JPH08505400A - 生体に作用するステロイドを含有する製薬用エマルジョン - Google Patents

生体に作用するステロイドを含有する製薬用エマルジョン

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JPH08505400A JP7503436A JP50343695A JPH08505400A JP H08505400 A JPH08505400 A JP H08505400A JP 7503436 A JP7503436 A JP 7503436A JP 50343695 A JP50343695 A JP 50343695A JP H08505400 A JPH08505400 A JP H08505400A
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プヨング リ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は従来の溶媒では溶解することが困難な生体に作用するステロイドの非経口投与にとくに適する水中油滴エマルジヨンに関する。該エマルジヨンはひまし油を含有する脂質相からなっている。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 生体に作用するステロイドを含有する製薬用エマルジヨン 技術分野 本発明は溶解することが困難である生体に作用するステロイドの非経口投与に とくに適する水中油滴エマルジヨンに関する。該エマルジヨンは少なくとも1つ の植物油および/または中間鎖トリグリセリドのような補足脂質から構成するこ とができるひまし油を含有する脂質相からなっている。 発明の背景 治療に有用な多くのステロイドは従来の製薬賦形剤又は製薬溶剤中に不十分な 溶解度を有することが注目され、そして例えば、溶解度を変更する基を導入する かまたは投与のために賦形剤の特性を改善することにより、それらの溶解度を増 大させることが試みられている。 英国特許明細書第131784号および同第1379730号は3α−ヒドロ キシ−5α−プレグナン−11,20−ジオンの供給用の麻酔組成物を開示して いる。しかしながら、非イオン表面活性ポリオキシエチル化ひまし油(クレモフ オール−EL)とともにステロイドの非経口製剤として完成されたこれらの組成 物は重大な副作用を有した。 ヨーロッパ特許第EPO,233,849号明細書は 3α−ヒドロキシ−5β−プレグナン−20−オン(ブレグナノロン)の非経口 的に投与可能な脂質エマルジョンを開示しており、この脂質エマルジヨンにおい て活発なステロイドは分子中に長鎖および中間鎖脂肪酸の混合物を有するココナ ツ油、ルリヂサ油、サフラワー油、綿実油、大豆油および合成グリセリドから選 ばれた脂質相中で溶解される。 ひまし油はシー・リフキン氏等著の雑誌「薬剤化学」、1964年、第53( 8)巻、第891頁乃至第895頁または米国特許第4048310号明細書に 、局部製剤中の賦形剤として記載されているようなベンジルアルコールおよびベ ンジルベンゾエートのごとき有機共通溶媒とともにステロイドホルモンの非経口 投与用賦形剤として示唆されている。しかしながら、上記リフキン氏等著の雑誌 により示唆された共通溶媒は、今日の非経口使用のための医薬製剤の成分として ほとんど容認されていない。 ヨーロツパ特許出願第0418004号明細書は、大豆油、ゴマ油、ひまし油 、綿実油またはオリーブ油から選ばれる油を含有する囮質相を有するプロスタグ ランジンE1活性体を有する化合物用担体として脂肪エマルジヨンを開示してい る。しかしながら、これらのエマルジヨンは燐脂質乳化剤の他に好ましくは自由 脂肪酸および安定剤の形において乳化補助剤を含有する。自由脂肪酸のレベルは 一般に、例えば、雑誌「ザ・ランセツト」、 1970年4月18日発行、第813頁乃至第815頁(ヴイ・エー・キユリイ エン氏等著)およびヨーロツパ特許出願第0241553号明細書に開示された 逆効果を回避するために非経口エマルジヨン中にできるだけ低く保持されるよう に試みられている。 ひまし油は不十分に溶融可能な薬剤用の溶媒としての有用性があるにも拘わら ず、実際にはその高い粘性がしばしば実用的な問題を導くためと、クレモフオー ル−EL中に含有されるひまし油誘導剤による副作用との関係のため、又ひまし 油植物中に自然に存在する、極めて強い毒素、リシンとの関係のため、非経口エ マルジヨンに使用されなかつた。 通常の稙物油において制限されるステロイド化合物の溶解度、およびオートク レーブ処理および貯蔵中の安定性の双方が改善される生体に作用するステロイド に適合させるエマルジヨン賦形剤の要望がある。とくに乳化剤、溶解剤および臨 床的に容認できかつ適宜な量において開示される他の添加剤のみを含有するかか る薬剤エマルジヨンを提供することが所望されている。それゆえ、エマルジヨン がしばしば望ましくない副作用を有するので、エマルジヨン特性を改善するため に共通に使用される合成溶解剤を回避するのが好都合である。プラロニツクF− 68は犬の顕著な心臓血管作用を有し、かつラツトの肺および腎臓変化を生ずる ことが示された。ツイーン−80は広い範囲のCNS作用を発生し、犬のヒスタ ミン 解放および低血圧症を生じ、そしてモルモツト心臓プレパレート中の心筋収縮性 を低下させる。さらに、上述したクレモフオールE1は犬の強力なヒスタミン解 放剤でありかつ麻酔薬用の溶媒として使用されるとき、人間のアナフイラキシー 様の反応を誘起することが期待される。 本発明によれば、ひまし油および卵黄燐脂質乳化剤からなる脂質相により通常 の溶媒において制限された溶解度を有する生体に作用するステロイドの投与に適 する水中油滴エマルジヨンを提供することにある。 発明の開示 本発明の目的は改善された物理的および科学的安定性を有する脂質相中に高い 量の溶解されたステロイドを含有しかつそれにより患者に投与される合計脂質負 荷および溶融剤または安定剤の量を減少し得る水中油滴エマルジヨンの形式の組 成物を提供することにある。 本発明のその他の目的は任意に加えられる脂質を有すると共に、優れた安定性 を有しかつ生物学的に許容し得る従来の成分のみを含みながら、長期の保存後ス テロイドの非経口投与に適する特性を保持するひまし油を含有するエマルジヨン を提供することにある。 本発明のエマルジヨンはひまし油により経験された以前の乳化および安定性の 問題を克服しかつ臨床的に十分に開示されかつ安全な成分からなる生体に作用す るステロイド用の改善された脂質エマルジヨン賦形剤を備えるものである。 本発明はひまし油、および乳化剤としての卵黄燐脂質からなる脂質相を有する 、従来の溶媒において限定された溶解度を持つ生体に作用するステロイドの投与 に適する水中油滴エマルジヨンに関する。脂質相はまたさらに植物油および/ま たは合成または純化された中間鎖トリグリセリドから選ばれた少なくとも1つの 添加脂質から構成することができる。本発明はまた前記エマルジヨンの製造方法 および麻酔作用を有する薬品の製造におけるその使用に向けられている。 本発明のエマルジヨンの脂質は大豆油、サフラワー油、ゴマ油、綿実油または オリーブ油のごとき植物油、およびココナツ油から引き出されたMCT−部分の ごとき、分子中に6ないし12個の間の炭素原子を持つ脂肪酸残留物を有する合 成または純化された中間鎖トリグリセリドから選ばれた少なくとも1つの補足脂 質と結合され得る薬学的に許容し得る純度のひまし油を含有する。記載した脂質 の混合物はまたひまし油への添加物として適する。乳化剤は良好に確立された方 法にしたがつて臨床的に許容し得る卵黄燐脂質から選ばれる。 他の脂質へのひまし油の相対的な量は好ましくは、それぞれ、ひまし油および 補足脂質の90:10%(w/w)ないし10:90%(w/w)の範囲内であ る。 適切な脂質組成物はひまし油のみを含むか、または70%(w/w)のひまし 油および30%(w/w)の大豆油の混合物である。補足脂質はひまし油の溶媒 能力が 事実上維持される量において添加される。脂質の相対的な量は追加された脂質成 分の極性(鎖長さ)により可変である。所望の溶解特性を有する安定したエマル ジヨンを得るためのひまし油および補足脂質の各脂質混合物に適する相対的量を 見出すことはこの型の技術に精通する者の経験的熟練内である。ひまし油中のス テロイドの高い溶解度は高い極性および増加された溶媒能力に寄与する現存のヒ ドロキシル化脂肪酸(リシノール酸)により説明することができる。 本発明によるエマルジヨンまたは組成物で投与される生体に作用するステロイ ドは従来の親水性および疏水性溶媒中で制限された溶解度を有しかつ好ましくは 中枢神経系統(CNS)に活性を有する。とくに好適なのは麻酔活性を有するそ れらのCNS−活性ステロイドである。本発明により最も好適なステロイドは5 β−プレグナン−3α−オル−20−ワン(エルタノールワンまたはプレグナノ ールワン)、5β−プレグナン−3β−オル−20−ワン(エピプレグナノール ワン)、5α−プレグナン−3α−オル20−ワン(アロプレグナン−3α−オ ル−20−ワン)、5α−プレグナン−3β−オル−20−ワン(アロプレグナ ノールワン)、5α−プレグナン−3α−オル−11,20−ジワン(アルフア クサルワン)、5β−プレグナン−3α,21−ジオル−20−ワン(テトラヒ ドロデオキシコルテイコステルワンまたはTHDOC)、5α−プレグナン−3 α,21− ジオル−20−ワン(アロテトラヒドロデオキシコルテイコステルワンまたはア ロTHDOC)、5α−アンドロスタン−3α−オル−17−ワン(アンドロス テルワン;cis−アンドロステルワン)、5−プレグネン−3β−オル−20 −ワン−サルフエート(プレグネノールワンサルフエート)、11β−11,1 7,21−トリヒドロキシプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジワン(プレ ドニゾールワン)および11β,17α,21−トリヒドロキシプレグナ−4− エン−3,20−ジワン(ジヒドロコルテイスワン)を含有するグループから選 ばれている。ステロイドは本発明により提供されるエマルジヨンおよび組成物中 に0.1〜15mg/mlの量で含有されている。 本発明の適切なエマルジヨンは: a)5mg/mlの量の生体に作用するステロイドと、 b)合計脂質エマルジヨンの10%(w/w)の量におけるひまし油と添加脂 質とを含有する脂質と、 c)最終組成物の卵黄/100mlからの1〜5gの燐脂質の量の乳化剤と、 d)注入用の水と、 e)等浸透圧調整体と、 f)pH調整用の水酸化ナトリウムとからなる。 エマルジヨンの脂質相は好ましくは10〜90%(w/w)の量のひまし油を 含有する。 適切な等浸透圧調整体はグリセロールである。所望な らばエマルジヨンはまた従来の、しかし、臨床的に許容し得る、酸化防止剤およ び防腐剤を含有することができる。 水中油滴エマルジヨンを製造するために、第1段階において、脂質中に生体に 作用するステロイド物質を溶解するのが適切である。その結果として生じる溶液 は次いで従来使用されている高圧ホモジエナイザによつて、上述されたような注 入用水と、乳化剤と、等浸透圧調整体と、所望ならば、いくつかの特定の添加成 分とからなる水性媒体中において乳化される。その結果として生じるエマルジヨ ンにおいて、油滴の粒子サイズは5μ以下であり、大部分は1μ以下で、好まし くは0.2μから0.3μまでである。 水中油滴エマルジヨンは、脂質相が親水性相中で乳化される場合に、脂質相で 生体に作用するステロイドの溶液からなっている。これらのエマルジヨンは患者 に麻酔活性ステロイドを非経口投与するのにとくに有用である。 本発明によるエマルジヨンはひまし油自体の固有の特性、および次のクリーム 化作用による小滴合体の減少傾向、ならびに低いレベルの自由脂肪酸の形成によ り、最小の酸化で優れた化学的および物理的安定性を有する。エマルジヨンはま たオートクレーブ処理過程に耐える能力を有する。より高いレベルのステロイド の溶解度のため、種々の表面上の沈澱による問題が減少され、それは製造業者が 適切なパツケージを自由に選択することがで きる。本発明のエマルジヨンはまた医療用途に使用される従来のプラスチツクお よびゴム物品とより融和性がある。 高い溶媒能力およびエマルジヨンの改善された安定性はまた、クレモフオール −EL、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ベンジルアルコール 、ベンジルベンゾネートおよびエタノールのごとき、従来使用されている一定の 状況において議論のある添加剤の除外を可能にする。 他の利点はエマルジヨン中の脂質の減少であり、該エマルジヨンは投与中に患 者に対して低い脂質負荷となる。さらに他の利点は以下の例から明らかでありそ して心筋作用のような、本発明のエマルジヨンにより投与された麻酔活性ステロ イド(エルタノールワン)の重要な特性を含有する。 以下の例は本発明の範囲を制限するものではなく、これらの例は本発明による 実用可能な幾つかのエマルジヨンおよび生体内投与後のそれらの生物学的作用を 示すものである。 例1は本発明による多数のエマルジヨンの製造を示す。 例2は例3ないし例5において生物学的に試験される本発明によるエマルジヨ ンの組成を示す。 例3は従来技術のエマルジヨンに比して本発明のエマルジヨン中に投与された エルタノールワンの麻酔作用を示す。 例4は心臓血管作用の比較を示す。 例5は急性の毒性の研究を示す。 例1 種々のステロイドを有するエマルジヨンを含有するひまし油の品質を決定する ために、以下の組成物が用意された。 ステロイド 0.10g 油相 20.0g 燐脂質 2.40g グリセロール 4.50g NaOH(1M) 0.70g 注入用の水 172.3g ステロイドは50mlのガラスビーカー中で秤量された。ひまし油または70 :30の比率においてひまし油および大豆油(CO+SBO)の混合物が加熱さ れたビーカーに添加されかつステロイドが溶解された。燐脂質が油相に添加され かつ攪拌が更に5分間継続された。この混合物が水およびグリセロールを含有す る加熱水性相に添加されかつ5分間攪拌された。混合物はその後技術的に可能な 最高圧力で高圧ラブスケールホモジエナイザ中でエマルジヨンに均質化された。 その結果として生じたエマルジヨンは分散されかつ加熱殺菌された20mlガラ ス瓶で密封された。エマルジヨンは外観、振動安定性、pHおよび容量分布に関 して分析された。スパンがマルヴエルンマスターサイザにより分析された。1μ よ り大きい小滴の外観および関連の画像上の平均面積および沈澱物の存在が顕微鏡 で調査された。5および40℃の貯蔵安定性が研究された。 結果は油相を含有するひまし油を有するエマルジヨンが広範囲の不十分に可溶 なステロイドに適する賦形剤であることを示す。エマルジヨンは一般に長期間の 貯蔵中に良好な安定性を有すると共に非経口投与に適する特性 を有する。 例2 生物学的実験のために水中油滴エマルジヨンが以下の成分から製造された。 pHはNaOHにより8.5に調整され、注入用の水はすべての組成に一ml 添加された。 組成1および組成2は本発明によるエマルジヨンであるが、しかし組成3はヨ ーロツパ特許第233849号による従来技術のエマルジヨンである。 組成2中の中間鎖トリグリセリドはココナツ油から引き出されかつ6ないし1 2個の炭素原子を有する脂肪酸残留物を持つトリグリセリドの1部分を含有する 。 本発明によれば、エルタノールワンはひまし油またはひまし油と大豆油および /またはMCTの混合物と最初に混合された。これはエルタノールワンの実質的 な溶解に至る。エマルジヨンはついで付加的に指示された成分とともに油−エル タノールワンから製造された。その結 果として生じるエマルジヨンは安定しかつ約0.2〜0.3μの平均粒子サイズ を有しかつ不安定なしにオートクレーブ処理することにより殺菌され得る。 注目し得ることは本発明による組成1および2において脂質の量の半分が組成 3に比べられるときエルタノールワンの実質的な溶解を得るのに十分である。エ ルタノールワンの溶解度は例えば組成3におけるより組成1においてより高く、 約5倍である。組成1におけると同一のエマルジヨンがその後ステロイドの溶解 度およびエマルジヨン安定性の同様な結果を有するエルタノールワンに代えて4 mg/mlの5β−プレグナン−3β−オル−20−ワン(エピグレグナノール ワン)により製造された。 例3麻酔作用の測定 例2による組成1および3は麻酔作用に関連して比較された。この実験のため に343グラム乃至391グラム間の範囲の体重を有する30匹のスプラーグ− ドオーリー雄ラツトが使用された。これらのラツトには各耳の前方に皮下に固定 された4回巻かれたステンレス鋼糸(0.2mm)からなるEEG電極を備えた 。 エマルジヨンは、2mg/kg/分の投与注入率において、尾血管を経由して 静脈内注入として投与される。EEGは連続して監視され、かつ少なくとも1秒 (「不活動秒」)のEEGバースト抑制が観察されるとすぐに、 注入が終了された。動物は次いでそのケージのその側に横たえられかつその発生 する反射を回復するまで観察された。 測定されたパラメータは: −不活動秒を引き起こすのに必要とされるエルタノールワンの投与、 −睡眠時間、すなわち発生する反射の回復までの不活動秒の出現からの時間で あった。 結果(グループ平均値±SE): 結果は、使用される投与注入量で、皮質EEG静止(不活動秒)の導入に関し てエマルジヨン間に差異がなく、一方睡眠時間は組成1の投与後幾らか長いこと を示す。 例4心臓血管研究 この研究の目的は心臓血管の作用に関して例2による組成1および3を比較す ることであつた。慢性的に機器を装着した5匹の犬がこの研究に使用された。こ のモデルは外科手術のストレスのない場合および前投薬および基礎麻酔のごとき 別の薬剤のない場合に心臓血管のパラメータの記録を容認する。それにより、覚 醒状態から麻 酔にかつ麻酔から覚醒への遷移が干渉なしに継続できる。両方のエマルジヨンが 種々の場合に同一の動物において試験された。エルタノールワンの投与は大きい 丸薬の静脈注入として付与した5mg/kgであった。この投与は犬に麻酔を引 き起こすのに通常要求される量のほぼ2倍である。 最も顕著な知見は: 組成1により引き起こされた麻酔は組成3により引き起こされた心臓血管作用 より実質上小さい心臓血管作用を備えた。 例5急性毒性の研究 組成1の静脈の高い投与(ラツトの有効麻酔投与の10または16倍)の単一 投与後の急性毒性がラツトで試験された。198グラム乃至261グラムの間の 範囲の体重を有する40匹のスプラーグ−ドオーリー雄ラツトが使用された。睡 眠時間、すなわち発生する反射の損失と回復との間の時間が測定された。麻酔中 および覚醒後、 動物は呼吸パターン、心臓リズムおよび皮膚の色のごとき臨床兆候に関して観察 された。 2週間の追跡調査期間中の動物の一般的な状態が観察された。ラツトは投与直 後に、次いで7日および14日に秤量された。 すべての動物が実験に耐えた。投与量、注入量および結果は以下で表に示され ている。 麻酔中に幾らか低いが、安定した呼吸率が観察された。しかしながら、チアノ ーゼの兆候は認められなかった。また心拍数は幾らか減少したが、強い鼓動で規 則的であつた。呼吸鳴音が睡眠期間の終わりに幾つかの動物において認められた が、1匹の動物のみが手動呼吸補助を必要とした。遷移周辺血管収縮がすべての 動物において観察された。覚醒直後動物はむしろ鈍いように思えたが、他の方法 では良好な状態にあると思われた。ラツトおよびそれらの全般的な健康の反応は 追跡調査期間、ならびにそれらの体重の増加中正常であつた。 睡眠時間および体重は平均値±SEとして記録されてい る。 投与量、注入量およびラツトの大きさは静脈麻酔に関する以前に決められた急 性毒性試験にしたがつた。結果は満足しかつ本発明によるエマルジヨンが急性毒 性を示さないことを証明する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ステンストロム トーマス スウェーデン国,エス―126 49 ハゲル ステン,ハゲルステンスバーゲン 115 (72)発明者 ロセンキスト ケンネス スウェーデン国,エス―184 61 アケル スベルガ,プラテデルバーゲン 9 (72)発明者 マリニア アン スウェーデン国,エス―171 42 ソルナ, ニボデガータン 7

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)従来の溶媒中において限定された溶解度を有する生体に作用するステロイ ドの投与に適する水中油滴エマルジヨンにおいて、ひまし油と、乳化剤としての 卵黄燐脂質とからなる脂質相を有することを特徴とする水中油滴エマルジヨン。 2)脂質相がさらに植物油および/または合成または純化された中間鎖トリグ リセリドから選ばれた少なくとも1つの添加胞質からなることを特徴とする請求 項の範囲第1項に記載の水中油滴エマルジヨン。 3)最終組成のml当たり: a)0.1mgから15mgまでの量の生体に作用するステロイドと、 b)50mgから200mgまでの量の脂質と、 c)純化された卵黄燐脂質から選ばれた5mgから50mgまでの量の乳化剤 と、 d)注入用の水と、 e)最終組成物の等浸透圧に加えられる等浸透圧調整体と、 f)適切なpHに加えられた水酸化ナトリウム溶液とからなることを特徴とす る請求の範囲第1項または第2項に記載の水中油滴エマルジヨン。 4)ステロイドを5β−プレグナン−3α−オル−20−ワン(エルタノール ワンまたはプレグナノールワン)、5β−プレグナン−3β−オル20−ワン( エピプレ グナノールワン)、5α−プレグナン−3α−オル−20−ワン(アロプレグナ ン−3α−オル−20−ワン)、5α−プレグナン−3β−オル−20−ワン( アロプレグナノールワン)、5α−プレグナン−3α−オル−11,20−ジワ ン(アルフアクサルワン)、5β−プレグナン−3α,21−ジオル−20−ワ ン(テトラヒドロデオキシコルテイコステルワンまたはTHDOC)、5α−プ レグナン−3α,21−ジオル−20−ワン(アロテトラヒドロデオキシコルテ イコステルワンまたはアロTHDOC)、5α−アンドロスタン−3α−オル− 17−ワン(アンドロステルワンまたはcis−アンドロステルワン)、5−プ レグネン−3β−オル−20−ワン−サルフエート(プレグネノールワンサルフ エート)、11β−11,17,21−トリヒドロキシプレグナ−1,4−ジエ ン−3,20−ジワン(プレドニゾールワン)および11β,17α,21−ト リヒドロキシプレグナ−4−エン−3,20−ジワン(ジヒドロコルテイスワン )からなるグループから選ぶことを特徴とする請求の範囲第1項ないし第3項の いずれか1項に記載の水中油滴エマルジヨン。 5)胞質には10〜90%(w/w)のひまし油を含有させたことを特徴とす る請求の範囲第2項ないし第4項のいずれか1項に記載の水中油滴エマルジヨン 。 6)脂質には約70%(w/w)のひまし油および約30%(w/w)の大豆 油を含有させたことを特徴とす る請求の範囲第5項に記載の水中油滴エマルジヨン。 7)請求の範囲第1項ないし第7項によるエマルジヨンまたは組成物のいずれ かを製造するエマルジヨンまたは組成物の製造方法において、ステロイドをひま し油または植物油および合成または純化された中間鎖トリグリセリドから選ばれ た少なくとも1つの追加の脂質と混合させたひまし油を含有する脂質組成物中に 溶解し、その後生じたステロイド−胞質組成物を水と、卵黄燐脂質乳化剤と、任 意の等浸透圧調整体とを含有する水性相により安定したエマルジヨンに乳化する ことを特徴とするエマルジヨンまたは組成物の製造方法。 8)麻酔作用を有する薬品の製造のためにひまし油または植物油および合成ま たは純化された中間鎖トリグリセリドから選ばれた少なくとも1つの追加の脂質 と混合させたひまし油を含有する脂質エマルジヨンの使用。 9)薬品が中枢神経系統に活性を有するステロイドであることを特徴とする請 求の範囲第9項に記載の使用。
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