JPH0489430A - 低血圧維持剤 - Google Patents

低血圧維持剤

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JPH0489430A
JPH0489430A JP2200068A JP20006890A JPH0489430A JP H0489430 A JPH0489430 A JP H0489430A JP 2200068 A JP2200068 A JP 2200068A JP 20006890 A JP20006890 A JP 20006890A JP H0489430 A JPH0489430 A JP H0489430A
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JP
Japan
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hypotension
pge
fat emulsion
emulsion
pts
Prior art date
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Pending
Application number
JP2200068A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Fukushima
福島 和昭
Ikuo Yoneda
米田 郁雄
Takanori Okamoto
岡本 孝則
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Green Cross Corp Japan
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Green Cross Corp Japan, Taisho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Green Cross Corp Japan
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プロスタグランジンE1活性を有する化合物
を含有する脂肪乳剤の新規な用途、即ち手術時(麻酔時
)の低血圧維持剤に関する。
〔従来技術・発明が解決しようとする課題〕低血圧維持
剤とは、手術時、特に外科手術時に人為的に低血圧を起
こさせ出血量の軽減、術野の乾燥および輸血量の節減に
よる術後合併症の予防に用いる薬剤をいう。
現在、低血圧維持剤としては効果が速やかで、かつ調節
性に富む薬剤(例えば、トリメタフアン、ニトログリセ
リン等)が開発され、その薬理作用に対応した使用がな
されている。しかし、いずれの薬剤も心拍出量の減少あ
るいは脳圧亢進がみられること等安全性の面でそれぞれ
問題が指摘されている。
一方、PGE、をα−シクロデキストリンで包接した態
様の製剤(以下、PGE、−CDという)が既に市販さ
れているが、1回の肺循環でその60〜95%が不活化
されてしまうため静脈内投与の効率が悪く、またPGE
、自身の起炎作用のための血管炎が副作用として報告さ
れている。
近年、高齢者手術の増加に伴い、高血圧症、虚血性心疾
患、脳血管障害、腎疾患を合併する患者の手術頻度が象
、速に増加しており、これらの患者に対しても安全に使
用しうる低血圧維持剤の出現が待望されているのが実情
である。
本発明の目的は、肺通過によってもほとんど失活せず、
安全かつ副作用の少ない手術時の低血圧維持剤を提供す
ることである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記の事情に鑑み種々研究を行った結果、
プロスタグランジンE、(以下rPcE+ 。
という)活性を有する化合物を含有する脂肪乳剤が手術
時、特に外科手術時の低血圧維持剤としで優れた作用を
有し、かつ安全であることを見出して本発明を完成した
即ち、本発明はPGE、活性を有する化合物を含有する
脂肪乳剤からなる手術時の低血圧維持剤である。
本発明で用いられるPGE、活性を有する化合物として
は、薬理学的に許容され且つPGE、活性を有する化合
物であれば特に限定されず、PGEおよびその誘導体が
挙げられる。
PGE、誘導体としては、PGE、活性を有し、医薬品
として適合するものである限り、いかなるPGE、誘導
体であってもよい。例えば、特開昭59−206349
号、特開昭59−216820号の各公報に開示される
PGE、誘導体が好適に使用される。
本発明にかかる低血圧維持剤の有効成分であるPGE、
活性を有する化合物を含有する脂肪乳剤は、例えば、植
物油(例えば、大豆油、ゴマ油、ヒマソ油、綿実油、オ
リーブ油等、好ましくは大豆油)5〜50χ(W/V)
、植物油100重量部に対してリン脂質1〜50重量部
、好ましくは5〜30重量部、適量の水およびPC,E
、活性を有する化合物から主としてなるものが例示され
る。該脂肪乳剤は、必要に応して更に乳化補助剤〔例え
ば、0.3χ(W/V)までの量の炭素数6〜22、好
ま巳くは炭素数12〜20の脂肪酸またはその薬理学的
に許容される塩等]、安定化剤〔例えば、0.57(W
/V) 、好ましくは0.1!(匈/Vl)以下の量の
コレステロール類または5χ(W/V)、好ましくは1
χ(−/ν)以下の量のホスファチジン酸等〕、高分子
物質〔例えば、PGE、活性を有する化合物(即ち、P
GE、またはPGE、誘導体)1重量部に対して0.1
〜5重量部、好ましくは0.5〜1重量部のアルブミン
、デキストラン、ビニル重合体、非イオン性界面活性剤
、ゼラチン、ヒドロキシエチル澱粉等)、等張化剤(例
えば、グリセリン、ブドウ糖等)等を添加することもで
きる。PGE、活性を有する化合物の該脂肪乳剤中の含
有量は、乳剤の形態、投与の形態等によって適宜増減す
ることができるが、一般には該乳剤中に極微量、例えば
、0.2〜100μg / mfl含有させることで十
分である。
上記の脂肪乳剤において、植物油としては高純度の精製
大豆油を用いるのが好ましく、より好ましくは精製大豆
油を例えば水蒸気蒸留法により更に精製して得た高純度
の精製大豆油(純度ニトリグリセリド、ジグリセリドお
よびモノグリセリドとして99.9%以上含有)が用い
られる。
リン脂質としては卵黄レシチン、大豆レシチン等の精製
リン脂質が挙げられ、常法の有機溶媒による分画法によ
って調製することができる。即ち、例えば粗卵黄リン脂
質を冷n−ヘキサン−アセトンに熔解し、撹拌下、徐々
にアセトンを添加し、不溶物を濾別回収し、この操作を
更にもう1回繰り返した後、溶媒を留去することによっ
て精製リン脂質を得ることができる。これは主としてホ
スファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン
からなり、これ以外のリン脂質としてホスファチジルコ
リントール、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリ
ン等も含有する。この精製リン脂質をさらに高度に精製
し、ホスファチノルコリンの純度を高めたものを用いる
こともできる(特開昭6(1−149524号公報)。
乳化補助剤としての炭素数6〜22の脂肪酸は、医薬品
に添加可能なものであればいずれも使用できる。この脂
肪酸は直鎖状、分岐状のいずれでもよいが、直鎖状のミ
リスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸
、リノール酸、リルン酸等を用いるのが好ましい。これ
らの塩としては、薬理学的に許容される塩、例えば、ア
ルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカ
リ土類金属塩(カルシウム塩等)等を用いることができ
る。
安定化剤としてのコレステロール類やホスファチジン酸
は医薬用として使用可能なものであればいずれも使用で
きる。
高分子物質として用いられるアルブミン、ビニル重合体
、非イオン性界面活性剤としては次のものが好ましい。
即ち、アルブミンとしては、抗原性の問題からヒト由来
のものが用いられる。ビニル重合体としては、ポリビニ
ルピロリドン等を挙げることができる。また、非イオン
性界面活性則としては、ポリアルキレングリコール(例
えば、平均分子量1,000〜10.000、好ましく
は4 、00(1〜6.000のポリエチレングリコー
ル等)、ポリオキシアルキレン共重合体(例えば、平均
分子量1 、000〜20 、000、好ましくは6.
000〜10.000のポリオキシエチレン−ポリオキ
シプロピレン共重合体等)、硬化ヒマシ油ポリオキシア
ルキレン誘導体〔例えば、硬化ヒマシ油ポリオキシエチ
レン−(40)−エーテル、同一(20)−エーテル、
同一(100)−エーテル等]、ヒマシ油ポリオキシア
ルキレン誘導体〔例えば、ヒマシ油ポリオキソエチレン
(20)−エーテル、同一(40)−エーテル、同一(
100) −エテル等]を用いることができる。
等張化剤としてのグリセリンやブドウ糖は、医薬用とし
て使用可能なものであればいずれも使用できる。
本発明で用いられる脂肪乳剤は種々の方法により調製で
きるが、例えば、次の方法によって製造される。
即ち、所定量の植物油(好ましくは大豆油)、リン脂質
、PGE、活性を有する化合物およびその他前記の添加
剤等を混合、加熱して/8液となし、常用のホモジナイ
ザー(例えば、加圧噴射型ホモジナイザー、超音波ホモ
ジナイザー等)を用いて均質化処理することにより油中
水型分散液を作り、次いでこれに必要量の水を加え、再
び前記ホモジナイザーで均質化を行って水中油型乳剤に
変換することにより、脂肪乳剤を製造することができる
製造上の都合によっては、脂肪乳剤の生成後に安定化剤
、等張化剤等の添加剤を加えてもよい(特開昭58−2
22014号公報)。
上記の脂肪乳剤からなる本発明の低血圧維持剤は、通常
、持続点滴静注によって投与される。投与に際しては、
0.01〜5μg/kg/分程度、好ましくは、0.0
5〜Iμg/kg/分程度で血圧を維持するのが一般的
であるが1.愚者の症状、年齢等により適宜増減するこ
とができる。
本発明の低血圧維持剤を使用する際、血圧(収縮期圧)
は、初期血圧の10〜40%程度低下の範囲に維持する
が患者の症状、年z等を十分に考慮して決める必要があ
る。
〔実施例] 本発明をより詳細に説明するために実施例および実験例
を挙げて説明するが、本発明はこれらによって何ら限定
されるものではない。
実施例1 精製大豆油30gに精製卵黄リン脂質3.6g、PGE
1 900μg、パルミチン酸ナトリウム0、15 g
およびホスファチジン酸0.15 gを加え、40〜7
5°Cで加熱溶解させた。これに蒸留水200dを加え
、次いで日本薬局方グリセリン7.5gを加え、注射用
蒸留水で全量を300 mlとし、マントン−ガラリン
型ホモジナイザーを用い、350kg / c4の加圧
下で乳化した。これにより均質化された極めて微細なP
GE、を含有する脂肪乳剤を得た。この乳剤の平均粒子
径は0.2〜0.4μmであった。
実施例2 実施例】で使用されたパルミチン酸ナトリウム0、15
 gとホスファチジン酸0.15 gに代え、オレイン
酸ナトリウム0.15 gを用い、実施例1と同様の方
法で脂肪乳剤を調製した。
実験例1 今回雑種犬20頭を使用して本発明の低血圧維持剤の薬
効力学の一端を調べるため、ハロセン麻酔下において収
縮期圧をコントロール値の70%に1時間保持するのに
必要な維持量、投与中止後コントロール値まで回復する
のに要した時間について調べ、同時にPGE、−CDと
比較検討した。
実験方法:チオベンタール麻酔上挿管し、ハロセン0.
5%、笑気:酸素(2:1) 、ヘクロニウムにで不動
化して麻酔を維持した。血圧が安定した後、コントロー
ル値の70%に保つようにtitration法にて1
時間維持した。すなわち、薬剤を点滴静注により投与し
た。PGE、投与中止後コントロール値に回復する時間
を観察した。試験に用いた薬剤は、本発明の低血圧維持
剤としては、PGE脂肪乳剤(商品名:リプル、ミドリ
十字社製)、PGE、−CDとしては市販の製剤−(商
品名ニブロスタンデイン500、小野薬品社製)を使用
した。
実験結果二側群とも速やかに目的の血圧が得られた。本
発明の低血圧維持剤の維持量は0.51μg/kg/分
で、PGE、−CDの維持量は1.47μg/kg/分
であった。また、コントロール値に回復する時間は、本
発明の低血圧維持剤が19分でPGECDは22分であ
った。本発明の低血圧維持剤の方が維持投与量が少なく
てすみ、血圧の復帰も緩徐でPGE、−CDと同程度で
あった。
〔発明の効果〕
本発明の低血圧維持剤は、生体内で長時間薬効を持続で
きると共に少ない投与量で十分な作用を発揮することが
できる。この効果はPGE、−CDと比べるとより顕著
である。PGE、−CDは1回の肺循環でその60〜9
5%が不活化されてしまうため静脈内投与の効率が悪く
、また、PGE。
自身の起炎作用のための血管炎が副作用としである。一
方、本発明の低血圧維持剤はりピッドエマルジョン脂肪
粒子中にPGE、を溶解したもので肺通過による失活は
少なく、臨床使用時乙こも局所刺激性がなく血管炎等の
副作用も少ない。
従って、本発明の低血圧維持剤によれば、投与量が少な
くてすみ、血圧の復帰ち緩徐で、副作用の軽減を回るこ
とができる等、低血圧維持剤として臨床上極めて有用で
ある。
特許出願人 株式会社ミドリ十字

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. プロスタグランジンE_1活性を有する化合物を含有す
    る脂肪乳剤からなる手術時の低血圧維持剤。
JP2200068A 1990-07-26 1990-07-26 低血圧維持剤 Pending JPH0489430A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2200068A JPH0489430A (ja) 1990-07-26 1990-07-26 低血圧維持剤

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JP2200068A JPH0489430A (ja) 1990-07-26 1990-07-26 低血圧維持剤

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Publication Number Publication Date
JPH0489430A true JPH0489430A (ja) 1992-03-23

Family

ID=16418312

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2200068A Pending JPH0489430A (ja) 1990-07-26 1990-07-26 低血圧維持剤

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JP (1) JPH0489430A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995006471A1 (fr) * 1993-09-01 1995-03-09 The Green Cross Corporation Agent d'abaissement du niveau de triglycerides dans le sang

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995006471A1 (fr) * 1993-09-01 1995-03-09 The Green Cross Corporation Agent d'abaissement du niveau de triglycerides dans le sang

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