JPH08503011A - 酸化官能基またはその誘導体を有するポリマー - Google Patents

酸化官能基またはその誘導体を有するポリマー

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JPH08503011A JP6511335A JP51133593A JPH08503011A JP H08503011 A JPH08503011 A JP H08503011A JP 6511335 A JP6511335 A JP 6511335A JP 51133593 A JP51133593 A JP 51133593A JP H08503011 A JPH08503011 A JP H08503011A
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ストーバー、ハラルド・ディ・エイチ
リー、ペイ
フェラーリ、ロレンツォ
シェイバー、ロバート・ティ
ブラオビック、ジョルジュ
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リサーチ・コーポレイション・テクノロジーズ・インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 ポリマー鎖から懸垂あるいはポリマー鎖中に導入されたフェニル環からなるポリマーであって、該フェニル環がアルデヒト及び/叉はカルボン酸性基及び/叉はそれらの誘導体により置換されたものであるポリマーが開示される。また、ベンジル性炭素原子を含む前駆ポリマーから該ポリマーを製造する触媒的酸化ブロセスが開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 酸化官能基またはその誘導体を有するポリマー 本発明は、官能性の低分子量、中分子量および高分子量の架橋および非架橋ポ リマー、特に低分子量および中分子量ポリマーに関する。より詳細には、本発明 は、酸化部分(oxidic moiety)、即ちアルデヒドおよび/またはカルボン酸お よび/またはヒドロキシメチル官能基および/またはその誘導体で置換された上 記ポリマーに関し、ここで酸化物の炭素は、ポリマー骨格から懸垂したフェニル 環またはポリマー骨格の繰り返し単位内に導入されたフェニル環に対してα位で ある。 当分野では上記特性を有するポリマーに対する要望および、特に、満足しうる 収量および速度、この技術により達成される酸化の程度および最終分子量を変化 させうること、有害な試薬および反応条件の回避、および操作が比較的容易で経 済的であるという目的を満たすこれらのポリマーを生成する技術に対する要望が 存在する。 ここに、新規な種類のポリマーおよびそれから誘導される新規な材料、さらに 上記目的のすべてを満たすこれらのポリマーを精製する方法が見い出された。 本発明の一つの側面は、1または2以上の構造式−C(O)R、−C(O)O R、−C(O)O(Cal)、−C(O)NHR、−CH2OC(O)Rまたは −CH2−ORを有する1または2以上の置換基および、場合により式−CH21 で示される1または2以上の置換基が懸垂するフェニル環を含むポリマーから なる〔但し、(Cat)はアルカリ金属陽イオン、Rは−Hであるか、または場 合により−OH、−Cl、−CNまたは−COOHで置換されていてもよく、そ して場合により−O−、−C(O)−、−O−C(O)−または−C(O)−O −結合を含んでもよい炭素原子数1〜10の直鎖または分岐アルキル基であり、そ してR1は−Hであるか、または場合により−OH、−Cl、−CNまたは−C OOHで置換されてもよく、そして場合により−O−、−C(O)−、−O−C (O)−または−C(O)−O−結合を含んでもよい炭素原子数1〜10の直鎖ま たは分岐アルキル基である〕。 本発明の別の側面は、前駆ポリマーおよび有効量の前記酸化川の触媒からなる 溶液中で、前記ペンジル性(benzylic)炭素原子数の少なくとも一部を酸化する のに有効な条件下で、酸素を該前駆ポリマーと反応させることからなる、ベンジ ル性炭素原子を含有する前駆ポリマーにおいて第1級および/または第2級ベン ジル性炭素原子を選択的に酸化する方法からなる。第1級および第2級ベンジル 性炭素原子は、第3級炭素原子が存在する場合はそれに関して選択的に酸化され 、そして第1級ベンジル性炭素原子は、第2級炭素原子に関して選択的に酸化さ れる。 本発明の新規ポリマーおよび方法は、酸化度の実質的制御、酸化されたポリマ ーの分子量の実質的制御およびポリマー内の酸化官能基分の実質的制御と共に、 ポリマー内の十分な酸化度のこれまでにない組み合わせを実現する。 本明細書に記載した酸化方法を取り入れた方法により製造できる種々の物質は 、接着剤、ポリマー特に種々のポリマーのブレンド用の相溶化剤、熱可溶性弾性 体、滑剤粘度調節剤およびび滑剤分散剤、液/液および固/液エマルジョンおよ び分散液の安定剤、防汚剤、油用フルーディング剤、クロマトグラフィー用基体 、イオン交換樹脂、凝集剤、高分子状画像形成剤およびフォトレジスト、ボリマ ー塗料、フィルムおよび膜、ケトンもしくはアルコール末端基またはそれらから 誘導される基、例えばアクリレート、メタクリレートまたはビニルベンゼン基な ど(それらに限定されない)などを有するテレケリックポリマーおよびオリゴマ ーを含むが、これらに限定されない広範囲の川途に有用性を有する。 本発明は広範囲のポリマーを含有する。上記の酸化された官能基を有するフェ ニル環が懸垂した骨格を有するポリマー、さらに酸化された官能基を有するフェ ニル環がポリマーの主鎖の繰り返し単位中に導入されたポリマーが含まれる。 まず、酸化されたペンジル性官能基を有するフェニル環が懸暇したポリマーに 言及すると、酸化された官能基を有する置換基はここでX1と称され、式、−P h−X(但しPhはフェニル基である)で示される。フェニル環、Phは−Xに 加え、置換基、好ましくはアセチル、ハロゲン(特に−Cl)、−COOHまた は炭素原子数1〜20のアルキル基を有してもよい。置換基Xは酸化されていない 基、−CH21を含有してもよく、そして本明細書に記載の新規な触媒的方法に より生成する基、即ち−C(O)H、−C(O)OHおよび−C(O)R1、お よびそれらから誘導され得る基(後述する)を含む。好ましいR1は−Hまたは 炭素原子数1〜8のアルキル基であり、より好ましくはR1は−Hである。 本発明範囲内のこの種のポリマーにはホモポリマーが含まれ、これは本質的に すべての繰り返し単位がX1基で置換されているポリマーを意味する。典型的に はそして好ましくは、この「ホモポリマー」中の繰り返し単位は式、−(CH2 CHX1)−で示される。さらに、本発明の範囲内のこの種のポリマーには共重 合体が含まれ、これは繰り返し単位の一部のみが酸化されているポリマーを意味 する。 本発明範囲内のポリマーはまた、式、Qで示されるようなポリカーボオート、 ポリアミドまたはホリエステル単位を有するポリマーを含み、式Qは式、−(C (O)−Q1−C(O)NH−Q2−NH−)、−(C(O)−Q1−C(O)O −Q1−O−)、−(OC(O)OQ1)−、−(C(O)−Q1−NH)−また は−(C(O)−Q1−O−)−(ここでQ1およびQ2は独立にアルキレン、フ ェニル、フェニル−アルキレンまたはアルキレン−フェニル−アルギレンであり 、それぞれの場合の「アルキレン」は炭素原子数1〜16の直鎖または分岐アルキ レン基を表す)の繰り返し単位を意味する。−X1基はアルキレン基から懸垂し てもよい(あるいは以下で記載するように、フェニル部分が−Xで置換されても よい)。 本発明によるポリマーはまた、エチレン性繰り返し弔位、例えば−CH2CH Z1−または−CH2CZ12−単位〔ここでZ2は−Hであり、Z1は好ましくは −H、−Cl、−CH3、−OH、−COOH、−COO(低級アルキル)(但 し低級アルキル基は炭素原子数1〜8アルキル基であり、殊にメチルおよびエチ ルである)、−O(O)CCH3、−CNまたはフェニル基から選択されるか、 あるいはZ1およびZ2の両方が−CH3または−Clである〕を含む。これらは 、エチレン、塩化ビニル、プロビレン、ビニルアルコール、アクリル酸、低級ア ルキルアクリレート、および対応するメタクリート(殊にメチルおよびエ チルアクリレートおよびメタクリレート)、酢酸ビニル、アクリロニトリル、ス チレン、塩化ビニリデンおよびイソブチレンを含むよく知られたモノマーの誘導 体と認められるであろう。この節に記載したホモポリマーを酸化して、官能性末 端基を有する低分子量ポリマーおよびテレケリックポリマーを形成してもよい。 さらに、これらのポリマー(そして実際、骨格に被酸化性基を有するすべての炭 素系ポリマーの)のフィルム、繊維およびその他の成形品の表面をここに記載し た方法を用いて酸化し、それによりアルデヒド、カルボン酸およびケトンを含む (しかしこれらに限定されない)極性基を導入してもよい。 このように、本発明範囲内のポリマーには、X1で置換された単位、例えば式 、Q(−X1)または−CH2CHX1−が、1または2以上の式、Q、−CH2C Z12−または−CH2CHZ1−(式中Z1およびZ2は前記の通り)で示される 単位をもつ骨格に沿って散在する共重合体も含まれる。また、ポリマー骨格の少 なくとも一部が式、X1の置換基を本質的にもたないブロック共重合体、好まし くは代わりに前記式、Q、−CH2CHZ1−および/または−CH2CZ12− のうちの1つの繰り返し単位からなる少なくとも1つのブロック、および/また は2またはそれ以上の式、−CH2CHZ1−および/または−CH2CZ12− の異なる単位が共重合したものからなる少なくとも1つのブロックを含有するブ ロック共重合休も含まれる。これらのブロック共重合体はまた、ブロックがX1 よりもZ1で置換された1または2以上の繰り返し単位を有するホモポリマーま たは共重合体であり得る、式X1の側鎖型置換基を有する1または2以上のブロ ックを含むであろう。また、ポリマーの少なくとも1つのブロックが酸化に対し より感受性の低い、例えば飽和炭化水素またはメタクリル酸エステル(これらに 限定はされない)などのモノマー単位位からなり、そしてポリマーの少なくとも 1つのブロックが、より酸化されやすい、特にアルキルスチレン単位(これらに 限定はされない)のモノマー単位からなるブロック共重合体も含まれる。好まし いブロック共重合休は、式、A−B、A−B−AまたはB−A−B(式中BはX1 基で置換されたブロックであり、AはX1で置換されていないブロックである) で示されるが、多くのその他のブロック共重合構造が可能であることが認められ るであろう。 また、本発明の範囲には、ポリマーの一部がエチレン性以外の繰り返し単位、 例えば式、−(CH2C(CH3)=CHCH2)−または−(CH2CH=CHC H2)−(式中二重結合は本発明でいう酸化の前に氷素化される)、あるいは− (C(O)Q1C(O)NHQ2NH)−、−C(O)Q1C(O)OQ2O)−、 −(C(O)Q1NH)−、−C(O)Q1O−、−(OC(O)OQ1)−また は−(CH2CH(Alk)O)−(式中各単位中のAlkはHまたは−CH3− である)の繰り返し単位のブロックであることを特徴とするポリマーも含まれる 。 本発明の好ましいポリマーには、比較的非極性の1または2以上のブロック部 分、および比較的極性になるのに十分な酸化X1基を有する1または2以下のブ ロック部分を含有するポリマーがある。 また、本発明の範囲には、酸化されたベンジル性官能基を有するフェニル部分 がポリマーの骨格に存在するポリマーが含まれる。このようなポリマーにはホモ ポリマーがあり、これはポリマーの本質的にすべてが一般式、−Y1−Ph(− X)−Y2−〔式中Xは−CH21、−C(O)H、−C(O)OHまたは−C (O)R、あるいはここで記載すようにこれらから誘導される基のいずれかであ り、Y1およびY2はそれぞれ独立に化学結合であるか、−O−、−NH−、−C (O)−、−C(O)O(CH20-6−、−C(O)NH(CH20-6−あるい は例えば炭素原子数1〜10のアルギレン基(直鎖もしくは分岐)などの(ただし これらに限定されない)結合基である〕で示される繰り返し単位からなるポリマ ーを意味する。フェニル環、Phは−Xに加え、置換基、好ましくはハロゲン( 特にクロロ)、−COOHまたは炭素原子数1〜20のアルキル基を有してもよい 。このようなポリマーの好ましい1例はポリ(2,6−ジメチル−フェニレンオ キシド)、即ち各繰り返し単位においてY1が化学結合でありY2が−O−である 。別の好ましい例はポリエステルであり、例えばY1が−C(O)O−でありY2 が−CH2CH2OC(O)−であるポリエステルである。 また、本発明の範囲には、−Ph−Y1−Ph−Y2−型の繰り返し単位を有す るポリマーが含有され、ここでPh基のいずれか、あるいは両Phが−Xで置換 され、その他は必要により置換される。この種のポリマーの1例は一式〔O− Ph−C(CH32−Ph−OC(O)〕−の単位を有する。また、−xで置換 されたフェニル環を含有する基、Q1(ここで定義する通り)を有するポリカー ボネート、ポリアミドおよびコーステル類などのポリマーも含まれる。 この種のその他のポリマーには、Xで置換されたフェニル環を骨格中に含有す る繰り返し単位が、上記で定義した1またはそれ以上の式、Q、−CH2CHZ1 −または−CH2CZ12−を有する単位と共に散在する共重合体がある。また 、本発明の範囲には、ポリマーの1または2以上の部分がXで置換されたフェニ ル環を骨格中に含有するホモポリマーブロック、あるいは骨格中にXで置換され たフェニル環と1または2以上のその他の繰り返し単位を含有し、かつ骨格中に X基で置換されたフェニル環を含有しないその他の1または2以上のブロックを 含有する共重合ブロックからなるブロック共重合体も含まれる。このようなその 他のブロックには1または2以上の式、Q、−(CH2CHZ1)−、−(CH2C Z12)−および/または−(CH2CHX1)−の繰り返し単位を含有してもよ い。 本発明によって製造されるポリエステルの分子量は、一般に少なくとも1、000 であり、好ましくは20,000またはそれ以上であろう。この分野の当業者であれば 、所望の最終分子量および分子量分布を有するポリマー生成物の製造に適した重 合条件、例えばここに記載する酸化反応を受ける、前駆ポリマーの適宜構造およ び分子量を選択すること、および酸化反応のための条件を選択すること、を容易 に決定できることが理解されるであろう。 本発明のポリマー生成物は、以下の方法によって製造され、この方法は本発明 の別の新規な側面を構成する。この方法は、溶液中で、前ボリマー上の第3級炭 素原子よりも第1級および/または第2級ベンジル性炭素原子を選択的に酸化す ることからなる。前駆ポリマーは、−CH3または−CH2Xで置換されたフェニ ル環からなることを除いて、本発明範囲のポリマー生成物の上記記載に合致する ポリマーであればいずれのポリマーでもよい。所望のポリマー生成物が、ポリマ ーから懸垂するフェニル基上に酸化された官能基を有するものである場合、前駆 ポリマーは、それらの基の代わりにX1が式、−Ph−CH21(式中Phおよ びR1はここで定義する意昧である)で示される基であること以外は生成 ポリマーについて上記した構造を有する。前駆ポリマーにおいてR1は好ましく は−Hである。所望のポリマー生成物がポリマー骨格中にフェニル環を含有する ものである場合、前駆ポリマーは−CH21、好ましくは−CH3で置換された 上記フェニル環を含む。 前駆ポリマーはポリマー化学者によく知られた標準的重合/共重合技術によっ て製造できる。ホモポリマーである前駆ポリマーの製造は、懸垂する−Ph−C H21基を有するモノマー、あるいは重合により骨格に−Ph−(−CH21) 基を有するポリマーを生成するモノマーを単に重合するだけでよい。同様に、上 記モノマーのいずれかと1または2以上のその他のモノマーとの混合物を共重合 することにより、または異なる組成のブロックを別々に重合し、次いでブロック 共重合体を生成するための既知の操作によって、少なくとも1つのブロックがこ こで記載した第1級および/または第2級のベンジル性炭素を有するようにそれ らを結合させることにより、あるいはこの分野の当業青によく知られたリビング 重合技術を用いて異なるモノマーを順次重合することにより、前駆ポリマーを製 造することもできる。 本発明の範囲内のポリマーには架橋したポリマーも含まれる。このようなポリ マーの前駆体は、架橋剤(例えばジビニルベンゼン)とモノマーとを含有させ次 いで得られる混合物を重合する周知の技術により製造できる。このようにして生 成した架橋前駆ポリマーを次いでここで記載するように酸化する。最終のポリマ ー生成物に望まれる密度およびその他の特性に応じ、例えば膨潤しうるビーズと して有川な高分子網状体を製造するためには、架橋剤の量は2重量%のオーダー であり、硬質の、緻密なもしくはマクロボーラスなボリマー微粒子を製造するた めには50重量%のオーダーの量までもしくは約80重量%までの量である。 本発明のポリマーを製造する方法には、前駆ポリマーの溶液酸化川の触媒が必 要である。反応の有効触媒作は、ここに開示する酸化条件下でコバルト(III) を含有する錯休の形成を媒介するリガンドと共にコバルト(II)イオンが反応溶 液中で存在することにより提供される。特定の機構に限定されることなく、 例 として有効な触媒物質の1つである臭化コバルト(II)を用いると、触媒系はC o(H)BrがCo(III)Btに酸化される機構に合致するように働き、その 後 リガンド(ここではBr−)が電子をコバルト(III)イオンに移動させて臭素 ラジカルBrとなり、次いでこれは第1級ベンジルの部位から選択的に水素ラジ カルを引き抜く;得られるベンジルラジカルは直ちに分子状酸素によりベンジル バーオキシドどされ、これはアルデヒド基に分解するか,さらに酸化されてカル ボキシル基となり、Co(III)Brが再生される。有効なリガンドの例にはハ ロゲン化物、特に臭化物および塩化物;およびアセチルアセトナートジルコニウ ム錯体がある。これらのリガンドは臭化コバルト(II)として供給されるか、あ るいは臭化ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウムおよび/または臭化カリ ウムのいずれかと共にコバルト(II)の酢酸塩、塩化物、硝酸塩または硫酸塩と して供給されうる。具体例には酢酸コバルト(II)4水塩/臭化ナトリウム、硝 酸コバルト(II)/臭化ナトリウム、塩化コバルト(II)/臭化ナトリウムCo Br2、酢酸コバルト(II)4水塩/塩化ナトリウムおよび酢酸コバルト(II) 4水塩/テトラ(アセチルアセトナート)ジルコニウムがあるが、これらに限定 されない。その他の同等なコバルトおよびハロゲン化物化合物は明らかであろう 。 反応溶液中のハロゲン化物とコバルトのモル比は広範な範囲で変化し、例えば 0.1:1から10:1であるが、好ましい比は約1:1である。有効な酸化のため には酸化される前駆ポリマー上の部位の数に基づき、約2.5から約30モル%の比 に相当する十分なコバルトを供給するのが好ましい。 溶液中に前駆ポリマー、酸化されたポリマーおよびコバルトとハロゲン化物イ オンを維持するという望ましい目的を達成するには、通常2種の助溶剤を川いる ことが必要であり、もちろん、これは互いに相溶性であり混和性でもなければな らない。好ましい種類の助溶剤の1つは、1または2以上の低級アルカン酸、好 ましくは酢酸および/またはプロピオン酸である。これらの酸のカルボキシル部 分はパーオキシドラジカルの形成を助け、次いでこれはコバルトにより触媒され る酸化を開始するのに必要とされると考えられる。酸がない場合、ポリマーは広 範囲な架橋および極めて低速度の酸化を受けるかもしれない。前駆体および酸化 されたポリマーを溶解するのに適した溶剤の例には、メチルエチルケトンなどの ケトン、イソプロパノールやブタノールなどの低級アルカノール、ベンゼン、ヘ キサン、ヘブタンの他、オクタンおよび高級アルカン、およびジメトキシエタン 、 ジエチレングリコール−ジメチルエーテル(ジグリム)、テトラヒドロフラン、 および1,4−ジオキサンなどのエ−テル類があるが、ただし助溶剤は所望の量 の前駆体およびポリマー生成物および触媒を溶解しうるものである。助溶剤とそ の相対量の両方の選択には、さらに、この助溶剤が所望のコバルト−ハロゲン化 物触媒錯体の形成を阻害しないという条件が付く。錯体が形成されたかどうか( 使川するハロゲン化物および溶剤によって反応混合物は濃い青色から緑色を呈す る)およびポリマーが溶液状態であるかどうかについては容易に決定しうるため 、この選択は当業青の通常の技術でなしうる範囲内である。一般に、有効な可溶 化は10〜60%の酢酸および90〜40%の有機助溶剤を用いて実現された。好ましい 助溶剤は、メチルエチルケトン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコール−ジ メチル−エーテルまたはヘブタンのいずれかと氷酢酸である。最も好ましい助溶 剤は、氷酢酸とヘプタンである。 酸化は反応溶液中に分子状酸素を吹き込むことにより行う。反応溶液の温度は 好ましくは約60〜80℃であり、特定前駆ポリマーの望ましい酸化のための好まし い反応温度はある程度変動するが、本明細書の記載に従うことにより容易に確認 できることが理解されるであろう。反応は、酸化速度は低下するが、40℃と低い 温度で実施された。酸化反応は発熱反応(熱を発生)であるので、爆発の危険の 可能性を伴う無制御な反応を防止するためには、何らかの増加、即ち酸素圧また は酸素分圧の1気圧以上への増加、または反応温度の向上に、通常の安全上の注 意を伴うべきである。溶剤混合物の沸点近くでの操作は、酸素の溶解度を減少さ せ、そして反応速度をかなり低下させる。 反応は数時間にわたり徐々に進行する;3分程度で終了することもあり、24時 間またはそれ以上続くこともある。酸化の進行は、反応溶液の一部のNMR分析 により操作の間容易に監視することができる。−C(O)H基へのおよび−C( O)OH基への変換率は酸化時間の関数として変化し;生成ポリマー上の−C( O)H基と−C(O)OH基の比も同様である。従って、酸化反応の時間は、望 ましい変換率および−C(O)H基と−C(O)OH基の望ましい比を得るよう に選択しうる。 一般に、被酸化性の基の−C(O)Hへの変換率は時間の経過に伴い約5%以 上に、そして約10%以上にも徐々に増加し、約12%を越えることもあるが、一般 に約15%を超えることはない。被酸化性の基の−C(O)OHへの変換率も時間 の経過に伴い増加するが、5%または10%を超えることができ、20%、25%以上 、そして30〜50%またはそれ以上にも達し得る。−C(O)Hへの変換率%と− C(O)OHへの変換率%との合計として測定した全酸化は時間とともに増加す る。全酸化は容易に5%または10%を超え、また25%以上、そして50%、70%ま たはそれ以上にも達しうる。前駆ポリマー上の酸化可能な部位の濃度および反応 条件に応じて、100%近い酸化が可能であるが、100%より少ない酸化で十分であ ることが多い。このような場合、式、−CH3または−CH2Rのベンジル性の炭 素の一部が未酸化のまま残り、最終生成ポリマーに存在するであろう。従って、 最終ポリマー生成物はポリマー骨格からフェニル環が懸垂している場合は式、− Ph−CH3または−Ph−CH2Rの、またフェニル環が骨格に導入されている 場合は−CH3または−CH2Rの側鎖基を含有してもよい。 ポリマーが不溶性である液体中へ直接折出することにより、反応溶液から酸化 されたポリマーを分離することができる。例えば、メタノールまたは蒸留氷への 析出がある。次いでポリマーを濾過により回収することができる。必要であれば 、助溶剤系または同等の溶剤系への再溶解、および再析出により残存する微量の 触媒成分の除去を容易にする。 所望により、酸化された反応混合物が析出する溶剤を、より高度に酸化された 反応生成物のより多いまたはより少ない溶解力により選択し、それにより反応混 合物の分両が可能となる。この例としては、水に比べて、メタノール中のより高 度に酸化されたポリマーのより大きい溶解度である。例えば、1.0gのポリ(4 −メチルスチレン)(Mn=10,700;Mw/Mn=1.44)、0.2gの酢酸コバル ト(II)4水塩および0.3gの臭化ナトリウムをジメトキシエタンと酢酸の3.5: 1(v/v)混合物に溶解し、混合物を60℃に保持し、酸素を約0.5L/分で24 時問吹き込むと、得られる反応混合物のメタノール中への析出により、アルデヒ ド官能基への変換率14%およびカルボン酸への変換率14%を示すポリマーの30 %を生成し(数平均分子量11,800)、一方ろ液はアルデヒド官能基への変換率11 %およびカルボン酸官能基への変換率約50%(そして数平均分子量約1,100)を 示 すポリマーを依然含有していた。 本発明の範囲内のポリマーを合成する別の方法は、本明細書に教示のように前 駆ポリマーのベンジル性炭素原子を酸化し、その後こうして酸化されたボリマー へ、ここに記載されたいずれかの種類のポリマーの別の重合体ブロッグを添加す ることである。即ち、触媒による溶液酸化および分離は、必ずしもポリマー合成 の最後の段階でなくてもよい。 以下の実施例は、ポリ(4−メチルスチレン)の酸化に適用して本発明を説明 するものである。これらの実施例は決して限定するものではない。むしろこれら の実施例は反応条件を変化させることの酸化に及ぼす影響を説明するものであろ う。 実施例1 ポリ(4−メチルスチレン)(分子量(MW)=13,600)8.0gおよび:酊酸 コバルト・4水塩と臭化ナトリウムのモル比1:1の混合物0.8gを、60℃にお いてジメトキシエタンと酢酸の体積比4:1の混合物400ml中に溶解し、得られ た溶液中へ十分な酸素を吹き込み、溶液を酸素で飽和させた。メチル基の、対応 するアルデヒドおよびカルボン酸への変換率を、NMR、IRおよびGPCを用 いて、酸素の攻撃開始後、数回の間隔で測定した。結果を以下の表に示す。 1:4−メチル基の−C(O)Hへの変換率 2:4−メチル基の−C(O)OHへの変換率 3:全酸化=−C(O)Hおよび−C(O)OHへの変換率の合計 これらの結果は、選択された条件がベンジル性メチル基を酸化するのに有効で あることを示す。また、これらの結果から、反応時間の増加に伴い酸化度が増加 することも分かる。 実施例2 ポリ(4−メチルスチレン)(MW=13,590)1.0gおよび二酢酸コバルト( H)・4水塩/臭化ナトリウクム触媒(以下の表に示すNaBr:Coモル比を 有する)0.1gを、60℃においてジメトキシエタン43mlと氷酢酸12mlの混合物中 に溶解し、溶液中へ十分な酸素を吹き込み、溶液を酸素で飽和させる一連の試験 を行った。これらの条件を3時間保持し、次いで水中への直接析出およびジメト キシエタンから水への再析出を行った。ベンジル性メチルのアルデヒドおよびカ ルボン酸への変換率を、1H−NMRおよびUV−Visを用いて測定した。結 果を以下の表に示す。 (*:二酢酸コバルト(II)0.1g、臭化ナトリウムなし) 4−数平均分子量、Mn 5−多分散性(Mw/Mn) これらのデータから、Co:Br比が約1:1の場合に最も酸化が速いことが 分かる。また、この反応で生じるアルデヒド官能基とカルボン酸官能基の比はB r:Co比とともに変化することが分かる。この特徴は、特定の所望最終生成物 の製造に対する反応条件を調整するのに有利に使用できる。 分子量のデータから示唆されるように、前駆ポリマーは酸化過程の間にいくら か開裂を受ける。しかし、骨格上の酸化的開裂に対するベンジル性炭素での酸化 の選択性は25:1から約30:1、あるいはそれ以上のオーダーであることが測定 され、従って開示した方法が行われる条件は、酸化反応の間に生じる開裂にしか かわらず、多くの酸化重合生成物に望まれる分子量を付与するように容易に調整 することができる。 実施例3 ポリ(4−メチルスチレン)(MW=13,600)8.0gおよび二酢酸コバルト(I I)・4水塩と臭化ナトリウム触媒のモル比1:1の混合物0.8を、ジメトキシエ タン300mlと氷酢酸80mlの混合物中に溶解し、溶液中へ十分な酸素を吹き込み、 溶液を酸素で飽和させる4組の試験を行った。試験は40℃、60℃、80℃および90 ℃で行われた。酸素注入の開始後、種々の時点でポリマー約1gを含む部分を採 取した。結果を以下の表に示す。 これらの結果は、温度の増加に伴い酸化速度が一般的に増加することを示す。 90℃での結果は、溶剤系中に酸化を進行させるのに不十分な酸素しか溶解しない ような非常に高い温度での操作の効果を示す。 実施例4 ポリ(4−メチルスチレン)(MW=14,600、PD=1.71)10.0gおよび種々 の量の、二酢酸コバルト(II)・4水塩と臭化ナトリウムのモル比1:1の混合 物からなる触媒を、80℃においてジメトキシエタン420mlと氷酢酸60mlの混合物 中に溶解し、反応溶液中へ十分な酸素を吹き込み、溶液を酸素で飽和させる一連 の試験を行った。酸素注入の開始後の3時間、酸化の進行を測定した。結果を以 下の表に示す。 これらの結果から、酸化度は触媒濃度の増加に伴い増加する(Br濃度Co: ポリマー値の増加に伴い増加するので)ことが分かる。 実施例5 ポリ(4−メチルスチレン)(MW=14,600、PD=1.71)および二酢酸コバ ルト(II)・4水塩と臭化ナトリウムのモル比1:1の混合物からなる触媒(触 媒=前駆ポリマーに基づいて2.5重量%)を、氷酢酸とジメトキシエタン混合物 (酢酸の割合が変化する)中に溶解する一連の試験を行った。溶液を80℃に保持 し、反応溶液中へ酸素を吹き込み、溶液を酸素で飽和させた。3時間、酸化官能 基への変換率を測定した。結果を以下の表に示す。 これらの結果から、反応系中の触媒用助溶剤である酢酸の濃度が増加するに伴 い全酸化が増加することが分かる。 別に、酢酸:助溶剤の50:50混合物中での酸化速度は、ジメトキシエタン、ブ タノン、ヘブタンの順に増加することが測定された。 実施例6 リビングアニオン重合より製造された、いくつかの低分散性の、スチレンと4 −メチルスチレンとのA−B型ブロック共重合体(MW=26,800、MWD=1.1 )を、二酢酸コバルト(II)・4水塩と臭化ナトリウムのモル比1:1の混合物 10重量%(ポリマー重量に対して)とともに、メチルエチルケトンと氷酢酸との モル比1:1の混合物中に溶解した。この反応溶液を80℃に保持し、反応溶液中 へ十分な酸素を吹き込み、溶液を酸素で飽和させた。ベンジル性メチル基の酸化 度を、酸素注入後のいくつかの時点で測定した。結果を以下の表に示す。 本発明の別の側面は、ここに記載した酸化方法を、前駆ポリマーとしてここに 記載したいずれかの構造を有するが、被酸化性ベンジル性炭素部位をもたないポ リマーに適用することである。例としては、ここで定義した繰り返し単位、− (CH2CHZ1)−および/または−(CH2CZ12)−のポリマー、殊にポ リスチレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルおよびポリアクリル酸類がある。こ のようなポリマーと酸素を、ここで教示した条件を用いて、触媒としてのコバル ト(II)およびハロゲン化物を含む溶液中で反応さセると、このポリマーの末端 上(典型的には両末端)に末端−COH、−C(O)Rおよび−COOH基を形 成し;またポリマーはいくらか開裂を受け、そして前記酸化基が、得られる連鎖 の末端に形成される。所望により、酸化基は、例えば水素化リチウム、アルミニ ウムを用いた還元により−CH2OHに還元してもよい。 末端基がさらに−CH2OH基に還元されてもされなくても、上記末端基を有 するポリマーは多くの用途を有する。特に、これらは、架橋剤として、および上 記した種類の製品に有用であるブロック共重合体への導入剤(例えばアミド化や エステル化反応を介して)として有用である。例えば、好都合に−CH2OH基 は塩化メタクリロイルまたはクロロメチルスチレンと反応して、それぞれメタク リル酸エステルまたはスチレン末端基を与え、そのエチレン性不飽和により架橋 剤として有用となり、この架橋剤は重合前にモノマーまたはコモノマーの混合物 に混入することができる。 ここに記載した触媒的酸化方法の生成物は、それ自身広範囲な用途において有 用であるが、有用である誘導体にさらに変換してもよいことは本発明の重要な利 点である。 例えば、ここに記載した触媒的酸化方法によりポリマー上に生成したアルデヒ ドおよびカルボン酸官能基の比を調整することが望ましい場合は、溶液中でポリ マーを、過酸化氷素やクロム酸塩のような酸化性の系と反応させ、アルデヒド官 能基をさらにカルボン酸官能基へ変換させればよい。 ここに記載した方法により製造した、カルボン酸官能基を有するポリマーは、 ナトリウムまたはカリウムの水酸化物、炭酸塩または重炭酸塩などの塩基と反応 させることにより水溶性とすることができる。得られた誘導化ポリマーは、この ようにフェニル環上において−C(O)O(Cat)基(ここで(Cat)はア ルカリ金属陽イオンである)で置換されている。例えば、4−メチル基のカルボ ン酸官能基への変換率が約35%以上の、分子量約10,000の4−メチルスチレンの ポリマーは、水酸化ナトリウム水溶液との反応により水溶性とすることができる 。このように可溶化されたポリマーは本発明の範囲内であると与えられる。 例えば、アルデヒド(即ち、−C(O)H)官能基を有する、上記記載に基づ くポリマーを、通常の還元条件下で、例えばホウ水素化ナトリウムと反応させて アルデヒド官能基をヒドロキシメチル官能基−CH2OHへ変換することができ る。この還元は、カルボン酸官能基も,ポリマー上に存在している場合でも進行 し、このカルボン酸官能基はそのままに残す。あるいは、アルデヒド官能基、カ ルボン酸官能基またはその両方の種類の官能基を含む酸化ポリマーを、通常の還 元条件下で水素化リチウムアルミニウムなどの水素化余属と反応させて、アルデ ヒドおよびカルボン酸官能基を対応するヒドロキシメチル官能基へ変換すること ができる。または、カルボキシル基をエステル化し、次いでこのコーステルおよ び存在するアルデヒド官能基を、ボラン還元剤で対応するヒドロキシメチル官能 基へ還元することができる。 このように本発明のポリマー上に供給されるアルデヒド、カルボン酸および/ またはヒドロキシメチル基は、その他の有用な生成物を製造しうる多数の反応に とって有用な部位を提供する。 例えば、ヒドロキシメチル基の塩化アセチルまたは無水酢酸との反応により、 アセトキシメチル−置換ポリマー(例えばスチレン)を製造でき、これらは高分 子フォトレジスト材料として有用であり、酸触媒による架橋を受けやすい。また 、ヒドロキシメチル基を塩化チオニルと反応させて、ボリー(クロロメチルスチ レン)を得ることができる。この高分子材料は、クロロ置換基の反応性によって 広範な有用性を有する。ここに記載した方法は、クロロメチルメチルエーテル− 有害な物質である−によるポリスチレンのクロロメチル化などの従来の工程の非 常に好ましい代替法を提供する。さらに、ヒドロキシメチル置換ポリマーはポリ ウレタン類の製造に使用するポリオール試薬としても働く。 さらに、アルデヒドおよびカルボン酸官能基の、NH3との、および第1級ま たは第2級アミン類またはイミン類との反応性は、別の有川な生成物の製造に有 利に使用できる。特に、ここに記載したようにして製造したポリマー(殊に、少 し架橋した、即ち2%程度架橋したポリマーから製造した場合)は、周知の「メ リフーィールド」合成法によるペプチド合成のための基体として有用であろう。 本発明によるポリマーはまた、ビーズ、多孔性および非多孔性のマイクロスフ ィア、およびフィルムや膜などのシート類の形態をとってもよい。好ましくは、 前駆ポリマー(フィルムや膜などのシート類の場合以外は好ましくは架橋した) を所望の形態に製造し、次いでここで教示するように触媒的酸化を行う。本発明 による酸化は、例えばクロマトグラフィーの基体やマイクロフィルターなどとし て有用な材料を製造できる。極性基の付加は、選択性を高め、劣化の傾向を低下 させ、また、材料のクロマトグラフィー、濾過またはその他の特性をさらに調整 するために付加する基の共有結合のための反応性部位を供給する。「シート類」 とは、その幅および長さがその厚さよりもかなり大きい(即ち、それぞれが10倍 以上大きい)製品を意味する。 転相による上記膜の製造を以下の実施例に記載する。 実施例7 HPLCグレードのH2O(300ml)およびポリ(ビニルアルコール)(80%加 水分解、Mn10,000)(0.50g)を1000mlの三つ首、水ジャケット、塔頂撹拌反 応容器に加えた。温度を50℃まで上げ、ポリ(ビニルアルコール)がすべて溶解 するまで混合物を撹拌した。温度を25℃まで下げた。4−メチルスチレン(50ml 、44.8g、0.379モル)および2,2'-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)( 0.50g、0.0031モル)を100mlエーレンメイヤーフラスコに入れ、開始剤が溶解 するまで撹拌した。この混合物を反応容器に入れ、これへ窒素導入11と凝縮器 を加えた。この系をパージして窒素下に保ち、500rpmで撹拌し、その間温度 を70℃に上げた。反応を24時間進行させ、その時点で系を撹拌しながら25℃に冷 却した。得られたポリマービーズを濾過し、無水エタノールで洗浄した。次いで これらを500mlの塩化メチレンに溶解し、4リットルの無水エタノールに析出さ せた。(収早=38.4g(86%);Mn=135.000;PD=4.00) ポリ(4−メチルスチレン)(25g、Mn=135,000)をTHF125mlと共に250 mlエーレンマイヤーフラスコに入れ、約24時間穏やかに撹拌することにより溶解 させた。均質な密状溶液が得られた。これを平滑な清浄なガラス片(寸法9”× 9”)上に注いだ。粘稠なポリマー溶液を、500ミクロンに設定した調整 可能な膜キャスティングナイフで薄膜に塗布した。膜ギャスティングナイフは、 マイクロメター単位で上げてポリマー溶液を流動させることができるプレードか ら構成された。THFをポリマー溶液から蒸発させ、ポリ(4−メチルスチレン )の透明フィルムを得た。このフィルムを熱水の浴に入れ、ガラス表面から「剥 離」させた。 前節に記載の方法を用いて、ガラス板上にポリマー溶液の薄膜を調製した。こ の時点で、ガラス板を直ちに室温の無水エタノールの浴に入れ、2時間保持した 。白色の微孔性膜がそれ自身ガラス板から剥離し、2時間後膜をエタノールから 離し、平らな表面上で空気乾燥させた。 イソ−ピロピルアルコール150ml、氷酢酸150ml、二酢酸コバルト(II)・4氷 塩3gおよびNaBr1.5gを500ml三つ首丸底フラスコ中で混合した。この実施 例によって製造したポリ(4−メチルスチレン)の膜およびフィルムの小片を別 々に2層のガーゼ様綿布で包み、このフラスコに入れた。0.5l/分で酸素を供 給するガススパージャーをこの系に加え、40℃において24時間迅速に撹拌した。 反応が完了したら、膜を取り、1時間蒸留氷で洗浄し、ついで70℃で24時問減圧 乾燥した。フーリエ−変換赤外線(FT−IR)分析により、膜およびフィルム の処理された表面はアルデヒドおよびカルボン酸官能基を含有することが示され た。このような膜は脱水川途において、例えばラテックスエマルジョンから水を 除去し、それにより膜上のカルボン酸陰イオンと陰イオン性ラテックス粒子との 間の反発力を利用するのに有用である。 同様に、ここに記載した直鎖または架橋ポリ(4−メチルスチレン)あるいは その他のボリマーから製造し、ここに記載した選択的酸化方法で酸化したポリマ ービーズは、イオン交換樹脂、親氷性またはその他の化学修飾されたクロマトグ ラフィー樹胞を含む(これに限定されないが)多数の川途に、また生化学的診断 法における酵素およびタンパク質の微粒状担体として有用である。例えば、酵素 およびタンパク質の第1級アミノ残基は、ポリ(4−メチルスチレン)マイクロ スフィアの選択的酸化において生成したアルデヒド基に効率的に結合しうる。 実施例8 第1級ベンジル性基が存在しない場合のポリマー骨格を開裂し、それによりテ レケリックポリマー形成可能性を示す、本発明方法の能力を示すために、2組の 異なる試験において、80℃、酢酸/ジオキサン混合物(休積比=1:1.5)中で 、4.12g(0.05モル)のポリスチレンホモポリマー(Mn=210,000;Mw/Mn= 1.12)を0.005モルの1:1NaBr/Co(Ac)2・4H2Oと反応させた。 分子量(Mn)および分子量減少割合(MW減少%)を、反応開始後間隔をとっ て測定し、結果を以下に示す。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年5月27日 【補正内容】 請求の範囲 1.前駆ポリマーおよび有効量の酸化用触媒を含む溶液中で、ペンジル性炭素原 子の少なくとも一部を酸化するのに有効な条件下で、酸素を該前駆ポリマーと反 応させることからなる、骨格中にフェニル環を含有するポリマー、およびその繰 り返し単位の一部のみがベンジル性炭素原子を含有するブロック共重合体からな る群から選択された前駆ポリマー中のベンジル性炭素原子を選択的に酸化する方 法。 2.前記前駆ポリマーが、その繰り返し単位の一部のみが、べンジル性炭素原子 を懸垂しているフェニル環を含有するブロック共重合体である請求の範囲第1項 記載の方法。 3.ベンジル性炭素原子が懸垂しているフェニル環を含有する前記繰り返し単位 がスチレン単位で置換されている請求の範囲第2項記載の方法。 4.前記触媒がコバルトイオンと、臭化物イオン、塩化物イオンおよびテトラ( アセトアセタト)ジルコニウムからなる群から選択された物質とからなる請求の 範囲第1項記載の方法。 5.前記触媒が臭化コバルト(II)からなる請求の範囲第1記載の方法。 6.前記触媒が、酢酸コバルト(II)、塩化コバルト(II)、硝酸コバルト(II )および硫酸コバルト(II)からなる群から選択された1または化合物と、さら に、ハロゲン化ナトリウムおよびカリウムおよびテトラ(アセトアセタト)ジル コニウムからなる群から選択された1または化合物からなる請求の範囲第1項記 載の方法。 7.ポリマーを断片に開裂し、該断片中にアルデヒド、ケトンおよびカルボン酸 官能基からなる群から選択された1または2以上の官能基を形成才るのに有効な 条件下、酸化開裂用触媒を含む溶液中で、ポリマーを酸素と反応させることから なる、骨格中にフェニル環を含有するポリマー、および繰り返し単位の一部のみ がベンジル性炭素原子を含有するブロック共重合体からなる群から選択されたポ リマーの酸化開裂方法。 8.前記触媒がコバルト(II)イオンと、塩化物イオン、臭化物イオンおよびテ トラ(アセトアセタト)ジルコニウムからなる群から選択された物質からなる請 求の範囲第7項記載の方法。 9.前記ブロック共重合体の繰り返し単位の一部のみが、1または2以上−の構 造式−Ph−C(O)R、−Ph−C(O)OR、−Ph−C(O)O(Cat )、−Ph−C(O)NHR、−Ph−CH2OC(O)Rまたは−Ph−CH2 ORで示される側鎖型置換基、および場合により式−Ph−CH21で示される 置換基を有するブロツク共重合体〔但し、Phは場合により炭素原子数1〜20の 直鎖または分岐アルキル、ハロゲン、−COOHまたは−C(O)CH3で置換 されていてもよいフェニル基であり、(Cat)はアルカリ金属陽イオンであり 、Rは−Hであるか、または場合により−OH、−Cl、−CNまたは−COO Hで置換されていてもよく、そして場合により−O−、−C(O)O−、−OC (O)−または−C(O)−結合を含んでもよい炭素原子数1〜10の直鎖または 分岐アルキル基であり、そしてR1は−Hであるか、または場合により−OH、 −Cl、−CNまたは−COOHで置換されてもよく、そして場合により−O− 、−C(O)O−、−OC(O)−または−C(O)−結合を含んでもよい炭素 原子数1〜10の直鎖または分岐アルキル基である〕。 10.1または2以上の式、−Ph−C(O)R、−Ph−C(O)OR、−Ph 、−C(O)O(Cat)、−Ph−C(O)NHRおよび−Ph−CH2OR で示される置換基、および場合により式−Ph−CH21で示される置換基が懸 垂する1または2以上の重合ブロック部分Bを含み、そして懸垂する前記置換基 を含有しない1または2以上の重合ブロック部分Aを含むブロック共重合体であ る請求の範囲第9項記戟のポリマー。 11.RおよびR1の1つまたは両方が−Hである請求の範囲第9または10項記載 のポリマー。 12.Aが式、−(CH2CZ12)−、−(CH2CH(Alk)O)−、−(C H2CH2CH2CH2)−または−(CH2C(CH3)CHCH2)−〔但し、Z2 が−Hであり、Z1が−H、−CH3、−Cl、−OH、−COOH、−C(O) OCH3、−C(O)OC25、−OC(O)CH3、−CN または−C6−H5であるか、あるいはZ2およびZ1の両者が−Clであるか、両 者が−CH3であり、(Alk)は−Hまたは−CH3である〕で示される繰り返 し単位からなる重合部分である請求の範囲第10項記載のポリマー。 13.式、A−B−A、A−BまたはB−A−Bで示されるブロック共重合体であ る請求の範囲第10項記載のポリマー。 14.Bが、式、−Ph−COOHまたは−Ph−C(O)O(Cat)で示され る置換基が懸垂する繰り返し単位、および場合により式、−Ph−CH3で示さ れる置換基が懸垂する繰り返し単位から本質的に完全になる請求の範囲第10項記 載のポリマー。 15.Bが、式、−Ph−CH2OHで示される置換基が懸垂する繰り返し単位、 および式、−Ph−COOHまたは−Ph−C(O)O(Cat)で示される置 換基が懸垂する繰り返し単位、および場合により式、−Ph−CH3で示される 置換基が懸垂する繰り返し単位から本質的に完全になる請求の範囲第10項記載の ポリマー。 16.Bが、式、−Ph−CH2OHで示される置換が懸垂する繰り返し単位、お よび場合により式、−Ph−CH3で示される置換基が懸垂する繰り返し単位か ら本質的に完全になる請求の範囲第10項記載のポリマー。 17.ポリマーの骨格中に、1または2以上の構造式、−C(O)R、−C(O) OR、−C(O)O(Cat)、−C(O)NHR、−CH2OC(O)Rまた は−CH2ORで示される置換基が懸垂するフエニル環を含有するポリマー(但 し、Rは−Hであるか、または場合により−OH、−Cl、−CNまたは−CO OHで置換されていてもよく、そして場合により−O−、−C(O)−、−(C (O)O−または−OC(O)−結合を含んでもよい炭素原子数1〜10の直鎖ま たは分岐アルキル基であり、(Cat)はアルカリ金属陽イオンであり、そして 前記フェニル環は場合によりさらに炭素原子数1〜20の直鎖または分岐アルキル 、ハロゲン、−COOHまたは−C(O)CH3で置換されていてもよい〕。 18.式、−CH21で示される置換基が懸垂するフェニル環、および式、−C( O)H、−C(O)OH、−C(O)O(Cat)、−C(O)NH2または− CH2OHで示される置換基(但し、R1は−Hまたは炭素原子数1〜7のア ルギル基である)が懸垂するその他のフェニル環をボリマーの骨格中に含有する 請求の範囲第17項記載のポリマー。 19.R1が−Hである請求の範囲第18項記載のポリマー。 20.前記フェニル環がさらに−CH3で置換されている請求の範囲第18または19 項記載のポリマー。 21.少なくとも約1,000の分子量を有する請求の範囲第9項記載のポリマー。 22.少なくとも約10%の前記フェニル環に式、−C(O)R、−C(O)OR、 −C(O)O(Cat)、−C(O)NHR、−CH2OC(O)Rまたは−C H2ORで示される置換基が懸垂している請求の範囲第9項記載のポリマー。 23.架橋している請求の範囲第9、10または17項記載のポリマー。 24.ビーズまたはシートの形態の請求の範囲第9、10または17項記載のボリマー からなる製品。 25.前駆ボリマーおよび有効量の酸化用触媒を含む溶液中で、前記ペンジル性炭 素原子の少なくとも一部を酸化するのに有効な条件下で、酸素を該前駆ポリマー と反応させることからなる、ベンジル性炭素原子を含有する前駆ポリマー中のベ ンジル性炭素原子を選択的に酸化する方法であり、前記触媒が、酢酸コバルト( II)、塩化コバルト(II)、硝酸コバルト(II)および硫酸コバルト(II)から なる群から選択された1または化合物および、塩化ナトリウムおよび塩化カリウ ムおよびテトラ(アセトアセトナト)ジルコニウムからなる群から選択された1 または化合物からなる方法。 26.前記ベンジル性炭素原子が第1級または第2級ベンジル性炭素原子である請 求の範囲第1または25項記戟の方法。 27.前記ベンジル性炭素原子が、前記前駆ポリマーの側鎖であるフェニル環から 懸垂している請求の範囲第25項記載の方法。 28.前記前駆ポリマーが、置換スチレン単位である繰り返し単位からなる請求の 範囲第27項記載の方法。 29.前記前駆ポリマーがホモポリマーまたは共重合体である請求の範囲第28項記 載の方法。 30.前記前駆ポリマーがブロック共重合体である請求の範囲第29項記載の方法。 31.前記前駆ポリマーが、ベンジル性炭素原子を有するフェニル環が懸垂してい る1または2以上の重合ブロックおよび、該フェニル環が懸垂していない1また は2以上の重合ブロックを含むブロック共重合体である請求の範囲第1または30 項記載の方法。 32.前記前駆ポリマーが、式、A−B−A、A−BまたはB−A−Bで示される ブロック共重合体であり、Bがベンジル性炭素原子を有するフェニル環が懸垂し ている重合部分であり、Aが式、−(CH2CZ12)−、−CH2CH(Alk )O)−、−(CH2CH2CH2CH2)−または−(CH2C(CH3)CHCH2 )−(ただしZ2が−HでありZ1が−H、−CH3、−Cl、−OH−COOH 、−C(O)OCH3、−C(O)OC25、−OC(O)CH3、−CNまたは C65であるか、あるいはZ1とZ2が両方とも−Clであるか、両方とも−CH3 であり、そして(Alk)は−Hまたは−CH3である)で示される繰り返し単 位からなる重合部分である、請求の範囲第31項記載の方法。 33.前記前駆ポリマーがスチレンと1または2以上の置換スチレンの共重合体で ある請求の範囲第29項記載の方法。 34.前記前駆ポリマーがスチレンと4−メチルスチレンの共重合体である請求の 範囲第33項記載の方法。 35.前記前駆ポリマーがスチレンと1または2以上の置換スチレンのブロック共 重合体である請求の範囲第3または29項記載の方法。 36.前記前駆ポリマーがスチレンと4−メチルスチレンのブロック共重合体であ る請求の範囲第35項記載の方法。 37.前記ベンジル性炭素原子が、前記前駆ポリマーの骨格中のフェニル環から懸 垂している請求の範囲第1または25項記載の方法。 38.前記骨格が繰り返しフェノキシ単位を含有する請求の範囲第37記載の方法。 39.前記骨格が繰り返し2,6−ジメチルフェノキシ単位を含有する請求の範囲第3 8項記載の方法。 40.前記ベンジル性炭素原子の少なくとも一部を−C(O)Hまたは−C(O) OHに酸化する請求の範囲第1または25項記載の方法。 41.前記ベンジル性炭素原子の一部を−C(O)Hに酸化し、前記ベンジル性炭 素原子の一部を−C(O)OHに酸化する請求の範囲第1または25項記載の方法 。 42.続いて前記−C(O)Hの少なくとも一部を−C(O)OHに酸化すること をさらに含む請求の範囲第40または41項記載の方法。 43.請求の範囲第40または41項記載の方法によりベンジル性炭素原子を−C(O )Hまたは−COOH、あるいは−C(O)Hと−COOHに酸化し、次いて該 −C(O)Hまたは−COOHあるいは−C(O)Hと−COOHを−CH2O Hに還元することを含む方法。 44.前駆ポリマーの分子量が少なくとも約1,000である請求の範囲第1または25 項記載の方法。 45.前記ペンジル性炭素原子の少なくとも約10%が酸化される請求の範囲第1ま たは25項記載の方法。 46.前記前駆ポリマーおよび前記触媒を、1または2以上の炭素原子数6までの アルカン酸と、ジメトキシエタン、ケトン類、エーテル類およびアルカン類から なる群から選択された助溶剤との混合物に溶解する請求の範囲第1または25項記 載の方法。 47.ポリマーを断片に開裂し、該断片中にアルデヒド、ケトンおよびカルボン酸 宜能基からなる群から選択された1または2以上の官能基を形成するのに有効な 条件ド、酸化開裂用触媒を含む溶液中で、ポリマーを酸素と反応させることから なる、ポリマーの酸化的開裂方法であり、前記触媒が、酢酸コバルト(II)、塩 化コバルト(II)、硝酸コバルト(II)および硫酸コバルト(II)からなる群か ら選択された1または化合物と、塩化ナトリウムおよび塩化カリウムおよびテト ラ(アセチルアセトナト)ジルコニウムからなる群から選択された1または化合 物からなる方法。 48.アルデヒドおよびカルボン酸官能基の一方または両方を前記断片の末端に形 成する請求の範囲第7または47項記載の方法。 49.請求の範囲第52項記載の方法により形成されたアルデヒドおよびカルボン酸 官能基をアルコール官能基へ還元することをさらに含む請求の範囲第48項記載の 方法。 50.前記アルコール官能基をエチレン性不飽和官能基へ変換することをさらに含 む請求の範囲第49項記載の方法。 51.請求の範囲第7、47または50項記載の方法により製造されたポリマー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フェラーリ、ロレンツォ カナダ、エヌ7エス・1シー3、オンタリ オ、サルニア、エルスフィールド・シーア ール326番 (72)発明者 シェイバー、ロバート・ティ カナダ、エヌ3アール・6エル6、オンタ リオ、ブラントフォード、シャルフリー ト・ブールバード10番 (72)発明者 ブラオビック、ジョルジュ カナダ、アール3ティ・4ティ3、マニト バ、ウィニペグ、ウエスト・レイク・シー アール87番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.前駆ポリマーおよび有効量の酸化用触媒を含む溶液中で、ベンジル性炭素原 子の少なくとも一部を酸化するのに有効な条件下で、酸素を該前駆ポリマーと反 応させることからなる、ベンジル性炭素原子を含有する前駆ポリマー中のベンジ ル性炭素原子を選択的に酸化する方法。 2.前記ベンジル性炭素原子が第1級または第2級ベンジル性炭素原子である請 求の範囲第1項記載の方法。 3.前記ベンジル性炭素原子が、前記前駆ポリマーの側鎖であるフェニル環から 懸垂している請求の範囲第1項記載の方法。 4.前記前駆ポリマーが、置換スチレン単位である繰り返し単位からなる請求の 範囲第3項記戟の方法。 5.前記前駆ポリマーがホモポリマーである請求の範囲第4項記載の方法。 6.前記前駆ポリマーが共重合体である請求の範囲第4項記載の方法。 7.前記前駆ポリマーがブロック共重合体である請求の範囲第6項記載の方法。 8.前記前駆ポリマーが、ベンジル性炭素原子を有するフェニル環が懸垂してい る1または2以上の重合ブロック、および該フェニル環が懸垂していない1また は2以上1の重合ブロックを含むブロック共重合体である請求の範囲第7項記載 の方法。 9.前記前駆ポリマーが、式、A−B−A、A−BまたはB−A−Bで示される ブロック共重合体であり.Bがベンジル性炭素原子を有するフェニル環が懸垂し ている重合部分であり、Aが式、−(CH2CZ12)−、−CH2CH(Alk )O)−、−(CH2CH2CH2CH2)−または−(CH2C(CH3)CHCH2 )−〔ただしZ2が−Hであり、Z1が−H,−CH3、−Cl、−OH、−CO OH、−C(O)OCH3、−C(O)OC25、−OC(O)CH3、−CNま たはC65であるか、あるいはZ1とZ2が両方とも−Clであるか、両方とも− CH3であり、そして(Alk)は−Hまたは−CH3である〕で示される繰り返 し単位からなる重合部分である、請求の範囲第8項記載の方法。 10.前記前駆ポリマーが、スチレンと1または2以上の置換スチレンの共重合体 である請求の範囲第6項記載の方法。 11.前記前駆ボリマーが、スチレンと4−メチルスチレンの共重合体である請求 の範囲第10項記載の方法。 12.前記前駆ポリマーが、スチレンと1または2以上の置換スチレンのブロック 共重合体である請求の範囲第6項記載の方法。 13.前記前駆ポリマーが、スチレンと4−メチルスチレンのブロック共重合体で ある請求の範囲第12項記載の方法。 14.前記ベンジル性炭素原子が、前記前駆ポリマーの骨格中のフェニル環から懸 重している請求の範囲第1項記載の方法。 15.前記骨格が繰り返しフェノキシ単位を含有する請求の範囲第14項記載の方法 。 16.前記骨格が繰り返し2,6−ジメチルフェノキシ単位を含有する請求の範囲第1 5項記載の方法。 17.前記ベンジル性炭素原子の少なくとも一部を−C(O)Hに酸化する請求の 範囲第1項記載の方法。 18.前記ペンジル性炭素原子の少なくとも一部を−C(O)OHに酸化する請求 の範囲第1項記載の方法。 19.前記ペンジル性炭素原子の一部を−C(O)Hに酸化し、前記ベンジル性炭 素原子の一部を−C(O)OHに酸化する請求の範囲第1項記載の方法。 20.続いて前記−C(O)Hの少なくとも一部を−C(O)OHに酸化すること をさらに含む請求の範囲第17項記載の方法。 21.続いて前記−C(O)Hの少なくとも一部を−C(O)OHに酸化すること をさらに含む請求の範囲第19項記載の方法。 22.請求の範囲第17項記載の方法によりベンジル性炭素原子を−C(O)Hに酸 化し、次いで該−C(O)Hを−CHzOHに還元することを含む方法。 23.請求の範囲18項記載の方法によりベンジル性炭素原子を−COOHに酸化し 、次いで該−COOHを−CH2OHに還元することを含む方法。 24.請求の範囲第19項記載の方法によりベンジル性炭素原子を−C(O)Hおよ び−COOHに酸化し、次いで該−C(O)Hおよび−COOHを−CHzH に還元することを含む方法。 25.前記前駆ポリマーの分子量が少なくとも約1,000である請求の範囲第1項記 載の方法。 26.前記ベンジル性炭素原子の少なくとも約10%が酸化される請求の範囲第1項 記載の方法。 27.前記触媒がコバルトイオンと、臭化物イオン、塩化物イオンおよびテトラ( アセトアセタト)ジルコニウムからなる群から選択された物質からなる請求の範 囲第1項記載の方法。 28.前記触媒が臭化コバルト(H)からなる請求の範囲第1項記載の方法。 29.前記触媒が、酢酸コバルト(H)、塩化コバルト(H)、硝酸コバルト(H )からなりおよび硫酸コバルト(H)からなる群から選択された1または2以上 の化合物および、さらに、ハロゲン化ナトリウムおよびカリウムおよびテトラ( アセトアセタト)ジルコニウムからなる群から選択された1または2以上の化合 物からなる請求の範問第1項記載の方法。 30.前記前駆ボリマーおよび前記触媒を、1または2以上の炭素原子数6までの アルカン酸と、ジメトギシエタン、ケトン類、エーテル類およびアルカン類から なる群から選択された助溶剤との混合物に溶解する請求の範囲第1項載の方法。 31.ポリマーを断片に開裂し、該断片中にアルデヒド、ケトンおよびカルボン酸 官能基からなる群から選択された1または2以上の官能基を形成するのに有効な 条件下、酸化開裂用触媒を含む溶液中で、ポリマーを酸素と反応させることから なる、ポリマーの酸化的開裂方法。 32.前記触媒がコバルト(H)イオンと、塩化物イオン、臭化物イオンおよびテ トラ(アセトアセタト)ジルコニウムからなる群から選択された物質からなる請 求の範囲第31項記載の方法。 33.アルデヒドおよびカルボン酸官能基の一方または両方を前記断片の末端に形 成する請求の範囲第31項記載の方法。 34.請求の範囲第33項記載の方法により形成されたアルデヒドおよびカルボン酸 官能基をアルコール官能基へ還元することをさらに含む請求の範囲第33記載の方 法。 35.前記アルコール官能基をエチレン性不飽和官能基へ変換することをさらに含 む請求の範囲第34項記載の方法。 36.請求の範囲第35項記載の方法により製造されたポリマー。 37.請求の範囲第31項記載の方法により製造されたポリマー。 38.1または2以上の構造式−Ph−C(O)R、−Ph−C(O)OR、−P h−C(O)O(Cat)、−Ph−C(O)NHR、−Ph−CH2OC(O )Rまたは−Ph−CH2−ORで示される置換基と、場合により式−Ph−C H21で示される置換基が懸垂するポリマー(但し、Phは場合により炭素原子 数1〜20の直鎖または分岐アルキル、ハロゲン、−COOHまたは−C−(O) CH3で置換されたフェニル基であり、(Cat)はアルカリ金属陽イオンであ り、Rは−Hであるか、または場合により−OH、−Cl、−CNまたは−CO OHで置換されていてもよく、そして場合により−O−、−C(O)O−、−O C(O)−または−C(O)−結合を含んでもよい炭素原子数1〜10の直鎖また は分岐アルキル基であり、そしてR1は−Hであるか、または場合により−OH 、−Cl 、−CNまたは−COOHで置換されてもよく、そして場合により−O−、−C (O)O−、−OC(O)−または−C(O)−結合を含んでもよい炭素原子数 1〜10の直鎖または分岐アルキル基である。 39.Rが−Hである請求の範囲第38項記載のポリマー。 40.R1が−Hである請求の範囲第38項記載のポリマー。 41.Rが−HでありR1が−Hである請求の範囲第38項記載のポリマー。 42.本質的にすべての単位から、−Ph−C(O)R、−Ph−C(O)OR、 −Ph−C(O)O(Cat)、−Ph−C(O)NHRおよび−Ph−CH2 −ORからなる群から選択された置換基が懸垂する繰り返し単位および、場合に より式−Ph−CH21で示される置換基が懸垂する繰り返し単位からなる請求 の範囲第38項記載のポリマー。 43.Rが−Hである請求の範問第42項記載のポリマー。 44.R1が−Hである請求の範囲第42項記載のポリマー。 45.式、−Ph−C(O)Hで示される置換基が懸垂する繰り返し単位と、式、 −Ph−COOHまたは−Ph−C(O)O(Cat)で示される置換基が懸垂 する繰り返し単位、および場合により式−Ph−CH3で示される置換基が懸垂 する繰り返し単位とから本質的に完全になる請求の範囲第42項記載のポリマー。 46.式、−Ph−CH2OHで示される置換基が懸垂する繰り返し単位と、式、 −Ph−COOHまたは−Ph−C(O)O(Cat)で示される置換基が懸垂 する繰り返し単位、および場合により式−Ph−CH3で示される置換基が懸垂 する繰り返し単位とから本質的に完全になる請求の範囲第42項記載のポリマー。 47.式、−Ph−C(O)OHまたは−Ph−C(O)O(Cat)で示される 置換基が懸垂する繰り返し単位、および場合により式−Ph−CH3で示される 置換基が懸垂する繰り返し単位から本質的に完全になる請求の範囲第42項記載の ポリマー。 48.式、−Ph−CH2OHで示される置換基が懸垂する繰り返し単位、および 場合により式−Ph−CH3で示される置換基が懸垂する繰り返し単位かた本質 的に完全になる請求の範囲第42項記載のポリマー。 49.1または2以上の式、−Ph−C(O)R、−Ph−C(O)OR、−Ph −C(O)O(Cat)、−Ph−C(O)NHRまたは−Ph−CH2ORで 示される置換基、および場合により式、−Ph−CH21で示される置換基が懸 垂する1または2以上の重合ブロック部分Bを含み、そして懸垂する該置換基を 含有しない1または2以上の重合ブロック部分Aを含むブロック共重合体である 請求の範囲第38項記載のポリマー。 50.Rが−Hである請求の範囲第49項記載のポリマー。 51.R1が−Hである請求の範囲第49項記載のポリマー。 52.Rが−HでありR1が−Hである請求の範囲第49項記載のポリマー。 53.Aが式、−(CH2CZ12)−、−(CH2CH(Alk)O)−、−(C H2CH2CH2CH2)−または−(CH2C(CH3)CHCH2)−〔但し、Z2 が−Hであり、Z1が−H,−CH3、−Cl、−OH、−COOH、−C(O) OCH3、−C(O)OC25、−OC(O)CH3、−CNまたは−C65であ るか、あるいはZ2およびZ1の両者が−Clであるか、両者が−CH3であり、 (Alk)は−Hまたは−CH3である〕で示される繰 り返し単位からなる重合部分である請求の範囲第49項記載のポリマー。 54.式、A−B−A、A−BまたはB−A−Bで示されるブロック共重合体であ る請求の範囲第49項記載のポリマー。 55.Bが、式、−Ph−COOHまたは−Ph−C(O)O(Cat)で示され る置換基が懸垂する繰り返し単位、および場合により式、−Ph−CH3で示さ れる置換基が懸垂する繰り返し単位から本質的に完全になる請求の範囲第49項記 載のポリマー。 56.Bが、式、−Ph−CH2OHで示される置換基が懸垂する繰り返し単位、 および式、−Ph−COOHまたは式、−Ph−C(O)O(Cat)で示され る置換基が懸垂する繰り返し単位、および場合により式、−Ph−CH3で示さ れる置換基が懸垂する繰り返し単位から本質的に完全になる請求の範囲第49項記 載のポリマー。 57.Bが、式、−Ph−C(O)OHまたは−Ph−C(O)O(Cat)で示 される置換基が懸垂する繰り返し単位、および場合により式、−Ph−CH4で 示される置換基が懸垂する繰り返し単位から本質的に完全になる請求の範囲第49 項記載のポリマー。 58.Bが、式、−Ph−CH2OHで示される置換基が懸垂する繰り返し単位、 および場合により式、−Ph−CH3で示される置換基が懸垂する繰り返し中位 から本質的に完全になる請求の範囲第49項記載のポリマー。 59.前記ポリマーの骨格中に、1または2以上の構造式、−C(O)R、−C( O)OR、−C(O)O(Cat)、−C(O)NHR、−CH2OC(O)R または−CH2ORで示される置換基が懸垂するフェニル環を含有するポリマー 〔但し、Rは−Hであるか、または場合により−OH、−Cl、−CNまたは− COOHで置換されていてもよく、そして場合により−O−、−C(O)−、− C(O)O−または−OC(O)−結合を含んでもよい炭素原子数1〜10の直鎖 または分岐アルキル基であり、(Cat)はアルカリ金属陽イオンであり、そし て前記フェニル環は場合によりさらに炭素原子数1〜20の直鎖または分岐アルキ ル、ハロゲン、−COOHまたは−C(O)CH3で置換されている〕。 60.式、−CH21で示される置換基が懸垂するフェニル環、および式、−C (O)H,−C(O)OH、−C(O)O(Cat)、−C(O)NH2または −CH2OHで示される置換基(但し、R1は−Hまたは炭素原子数1〜7のアル ギレン基である)が懸垂するその他のフェニル環を前記ポリマーの骨格中に含有 する請求の範囲第59項記載のポリマー。 61.R1が−Hである請求の範囲第60項記載のポリマー。 62.前記フェニル環がさらに−CH3で置換されている請求の範囲第61項記載の ポリマー。 63.前記フェニル環がさらに−CH3で置換されている請求の範囲第60項記載の ポリマー。 64.少なくとも約1,000の分子数を有する請求の範囲第38項記載のポリマー。 65.少なくとも約10%の前記フェニル環に式、−C(O)R、−C(O)OR、 −C(O)O(Cat)、−C(O)NHR、−CH2OC(O)Rまたは−C H2ORで示される置換基が懸垂している請求の範囲第38項記載のポリマー。 66.架橋している請求の範囲第38項記載のポリマー。 67.ビーズの形態の請求の範囲第38項記載のポリマーからなる製品。 68.シートの形態の請求の範囲第38項記載のポリマーからなる製品。 69.架橋している請求の範囲第42項記載のポリマー。 70.ビーズの形態の請求の範囲第42項記載のポリマーからなる製品。 71.シートの形態の請求の範囲第42項記載のポリマーからなる製品。 72.架橋している請求の範囲第49項記載のポリマー。 73.ビーズの形態の請求の範囲第49項記載のポリマーからなる製品。 74.シートの形態の請求の範囲第49項記載のポリマーからなる製品。 75.架橋している請求の範囲第59項記載のポリマー。 76.ビーズの形態の請求の範囲第59項記載のポリマーからなる製品。 77.シートの形態の請求の範囲第59項記載のポリマーからなる製品。
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