JPH08503005A - 顔料製造法 - Google Patents

顔料製造法

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JPH08503005A
JPH08503005A JP6510798A JP51079894A JPH08503005A JP H08503005 A JPH08503005 A JP H08503005A JP 6510798 A JP6510798 A JP 6510798A JP 51079894 A JP51079894 A JP 51079894A JP H08503005 A JPH08503005 A JP H08503005A
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クラーク パイク,レスリー
ウールヴィン,ピーター
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Abstract

(57)【要約】 (a)式(II) 〔式中、Rは、炭素原子1〜3個を有するアルキル基である〕で示される琥珀酸ジアルキルを、アルコール:ROH中のナトリウムアルコキシド:NaORの溶液の少なくとも化学量論的量で、原理的に式:R1[O(CH2mnOR1〔式中、R11〜C4アルキル基であり、mは、2または3であり、かつnは、1、2、3または4である〕で示される脂肪族ポリエーテル1つまたはそれ以上からなる反応媒体中で、70℃〜120℃の温度で処理し、該反応混合物を90℃〜150℃の温度でスクシニル琥珀酸ジアルキル(III): の形成を完結するのに十分な期間維持し、該反応混合物を冷却し;(b)式(IV): 〔式中、Xは、メチル基、塩素原子または弗素原子であり、nは、0、1または2である〕で示されるアニリンを添加し、該反応混合物を酸性化し、該反応混合物を60℃〜100℃に加熱して、スクシニル琥珀酸ジアルキル(III)をジヒドロジアニリノテレフタル酸エステル(V): 〔但し、Xおよびnは、式(IV)について定義されたものと同様である〕に変換し、該反応混合物を冷却し、かつ該混合物を中和し;(c)該反応混合物を、水、アルコール:ROHおよび任意の反応していないアニリンを留去するために真空下に加熱し、該反応混合物を不活性雰囲気下に置き、場合によっては更に脂肪族ポリエーテルを添加し、かつ該反応混合物を225〜300℃の温度に加熱し、この場合、ジヒドロジアニリノテレフタル酸エステル(V)は、ジヒドロキナクリドン(VI)に変換され;(d)モノ−、ジ−またはトリエタノールアミンまたは式:R2OCH2CH2OH〔式中、R2は、C1〜C4アルキル基である〕で示される2−アルコキシエタノールを添加し、反応混合物をアルカリ性にし、ジヒドロキナクリドン(VI)を酸化させてキナクリドン(VII)を形成させ、かつ該キナクリドンを反応混合物から回収することからなる式(VII):

Description

【発明の詳細な説明】 顔料製造法 本発明は、顔料製造法、更に詳細には、キナクリドンおよび置換キナクリドン を製造するための方法に関する。キナクリドンは、構造式(I): を有する。 式(I)を包囲する数字は、置換キナクリドン中の置換基の位置を示すために 使用された番号表記系を示す。 変法は、キナクリドンの製造を提案したものである。以下の反応式は、この種 の方法の1つに含まれた化学的段階を示す。反応式 A 工程 1 工程 2 工程 3 工程 4 反応式Aの場合、基Rは、アルキル基(例えば、C1〜C3アルキル基、例えば メチル基)を表わし、Xは、メチル基、塩素原子または弗素原子を表わし、かつ nは、0、1または2を表わす。nが2である場合、置換基Xは、同一かまたは 異なっていてよい。 反応式Aによれば、琥珀酸ジアルキル(II)は、ナトリウムアルコキシドを用 いて溶剤または稀釈剤中で 処理され、環式スクシニル琥珀酸ジアルキル(III)を形成する。通常、琥珀酸 エステル(II)は、琥珀酸ジメチルであり、かつナトリウムアルコキシドは、ナ トリウムメトキシドである。 前記の場合、化合物(III)は、以下にDMSSと呼称されるスクシニル琥珀 酸ジメチルである。反応式Aの工程2の場合、環式スクシニル琥珀酸塩(III) は、置換または非置換のアニリン(IV)と、酸性媒体中で反応され、ジヒドロジ アニリノテレフタル酸エステル(V)を生じる。反応式Aの工程3の場合、該エ ステル(V)は、稀釈剤または溶剤中で加熱され、該エステルをジヒドロキナク リドン(VI)に変換する。反応式Aの工程4の場合、該ジヒドロキナクリドン( VI)は、酸化剤を用いて処理され、該ジヒドロキナクリドンをキナクリドン(VI I)に変換する。 反応式Aの工程1に関しては、以下の反応媒体中:エーテル、炭化水素、アル コールまたはジメチルスルホキシド(特公昭44−27577号公報);ベンゼ ン(J.Indian Chem.Soc.1964年);脂肪族エーテルまたはジオキサン( 英国特許第751035号明細書);琥珀酸ジアルキルの過剰量(ドイツ連邦共 和国特許出願公開第3423548号明細書);メタノール(米国特許第443 5589号明細書);またはポリエチレングリコールの少量を含有する芳香族炭 化水素、そのモノエーテルまたはジグリム(特開昭61− 286343号公報)中で反応を実施することが提案されている。 反応式Aの工程2に関しては、アルコール中で反応を実施すること(ドイツ連 邦共和国特許出願公開第3104644号明細書)が提案されている。 反応式Aの工程3に関しては、反応のための媒体として以下の物質:酸化ジフ ェニルとビフェニルとの混合物であるDowthermまたはThermex、メチルナフタレ ン、ジエチルフタレートまたは225〜300℃の範囲内で沸騰している鉱油( 米国特許第2821530号明細書);オートクレーブ中のベンゼン(特公昭4 4−3216号公報);シロップ状の燐酸(例えば、米国特許第3072660 号明細書);メチルナフタレン、ジエチルフタレートまたは鉱油(米国特許第3 009916号明細書);またはN−メチルピロリドン(特公昭45−1634 0号公報)を使用することが提案されている。 工程4に関しては、水酸化ナトリウム水溶液とエタノール、アセトンまたは塩 グリコールとの混合物からなる反応媒体中(米国特許第2821529号明細書 )か;アルコール、グリセロール、2−アルコキシエタノール、エタノールアミ ンまたはジオキサン中(米国特許第2969366号明細書)か;ジメチルスル ホキシド中(特公昭56−45512号公報);スルホラン中(フランス共和国 特許第1496960号明細 書)か;またはDowthermおよびクロロナフタレン中(ドイツ連邦共和国特許第3 515875号明細書)での酸化を実施することが提案されている。 その上更に、工程3を続ける前に工程1および2で形成された生成物(III) および(IV)を単離せずに、工程1、2および3を連続的に実施することが提案 されている(米国特許第2821529号明細書)。また、工程3を続ける前に 工程2からの生成物(IV)を単離せずに、工程2および3を連続的に実施するこ とが提案されている(米国特許第2821530号明細書)。英国特許第894 610号明細書の場合、反応媒体としてポリ燐酸を使用する工程3の環化反応を 実施し、次に、該反応混合物を水で稀釈し、かつその場でジヒドロキナクリドン (VI)を酸化させてキナクリドン(I)にすることが提案されている。 ところで、一定の脂肪族ポリエーテルが、上記反応式Aの工程1〜4のそれぞ れの場合の反応媒体としての使用に適することが見出された。この脂肪族エーテ ルは、式:R1[O(CH2mnOR1〔式中、R1は、炭素原子1〜4個を有す るアルキル基であり、mは、2または3であり、nは、1、2、3または4であ る〕を有するものを包含する。前記ポリエーテルの詳細な例は、次のものを包含 する: グリム CH3OCH2CH2OCH3 ジグリム CH3(OCH2CH22OCH3 トリグリム CH3(OCH2CH23OCH3 テトラグリム CH3(OCH2CH24OCH3 ブチルジグリム C49(OCH2CH22OC49 反応式A中に略示された過程のための反応媒体として有利に使用された材料と 比較すると、脂肪族ポリエーテルは、低い毒性の利点を有する。該脂肪族ポリエ ーテルは生物分解可能であり、かつ多くのものは水と混和可能である。 望ましい場合には、種々の脂肪族ポリエーテルの混合物を、反応媒体として使 用してもよい。反応式Aの工程が別個に実施される場合、この場合、次の工程で 使用前にそれぞれの工程の生成物は単離され、反応媒体として使用された脂肪族 ポリエーテルは、それぞれの工程で同じものである必要はない。しかしながら、 脂肪族ポリエーテルは、一般に、反応式Aのそれぞれの工程に反応媒体として適 しているので、望ましい場合には、それぞれの工程で生成した中間生成物を単離 せずに同じ反応媒体中で工程の2つまたはそれ以上を逐次実施することは可能で ある。従って、反応式A工程1および2、工程2および3または工程3および4 は組み合わせることができるかまたは工程1〜3または4つの工程全てまでもが 、中間生成物を単離せずに 実施できる。工程4を実施する場合、補助溶剤、例えば2−アルコキシエタノー ルまたはエタノールアミンを反応媒体に添加することは有利である。 従って、本発明によれば、式(VII): 〔式中、Xは、メチル基、塩素原子またはフッ素原子であり、nは、0、1また は2である〕で示されるキナクリドンの製造法が提供され、この方法は、 (a)式(II): 〔式中、Rは、炭素原子1〜3個を有するアルキル基である〕で示される琥珀酸 ジアルキルを、アルコール:ROH中のナトリウムアルコキシド:NaORの溶 液の少なくとも化学量論的量で、原理的に式:R1[O(CH2mnOR1〔式 中、R11〜C4アルキル基であり、mは、2または3であり、かつnは、1、 2、3または4である〕で示される脂肪族ポリエーテル1つまたはそれ以上から なる反応媒体中で、70℃〜1 20℃の温度で処理し、該反応混合物を90℃〜150℃の温度でスクシニル琥 珀酸ジアルキル(III): の形成を完結するのに十分な期間保持し、該反応混合物を冷却し; (b)式(IV): 〔式中、Xは、メチル基、塩素原子または弗素原子であり、nは、0、1または 2である〕で示されるアニリンを添加し、該反応混合物を酸性化し、該反応混合 物を60℃〜100℃に加熱して、スクシニル琥珀酸ジアルキル(III)をジヒ ドロジアニリノテレフタル酸エステル(V): 〔但し、Xおよびnは、式(IV)のため定義されたも のと同様である〕に変換し、該反応混合物を冷却し、かつ該混合物を中和し; (c)該反応混合物を、水、アルコール:ROHおよび任意の反応していないア ニリンを留去するために真空下に加熱し、該反応混合物を不活性雰囲気下に置き 、場合によっては更に脂肪族ポリエーテルを添加し、かつ該反応混合物を225 〜300℃の温度に加熱し、この場合、ジヒドロジアニリノテレフタル酸エステ ル(V)は、ジヒドロキナクリドン(VI)に変換され; (d)モノー、ジーまたはトリエタノールアミンまたは式:R2OCH2CH2O H〔式中、R2は、C1〜C4アルキル基である〕で示される2−アルコキシエタ ノールを添加し、反応混合物をアルカリ性にし、ジヒドロキナクリドン(VI)を 酸化させてキナクリドン(VII)を形成させ、かつ該キナクリドンを反応混合物 から回収することからなる。 前記方法の変法の場合、ジヒドロキナクリドン(VI)を、工程(c)での形成 後に反応混合物から分離し、次に、2−アルコキシエタノール(例えば、2−エ トキシエタノールまたは2−メトキシエタノール)および水酸化ナトリウム水溶 液からなる反応媒体中で酸化してキナクリドン(VII)にする。 もう1つの実施態様の場合、本発明は、式(III): 〔式中、Rは、炭素原子1〜3個のアルキル基である〕で示されるスクシニル琥 珀酸ジアルキルの製造法を提供し、この方法は、式(II): 〔式中、Rは、炭素原子1〜3個のアルキル基である〕で示される琥珀酸ジアル キルを、アルコールROH中のナトリウムアルコキシドNaORの溶液の少なく とも化学量論的量で、原理的に式:R1[O(CH2mnOR1〔式中、R11 〜C4アルキル基であり、mは、2または3であり、かつnは、1、2、3また は4である〕で示される脂肪族ポリエーテル1つまたはそれ以上からなる反応媒 体中で、70℃〜120℃の温度で処理し、該反応混合物を90℃〜150℃の 温度でスクシニル琥珀酸ジアルキル(III)の形成を完結するのに十分な期間保 持し、該反応混合物を冷却し、該反応混合物を酸性化し、かつスクシニル琥珀酸 ジアルキル(III)を回収することからなる。有利に、琥珀 酸ジアルキルの製造のための上記方法は、不活性雰囲気下、例えば窒素雰囲気下 に実施される。開始時の加熱は、有利に約100℃の温度まで、他方、ナトリウ ムアルコキシドの添加に続く加熱は、110℃の温度までであり、かつ約5時間 継続される。 もう1つの実施態様の場合、本発明は、式(V)(式中、Rは、炭素原子1〜 3個のアルキル基であり、Xは、メチル基、塩素原子またはフッ素原子であり、 nは、0、1または2である)のジヒドロジアニリノテレフタル酸エステルの製 造法を提供し、この方法は、式(III、R=C1〜C3アルキル基)のスクシニル 琥珀酸ジアルキルを、式(IV)(但し、Xおよびnは、式(V)のために上記の ように定義されている)のアニリンと一緒に、酸の存在下に、上記により定義さ れた式の1つまたはそれ以上の脂肪族ポリエーテルからなる反応媒体中で、式: ROHのアルコールと一緒に式(V)のエステルの形成を完結するのに十分な期 間60〜100℃の温度で加熱し、かつ式(V)のエステルを回収することから なる。 他の実施態様の場合、本発明は、式(VI)〔但し、Xは、メチル、塩素原子ま たはフッ素原子であり、nは、0、1または2である〕の製造法を提供し、この 方法は、非酸化条件下に式(V)〔但し、Xおよびnは、式(V)について上記 のように定義され、Rは、 C1〜C3アルキル基である〕のジアルキルジヒドロジアニリノテレフタル酸エス テルを、上記により定義された式の1つまたはそれ以上の脂肪族ポリエーテルか らなる反応媒体中で、約225〜300℃の温度に加熱し、かつこうして形成さ れたジヒドロキナクリドンを該反応混合物から分離することからなる。有利に、 該反応混合物は、235〜280℃の温度に加熱される。有利に、この方法は、 不活性雰囲気下、例えば窒素雰囲気下に実施される。反応中で生成されたジヒド ロキナクリドンは、反応媒体中に不溶性であり、かつ濾別による反応の収量時に 回収することができる。 更に、本発明は、前節に記載されたように式(VI)のキナクリドンの製造法を 提供し、この場合、付加的に反応媒体は、強力な非求核性塩基からなる。この種 の塩基に含まれるものは、ジヒドロキナクリドン(VI)の収量を改善することが できる。使用された塩基の量は、有利に、式(V)のジアルキルジヒドロジアニ リノテレフタル酸エステルに重量の点で等しいが、しかし、正確な量は重要では なく、望ましい場合には、より多くの量またはより少ない量を使用してもよい。 使用された塩基は、有利に、相対的に高い沸点を有するものであり、即ち、沸点 は、低沸点の塩基が、反応混合物から揮発され、該塩基の作用の損失を結果とし て伴うので反応が実施される温度に近づくかまたは反応 実施される温度と同じかまたは反応が実施される温度を上廻る。適当な強力な非 求核性塩基は、1,8−ビス(ジメチルアミノ)ナフタレンであり、これは、一 般に“プロトンスポンジ”と呼称される。 もう1つの実施態様の場合、本発明は、式(VII)〔但し、Xは、メチル基、 塩素原子またはフッ素原子であり、nは、0、1または2である〕のキナクリド ンの製造法を提供し、この方法は、式(VI)〔但し、Xおよびnは、式(I)に ついてと同様に定義されている〕を、前記により定義された式の1つまたはそれ 以上の脂肪族ポリエーテルからなり、場合によっては更に、式:R2OCH2CH2 OH〔式中、R2は、炭素原子1〜4個のアルキル基であるかもしくはモノ−、 ジ−またはトリエタノールアミンである〕の2−アルコキシエタノールからなる アルカリ反応媒体中で酸化させ、かつこうして形成されたキナクリドン(VII) を該反応混合物から回収することからなる。 ジヒドロキナクリドン(VI)の酸化は、種々の酸化剤によって引き起こすこと ができ、酸化剤の選択は重要ではない。酸化剤は、例えばニトロベンゼン、m− ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリ硫化ナトリウムまたは酸素であって よい。アルカリ反応媒体は、例えば前記により定義されたのと同様に1つまたは それ以上の脂肪族ポリエーテルとアルカリ金属の溶液、 例えば水酸化ナトリウム水溶液との混合物であってよい。この酸化は、有利に、 高められた温度、例えば100〜160℃の温度で操作される。この方法で製造 されたキナクリドン(VII)は、濾別によって反応混合物から回収することがで き、次に、該キナクリドンは、必要とされる場合には水で洗浄し、かつ乾燥させ ることができる。 本発明の方法によって得ることができるキナクリドンの例は、2,9−ジメチ ルキナクリドン、2,9−ジクロロキナクリドン、3,10−ジクロロキナクリ ドンジフルオロキナクリドンおよびβまたはγ型での非置換キナクリドンを包含 する。 本発明は、以下の実施例によって説明される。例 1 この実施例は、本発明による、テトラグリム、脂肪族ポリエーテル反応媒体中 での式(III、R=Me)を有するスクシニル琥珀酸ジメチル(DMSSとも呼 称される)の製造を説明する。 反応器に、テトラグリム(400kg)、次に、琥珀酸ジメチル(468kg )を充填する。窒素ブランケットを使用し、かつこの混合物を100℃に加熱す る。ナトリウムメトキシド液27重量%(716kg)を緩徐に添加し、他方、 メタノールを留去させる。こ のメタノールを後の使用のために凝縮する。この混合物を110℃で5時間保持 し、かつほぼ30℃に冷却する。水中の硫酸の溶液を添加して遊離DMSSを遊 離させ、かつこの混合物を濾過する。この生成物を酸不含になるまで水で洗浄し 、かつ乾燥させる。 収量は、スクシニル琥珀酸ジメチル266kgであり、理論値の73%に相応 する。例 2 この実施例は、本発明による、ジグリム、脂肪族ポリエーテル反応媒体中での DMSS式(III、R=Me)の製造を説明する。 ジグリム(400kg)、次に、琥珀酸ジメチル(468kg)を、窒素雰囲 気下に反応器に充填する。この混合物を100℃に加熱し、かつナトリウムメト キシド液27重量%(716kg)を緩徐に添加し、他方、メタノールを留去さ せ、凝縮させ、かつ後の使用のために凝縮する。この混合物を110℃で5時間 保持し、次に、約30℃に冷却する。水中の硫酸の溶液を添加してDMSSを遊 離させ、かつこの混合物を濾過する。この生成物を酸不含になるまで水で洗浄し 、かつ乾燥させる。 収量は、スクシニル琥珀酸ジメチル266kgであり、理論値の73%に相応 する。例 3 この実施例は、本発明による、脂肪族ポリエステル反応媒体中での式(V、R =MeX=4−Me)を有するジメチルジヒドロジ−トルイジノテレフタル酸エ ステル(本明細書中ではジメチルDATE(M)とも呼称される)の製造を説明 する。 反応器に、スクシニル琥珀酸ジメチル(100kg)、メタノール(2701 )およびテトラグリム(2001)を添加し、次に、p−トルイジン(154k g)および硫酸(20kg)を添加する。この混合物を76℃に加熱し、かつこ の温度で5時間撹拌する。次に、水(3001)を添加し、かつこの混合物を濾 過する。この生成物ペースト状物を水で洗浄し、次に、希塩酸と一緒に撹拌して 反応していないトルイジンを除去し、次に、再濾過し、かつ酸不含になるまで水 で洗浄し、かつ乾燥させる。 収量は、ジメチルジヒドロジトルイジノテレフタル酸エステル170kgであ り、理論値の96%の収率に相応する。例 4 この実施例は、脂肪族ポリエステル反応媒体中でのスクシニル琥珀酸ジメチル (DMSS、式III、R= CH3)の製造並びにこのスクシニル琥珀酸ジメチルの、同じ溶剤中でのジメチ ルジヒドロトルイジノテレフタル酸エステル(式(V、R=Me、X=4−Me )を有するジメチルDATE(M))への変換を説明する。 テトラグリム(400kg)、次に、琥珀酸ジメチル(468kg)を、窒素 雰囲気下に反応器に充填する。この混合物を100℃に加熱する。ナトリウムメ トキシド液27重量%(716kg)を緩徐に添加し、他方、メタノールを留去 させる。このメタノールを後の使用のために凝縮する。この混合物を110℃で 5時間保持し、かつほぼ30℃に冷却する。このメタノールを返送し、次に、p −トルイジン(400kg)を返送し、次に、濃硫酸(270kg)を添加し、 温度を灌流温度(73℃)に上昇させる。この混合物を、灌流温度で5時間保持 した。冷却し、かつバッチ量を炭酸ナトリウムを用いてpH8に中和する。この 混合物を濾過し、かつペースト状物を水、メタノールで洗浄し、最終的に水で再 度洗浄し、かつ乾燥させる。 収量は、ジメチルDATE(M)455kgであり、理論値の70%に相応す る。例 5 この実施例は、本発明による、脂肪族ポリエーテル 反応媒体中での式(VI、2位および9位でX=Me)を有する2,9−ジメチル −6,13−ジヒドロキナクリドンの製造を説明する。 テトラグリム(4000kg)、次に、式(V、R=Me、X=4−Me)の ジメチルジヒドロジトルイジノテレフタル酸エステル(400kg)を、窒素雰 囲気下に反応器に充填する。この容器を277℃にできるだけ迅速に加熱し、か つ前記温度で2時間保持した。前記の時間の間、多くの揮発性材料(多くのテト ラグリムを反応の際に添加して生じたメタノール)を留去する。次に、この容器 を100℃に冷却する。この混合物を濾過し、かつDMDHQペースト状物を乾 燥させる。 収量は、316kgであり、理論値の94%に相応する。例 6 この実施例は、本発明による、脂肪族ポリエーテルの混合物からなる反応媒体 中での2,9−ジメチル−6,13−ジヒドロキナクリドン(DMDHQ)の製 造を説明する。 238℃の沸点を有するトリグリム(2部)とテトラグリム(1部)との混合 物(4000kg)を、窒素雰囲気下に反応器に充填し、次に、ジメチルジヒド ロジトルイジノテレフタル酸エステル式(V、R=Me、X=4−Me)(40 0kg)を充填する。この容器を溶剤の初期沸点にできるだけ迅速に加熱し、か つ前記温度で2時間保持した。次に、この容器を100℃に冷却し、かつメタノ ールを添加する。この混合物を濾過し、かつDMDHQペースト状物を乾燥させ る。 収量は、146kgであり、理論値の44%に相応する。例 7 この実施例は、2,9−ジメチル−6,13−ジヒドロキナクリドン(DMD HQ)の製造を更に説明する。例6の方法を続けるが、トリグリム/テトラグリ ム混合物の代わりに、ブチルジグリム(257℃の沸点を有する)を反応媒体と して使用する。 DMDHQの収量は、178kgであり、理論値の53%に相応する。例 8 この実施例は、DMDHQの製造を更に説明する。例6の方法を続けるが、1 ,8−ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン(400kg)を反応媒体と一緒に反 応器に充填する DMDHQの収量は、208kgであり、理論値の62%に相応する。例 9 この実施例は、スクシニル琥珀酸ジメチル(DMSS)式(III、R=Me) のジメチルジヒドロジトルイジノテレフタル酸エステル(DATE(M))式( V、R=Me、X=4−Me)への変換および同じ反応媒体中でのこのジメチル ジヒドロジトルイジノテレフタル酸エステル化合物の2,9−ジメチル−6,1 3−ジヒドロキナクリドン(DMDHQ)への変換を説明する。 テトラグリム(2000kg)、DMSS(100kg)およびメタノール( 2701)を窒素雰囲気下に反応器に充填し、次に、p−トルイジン(154k g)および硫酸(20kg)を充填する。この混合物を76℃に加熱し、かつ前 記温度で5時間保持した。水中の炭酸ナトリウム溶液を添加してこの酸を中和し 、次に、この反応器を減圧蒸留のために調節する。20ミリバールの減圧を使用 し、かつ揮発成分を留去させ、この場合、同じ圧力で、メタノールは25〜30 ℃で去り、水およびp−トルイジンは、一部のテトラグリムと一緒に30〜14 0℃で去り、かつテトラグリムだけは150℃を上廻って去る。温度を、全ての 反応 していないトルイジンが除去されるまで約150℃に上昇させられない;このこ とを実行しないと、生成物の収量および品質を低下させる。 窒素により、この反応器から減圧を放出させ、この反応器を277℃に加熱し 、かつ前記温度で2時間窒素雰囲気下に保持した。 次に、この反応器を50℃に冷却し、かつDMDHQを濾別し、メタノールお よび水で洗浄し、かつ乾燥させる。 DMDHQの収量は、120kgであり、理論値の80%に相応する。例 10 この実施例は、2−エトキシエタノールからなる反応媒体中での2,9−ジメ チル−6,13−ジヒドロキナクリドン(DMDHQ)の酸化による2,9−ジ メチルキナクリドン(DMQ)の製造を説明する。2−エトキシエタノール(6 000kg)と水酸化ナトリウム(47重量%;400kg)との混合物を、窒 素雰囲気下に110℃に加熱する。DMDHQ(600kg)およびニトロベン ゼン(400kg)を添加し、かつこの混合物を135℃に加熱し、かつ前記温 度で6時間保持した。次に、この混合物を100℃以下に冷却し、水のほぼ同容 量で稀釈し、スラリーフィ ルター上で濾過した。このDHQをメタノールで洗浄し、次に、水で洗浄し、か つ乾燥させる。2,9−ジメチルキナクリドンの収量は、567kgであり、理 論値の95%の収量に相応する。例 11 この実施例は、反応媒体としてのテトラグリムと2−エトキシエタノールとの 混合物中でDMDHQを酸化させることによる2,9−ジメチルキナクリドン( DMQとも呼称される)の製造を説明する。 2−エトキシエタノール(1000kg)を、窒素雰囲気下に維持された反応 器に充填し、次に、水中の水酸化ナトリウム溶液(47重量%;400kg)を 充填し、この混合物を110℃に加熱して水酸化ナトリウムの完全な溶解を保証 する。次に、テトラグリム(5000kg)を添加し、次に、DMDHQ(60 0kg)を添加する。次に、ニトロベンゼン(400kg)を添加し、この容器 を160℃に加熱し、かつ前記温度で6時間保持した。次に、この混合物を10 0℃以下に冷却し、水で稀釈し、かつスラリーフィルター上で濾過した。2,9 −ジメチルキナクリドンペースト状物をメタノールで洗浄し、次に、水で洗浄し 、かつ乾燥させる。 DMQの収量は、567kgであり、理論値の95 %に相応する。例 12 この実施例は、反応媒体としてのテトラグリムとトリエタノールアミンとの混 合物中でDMDHQを酸化させることによるDMQの製造を説明する。例11の 方法を続けるが、2−エトキシエタノールの代わりにトリエタノールアミン(1 000kg)を使用する。 DHQの収量は、567kgである。例 13 この実施例は、反応媒体としてのテトラグリムと2−エトキシエタノールとの 混合物中で空気を用いてDMDHQを酸化させることによるDMQの製造を説明 する。 例10の方法を続けるが、ニトロベンゼンを添加する代わりに、反応混合物を 介してDMDHQを酸化させてDMQにするために水を泡立たせる。 DMQの収量は、567kgである。例 14 この実施例は、中間生成物の単離なしの琥珀酸ジメチルからの2,9−ジメチ ルキナクリドンの製造を説明する。 テトラグリム(400kg)および琥珀酸ジメチル(468kg)を、窒素雰 囲気下に反応容器に充填する。この混合物を100℃に加熱し、かつメタノール 中のナトリウムメトキシド溶液(27重量%;898kg)を緩徐に添加し、他 方、メタノールを留去させ、かつ後の使用のために凝集させる。この混合物を1 10℃で5時間保持し、かつ約30℃に冷却する。このメタノールを返送し、次 に、p−トルイジン(400kg)、次に、濃硫酸(270kg)を緩徐に添加 し、この場合、温度は、灌流するまで(73℃)上昇させた。この混合物を、還 流下に5時間保持する。この混合物を冷却し、かつ炭酸ナトリウムでpH8にす る。こうして、ジメチルジヒドロジトルイジノテレフタル酸エステル式(V、R =Me、X=4−Me)を含有する混合物を、なお窒素下で減圧蒸留のために設 けられた第2の容器に移動させ、かつ温度が水銀柱20mmの減圧下に140℃ に上昇し、この場合、メタノール、トルイジンおよび水の過剰量は一部のテトラ グリムと一緒に留去される。この減圧を、窒素を用いて放出させ、かつ更にテト ラグリム(3000kg)を添加する。この容器を277℃にできるだけ迅速に 加熱し、かつ前記温度で2時間保持した。前記の時間の間、一部のメタノールお よびテトラグリムを留去し、かつ後の使用のために捕集する。 次に、この容器を100℃に冷却し、かつこの時点で2,9−ジメチル−6, 13−ジヒドロキナクリドンを含有する反応混合物を、好ましくは窒素を用いて 一掃して酸化段階のために第3の容器に移動させる。この容器中で、好ましくは 、2−エトキシエタノール(400kg)と水酸化ナトリウム溶液(47重量% 、400kg)との混合物を製造し、該混合物を、水酸化ナトリウムが溶解する ことを保証するために110℃に加熱する。この反応混合物の移動の後に、ニト ロベンゼン(246kg)を添加し、かつこの容器を6時間で160℃に加熱す る。次に、この混合物を100℃以下に冷却し、水で稀釈し、かつスラリーフィ ルター上で濾過する。この濾液を、テトラグリムおよび2−エトキシエタノール を回収するために蒸留してよく、かつこの蒸留残分を灰化させてもよい。2,9 −ジメチルキナクリドンを含有する生成物ペースト状物を、必要な場合にはメタ ノールで洗浄し、次に、水で洗浄し、かつ乾燥させる。このメタノール洗浄液を 、テトラグリムを回収するために後処理することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07D 471/04 112 Z 7602−4C 【要約の続き】 〔但し、Xおよびnは、式(IV)について定義されたも のと同様である〕に変換し、該反応混合物を冷却し、か つ該混合物を中和し;(c)該反応混合物を、水、アル コール:ROHおよび任意の反応していないアニリンを 留去するために真空下に加熱し、該反応混合物を不活性 雰囲気下に置き、場合によっては更に脂肪族ポリエーテ ルを添加し、かつ該反応混合物を225〜300℃の温 度に加熱し、この場合、ジヒドロジアニリノテレフタル 酸エステル(V)は、ジヒドロキナクリドン(VI)に変 換され;(d)モノ−、ジ−またはトリエタノールアミ ンまたは式:R2OCH2CH2OH〔式中、R2は、C1 〜C4アルキル基である〕で示される2−アルコキシエ タノールを添加し、反応混合物をアルカリ性にし、ジヒ ドロキナクリドン(VI)を酸化させてキナクリドン(VI I)を形成させ、かつ該キナクリドンを反応混合物から 回収することからなる式(VII): 〔式中、Xは、メチル基、塩素原子または弗素原子であ り、nは、0、1または2である〕で示されるキナクリ ドンを製造するための方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(VII) 〔式中、Xは、メチル基、塩素原子または弗素原子であり、nは、0、1または 2である〕で示されるキナクリドンを製造するための方法において、 (a)式(II): 〔式中、Rは、炭素原子1〜3個を有するアルキル基である〕で示される琥珀酸 ジアルキルを、アルコール:ROH中のナトリウムアルコキシド:NaORの溶 液の少なくとも化学量論的量で、原理的に式:R1[O(CH2mnOR1〔式 中、R11〜C4アルキル基であり、mは、2または3であり、かつnは、1、 2、3または4である〕で示される脂肪族ポリエーテル1つまたはそれ以上から なる反応媒体中で、70℃〜120℃の温度で処理し、該反応混合物を90℃〜 150℃の温度でスクシニル琥珀酸ジアルキル(III): の形成を完結するのに十分な期間維持し、該反応混合物を冷却し; (b)式(IV): 〔式中、Xは、メチル基、塩素原子または弗素原子であり、nは、0、1または 2である〕で示されるアニリンを添加し、該反応混合物を酸性化し、該反応混合 物を60℃〜100℃に加熱して、スクシニル琥珀酸ジアルキル(III)をジヒ ドロジアニリノテレフタル酸エステル(V): 〔但し、Xおよびnは、式(IV)について定義されたものと同様である〕に変換 し、該反応混合物を冷却し、かつ該混合物を中和し; (c)該反応混合物を、水、アルコール:ROHおよ び任意の反応していないアニリンを留去するために真空下に加熱し、該反応混合 物を不活性雰囲気下に置き、場合によっては更に脂肪族ポリエーテルを添加し、 かつ該反応混合物を225〜300℃の温度に加熱し、この場合、ジヒドロジア ニリノテレフタル酸エステル(V)は、ジヒドロキナクリドン(VI)に変換され ; (d)モノ−、ジ−またはトリエタノールアミンまたは式:R2OCH2CH2O H〔式中、R2は、C1〜C4アルキル基である〕で示される2−アルコキシエタ ノールを添加し、反応混合物をアルカリ性にし、ジヒドロキナクリドン(VI)を 酸化させてキナクリドン(VII)を形成させ、かつ該キナクリドンを反応混合物 から回収することからなることを特徴とする、キナクリドンの製造法。 2.式(III): 〔式中、Rは、炭素原子1〜3個を有するアルキル基である〕で示されるスクシ ニル琥珀酸ジアルキルを製造するための方法において、式(II): 〔式中、Rは、炭素原子1〜3個を有するアルキル基をである〕で示される琥珀 酸ジアルキルを、アルコール:ROH中のナトリウムアルコキシド:NaORの 溶液の少なくとも化学量論的量を用いて原理的に式:R1[O(CH2mnOR1 〔式中、R1は、C1〜C4アルキル基であり、mは2または3であり、nは1 、2、3または4である〕で示される1つまたはそれ以上の脂肪族ポリエーテル からなる反応媒体中で、70〜120℃の温度で処理し、反応混合物を90〜1 50℃の温度でスクシニル琥珀酸ジアルキル(III)の形成を完結するのに十分 な期間維持し、反応混合物を冷却し、反応混合物を酸性化し、かつスクシニル琥 珀酸ジアルキル(III)を回収することからなることを特徴とする、式(III)の スクシニル琥珀酸ジアルキルの製造法。 3.式(V)〔但し、Rは、炭素原子1〜3個のアルキル基であり、Xはメチ ル基、塩素原子またはフッ素原子であり、nは、0、1または2である〕のジヒ ドロジアニリノテレフタル酸エステルを製造するための方法において、式(III 、R=C1〜C3アルキル基)のスクシニル琥珀酸ジアルキルと、式(IV)〔但し 、Xおよびnは、式(V)について上記のように定義されている〕のアニリンと を酸の存在下に、請求項1で定義された式の1つまたはそれ以上の脂肪族ポリエ ーテルからなる反応媒体中で、式:ROHのアルコール と一緒に、式(V)のエステルの形成を完結するのに十分な期間60〜100℃ の温度で加熱し、かつ式Vのエステルを回収することからなることを特徴とする 、式(V)のジヒドロジアニリノテレフタル酸エステルの製造法。 4.式VI〔但し、Xは、メチル基、塩素原子またはフッ素原子であり、nは、 0、1または2である〕のジヒドロキナクリドンを製造するための方法において 、非酸化条件下に式(V)〔但し、Xおよびnは、上記式(VI)についてと同様 に定義されており、Rは、C1〜C3アルキル基である〕のジアルキルジヒドロジ アニリノテレフタル酸エステルを請求項1で定義された式の1つまたはそれ以上 の脂肪族ポリエーテルからなる反応媒体中で、約225〜300℃の温度に加熱 し、かつこうして形成されたジヒドロキナクリドンを反応混合物から分離するこ とからなることを特徴とする、式VIのジヒドロキナクリドンの製造法。 5.式(VII)〔但し、Xは、メチル基、塩素原子またはフッ素原子であり、 nは0、1または2である〕のキナクリドンを製造するための方法において、式 (VI)〔但し、Xおよびnは、式(I)についてと同様に定義されている〕のジ ヒドロキナクリドンを、請求項1で定義された式の1つまたはそれ以上の脂肪族 ポリエーテルおよび場合によっては更に式:R2OCH2CH2OH〔式中、R2は 、C1〜C4アルキル基もしく はモノ−、ジ−またはトリエタノールアミンである〕で示される2−アルコキシ エタノールからなる反応媒体中で酸化させ、かつこうして形成されたキナクリド ン(I)を反応混合物から回収することから鳴子とを特徴とする、式(VII)の キナクリドンの製造法。 6.反応媒体が更に強力な非求核性塩基からなる、請求項5に記載の方法。
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