JPH08503044A - 小型ジェロータモータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ジェロータポンプは、ポンプ本体（１０）に固着されていないし、ポンプ本体（１０）とすべり接触もしていない軸（３０）を利用することにより、特に小さな軸方向寸法で構成される。これは、軸を、駆動装置（２０）の回転子（２６）またはハブ（２２）のいずれか一方または両方と固着し、且つ、ブシュ（１８）によって駆動装置を本体にすべり接触させることによって達成される。片持ちばりの機能を導く軸受けの長さは、このように突出しており、すなわち実質的にジェロータセットと同じである。

Description

【発明の詳細な説明】 小型ジェロータモータ 本発明は、周知の通り、ｎ＋１個の雌ローブを備えた一個の環に納められ、こ れと噛合されるｎ個の雄ローブを備えた一個の回転子から成る、ジェロータポン プに関するものである。ジェロータセットと呼ばれる、この回転子と環は、平行 な軸の回りを相関して回転するので、二部品間の接触部の一組の平行線によって 各々定義される一連のチャンバは、最初の半回転で吸込口の上に移動するように サイズが小さくなり、次の反回転で吐出口の上に移動するようにサイズが大きく なる。これらの口は、円筒状の空洞を有するジェロータセットの本体中に形成さ れる。 種々の異なる設計のジェロータポンプが知られている。 本発明の目的は、製造を簡単にすることであり、特に、効率や耐性を犠牲にする ことのない軸方向小型化を実現することである。 本発明によれば、ジェロータポンプは少なくとも外側の一部が円筒状である本 体と、前記本体一部に滑り接触される、本体と同心な駆動軸に所定角度で固着さ れた駆動装置によって特徴付けられ、前記軸もまたジェロータセットの回転子に 所定角度で固着されている。 軸は、ポンプ本体のすきまばめであること、即ち、どこも本体と接しないこと 、が好ましい。それ故、本発明のポンプは、（或る先行技術特許で以前に提案さ れたように）軸が本体に固着されるのではなく、また、この種のポンプで当然で あった本体へのすべり接触もない、という点で、従来技術と区別される。軸が本 体に固着していると、片持ちばり式に軸を支えられるだけの一定の本体長を提供 する必要があり、軸を本体にすべり接触させる場合は、軸を支えるために軸方向 に更に長い長さが提供されなくてはならない。ぐらつきがなく、装置とすべり接 触する駆動装置からの軸を支えることによって、ポンプの性能を全く犠牲にしな いで軸方向寸法の短縮することが可能である。 軸の軸方向長さは、回転子の軸方向長さと、駆動装置およびそのハブの、即ち 、軸領域における軸方向厚さと、もしあれば二部品の間の寸法、との合計に相当 する。 ポンプ本体は腕形で、腕底に軸用の開口が貫通しており、腕の縁はエンジンブ ロックまたは油受けの表面のような関連部品上に載せられる場合もある。あるい は、腕の縁が密閉プレートと連合される場合もある。軸は、そのブロック、油受 け、または僅かに端部間隙を備えたプ レートまで延ばすことができる。 軸は、回転子と回転装置の両方の締まりばめとなるか、あるいは、保守のため に取外し可能であるように一方または他方をスプライン式に取り付けることもで きる。 この仕様が送られた技術者は、本当に動くことを軸が要求すること、並びに、 軸および装置間を連結すると共に装置をすべり接触させることによってその片持 ちばりの剛性が指定されることを理解するであろう。 添付図面では、概括的に同様な二台のポンプが、いずれも断面正面図で記載さ れている。 まず図１を参照すると、本体１０は概括的に腕形であり、離間された開口１４ に取り付けられた押えネジによって密閉プレート１２に固定される。本例では、 ポンプはエンジン構成部品１６の開口に納められている。 軸受ブシュ１８は、本体壁の円筒状露出部に支えられ、これは駆動装置２０と すべり接触する。装置は、ハブ２２と一体構成になっており、また、重量を軽減 し、押えねじに手が届くようにするために、開口２４が設けられている。 本体１０は大きな中央穴を有し、ハブ２２は、自分と本体との間に隙間がある 状態で穴に延びている点に注意されたい。 回転子２６は本体に納められており、その中の円筒状の空洞と同じ軸方向長さ を有する。回転子は、例えば軸上の締まりばめとして、軸３０と固着されている 。図１のこのポンプでも、駆動装置も例えば軸上の締まりばめとして、軸に固着 されている。回転子とハブは互いに隣接している。装置または回転子の一方また は他方に軸をはめて、残りの軸部を本体中央穴に貫通し、次に軸および回転子お よび装置の他方を締まりばめアセンブリに押し込むことによって組立が行われる ことは、すぐに察知されるであろう。 ジェロータセットは、回転子の軸方向長さと同じ長さの環３２も備えており、 本体１０内にすべり接触する。ジェロータ部品間に形成されたチャンバのうちの 二個は、参照数字３４と３６で示されるているが、これらのチャンバは、プレー ト１２を貫通し、図示されていない吸込口または吐出口に向かって軸方向に開い ている。これは、一例として軸方向が小さいポンプを提供するものであることが 察知されるであろう。 図２に示される装置では、ハブ４０に係合するキー溝部３８を軸が有しており 、ハブと軸は、止め輪（ＲＴＭ）４２によってキー溝にかかる軸方向位置変化に 対して相互に抑えられている点を除き、全部の部品が同じである。これにより、 ポンプを取り外さず駆動装置を取り外すことが可能となる。 片持ちばりの機能、すなわち傾けずに同軸度および同心度を維持すること、は ブシュ１８に関するジャーナル軸受けの長さによって導かれることは分かるであ ろう。これまで先行技術では、片持ちばりの機能を導くのに相当する長さは、基 本的に軸のジャーナル長さを加えた回転子の長さであった。本明細書ではそれが 突出しており、従って実質的にポンプが短くなる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＣＡ， ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＨＵ，ＪＰ，Ｋ Ｐ，ＫＲ，ＬＫ，ＬＵ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＵＳ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 外部が少なくとも部分的に円筒状の本体と、前記本体部にすべり接触し且 つ本体と同心な駆動軸と所定角度で固着している駆動装置とを有し、前記軸もま たジェロータセットの回転子と所定角度で固着している、ジェロータポンプ。 ２．軸は本体部のすきまばめであることを特徴とする、請求項１に記載のポンプ 。 ３． 本体部は腕形で、軸は腕の底を貫通していることを特徴とする、請求項１ に記載のポンプ。 ４． 腕の縁は、穴が設けられた関連部品上に載るように配置されることを特徴 とする、請求項３に記載のポンプ。 ５． 軸は回転子内の締まりばめであることを特徴とする、前記請求項のいずれ か一項に記載のポンプ。 ６． 軸は、駆動装置内の締まりばめであることを特徴とする、前記請求項のい ずれか一項に記載のポンプ。 ７． 軸は、回転子または駆動装置にスプライン式に取 り付けられることを特徴とする、請求項１から４のいずれか一項に記載のポンプ 。