JPH08502990A - 鏡像体的に純粋な6−[(4−クロロフェニル)(1h−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル−1−メチル−1h−ベンゾトリアゾールの製造方法 - Google Patents
鏡像体的に純粋な6−[(4−クロロフェニル)(1h−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル−1−メチル−1h−ベンゾトリアゾールの製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
(±)−6−[(4−クロロフェニル−ヒドラジノメチル)−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾールの分割および適当な鏡像体的に純粋なヒドラジン中間生成物から(+)−6−[(4−クロロフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾールへの転化を含んでなる、(+)−6−[(4−クロロフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾールの製造方法。
Description
【発明の詳細な説明】
鏡像体的に純粋な6−[(4−クロロフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)メチル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾールの製造方法発明の背景
米国特許第4,943,574号には、有効なアロマターゼ阻害剤である1H
−アゾール−1−イルメチル置換されたベンゾトリアゾール誘導体が記載されて
いる。これらの化合物は哺乳動物におけるエストロゲンホルモン依存性障害(es
trogen hormone dependent disorders)の処置において有用である。特に6
−[(4−クロロフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メ
チル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾールはヒト・アロマターゼの非常に
有効で且つ選択的な阻害剤である。しかしながら、その活性および選択性のほと
んどはその右旋性(S)−鏡像体(enantiomer)から発生する。そのジアステレ
オマー塩の選択的結晶化によるラセミベンゾトリアゾール化合物の分割(resolu
tion)は実施困難であることが証明されている。
本発明はヒドラジン中間生成物の鏡像体の分離方法に関する。該分離は、キラ
ル酸(chiral acids)を用いる該中間生成物のジアステレオマー塩の選択的結
晶化によりまたは該ヒドラジン誘導体およびキラル酸から誘導されるジアステレ
オマー共有化合物のクロマトグラフィー分離により行われる。鏡像体的に純粋な
中間生成物を次に所望と右旋性(S)ー最終生成物にさらに転化する。発明の記述
本発明は式
を有する鏡像体的に純粋な6−[(4−クロロフェニル)(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)メチル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾールお
よびその薬学的に許容可能な酸付加塩形の製造方法に関する。
前記の定義および以下において、「鏡像体的に純粋な」(enantiomerically
pure)という語は少なくとも80%の鏡像体過剰(すなわち最少90%の1種の
鏡像体および最大10%の他の鏡像体)〜100%の鏡像体過剰(すなわち10
0%の1種の鏡像体および0の他のもの)を有する化合物、特に90%〜100
%の鏡像体過剰を有する化合物、より特に94%〜100%の鏡像体過剰を有す
る化合物、そして最も特別には97%〜100%の鏡像体過剰を有する化合物に
関する。「鏡像体的に富んでいる」(enantiomerically enriched)という語は
80%までの鏡像体過剰を有する化合物に関する。「ジアステレオマー的に純粋
な」および「ジアステレオマー的に富んでいる」という語は以下では同様に理解
すべきであるが、当該混合物のジアステレオマー過剰に関する。
式(I)の化合物は弱塩基性を有し、従ってそれは適当な酸を用いる処理によ
り治療上活性な無毒の酸付加塩に転化することができる。逆に塩形をアルカリを
用いる処理により遊離塩基形に転化することもできる。薬学的に許容可能な酸付
加塩という語は式(I)の化合物が生成しうる
溶媒和化合物も含んでなる。そのような溶媒和化合物は水和物およびアルコレー
トである。
以下で使用するハロはフルオロ、クロロ、ブロモおよびアイオド、特にブロモ
を表し、C1-4アルキルは炭素数1〜4の直鎖状および分枝鎖状の飽和炭化水素
基、例えばメチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1,1−ジ
メチルエチル、1−メチルプロピルおよび2−メチルプロピルを表し、C1-6ア
ルキルは上記で定義されたC1-4アルキルおよび炭素数5もしくは6のその高級
同族体、例えばペンチルまたはヘキシルであると定義され、C5-7シクロアルキ
ルは一般的にシクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルである。各
アリールは場合によりハロ、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル
、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、C1-6アルキルチオ、メルカプト、ア
ミノ、モノ−およびジ(C1-6アルキル)アミノ並びにC1-6アルキルカルボニル
から互いに独立して選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフ
ェニルである。
以下で、(±)という記号はラセミ混合物を示し、(A)は中間生成物の鏡像
体的にもしくはジアステレオマー的に富んでいるまたは純粋な留分を示し、それ
はその後の反応で式(I)の所望の右旋性(S)−鏡像体を生成し、それは記号
(S)−(+)−(I)により表される。以下の反応および請求の範囲は特に化
合物(S)−(+)−(I)の製造を記載する。もちろん、以下の記述で使用さ
れるキラル試薬の鏡像を用いて実施される時には同じ反応は化合物(R)−(−
)−(I)を生成する。これらの反応は明白には開示されていないが、本範囲お
よび請求の範囲内に含まれる。
特に、本発明は
a)i)中間生成物(II)
のラセミ混合物を反応−不活性溶媒、例えばアルコール、例えばメタノール、エ
タノール、2−プロパノール、エステル、例えば酢酸エチル、または該溶媒の混
合物中でジアステレオマー塩とキラル酸の鏡像体の1種との混合物に転化し、そ
して式(A)(III)の所望のジアステレオマー塩を沈澱からもしくは母液から
集めることにより、
或いは
ii)中間生成物(II)のラセミ混合物を当該技術で既知の方法に従い式(IV)の
ジアステレオマー共有化合物と式(V)のキラル酸またはその反応性誘導体[こ
こで、R1は水素またはC1-4アルキルを表し、そしてアリールは場合によりハロ
、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、C1-6アルキル、C1-6ア
ルキルオキシ、C1-6アルキルチオ、
メルカプト、アミノ、モノ−およびジ(C1-6アルキル)アミノ並びにC1-6アル
キルカルボニルから互いに独立して選択される1もしくは2個の置換基で置換さ
れていてもよいフェニルを表す]の鏡像体の1種との混合物に転化し、式(IV)
のジアステレオマーをカラムクロマトグラフィーまたは結晶化により分離し、そ
して式(A)(IV)の所望のジアステレオマー化合物を集めることにより
式(II)の中間生成物のラセミ混合物を分割し、
b)そして、式(A)(III)の塩または式(A)(IV)の化合物を反応不活性
溶媒、例えば水、アルコール、例えばメタノール、エタノール、2−プロパノー
ル、ハロゲン化された炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、ク
ロロベンゼン、または該溶媒の混合物中でメタンイミドアミド、トリアジン、ホ
ルムアミドまたはそれらの酸付加塩を用いる環化により化合物(S)−(+)−
(I)の鏡像体的に純粋な形に転化する
ことを特徴とする、式(I)の化合物の製造方法に関する。
反応段階a)(i)において使用される酸は式(II)のヒドラジン化合物の溶
液に固体状でまたは少量の溶媒中に溶解させて加えられる。透明な溶液が得られ
るまで、撹拌および必要に応じて加熱を続ける。次に溶液をゆっくりと周囲温度
またはそれよりわずかに低く、好適には0゜〜25℃の間の温度に冷却する。こ
のゆっくりした冷却は熱源を切りそして場合により熱源を除去して環境との熱交
換を促進させることにより有効に実施することができる。反応容器の非常に大き
い容積対面積比が自然冷却をゆっくりさせすぎる場合には、冷却を当該技術で既
知である冷却手段により促進することができる。
冷却すると、式(III)の1種のジアステレオマー塩は結晶化するが、他のジ
アステレオマー塩形および/または未反応の式(II)の鏡像体は溶液中に残る。
希望する異性体が結晶化された留分中に含有される時には、該異性体は簡便に
は濾過により集めることができる。結晶化を促進させるためには、ある量の水を
溶液に加えることが有利である。しかしながら、結晶化を促進させる好適な方法
は溶液に分離段階で得られた(A)−(III)の結晶を種結晶として用いる方法
を含んでなる。沈澱した結晶を場合により濾過による集積前に温浸する(digest
)こともできる。結晶温浸は
混合物を撹拌し続けることにより行うことができ、そして約1日間までの時間に
わたり、好適には約0〜4時間にわたり行うことができ、そしてある場合には全
部省くこともできる。沈澱を濾別し、そして追加溶媒、好適には少量の冷溶媒で
洗浄することができる。生成物を一般的手段により、例えば真空下で場合により
高められた温度において乾燥する。濾別しそして乾燥した後に、結晶を適当な溶
媒、例えば水、アルコール、例えばメタノール、エタノール、1−プロパノール
、2−プロパノール、好適にはエタノールもしくは2−プロパノール、または該
溶媒の混合物からの再結晶化により精製することができる。再結晶化は結晶性ジ
アステレオマー塩のジアステレオマー過剰を増加させるために有用である。
所望の異性体が母液中に含有される時には、該異性体を当該技術で既知の技術
に従い単離することができ、該技術は一般的には溶媒を蒸発させ、引き続き残渣
を結晶化しそして場合により得られた結晶を再結晶化しそして乾燥することを含
んでなる。
場合により、式(III)または式(IV)の所望としない異性体のラセミ化によ
り式(±)−(II)の中間生成物のラセミ混合物を回収することができる。該ラ
セミ化は希望しない式(III)の鏡像体を反応−不活性溶媒、例えばアルコール
、例えばメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノールなどの
中で、塩基、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウムなど
の存在下で反応させることから起きる。最初に所望としない式(III)または(I
V)の異性体をよりラセミ化しやすい誘導体に転換しそして該誘導体を上記のラ
セミ化条件にかけることにより、ラセミ化を行うこともできる。
反応段階a)i)において使用される好適なキラル酸は(R)−(−)−
α−ヒドロキシベンゼン酢酸、(+)−4−(2−クロロフェニル)−ジヒドロ
−2−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−4H−1,3,2−ジオキサホスホリン
−2−オキシドまたは(S)−(−)−α−[[(フェニルアミノ)カルボニル
]オキシ]プロパン酸である。反応段階a)i)において使用される最も好適な
キラル酸は(R)−(−)−α−ヒドロキシベンゼン酢酸である。該キラル酸の
主な利点は、他の酸と比べた時に得られる比較的高い鏡像体過剰およびその商業
的入手性である。さらに、そのような最も好適なキラル酸の使用時には、所望の
(S)−異性体を沈澱から直接集めることができる。(S)−(−)−α[[(
フェニルアミノ)カルボニル]オキシ]プロパン酸は母液中で所望の化合物を多
くさせる。
反応段階a)ii)で使用される好適なキラル酸は(R)−(−)−α−メトキ
シベンゼン酢酸である。
(R)−(−)−α−ヒドロキシベンゼン酢酸を反応段階a)i)で分解剤と
して使用する時には、結晶化段階を少量の水の存在下で実施すべきである。式(
A)(VI)の水和された塩形
[式中、xは1、2または1と2の間の数である]
が次に得られる。
さらに、(R)−(−)−α−ヒドロキシベンゼン酢酸を反応段階a)i)
で使用する時には、試薬の比が反応収率および得られる化合物の鏡像体過剰に影
響を与えることが見いだされた。好適には、1モルの式(II)の出発化合物のラ
セミ混合物当たり、0.5〜10リットルのアルコール、0.1〜1リットルの
水および0.5〜1モルのキラル酸が使用される。上記方法を実施するための最
も好適な態様は、1モルの式(II)の出発化合物、約0.8リットルのアルコー
ル、約0.35リットルの水および約0.55モルのキラル酸を包含する。
上記の反応段階b)に記載されている直接環化方法とは別に、式(A)(III
)の塩形状でまたは式(A)(IV)のジアステレオマー化合物状で加えられたキ
ラル酸を反応混合物から回収できる方法によっても式(S)−(+)−(I)の
化合物が得られる。反応段階b)における出発化合物が式(A)(III)の塩で
ある時には、該方法は最初に
(i)式(A)(III)の塩形を場合により非混和性有機溶媒と混合されていて
もよい水中に溶解された塩基を用いる処理により遊離塩基形に転化して、式(A
)(VII)の中間生成物および水層を生成し、その際該水層から当該技術で既知
の方法に従いキラル酸を回収してもよく、
(ii)そして次に式(A)(VII)の塩基形を反応−不活性溶媒、例えば水、ア
ルコール、例えばメタノール、エタノール、2−プロパノールまたは該溶媒の混
合物中で酸、例えば塩酸、硫酸などを用いる処理によ
り式(A)(VIII)の塩形に転化し、
(iii)そして引き続き式(A)(VIII)の中間生成物を上記の中間生成物(A
)(III)に関して記載されている通りに環化して、所望の式(S)−(+)−
(I)を鏡像体的に純粋な形で生成する
ことにより特徴づけられる。
他方では、式(I)の化合物を式(A)(IV)のジアステレオマー化合物から
得ようとする時には、キラル酸を反応混合物から得る方法は下記の如くである:
(i)既知の工程に従い式(A)(IV)の中間生成物を溶媒、例えば水性アルコ
ール、例えばメタノール、エタノール、2−プロパノール中で、希酸、例えば塩
酸、硫酸などの存在下で、好適には高められた温度、例えば還流温度において加
水分解し、そして引き続き塩基、例えば水酸化アンモニウムを加えて、キラル酸
を水層から回収しながら式(A)(XII)の中間生成物を生成せしめ、
(ii)式(A)(VII)の塩基形を反応−不活性溶媒、例えば水、アルコール、
例えばメタノール、エタノール、2−プロパノールまたは該溶謀の混合物中で酸
、例えば塩酸、硫酸などを用いる処理により式(A)(VIII)の塩形に転化し、
(iii)中間生成物(A)(VIII)を上記の如く環化して式
(S)−(+)−(I)の化合物にする。
式(A)(VII)のヒドラジン中間生成物の安定性を改良するために、該中間
生成物を有利にはそのカルボニル誘導体に転化することができ、それを次にさら
に環化して式(S)−(+)−(I)の化合物にする。対応する方法は、最初に
(i)式(A)(VII)の中間生成物を反応−不活性溶媒、例えばハロゲン化さ
れた炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、クロロベンゼンなど
の中で、そして場合により塩基、例えばN,N−ジエチルエタナミン、N,N−
ジ(1−メチルエチル)−エタナミン、4−エチル−モルホリン、ピリジンなど
の存在下で、式R−C(=O)X[式中、Rは水素、C1-6アルキル、C1-4アル
キルオキシ、(C1-4アルキルオキシ)(アリール)メチル、C5-7シクロアルキ
ル、アリールC1-4アルキルまたはアリールを表し、そしてXはRC(=O)O
−、ハロまたはOR2
であり、R2は水素、C1-4アルキルまたはアリールである]の試薬と反応させて
、式(A)(IX)の中間生成物を生成せしめ、
(ii)そして、式(A)(IX)の中間生成物を以上で中間生成物(A)(III)
に関して記載されている通りに環化して式(S)−(+)−(I)の化合物を生
成せしめる
ことにより特徴づけられる。
反応段階a)で使用される式(II)の出発化合物のラセミ混合物は、Wが反応
性脱離基、例えばハロ、例えばクロロ、ブロモもしくはアイオド、またはスルホ
ニルオキシ基、例えばメタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニル
オキシ、ベンゼンスルホニルオキシ、4−メチルベンゼンスルホニルオキシ、2
−ナフタレンスルホニルオキシなどを表す式(X)の中間生成物を反応−不活性
溶媒中で塩基の存在下でヒドラジンまたはその酸付加塩と反応させることにより
得られる。
式(II)の中間生成物は、
(i)式(X)の中間生成物を反応−不活性溶媒中で塩基の存在下で式H2N−
NH−COR(XI)[式中、Rは水素、C1-6アルキル、C1-4アルキルオキシ、
(C1-4アルキルオキシ)(アリール)メチル、C5-7シクロアルキル、アリール
C1-4アルキルまたはアリールを表す]の試薬と反応させ、
(ii)式(XII)の中間生成物を、溶媒、例えばアルコール、例えばメタノール
、エタノール、2−プロパノール、または該溶媒の混合物中で、希酸、例えば塩
酸、硫酸などの存在下で、好適には高められた温度、例えば還流温度において加
水分解して、式(XIII)の塩を生成せしめ、
(iii)式(XIII)の塩形を場合により有機溶媒と混合されていてもよい水中で
塩基を用いる処理により遊離塩基形(±)−(II)に転化することによっても得
られる。
上記の式(X)の中間生成物を包含するN−アルキル化用の反応−不
活性溶媒は、例えば、芳香族炭化水素類、例えばベンゼン、メチルベンゼン、ジ
メチルベンゼン、ハロゲン化された炭化水素類、例えばジクロロメタン、トリク
ロロメタン、クロロベンゼン、双極性中性溶媒、例えばN,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリ
ルなどである。該N−アルキル化で使用される適切な塩基は例えばN,N−ジエ
チルエタナミン、N−(1−メチルエチル)−2−プロパナミン、N,N−ジ(
1−メチルエチル)エタナミンなどである。
撹拌および幾らか高められた温度が反応速度を促進しうる。さらに、上記の反
応を不活性雰囲気、例えば酸素を含まないアルゴンまたは窒素気体中で実施する
ことも有利である。
さらに、
(i)式(XIV)のカルボニル化合物を反応−不活性溶媒中で式(XI)の中間生
成物と反応させて、式(XV)のヒドラゾンを生成せしめ、
(ii)式(XV)のヒドラゾンを反応−不活性溶媒中で適当な還元剤を用いて還元
し、
(iii)中間生成物(XII)を希酸の存在下で加水分解し、そして得られた式(XI
II)の塩を以上で記載されている通りにアルカリを用いて式(II)の遊離塩基に
転化する
ことにより特徴づけられる方法により、式(II)の中間生成物を製造することも
できる。
最後に、
(i)式(XIV)のカルボニル化合物を、場合により反応−不活性溶媒中で、ヒ
ドラジンと反応させて、式(XVI)のヒドラゾンを生成せしめ、
(ii)式(XVI)のヒドラゾンを反応−不活性溶媒中で適当な還元剤を用いて還
元すること
によっても、式(II)の中間生成物が得られる。
上記の式(XIV)のカルボニル化合物を包含する反応において、適当な反応−
不活性溶媒は例えば酢酸またはアルコール、例えばメタノール、エタノール、2
−プロパノールなどである。式(XV)および(XVI)の
ヒドラゾン化合物の還元は還元剤、例えば水素化ホウ素塩、水素化アルミニウム
類、複合水素化ホウ素塩、例えば水素化ホウ素ナトリウム、複合水素化アルミニ
ウム類、例えば水素化アルミニウムリチウムを用いて、または水素雰囲気下で、
場合により高められた温度および/もしくは圧力において、適当な触媒、例えば
木炭上のパラジウム、木炭上の白金などの存在下で行うことができる。該還元反
応は反応不活性溶媒、例えばエーテル、例えば1,1′−オキシビスエタン、2
,2′−オキシビスプロパン、テトラヒドロフランなどの中で、場合により酸、
例えば塩酸、硫酸、酢酸などの存在下で行われる。
本発明の方法の好適態様に従うと、式(XIII)の塩形の加水分解から得られる
式(II)の遊離塩基を反応混合物から単離しないで、その場で式(A)(III)
のジアステレオマー塩に転化する。本発明の方法のさらに好適な態様に従うと、
式(A)(III)の中間生成物から得られる式(A)(VII)の遊離塩基形を有機
層から単離しないで、その場で酸、例えば塩酸、硫酸などの添加により式(A)
(VIII)の塩形に転化する。上記の反応段階用のこれらの一容器方式は多数の操
作を除きしかも収率増加を与える。
ヒドラジンを適当な環化剤を使用して式(I)のトリアゾール化合物に転化す
ることによる式(I)の化合物を製造するための上記の方法自体が新規でありそ
して本発明内に含まれるものである。
式
[式中、Rは水素、C1-6アルキル、C1-4アルキルオキシ、(C1-4アルキルオ
キシ)(アリール)メチル、C5-7シクロアルキル、アリールC1-4アルキルまた
はアリールである]の中間生成物、ラセミ混合物、鏡像体的に純粋な形およびそ
れらの酸付加塩形も新規であると思われそして本発明内に含まれるものである。
下記の実施例は本発明をさらに説明するものである。実験部分 実施例1
a)669gの6−[ブロモ(4−クロロフェニル)メチル]−1−メチル−1H
−ベンゾトリアゾール一臭化水素酸塩、177gのアセチルヒドラジド、47
0mlのN,N−ジエチルエタナミンおよび3.1リットルのメチルベンゼンの
混合物を窒素雰囲気下で60℃において4時間撹拌した。反応混合物を5℃に冷
却した後に、沈澱を濾別し、メチルベンゼンで洗浄しそして2.7リットルの水
中で60分間撹拌した。生成物を濾別し、水で洗浄しそして真空中で乾燥して、
445g(87%)の(±)−2−[(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H
−ベンゾトリアゾール−6−イル)メチル]ヒドラジド酢酸(中間生成物1−
a)を生成した。
b)445gの中間生成物1−a、450mlの塩酸、830mlの水
および1350mlのエタノールの混合物を還流温度において2時間撹拌した。
室温において一夜撹拌した後に、反応混合物を冷却しそして氷一浴上で4時間撹
拌した。生成物を濾別し、エタノールで洗浄し、そして真空中で乾燥して、32
4.9g(74%)の(±)−6−[(4−クロロフェニル)ヒドラジノメチル
]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール一塩酸塩(中間生成物2−a)を生
成した。
c)200gの中間生成物2−aおよび479mlのエタノールの混合物に23
℃において23.94gの水酸化ナトリウムの180mlの水中溶液を加えた。
10分間撹拌した後に、50.2gの(−)−(R)αヒドロキシベンゼン酢酸
を加えた。全体を60℃において30分間撹拌し、そしてその前の小規模装置で
得られた少量の生成物結晶を加えることにより生成物を結晶化させた。次に全体
を50℃において2時間そして室温において一夜撹拌した。反応混合物を冷却し
(温度14℃)そして1時間撹拌した。生成物を濾別し、エタノールで洗浄しそ
して真空中で乾燥して、118.8g(87%)の(−)−6−[(4−クロロ
フェニル)ヒドラジノメチル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール(R)
−α−ヒドロキシベンゼン酢酸塩(1:1)一水塩(中間生成物3−a)を生成
した;ジアステレオマー過剰:92.6%。
d)母液を34mlの塩酸(10N)で酸性化しそして室温において90分間撹
拌した。沈澱を濾別し、エタノールで洗浄しそして真空中で乾燥して、83.1
g(85%)の(−)−6−[(4−クロロフェニル)ヒドラジノメチル]−1
−メチル−1H−ベンゾトリアゾール一塩酸塩(中間生成物2−b)を生成した
;鏡像体過剰:72%。
e)8.1gの中間生成物2−bの60mlのジクロロメタン中懸濁液
に1gの水酸化ナトリウムの15mlの水中溶液を加えた。全体を15分間撹拌
し、次に有機層を分離しそして蒸発させた。残渣および1.4gの水酸化カリウ
ムを50mlのエタノール中で3時間撹拌して、(−)−6−[(4−クロロフ
ェニル)ヒドラジノメチル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール(中間生
成物2−c)を生成した;鏡像体過剰:20%。
f)100gの中間生成物3−aおよび525mlのジクロロメタンの混合物に
8.4gの水酸化ナトリウムの84mlの水中溶液を加えた。反応混合物を室温
において15分間撹拌した。次に有機層を分離し、乾燥しそして濾過した。濾液
に、塩酸(3.5N)を飽和させた60mlの2−プロパノールを加えそして反
応混合物を60分間撹拌した。沈澱を濾別しそして乾燥して、61.5g(90
%)の(+)−6−[(4−クロロフェニル)ヒドラジノメチル]−1−メチル
−1H−ベンゾトリアゾール一塩酸塩(中間生成物4−a)を生成した;鏡像体
過剰:92.6%。
g)5gの中間生成物4−a、4.8gのメタンイミドアミド一酢酸塩および1
5mlのメタノールの混合物を還流温度において1.5時間撹拌した。室温に冷
却した後に、反応混合物が結晶化し、そして30mlの水を加えた。1時間撹拌
した後に、沈澱を濾別し、水で洗浄しそして真空中で50℃において乾燥した。
生成物を11.8mlの2−プロパノールで希釈し、そして全体を還流温度にお
いて活性炭で15分間処理した。活性炭を熱時に濾別しそして真空中で50℃に
おいて乾燥して、3.3g(66.0%)の(+)−6−[(4−クロロフェニ
ル)−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−1−メチル−
1H−ベンゾ
トリアゾール(化合物1−a)を生成した;融点130−135℃;
[α]D 20=+80゜(濃度=CH3OH中10%);
鏡像体過剰:98.4%。実施例2
a)1リットルのヒドラジン一水塩および0.5リットルのアセトニトリルの撹
拌混合物に窒素雰囲気下で880gの6−[ブロモ(4−クロロフェニル)メチ
ル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール一臭化水素酸塩の1.7リットル
のアセトニトリル中溶液を滴々添加した。室温において16時間撹拌した後に、
反応混合物を6リットルの水中に注ぎ、そして1.1リットルのジクロロメタン
で抽出した。一緒にした有機層を乾燥しそして塩酸(3.5N)を飽和させた6
00mlの2−プロパノールで酸性化した。次に反応混合物を23℃において窒
素雰囲気下で16時間撹拌した。沈澱を濾別し、200mlのジクロロメタンで
洗浄しそして真空中で50℃において乾燥して、515.6g(74%)の(±
)−6−[(4−クロロフェニル)ヒドラジノメチル]−1−メチル−1H−ベ
ンゾトリアゾール一塩酸塩(中間生成物2−d)を生成した。
b)97.5gの中間生成物2−dの450mlのジクロロメタン中懸濁液に1
2gの水酸化ナトリウムの250mlの水中溶液を加えた。全体を23℃におい
て45分間撹拌した。有機層を分離し、乾燥し、濾過しそして蒸発させた。残渣
を50mlのメチルベンゼンと混合し、そして全体を再び蒸発させた。残渣を1
.32リットルのエタノール中に溶解させ、55−60℃に加熱しそして45.
9gの(−)−(R)−α−ヒドロキシベンゼン酢酸を加えた。次に、10.8
mlの水を加え、そして全体を23℃において窒素雰囲気下で18時間撹拌した
。生成物を濾
別しそして50℃において乾燥して、52g(73%)の(−)−6−[(4−
クロロフェニル)ヒドラジノメチル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール
(R)−α−ヒドロキシベンゼン酢酸塩(1:1)二水塩(中間生成物3−b)
を生成した。
[α]D 20=−25.3゜(濃度=DMF中1%);
ジアステレオマー過剰:83.4%。
c)20gの中間生成物3−bを200mlのエタノールから再結晶化させた。
全体を23℃において16時間撹拌しそして生成物を濾別して、15.8g(7
8.9%)の(−)−6−[(4−クロロフェニル)ヒドラジノメチル]−1−
メチル−1H−ベンゾトリアゾール(R)−α−ヒドロキシベンゼン酢酸塩(1
:1)一水塩を生成した;融点137.9℃;
ジアステレオマー過剰:98.2%;
[α]D 20=−17.92゜(濃度=CH3OH中1%)
(中間生成物3−c)。
d)11gの中間生成物3−cおよび40mlのジクロロメタンの混合物に1g
の水酸化ナトリウムの20mlの水中溶液を加えた。室温において10分間撹拌
し、有機層を分離し、乾燥しそして濾過した。次に塩酸(3.5N)を飽和させ
た7.15mlの2−プロパノールを加えた。全体を1時間撹拌し、そして生成
物を濾別しそして真空中で45℃において乾燥して、6.9g(85%)の(+
)−6−[(4−クロロフェニル)ヒドラジノメチル]−1−メチル−1H−ベ
ンゾトリアゾール一塩酸塩(中間生成物4−b)を生成した;鏡像体過剰:99
%。
e)6.9gの中間生成物4−bを30mlの2−プロパノールから再結晶化さ
せて、5.1g(74%)の(+)−6−[(4−クロロフェニル)
ヒドラジノメチル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール一塩酸塩(中間生
成物4−c)を生成した;融点250.6℃:
[α]D 20=+26.23゜(濃度=CH3OH中1%)。
f)11gの中間生成物3−cおよび40mlのジクロロメタンの混合物に1.
93mlの水酸化アンモニウムの20mlの水中25%溶液を加えた。室温にお
いて10分間撹拌した後に、有機層を分離し、乾燥しそして濾過した。次に塩酸
(3.5N)を飽和させた7.15mlの2−プロパノールを加えた。全体を1
時間撹拌し、そして生成物を濾別しそして真空中で45℃において乾燥して、6
.8g(84%)の(+)−6−[(4−クロロフェニル)ヒドラジノメチル]
−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール一塩酸塩(中間生成物4−d)を生成
した;鏡像体過剰:98.6%。
g)3.5gの中間生成物4−dおよび9.7gのホルムアミドを145℃にお
いて3時間撹拌した。次に22mlの水および22mlのジクロロメタンを加え
た。有機層を分離し、乾燥しそして蒸発させた。残渣を36mlの2−プロパノ
ール中に加え、そして得られた沈澱を濾別した。母液を蒸発させ、そして残渣を
10mlの2−プロパノールから結晶化させて、1.55g(43%)の(+)
−6−[(4−クロロフェニル)−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)メチル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール(化合物1−b)を生成
した;鏡像体過剰:96.4%。実施例3
a)27.17gの(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−ベンゾトリア
ゾール−6−イル)メタノン、14.24gのヒドラジンカルボン酸
1,1−ジメチルエチルおよび80mlのエタノールの混合物を還流温度におい
て21時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却しそして撹拌を2時間続けた。沈
澱を濾別し、エタノールで洗浄しそして真空中で50℃において撹拌して、22
.8g(59.2%)の[(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−ベンゾ
トリアゾール−6−イル)メチレン]ヒドラジンカルボン酸1,1−ジメチルエ
チル(中間生成物1−b)を生成した。
b)10gの中間生成物1−bの60mlのテトラヒドロフラン中懸濁液に窒素
雰囲気下で15分間にわたり26mlのテトラヒドロフラン中ボランテトラヒド
ロフラン複合体(1M)を滴々添加した。±22℃において15分間撹拌した後
に、13mlの塩酸(6N)を加えた。全体を還流点まで加熱しそして1.5時
間還流した。混合物を室温に冷却し、そして50mlの水を加えた。1時間撹拌
した後に、反応混合物を濾過した。濾液を75mlのメチルベンゼンと混合した
。層を分離し、そして水層をNH4OHで塩基性とした(pH7.5−8)。生
成物をジクロロメタンで抽出し、そして抽出物を乾燥し、濾過しそして蒸発させ
た。3mlの2−プロパノール中の塩酸の混合物(4.8N)を加えることによ
り、残渣を2−プロパノール中で塩酸塩に転化した。2時間撹拌した後に、生成
物を濾別し、2−プロパノールで洗浄しそして真空中で50℃において乾燥して
、2.1gの(±)−6−[(4−クロロフェニル)ヒドラジノメチル]−1−
メチル−1H−ベンゾトリアゾール一塩酸塩(中間生成物2−e)を生成した。実施例4
27.2gの(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−ベンゾトリア
ゾール−6−イル)メタノンの100mlのエタノール中懸濁液に7.77gの
ヒドラジド酢酸を加えた。全体を還流温度において44時間撹袢した。冷却後に
、生成物を濾別し、エタノールで洗浄しそして真空中で45℃において乾燥して
、13.6g(41.5%)の[(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−
ベンゾトリアゾール−6−イル)メチレン]ヒドラジト酢酸(中間生成物1−c
)を生成した。実施例5
12.5gの6−[ブロモ(4−クロロフェニル)メチル]−1−メチル−1H
−ベンゾトリアゾール−臭化水素酸塩、70mlのメチルベンゼン、5.94
gのヒドラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルおよび11.5mlのN−エ
チル−N−(1−メチルエチル)2−プロパナミンの混合物を60℃において窒
素雰囲気下で24時間撹拌した。沈澱を50℃において濾別し、そして濾液を水
で2回洗浄した。抽出物を20mlの塩酸(3N)で酸性化した。60℃におい
て5時間撹拌した後に、全体を冷却しそして層を分離した。水層をジクロロメタ
ンで抽出した。水層をNH4OHで塩基性としそしてジクロロメタンで抽出した
。乾燥した抽出物を蒸発させ、そして残渣を2−プロパノール中で塩酸塩に転化
した。22℃において1時間そして5℃(氷−浴)において2時間撹拌した後に
、塩を濾別しそして真空中で45℃において20時間乾燥して、2.5g(25
.7%)の(±)−6−[(4−クロロフェニル)ヒドラジノメチル]−1−メ
チル−1H−ベンゾトリアゾール一塩酸塩(中間生成物2−f)を生成した。実施例6
7.5gの中間生成物3−aおよび17mlのメタノールの混合物を
還流温度に加熱した。沈澱を濾別した。濾液を5.3gのメタンイミドアミド一
酢酸塩と混合しそして還流温度において2.5時間撹拌した。66℃において8
.5mlの水を加えた。生成物が結晶化しそして反応混合物をゆっくり冷却した
。全体を室温において1時間撹拌した。次に4.3mlの水を加え、そして撹拌
を室温において1時間続けた。沈澱を濾別しそして50℃において乾燥して、4
.2gの不純な生成物を生成した。4.2gの生成物、12.6mlの2−プロ
パノールおよび0.21gの活性炭の混合物を15分間還流させた。活性炭を熱
時に濾別した。濾液を冷却しそして生成した沈澱を濾別し、2mlの2−プロパ
ノールで洗浄しそして真空中で50℃において乾燥して、3.0g(54%)の
(+)−6−[(4−クロロフェニル)−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)メチル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール(化合物1−c)
を生成した;鏡像体過剰:99%。実施例7
3.1gの中間生成物2−dおよび30mlのジクロロメタンの混合物に0.
4gの水酸化ナトリウムの30mlの水中溶液を加えた。22℃において15分
間撹拌した後に、有機層を分離し、乾燥し、濾過しそして蒸発させた。残渣を2
−プロパノール中に加え、そして2.7gの4−(2−クロロフェニル)−ジヒ
ドロ−2−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−4H−1,3,2−ジオキサホスホ
リン−2−オキシドを加えた。22℃で撹拌した後に、沈澱を濾別し、2−プロ
パノールで洗浄しそして50℃において乾燥して、2.6g(92%)の6−[
(4−クロロフェニル)ヒドラジノメチル]−1−メチル−1H−ベンゾトリア
ゾール4−(2−クロロフェニル)−ジヒドロ−2−ヒドロキシ−5,5−ジメ
チル
−4H−1,3,2−ジオキサホスホリン−2−オキシド(中間生成物5−a)
を生成した;ジアステレオマー過剰:24.8%。実施例8
a)67gの中間生成物2−d、300mlの水、10mlの水性(50%)
NaOHおよび300mlのジクロロメタンの混合物を22℃において15分間
撹拌した。有機層を分離し、水で洗浄し、乾燥し、濾過しそして蒸発させた。残
渣を500mlの2−プロパノール中で(S)−(−)−α−[[(フェニルア
ミノ)カルボニル]オキシ]プロパン酸エステルに転化した。400℃において
16時間撹拌した後に、沈澱を濾別しそして25mlの2−プロパノールで洗浄
した。生成物を50℃において乾燥して、46g(92%)の(S)−α−[[
(フェニルアミノ)カルボニル]オキシ]プロパン酸(−)−6−[(4−クロ
ロフェニル)ヒドラジノメチル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール(中
間生成物6−a)を生成した。
[α]D 20=−7.65゜(濃度=DMF中1%);
ジアステレオマー過剰:40%。
b)20gの中間生成物6−a、60mlのジクロロメタン、50mlの水およ
び2.1mlの水性(50%)NaOHの混合物を20℃において10分間撹拌
した。有機層を分離し、水で洗浄し、乾燥しそして濾過した。次に6.7mlの
HClの2−プロパノール中溶液(6N)を加え、そして全体を蒸発させた。残
渣を150mlのエタノール中に加え、そして3.3gの1,3,5−トリアジ
ンを加えた。還流温度において50分間撹拌した後に、反応混合物を蒸発させそ
して残渣を60mlの水および80mlのジクロロメタンの混合物中に加えた。
全体を水性
NH4OHで塩基性とし、そして20℃において5分間撹袢した。有機層を分離
し、水で洗浄し、乾燥し、濾過しそして蒸発させて、(−)−6−[(4−クロ
ロフェニル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−1−メ
チル−1H−ベンゾトリアゾール(化合物1−d)を生成した。実施例9
a)10gの中間生成物4−a、100mlの蟻酸エチルおよび4.5mlのN
,N−ジエチルエタナミンの混合物を還流温度において20時間撹拌した。冷
却後に、反応混合物を300mlの水中に注いだ。生成物をジクロロメタンで抽
出し、そして抽出物を乾燥し、濾過しそして蒸発させた。残渣を2−プロパノー
ル中で結晶化させそして真空中で乾燥して、6.2g(63.7%)の2−[(
4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−6−イル)メ
チル]ヒドラジンカルボキシアルデヒド(中間生成物7−a)を生成した。
b)5gの中間生成物7−a、8.2gのメタンイミドアミド一酢酸塩の32m
lのメタノール中混合物を3日間還流させた。暖かい反応混合物に32mlの水
を加え、そして生じた混合物を2時間撹拌した。沈澱を濾別しそして2−プロパ
ノールで洗浄した。沈澱を真空中で乾燥して、3.45g(67%)の(+)−
6−[(4−クロロフェニル)−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル
)メチル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール(化合物1−e)を生成し
た;鏡像体過剰:97.4%。実施例10
a)142gの中間生成物2−dおよび340mlのエタノールの混合物に窒素
雰囲気下で17gの水酸化ナトリウムの127.8mlの水中
溶液を加えた。全体を23℃において10分間撹拌した。40℃において42.
55gの(R)−(−)−α−ヒドロキシベンゼン酢酸を加え、そして撹拌を7
0−75℃において続けた。自然冷却した後に、生成物を濾別し、エタノールで
洗浄しそして50℃において乾燥して、88.5g(87.5%)の(R)−α
−ヒドロキシベンセン酢酸(−)−6−[(4−クロロフェニル)ヒドラジノメ
チル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール(1:1)一水塩(中間生成物
3−d)を生成した。
b)母液を塩酸で酸性化し、そして全体を1/5の量となるまで蒸発させた。次
に100mlの水および400mlのジクロロメタンを加えた。全体を水酸化ナ
トリウム(50%)で塩基性とした。有機層を乾燥し、濾過しそして蒸発させた
。生成物を2−プロパノール中で塩酸および2−プロパノール(3N)の混合物
を加えることにより塩酸塩に転化した。塩を濾別し、ジクロロメタンで洗浄しそ
して50℃において乾燥して、57.7g(41.8%)の(−)−6−[(4
−クロロフェニル)ヒドラジノメチル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾー
ル一塩酸塩(中間生成物8−a)を生成した;鏡像体過剰:82.8%。
c)10gの中間生成物4−a、1.25gの水酸化ナトリウム、31mlの水
および90mlのジクロロメタンの混合物を25℃において15分間撹拌した。
有機層を分離し、乾燥し、濾過しそして蒸発させた。次に、20mlのメチルベ
ンゼンを加え、そして全体を再び蒸発させた。残渣を20mlのジクロロメタン
中に加え、そして3.17gの無水酢酸を加えた。40℃において5時間そして
室温において一夜撹拌した後に、35mlの水を加えた。全体を50%NaOH
で塩基性とした。5分間撹拌した後に、有機層を分離し、乾燥し、濾過しそして
蒸発させた。
生成物をエタノールから再結晶化させて、6.10g(60%)の(+)−[(
4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−6−イル)メ
チル]ヒドラジド酢酸(中間生成物9−a)を生成した;鏡像体過剰:97.2
%。実施例11
a)64.2gの6−[クロロ(4−クロロフェニル)メチル]−1−メチル−
1H−ベンゾトリアゾールの600mlのアセトニトリル中溶液に300mlの
ヒドラジン水和物を滴々添加した。還流温度において30時間撹拌した後に、反
応混合物を氷水および炭酸カリウム(水性)の混合物中に注いだ。生成物を1,
1′−オキシビスエタンで抽出し、そして抽出物を水で洗浄し、乾燥し、濾過し
そして蒸発させた。油状残渣を1,1′−オキシビスエタンから結晶化させて、
42g(66.4%)の(±)−6−[(4−クロロフェニル)ヒドラジノメチ
ル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール(中間生成物10−a)を生成し
た;融点96℃。
b)9.2gの中間生成物10−aの90mlのテトラヒドロフラン中溶液に室
温において窒素雰囲気下で連続的に5.3gの(R)(−)−メトキシベンゼン
酢酸および4.3gの1−ヒドロキシベンゾトリアゾールを加えた。次に6.6
gのN,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミドの60mlのジクロロメタン中
溶液を滴々添加し、そして全体を室温において2時間撹拌した。反応混合物を蒸
発させ、そして残渣をジクロロメタン中に加えた。反応混合物を濾過し、そして
濾液をK2CO3(水性10%)で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し、濾過しそ
して蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(HPLC:シリカゲル;シ
クロヘキサン/2−プロパノール70:30)により精製して、2つのジアステ
レオマー的に純粋な留分を生成した。希望する留分の溶離液を蒸発させそして残
渣を乾燥して、4.5g(32.3%)および3.9g(28.0%)の(A)
および(B)(R)−α−メトキシベンゼン酢酸,N 2−[(4−クロロフェニ
ル)(1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−6−イル)メチル]ヒトラジド
(中間生成物11−aおよび11−b)を生成した。
c)4.5gの11−a、45mlの塩酸(6N)および20mlのエタノール
の混合物を還流温度において2時間撹拌した。混合物をNH4OHで塩基性とし
、そして生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出物を乾燥し、濾過しそして蒸発さ
せて、鏡像体的に純粋な(A)−6−[(4−クロロフェニル)ヒドラジノメチ
ル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール(中間生成物12−a)を生成し
た。
d)3.9gの中間生成物11−b、40mlの塩酸(6N)および20mlの
エタノールの混合物を還流温度において2時間撹拌した。混合物をNH4OHで
塩基性とし、そして生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出物を乾燥し、濾過しそ
して蒸発させて、鏡像体的に純粋な(B)−6−[(4−クロロフェニル)ヒド
ラジノメチル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール(中間生成物12−b
)を生成した。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AU,BB,BG,BR,CA,CZ,
FI,HU,JP,KP,KR,LK,LV,MG,M
N,MW,NO,NZ,PL,RO,RU,SD,SK
,UA,US
(72)発明者 コプマンス,アレクス・ヘルマン
ベルギー・ビー―2275―リレ・テイーレン
バーン83
(72)発明者 バンデンドリーシエ,アン・マリア・ジヨ
ゼフア
ベルギー・ビー―2390―オーストマレ・シ
ント―ローレンテイウスラーン36
(72)発明者 デ・クネプ,アルフオンス・ガストン・マ
リア
ベルギー・ビー―2300―トウルンホウト・
ゴーデンダクストラート35
(72)発明者 ブネ,マルク・ガストン
フランス・エフ―76240ルメニル―エスナ
ール・スクワールドウブルゴーニユ10
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.a)i)中間生成物(II) のラセミ混合物をジアステレオマー塩とキラル酸の鏡像体の1種との混合物に転 化し、そして式(A)(III)の所望のジアステレオマー塩を沈澱からもしくは 母液から集めることにより、 或いは ii)中間生成物(II)のラセミ混合物を当該技術で既知の方法に従い式(IV)の ジアステレオマー共有化合物と式(V)のキラル酸またはその反応性誘導体[こ こで、R1は水素またはC1-4アルキルを表し、そしてアリールは場合によりハロ 、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、C1-6アルキル、C1-6ア ルキルオキシ、C1-6アルキルチオ、メルカプト、アミノ、モノ−およびジ(C1 -6 アルキル)アミノ並びに C1-6アルキルカルボニルから互いに独立して選択される1もしくは2個の置換 基で置換されていてもよいフェニルを表す]の鏡像体の1種との混合物に転化し 、式(IV)のジアステレオマーをカラムクロマトグラフィーまたは結晶化により 分離し、そして式(A)(IV)の所望のジアステレオマー化合物を集めることに より 式(II)の中間生成物のラセミ混合物を分割し、 b)そして式(A)(III)の塩または式(A)(IV)の化合物をメタンイミド アミド、トリアジン、ホルムアミドまたはそれらの酸付加塩を用いる環化により 化合物(I)の鏡像体的に純粋な形に転化し、 そして場合により、所望に応じて、式(I)の鏡像体的に純粋な化合物を酸を用 いる処理により治療上活性な無毒の酸付加塩に転化するかまたは逆に酸付加塩を アルカリを用いて遊離塩基に転化する ことを特徴とする、式 を有する鏡像体的に純粋な6−[(4−クロロフェニル)(1H−1,2,4− トリアゾール−1−イル)メチル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾールま たはその薬学的に許容可能な酸付加塩形の製造方法。 2.反応段階a)(i)において使用されるキラル酸が(R)−(−)−α−ヒ ドロキシベンゼン酢酸、(+)−4−(2−クロロフェニル)−ジヒドロ−2− ヒドロキシ−5,5−ジメチル−4H−1,3,2−ジオキサホスホリン−2− オキシドまたは(S)−(−)−α−[[(フェニルアミノ)カルボニル]オキ シ]プロパン酸である、請求の範囲第1項に記載の方法。 3.反応段階a)(ii)において使用されるキラル酸が(R)−(−)−α−メ トキシベンゼン酢酸である、請求の範囲第1項に記載の方法。 4.最初に (i)式(A)(III)の塩形を場合により有機溶媒との混合物の状態で溶解さ れた塩基を用いる処理により遊離塩基形に転化して、式(A)(VII)の中間生 成物および水層を生成せしめ、その際該水層からキラル酸を回収してもよく、 (ii)そして次に式(A)(VII)の塩基形を反応−不活性溶媒中で酸を用いる 処理により式(A)(VIII)の塩形に転化し、 (iii)そして引き続き式(A)(VIII)の中間生成物を反応−不活性溶媒中で 請求の範囲第1項の段階b)で定義した環化試薬と反応させて、所望の化合物( I)を生成せしめる ことにより式(A)(III)のジアステレオマー塩を式(I)の化合物に転化す る、請求の範囲第1項に記載の方法。 5.最初に (i)式(A)(IV)の中間生成物を希酸の存在下で加水分解し、そして引き続 き塩基を加えて、式(A)(VII)の中間生成物および水層を生成せしめ、その 際該水層からキラル酸を回収してもよく、 (ii)そして次に式(A)(VII)の塩基形を反応−不活性溶媒中で酸を用いる 処理により式(A)(VIII)の塩形に転化し、 (iii)さらに中間生成物(A)(VIII)を反応−不活性溶媒中で請求の範囲第 1項の段階b)で定義し環化試薬と反応させる ことにより、式(A)(IV)のジアステレオマー性化合物を式(I)の化合物に 転化する、請求の範囲第1項に記載の方法。 6.(i)式(A)(VII)の中間生成物を反応−不活性溶媒中で式R−C(= O)X[式中、Rは水素、C1-6アルキル、C1-4アルキルオキシ、(C1-4アル キルオキシ)(アリール)メチル、C5-7シクロアルキル、アリールC1-4アルキ ルまたはアリールを表し、そしてXは RC(=O)O−、ハロまたはOR2を表し、R2は水素、C1-4アルキルまたは アリールである]の試薬と反応させて、式(A)(IX)の中間生成物を生成せし め、 (ii)式(A)(IX)の中間生成物を請求の範囲第1項の段階b)で定義した環 化試薬と反応させて式(I)の化合物にする ことにより式(I)の化合物を得る、請求の範囲第1項に記載の方法。 7.式 の中間生成物、ラセミ混合物、鏡像体的に純粋な形およびそれらの酸付加塩形。 8.a)式(X)[式中、Wは反応性脱離基を表す]の中間生成物をヒドラジン と反応させるか、 或いは b)(i)式(X)の中間生成物を反応−不活性溶媒中で、塩基の存在下で式( XI)[式中、Rは水素、C1-6アルキル、C1-4アルキルオキシ、(C1-4アルキ ルオキシ)(アリール)メチル、C5-7シクロアルキル、アリールC1-4アルキル またはアリールである]の試薬と反応させて、式(XII)の中間生成物を生成せ しめ、 (ii)式(XII)の中間生成物を希酸の存在下で加水分解して、式(XIII)の中 間生成物を生成せしめ、 そして場合により、所望に応じて、式(XIII)の塩形を塩基を用いる処理により 遊離塩基形(±)−(II)に転化するか、或いは c)(i)式(XIV)のカルボニル化合物を反応−不活性溶媒中で式(XI)の中 間生成物と反応させて、式(XV)のヒドラゾンを生成せしめ、 そして (ii)式(XV)のヒドラゾンを反応−不活性溶媒中で還元剤を用いて還元し、 (iii)中間生成物(XII)を希酸の存在下で加水分解し、そして場合により、所 望に応じて、このようにして得られる式(XIII)の塩を段階b)ii)に記載され ている方法に従いアルカリを用いて式(II)の遊離塩基に転化するか、或いは d)(i)式(XIV)の中間生成物をヒドラジンと反応させて式(XVI)のヒドラ ゾンを生成せしめ、 そして (ii)式(XVI)のヒドラゾンを反応−不活性溶媒中で還元剤を用いて還元し、 e)そして所望に応じて、このようにして得られる式(II)の中間生成物のラセ ミ混合物を請求の範囲第1項〜第5項のいずれかで定義した方法に従い鏡像体形 に分離する ことを特徴とする、請求の範囲第7項に記載の中間生成物の製造方法。 9.式 [式中、Rは水素、C1-6アルキル、C1-4アルキルオキシ、(C1-4アルキルオ キシ)(アリール)メチル、C5-7シクロアルキル、アリールC1-4アルキルまた はアリールであり、アリールは場合によりハロ、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、 トリフルオロメチル、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、C1-6アルキルチ オ、メルカプト、アミノ、モノ−およびジ(C1-6アルキル)アミノ並びにC1-6 アルキルカルボニルから互いに独立して選択される1もしくは2個の置換基で置 換されていてもよいフェニルである] の中間生成物、ラセミ混合物、鏡像体的に純粋な形およびそれらの酸付加塩形。 10.a)式 の中間生成物を請求の範囲第1項の反応段階a)(ii)に従いキラル酸を用いて ジアステレオマー化合物に転化するか、または b)式 の中間生成物を請求の範囲第8項の反応段階b)(i)に従い式H2N−HN− COR(XI)の試薬と反応させるか、または c)式 の中間生成物を請求の範囲第8項の反応段階c)(i)に従い式H2N−HN− COR(XI)の試薬と反応させそして次にこのようにして得られる式(XV)の中 間生成物を請求の範囲第8項の反応段階c)(ii)に従い還元するか、または d)式 の中間生成物を請求の範囲第6項の反応段階(i)に従い式RCOXの 試薬と反応させ、そして 場合により、所望に応じて、該中間生成物を酸を用いる処理により酸付加塩形に 転化するか、または逆に酸付加塩をアルカリを用いて遊離塩基に転化する ことを特徴とする、請求の範囲第9項に記載の中間生成物(XII)の製造方法。
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