JPH08505576A - 開放式サーマルプリンター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 紙（26）に熱印刷するための装置は紙供給ローラ（15）と係合する熱印刷ヘッド（２）を具備している。印刷ヘッドは固定されたフレーム部分（１）により弾性的に支持され、一方供給ローラ（15）は、固定部分（１）に蝶着されかつ紙ロール（12）を収容する装置区画室のための接近カバーを形成する可動フレーム部分（13）によって支持される。印刷ヘッド（２）上の加熱要素の線（４）と紙（26）のための供給ローラ（15）との間の接触部分は、カバーが閉じられた時の可動フレーム部分（13）と固定フレーム部分（１）との間の蝶番を通過するローラの直径（14）の上方に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】 開放式サーマルプリンター 本発明は印刷媒体の挿入と取出しとが容易にできるサーマルプリンターに関す る。 熱印刷のための印刷媒体は一般に、駆動ロール（又はキャプスタン）により印 刷ヘッドの下側に繰り出され次に所定の長さに切断されて別々のシート（又はレ シート等…）を構成するシート材料のロールの形式である。この形式の装置の主 なる欠点の１つは、ロールの前端を印刷ヘッドを通しそしてシートを個々の長さ に切断する装置の刃の間を通すことが困難なことである。 印刷媒体が、側方から取付けられ、すなわちキャプスタンとロールとの軸線に 直角のカバーを取外し印刷媒体が前記軸線に平行に位置することができるように した後に取付けられるような、プリンターがすでに提案されている。 印刷ヘッドがキャプスタンから分離されそれにより印刷ヘッドとキャプスタン がキャプスタンの軸線に平行に相互に離間して動かされるようにしたプリンター もまた存在する。このキャプスタンは次に印刷ヘッドを担持する固定された要素 に枢着された架台要素に固定される。回動自在のカバーが比較的複雑なやり方で 動き、キャプスタンと印刷ヘッドが接近するようにされ又は離間するよう動かさ れる時にキャプスタンと印刷ヘッドとの間で摩擦接触をしないようにする。この キャプスタンの支持体はしたがって印刷ヘッドに実質的に直角にその分離運動を 開始しそして印刷ヘッドに平行に動きキャプスタンが印刷ヘッドと接触しなくな ると分離の目的を達成する。 本発明は紙のストリップの挿入を容易にするため開放することの できるサーマルプリンターの構造を簡単にすることを目的とし、また従来のプリ ンターよりも使用がより簡単となる利点を有すようにするものである。 この目的のため、本発明はしたがって、感熱複写紙型媒体上に印刷するサーマ ルプリンターであって、印刷ヘッドが固定された架台部分により弾性的に担持さ れ、また紙駆動ロールが、この固定された架台部分に蝶着されかつ紙のロールを 収容するプリンターの区画室に接近できるようにするカバーを形成する移動可能 な架台部分によって担持されるような、紙駆動ロールに当接することにより紙駆 動ロールと共働する熱印刷ヘッドを具備している、サーマルプリンターを提供す る。 本発明の特徴の１つによれば、カバーが閉じられた時、紙駆動ロールと印刷ヘ ッドの加熱個所の列との間の接触部分が移動架台と固定架台との間の蝶番を通過 する前記ロールの直径の後側−ここで“後側”は蝶番の周りのカバーの閉じる方 向に見て後側をいう−に位置する。この配置は、紙をキャプスタンに対し正しく 保持するのに十分な圧力を保証し、印刷ヘッドがカバーの閉じたとき弾性的な係 止状態を形成することができるようにする。 加熱個所の列の前方に位置する印刷ヘッドの部分は、裏付けロールがカバーの 閉鎖方向に通過する時印刷ヘッドを弾性部材の力に抗して移動させるためのカム 形成面を提供するような形状に作られる。懸念されたこととは相違して、この直 接の接触（間にある紙のストリップとの）は印刷ヘッド又はキャプスタンの早期 の損傷又は摩耗を生ぜず、そのためキャプスタンと印刷ヘッドに対し外側のカム 装置を取付けることをなくすことが可能となる。キャプスタンは前記（紙で被覆 された）カム面上を滑ることなくしたがってまたロールにより駆動される印刷ヘ ッドと紙との間の摩擦を生じることなく、 転動する。複雑なカム機構がないことは装置全体の大きさができるだけ小さくで きることを意味する。 開放式サーマルプリンターから最大の利益を得るために、本発明はまた上記の 点に加えて同様に開放することのできる紙のカッター部材を提供する。このため 、固定された架台は紙の走行方向で印刷ヘッドの下流側の切断部材の回転刃を担 持し、固定した刃は裏付けロールの下流側のカバーによって担持される。固定し た刃はカバーに弾性的に連結された支持体に固定されており、前記支持体又は刃 は、印刷ヘッドを離れるときの紙の通路を偏向させるための表面を形成する。 その他の特徴と利点は本発明の実施態様の以下の記載から明らかとなる。 本発明の開放式印刷ヘッドを示す断面図である添付図面全体が参照される。 図面は本発明のプリンターの一部だけを示す。プリンターが収容されるハウジ ングは例えば、プリンターが単に一部分、例えば金銭登録機を構成する機械の架 台に属する固定された部分１を具備している。架台１は熱印刷ヘッド２を固定す るのに必要な全ての手段を含み、印刷ヘッド２は本質的に、動力を与えるのを制 御するため加熱個所４とチップ５の列とを担持するセラミック基板３を具備して いる。加熱個所と電子要素とを担持する面と反対側の基板３の面は熱を消散する ための放熱器６を担持する。印刷ヘッドは架台の固定部分１に固定された軸７の 周りに蝶着され、スプリング９により固定されたストッパ８に当接するよう軸７ の周りに付勢されている。熱ヘッドの上記の状態は全体が略図式に示され、これ を作動させまたこれを制御マイクロプロセッサーに連結するための電導体要素の 全ては示されていない。 図面の右側に、架台の固定部分は熱性（すなわち感熱性）紙のロールを収容す ることのできる区画室11を含んでいる。この区画室はカバー13によって閉じられ 、このカバー13は例えば複数の個所４の列に実質的に平行（したがって図面の平 面に直角）で直線14上に位置する軸線の周りで架台の固定部分１に蝶着されてい る。 蝶番軸から架台の部分１へと離れたカバー13の端部にはカバー13の蝶番軸に平 行に延びる“キャプスタン”と呼ばれるロール15が取付けられる。このロールは 、架台の固定部分によって担持されまた公知のように印刷作用と回期して作動す るよう制御される駆動組立体（図示しない）の最後の歯車を形成する相補的な歯 車17と噛み合うのに通した歯車16によって、回転される。 カバー13が開かれ又は閉じられた時、キャプスタンロール15の最も外側の母線 は印刷ヘッド２の端部と干渉する円弧18を描く。この円弧上で、矢印ＦとＯが蝶 番軸の周りに回動する時のカバーの閉じる方向と開く方向とをそれぞれ示す。ヘ ッドの先端２ａ（ラジエータ６の先端）は、カバーが閉じた時キャプスタン15が 前記先端の上を転動するような形状とされ、それによりヘッドをスプリング９の 力に抗して軸７の周りに回動させるようにする。この形状の表面は傾斜され又は 丸くされた表面とすることができ、その作用はロール15がカバー13の閉じている 間に通過するにつれて印刷ヘッドを左側に移動させることである。キャプスタン 15のシャフト15ａが架台１の固定部分の溝19の底部に達した時カバーはその閉じ た位置に到達し、それにより歯車16が歯車17と噛み合うようにする。加熱個所４ の列は直線14の上方、すなわちカバーの蝶番軸と交差するキャプスタンの直径の 上方に位置し、換言すれば閉じる方向Ｆで前記直線14の後側に位置している。こ の結果、印刷ヘッド２はカバーを閉じた状態に保持するための一種の係止機構を 構成する。 本発明のプリンターはまた印刷ヘッドを出て行く紙を切断するための部材を含 んでいる。このカッター部材は固定刃21と共働する回転刃20により通常の方式で 構成されている。回転刃は印刷ヘッド２の上方で架台の固定部分１によって担持 される。固定刃21は架台のカバー13に部分23で蝶着された支持体22に固定されて いる。この支持体は、スプリング24の力を受け、このスプリング24は、カバー13 が開かれた時支持体22を所定位置に保持するストッパ（図示しない）に向ってこ の支持体を軸23の周りに反時計方向に回転させるよう付勢する。カバーを閉じる ことにより支持体22は回転刃20のための支持体と接触するようになりそれにより 固定刃21の刃先が回転刃20の刃先と組合わされ、この作用がスプリング24からの 圧力のもとに行われるようにする。動く刃20は架台の固定部分１によって担持さ れたモータにより回転される。この駆動装置は図示されていない。 使用されるこれらの刃はセラミック材料で作ることができるが、この場合はカ バーが閉じられた時この２つの刃が相互に衝突するのを阻止することが重要であ ることが考えられる。このため、カバーが閉じている間、支持体22（金属で作ら れている）がセラミック刃21の外側に位置する部分を介して、刃20の外側に位置 しかつカムの形状とすることのできる刃20のための支持体20ａの一部に当接し、 それにより閉じている間支持体の間の接触が刃の間の接触を阻止し、しかも回転 刃が回転された後はこれらセラミックの刃が新しい方式で相互に接触するに至る ようにすることができる。 最後に、この図面において、カバー13が閉じられた時、刃21（又はその支持体 ）が、ロール12から来る紙の経路を紙がプリンターから出る時偏向させるための 表面25を形成することが認められる。この表面25は加熱個所の列を通るキャプス タンの接線と鈍角をなしており、この角度は約135゜である。この配置は、紙が 切断部材を通 過する前に紙を曲げ、この紙の曲がりが紙にある程度の“弾性”を与えこれが切 断中の移動刃20の作用を増進しまた切断後に２つの分離された刃の間に紙を係合 状態に保持するので、有利である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ Ｂ４１Ｊ 15/04 9304−2Ｃ 25/312 25/316

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．紙（26）に印刷するためのサーマルプリンターであって、紙駆動ロール（ 15）に当接することにより紙駆動ロール（15）と共働する熱印刷ヘッド（２）を 具備し、該印刷ヘッドが固定された架台部分（１）により弾性的に担持され、ま た駆動ロール（15）が、固定された架台（１）に蝶着されかつ紙のロール（12） を収容するためのプリンター内の区画室に接近できるカバーを形成する動く架台 部分（13）によって担持されている、サーマルプリンターにおいて、カバーが閉 じられた時、紙駆動ロール（15）と印刷ヘッド（２）の加熱個所の列（４）との 間の接触部分が、カバー（13）の閉じる方向（Ｆ）で、動く架台（13）と固定さ れた架台（１）との間の蝶番を通過する前記ロールの直径（14）の後側に位置し ていることを特徴とするサーマルプリンター。 ２．加熱個所の列（４）の前方に位置している印刷ヘッド（２）の部分（２ａ ）が、裏付けロール（15）がカバーの閉じる方向に通過する時印刷ヘッド（２） を弾性部材（９）の力に抗して移動させるためのカム形成面を得るような形状と なっていることを特徴とする請求項１に記載のプリンター。 ３．紙の走行方向の印刷ヘッド（２）の下流側で、固定された架台（１）が紙 のカッター部材の回転刃（20）を担持し、前記カッター部材の固定刃（21）が裏 付けロール（15）の下流側でカバー（13）によって担持されていることを特徴と する請求項１又は２に記載のプリンター。 ４．固定刃（21）が、カバー（13）に弾性的に連結されかつ紙の走行方向で切 断刃先の下流側に紙（26）の経路を偏向させるための表面（25）を有する支持体 （22）によって担持され、前記表面が加 熱個所の列（４）における駆動ロール（15）の接線と鈍角を形成していることを 特徴とする請求項３に記載のプリンター。 ５．固定刃（21）の支持体（23）がカバー（13）に蝶着（23）されていること を特徴とする請求項４に記載のプリンター。