JPH08504383A - 照射硬化性被覆組成物を下塗した二軸延伸penbbフィルム - Google Patents

照射硬化性被覆組成物を下塗した二軸延伸penbbフィルム

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JPH08504383A JP6514082A JP51408294A JPH08504383A JP H08504383 A JPH08504383 A JP H08504383A JP 6514082 A JP6514082 A JP 6514082A JP 51408294 A JP51408294 A JP 51408294A JP H08504383 A JPH08504383 A JP H08504383A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は耐磨耗性コーテッド自立二軸延伸コポリエステルフィルムであって、該コポリエステルがPENBBであり、該耐磨耗性硬化被膜が水性シリカ/シラノール分散系及び1個以上のアクリレート又はメタクリレートモノマーに由来するものに関する。PENBBは以下の式:

Description

【発明の詳細な説明】 照射硬化性被覆組成物を下塗した二軸延伸PENBBフィルム発明の背景 本発明は、二軸延伸PENBBフィルム及びその上に硬化被膜を含む耐磨耗性合成 フィルムに関する。 ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムは近年、固形支持体及び特に透 明支持体に塗布する透明及び半透明層としての幅広い用途が見いだされている。 たとえば、このようなフィルムは窓ガラス及び、視覚用又は照明用媒体にそれら の透明度を調節するために使用することもできる。さらに、PETフィルムはディ スプレー用光学技術での使用並びに、視覚用又は光学スクリーン及び/又はオー バーレイを有する電子装置と組み合わせての使用を含む、独立した支持体として の多種多様な用途が知られている。また、最近開発されたメンブランタッチスイ ッチにPETフィルムの外層が用いられることもある。非常に重要な用途は、自動 車のフロントガラス(合わせガラス)市場にある。 PETフィルムはこれらの用途に使用されてきたが、処理及び使用時のフィルム の耐久性を最大にするために、そのようなフィルムの引張強さ、剛性(引張弾性 率)、改良バリアー性、熱安定性、着湿性、UV耐性、収縮性及び耐磨耗性をさら に改良する必要がある。当業者は、1個以上のポリオルガノシロキサン化合物を 含む被膜などの多様な耐引掻性被膜を持つPET及びその他の被膜フィルムをこれ までに示唆している。 耐磨耗性を改良しようとするこれまでの試みの多くは、シリカ及び最低1個の ポリオルガノシロキサンの水性分散系を含み、それはPETのような合成支持体に 塗られた後に熱硬化される。例えば、R.ユーバーサックス(R.Ubersax)の“ コーテッドポリマー性支持体”、米国特許No.4,177,315は、約5ないし50重量 %の固体及び約95ないし50重量%の溶媒を含み、該固体が約10ないし70重量%の シリカ及び約90ないし30重量%の、式中Rがメチル基並びに、最大約40%の、ビ ニル基、フェニル基、γ−グリシドキシ−プロピル基、及びγ−メタクリルオキ シプロピル基より成る群から選択される基から選択される一般式RSi(OH)3で表 さ れる部分重合有機シラノールを含み、該溶媒が約10ないし90重量%の水及び約90 ないし10重量%の低級脂肪族アルコールを含むものであって、pHが約6.0より高 く約8.0より低い耐磨耗性被覆組成物を開示している。この被覆組成物をPET支持 体に塗った後、20ないし150℃、好ましくは100ないし150℃で硬化させる。 カルボン酸のアルカリ金属塩及び第四アンモニウムカルボン酸塩のような硬化触 媒を被覆組成物に加えることもできる。 他の例としてはD.オルソンら(D.Olson et al.)の“耐磨耗性シリコンコ ーテッドポリカーボネート製品”、米国特許No.4,239,798があり、これは熱可 塑性アクリルポリマーを下塗しシリカ入り熱硬化性オルガノポリシロキサントッ プコートでさらにコーティングしたポリカーボネート支持体を開示している。こ のトップコートは、式中Rが1から3個の炭素原子のアルキル基、ビニル基、3, 3,3-トリフルオロプロピル基、γ−グリシドキシプロピル基、及びγ−メタク リルオキシプロピル基より成る群から選択される式RSi(OH)3で表されるシラノ ールの縮合生成物であり、そのシラノールの最低70重量%はCH3Si(OH)3である 。 多数の特許が、主にメチルトリメトキシシランであるアルキルトリアルコキシ シランの部分縮合体の脂肪族アルコール/水による溶液中のコロイド状シリカ分 散系を含む耐磨耗性被膜の使用を教示している。これらの発明において、被膜の 耐磨耗性は典型的には追加成分を組み入れることにより改良されている。代表的 な例が少量のポリシロキサンポリエステルコポリマーの含有を教示している米国 特許No.4,277,287である。このグループに入れることができる他の特許には、 米国特許No.4,474,857;4,436,851;4,413,088;4,373,061;4,368,241;4,368 ,236;4,368,235;4,367,262;4,298,655及び3,985,997がある。 照射硬化性のポリシロキサンに基づく耐磨耗性被膜の使用を教示する特許もい くつかある。例えば、V.クロス(V.Cross)の“耐磨耗性照射硬化性シリコン 被膜を有するポリエステルフィルム”、米国特許No.4,310,600は、シリカ/シ ラノール組成物を含む被覆組成物を教示しており、この組成物は式RSi(OH)3で 表されるシラノールの部分縮合体の低級脂肪族アルコール/水による溶液中にコ ロイド状シリカを分散させたものを含む組成物に由来し、このRSi(OH)3の式中 、Rは1ないし3個の炭素原子を持つ非置換及び不活性置換アルキル基並びに非 置 換及び不活性置換フェニル基より成る群から選択され、当該シラノールの最低70 重量%は式中RがCH3を表す上記式で表されるものであり、当該シリカ/シラノー ル組成物は全固体重量に対して約10から約70重量%の当該コロイド状シリカ及び 約30から約90重量%の当該部分縮合体;1個以上の多官能価アクリレートモノマ ー及び/又はオリゴマー;並びに任意で1個以上の光開始剤を含む。 同様に、R.チャン(R.Chung)の“耐磨耗性紫外線硬化性硬質被覆組成物” 、米国特許No.4,348,462は、(a)コロイド状シリカ、(b)アクリルオキシ又 はグリシドキシ機能性シラン、(c)非シリルアクリレート、及び(d)触媒量の UV感受性カチオン性ラジカル型光開始剤を含む照射硬化性被覆組成物を開示して いる。UV硬化性ポリオルガノシロキサン被覆組成物を開示している他の特許には 、米国特許No.4,595,471及び4,571,349がある。発明の簡単な要約 今回、耐磨耗性コーテッド自立二軸延伸コポリエステルフィルムであって、コ ポリエステルがPENBBであり、耐磨耗性被膜が1個以上のアクリレート又はメタ クリレートモノマーと組み合わせた水性シリカ/シラノール分散系を含む照射硬 化性被覆組成物に由来するものにより、優れた熱安定性、改良された引張強さ及 び剛性(引張弾性率)、改良バリアー性、低着湿性、高UV耐性、並びに低収縮性 が得られると同時に耐磨耗性も改善されることが見いだされた。 好ましくは、この被覆組成物は: (a) コロイド状シリカ及び、シランの部分縮合体であって該シランの最低6 0%が以下の式 (R)aSi(R')b(R'')c (式中、 Rがアリル又はビニル機能性アルキル基を示し、 R'が加水分解性のアルコキシ基、フェノキシ基又はアルキルカルボニルオキシ 基を示し、 R''が非加水分解性の飽和アルキル基、フェニル基又はシロキシ基を示し、 a+b+c=4であり、かつa≧1;b≧1;c≧0である) で表されるビニル機能性シランであるもの;及び (b) 1個以上の多官能価アクリレート又はメタクリレートモノマー を含む。これらの被膜のほとんどはPETフィルムについて米国特許No.4,822,828 に開示されている。 米国特許No.3,008,934は酸由来ユニットとして4,4'-ビベンゾエート及び、2 ,6-ナフタリックジカルボキシレートを含む他の多くのジカルボキシレート類を 含むコポリエステルを開示している。それは又、これらのコポリエステルから調 製される延伸ファイバー及びフィルムを開示しているが、二軸延伸PENBBフィル ムは開示又は構想していない。特に、PETフィルムと比較して熱安定性、UV安定 性、疎水性、寸法安定性、及び気体に対する不透過性と共にMD及びTDの両方の引 張強さ及び剛性(引張弾性率)が改良されたフィルムは米国特許No.3,008,934 には開示されていない。 好ましい態様では、本発明は下塗層の上に耐磨耗性層を持つ下塗り処理二軸延 伸PENBBフィルムに関するものであって、照射硬化性被覆組成物の架橋反応生成 物を含む当該耐磨耗性層が: (i) コロイド状シリカ及び、シランの部分縮合体であって該シランの最低6 0%が以下の式 (R)aSi(R')b(R'')c (式中、 Rがアリル又はビニル機能性アルキル基を示し、 R'が加水分解性のアルコキシ基、フェノキシ基又はアルキルカルボニルオキシ 基を示し、 R''が非加水分解性の飽和アルキル基、フェニル基又はシロキシ基を示し、 a+b+c=4である) で表されるビニル機能性シランであるもの; (ii) 1個以上の多官能価アクリレート又はメタクリレートモノマー;及び (iii)任意で、1個以上の光開始剤 を含むものに関する。 最も一般的な一面としては、本発明は耐磨耗性の二軸延伸PENBBフィルムに関 するものであり、該フィルムはPENBB樹脂をシート状に溶融押出し、当該樹脂を 冷却して実質的に非晶質のPENBBキャストシートを製造し、当該PENBBキャストシ ートを一方向に延伸し、それにより一軸延伸PENBBフィルムを製造し、当該一軸 延伸PENBBフィルムに定着用下塗剤を塗り、それによりコーテッドPENBBフィルム を製造し、当該コーテッドPENBBフィルムを最初の延伸方向に垂直の方向に延伸 し、それにより二軸延伸PENBBフィルムを製造し、当該二軸延伸PENBBフィルムを ヒートセットし、当該二軸延伸PENBBフィルムを1個以上のアクリレート又はメ タクリレートモノマーを含むシリカ/シラノール分散系でコーティングし当該被 膜を乾燥させ、当該被膜を照射により硬化させることにより製造される。 好ましい一面では、本発明は上記のように製造された耐磨耗性の二軸延伸PENB Bフィルムに関するものであり、該照射硬化性被覆組成物が: (i) 低級脂肪族アルコール/水溶液中のコロイド状シリカをシランの部分 縮合体と合わせた分散系であって、該シランの最低60重量%が以下の式 (R)aSi(R')b(R'')c (式中、 Rがアリル又はビニル機能性アルキル基を示し、 R'が加水分解性のアルコキシ基、フェノキシ基又はアルキルカルボニルオキシ 基を示し、 R''が非加水分解性の飽和アルキル基、フェニル基又はシロキシ基を示し、 a+b+c=4である) で表されるビニル機能性シランであるもの; (ii) 1個以上の多官能価アクリレート又はメタクリレートモノマー;及び (iii)任意で、1個以上の光開始剤 を含むものに関する。発明の詳細な説明 ここで先に述べたPENBBは、酸由来ユニットとして以下の式: で表される基を最低5モル%含むコポリエステルを意味する。 10モル%より多いテレフタル酸由来の基が該コポリマー中に存在する場合、ビ ベンゾエート由来のユニットの含有量は最低25モル%となる。これらのコポリエ ステルのフィルムは、非公開の独国特許出願P4224161.8に言及されており、それ を参考文献としてここに組み込む。 好ましくはPENBBは、酸由来ユニット(NBB)の最低80モル%(20ないし80モル %、好ましくは40ないし60モル%)がビベンゾエートから成るコポリエステルで ある。残りの20モル%以下は、例えば融点又は結晶動力学に影響を持つような他 の酸由来ユニットから成っていてもよい。好ましくは、ジオール由来ユニットの 最低80モル%は-O(CH22-O-ユニットから成る。残りの20モル%以下は、例え ば融点又は結晶動力学に影響を持つような他のジオール由来ユニットから成る。 少量の酸及び/又はジオール由来ユニットを、例えばp-ヒドロキシ安息香酸に 由来するもののようなヒドロキシカルボン酸由来ユニットに置き換えることが望 ましいこともある。二軸延伸PENBBフィルムに必要な機械特性を達成するために 、押出後のPENBBポリマーのIV値(内部粘度:1:1重量比のぺンタフルオロフェ ノール及びヘキサフルオロイソプロパノールの混合液中で、温度25℃、濃度0.2 g/dlで測定)が>0.5dl/g、好ましくは>0.55dl/gであることが勧められる。 フィルムを製造するには、ポリマーメルトをダイを通して冷却ロール上に押し 出し、そこで凝固させて、その後に二軸配向し、ヒートセットして、場合により 後処理してロール上に巻き取る。冷却ロール上に押し出された凝固フィルムは必 ず非晶性の状態で得られる必要がある。このためには、メルトフィルムを静電ピ ニング、又は真空、エアナイフ等のような周知の方法により冷却ロールにピニン グしなければならない。 フィルムの二軸配向は、高温で縦方向(MD)及び横方向(TD)にフィルムを伸 張して行う。この伸張は同時又は順次のいずれでもよい。順次伸張する場合は、 最初の伸張処理はMD又はTDのいずれでもよく、次いで別の方向に伸張する。MDの 配向は、TD伸張の前に次々と行うか、又はTD伸張の前後に行うかのいずれかの方 法によって幾つかの段階に分けて行ってもよい。伸張に好ましい温度は、使用す るPENBBコポリマー組成物のガラス転移温度と冷却結晶温度より約30℃高い温度 の間である(両温度は非晶性フィルムでDSCにより容易に測定できる)。MD及びT Dの 総伸張比(λ)は1:2から1:10の間、好ましくは1:2.5から1:5の間である。 総伸張比の積は1から30の間、好ましくは5から20の間がよい。二軸圧伸成形は 適当な等方性を確実に得るために複屈折が<0.2、好ましくは<0.1になるように 行う。ここで言う複屈折とは、Abbe屈折計、光学べンチ又は補正板のような通常 の測定器で測定される、フィルム面における最大及び最小屈折指数の差の絶対値 のことである。 最適の性質を得るために、緩和処理を配向及びヒートセット処置中に入れても よい。 ヒートセットは、コポリマー組成物の冷却結晶温度と溶融温度の間の温度で行 われる。 PENBBフィルム表面を耐磨耗性被覆組成物でコーティングする前に、通常の方 法で、例えば電気コロナ放電、プラズマ又はフレーム処理にかけることにより、 フィルムに表面処理を施してもよい。電気コロナ放電は、フィルム表面の品質を 高めるためにフィルムに一般的に行われている表面処理である。電気コロナ放電 法及び装置は米国特許No.3,057,792及び4,239,973に述べられている。二軸延伸 フィルムにおいては、コロナ処理及びそれに引き続いて行われるアクリルポリマ ーコーティングは、伸張配向の前、又は二軸伸張配向の縦圧伸と横圧伸の間、又 は伸張配向の後のいずれか時点のインライン製造プロセス中に行うことができる 。コロナ処理及びコーティング処理が伸張配向の後に行われる場合には、巻き取 りの前にフィルムを完全に乾燥させる必要がある。コロナ処理及びコーティング 処理が伸張配向前、又は配向中の圧伸の間に行われる場合には、後の方の、フィ ルムを加熱する必要がある配向処理がアクリルポリマー被膜から過剰の水分を乾 燥させることになる。好ましくは、二軸延伸PENBBフィルムについては、コロナ 処理及びそれに引き続いて行われるアクリルポリマーコーティングは、伸張配向 処理中の圧伸の間に行われる。 PENBBフィルムの表面処理した側を、好ましくは以下に述べる耐磨耗性被覆組 成物の水性分散液でコーティングする。この被覆組成物は水性分散系として、周 知のコーティング方法のいずれかを用いて都合の良いように塗布することができ る。例えば、このフィルムはローラーコーティング、スプレーコーティング、グ ラビアコーティング、又はスロットコーティングによりコーティングすることが できる。一般にその後の前加熱、伸張、及びヒートセットステージの間に、耐磨 耗性被覆組成物の一部を構成する水を蒸発させるのに十分な熱がフィルムに対し て加えられる。 コーティングされた二軸延伸PENBBフィルムをその後、フィルムを結晶させる のに必要な時間だけ加熱処理してもよい。結晶化により、二軸延伸PENBBフィル ムの寸法安定性及び引張特性はさらに改良される。このようにコーティングされ 結晶化された二軸延伸PENBBフィルムをその後ロール上に巻き取る。 本発明での使用に適当であると考えられる定着用下塗剤には、架橋性アクリル 樹脂、架橋性ポリエステル、及び非晶性ポリエステルがある。架橋性アクリル樹 脂が特に好ましい。 下塗コーティングは好ましくは、このフィルムが一軸伸張された後であって第 二の伸張操作がなされる前に塗布される。最も好ましくは、下塗コーティングは フィルムが縦方向に伸張された後で横伸張される前にラテックスとして塗布され る。このラテックスは好ましくは、その後のフィルム処理の間に熱硬化されて架 橋定着層を形成する(ヒートセット)。 PENBBフィルムへの下塗コーティングとして特に有用なアクリルラテックスの 1つは、約52.5:45.5:2のモル比を持つ架橋性メチルメタクリレート/エチル アクリレート/メタクリルアミド・ターポリマーを含有する。このターポリマー はラテックスコーティングの全重量に対して約0.2から約45重量%の範囲の濃度 でもよい。好ましくは、ターポリマーの濃度範囲はラテックスコーティングの全 重量に対して約0.4から約10重量%である。本発明のより好ましい態様において はターポリマーはラテックスコーティングの全重量に対して約1から約5重量% の間の濃度で存在する。このターポリマーはさらに、ガラス転移温度が約40℃か ら約50℃の範囲にあることを特徴とする。このターポリマーのガラス転移温度は 望ましくは約43℃と47℃の間の範囲であるが、最も好ましいのは約45℃のガラス 転移温度である。好ましい態様において、このラテックスコーティングはアルキ ル化メラミンホルムアルデヒド架橋剤を含む。これらのうち、ヘキサメトキシメ チルメラミンが好ましい。架橋剤は一般に、全固体重量に対して約5から約30% の 量、最も好ましくは約15から約25%の量で使用される。 一般に、アクリル下塗層は最低約1nmの厚さがあればよい。望ましくは、約10 から500nm、好ましくは約10から50nmである。 1層以上のアクリル下塗層をPENBBフィルムの一方の側又は両方の側に逐次塗 布してもよく、コーティングラテックスは必要に応じてさらに他の添加物を含ん でいてもよい。 耐磨耗性層は、硬化されたアクリル下塗層の上に照射硬化性被覆組成物をコー ティングして、溶媒を除去し、続いて紫外線又は電子ビームの照射により被覆組 成物を架橋させることにより製造される。以下により詳しく述べるように、この 照射硬化性コーティングは、1個以上の多官能価アクリレートモノマー又はメタ クリレートモノマー及び場合により光開始剤と組み合わせて、水性シリカ/シラ ノール分散系を含む。 最も一般的な一面として、このシラノールは以下の式: (Alk)Si(Oxy)3 (式中、 AlkはC1-C6アルキル基を示し、 OxyはOH、C1-C6アルコキシ基を示す) で表される化合物を含む。 好ましくは、このシラノールはトリヒドロキシメチルシランである。 より好ましいのは、ビニル機能性シラノールの使用である。 このようなシリカ/シラノール分散系は、耐磨耗性コーティング分散系の非水 性含有物の50から85重量%、好ましくは50から60重量%を構成する。この分散系 は酸性コロイド状シリカにアルコキシシランを加えることにより作成される。 コロイド状シリカ(すなわち、水中に懸濁したシリカ小粒子)は酸性及び塩基 性の両方の形態で市販されている。本発明では、安定性及び溶解性を考慮して塩 基性懸濁液よりも酸性(pH3.0から5.0)コロイド状シリカを好ましくは使用する 。或いは、後にpHを3.0から5.0の間に、シランの添加に先立って調整するならば 塩基性コロイド状シリカを使用してもよい。 好ましく使用されるビニル機能性シランは、シリカの水性懸濁液に加えられる と対応するビニル機能性シラノールに加水分解される。ビニルトリメトキシシラ ンの加水分解は下の例のように示される: 6CH3OH+2CH2=CH−Si(OH)3 ビニル機能性シラノールはその後、(水の除去とともに)pH依存性平衡反応で ある“部分”縮合反応を受ける。この反応を完全に行ってしまうと粘性の問題と 共にシラノールの凝固又は“ゲル化”が起きるために縮合は部分的に止めること が望ましい。 コロイド状シリカへのシランの添加は好ましくは、シリカ懸濁液を温めて攪拌 しながら徐々に行う。 耐磨耗性被覆組成物の一部となる多官能価アクリレート又はメタクリレートモ ノマーは被覆組成物の15ないし50%、好ましくは15ないし25%を成す。 耐磨耗性被覆組成物に特定のアクリレート又はメタクリレートモノマーを使用 することは本発明では必要とは考えられない。いずれの多官能価アクリレートも 、選択されたアクリレートモノマーが安定性の問題(“ゲル化”)又は粘性の問 題をもたらさない限り使用してよい。トリアクリレートが好ましい。水溶性トリ アクリレートは初期曇り度が低いためにより好ましい。 本発明で有用と考えられる多官能価アクリレートの大まかなリストには、ジぺ ンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレート;トリメチロールプロパ ントリアクリレート;ぺンタエリスリトールトリアクリレート;エトキシル化ト リメチロールプロパントリアクリレート;ジトリメチロールプロパントリアクリ レート;1,3-ブタンジオールジアクリレート;ジエチレングリコールジアクリ レート;1,6-へキサンジオールジアクリレート;ネオペンチルグリコールジア クリレート;テトラエチレングリコールジアクリレート;トリエチレングリコー ルジアクリレート;テトラヒドロフルフラールジアクリレート;ぺンタエトキシ ル化ビスフェノールAジアクリレート;及びそれらの配合物が含まれる。アルコ ・スペシャルティ・ケミカルズからSARTOMER C-9035の商標で売られている高エ トキシル化されたトリメチロールプロパントリアクリレートが好ましい。このト リアクリレートは以下の構造式で示されるものと考えられる: CH3−CH2−C[−CH2−(O−CH2CH2n−O−C(O)−CH=C H23 (式中、nは平均5であり、各エトキシル化アクリレートセグメントのエトキシ ル化度は同じでも異なっていてもよい。) 別の好ましいアクリレートは、アルコ・スペシャルティ・ケミカルズからSART OMER C-9041の商標で売られているジペンタエリスリトールモノヒドロキシペン タアクリレートである。 シリカ/部分縮合体分散系の安定性を高めるために、水性分散系の全重量に対 して最大35重量%、好ましくは15から25重量%の低級脂肪酸アルコールを任意で 加えることができる。この低級脂肪酸アルコールとしては約19重量%のイソプロ パノールが好ましい。 照射硬化性被覆組成物を電子ビーム照射により架橋させる場合は、反応の開始 又は触媒に光開始剤は必要でない。被覆組成物の架橋に紫外線照射源を用いる場 合は、光開始剤が被覆組成物に含まれていることが必要である。光開始剤を使用 する場合は、被覆組成物の最大10%、好ましくは1ないし3%で使用する。 本発明で有用と考えられる光開始剤の大まかなリストには、べンゾフェノン、 ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、アセトフェノン、アセナフテンキノ ン、o-メトキシベンゾフェノン、チオキサンテン-9-オン、キサンテン-9-オン 、7H-べンズ[d,e]アントラセン-7-オン、ジベンゾスベロン、1-ナフタルデヒ ド、4,4'-ビス-(ジメチルアミノ)-ベンゾフェノン、フルオレン-9-オン、1- アセトナフタンアントラキノン、1-インダノン、2-t-ブチルアントラキノン、バ レロフェノン、ヘキサノフェノン、3-フェニルブチロフェノン、p-モルフォリノ プロピオフェノン、4-モルフォリノベンゾフェノン、p-ジアセチルーべンゼン、 4-アミノ-べンゾフェノン、4-メトキシアセトフェノン、ベンズアルデヒド、9- アセチルフェナンスレン、2-アセチルフェナンスロン、10-チオキサンテノン、3 -アセチルフェナンスレン、3-アセチルインドール、1,3,5-トリアセチルベン ゼン等、及びそれらの配合物が含まれる。べンゾフェノン及び1-ヒドロキシシク ロヘキシルフェニルケトンの50/50重量%配合物が好ましい。 上に述べたように、この照射硬化性被覆組成物には特定のオルガノシランを使 用する。より詳しく言えば、大半の又は主要なオルガノシランとしてビニル機能 性シランを好ましくは使用する照射硬化性シリカ/オルガノポリシロキサン被覆 組成物は、主要なオルガノシランとしてメチルトリメトキシ-シランを使用する これらの被覆組成物よりも優れた耐磨耗性を有する。 本発明で使用可能と考えられる好ましいビニル機能性シランは以下の式: (R)aSi(R')b(R'')c (式中、 Rがアリル又はビニル機能性アルキル基を示し、 R'が加水分解性のアルコキシ基、フェノキシ基又はアルキルカルボニルオキシ 基を示し、 R''が非加水分解性の飽和アルキル基、フェニル基又はシロキシ基を示し、 a+b+c=4であり、かつa≧1;b≧1;c≧0である) で表される。 “アリル又はビニル機能性アルキル基”とは、最低1個のアリル又はビニル基 を有する何らかの基を意味する。特に“アリル又はビニル機能性アルキル基”と は、1個又は複数の、C1-C3アルキル基、Cl-、F-、Br-、CF3、NO2及びCNより成 る群から選択される1個以上の同一又は異なる基により任意に置換されているア リル又はビニル基を意味する。 “加水分解性のアルコキシ基、フェノキシ基又はアルキルカルボニルオキシ基 ”は、上記のようにコロイド状シリカにビニル機能性シランが添加された時に容 易に加水分解されて硬化耐磨耗性層に望ましくない曇りを与えることがないよう なアルコキシ、フェノキシ又はアルキルカルボニルオキシ置換基のいずれかを意 味する。メトキシ基、エトキシ基及びプロピロキシ基のようなC1-C3アルコキシ 基はこの定義に入り、メトキシ基が好ましい。アセトキシ基のようなC1-C6アル キルカルボニルオキシ基が好ましい。 “非加水分解性の飽和アルキル基”とはC1-C6アルキル基、好ましくはC1-C3ア ルキル基であり、メチル基が特に好ましい。“非加水分解性のフェニル基”は置 換されていないか、又はC1-C3アルキル基、F、Cl、Br、CF3、NO2及びCNより成る 群から選択される1個以上の同一又は異なる置換基により1個又は最大5個置換 されていてもよい。 “非加水分解性のシロキシ基”とは、C1-C3アルキル基である低級アルキル基 によるトリ低級アルキルシロキシ基である。好ましい非加水分解性シロキシ基は トリエトキシシロキシ基である。 以下のビニル機能性シランは上記の式を満たしている:ビニルトリス(2-メト キシエトキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリイソプロペノキ シシラン、フェニルビニルジエトキシシラン、ビニルトリス(t-ブチルペルオキ シ)シラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルトリス-t-ブトキシシラン 、ビニルジメチルエトキシシラン、ビニルトリフェノキシシラン、ジフェニルビ ニルエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、1,3-ジビニルテトラエトキ シジシロキサン、及びビニルトリイソプロポキシシラン。 好ましいビニル機能性シランにはビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメト キシシラン及びビニルトリス(2-メトキシエトキシ)シランが含まれ、ビニルト リメトキシシランが最も好ましい。 照射硬化性被覆組成物は、スプレーコーティング、グラビアコーティング、及 びスロットコーティング法を含む通常のいずれの方法によってPENBBフィルムに 塗布してもよい。 一般に、この照射硬化性コーティングは最低約1μmの厚さである。望ましくは 、最低約5μm、好ましくは約6から約10μmである。 次いで、ビニル機能性オルガノポリシロキサンを硬化させる前に、コーティン グされたPENBBフィルムの表面から分散系溶媒を除去すべきである。溶媒除去は コーティングされたフィルムを75℃から150℃の範囲の温度で水又は水/低級脂 肪族アルコール溶媒系を留去させるのに十分な時間だけ乾燥させることにより行 うことができる。 乾燥させた照射硬化性コーティングは電子ビーム又は紫外線照射による都合の よい方法で硬化させることができる。紫外線照射が好ましい。 本発明の耐磨耗性二軸延伸PENBBフィルムは自動車の多層性フロントガラスの 分野で有用である。多様なラミネート及び構造体が知られているが、そのような フロントガラスは典型的には2シートのガラスの間にサンドイッチにされた最低 1層のポリビニルブチラルを含む。ごく最近、米国特許No.4,242,403は“内側 ”ガラスシートの露出面に第2のポリビニルブチラル層を接着させこの第2ポリ ビニルブチラル層に耐磨耗性合成フィルムを貼ることを開示している。この耐磨 耗性フィルムは露出面に完全に硬化されたシリカ強化メチルシロキサンコーティ ングを有するポリエステルを含む。米国特許No.4,242,403の開示は全てここに 参考文献として組み入れる。 本発明の他の用途が窓ガラスの分野にある。この耐磨耗性二軸延伸PENBBフィ ルムをガラスシートに積層する。 本発明の別の用途は、用法上フィルムの磨耗を減らす必要があるタッチパネル 、すなわち、メンブランスイッチフェースプレートの分野にある。 本発明の別の用途は、下にある情報が明瞭に見えることが必要な、裏面プリン トラベル及びパッケージの分野にある。 本発明の別の用途は、テープレコーダー中を走行する際のテープの磨耗を耐磨 耗性コーティングが減少させる、磁気コーティングテープの分野にある。 実施例 以下の実施例は本発明の実施及び利点をより完全に説明することを意図してい る。いずれの例でも、以下に掲げる特定の態様を上記の包括的な発明を明白に又 は暗に限定するものと解釈すべきではない。 実施例1シリカ/ビニル機能性シラン分散系及び照射硬化性コーティングの製造: ビニルトリメトキシシラン48.0gを、市販の酸性コロイド状シリカであるナル コ1034A、72gにマグネチックスターラーを用いて穏やかに攪拌しながら室温で 滴下混合する。この混合物を密閉容器中で4時間、室温で攪拌した後、そのまま 攪拌しながら水浴中で30分間60℃に加熱する。アルコ・スペシャルティ・ケミカ ルズから市販されている水溶性の高エトキシル化トリメチロールプロパントリア クリレートであるSARTOMER C-9035、4.8gを、イソプロパノール4.0g、チバガ イギーから市販されている光開始剤であるIRGACURE 500、0.9g、及び3MからFC- 430の商標で市販されているフッ素化界面活性剤0.2gと混合する。できた混合物 をシリカ/ビニルトリメトキシシラン縮合体12gに加えて照射硬化性被覆組成物 を作成する。アクリル下塗りPENBBフィルムの製造 PENBBフィルムを重量比で289:322:368の2,6-ナフタレンジカルボキシレー ト:ジメチル4,4'-ビベンゾエート:エチレングリコールから製造する。281℃ の融点を持つこのポリマーのぺレットを、280から320℃の温度で一軸スクリュー 押出機中で融解し、シート押出ダイを通して20℃に温度調節された冷却ロール上 に押し出す。透明な120μmの厚さのフィルムが得られる。その密度は1.31g/cm3 である。その後、このプレフィルムを逐次二軸延伸する。縦方向に圧伸されフ ィルムをコロナ放電装置によりコロナ処理した後、60重量%メチルメタクリレー ト、35重量%エチルアクリレート及び5重量%N-メチロールアクリルアミドから 成るコポリマーを4.5重量%固体として含み、さらに界面活性剤も含むラテック スで反転グラビアコーティングによりコーティングする。コロナ処理した縦圧伸 コーテッドフィルムを約100℃の温度で乾燥させる。その後、フィルムを横方向 に伸張する。この二軸圧伸フィルムを250℃の温度でヒートセットする。これら の加熱処理が下塗りコーティングを架橋させる。最終的にコーティングされた二軸延伸PENBBフィルムの製造 シリカ/ビニル機能性シラン被覆組成物をアクリル下塗りPENBBフィルムに#1 8メイヤーロッドを用いて塗布する。このコーティングをまず75℃に維持された オーブンで1分間乾燥させた後、コーティングされたPENBBフィルムをRPCイクウ ィップメント社のモデルQC 1202プロセッサー(80ワット/cmランプ2個使用)を 7.5m/minで4回通してUV照射による架橋を行う。 このようにして得られた耐磨耗性コーティングされた二軸延伸PENBBフィルム は、同様にコーティングされたPETフィルムと比較して以下のような特徴を示す 。機械特性は15mm幅のフィルムストリップをツヴィック社製(ウルム、ドイツ) の引張試験機で測定する。初期のチャック間距離は100mmであり、クロスヘッド スピードは、強度及び伸び率測定については100mm/min、引張弾性度測定につい ては10mm/minで行う。UV耐性は、へレウス社(ハーナウ、ドイツ)の製造した“ サンテスト”装置で14日間UV光を照射した後の引張伸びの残率を測定することに より試験する。 上記の表から明らかなように、引張強さ、破断点伸び、剛性(引張弾性率)、 収縮及びUV安定性は、同様にコーティングされたPETフィルムと比較して改善さ れている。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年10月28日 【補正内容】 (34条補正)請求の範囲の差し替え 請求の範囲: 1.耐磨耗性コーテッド自立二軸延伸コポリエステルフィルムであって、コポリ エステルがPENBBであり、耐磨耗性硬化被膜が水性シリカ/シラノール分散系及 び1個以上のアクリレート又はメタクリレートモノマーから誘導されるフィルム 。 2.該シラノールが以下の式: (Alk)Si(Oxy)3 (式中、 AlkはC1-C6アルキル基を示し、 OxyはOH、C1-C6アルコキシ基を示す) で表される、請求項1に記載の耐磨耗性コーテッドフィルム。 3.該耐磨耗性硬化被膜がコロイド状シリカ及び、シラノールとしてシランの部 分縮合体を含む組成物から誘導され、該シランの最低60%が以下の式 (R)aSi(R')b(R'')c (式中、 Rがアリル又はビニル機能性アルキル基を示し、 R'が加水分解性のアルコキシ基、フエノキシ基又はアルキルカルボニルオキ シ基を示し、 R''が非加水分解性の飽和アルキル基、フェニル基又はシロキシ基を示し、 a+b+c=4であり、かつa≧1;b≧1;c≧0である) で表されるビニル機能性シランである、請求項1に記載の耐磨耗性コーテッドフ ィルム。 4.該組成物がさらに最大10パーセントの光開始剤を含む請求項3に記載の耐磨 耗性コーテッドフィルム。 5.当該ビニル機能性シランが、ビニルトリス(2-メトキシエトキシ)シラン、 ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリイソプロペノキシシラン、フェニルビニ ルジエトキシシラン、ビニルトリス(t-ブチルペルオキシ)シラン、ビニルメチ ルジエトキシシラン、ビニルトリス-t-ブトキシシラン、ビニルジメチルエトキ シシラン、ビニルトリフェノキシシラン、ジフェニルビニルエトキシシラン、ビ ニルトリメトキシシラン、1,3-ジビニルテトラエトキシジシロキサン、及びビ ニルトリイソプロポキシシランより成る群から選択される、請求項3又は4に記 載の耐磨耗性コーテッドフィルム。 6.該組成物が50から85重量%のコロイド状シリカ及びシランの部分縮合体並び に15ないし50重量%のアクリレート及び/又はメタクリレートモノマーを含む、 請求項3又は4に記載の耐磨耗性コーテッドフィルム。 7.当該光開始剤がべンゾフェノン及び1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ トンの配合物である、請求項4に記載の耐磨耗性コーテッドフィルム。 8.該組成物がさらにその全重量の1から35重量%の最低1個の水溶性アルカノ ールを含む請求項3、4又は7に記載の耐磨耗性コーテッドフィルム。 9.当該水溶性アルカノールが、該組成物の全重量に対して15から25重量%の範 囲の量でイソプロパノールを含む請求項8に記載の耐磨耗性コーテッドフィルム 。 10.該PENBBフィルムの複屈折が<0.2である請求項1、2、3又は4に記載の耐 磨耗性コーテッドフィルム。 11.該PENBBポリマーのIV値が>0.5dl/gである請求項1、2、3又は4に記載の 耐磨耗性コーテッドフィルム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チュー,エーウォン アメリカ合衆国ニュージャージー州07869, ランドルフ,ラドトケ・ロード 130 (72)発明者 フリント,ジョン・アンソニー アメリカ合衆国ニュージャージー州07922, バークリー・ハイツ,レナピ・レーン 150 (72)発明者 クーマン,ボド ドイツ連邦共和国デー―6258 ルンケル 5,リンデンシュトラーセ 5

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.耐磨耗性コーテッド自立二軸延伸コポリエステルフィルムであって、コポリ エステルがPENBBであり、耐磨耗性硬化被膜が水性シリカ/シラノール分散系及 び1個以上のアクリレート又はメタクリレートモノマーに由来するもの。 2.請求項1に記載の耐磨耗性コーテッドフィルムであって、該シラノールが以 下の式: (Alk)Si(Oxy)3 (式中、 AlkはC1-C6アルキル基を示し、 OxyはOH、C1-C6アルコキシ基を示す) で表されるもの。 3.請求項1に記載の耐磨耗性コーテッドフィルムであって、該耐磨耗性硬化被 膜がコロイド状シリカ及び、シラノールとしてシランの部分縮合体を含む組成物 に由来し、該シランの最低60%が以下の式 (R)aSi(R')b(R'')c (式中、 Rがアリル又はビニル機能性アルキル基を示し、 R'が加水分解性のアルコキシ基、フェノキシ基又はアルキルカルボニルオキシ 基を示し、 R''が非加水分解性の飽和アルキル基、フェニル基又はシロキシ基を示し、 a+b+c=4であり、かつa≧1;b≧1;c≧0である) で表されるビニル機能性シランであるもの。 4.請求項3に記載の耐磨耗性コーテッドフィルムであって、該組成物がさらに 最大10パーセントの光開始剤を含むもの。 5.請求項3又は4に記載の耐磨耗性コーテッドフィルムであって、当該ビニル 機能性シランが、ビニルトリス(2-メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリエト キシシラン、ビニルトリイソプロペノキシシラン、フェニルビニルジエトキシシ ラン、ビニルトリス(t-ブチルペルオキシ)シラン、ビニルメチルジエトキシ シラン、ビニルトリス-t-ブトキシシラン、ビニルジメチルエトキシシラン、ビ ニ ルトリフェノキシシラン、ジフェニルビニルエトキシシラン、ビニルトリメトキ シシラン、1,3-ジビニルテトラエトキシジシロキサン、及びビニルトリイソプ ロポキシシランより成る群から選択されるもの。 6.請求項3、4及び5のいずれか1個以上に記載の耐磨耗性コーテッドフィル ムであって、該組成物が50から85重量%のコロイド状シリカ及びシランの部分縮 合体並びに15ないし50重量%のアクリレート及び/又はメタクリレートモノマー を含むもの。 7.請求項4、5及び6のいずれか1個以上に記載の耐磨耗性コーテッドフィル ムであって、当該光開始剤がべンゾフェノン及び1−ヒドロキシシクロヘキシル フェニルケトンの配合物であるもの。 8.請求項3〜7のいずれか1個以上に記載の耐磨耗性コーテッドフィルムであ って、該組成物がさらにその全重量の1から35重量%の最低1個の水溶性アルカ ノールを含むもの。 9.請求項8に記載の耐磨耗性コーテッドフィルムであって、当該水溶性アルカ ノールが、該組成物の全重量に対して15から25重量%の範囲の量でイソプロパノ ールを含むもの。 10.請求項1〜9のいずれか1個以上に記載の耐磨耗性コーテッドフィルムであ って、該PENBBフィルムの複屈折が<0.2であるもの。 11.請求項1〜10のいずれか1個以上に記載の耐磨耗性コーテッドフィルムであ って、該PENBBポリマーのIV値が>0.5dl/gであるもの。 12.自動車用フロントガラスの製造における、請求項1〜11のいずれか1個以上 に記載の耐磨耗性コーテッドフィルムの使用。 13.窓ガラスの分野における、請求項1〜11のいずれか1個以上に記載の耐磨耗 性コーテッドフィルムの使用。 14.メンブランスイッチタッチパネルとしての、請求項1〜11のいずれか1個以 上に記載の耐磨耗性コーテッドフィルムの使用。 15.ラベル及びパッケージ用部材としての、請求項1〜11のいずれか1個以上に 記載の耐磨耗性コーテッドフィルムの使用。 16.磁気テープ用のベースフィルムとしての、請求項1〜11のいずれか1個以上 に記載の耐磨耗性コーテッドフィルムの使用。
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