JPH085055Y2 - ずい道内電車線の二重絶縁方式支持構造 - Google Patents

ずい道内電車線の二重絶縁方式支持構造

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JPH085055Y2
JPH085055Y2 JP1986131924U JP13192486U JPH085055Y2 JP H085055 Y2 JPH085055 Y2 JP H085055Y2 JP 1986131924 U JP1986131924 U JP 1986131924U JP 13192486 U JP13192486 U JP 13192486U JP H085055 Y2 JPH085055 Y2 JP H085055Y2
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公 千
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は電車線をずい道内に架設するための電車線支
持装置の改良に関する。
〈従来の技術〉 電車線をずい道内に架設するに際しては、碍子による
1箇所の絶縁で足りるとされていたが、近年において
は、数社の電鉄会社にて、電車線とずい道構築物との間
に少なくとも2箇所の絶縁部分を設けることにより、電
車線路正極側からの漏洩電流を原因とする支持体とずい
道構築物との接触周面における支持体の電触のルイ小化
を軽減する必要があるとされている。そして、この2箇
所の絶縁部分を設ける方法としては、下記の方法が知ら
れている。
(イ)電車線とずい道構築物との間に絶縁碍子を2個連
にして配する。
(ロ)絶縁碍子(101)の使用は1個とし、他の1箇所
の絶縁を、ずい道構築物内に絶縁用の樹脂性のナット
(102)を埋め込み、電車線(105)の支持体(103)の
上端を貫通するボルト(104)により固定する。(第5
図参照)ことにより行う。
尚、この(ロ)に関しては、実公昭56−32336号公報
に記載のように、樹脂製のナット(102)とボルト(10
4)の頭部との間に絶縁板を配位して、さらに絶縁性を
高めるようにした構造も提案されている。
(ハ)碍子を、上方に配位されたトロリーバーに取り付
ける構造において、トロリーバーと碍子との間に、碍子
の頭部を弾性的につかむ部材と、トロリーバーに設けら
れた突起部及び溝に係合する溝及び突起部を備えた可撓
性のあるホルダーを設け、このホルダーを絶縁体により
構成する(実公昭50−32886号)。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところが、上記の方法では、下記の問題を有する。
(イ)に関しては、絶縁碍子を2個連にして配するた
め、上下方向の長さがその分長くなる。その結果、ずい
道断面積は極力小さくすることが要求されるにもかかわ
らず、高さが増大することによりその断面積は幾何級数
的に増加し、その要求に著しく反することになる。
(ロ)に関しては、ずい道構築物内に絶縁用ナットを埋
め込むという、特別な施行を構築物自体に施さなければ
ならない。
しかも、このナットの埋め込みは、電車線の架設のた
めに行われるものであり、ずい道の全長にわたって行う
必要がある。従って、ナットの埋め込みに要する作業量
は測量をも含めて膨大な量となる。
(ハ)に関しては、トロリーバーの下方に、ホルダー型
の絶縁体を介して、碍子を取り付けるものである。その
ため、旧来の碍子のみによる一重絶縁方式から(ハ)の
二重絶縁方式に変更するには、旧来用いられていた碍子
の支持構造を撤廃して、全てをこのホルダー型の絶縁体
に交換する必要がある。また、保守点検や交換に際して
は、トロリーバーとホルダー型の絶縁体との間の係合
と、ホルダー型の絶縁体と碍子との結合との2箇所の結
合を解除しなければならず手間がかかってしまうもので
ある。
〈課題を解決するための手段〉 そこで、本考案は、下方に電車線を吊り下げる碍子
(6)と、この碍子の上方に設けられた略T字状の吊下
翼部材(65)と、この吊下翼部材の両翼を夫々載置する
ことにより支持する一対の水平部材(32)を有する支持
体(3)とから構成され、碍子と碍子以外の他の一箇所
に絶縁体を配位するずい道内電車線の二重絶縁方式支持
構造において、次の構成を特徴とするものを提供するこ
とにより上記の課題を解決する。
本考案のずい道内電車線の二重絶縁方式支持構造にお
いては、上記の一対の水平部材(32)(32)の夫々に合
成樹脂製の絶縁体(5)が取り付けられる。この絶縁体
(5)は、水平部材(32)の上面に配位される上部本体
(51)と、上部本体(51)の両端から上方に延ばされた
横方向絶縁部(53)(53)と、上部本体(51)の両側か
ら下方に延設されたフック(52)(52)とを備える。そ
して、このフック(52)(52)により、絶縁体(5)が
水平部材(32)に取り付けられ、絶縁体(5)の上部本
体(51)上に上記の吊下翼部材(65)の両翼が夫々載置
されたことを特徴とするものである。
〈作用〉 本考案のずい道内電車線の二重絶縁方式支持構造にお
いては、碍子(6)と、水平部材(32)に取り付けられ
た絶縁体(5)との2箇所の絶縁が行われる。
この絶縁体(5)は、上部本体(51)の両側から下方
に延設されたフック(52)(52)を有するものであり、
このフック(52)(52)によって、絶縁体(5)を水平
部材(32)にワンタッチで取り付けることができる。他
方、絶縁体(5)の上部本体(51)上に上記碍子(6)
上方の吊下翼部材(65)の両翼が単に載置されるに過ぎ
ないため、絶縁体(5)とは特別な固定構造を必要とし
ない。即ち、この絶縁体(5)の取り付け或いは交換に
際しては、碍子(6)上方の吊下翼部材(65)の両翼を
持ち上げて、絶縁体(5)を水平部材(32)に着脱すれ
ば足りるものである。
さらに、下方に電車線を吊り下げる碍子(6)と、こ
の碍子の上方に設けられた略T字状の吊下翼部材(65)
と、この吊下翼部材の両翼を夫々載置することにより支
持する一対の水平部材(32)を有する支持体(3)とか
ら構成された支持構造は、実公昭57−10901号公報に記
載のように、従来の碍子のみによる一重絶縁方式支持構
造においても用いられている。そして、この一重絶縁方
式支持構造を、二重絶縁方式支持構造のものに変更する
場合には、既存の一重絶縁方式支持構造を破棄すること
なく、既存の水平部材に上記の要領で絶縁体を簡単に装
着するだけで二重絶縁方式支持構造とすることができ
る。
〈実施例〉 以下図面に基づき、本考案の一実施例を説明する。
第1図は一実施例の電車線支持装置の正面図、第2図
は同側面図である。この電車線支持装置は、電車線(ト
ロリー線)(11)(11)を支持する吊下金具と、碍子
と、支持体とからなる。
まず、吊下金具は、アルミイヤ(10)(10)、イヤー
ボルト(9)、アルミT型架台(8)、剛体吊架金具
(7)を主要部品として構成されている。電車線(11)
(11)は、アルミイヤ(10)(10)に挾持され、イヤー
ボルト(9)及びナットにより締付られ、正面視略T字
状のアルミT型架台(8)の下端に固定されている。ア
ルミT型架台(8)の上部両翼(81)(81)は、剛体吊
架金具(7)(7)の下端上に載置されている。
次に、剛体吊架金具(7)(7)は、碍子(6)から
下方に延ばされたボルト(61)の下部に取り付けられた
逆T字状の吊架金具支持体(62)の両翼に、夫々ボルト
(63)(63)及びナットにより固定されている。碍子
(6)のキャップ(64)は、その上部に、側面視(第2
図)略T字状の吊下翼部材(65)を有する。
次に支持体は、一対の絶縁ベース(5)(5)、一対
の開き止ストラップ(4)(4)、一対の支持枠(3)
(3)、一対のベースアングル(2)(2)、及びアン
カーボルト(1)点を主要部品として構成されている。
支持枠(3)は、2本の垂直部材(31)(31)とその下
端間にわたされた水平部材(32)とからなる。そして左
右に一対の支持枠(3)(3)の夫々の垂直部材(31)
(31)間に開き止ストラップ(4)(4)がわたされ、
ボルト・ナット(41)(41)により固定されている。垂
直部材(31)(31)の上端は、夫々ベースアングル
(2)(2)の止め穴(21)…にボルト・ナット(22)
(22)により固定されている。ベースアングル(2)
(2)は、アンカーボルト(1)…により、ずい道構築
物(図示せず)に固定される。
最後に絶縁ベース(5)について詳細に説明すると、
この絶縁ベース(5)は、合成樹脂製で、上記支持枠
(3)の水平部材(32)上に取り付けられる。即ち、第
1図におけるIII−III線拡大縦断面図である第3図に示
すように、絶縁ベースの上部本体(51)の両側から下方
へ延設されたフック(52)(52)により、水平部材(3
2)をだき込むようにして、取り付けられている。そし
て、この絶縁ベースの上部本体(51)(51)上に先に説
明した碍子上部の吊下翼部材(65)の両翼が載置される
ものである。
従って、電車線とずい道構築物との間において、碍子
(6)で1箇所、絶縁ベース(5)で1箇所の計2箇所
の絶縁箇所が設けられることになる。
尚、図中(53)は、絶縁ベースの横方向絶縁部を示
し、吊下翼部材(65)が横方向にずれた場合に、この吊
下翼部材(65)と垂直部材(31)とが接触することによ
る絶縁効果滅失を防止し、二重絶縁を完全ならしめるも
のである。
上記実施例の他、支持体は、間接的にずい道構築物に
固定されてもよく、その一例を第4図に示す。
この実施例では、先の実施例と同様のベースアングル
(2)(2)の左右端が、間接的にずい道構築物(21)
に固定されている。左端の固定は、ガセットプレート
(22)、固定アングル(23)及びアンカボルト(24)に
より行われている。右端の固定は伸縮自在ロッド(26)
を介して行われる。この伸縮自在ロッド(26)の下端
は、取付金具(27)によりベースアングル(2)に固定
され、その上端は吊金具(25)及びアンカーボルト(2
4)によりずい道構築物に固定されている。
以上本考案においては、下方に碍子を支持する支持部
分を、支持枠(3)の水平部材(32)により構成し、こ
れに絶縁体(絶縁ベース(5))を取り付けたが、これ
らの具体的な形状や構造は、実用新案登録請求の範囲に
記載された考案の要旨を逸脱しない範囲で変更すること
ができる。
〈考案の効果〉 以上、本考案は、碍子において1箇所、支持体の水平
部材に配された絶縁体において1箇所の計2箇所の絶縁
箇所が設けられる。
しかも、この絶縁体は、支持体の水平部材に配されて
いるため、上下方向のスペースをほとんど取らないもの
である。従って、上下方向の長さを極力小さなものにす
ることが望まれるずい道内の電車線の架設に極めて有効
である。又、この絶縁体は、フックによってワンタッチ
で支持体の水平部材に取り付けることができ、作業能率
の向上も期待し得る。しかも、略T字状の吊下翼部材を
有する既存の一重絶縁方式支持構造、即ち、下方に電車
線を吊り下げる碍子と、この碍子の上方に設けられた略
T字状の吊下翼部材と、この吊下翼部材の両翼を夫々載
置することにより支持する一対の水平部材を有する支持
体とから構成された支持構造に対しては、水平部材に絶
縁体を装着するだけで、既存の構造を破棄することな
く、極めて簡単に二重絶縁方式支持構造に変更すること
ができるものである。
さらに、支持体とずい道構築物との間の絶縁ナット等
による絶縁は不要となるため、通常のアンカーボルト等
により、支持体を構築物に固定すれば足りる。従って、
支持体の取付作業を極めて簡略化できるものである。
よって本考案は、ずい道内における電車線の架設に極
めて有効な電車線の二重絶縁方式支持構造を提供し得た
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、一実施例の電車線支持体の正面図、第2図は
同側面図、第3図は第1図のIII−III線拡大図、第4図
は他の実施例の電車線支持体の正面図、第5図は従来の
支持体の取付構造の説明図である。 (1)……アンカーボルト、(2)……ベースアング
ル、(3)支持枠、(5)……絶縁ベース、(6)……
碍子、(7)……剛体吊架金具、(8)……アルミT型
架台、(11)……トロリー線、(32)……水平部材、
(51)……上部本体、(52)……フック、(53)……横
方向絶縁部、(65)……吊下翼部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下方に電車線を吊り下げる碍子(6)と、
    この碍子の上方に設けられた略T字状の吊下翼部材(6
    5)と、この吊下翼部材の両翼を載置することにより支
    持する一対の水平部材(32)を有する支持体(3)とか
    ら構成され、碍子と碍子以外の他の一箇所に絶縁体を配
    位するずい道内電車線の二重絶縁方式支持構造におい
    て、 上記の一対の水平部材(32)(32)の夫々に絶縁体
    (5)が取り付けられ、 この絶縁体(5)が、水平部材(32)の上面に配位され
    る上部本体(51)と、上部本体(51)の両端から上方に
    延ばされた横方向絶縁部(53)(53)と、上部本体(5
    1)の両側から下方に延設されたフック(52)(52)と
    を備え、 このフック(52)(52)により、絶縁体(5)が水平部
    材(32)に取り付けられ、 絶縁体(5)の上部本体(51)上に上記の吊下翼部材
    (65)の両翼が夫々載置されたことを特徴とするずい道
    内電車線の二重絶縁方式支持構造。
JP1986131924U 1986-08-27 1986-08-27 ずい道内電車線の二重絶縁方式支持構造 Expired - Lifetime JPH085055Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5632336U (ja) * 1979-08-21 1981-03-30
JPS5837686Y2 (ja) * 1980-06-24 1983-08-25 橋本フォ−ミング工業株式会社 ホィ−ル・キャップ

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