸との組み合わせである。

Description

【発明の詳細な説明】 整形外科支持材料用の布帛裏地発明の分野 本発明はメリヤス布帛に関する。より詳細には、本発明は整形外科用ギプス包 帯テープのような整形外科の固定装置用の裏地として使用されるメリヤス布帛に 関する。発明の背景 現在の整形外科の固定若しくは支持材料、例えば、ギプス包帯テープは、布帛 裏地および石膏または合成樹脂材料のような硬化性組成物を含む。裏地で使用さ れる布帛は幾つかの有用な機能を有する。例えば、それは、硬化性組成物を保有 する便利な手段を提供する。それは最終の複合材ギプス包帯の補強をも援助する 。更に、硬化性樹脂を含む整形外科用ギプス包帯材料では、多くの空隙を有する 裏地材料、即ち、開口した形状の裏地材料を使用することは、充分な多孔性を確 保する。このことにより、樹脂と充分な量の硬化剤、例えば、水を接触させるこ とができる。 市販されている多くの整形外科用ギプス包帯材料で使用されている布帛はガラ ス繊維から製造されている。このようなガラス繊維裏地材料は、一般に、合成有 機繊維のメリヤス、ガーゼ、不織布および他の非ガラス繊維複合材裏地を使用し ているギプス包帯よりも優れた強度を有するギプス包帯を提供する。ガラス繊維 の裏地材料は優れた強度を提供するが、ギプス包帯の取り外しの際に医業従事者 にある懸念を与える。ギプス包帯は通常の首振りギプス包帯ノコギリを使用して 除去されるから、通常にはガラス繊維のダストが発生する。このダストは非吸引 性の厄介なダストであると分類され、そしてそれ故、通常には害ではないが、多 くの医業従事者はこのようなガラス繊維粒子の吸入の効果が健康を害するのでは ないかと懸念 している。更に、ガラス繊維を含有するギプス包帯は石膏ギプス包帯よりも高い x−線透明性を一般に有するが、メリヤス組織は可視性であり、損傷部を詳細に 検査する能力を妨げうる。 整形外科用裏地材料を開発するときに、材料の適合性は重要な考慮点である。 「グラブ状」の適合性を提供するためには、裏地材料はギプス包帯を受ける患者 の肢体の形状に一致すべきである。このことは、くるぶし、肘、踵および膝の周 辺のような骨格のはっきりした領域では特に困難である。材料の適合性は布帛の 長手方向の延伸性、即ち、長さ方向の伸び率により主に決定される。 適合性のガラス繊維裏地材料は開発されているが、特殊な編成技術および加工 装置が必要である。特殊な技術および装置を必要としないために、非ガラス繊維 裏地材料がガラス繊維を代替するように開発されている。しかし、ポリエステル またはポリプロピレンを含むような多くの市販の非ガラス繊維裏地材料も延伸性 が限定されており、この為、適合性が制限されている。更に、低い弾性率の有機 繊維から製造されたギプス包帯はガラス繊維から製造されたギプス包帯よりも実 質的に弱い。即ち、多くの非ガラス繊維材料(約5〜100g/デニール)、例 えば、ポリエステル(約50〜80g/デニール)の弾性率(繊維が機械的に荷 重されたときに起こる歪みの変化に対する応力の変化の比)はガラス繊維(20 0〜300g/デニール)の弾性率よりもかなり低く、そしてこの為、より低い 弾性率の剛性でない硬化した複合材を提供する。この為、硬化した複合材の樹脂 成分はガラス繊維布帛が裏地を形成するときよりも大きな荷重を支持する必要が ある。この為、非ガラス繊維裏地では、より多量の樹脂が一般に必要である。多 量の硬化性ギプス包帯組成物では、樹脂の溜まり、高い発熱および低い多孔性を もたらす可能性があるので望ましくない。 ガラス繊維またはポリエステルメリヤス裏地材料の延伸性、および、それによ る適合性は、チェーンステッチのウェールに弾性糸を入れることにより向上した 。もしギプス包帯テープが注意深く適用されなければ、肢体を圧迫し、そして更 に肢体を傷つける可能性があるから、高度に弾性の糸を含む裏地を使用すること は必ずしも望ましくない。このように、非弾性またはほんの少しだけ弾性の延伸 性が好ましい。これらの裏地の欠点となりうる第二の性質は、裏地が延伸された ときに、長手方向に皺になる傾向があることである。このことは適合性を低下さ せ、そして粗い表面とする。 この為、患者の肢体に充分に適合性であり、圧迫の可能性が低く、適用の際に 皺にならず、そして、高い強度、剛性および多孔性を提供する裏地材料が必要で ある。上記の性質に加えて、放射線透明性、例えば、x−線透明性でもある裏地 材料が必要である。発明の要旨 本発明は、樹脂の含漬のための裏地材料を提供し、即ち、樹脂含漬したシート を提供する。これらの樹脂含漬したシートは整形外科用支持材料、即ち、硬化し 且つ体の一部分を固定し、および/または支持することができる医療用包帯とし て特に有用である。本明細書中において樹脂含漬した「シート」と呼ぶが、この ような硬化性包帯は、整形外科用のギプス包帯、固定副木、ブレス、支持体、保 護シールド、矯正具等を製造するために、テープ、シート、フィルム、平板また は管状の形で使用されることができる。更に、予備加工された形状の他の構造体 が使用されうる。本明細書中で使用されるときに、「整形外科用支持材料」、「 整形外科用固定材料」および「整形外科用ギプス包帯材料」は、包帯のあらゆる これらの形を包含するように相互互換的に使用され、そして「ギプス包帯」また は「支持体」はあらゆるこれらの整形外科用構造体を含むように使 用される。 通常、本発明の裏地材料は、整形外科用ギプス包帯、即ち、硬化性ギプス包帯 組成物で含漬した布帛のロールで使用される。本発明の裏地材料は、適用時に有 利なことに皺にならない薄いギプス包帯テープを提供する。更に、それは過度の 弾性を有せずに優れた適合性および成形性を提供する。 好ましくは、本発明の裏地材料は非ガラス繊維含有布帛から製造される。好ま しい非ガラス繊維裏地材料は、他の非ガラス繊維およびガラス繊維裏地材料と比 較して優れた樹脂保有能を提供する。このように、樹脂配合物を塗布したときに 、本発明の好ましい非ガラス繊維裏地材料は、放射線透明性、x−線に対する透 明性を保持しながら、通常のガラス繊維ギプス包帯の強度および耐久性を有する 。 これらおよび他の利点は、裏地布帛において非ガラス繊維の極細デニール糸を 有する特異的なメリヤス組織の使用により付与される。好ましくは、この非ガラ ス繊維の極細デニール糸はストレッチ糸との組み合わせで使用され、好ましくは 熱収縮性糸との組み合わせで使用される。別の好ましい態様において、非ガラス 繊維の極細デニール糸は剛性を制御するための糸、即ち、剛性制御糸との組み合 わせで使用されることができる。より好ましくは、非ガラス繊維極細デニール糸 はストレッチ糸および非ガラス繊維剛性制御糸との組み合わせで使用される。最 も好ましくは、非ガラス繊維極細デニール糸は熱収縮性の弾性ストレッチ糸およ び非ガラス繊維剛性制御糸とともに使用される。剛性制御糸は好ましくはモノフ ィラメントである。このモノフィラメント糸は一般に約5〜100g/デニール 、そして好ましくは約15〜50g/デニールの弾性率を有する非弾性である。 この組み合わせの糸は、チェーンステッチのウェールに熱収縮性 糸またはストレッチ糸を有する特異的なメリヤス組織が使用される。この組み合 わせの糸は有利には整形外科用支持材料の裏地布帛中で使用されるが、それは高 度に適合性であり且つ成形性の布帛が望ましいあらゆる用途で使用されることが できる。 布帛はたて編および熱収縮加工、その後に、厚さを減じるために布帛をカレン ダー加工して平坦にする加工により製造される。即ち、一度、糸を所望の形状に 編成し、この布帛を高温加圧されたカレンダーローラーセットに通してアイロン 掛けすることにより布帛厚さを低下させる。特定の態様において、メリヤス組織 は、新たな三次元形状に剛性制御糸を固化するために熱サイクルで更に熱処理さ れる。図面の簡単な説明 図1aは三枚筬たて編組織のチェーンステッチの模式図である。 図1bは三枚筬たて編組織のよこインレイの模式図である。 図1cは三枚筬たて編組織のよこ挿入の模式図である。 図1dは本発明の好ましい布帛の三枚筬たて編組織の模式図である。 図2は布帛の幅に沿って個々に挿入された三本の糸を使用した長いよこ挿入を 有する布帛の別の態様の模式図である。 図3は布帛の幅に沿って個々に挿入された六本の糸を使用した長いよこ挿入を 有する布帛の別の態様の模式図である。 図4aはよこ挿入の詳細な模式図であって、チェーンステッチの1つの垂直の ウェールを形成している同一の編ニードルの下で隣接した管状ラッピングガイド 要素により長いよこ挿入糸が配置されていることを示す。 図4bはチェーンステッチの隣接する2本のウェールに2本の糸 が交互に挿入されて配置されていることを示す長いよこ挿入の詳細な模式図であ る。 図5は試験の配置に布帛片を付けたハンド試験掴み具の模式図である。 図6はガラス繊維を含む布帛(SC+)、ポリエステル極細デニール糸から製 造された布帛(PE)、並びに、ポリエステル極細デニール糸およびナイロンモ ノフィラメント糸から製造された布帛(PE+モノ)のハンド試験結果(試料材 料の8.2cm幅当たりのグラム数で)のグラフである。 図7は熱収縮性糸、極細デニール糸およびモノフィラメント糸から布帛を製造 するための、本発明の好ましい方法の模式図である。発明の詳細な説明 本発明は、好ましくはギプス包帯テープのような整形外科用固定材料の裏地成 分としての使用のための樹脂含漬したシート材料を提供する。この裏地成分は、 ギプス包帯テープの保管および最終用途での適用の際に、硬化性ギプス包帯組成 物、例えば、樹脂材料のリザーバーとして機能する。即ち、ギプス包帯のような 整形外科用支持材料の裏地を形成するように使用される布帛は、樹脂が布帛繊維 と完全に混合し、そして繊維の網目構造により形成された空間内にあるように硬 化性樹脂が含漬されている。硬化時に、樹脂は重合し、熱硬化状態、即ち、架橋 状態に硬化して剛性構造を形成する。 布帛が好ましい樹脂系との組み合わせで本発明の裏地に使用された結果として 、裏地は、従来のガラス繊維の裏地と同等であるかまたはそれより優れた延伸性 、強度および耐久性を有する高度に延伸性の裏地材料、例えば、ギプス包帯テー プを提供する。更に、本発明の裏地布帛、即ち、裏地材料は、有利なことに、過 度の弾性を有 せずに優れた適合性および成形性を提供する。本発明の特定の好ましい布帛は、 また、従来のガラス繊維および非ガラス繊維製品と比較して、高い樹脂保有能を 提供する。 一般に、本発明の裏地材料は体の輪郭のある部分、例えば、踵、膝または肘の 周囲に整形外科用の支持材料を適合させるために比較的に柔軟であり且つ延伸性 である布帛から製造される。本発明の布帛は熱収縮およびカレンダー加工(下記 に記載の加工工程)後に、1.501b/in(2.6N/cm)幅の荷重を1 分間加えた後に測定して約15〜100%、そして好ましくは約40〜60%の 長手方向の伸び率を有する。これらの伸び率の値は、もしカレンダー加工を行う ならば、加工後に取られた値と理解されるべきである。より好ましくは、伸び率 はカレンダー加工後に同荷重下で約45〜55%である。約50%の伸び率以上 では幾分かの利益が実現するが、最大の利益は約45%〜約55%で実現する。 それは、約55%以上の伸び率ではテープ厚さの増加、裏地の密度の増加および コストの増加に比較して適合性は実質的に増加しないからである。 本発明の整形外科用支持材料に使用される布帛は特定の理想的な組織的特徴、 例えば、表面積、多孔性および厚さを有しなければならない。このような組織的 特質は、裏地が保有することができる樹脂の量、並びに、硬化剤、例えば、水が 布帛中に含漬された硬化性樹脂の塊と接触する速度および程度に影響を及ぼす。 例えば、もし硬化剤が樹脂表面に接触することしかできないならば、樹脂の主要 部分は長期間にわたって流体のままであり、結果的に、非常に長時間の硬化時間 および弱いギプス包帯をもたらす。この状況は、樹脂層が薄く保たれるならば避 けられることである。しかし、薄い樹脂層は、通常、充分な剛性を達成するよう に適用される樹脂の量と、テープ層の間の充分に強固な結合の形成との兼ね合い による。もし 布帛が充分に薄く、且つ、孔質組織内で比較的に高い表面/体積比率を有するな らば、薄い樹脂層は適切な樹脂装填量で達成されることができる。 布帛の厚さは樹脂装填量および樹脂層の厚さの観点からのみ最適化されるので はなく、ギプス包帯の層の数の観点からも最適化される。即ち、布帛の厚さは、 ギプス包帯内のテープの樹脂装填量、樹脂層厚さおよび層の数の間の兼ね合いに よる。通常、ギプス包帯は約4〜12層のテープの重ね巻きからなり、好ましく は重量負荷のない領域では約4〜5層、そして踵のような重量負荷のある領域で は8〜12層の重ね巻きからなる。この為、所望の最終のギプス包帯強度および 剛性を達成するために充分な量の硬化性樹脂はこれらの少ない層に適用される。 約0.05〜0.15cmの厚さを有する布帛を使用すると、適切な量の硬化性 樹脂は本発明の裏地中に含漬されることができる。好ましくは、布帛は薄く、即 ち、約0.13cm以下の厚さを有する。より好ましくは、本発明の布帛は、2 .54cm直径の接触点を有するAmes Gauge Co.(Waltham,MA)202厚さゲー ジを使用して測定して約0.076〜0.10cmの厚さを有する。 本発明の布帛は開口しており、即ち、メッシュ布帛である。即ち、硬化性樹脂 の布帛への含漬および硬化剤、例えば、水の布帛への浸入を促進する開口部を有 する。これらの開口部は、また、最終のギプス包帯を通じて湿分の蒸発および空 気循環を可能にするので有利である。好ましくは、本発明の布帛は6〜70開口 部/cm2を有する。より好ましくは、約19〜39開口部/cm2を有する。開 口部はメリヤスのメッシュ相当分で決まる。開口部の数は、ウェール数/cm( 布帛の長さ方向に沿ったチェーンステッチ数)xコース数(即ち、布帛の横方向 に走っている列数)により得られる。 1つの態様において、これらおよび他の有利な特質は裏地の布帛内に非ガラス 繊維の極細デニール糸を有する特異的なメリヤス組織を使用することにより部分 的に布帛に付与される。好ましくは、非ガラス繊維の極細デニール糸はストレッ チ糸、好ましくは熱収縮性糸との組み合わせで使用される。別の好ましい態様に おいて、非ガラス繊維の極細デニール糸は非ガラス繊維剛性制御糸との組み合わ せで使用されることができる。より好ましくは、非ガラス繊維の極細デニール糸 はストレッチ糸および非ガラス繊維剛性制御糸との組み合わせで使用される。最 も好ましくは、非ガラス繊維極細デニール糸は、熱収縮性の高ストレッチ糸およ び非ガラス繊維剛性制御糸との組み合わせで使用される。この為、本発明の最も 好ましい布帛はガラス繊維糸を含まない。更に別の態様において、非ガラス繊維 剛性制御糸は、適用の際に布帛が皺にならないように、通常の樹脂コートされた メリヤス布帛内で使用される。 糸のこの好ましい組み合わせは特異的なメリヤス組織内で使用される。好まし い布帛は、三枚筬たて編加工により製造される。フロントバーはストレッチ糸、 好ましくは熱収縮性糸でチェーンステッチを行う。バックバーは極細デニール糸 を配置し、そしてミドルバーは剛性制御糸、好ましくはモノフィラメント糸を配 置する。バックバーおよびミドルバーは幾つかの針にわたって糸を配置すること ができる。これは編機の制約によってのみ制御される。一般に、剛性制御糸は極 細デニール糸よりも多くの針下に配置され、よこ挿入と呼ばれる。更に、インレ イ糸はオーバーラップしてもまたはオーバーラップしなくてもよい。即ち、各イ ンレイ糸は他のインレイ糸および/または挿入糸、即ち、他の剛性制御糸または 極細デニール糸とオーバーラップして、またはオーバーラップしないで挿入され るとができる。本明細書中で使用されるときに、「オーバーラッ プ」形状は複数の糸がウェールステッチの単一ループを通過している形状である 。 図1a〜dを参照し、メリヤス組織は好ましくは三枚筬メリヤス組織である。 第一のラッピングバーは、チェーンステッチのウェールにおいてストレッチ糸、 好ましくは熱収縮性糸をチェーンステッチに入れる(図1a)。各糸についての ラッピング順序は/1−0/0−1/である。第二のラッピングバーは、よこイ ンレイとして極細デニール糸を入れる(図1b)。各糸についてのラッピング順 序は/1−0/3−3/である。第三のラッピングバーは剛性制御糸、好ましく はモノフィラメント糸をよこ糸で、即ち、よこ挿入として入れる(図1c)。各 糸についてのラッピング順序は/7−7/0−0/である。好ましい複合材の三 枚筬たて編組織を図1dに示す。この複合材において、よこインレイ糸(1)、 即ち、この好ましい態様における極細デニール糸、および、よこ挿入糸(2)、 即ち、この好ましい態様における剛性制御糸は反対方向に配置されている。 上記に記載の通り、整形外科用の固定材料、例えば、ギプス包帯における裏地 の基本的な機能は、硬化性組成物、例えば、樹脂の保有である。保有される硬化 性のギプス包帯組成物の量は、充分な層間積層が達成されるほど充分ではあるが 、重力下でロール底部に樹脂の溜まりが起こるほどには多量でない。ポリエステ ルのような非ガラス繊維の弾性率はガラス繊維よりも低いから、ポリエステルの 裏地は硬化した複合材をあまり支持しない。この為、非ガラス繊維裏地はガラス 繊維のような強度を達成するためには、単位面積当たりに、より多量の樹脂を保 有する必要がある。 本発明の布帛は、多孔性およびギプス包帯の適合性に悪影響を及ぼさずに、多 量の樹脂を保有することができる。更に、極細デニー ル糸を含む好ましい布帛は従来のギプス包帯テープで得ることができるよりも鮮 明に印刷された布帛を提供することが期待される。これは極細デニール糸のより 高い表面積によるものであると信じられる。 本発明のメリヤス布帛が樹脂を保有することができる能力を増加させる別の方 法はテキスチャード加工による。テキスチャード加工された布帛は布帛は編成後 に布帛をテキスチャード加工すること、または、編成前に布帛をテキスチャード 加工することにより得られることができる。好ましくは、糸は布帛が編成される 前にテキスチャード加工される。テキスチャード加工の様々な方法は当業者に知 られており、そして例えば、M.L.JosephによるIntroductory Textile Science ,第五版(1956)(Holt,Rinehart and Winston,New York)に記載されている 。これらの方法は、スチームまたはエアジェット処理、仮撚法のような様々な加 撚法、ギアクリンプ加工、スタッファーボックス法、ナイフエッジ法、延伸テキ スチャード加工等を含む。好ましくは、エアジェット法が使用される。 非常に小さなの直径の、即ち、約1.5デニール以下の繊維またはフィラメン トから形成された非ガラス繊維は本発明で使用される。これらの糸は非ガラス繊 維「極細デニール」糸と呼ばれる。ここで、極細デニール糸は約1.5デニール 以下の直径を有する糸であり、それは極細デニール糸に一般に受け入れられてい る直径より若干大きい。好ましくは、本発明で使用される非ガラス繊維極細デニ ール糸は約1.0デニール以下の直径を有する繊維またはフィラメントから形成 される。これらの糸は極端に柔らかい「ハンド」、即ち、柔軟性を有し、非常に 適合性であり、且つ、加工性である布帛に寄与する。完全にこれらの糸から製造 された布帛は優れたドレープ性を有する殆どシルク状の感触を作る。このような 布帛は整形外科用 支持材料の裏地として使用されうる。 極細デニール糸は合成または天然素材のあらゆる有機ステープル繊維または連 続フィラメントから製造されてよい。極細デニール糸中での使用に適切なステー プル繊維およびフィラメントは、限定するわけではないが、ポリエステル、ポリ アミド、ポリアラミド、ポリオレフィン、レーヨン、ハロゲン化ポリオレフィン 、コポリマー、例えば、ポリエーテルエステル、ポリアミド、並びにポリマーブ レンドを含む。好ましくは極細デニール糸はレーヨンおよびポリエステルから製 造されており、それはBASF Fibers(Williamsburg,VA)、DuPont(New York,N Y)、およびDixie Yarns(Charlotte,NC)を含む数社の製造業者から入手可能 である。レーヨンおよびポリエステル極細デニール糸はステープル繊維および連 続フィラメントの両方の形で市販されており、また、部分的に配向した糸フィラ メントおよび完全に配向したステープル糸の両方で入手可能である。 より好ましくは、極細デニール糸はポリエステル繊維またはフィラメントから 製造されている。一般に、これはポリエステル糸は比較的に安価であり、現状で は入手が容易であり、そして比較的に安全で且つ環境に優しいと考えられている からである。更に、ポリエステル糸は大気湿分に対して低い親和性であり、そし て殆どの樹脂に対して高い親和性であるために、水硬化性樹脂で塗布する前に乾 燥を必要としない。1つの特に好ましい糸は1.2デニールの直径を有する18 /2ポリエステルスパン糸であり、そしてDixie Yarns(Charlotte,NC)から入 手可能である。 本発明で使用される極細デニール糸は1種以上のタイプの上記の繊維またはフ ィラメントの組み合わせから製造されることができる。フィラメントまたはステ ープル繊維は、望むならば、延伸性のために部分的に配向されまたはテキスチャ ード加工されることができる。 極細デニール糸は、より大きな直径の繊維またはフィラメントから製造された 糸と組み合わされてよい。これらの、より大きな直径の糸は合成、天然または無 機素材のいずれのものであってもよい。即ち、極細デニール糸は、より大きな直 径のポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリウレタン、ポリオ レフィン、レーヨン、綿、炭素、セラミック、硼素、および/またはガラス繊維 の糸と組み合わされてよい。例えば、これらの極細デニール糸はインレイ、即ち 、よこ部分インレイとして、ウェール、即ち、チェーンステッチのガラス繊維糸 と編成されることができる。ガラス繊維糸が使用されるならば、通常には布帛の 総重量の約40〜70%のみがガラス繊維成分から作られたものである。 極細デニール糸は好ましくはたて編形状に作られる。極細デニール糸のみを有 する裏地布帛において、よこ糸およびウェールの両方は極細デニールからなる。 例1は1つのこのような態様を例示している。このようなメリヤス生地は約3. 9〜9.8ウェール/cmおよび約2.0〜9.8ステッチ/cmを有すること ができる。一般に、本発明の布帛中のステッチ数/cmは使用される糸およびニ ードルベッドのゲージにより変えることができる。好ましくは、布帛は、約1. 2〜9.8ステッチ/cm、より好ましくは約1.6〜5.9ステッチ/cm、 そして最も好ましくは約2.0〜3.9ステッチ/cmを有する。 現在販売されている殆どの極細デニール糸は延伸性を有するようにテクスチャ ード加工されてはいないから、それは非常に低い延伸性を有する非弾性糸である 。もし極細デニール糸が布帛の長手方向に沿って走っているウェール、即ち、チ ェーンステッチにおいて使用されるならば、それは布帛の延伸性を制限すること により適合性を制限する。もし、テクスチャード加工された糸、即ち、延伸性の 極細デニール糸がテクスチャード加工されていない極細デニール糸との組み合わ せで使用されるならば、テクスチャード加工された極細デニール糸はウェールで 使用され、そしてテクスチャード加工されていない極細デニール糸はよこ糸で使 用される。 極細デニール糸を含む布帛は、しかし、多くの方法により延伸性であることが できる。例えば、本明細書と同日出願の米国特許出願第08/008,751号に記載され ている微細しぼ寄せ加工により延伸性は付与されうる。前記発明の微細しぼ寄せ 加工は適切な布帛、一般には天然有機繊維または好ましくは合成有機繊維の機械 圧縮またはクリンプ加工を必要とする。繊維はメリヤス、織布または、不織布、 例えば、スパンレースされた若しくは流体交絡された不織布であることができる 。この加工は機械圧縮またはクリンプ加工に次いで熱処理を必要とする。 別には、ストレッチ糸、例えば、弾性ストレッチ糸または熱可塑性ストレッチ 糸は、延伸性を付与するために、布帛の長さ方向に沿って、好ましくはウェール で使用されることができる。弾性ストレッチ糸、例えば、Lycra、Spandex、ポリ ウレタンおよび天然ゴムは、米国特許第4,668,563号(Buese)に記載のように使 用され、そしてインレイとして、好ましくは1本の針を横切ってメリヤス生地中 に入っていてよい。熱可塑性ストレッチ糸、例えば、ポリエステルおよびポリア ミドも米国特許第4,940,047号(Richterら)に記載のように使用されてよい。 1つの態様において、弾性ストレッチ糸はメリヤスが編機から開放されたとき にある程度縮むように、張力下で布帛に編成される。望ましい弾性ストレッチ糸 は低いデニールのもの、即ち、約500デニール以下、好ましくは300デニー ル以下のものである。このような低いデニールの弾性ストレッチ糸は、より高い デニールのス トレッチ糸ほどは戻りがない。更に、これらの糸は0.02〜0.25g/デニ ールの弾性率および200〜700%の伸び率を有することを特徴とする。適切 なストレッチ糸は天然ゴムおよび合成ポリウレタン、例えば、Spandex(商標) およびLycra(商標)の糸を含む。この為、このような弾性ストレッチ糸を含む 整形外科用ギプス包帯材料はより低い圧迫能を有する。弾性ストレッチ糸が極細 デニール糸との組み合わせで使用されるときには、高い樹脂保有能を有する、高 い適合性、高い加工性、高い弾性の複合材布帛が得られる。 極細デニール糸を含む布帛の適合性が改善されうる別の方法は、高度にテクス チャード加工された、熱収縮性の、延伸性の、熱可塑性の糸を使用することを含 む。これらの糸の弾性特性はテキスチャード加工で得られた糸の永久クリンプお よび捩じれによるものであり、そして材料の熱可塑性に起因して達成される。全 てのタイプのテキスチャード加工されたフィラメント、例えば、弾性クリンプ加 工された糸、セット糸、および高度に嵩高加工された糸は使用されることができ る。このタイプの糸の使用は好ましく、それは布帛中の弾性回復力の程度が熱収 縮性糸とももに非常に低く保持されるからである。このことはギプス包帯を強く 巻きすぎることにより肢体を圧迫し、更に損傷する機会を少なくする。 極細デニール糸を含む布帛の長手方向、好ましくはウェールでの熱収縮性糸の 使用はあまり高い弾性回復力を作らないで布帛に充分な延伸性を提供する。熱収 縮性糸は、米国特許出願第4,940,047号(Richterら)に記載の方法を使用して、 熱収縮性糸となるようにテキスチャード加工された極細デニール糸であることが できる。別には、そして好ましくは、熱収縮性糸は極細デニール糸よりも高いデ ニールのものである。熱収縮性極細デニール糸が使用されるならば、 それはウェール中であり、そして非収縮性糸はよこ糸として挿入されることが好 ましい。 熱処理後、熱収縮性糸は収縮し、そして布帛を圧縮する。得られた布帛は、そ の後、一般に、その収縮前の長さまで延伸され、そして多くの場合には収縮前の 長さ以上に延伸される。この為、極細デニール糸と、熱収縮性極細デニール糸若 しくは、より高いデニールの糸のいずれかである熱収縮性糸との組み合わせは、 布帛が適切な適合性を有するように、長手方向の充分な延伸性を布帛に提供する 。 本発明で使用される熱収縮性糸は高度にテキスチャード加工されており、そし て弾性延伸性である。即ち、それは少なくとも約30%、好ましくは約40%の 伸び率を示す。それは好ましくは熱に晒したときに収縮する高度にクリンプ加工 された、部分的に配向したフィラメントを含む。結果的に、布帛は、より短い、 より高い密度の、より厚い裏地へと圧縮される。テキスチャード加工された熱収 縮性糸は布帛を充分に圧縮する収縮力を達成し、そして更なる回復力を提供する ように、比較的に高いデニールの繊維を含む。好ましくは、糸は約1.5デニー ル以上、より好ましくは約2.2デニール以上の繊維またはフィラメントから製 造され、それは望ましい程度に布帛を圧縮する。熱収縮性糸は約6.0デニール 以下の繊維またはフィラメントから製造されることができる。 熱に晒したときに収縮する全てのタイプのテキスチャード加工された糸は本発 明の裏地に熱収縮性糸として使用されることができる。これは弾性クリンプ加工 された糸、セット糸、および高度に嵩高加工された糸を含むことができる。収縮 時に、本発明で使用される熱収縮性糸は高度に延伸性であり、即ち、約40%を 上回る伸び率である。これにより、高度に弾性の材料を使用することなく、高い 延伸性の布帛、即ち、約45〜60%を上回る伸び率の布帛となる。 適切な熱収縮性糸はポリエステル、ポリアミドおよびポリアクリロニトリルの 繊維またはフィラメントから製造される。好ましい熱収縮性糸はポリエステルお よびポリアミドの繊維またはフィラメントから製造される。より好ましくは、熱 収縮性糸は、上記の極細デニール糸に関する理由のためにポリエステル繊維また はフィラメントから製造される。 布帛は、熱風、スチーム、赤外線(IR)、液媒質のような源を使用して加熱 されるか、または、布帛が収縮を起こすがフィラメント若しくは繊維が溶融する ほど高くない、充分に高い温度にまで加熱されるように加熱されるかぎり他の手 段により加熱されることができる。10.3ニュートン/cm2のスチームはう まく作用するが、続いて布帛の乾燥が必要である。ポリエステル熱収縮性糸を収 縮させる好ましい方法は、約120℃〜180℃の温度の熱風、好ましくは約1 40℃〜160℃の温度の熱風を使用する。必要とされる温度は、一般に、熱源 、熱収縮性糸のタイプ、および布帛を熱源に晒す時間、例えば、固定された長さ の加熱ゾーンを通すウェブの速度による。このような温度は当業者により容易に 決められることができる。 好ましい熱収縮性のテキスチャード加工された糸の例はUnifi(Greensboro,N C)により製造されたPower Stretch Yarnである。これらの糸は高度にクリンプ 加工された部分的に配向したポリエステル繊維であって、熱に晒したときに収縮 する繊維を含む。それは様々なプライおよびデニールで入手可能である。300 デニールのモロヨリパワーストレッチ糸は使用されることができるが、好ましい 糸は68本フィラメントを含む150デニールの単糸であり、それは46%の伸 び率を有し、そしてDalton Textiles Inc.(Chicago,IL)から入手可能である 。150デニールの糸は、この糸では布帛の回復率または回復力が小さくなるの で好ましい。更に、150デニールの糸は、より低い布帛密度となり、そのこと は、より薄く、より適合性の裏地を可能にし、そして使用する樹脂の総量を低下 し、これにより、硬化時に発生する熱量を低減する。 布帛を収縮させるように加熱すると、布帛の密度および結果的に厚さが実質的 に増加する。ある場合には、布帛の厚さは0.140cm以上に増加することが できる。好ましくは、布帛は薄いままであり、例えば、約0.13以下であり、 そしてより好ましくは約0.076〜0.10cmである。 もし布帛が厚すぎると、高温加圧されたカレンダーローラーのセット、即ち、 2個以上のローラーに布帛を通すことにより低下されることができる。ここで、 1個以上のローラーは加熱されたローラーであることができ、低張力下で通過し ている方向と反対方向に回転しており、それにより、布帛は圧縮され、または「 カレンダー加工」される。この加工は、より滑らかな、より低い嵩のギプス包帯 生じるような布帛にする。「カレンダー加工」しすぎないように注意すべきであ る。過度のカレンダー加工を行うと、劇的な延伸性の損失をもたらす、望ましく ないほど延伸性を低下する可能性がある。 布帛厚さが劇的に低下しすぎることは望ましくない。それは、実質的に、より 低い樹脂保有能をもたらすからである。好ましくは、布帛の厚さは、布帛の初期 厚さの約70%を越えて、より好ましくは約50%を越えて、そして最も好まし くは約30%を越えては低下しない。更に、カレンダー加工は有利なことに、ウ ェブ横方向にある程度の剛性を付与し、それは適用の際に布帛を皺にする傾向を 減じる。 ホットカレンダーローラーを使用して単一の工程で布帛を熱収縮させそして「 アイロン掛け」することが考えられるが、布帛を最初に熱収縮させ、その後にそ れを「アイロン掛け」工程に通すことが好ましい。アイロン掛け、即ち、カレン ダー加工は湿潤の若しくは乾燥した布帛を使用するか、または更なるスチームを 使用しておこなわれることができる。好ましくは、アイロン掛けは、次に行う湿 分硬化性樹脂の適用前に必要な乾燥工程を避けるために、乾燥した布帛で行われ る。最終製品が最大の延伸性を達成するために、ホットカレンダー工程前に、布 帛を完全に熱収縮させることが望ましい。もし布帛が部分的にしか熱収縮されて おらず、そしてその後「アイロン掛け」されるならば、布帛は充分な延伸性を有 しないであろう。更に、布帛は次に実質的な程度で収縮することができないであ ろう。 アイロン掛け工程は適用の際に布帛の皺を低下するが、それを排除はしない。 本発明の好ましい布帛は比較的に低い弾性率の有機糸(ガラス繊維と対比して) を使用するので、適用の際に皺を形成しうる。身体構造上の変化が急速であるか 、または、テープの方向を変化させる必要がある領域、例えば、踵、肘、手首等 の周囲にテープを巻くときに特に皺ができる。より低い弾性率のテープの皺の量 を排除し、または少なくとも減じるために、本発明は好ましくは剛性制御のため の糸の更なるよこ挿入を使用する。 剛性制御糸は、樹脂保有能を低下することなく、適用の際に横断方向に平坦な ウェブを維持する手段を提供する。それは布帛の延伸性を高めることもできる。 剛性制御糸は好ましくは低い収縮性を有する、即ち、約15%を下回る収縮率、 即ち、好ましくは約5%を下回る収縮率を有するタイプの繊維またはフィラメン トから製造されている。この為、熱収縮性のテキスチャード加工されたまたはク リンプ加工された糸がウェールに使用されるときに、熱収縮工程の際のテープの 幅収縮は殆どない。もし熱収縮性でない糸、例えば、弾性ストレッチ糸との組み 合わせで使用されるならば、このことは必ずしも必要ない。 剛性制御糸は、皺を防ぎ、そして寸法安定性を上げるのに充分な剛性を有する あらゆるタイプの繊維またはフィラメントから製造されることができる。それは マルチフィラメントまたはモノフィラメントであることができる。好ましくは、 それはモノフィラメント糸であり、即ち、1本のフィラメント糸からできている 糸である。本明細書中で使用されるときに、「充分な剛性」とは、約5g/デニ ールを上回る弾性率、好ましくは約15g/デニールを上回る弾性率、および、 少なくとも約40のデニール、好ましくは少なくとも約100のデニールを有す る糸を指す。更に、これらの糸は、一般に、約5〜10%までの%歪みでのみ1 00%弾性回復を示す。 適切なマルチフィラメント糸は大きなデニールの、即ち、約5デニール/フィ ラメントを上回るフィラメントから製造されており、および/または、高度に撚 られた糸である。剛性制御糸は、モノフィラメントであってもまたはマルチフィ ラメントであっても、好ましくは約40〜350デニール、より好ましくは約8 0〜200デニール、そして最も好ましくは約160〜200デニールである。 モノフィラメント糸での使用に適切なフィラメントは、制限するわけではない が、ポリエステル、ポリアミド、例えば、ナイロン、ポリオレフィン、ハロゲン 化ポリオレフィン、ポリアクリレート、ポリウレア、ポリアクリロニトリル、並 びに、コポリマー、ポリマーブレンドおよび押出糸を含む。綿、レーヨン、ジュ ート、ヘンプ等は、高度に撚られたマルチフィラメント糸を製造するのであれば 使用されてよい。丸型、多葉型または他の断面形状の糸は有用である。好ましく は、モノフィラメント糸はナイロンまたはポリエステルから製造されている。よ り好ましくは、モノフィラメント糸はナイロンから製造されている。最も好まし くはナイロンモノフィラメント糸は約80〜200デニールであり、そして約5 %を下回る収縮率を有する。 剛性制御糸は、使用される編機のタイプに依存して、テープ幅を横断して連続 または不連続に1〜9cmで、そしていずれかのコンフィグレーション数で配置 されることができる。よこ挿入において、より剛性の糸は布帛の横断方向の往復 運動による別個の系の管状糸ガイドによって挿入される。このことは、一般に、 スパン糸またはマルチフィラメント極細デニール繊維糸を含む通常の系よりも、 各ステッチで、より多くのニードル下で行われ、それはチェーンステッチとの組 み合わせで基本メリヤス組織を作る。長いよこ挿入はチェーンステッチのウェー ルの方向と垂直であり、そして基本の短いよこ挿入インレイ系の糸と基本メリヤ ス組織内で固定されている。例えば、各ステッチは、使用されるモノフィラメン ト糸の末端数およびそれを横切るニードル数に依存する多重末端、またはモノフ ィラメントの単一末端、即ち、1本のストランドからできた糸を含むことができ る。 剛性制御糸は、他のよこ糸、即ち、他の剛性制御糸または極細デ ニール糸のオーバーラップを伴って、またはオーバーラップなしに様々な長さの 1以上のセグメントで挿入されることができる。好ましいコンフィグレーション はよこ挿入糸のオーバーラップのないコンフィグレーションである。好ましくは 、剛性制御糸は3〜25本のニードルを横切って挿入される。より好ましくは、 剛性制御糸はオーバーラップなしに6ゲージ編(6ニードル/cm)で7本のニ ードルを横切って配置される。最も好ましくは、剛性制御糸は最も外側のニード ルを横切らず、そして縁から少なくとも1本内側に、より好ましくは縁から少な くとも2本内側にされる。このことは布帛の縁から剛性制御糸のループが「突き 出す」(例えば、布帛の随意的な圧縮による)機会を減らす。剛性制御糸のルー プを突き出している硬化した布帛は尖った感じであったりまたは感触が粗くなる であろう。 図2を参照して、3本の個々に挿入された糸(1,2および3)は長いよこ挿 入のためにラッピングガイド系を使用して配置されている。示したように、各糸 は21本の編針の下に配置されている。このように、3本の糸(1,2および3 )は通常の包帯幅(61ニードル)を網羅している。この態様において、各2本 の隣接した糸は1本のニードルの周囲を交互に挿入される。即ち、よこ糸(1) は第1のニードル(10)および第22のニードル(11)の周囲に配置され、 よこ糸(2)は第21のニードル(11)および第41のニードル(12)の周 囲に配置され、そしてよこ糸(3)は第41のニードル(12)および第61の ニードル(13)の周囲に配置される。結果的に、これらの長いよこ挿入糸は布 帛幅方向に相互に固定される。より好ましくは、よこ糸(1)は第二のニードル (示していない)および第21のニードル(11)の周囲に配置され、よこ糸( 2)は第21のニードル(11)および第41のニー ドル(12)の周囲に配置され、そしてよこ糸(3)は第41のニードル(12 )および第60のニードル(示していない)の周囲に配置される。包帯幅が大き ければ、更なるよこ糸が使用されてよい。 代わりに、同一の包帯幅で、より多数の糸は、より短いセグメントで使用され てよい。これを図3に示す。ここで、各6本の糸は図2に示した布帛に相当する 合計布帛幅で、11本のニードルを横切って配置されている。図2および図3に 示した布帛を製造するための長いよこ挿入の原理を使用して、ウェブの横方向の セグメントの長さは変えられる。例えば、10本のよこ挿入糸は布帛の幅を横切 って使用されることができる。この態様において、第1のよこ糸は第1および第 7のニードルの下に挿入され、第2のよこ糸は第7および第13のニードルの下 に挿入され、第3のよこ糸は第13および第19のニードルの下に挿入されるで あろう。より好ましくは、第1のよこ糸は第2および第8のニードルの下に挿入 され(即ち、第一のニードルから内側に入っている)、第2のよこ糸は第88よ び第14のニードルの下に挿入されるであろう。 図4aおよび図4bは隣接のよこ挿入糸がオーバーラップしている位置での布 帛の更に詳細な図を提供する。図4aは、同一の編針下で、隣接した管状ラッピ ングエレメントにより配置された、チェーンステッチの1本の垂直のウェールと 連結されている2本のよこ糸の挿入を示す長いよこ挿入の図を示す。隣接のよこ 挿入糸は図2および図3に示す布帛における向きである。図4bは長いよこ挿入 の図の詳細図であり、チェーンステッチの2つの隣接したウェールに2本の糸が 配置されて交互に挿入されていることを示す。図4aに示すように、2本の隣接 したよこ糸の交互挿入、即ち、同一のウェールに逆の順序で左から1本および次 に右から1本の交互挿入はこれらの糸の横方向の張力が平衡することを可能にす る。更に、こ れは、チェーンステッチの離れた2本の隣接したウェールを引き裂くことを抑制 し、このことは図4に示した布帛に起こりうることであり、ここで、2本のよこ 糸がチェーンステッチの2本の隣接したウェールに挿入される。 剛性制御糸のデニール、ステッチ当たりの剛性制御糸数、および各剛性制御糸 が横断するニードル数を調節することにより、ウェブの横方向の安定性および延 伸性は調節されることができる。例えば、より高いデニールのモノフィラメント 、またはオーバーラップしている、より低いデニールの多重のモノフィラメント は裏地により高いウェブの横方向の剛性をもたらす。同様に、横切っているニー ドル数が多いほど、ウェブの横方向で裏地は剛性になる。このことはウェブの横 方向の望ましい延伸性との兼ね合いである。オーバーラップしていない剛性制御 糸挿入では、横方向のニードル数が小さいほど、ウェブの安定性が低いが、ウェ ブ横方向の延伸性は大きい。 短いよこ糸インレイ系は、一般に、ニードル数として単位幅当たりに同一数の 糸、即ち、6ゲージニットで1センチメートル当たり6個の末端を含み、そして 所望の数のニードルを横切って配置される。好ましくは短いよこ糸インレイは各 末端がチェーンステッチの3または4のウェールの下で固定され、そして裏地の ウェブの横方向の一体性を提供するように、3または4本のニードルの下に配置 される。 基本チェーンステッチ、よこ糸インレイおよび独立のよこ挿入からなる既知の たて編組織を使用して、本発明の好ましい布帛は、短いよこ糸インレイ系におい て極細デニール繊維糸および長いよこ挿入系において剛性制御糸を含み、中心と なるチェーンステッチ形成系において熱収縮性糸を含む。この好ましい形状は特 に整形外科用支持材料において使用するときには実質的な利益を提供する。それ は、例えば、本発明の布帛は有利な延伸性、適合性、柔軟性、ウェブ横方向の安 定性、樹脂保有能等を有する。 ウェブ横方向の安定性はHandIometerで布帛を「ハンド」即ち、柔軟性を測定 することにより決定されうる。本明細書で使用するときに、「ハンド」とは布帛 の表面摩擦による抵抗および布帛の柔軟性の組み合わせを指す。図5は典型的な 「ハンド」試験装置、例えば、Model #211-300 Twing-Albert-Handle-O-Meter を示す。この装置は、スロット幅0.64cmを有する平行な2つの縁を有する スロット(3)に布帛シート(2)を入れたときに起こるブレード、即ち、ロー ドセルフィクスチャー(1)の抵抗を感知することにより布帛試料の表面摩擦に よる抵抗および布帛の柔軟性を測定する。 図6はモノフィラメント糸なしのポリエステル(PE)布帛(例3)およびス テッチ当たり180デニールの低収縮性ナイロンフィラメントを含み、各モノフ ィラメントが6ゲージニットで21本のニードルを横切って配置している布帛( 例4)と比較して、標準のScotchcast Plus(登録商標)ガラス繊維布帛(3M Co mpany,St.Paul,MN)のハンドを例示している。図3は布帛に皺がよらないとこ ろまでモノフィラメント糸を使用すると、横方向のウェブの「ハンド」が増加す るが、「ハンド」はガラス繊維布帛ほどのレベルへは増加しないことを示す。こ の為、モノフィラメント糸を含む布帛は通常のガラス繊維布帛と比較して適合性 を改善する。結果的に、極細デニールのよこ糸と更なるモノフィラメントのよこ 糸の組み合わせで、高い樹脂保有能および適用の際に皺にならない柔軟な「ハン ド」を有する布帛が可能になる。 製造したときに、モノフィラメントは比較的に剛性であり、且つ、直線配向を 残そうとする。にもかかわらず、それがメリヤス中に混入されると、ニードルを 横切って配置したときにメリヤス全体で強 制されてジグザグになる。直線状態に戻ろうとするモノフィラメント糸の傾向は 実際上、延伸性を低下させ、そして、戻り、即ち、連続した延伸および緩和で得 られた延伸量を低下させようとするような力をメリヤスに加える。この傾向を打 ち消すために、モノフィラメントは「メリヤス生地として」の配向で熱処理され る。この状態で、モノフィラメントは「スプリング」として作用し、延伸された 後に、メリヤス生地を引き戻そうとする傾向があるだろう。熱処理後、好ましい 配向は編まれた状態である。熱処理は布帛を完全に熱収縮させた後に行うので、 好ましい配向は完全に収縮した状態である。それ故、熱処理後のモノフィラメン トは実際に戻りを増加するであろう回復力を提供する。 本発明の布帛は布帛の糸が実質的に反応しないあらゆる硬化性樹脂系でコート されることができる。好ましくは、この樹脂は水硬化性である。この水硬化性樹 脂は、米国特許出願第4,667,661号に記載のタイプのポリウレタン、シアノアク リレートエステル、イソシアネート官能性プレポリマーを含む。使用される他の 樹脂系は米国特許第4,574,793号、第4,502,479号、第4,433,680号、第4,427,002 号、第4,411,262号、第3,932,526号、第3,908,644号および第3,630,194号に記載 されている。好ましくは、樹脂は欧州特許出願第0407056号に記載されている樹 脂である。 一般に、好ましい樹脂はイソシアネートとポリオールの反応により形成された ポリイソシアネートプレポリマーとして布帛上にコートされる。イソシアネート は好ましくはトルエンジイソシアネート(TDI)のような高い揮発性の材料で はなく、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)のような低い揮発性のも のである。適切なイソシアネートは2,4-トルエンジイソシアネート、2,6-トルエ ンジイソシアネート、これら異性体の混合物、4,4'‐ジフェニルメ タンジイソシアネート、2,4'‐ジフェニルメタンジイソシアネート、2,2'‐ジフ ェニルメタンジイソシアネートを可能なだけ少量で含んだこれら異性体の混合物 (通常の市販のジフェニルメタンジイソシアネート)、並びに、例えば、アニリ ンとホルムアルデヒドの縮合生成物のホスゲン化により誘導されるような芳香族 ポリイソシアネートおよびその混合物を含む。プレポリマー系で通常に使用され るポリオールはポリプロピレンエーテルグリコール(ArcoからArcol(登録商標 )PPGの商品名で、BASF WyandotteからPruracol(登録商標)の商品名で入手可 能)、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(DuPontのTerethane(登録商標 ))、ポリカプロラクトンジオール(Union CarbideのNiax(登録商標)PCPシリ ーズのポリオール)、およびポリエステルポリオール(Ruco division,Hooker Chemicals Co.からRucoflex(登録商標)ポリオールのような、ジカルボン酸と ジオールのエステル化から生じたヒドロキシル末端ポリエステル)を含む。高分 子量のポリオールを使用することにより、硬化した樹脂の剛性が低下しうる。 本発明のギプス包帯材料に有用な樹脂の例は、Dow Chemical Companyから入手 可能なIsonate(登録商標)2143Lとして知られているイソシアネート(約73%のM DIを含む混合物)およびArcoのArcol(登録商標)PPG725であるポリプロピレン オキシドポリオールを使用する。材料の貯蔵寿命を長くするために、0.01〜 1.0重量%の塩化ベンゾイルまたは他の適切な安定剤を含むことが好ましい。 水硬化剤に晒された樹脂の反応性は適切な触媒により調整されうる。(1)樹 脂が樹脂表面で急速に硬化して、樹脂全体に水が浸入するの妨げる、または(2 )適用前にギプス包帯が剛性になり、そして形状ができあがってしまうから、反 応性はあまり大きくてはい けない。米国特許第4,871,845号に記載のように調製された4-[2-[1-メチル-2- (4-モルホリニル)エトキシ]エチル]-モルホリン(MEMPE)を約0.05〜約 5重量%で使用すると良好な結果が得られた。 樹脂の発泡はギプス包帯の多孔性および全体の強度を低下させるので、樹脂の 発泡は最小限に抑えるべきである。イソシアネート基と反応するときに二酸化炭 素を発生するために発泡は起こる。発泡を抑える1つの方法はプレポリマー中の イソシアネート基の濃度を低下させることである。しかし、反応性、加工性およ び最終の強度を有するためには、適切な濃度のイソシアネート基が必要である。 発泡は低い樹脂含有量では低いが、強度および剥離耐性のような望ましいギプス 包帯の性質には適切な樹脂含有量が必要である。発泡を抑える最も満足できる方 法は、シリコーンAntifoam A(Dow Corning)、Antifoam1400シリコーン流体(D ow Corning)、のような発泡抑制剤を樹脂に加えることである。Dow Corning An tifoam1400のようなシリコーン液体を約0.005〜1.0重量%の濃度で使用 することは特に好ましい。 最も好ましくは、本発明の布帛で使用する樹脂系は高いアスペクト比の充填剤 を含む樹脂である。このような充填剤は有機物または無機物であってよい。好ま しくは、それは一般には無機の極細繊維、例えば、ウィスカー(高い結晶性の小 さい単結晶繊維)、または、硼素繊維のような幾分完全でない結晶性繊維、チタ ン酸カリウム、硫酸カルシウム、アスベストおよびメタ珪酸カルシウムである。 それは、硬化したギプス包帯が向上した強度および/または耐久性を有するよう に、約0.05〜0.1Pasの樹脂粘度を得るように、樹脂の約3〜25重量 %の量で分散される。このような充填剤は、1993年1月25日に出願の米国特許出 願である、米国特許出願第 08/008,755号に記載されている。 樹脂は布帛にコートされ、または含漬される。使用する樹脂の量は充填剤を含 めない量を基準に、即ち、追加された充填剤を除いた液体の有機樹脂の量で、最 も良好に記載される。樹脂の添加は広い濃度範囲で変化することができ、充填剤 自体が樹脂を保有し、そして樹脂保有能を増加することができるから樹脂の添加 は複合材全体の樹脂保有能に影響を及ぼすからである。樹脂は、1gの布帛当た り約2〜8gの充填剤を含めない樹脂の量で適用される。本発明のポリエステル メリヤス生地のコーティング重量は1gの布帛当たり約3.5〜4.5g、より 好ましくは約3.5gの充填剤を含めない樹脂の量である。 本発明の整形外科用ギプス包帯材料の調製は、一般に、標準的な技術により布 帛上に硬化性樹脂を塗布することを必要とする。布帛内での樹脂の手動取扱およ び機械取扱は(例えば、ニップローラーまたはワイパーブレード)は通常には必 要ない。しかし、布帛内での樹脂の特定の取扱はしばしば適切な含漬を行うため に望ましいであろう。所望の身体部分の周囲に適用するために、材料の延伸性を 残すように、樹脂の塗布の際には布帛を延伸しないように注意がされるべきであ る。材料の長さは10〜12フィート(3.05〜3.65m)にされ、そして 延伸性を残するようにポリエチレンコア上に低張力下で巻かれる。ロールは貯蔵 用のアルミニウムパウチ中にシールされる。 本発明により調製された整形外科用ギプス包帯は他の既知のギプス包帯材料と 同様に人間または他の動物に適用される。先ず、固定されるべき身体部位または 部分は、好ましくは、人体部分を保護するために通常のギプス包帯パッディング および/またはストッキネットで覆われる。一般には、これは、皮膚表面にスリ ーブおよびギ プス包帯を通して空気が通過することができるような空気透過性の布帛の保護ス リーブである。好ましくは、このスリーブはあまり水を吸収せず、そして汗の散 逸を可能にする。このような支持体の例は編物または織物の結晶性ポリプロピレ ン材料である。 次に、硬化性樹脂は、通常、水または他の水性溶液中に整形外科用ギプス包帯 材料を浸漬することにより活性化される。過剰の水は、その後、整形外科用ギプ ス包帯材料から追い出されることができる。人体部分に適切に適合するように、 人体部分の周囲に巻かれ、または別の方法で配置される。好ましくは、その後、 材料は可能なかぎり人体部分に適合し、そして所望に位置に人体部分を適切に固 定するように成形され、そして平らにされる。しばしば必要ないが、望むならば 、整形外科用ギプス包帯材料は、弾性包帯または他の手段を硬化している整形外 科用ギプス包帯材料の周囲に巻くことにより、硬化の際に固定されることができ る。硬化が完了したときに、人体部分は形成された整形外科用ギプス包帯または 添え木内に適切に固定される。好ましい態様 本発明のギプス包帯テープでの使用に好ましい布帛は次の組織の三枚筬メリヤ ス生地である。 より好ましくは、メリヤス生地は次の組織からなる6ゲージニッ トである。 この特に好ましい組成で作られた布帛は、強制熱風ガンのような熱源下に適切 な温度(約150℃)で通過させることにより熱収縮される。熱は、本質的に張 力のない条件下で布帛を収縮させる。布帛は175℃で熱処理された。布帛は、 その後、好ましくは、6.9N/cm2および3.4m/分で熱カレンダー(約 80℃で)を通過し、布帛厚さを約0.081cmとする。このように加工され ると、即ち、完全に熱収縮させた後にカレンダー加工すると、この特に好ましい メリヤスの9cm幅の試料は2.3kg荷重下で約50〜60%の伸び率を有す る。 好ましい加工のフローチャートを図7に示す。全体で、これはRaschelina RB Crochetタイプのたて編の編機(例1参照)を必要とし、ここで、フロントバー は熱収縮性糸のチェーンステッチを作り、ミドルバーはよこ挿入で剛性制御糸を 配置し、そしてバックバーはよこレイインとして極細デニール糸を配置する。メ リヤス布帛は、その後、所望の%の伸び率または延伸性になるまで熱収縮され、 そして所望の厚さになるまでカレンダー加工を受ける。 例10の樹脂含漬したシート材料はこの好ましい布帛の例である。 例10は特に好ましい樹脂組成をも説明する。延伸性(伸び率)試験 この試験を行うために、インストロン型または単純なストレッチテーブルを使 用することができる。ストレッチテーブルは通常、丁度25.4cm間隔で離れ た15.25cm幅のクランプの対を有する。片方のクランプは固定されており 、そしてもう一方のクランプは本質的に摩擦のない直線ローラーベアリング上で 移動可能である。滑車を通り、そして適切な錘で固定されているコードがこの可 動性クランプに取り付けられている。固定板は、付けた錘の力で布帛が延伸した ときの直線伸び率を指示する測定テープが付いているテーブル支持台上にある。 インストロン1122のような、より複雑な試験機を使用するときに、試験機 は丁度25.4cm間隔で離れた布帛クランプを具備している。布帛を掴み具内 に置き、約23〜25℃の温度で試験する。湿度を約50±5%相対湿度に調節 する。この試験は樹脂コートされた布帛および樹脂コートされていない布帛の両 方で用いることができる。 通常、未延伸の布帛片は約30.5cmに切断される。丁度2.54cm間隔 で布帛に印を付ける。布帛が硬化性樹脂でコートされるならば、この操作は不活 性雰囲気で行われ、そして試験まで試料をシールする。全ての試料に関して、試 験前にこれらの試料を延伸しないことが重要である。布帛が本質的に皺を持たな いように非常に低い量の張力(例えば、0.01cN/cm包帯幅)下で布帛を 試験掴み具に止める。クランプは2.54cmの距離だけ離れているので、未延 伸の包帯の長さは2.54cmである。もし2.54cmに付けた印がクランプ と正確に合わなければ、布帛は延伸されてしまっており、そして捨てられるべき である。包帯重量(特に樹脂コートされているならば)が充分に布帛の伸長をも たらす垂直試 験の場合には、包帯はクランプに対して正確にこの印の位置で固定されるはずで ある。 その後、クランプに錘を取り付ける。特に指示がないならば、錘は268g/ cmテープ幅にすべきである。全重量が開放されるまで布帛をゆっくりと、緩や かに伸長させることにより試料を延伸する。インストンを使用する場合には、適 切な荷重に達するまで12.7cm/分の速度で試料を延伸する。もし、適用荷 重下で布帛が伸長し続けるならば、%伸び率は荷重適用の1分後に取られる。% 伸び率は初期試料長さで直線延伸量を割り、この値に100を掛けることにより 記録される。湿分硬化性樹脂コートされた布帛の試験は樹脂の硬化が結果に影響 を及ぼさないように素早く行わなければならないことに注意すべきである。 本発明は様々な特定の好ましい態様を参照して記載されてきた。次の詳細な実 施例を参照して更に説明されるであろう。しかし、本発明の基本的テーマの多く の拡張、変更および改良が実施例および詳細な説明に記載されているもの以外に あり、それは本発明の範囲および実効範囲であると理解されるべきである。 実施例 例1:極細デニール布帛から製造されたギプス包帯テープ裏地 布帛 糸:Micromattique Polyester(DuPont製、テキスチヤード加工はUnify Inc.,G reensboro,NC)単糸、150デニール、200フィラメント 装置:Raschelina RB crochet型たて編機、J.Muller Co.(360nm編成能力、狭 幅) メリヤスパターン:7.5ウェール/cm 7.9ステッチ/cm 59開口部/cm2 8.9cm 布帛重量:0.08g/cm 布帛密度:0.0124g/cm2 厚さ:0.071cm このたて編極細デニール布帛は極端に柔らかく、そして柔軟であった。 樹脂組成物 布帛は次の組成の充填剤入りポリウレタンプレポリマーで、布帛3.66m当 たり74gの量でコートした。 樹脂は3.86のNCO/OH比を有し、そして357g/当量のNCO当量 を有した。樹脂は上記記載の順序で5分間隔で上記の成分の添加を行うことによ り調製された。このことは、メカニカルスターラー、テフロンインペラーおよび 熱電対を具備した1ガロン(3.785リットル)レンガ工ジャーを使用して行 った。反応温度が65〜71℃に達するまでヒーティングマントルで樹脂を加熱 し、そしてその温度に1〜1.5時間保持した。この後、Nyad G Wollastokup 1 0012(NYCO,Willboro,NY)充填剤を加えて20重量%が充填剤である組成物を 製造した。樹脂をシールし、そして7回転/分(rpm)の回転ローラーで一晩 放冷した。樹脂組成物を布帛を塗布するために使用した。2種の塗膜重量を使用 した。充填剤を含めない重量を基準に、塗膜重量は2.1gおよび2.33g/ グラム布帛(充填剤を含めると、それぞれ2.6および2.9g/g)であった 。布帛表面上に樹脂を広げ、そして均質の塗膜となるまで混練することにより手 動で樹脂を適用した。評価を行うまでローラーをアルミホイルラミネートパッケ ージ内でシールした。 乾燥リングの強度試験 これらの布帛のロールで乾燥リング強度試験を行い、次の結果を得た。 この試験で、樹脂コートされた材料の硬化した筒型リング試料の「乾燥強度」 を測定した。各筒型リングを6層の樹脂コートされた材料で製造した。各箇型リ ングは5.1cmの内部直径を有した。形成された各リングの幅は使用した樹脂 コートされた材料と同一の幅であった。 各筒型リングは、樹脂コートされた材料のロールを貯蔵パウチから取り出し、 そしてロールを約27℃の温度の脱イオン水中に約30秒間浸漬することにより 形成された。その後、樹脂コートされた材料のロールを水から取り出し、5.1 cmのマンドレル周囲に巻き、3M Synthetic Stockinet MS02のようなストッキ ネットの薄い層で覆い、約45g/cm材料幅に制御された張力を使用して6層 の完全に均質な層を形成した。各筒は水からの取り出し後、30秒以内で完全に 巻かれた。 水への最初の浸漬から30分後、硬化した筒をマンドレルから取り外し、34 ℃±2℃および55%±5%の相対湿度に制御された雰囲気内で48時間硬化さ せた。この後、各筒を試験のためにインストロン装置の掴み具に入れた。 装置掴み具内で、筒型リング試料に対して、その外側に沿って且つその軸に平 行に圧縮荷重を加えた。各筒を約5cm/分の速度で潰した。筒を潰している間 に適用された最大の力またはピーク時の力をリング強度として記録した。このう ち特定の場合には「乾燥強度」(箇の単位長さ当たりの力)である。各材料で、 少なくとも3個の試料を試験し、そして適用されたピークの力の平均を計算した 。 上記の乾燥強度試験結果は、極細デニール糸から製造された材料のみが非常に 強固であることを示す。その乾燥強度は通常88〜105ニュートン/cm幅で ある市販のガラス繊維ギプス包帯テープの強度に近い。 多孔性試験 製造された6層のリングの多孔性の試験を行った。箇型リングの上部およびリ ングの底部に付けたペトリ皿でリングの中央部分にあるガラスビーカー中の脱イ オン水約25mlを密閉した。この組み立て品の重量損失を周囲条件で時間に対 して記録した。この布帛は3MのScotchcast(登録商標)整形外科用テープで使 用されている布帛の多孔性と同等であった。2個の試料の平均として結果を下記 に示す。 3種の試料に関しての直線の減少の式を決め、水の損失速度として傾きを取っ た。これらは2.1g樹脂/g布帛の試料では0.0169g/cm2/日、2 .3g樹脂/g布帛の試料では0.0155g/cm2/日、3MのScotchcast Plus(登録商標)整形外科用ギプス包帯テープを含む試料では0.0156g/ cm2/日であった。このことは、これらの極細デニールの布帛裏地の湿分気体 多孔性がScotchcast Plus(登録商標)のガラス繊維裏地の布帛と同等以上であ ることを示す。例2:極細デニール布帛の樹脂保有能 フィラメント直径が低いほど、ポリエステル糸の樹脂保有能が高いことを例示 するために、フィラメント直径1.2デニールを有する18/2スパン糸およびフィ ラメント直径0.75デニールを有する1/150/200糸を試験した。糸は、次の技 術により、Isonate(登録商標)2143L、カルボジイミド変性4,4'-ジフェニルメ タンジイソシアネート(Dow Chemical,Midland,MIから入手可能)の吸収/保有 能に関して試験された。 21.6cmの糸の試料を計量した。糸をIsonate(登録商標)2143Lに30分 間浸漬した。その後、糸を取り出し、そして糸の外側に残った過剰の樹脂を吸収 するために30秒間、Premiere(登録商標)ペーパータオル(Scott Paper Co. ,Philadelphia,PAから入手可能)上にゆっくりと置いた。それから試料を計量 した。結果は次の通りである。 このデータは細い18/2糸のほうが大きな質量であるが、1/150/200糸ほど多量 の樹脂を保有することができないことを示す。更に、1/150/200糸(0.75μmフ ィラメント直径)は%基準で2倍以上の樹脂を保有することができる。例3:極細デニール糸および熱収縮性糸を含む布帛の単位長さ当たりのステッチ 数の変化 ステッチ/cmを変えるために、同一のタイプのインプット糸を使用したが、 引き取りローラーのアウトプット速度を変えて、一連の4種のメリヤス生地を製 造した。メリヤス生地は6ニードル/cm(6ゲージ)で4ニードルのよこ糸を 有した基本的な2枚筬メリヤス生地であった。使用した編機は例1の編機である 。チェーンステッチはUnifi(Greensboro,NC)により製造された2/150/34Power Stretch糸であった。この糸は各糸が34フィラメントからなり、そして150デニ ールである2層糸であり、全体としての糸は300デニールであった。よこイン レイ糸は例1で使用した極細デニール糸であった。 テープは本質的に張力なしで編機から巻き取りされた。メリヤス生地を、1対 の6インチ(15cm)直径の加熱(350°F、176℃)カレンダーロール の周囲に20ft/分(6.1m/分)の速度で布帛を通過させることにより熱 収縮させた。ここで、ロールは離れていた。その後、布帛を「アイロン掛け」す るようにニップ位置で加熱カレンダーにテープを通過させ、厚さを低下させた。 次の4種のメリヤス生地はこのように製造された。 2.5cm直径の接触コンパレーターを具備したAmes Model2厚さゲージ(Am es Gauge Company,Waltham,MA)を使用して、足部を布帛上にゆっくりと載せ ることにより厚さを測定した。各試料の関して、加熱カレンダーはテープ厚さを 実質的に低下させた。インチ当たりのステッチ数を変化させることにより、実質 的に異なった布帛密度、%伸び率、および適合性の布帛が生じた。例4:極細デニール糸、熱収縮性糸およびモノフィラメント糸を含むメリヤス布 整形外科用ギプス包帯での使用に適切なメリヤス裏地材料を例3の#3に従っ て製造したが、180デニールナイロンモノフィラメントSN−40−1(Shak espear Monofilament,Columbia,SCから入手可能)をよこ糸インレイとして使 用した。各3種のモノフィラメント糸を実質的にオーバーラップのないコンフィ グレーション で21本のニードルを横切って配置し、布帛の幅を完全に包含するようにした( 図5に示すように、隣接した2本のモノフィラメントは互いにオーバーラップし ないが、1本の共通のニードル周囲に交互に配置されている)。布帛を熱収縮さ せ、インラインプロセスでカレンダー加工した。150℃に調節された熱風を使 用して収縮を行い、そして次に390ニュートンの力の下で、シリコーンエラス トマー被覆した7.6cm直径のローラー1対を使用してカレンダー加工した。 布帛は約45%の伸び率、8.9cmの幅および0.12cmの厚さを有した。 布帛を次の樹脂でコートした。 この樹脂のNCO/OH比は4.26であり、NCO当量は328g/当量で あった。樹脂は例1に記載のように調製したが、15重量%Nyad G Wollastokup 10012を強化充填剤として使用した。こ の樹脂を3.5g/g布帛で布帛上にコートした(充填剤を含めない樹脂として 2.8g/g布帛)。 良好に取り扱えるテープが製造された。即ち、最終のメリヤス生地は、周囲温 度で水中に浸漬し、そして3回絞った後に、義足の周囲に巻かれたときに、非常 に取扱が容易であることが判った。この操作の際に皺ができなかった。乾燥強度 は例1に記載の方法で19kg/cmであると測定された。リングの剥離力は下 記に記載の剥離試験で15.2ニュートン/cmであると測定された。市販のガ ラス繊維の整形外科用ギプス包帯テープの典型的な値は88〜105ニュートン /cmの乾燥強度および8.8ニュートン/cmのリング剥離力である。 剥離試験 この試験は樹脂コートされた材料の筒型リングを剥離するのに必要な力を測定 する。各筒型リングは5.1cmの内径を有する6層の樹脂コートされた材料を 含む。形成されたリングの幅は使用した樹脂コートされた材料の幅と同一であっ た。剥離強度の最終の計算結果はニュートン/cmテープ幅で与えられる。 各筒型リングは、樹脂コートされた材料のロールをその貯蔵パウチから取り出 し、そして約27℃の温度の脱イオン水にロールを約30秒間完全に浸漬するこ とにより形成された。次に、樹脂コートされた材料のロールを水から取り出し、 そして薄いストッキネット(例えば、3M Synthetic Stockinet MS02)でカバ ーされた5.1cmのマンドレル周囲に巻き、材料1cm幅当たり約45gに制 御されたラッピング張力を使用して完全に均一な6層を形成した。約15.24 cmの自由末端を残して、残りのロールを切断した。各筒は水から取り出し後に 30秒以内に完全に巻かれた。 水への最初の浸漬から15〜20分後、硬化した筒をマンドレル から取り出し、水への最初の浸漬から30分後に剥離強度を測定した。試験機、 即ち、インストロンModel 1122機のジョーの中に筒型試料の自由末端 を置き、筒がスピンドルを中空のコアーを通し、スピンドルの軸周囲を自由に回 転できるようにした。その後、約127cm/分の速度で試料の自由末端を引っ 張るようにインストロン機械を稼働した。筒の最初の33cmにわたって巻かれ た層を剥離するのに必要な力の平均を、試料の単位幅当たりの力(ニュートン/ cm)で記録した。各試料について、少なくとも5個の試料を試験し、そして平 均の剥離力を計算し、「剥離強度」として報告した。例5:極細デニール糸、モノフィラメント糸、およびより小さな直径のフィラメ ントストレッチ糸を含むメリヤス布帛 2/150/100ポリエステルストレッチ糸を2/150/34 Power Stretch糸の代わりに ウェールで使用して、そして布帛をカレンダー加工しないで例4と同様のメリヤ ス布帛を製造した。このストレッチ糸は2/150/34糸で4.4デニール/フィラメ ントであるのと対照的に1.5デニール/フィラメントのフィラメント直径を有 する。最終製品は例4の熱収縮性布帛が0.12cm厚さであるのと対照的に0 .069cm厚さを有し、15%の伸び率を有した。このことは、収縮/ストレ ッチ糸のフィラメント直径が大きいほど、布帛を収縮すべき大きな力が発生し、 そして薄い布帛となることを示す。例6:単一末端の2.2デニール/フィラメントのストレッチ糸 2/150/100ポリエステルストレッチ糸を2/150/34 Power Stretch糸の代わりに ウェールで使用して例4と同様のメリヤス布帛を製造した。このストレッチ糸は 2/150/34糸で4.4デニール/フィラメントであるのと対照的に2.2デニール /フィラメントのフィラメント直径を有する。更に、1/150/200極細デニールの よこ糸を、 Dixie Yarnsにより製造された18/2ポリエステルスパン糸で置き換えた。最終製 品は45%の伸び率および0.091cmの厚さを有した。他の布帛特性は緩和 ステッチ密度=2.5ステッチ/cm、布帛成分相対重量(チェーン成分:38 .1重量%、よこ糸成分:56.5重量%、モノフィラメント:5.3重量%) 、収縮ステッチ密度=3.4ステッチ/cm、および幅=92mmを含む。この 実験は、2.2デニールのフィラメントサイズのストレッチ糸が高レベルである と、より低い布帛の基本重量になるとことができることを示す。例7:カレンダー加工前に完全に収縮させることの効果 例6と同様のメリヤスを製造したが、今回は布帛をカレンダー加工および「ア イロン掛け」する前に完全には熱収縮させなかった。この操作の後、布帛は2. 3kg荷重下で13〜20%の伸び率および0.081cmの厚さしか有しなか った。これは例6で観測した45%伸び率よりも顕著に低い。布帛をもう一度熱 風に晒したが、布帛は実質的に収縮することができなかった。それ故、もし高い 収縮率が望まれるならば、カレンダー加工前に所望の伸び率にまで布帛を完全に 収縮させることが重要である。例8:モノフィラメントインレイ変化 3種のメリヤスを次の糸で製造した。 チェーンステッチ-1/150/68ポリエステルストレッチ糸(Dalton Texiles,Oak B rooks,IL) よこインレイ糸-18/2ポリエステルスパン極細デニール糸(Dalton Texiles)お よび、 よこ挿入糸-180デニールナイロンモノフィラメント(Shakespear Monofilament ,SN-40-1) 6ゲージニードルベッド(6ニードル/cm)を使用してメリヤ スを製造した。18/2ポリエステルスパン極細デニール糸を3本のニードルを横切 って配置した。全てのメリヤスは61本のニードルを使用して製造した。モノフ ィラメントは3種の別個のメリヤスで様々な数のニードルを横切って配置された 。これを下記に示す。 このメリヤスは150℃に設定したLeister熱風ガンを使用して熱収縮された 。このメリヤスは幅またはウェブ横方向でインストン1122で伸び率の試験をした (平均2個の試料)。5インチ/分(12.7cm/分)の速度で延伸したとき に、0.175N/mmおよび0.262N/mmの荷重下で%伸び率として伸 び率を取った。モノフィラメント数を増加させると、実質的にウェブ横方向の% 伸び率が明らかに増加した。メリヤスを例4の樹脂でコートし、最小張力で3. 20mのロールとした。全ての場合、メリヤスは尚も滑らかであり、皺を付けず に加工された。このことは平らで皺のないウェブを維持しながら横方向の伸び率 を調節することができることを示す。例9:回復力の改善のためのモノフィラメントの熱処理 例8に記載のメリヤスを175℃で15分間、炉に入れることにより、モノフ ィラメントを含む布帛を熱処理して、回復力を付与した。モノフィラメントを取 り出し、そしてそれが編成したときの形状を保持していることが判った。非熱処 理対照試料から取り出したモノフィラメントは熱収縮工程の際に起こった幾分か の熱処理のた めに完全に直線ではなかったことは注意されるべきである。このことは、温度お よびその温度での時間が充分であるならば、熱収縮および熱処理が単一の工程で 行われることができることを示す。更に、熱収縮温度より幾分低い熱処理温度の モノフィラメントは好ましい。モノフィラメントのデニールを変えると、回復力 の量が調節されうることが注目される。例10:好ましいギプス包帯テープ裏地 整形外科用ギプス包帯に使用されるのに適切なメリヤス裏地を次の成分を使用 して製造した。組成 成分 フロントバー=ポリエステル (Dalton Textiles,Oak Brook,IL) チェーン 1/150/68熱収縮性糸 バックバー=ポリエステルスパン (Dalton Textiles,Oak Brook,IL) よこインレイ 18/2極細デニール糸 ミドルバー=180デニール (Shakespear Monofilament,Columbia,SC) よこ挿入 ナイロンモノフィラメント (Shakespear SN-40-1) J.Muller of America,Inc.のRaschelina RB crochetタイプのたて編機でメ ートル法で6ゲージニードルベッドで総数61本のニードルを使用してメリヤス を作った。基礎メリヤス組織はフロントバー上にチェーンおよびバックバー上の 3本のニードルの下によこインレイを有して製造された。ミドルバーは総数で1 0本のよこ挿入糸をインレイするために使用され、そして各々が7本のニードル を通過する。よこ挿入糸は包帯幅方向を横切って相互に固定され、 1個の共通のニードルの周囲を交互に、例えば、よこ挿入糸1は第1および第7 のニードル、よこ挿入糸2は第7および第13のニードルに配置している。15 0℃の温度に設定した強制熱風ガンに布帛を通すことにより、この特に好ましい 組成から作られた布帛を熱収縮させた。ウェブが本質的に張力なしにコアー上に 巻かれたときに、熱が布帛を収縮させた。その後、ゆるいロールの状態で布帛を 175℃で20分間加熱して、収縮した状態のモノフィラメント糸を熱処理した 。冷却後、布帛を熱カレンダーロール(79℃)に通過させ、布帛厚さを0.0 38〜0.040インチ(0.97〜1.02mm)に低下させた。このように 加工し、即ち、完全に熱収縮させ、次にカレンダー加工し、次の特性を有する布 帛が製造された。特性 測定結果 幅(cm) 9.5 基本重量(g/m2) 150 厚さ(mm) 0.97〜1.02 ステッチ/cm 3.54 ウェール/cm 6.29 開口部/cm2 22.3 伸び率(%)長さ 46.3* 伸び率(%)幅 63.4* *長さ方向の伸び率は51b(22.2N)の荷重下で測定され、そして幅方向 の伸び率は1.51b(2.63N)の荷重下で測定された。 樹脂組成物 上記に記載の布帛を次の樹脂組成物でコートした。 この樹脂のNCO/OH比は4.25であり、NCO当量は332.3g/当 量であった。樹脂は上記記載の順序で5分間隔で上記の成分の添加を行うことに より調製された。このことは、メカニカルスターラー、テフロンインペラーおよ び熱電対を具備した1ガロン(3.785リットル)レンガエジャーを使用して 行った。反応温度が65〜71℃に達するまでヒーティングマントルで樹脂を加 熱し、そしてその温度に1〜1.5時間保持した。この後、Nyad GWollastokup 10012(NYCO,Willboro,NY)充填剤を加えて20重量%が充填剤である組成物 を製造した。反応容器をシールし、そして7回転/分(rpm)の回転ローラー で一晩放冷した。この充填剤入り樹脂組成物を上記の布帛に塗布し、塗膜重量を 3.5g充填剤入り樹脂/グラム布帛(充填剤を含めない重量の基準で2.8g /g)とした。布帛の延伸をさけるために低い張力下で、樹脂を布帛 の片側表面上に直接的に広げることにより塗布を行った。コートされた布帛を1 .2cm直径のポリエチレンコアの周囲に巻かれた3.35mのロールにした。 ロール化操作も布帛の延伸を避けるために、低い張力下で行った。その後、後の 評価まで、アルミニウムホイルラミネートパウチに入れた。 ロールをパウチから取り出し、23〜25℃の水に浸漬し、3回絞り、次に過 剰の水を除去するために最後に絞って前腕に巻くことにより材料を評価した。ギ プス包帯は短時間で(20〜30分以内)非常に強固になり、そして非常に良好 な外観を有した。テープを水中に浸漬したときに、非常に素早く潤滑性が上がっ たことに注目すべきである。ロールは容易に巻出され、そして適用者のグラブに 粘着しなかった。樹脂の非粘着性のために加工が非常に容易であった。ギプス包 帯はグラブに粘着することなく全長さにわたって摩擦され、そして層同士は互い に良好に結合された。最終の硬化したギプス包帯は通常のガラス繊維のギプス包 帯よりも非常に滑らかな仕上がりとなった。ギプス包帯は、また、ガラス繊維の ギプス包帯よりも非常に容易にフェルトペンで描かれ、そして装飾されることが でき、そして書かれた文字(図柄)は非常にはっきりしていた。例11:好ましいギプス包帯裏地 整形外科用ギプス包帯に使用されるのに適切なメリヤス裏地を次の成分を使用 して製造した。組成 成分 フロントバー=ポリエステル (Dalton Textiles,Oak Brook,IL) チェーン 1/150/68熱収縮性糸 バックバー=ポリエステルスパン (Dalton Textiles,Oak Brook,IL) よこインレイ 18/2極細デニール糸 ミドルバー=180デニール ナイロンモノフィラメント (Shakespear Monofilament,Columbia,SC) よこ挿入 (Shakespear SN-40-1) J.Muller of America,Inc.のRaschelina RB crochetタイプのたて編機でメ ートル法で4ゲージニードルベッドで総数45本のニードルを使用してメリヤス を作った。基礎メリヤス組織はフロントバー上にチェーンおよびバックバー上の 3本のニードルの下によこインレイを有して製造された。ミドルバーは総数で1 0本のよこ挿入糸をインレイするために使用され、そして各々が9本のニードル を通過した。よこ挿入糸は包帯幅方向を横切って相互に固定され、1個の共通の ニードルの周囲を交互に、例えば、よこ挿入糸1は第1および第11のニードル 、よこ挿入糸2は第11および第19のニードルに配置されている。ニードル第 1、2、44および45はその周囲を通るよこ挿入糸を有しなかったことに注意 されたい。150℃の温度に設定した強制熱風ガンに布帛を通すことにより、こ の特に好ましい組成から作られた布帛を熱収縮させた。ウェブが本質的に張力な しにコアー上に巻かれたときに、熱が布帛を収縮させた。その後、ゆるいロール の状態で布帛を175℃で20分間加熱して、収縮した状態のモノフィラメント 糸を熱処理した。冷却後、布帛を熱カレンダーロール(79℃)に通過させ、布 帛厚さを0.81〜1.02mmに低下させた。 布帛をカレンダー加工した後に、下記に記載のようなミクロクレープ加工した 。ミクロクレープ加工はウェブ組織に機能的な性質を付与する機械的な方法であ る。この加工の1つの態様(Micrex法)において、主要ロールにより支持 されている、処理されてい ないウェブ(例えば、布帛)を転化通路に導入し、しっかりと掴み、そしてミク ロクレープ加工が行われる主要処理キャビティー内に輸送する。処理される材料 の所望の結果および特性により、制御を調節すると、圧縮およびクレープ断面の 残留量を変えられる。処理されたウェブは、均質性および圧縮度を制御する剛性 および/または柔軟リターダーの間の第二の通路を通過させられる。圧縮状態で 繊維を熱処理することにより圧縮は布帛内で保持される。「熱処理」とは、規定 の温度および規定の時間、繊維を保持し、そして冷却することを意味する。この 処理は、以前に行った、新たな好ましい配向に布帛組織を有効に「固化」させる ミクロクレープ加工により生じた内部応力を除去する。このことは、乾燥加熱( 例えば、熱ロール、赤外線、熱対流炉等)またはスチームにより行われることが できる。熱処理方法の選択は、布帛重量、繊維タイプおよび加工速度のようなフ ァクターによる。布帛に熱を加える1つの単純な方法は布帛を熱ロールに通過さ せることである。別には、スチームの熱が特定の布帛では好ましい。2種の商業 的なミクロクレープ加工法は本発明の布帛を処理することができると信じられる 。1つのこのような方法は上記に議論した方法であり、Micrex Corporation,Wa lpole,Massachusettsにより商業化されている(Micrex法)。もう1つの このような方法はTubular Textile Machinery Corporation,Lexington,North Carolinaにより商業化されている(TTM法)。TTM法は、ある詳細部分は異 なるものの、Micrex法と同様の原理である。TTM法において、フィード ロールの上およびシューの下の圧縮ゾーンに布帛を通過させる。その後、低部圧 縮シューおよびリターディングロールを接触させることにより布帛は圧縮され、 そしてミクロクレープ加工される。それでも、両方の方法で、布帛は摩擦リター ダーにより圧縮力を受ける。 本例において、布帛は193cm幅の開放幅を有し、そしてブレードレス設備 を具備したMicrexコンパクターでマイクロクレープ加工を行い、即ち、剛 性リターダーを使用しなかった。柔軟摩擦リターダーの表面は600グリットの 湿潤または乾燥ペーパー(3Mから供給)を具備していた。主要ロールを135 ℃の温度に加熱し、そして乾燥布帛を約4.87m/分の速度で通過させた。引 取ロールは、40%圧縮を確保するために60%遅く、即ち、2.93m/分に 設定されていた。このように加工して、即ち、完全熱収縮、次にカレンダー加工 およびミクロクレープ加工して、次の特性の布帛を生じた。特性 測定結果 幅(cm) 9.9 基本重量(g/m2) 0.014 厚さ(mm) 0.91 ステッチ/cm 4.7 ウェール/cm 4.7 開口部/cm2 22 伸び率(%)長さ 70* 伸び率(%)幅 12* *長さ方向の伸び率は22.2Nの荷重下で測定され、そして幅方向の伸び率は 0.175Nの荷重下で測定された。 樹脂組成物 上記に記載の布帛を例10に記載のように樹脂でコートし、そして試験した。 この材料は非常に適合性があり、そして容易に皺なく加工できることが判った。 ギプス包帯は短時間(20〜30分以内)で非常に強固になり、そして非常に良 好な外観となった。テープを水中に浸漬したときに、それが非常に素早く滑らか になったこ とに注目されたい。ロールは容易に巻出され、適用者のグラブに粘着しなかった 。樹脂の非粘着性のために加工は非常に容易であった。ギプス包帯はその全長さ にわたってグラブに粘着することなく摩擦され、そして層同士が互いに良好に結 合した。最終の硬化したギプス包帯は通常のガラス繊維のギプス包帯よりも非常 に滑らかであった。ギプス包帯は、また、ギプス包帯は、また、ガラス繊維のギ プス包帯よりも非常に容易にフェルトペンで描かれ、そして装飾されることがで き、そして書かれた文字(図柄)は非常にはっきりしていた。第1、2、44お よび45のいずれの周囲にもよこ挿入糸を通過させなかったことにより、よこ挿 入糸はミクロクレープ加工後に布帛の縁を越えて延伸しなかった。このことは布 帛の縁での望ましくない粗さを避け(粗さは樹脂の硬化後に特に好ましくない) 、そして縁でのよこ挿入糸の「ループ」の露出をも避ける。例12:ギプス包帯裏地 整形外科用ギプス包帯に使用されるのに適切なメリヤス裏地を次の成分を使用 して製造した。組成 成分 フロントバー=ポリエステル (Dalton Textiles,Oak Brook,IL) チェーン 1/150/34熱収縮性糸 バックバー=ポリエステルスパン (Dalton Textiles,Oak Brook,IL) よこインレイ 1/150/100熱収縮性糸 ミドルバー=180デニール ナイロンモノフィラメント (Shakespear Monofilament,Columbia,SC) よこ挿入 (Shakespear SN-40-1) J.Muller of America,Inc.のRaschelina RB crochetタイプのたて編機でメ ートル法で6ゲージニードルベッドで総数61本のニードルを使用してメリヤス を作った。基礎メリヤス組織はフロントバー上にチェーンおよびバックバー上の 4本のニードルの下によこインレイを有して製造された。ミドルバーは総数で3 本のよこ挿入糸をインレイするために使用され、そして各々が21本のニードル を通過した。よこ挿入糸は包帯幅方向を横切って相互に固定され、1個の共通の ニードルの周囲を交互に、例えば、よこ挿入糸1は第1および第21のニードル 、よこ挿入糸2は第21および第41のニードルに配置されている。150℃の 温度に設定した強制熱風ガンに布帛を通すことにより、この組成から作られた布 帛を熱収縮させた。ウェブが本質的に張力なしにコアー上に巻かれたときに、熱 が布帛を収縮させた。その後、ゆるいロールの状態で布帛を175℃で20分間 加熱して、収縮した状態のモノフィラメント糸を熱処理した。冷却後、布帛を熱 カレンダーロール(79℃)に通過させ、布帛厚さを約1.17mmに低下させ た。このように加工して、即ち、完全な熱収縮加工、次にカレンダー加工および ミクロクレープ加工をして、次の特性の布帛を生じた。特性 測定結果 幅(cm) 8.9 基本重量(g/m2) 0.017 厚さ(mm) 1.17 ステッチ/cm 2.5 ウエール/cm 6.7 開口部/cm2 16.7 伸び率(%)長さ 15* 伸び率(%)幅 20* *長さ方向の伸び率は22.2Nの荷重下で測定され、そして幅方向の伸び率は 0.175Nの荷重下で測定された。 樹脂組成物 上記に記載の布帛を例10に記載のように樹脂でコートし、そして試験した。 この材料は非常に適合性があり、そして容易に皺なく加工できることが判った。 ギプス包帯は短時間(20〜30分以内)で非常に強固になり、そして非常に良 好な外観となった。テープを水中に浸漬したときに、それが非常に素早く滑らか になったことに注目されたい。ロールは容易に巻出され、適用者のグラブに粘着 しなかった。樹脂の非粘着性のために加工は非常に容易であった。ギプス包帯は その全長さにわたってグラブに粘着することなく摩擦され、そして層同士が互い に良好に結合した。最終の硬化したギプス包帯は通常のガラス繊維のギプス包帯 よりも非常に滑らかであった。ギプス包帯は、また、ギプス包帯は、また、ガラ ス繊維のギプス包帯よりも非常に容易にフェルトペンで描かれ、そして装飾され ることができ、そして書かれた文字(図柄)は非常にはっきりしていた。本例は 、約5g/デニールを上回る弾性率を有する非ガラス繊維の剛性制御糸を含む樹 脂コートされたメリヤス布帛は皺なく適用される(例えば、肢体の周囲を巻かれ る)ことができる。 上記の詳細な説明および実施例は理解を容易にするためのみに提供された。そ れから理解されるものに制限されるべきでない。当業者に明らかな変更は請求の 範囲に規定される本発明の範囲に含まれるので、本発明は示され、そして説明さ れた記載に限定されるべきでない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トチャセク,ミロスラフ アメリカ合衆国,ミネソタ 55133―3427, セント ポール,ポスト オフィス ボッ クス 33427(番地なし) (72)発明者 エドガー,ジェイソン エル. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133―3427, セント ポール,ポスト オフィス ボッ クス 33427(番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.樹脂コートされたシート材料であって、 (a)約1.5デニール以下の非ガラス繊維の極細デニール糸を含むメリヤス布 帛、および、 (b)前記布帛上に塗布された硬化性樹脂 を含む材料。 2.メリヤス布帛が0.26N/mmの荷重を加えた1分後に約15〜100 %の伸び率を有する請求の範囲1記載の樹脂コートされたシート材料。 3.メリヤス布帛がチェーンステッチ、よこインレイ糸およびよこ挿入糸を有 するたて編布帛である先行のいずれかの請求の範囲に記載の樹脂コートされたシ ート材料。 4.極細デニール糸がよこインレイ糸として布帛内に配置されてる先行のいず れかの請求の範囲に記載の樹脂コートされたシート材料。 5.ガラス繊維糸がチェーンステッチ内に配置されている請求の範囲3または 4のいずれか1項記載の樹脂コートされたシート材料。 6.極細デニール糸がポリエステル糸である先行のいずれかの請求の範囲に記 載の樹脂コートされたシート材料。 7.ストレッチ糸を更に含む先行のいずれかの請求の範囲に記載の樹脂コート されたシート材料。 8.メリヤス布帛がチェーンステッチ、よこインレイ糸およびよこ挿入糸を有 するたて編布帛であり、且つ、ストレッチ糸がチェーンステッチ内に配置されて いる先行のいずれかの請求の範囲に記載の樹脂コートされたシート材料。 9.ストレッチ糸が約500デニール以下の弾性ストレッチ糸である請求の範 囲8記載の樹脂コートされたシート材料。 10.ストレッチ糸が熱収縮性の熱可塑性の極細デニール糸であって、少なく とも約30%の伸び率を有する請求の範囲8記載の樹脂コートされたシート材料 。 11.布帛が、非弾性モノフィラメントを含む、約5g/デニールを上回る弾 性率を有する、非ガラス繊維の剛性制御糸を含む先行のいずれかの請求の範囲に 記載の樹脂コートされたシート材料。 12.モノフィラメント糸が、ポリエステルモノフィラメント糸およびナイロ ンモノフィラメント糸からなる群より選ばれた請求の範囲11記載の樹脂コート されたシート材料。 13.樹脂が水硬化性樹脂である先行のいずれかの請求の範囲に記載の樹脂コ ートされたシート材料。 14.硬化性樹脂がイソシアネーと末端プレポリマーを含む先行のいずれかの 請求の範囲に記載の樹脂コートされたシート材料。 15.樹脂コートされたシート材料であって、 (a)約5g/デニールを上回る弾性率を有する、非ガラス繊維の剛性制御糸を 含む布帛、および、 (b)前記布帛上にコートされた硬化性樹脂 を含む材料。 16.剛性制御糸が15%以下で収縮することができる請求の範囲15記載の 樹脂コートされたシート材料。 17.剛性制御糸が編成配向の状態で熱処理されることができる請求の範囲1 5または16のいずれか1項に記載の樹脂コートされたシート材料。 18.布帛が熱収縮性の熱可塑性糸を含むストレッチ糸を含む請求の範囲15 〜17のいずれか1項に記載の樹脂コートされたシート材料。 19.布帛がガラス繊維糸を含み、且つ、剛性制御糸がモノフィ ラメント糸である請求の範囲15〜18のいずれか1項に記載の樹脂コートされ たシート材料。 20.樹脂コートされたシート材料であって、 (a)有機フィラメント糸を含むメリヤス布帛であって、カレンダー加工されて いる布帛、および、 (b)前記布帛上にコートされた硬化性樹脂 を含む材料。 21.布帛がストレッチ糸を含む請求の範囲20記載の樹脂コートされたシー ト材料。 22.布帛がガラス繊維糸を含む請求の範囲20または21のいずれか1項に 記載の樹脂コートされたシート材料。 23.たて編メリヤス布帛であって、 (a)ストレッチ糸のチェーンステッチ、 (b)約1.5デニール以下の非ガラス繊維の極細デニール糸のよこインレイ糸 、 (c)約5g/デニールを上回る弾性率を有する非ガラス繊維の剛性制御糸のよ こ挿入糸、 を含む布帛。 24.ストレッチ糸が熱収縮性の熱可塑性のストレッチ糸である請求の範囲2 3記載のたて編メリヤス布帛。 25.剛性制御糸がモノフィラメント糸である請求の範囲23または請求の範 囲24のいずれか1項に記載のたて編メリヤス布帛。 26.水硬化性樹脂が布帛中に含漬されて更に含まれている請求の範囲23〜 25のいずれか1項に記載のたて編メリヤス布帛。 27.請求の範囲23記載のたて編メリヤス布帛を製造する方法であって、前 記方法が、 (a)ストレッチ糸、極細デニール糸および剛性制御糸を三枚筬た て編機で編む工程、 (b)布帛を収縮させる工程、および、 (c)布帛の厚さを減じるためにカレンダー加工する工程、 を含む方法。 28.布帛を収縮させる工程が約120℃〜180℃の温度の熱風で行われる 請求の範囲27記載の方法。 29.布帛を収縮させる工程が布帛をカレンダー加工する工程の前に行われる 請求の範囲27または28のいずれか1項に記載の方法。 30.剛性制御糸の形状を編成配向で固化するように布帛を熱処理する工程を 更に含む請求の範囲27〜29のいずれか1項記載の方法。 31.ストレッチ糸、極細デニール糸および剛性制御糸を含む布帛を含む柔軟 な基材に水硬化性樹脂を含漬させることを含む整形外科用支持材料を製造する方 法。
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