JPH08500913A - 静電的に及び/又は磁気的に吸引しうるトナー粉末 - Google Patents

静電的に及び/又は磁気的に吸引しうるトナー粉末

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JPH08500913A JP7500254A JP50025495A JPH08500913A JP H08500913 A JPH08500913 A JP H08500913A JP 7500254 A JP7500254 A JP 7500254A JP 50025495 A JP50025495 A JP 50025495A JP H08500913 A JPH08500913 A JP H08500913A
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セルジュ マルタン タヴェルニエ,
ド ベーク, ヴェルネル ジョゼフ オプ
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ミシェル レミ ヴェルヴォール,
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アグファ−ゲヴェルト ナームロゼ ベンノートチャップ
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Abstract

(57)【要約】 粉末粒子が、静電気的に又は磁気的に吸引でき、静電荷像又は磁気パターンのサテン状外観現像に使用するのに好適であり、前記粉末粒子の組成物が、少なくとも1種の実質的に無色の透明熱可塑性(溶融しうる)樹脂P及び少なくとも1種の実質的に無色の化合物Qを含有する乾燥トナー粉末において、前記少なくとも1種の樹脂P及び前記少なくとも1種の化合物Qが、溶融状態で混合し、続いて固化した後、試験Rの測定条件下で、0.10より大であるが1.0以下の光学吸収値を有する光散乱組成物を形成し、前記樹脂P及び化合物Qが、前記トナー中に、5:1〜1:5のP/Q重量比範囲で存在し、トナー全重量に対するP+Qの重量比が25:100以上であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 静電的に及び/又は磁気的に吸引しうるトナー粉末 1.発明の分野 本発明は静電荷像又は磁気パターンの現像に好適なトナー組成物に関する。 2.発明の背景 コピーすべき原画に相当するか、又は電子的に利用しうる像を書き込んだディ ジタル化したデータに相当する静電潜像を形成することは、エレクトログラフ印 刷及び電子写真コピーする技術分野で良く知られている。 電子写真においては、静電潜像は、光導電性部材を均一に帯電する工程及びそ れを像に従って変調した露光によって像に従って放電させる工程によって形成さ れる。 エレクトログラフィでは、誘電基体上に、例えば電子ビーム又はイオン化した ガス(プラズマ)からの電気的に帯電した粒子を像に従って付着させることによ って静電潜像が形成される。 得られた潜像は、通常摩擦電気的に帯電されたトナー粒子と称される光吸収粒 子をその上に選択的に付着させることによって現像される、即ち可視像に変えら れる。 磁気印刷においては、磁性潜像を、パターンに従って変調された磁場によって 磁化しうる基体上に形成する。磁化性基体は、磁気的に吸引しうるトナー粒子を 用いて行うトナー現像のために必要な磁場パターンを受け入れかつ保持しなけれ ばならない。 静電潜像のトナー現像において、二つの方法、即ち乾燥 粉末及び液体分散現像が応用されており、現在は乾燥粉末現像が最も多く使用さ れている。 乾式現像においては、静電潜像を担持する基体への乾燥トナー粉末の適用は、 “カスケード”、“磁気ブラシ”、“パウダークラウド”、“インプレッション ”又は“転写”現像(タッチダウン現像としても知られている)の如き種々の方 法で行うことができる、これらは例えばIEEETransactions on Electronic Devi ces , Vol. ED - 19、No.4(1972年4月)の495〜511頁にThomasL.Th oursonによって記載されている。 静電的に又は磁気的に吸引されたトナー粒子の可視像は永久的なものでなく、 トナー粒子を軟化又は溶融し、続いて冷却することによって最終基体にトナー粒 子を接着させることによって定着しなければならない。通常定着は、紙の表面む らの中に軟化又は溶融したトナーを侵入させるか強制侵入させて多少の差はあれ 多孔質の紙上で行われる。 乾式現像トナーは、着色物質例えばカーボンブラック又は微細に分散された染 料顔料を含む熱可塑性樹脂又は樹脂混合物からなる熱可塑性結合剤を含有する( 例えばUS-P4271249参照)。摩擦電気的な帯電性は前記物質によって決ま り、そして帯電制御剤によって変性されうる。 静電写真又は磁気写真トナー現像プリントの低濃度部分においては、トナー粒 子は低被覆率で付着し、黒又は着色材料の閉じられた又は中実の付着を形成しな い。これとは反対に、高濃度部分においては、トナー粒子は相互に積重し、共溶 融して閉じたトナークラスト(crust)を形成 する、これは低濃度部分中でばらばらに定着したトナー粒子とは全く異なる外観 を光学的に有する。分離して付着し、定着したトナー粒子又はその小さいクラス ターは光迷送( liht - straying )効果を生ぜしめる。特に小さい視射角( gr azing angle )でコピーに向けた光でコピーを検査することによって、小さい濃 度部分は艶消(曇った)外観を示す。これに対して、なめらかな凝着共溶融トナ ー粒子を含む高濃度部分においては、光はトナークラストの光沢面によって反射 される、これによって光反射は、通常相対的に硬い熱可塑性透明樹脂又は樹脂混 合物である結合剤との関係にある。 最終基体上にトナー粉末像を融着させるため使用される種々異なる方法がある 。その幾つかは主として熱によって溶融したときの定着に基づいており、その他 は、周囲温度条件で高圧力での冷たい流れの適用によるか、又は溶媒蒸気による 軟化に基づいている。熱に基づいた融着法においては、大きな二つの型、“非接 触”融着法及び“接触”融着法を考えるべきである。非接触融着法においては、 固体加熱体とトナー層の直接接触はない。かかる方法は、(1)熱を、支持体シ ートの広い部分にわたって熱空気によってトナー像に適用するオーブン加熱法、 (2)熱を、トナーに吸収される赤外光及び/又は可視光によって供給する輻射 加熱法を含む:後者の光源は例えば赤外ランプ又はフラッシュランプである。前 記の“輻射”非接触融着の例において、赤外放射線の如き放射線は、少なくとも 部分的に最終支持体中に吸入されることができ、そこから伝導によって その上に付着したトナー像に転写される。 “非接触”融着の特別の例によれば、トナー像から離れた側で支持体を熱物体 例えば金属ローラーと接触させることにより、熱がその基体を通って非定着トナ ー像に到達する。 非接触融着は、非定着トナー像が何ら機械的変形を受けず、きれいな像細部が 、熱加圧ローラー定着のために典型的ないわゆる“オフセット”現象による接触 定着部材への転写に悩まされることはない利点を有する。 普通の接触融着の例においては、非定着トナー像を担持する支持体は、溶融ロ ーラーとも称される加熱ローラーと、支持体の後にあり、圧力ローラーと称され る加圧作用ローラーとして機能する別のローラーによって形成されるニップを通 って運ばれる。このローラーはコピーサイクル内で、強力な熱損失を避けるよう に或る程度まで加熱されてもよい。 ハーフトーン、即ちスクリーン像を作るに当って、トナー接触加圧溶融ローラ ーはスクリーン像の網点構造を歪めることができる。このことは、加圧溶融ロー ラーが、完全に滑らかな組織を有しない場合であり、得られる像を粗くする。 定着装置の種類が何であれ、低濃度部分と高濃度部分の間の等しくない光沢の 前述した現象は、特に最終プリントが光沢ある支持体上にあるとき生ずる。 像部分の光学濃度がどのようであっても、定着したとき等しくかつ非常に光沢 のない外観を与えるトナーを使用す ることが望ましい。サテンの様な外観を有する定着トナー像が好ましい、何故な ら、それらはテキスト部分で良好な読み易さを与え、かつ良好な像外観を与える からである。 3.発明の目的及び概要 本発明の目的は、トナー粒子の組成物が、その光学濃度とは無関係で定着した トナー像が同じか又は殆ど同じ反射特性を有する乾燥トナーを提供することにあ る。 特に本発明の目的は、定着した後、反射特性を制御するための特別な被覆層の 使用をせずに、定着したトナー像にサテン状の外観を与える乾燥トナーを提供す ることにある。 本発明の更に別の目的は、中程度の加熱による非接触溶融によって基体に定着 させるのに好適な乾燥トナーを提供することにある。 本発明の他の目的は以下の説明から明らかになるであろう。 本発明によれば、粒子が静電気的に又は磁気的に吸引でき、静電像又は磁気パ ターンの現像に使用するのに好適であり、前記粉末粒子の組成物が少なくとも1 種の透明熱可塑性樹脂P及び少なくとも1種の化合物Qを含有する乾燥粉末トナ ーを提供し、前記少なくとも1種の樹脂P及び少なくとも1種の化合物Qが、溶 融状態で混合した後、続いて固化した時、下記試験Rの測定条件下に、0.10 より大であるが1.0以下の前記試験Rに記載した如き補正光学吸収値(Acor) を有する光散乱組成物を形成し、前記樹脂P及び化合物Qは前記トナー中に、5 :1〜1:5の P/Qの重量比範囲で存在し、トナーの全重量に対するP+Qの重量比が25: 100以上であることを特徴とする。 本発明によるトナー粒子は通常着色剤を含有するが、所望の表面外観を得るた め無色であってもよい。 試験Rの説明 樹脂材料P及び化合物Qは1mmより小さい粒度に粉砕する。P及びQの粉末 混合物は、両成分の同重量をとって作る。粉末混合物は口径19mmで長さが口 径の25倍である一軸スクリュー押出機に供給する。押出機は、押出された生成 物の温度がスクリュー50回転/分で100〜120℃であり、溶融した生成物 がスリットを通って押出され、約500μmの厚さを有するリボンを形成するよ うに加熱する。 そのリボンの一部を顕微鏡ガラスキャリヤー板上に置き、145℃で10分間 その上で状態調整する。得られたフィルムの厚さ(約250μm)を測定し、5 40nmの光で操作する二重ビーム分光光度計タイプACTA CIII(米国、 カリホルニア州、FullertonのBECKMAN Instruments Inc.の商品名)によりフィ ルムの光学吸収を測定する。 測定した光学吸収(吸光度)は下記の式を用いて250μmのフィルムの厚さ に対して表示する: A=Ay/y A=厚さ250μmのフィルムの吸光度。 Ay=厚さyμmのフィルムの測定した吸光度。 y=フイルムのμmでの厚さ。 サテン様外観は、得られた混合物の内部光散乱の直接の結果であり、それぞれ の成分P及びQの固有の色による光吸収の結果ではないから、前記光学濃度測定 は別の純粋な材料P及びQに対して繰返し、前記純粋な材料に対して得られた値 をそこから減ずる。従って同じ厚さの試料に対してP及びQの試験混合物の補正 吸収濃度値(Acor)が下記式によって得られる: Acor=Ap+Qmix−(Ap/2+AQ/2) Acorは1/1の重量比でP及びQを含有する試験混合物の補正光学濃度を表 わし、 AP+Qmixは前記1/1の重量比でP及びQを含有する試験混合物の合計(未補 正)光学吸収濃度であり、 Ap/2は、P及びQの混合物に対するのと同じ層の厚さでの純粋な樹脂Pの 光学吸収濃度であり、 AQ/2は、P及びQの混合物に対するのと同じ層の厚さでの選択した化合物 Qの光学吸収濃度である。 4.発明の詳述 トナーの全重量に対するP+Qの重量比は75:100以上であるのが好まし い。 サテン外観を示す熱定着したトナー像は、樹脂P及び化合物Qの試験混合物に 対する前記“補正”光学吸収濃度が少なくとも0.1であるとき既に得ることが できる、しかし好ましくは前記光学濃度は0.3〜0.7の範囲である。前記光 学濃度が1.0を越えたとき、トナー粒子組成物が強すぎる不均質になることで 重大な問題を提起し始める 。 本発明による好ましい乾燥トナー粉末においては、前記重量比範囲P/Qは3 :1〜1:3である。 適切な溶融が望ましいサテン外観効果を得るのに必要であることが実験的に見 出された。溶融が悪いとき、トナー粒子が主として分離したまま残り、共溶融し ないことから全面的に艶消外観を有する。更に個々のトナー粒子が不充分に共溶 融し、融合していないことによって、色混合が悪い。過剰に熱を適用すると、個 々のトナー粒子の良好な共溶融を生ぜしめ、滑らかな光沢あるトナー像を与える が、解像度をぎせいにし(線拡大)そしてハーフトーン(網)像での過度のドッ トゲインを与える。 サテン外観についての最良の結果は、溶融状態で殆ど相溶性であり、それによ って実質的な相分離が生起しない樹脂P及び化合物Qによって得られる。相分離 は凝着性に有害な効果を有することがあり、不均質特性及び異なる静電特性を有 するトナー粒子の製造をもたらすであろう。 従って、樹脂P及び化台物Qは、着色物質、電荷制御剤、流動化剤等の如き他 のトナー成分の分散を妨害しないものが好ましい。 非接触溶融で使用するため、トナー中で結合剤として作用する前記樹脂Pは、 45℃より高いガラス転移温度(Tg)、及び後に説明する試験Vによって測定 したとき120℃で10000ポイズより小さい溶融粘度を有するのが好ましい 。 選択したトナー樹脂Pと組合せる化合物Qを選択するた めの第一の大ざっぱな基準は、樹脂A及びBの混合物であってもよい前記樹脂P に対する前記化合物Qのヒルデブランド( HILDEBRAND )溶解度パラメーターの 使用に基づいている。ヒルデブランド溶解度パラメーターの概念は、ニューヨー クのDover Publications Inc. 1964年発行、J.H.Hildebrand 及びR.L.Sc ott 著、The Solubility of Non-electrolytes第3版中に記載されている。 溶融されそして固化されたトナーのサテン状外観の望ましい効果は、それらが 相互に対して僅かに非相溶性を有するように選択した重合体を混合することによ って得ることができる。重合体に対するヒルデブランドパラメーター溶解度は、 ニューヨークのElseviers Scientific Publishing Company 1976年発行、D .W.Van Krevelen著、Properties of Polymers 第2版の7章に記載されている 。 一般に望ましい僅かな非相溶性は、熱可塑性樹脂P、例えばポリエステルと、 前記樹脂よりも更に極性を有する化合物Qとを組合せることによって得ることが できる。更に極性であることによって、より大なる誘電率及び/又は水によるよ り良好な湿潤性を有することを意味する。例えば水不溶性ポリエステルを、ジア ルキルアミノ単位の如きアミノ単位又はエチレンオキサイド単位の如きエーテル 単位を含む化合物Qと組合せて樹脂Pとして使用する。 本発明による好ましい乾燥トナー粉末において、前記樹脂Pは、プロポキシル 化ビスフェノールAであるジオール と脂肪族ジカルボン酸から誘導されたポリエステルである。 溶融し、次いで固化した状態で所望されるサテン外観を生ぜしめる僅かな非相 溶性の要件を満す特に有用な重合体対の例には、第一樹脂Aと第二樹脂Bがあり 、第一樹脂Aは、低い(5.5mol/Kg未満)のカルボニルオキシ基(−C O・O−)含有率(カルボニルオキシ基はエステル基の一部である)を有するポ リエステル樹脂であり、樹脂Aは非芳香族ジカルボン酸、例えばフマル酸とエト キシル化及び/又はプロポキシル化ビスフェノールから誘導されるのが好ましい 、又第二樹脂Bは高(少なくとも7.5mol/Kg)カルボニルオキシ基含有 率を有するポリエステルであり、樹脂Bは芳香族ジカルボン酸とジオールから誘 導されたポリエステルであるのが好ましい。後者のポリエステルはテレフタル酸 及びイソフタル酸、又はそれらの混合物から誘導されるのが好ましい。前記樹脂 Bの製造に当り、ジオールは、ジオールの全量のエチレングリコール含有率が5 0mol%より大、好ましくは少なくとも60mol%である限り所望によって DIANOL22及びDIANOL33と混合したエチレングリコールであるの が好ましい。 フマル酸とDIANOL33のポリエステルは、商品名ATLAC T500 (Tg=505℃)で市販されている(ATLACは米国デラウエア州、Wilmig tonのAtlas Chemical Industries Inc.の登録商標である)。 DIANOL22はジエトキシル化ビスフェノールAで ある。 DIANOL33はジプロポキシル化ビスフェノールAである。 ビスフェノールAは4,4′−イソプロピリデンジフェノールである。 定着したトナーの所望されるサテン様外観を得るための対の有用な重合体対に は、前述したカルボニルオキシ基が全部又は部分的にカルボニルイミン(−CO ・NH−)基(これはカルボニルオキシ基と同様かなりの極性基である)で置換 されている重合体の群にある。 良好なサテン様外観は同様に、重合体化合物Pとして、比較的高い(70mo l%より大)スチレン含有率を有するスチレン―アクリル樹脂、特にスチレン― アクリル樹脂又はスチレン―メタクリル樹脂の共重合体、例えばコポリ(スチレ ン/n−ブチルメタクリレート)又はコポリ(スチレン/2−エチル―ヘキシル アクリレート)である化合物Qと組合せた形のポリエステルを用いることによっ て得られる。 更に良好な結果は、重合体化合物として、CARBOWAX(商標登録)として知られ ているポリエーテル化合物である化合物Qと組合せたポリエステルを用いること によって得られる。 本発明により使用するのに好適なポリエステル樹脂は、例えば(i) 2官能 性有機酸、例えばマレイン酸、フマル酸、テレフタル酸及びイソフタル酸及び( ii)2官能性アルコール(ジオール)例えばエチレングリコール、トリエチレ ングリコール、芳香族ジヒドロキシ化合物、好ましくはビスフェノール例えばビ スフェノールAと称される2,2―ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン 又はアルコキシル化ビスフェノール例えばプロポキシル化ビスフェノールの線状 重縮合生成物の群から選択される、これらの例はUS−P4331755に与え られている。好適なポリエステル樹脂の製造についてはGB−P1373220 を参照され度い。 特に好適な樹脂Pは、1800ポイズの溶融粘度及び約50℃のTgを有する フマル酸とジプロポキシル化ビスフェノールAの線状ポリエステルである。 樹脂P又は化合物Qとして使用できる他の樹脂には、例えばニューヨークのJo hn Wiley & Sons Inc.1967年発行、D.H.Solomon著、The Chemistry of Orga nic Film Formers の180〜181頁に記載されている如きビスフェノールA とエピクロロヒドリンの線状アダクトであるエポキシ樹脂、例えばEPIKOT E1004(EPIKOTEはShell Chemical Co.の登録商標であり、Tg=5 2℃である)がある。 ここに示したガラス転移温度(Tg)はASTM表示:D 3418−82に より測定する。 ここに示した溶融粘度は下記試験Vによって測定する。 試験V 選択した試料の溶融粘度を測定するため、RHEOMETRICSdynamicレオメーター、 RVEM−200(米国ニュージヤージー州 Piscataway Possumtown Road 1 )を使用す る。粘度測定は120℃の試料温度で行う。0.75gの重量を有する試料を、 一つが10-3ラジアンの振幅及び100ラッド/秒でその垂直軸の周りを振動す る直径20mmの二つの平行板間の測定ギャップ(約1.5mm)中に入れる。ポイ ズ(P)で表わされる測定信号を記録する前に、試料に熱平衡を得るため10分 間置く。 特に有用なポリエステル樹脂の例を、表1に示し、それらのガラス転移温度( Tg)、溶融粘度、重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)及び(mol /Kg)で表わしたカルボニルオキシ含有率(CC)も示す。 ポリエステルA1は、ATLAC T500(商標)である。 ポリエステルB1は、芳香族ジ酸としてのテレフタル酸(100mol%)及び ジオールとしてのDIANOL33(50mol%)及びエチレングリコール(5 0mol%)の混合物から誘導された芳香族ポリエステル樹脂である。 ポリエステルC1は、芳香族ジ酸としてのテレフタル酸(40mol%)及びイ ソフタル酸(60mol%)と、DIANOL22(40mol%)及びエチレングリ コール(60mol%)の混合物から誘導された芳香族ポリエステル樹脂である。 ポリエステルD1は、芳香族ジ酸としてのテレフタル酸(64mol%)及びイ ソフタル酸(36mol%)とエチレングリコール(100mol%)から誘導された 芳香族ポリエステル樹脂である。 前述した試験Rによれば、Acor値は前記表1の樹脂の対について測定した。 樹脂1及び3の混合物は0.50のAcor値を生じ、樹脂1及び4の混合物は0 .53のAcor値を生じ、一方樹脂1及び2の混合物は0.017のAcor値を生 じる、これは本発明の範囲内に入らない。 特に有用なスチレン共重合体の例を下表2に示し、それらのガラス転移温度( Tg)、溶融粘度、重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)も示す。 樹脂S1は、65/35のモル比のスチレンとメチルアクリレートの共重合体 である。 樹脂S2は、87/3/10のモル比のスチレン、メチルアクリレート及びジ メチルアミノエチルメタクリレートのターポリマーである。 前述した試験Rによれば、表2の樹脂No.2と混合した表1の樹脂No.1は0 .57のAcor値を生じ、表2の樹脂No.1と混合した表1の樹脂No.1は0. 019のAcor値を生じる、これは本発明の範囲内に入らない。 好適な単量体化合物Qの例を下表3に示す。 これらの化合物Qは結合剤としてのポリエステル樹脂と組合せて用いるのが好 ましい。 化合物Qは有機化合物である必要はなく、前述した試験Rの要件を満す無機化 合物も同様に使用できる。例えばコロイドシリカ、アルミナ及び/又は二酸化チ タンの如きコロイド無機充填剤を少量で使用できる。しかしながら、無 機充填剤は望ましからぬ高い溶融粘度を生ぜしめることがあり、高い溶融エネル ギーを必要とすることがある、そして白色付与性を防止することがある。 可視像を作るため、トナー粉末は樹脂結合剤中に、黒色であってもよい又は可 視スペクトルの色を有する着色剤を含有する、しかし黒又は特定の色を作るため 着色剤の混合物の存在を排除するものではない。 着色したトナー粒子の製造においては、ここに規定した如き樹脂ブレンドを、 前記ブレンド中に分散できるか又はその中に溶解して固溶体を形成できる前記着 色物質と混合する。 黒白コピー製造においては、着色剤は好ましくはカーボンブラックである通常 無機顔料である、しかし例えば黒色酸化鉄(III)であることもできる。無機着 色顔料には、例えば酸化銅(II)及び酸化クロム(III)粉末、ミリロリー(milo ri)ブルー、ウルトラマリンコバルトブルー及び過マンガン酸バリウムがある。 カーボンブラックの例には、ランプブラック、チャンネルブラック、及びファ ーネスブラック例えばSPEZIALSCHWARZ IV(ドイツ国フランクフルト・アム・マ インのDegussa の商標)及び VULCAN XC 72及びCABOT REGAL 400( 米国ボストンの Cabot Corp.の商標)がある。 好ましいカーボンブラックの特性を下表4に示す。 磁気的性質を有するトナー粒子を得るため、微粒子化状態での磁性又は磁化性 材料をトナー製造中に加える。 上記用途に好適な材料には、例えば鉄、コバルト、ニッケル及び各種の磁化し うる酸化物例えばヘマタイト(Fe23)、マグネタイト(Fe34)、CrO2 及び磁性フエライト例えば亜鉛、カドミウム、バリウム及びマンガンから誘導 されたものを含む磁化しうる金属がある。同様に各種の磁性合金、例えばパーマ ロイ及びコバルトーリン、コバルト−ニッケル等の合金又はこれらの混合物も使 用できる。 カラー像の製造のためのトナーは、結合剤樹脂に可溶性の染料又はそれらの顔 料含有混合物であることのできる有機着色剤を含有できる。特に有用な有機着色 剤は、フタロシアニン染料、キナクリドン染料、トリアリールメタン染料、硫化 染料、アクリジン染料、アゾ染料、及びフルオレ セイン染料からなる群から選択する。これらの染料の調査は米国、ニューヨーク のElsevier Publishing CompanyInc.1950年発行、Paul Karrer著、Orga nic Chemistry に見出すことができる。 同様に、次の公告されたヨーロッパ特許出願(EP−A)0384040、0 393252、0400706、0384990及び0394563に記載され ている染料を使用できる。 特に好適な有機染料の例には、それらの色により黄、マゼンタ及びシアンが挙 げられ、下表5にそれらの名称及びカラー・インデックス番号(C.I.No.) 及びその製造業者を示すことができる。 着色剤のスペクトル吸収帯域で充分な光学濃度を有するトナーを得るため、着 色剤は全トナー組成物に対して少なくとも1重量%の量でその中に存在するのが 好ましく、1〜10重量%の量が更に好ましい。 赤外輻射装置による定着に使用するための本発明による黒トナー粒子は、70 00Pより小さい粉末材料の溶融粘度(ここに示した試験Vに規定した)を有す るのが好まし い。前記定着装置で使用するための無色トナーは2500Pを越えない溶融粘度 を有するのが好ましく、放射線吸収によって決るカラートナーは7000〜30 00Pの溶融粘度を有するのが好ましい。 負又は正の方向の何れかでの摩擦電気帯電性を変性又は改良するため、トナー 粒子は電荷制御剤を含有できる。例えば公開されたドイツ特許出願(DE−OS )3022333には、負帯電しうるトナーを生ぜしめるための電荷制御剤が記 載されている。DE−OS2362410及びUS−P4263389及びUS −P4264702には、正帯電性のための電荷制御剤が記載されている。正味 の正電荷を与えるための非常に有用な電荷制御剤はUS−P4525445に記 載されている、特に BONTRON NO4 (日本のオリエンタル化学工業社の商標 )はニグロシン塩を形成するため酸で中和したニグロシン染料塩基であり、これ は例えばトナー粒子組成物に対して5重量%までの量で使用する。無色又は着色 トナー粒子に使用するのに好適な電荷制御剤には安息香酸亜鉛があり、そのため には電荷制御剤として安息香酸亜鉛化合物を記載している公開されたヨーロッパ 特許出願0463876を参照されたい。かかる電荷制御剤はトナー粒子組成物 に対して5重量%までの量で存在させるとよい。 トナー粒子の流動性を改良するため、その中にスペーシング粒子を混入できる 。前記スペーシング粒子はトナー粒子の表面に埋められ、そこから突出させる。 これらの流れ改良添加剤は極度に微粉化された無機又は有機材料であり 、その一次(即ち非クラスター)粒度は50nm未満である。この関係で広く使用 されるものに、例えば親水性又は疎水性化表面を有するシリカ(SiO2)、ア ルミナ(Al23)、酸化ジルコニウム及び二酸化チタン又はそれらの混合物か らなる群から選択した金属酸化物のヒュームド無機物がある。 ヒュームド金属酸化物は、ヒュームドAl23の製造を例にとって示すと下記 反応式に従い相当する蒸気化しうる塩化物の高温加水分解によって製造される: 4AlCl3+6H2+3O2 → 2Al23+12HCl ヒュームド金属酸化物粒子は滑らかな実質的に球状の表面を有し、トナー材料 中に混入する前に、例えばアルキル化によって又は有機弗素化合物で処理するこ とによって形成される疎水性層で被覆するのが好ましい。それらの比表面積は4 0〜400m2/gの範囲にあるのが好ましい。 好ましい例において、トナー粒子の粒子組成物中に混入するシリカ(SiO2 )及びアルミナ(Al23)の如きヒュームド金属酸化物のための割合は、0. 1〜10重量%の範囲である。 ヒュームドシリカ粒子は、それぞれドイツ国、フランクフルト・アム・マイン のDegussaの商標及び米国マサチューセッツ州 Boston の Cabot Corp. Oxi des Divisionの商標名AEROSIL及びCAB−O−Silで市場で入手で きる。例えばAEROSIL R972 (商標)が使用される、これは110 m2/gの比表面積を有するヒ ュームド疎水性シリカである。比表面積は、AnalyticalChemistry 30巻、9 号(1958年)1387〜1390頁に、Determination of Surface Area Adsorptionmeasurements by continuous Flow Methodの題で Nelsen及び Eggertsen によって発表された方法によって測定できる。 ヒュームド金属酸化物の外に、金属石けん例えばステアリン酸亜鉛をトナー粒 子組成物中に存在させることができる。 トナー粒子組成物の樹脂材料中に流れ改良添加剤を分散又は溶解する代りに、 それらはトナー粒子と混合することができる、即ちトナー粒子の本体と混合して 使用する。その目的のため、ステアリン酸亜鉛が英国特許第1379252号明 細書に記載されている、そしてこの中には流れ改良剤としてサブミクロンの大き さの弗素含有重合体粒子の使用も挙げている。トナー粒子と組合せて使用するた め有機弗素化合物で処理することにより疎水性にされたシリカ粒子はEP−A4 67439に記載されている。 本発明によるトナー粉末粒子は、例えばニーダーを用いて、溶融相中で前述し た結合剤及び各成分を混合して作る。混練される材料は、90〜140℃の範囲 の温度を有するのが好ましく、105〜120℃の範囲が更に好ましい。冷却後 固化した塊体は、例えばハンマーミルで破砕し、得られた粗い粒子は例えばジェ ットミルによって更に破砕し、充分に小さな粒子を得る、そこから、篩分け、ウ インドシフト、サイクロン分離、又は他の級別法により所望の 画分を分離することができる。実際に使用するトナー粒子は、英国、Bedfordshi re、 Luton、Northwell Drive のCOULTER ELECTRONICS Corp.により市販さ れている狭い孔中での電解質置換の原理によって操作する COULTERCOUNTER ( 登録商標) Model TA II粒度分析機で測定したとき、その平均容量に対して 測定して3〜20μmの平均直径を有するのが好ましく、5〜10μmを有する のが更に好ましい。前記装置においては、電解質(例えば塩化ナトリウム水溶液 )中に懸濁した粒子を、小さい孔を介して強制的に通し、それを横切る電流通路 を確立する。それぞれ一つ宛通る粒子は孔中で電解質を置換し、電解質の置換さ れた容積に等しいパルスを生ずる。従って粒子容積応答が前記測定のための基準 である。平均容量又は重量から誘導されたトナー粒子の平均直径は計測器によっ て与えられる(ASTM規格:F577−83も参照)。 好適なミリング及び級別は、英国 Cheshire、Runcorn、Rivington Road、Wh itehouse、Industrial Estateの Alpine Process Technology Ltd.から入 手できるミリング装置としての Alpine Fliessbeth - Gegenstrahlmuehle (A.G.F.) type 100及び空気級別装置としての Alpine Turbople x Windsichter (A. T. P.) type50G.Cの如き組合せ装置を用 いたとき得ることができる。前記目的のための別の有用な装置には、最後に前述 した会社から入手しうるAlpine Multiplex Zick - ZackSichter がある。 得られたトナー材料に、高速攪拌機、例えばドイツ国、 Kassel の Thyssen Henschel の HENSCHEL FM4で流れ改良剤を加える。 本発明による粉末トナー粒子は、一成分現像剤として、即ちキャリヤー粒子の 不存在下に使用できる、しかしキャリヤー粒子を含有する二成分系で使用するの が好ましい。 キャリヤー粒子と混合物の形で使用するとき、全現像剤組成物中にトナー粒子 を2〜10重量%存在させる。キャリヤー粒子との適切な混合は転動混合機で得 ることができる。 カスケード又は磁気ブラシ現像で使用するのに好適な粒子は例えば英国特許第 1438110号に記載されている。磁気ブラシ現像のためには、キャリヤー粒 子は、強磁性材料、例えば鋼、ニッケル、鉄ビーズ、フエライト等及びそれらの 混合物に基づくとよい。強磁性粒子は、例えばUS−P4600675に記載さ れている如く、樹脂結合剤塊中に存在させるか、樹脂包囲体で被覆するとよい。 キャリヤー粒子の平均粒度は20〜300μmの範囲が好ましく、30〜100 μmの範囲が更に好ましい。 特に興味ある実施態様によれば、薄い酸化鉄の皮で被覆した50〜200μm の範囲の直径の鉄キャリヤービーズを使用する。英国特許第1174571号に 記載された方法によって球形を有するキャリヤー粒子を作ることができる。 本発明を下記実施例によって示すが、これらに限定するものではない。比、百 分率及び部は全て他に特記せね限り重量による。 実施例 1(比較例) トナーIの製造(本発明でないトナー) 表1の樹脂No.1の98部をCu−フタロシアニン顔料(カラーインデックス PB15:3)の2部と研究室用ニーダーで110℃で30分溶融混合した。 冷却後、固化した塊を破砕し、ALPINE Fliessbettgegenstrahlmuehle type 100AFG(商標)を用いてミリングし、更にALPINE multiplex zig-zag 級別機type100MZR(商標)を用いて級別した。分離したトナーの平均粒子 直径をCoulter Counter model Multisizer(商標)で測定し、容量で8.3 μmであることが判った。トナー材料の流動性を改良するため、トナー粒子を0 .5%の疎水性コロイドシリカ粒子(BET値130m2/g)と混合した。 トナーIIの製造(本発明でないトナー) 本発明でないトナーIIの製造は、前記樹脂No.1を同じ量の表1の樹脂No.3 で置換して前記本発明でないトナーIについて記載した如くして行った。 トナーIIIの製造(本発明トナー) 樹脂P1として表1の樹脂No.1の49部及び化合物Qとして表1の樹脂No. 3の49部を、Cu−フタロシアニン顔料(カラーインデックスPB15:3) の2部と共に研究室ニーダーで110℃で30分間溶融混合した。 冷却後、固化した塊体を破砕し、ALPINE Fliessbettgegenstrahlmuele type 100 AFG (商標)を用いてミリングし、更にALPINE multiplex zig -zag 級別機 type 100MZR(商標)を用いて級別した。分離したトナーの平均粒度を Coulte r Counter model Multisizer (商標)によって測定し、容量で8.0μm であることが判った。 トナー材料の流動性を改良するため、トナー粒子を疎水性コロイドシリカ粒子 (BET値130m2/g)の0.5%と混合した。 前記樹脂No.1及びNo.3の混合物について行った試験Rは、0.5に等しい 補正吸収濃度値(Acor)を生成した。 前述した如く作ったトナーI、II及びIIIの各々を、トナー粒子及びコロイド シリカの前記混合物を、55μmの平均直径を有するシリコーン被覆Cu−Zn フエライトキャリヤー粒子と4%比で混合してキャリヤートナー現像剤を作るた めに使用した。 得られたキャリヤートナー混合物を、光導電性ドラムを段階光学楔原画に対し て露光したX−35(アグファ・ゲヴエルト・エヌ・ヴイの商品名)電子写真複 写機で別々に使用した。 前記X−35コピー機から、標準熱ローラー溶融器を除去し、非定着コピーの トナーを、トナー像を担持するコピー紙から10mmの距離で置いた赤外黒体輻射 装置を用い、放射線によって非接触融着させた。コピー紙は1秒について5cmの 速度で輻射装置を通した。輻射加熱装置によって提供された平均出力は375W であり、装置を600℃の温度で操作させ、コピー紙上に輻射熱を反射器を用い て集中させた。 定着したトナー像について、光沢測度を、同じ低光学濃度(Dl=0.25) の領域と実質的に高い光学濃度(Dh=1.60)の領域の間でDIN基準No. 67530(1972年11月)に従って60゜の反射角度で行った。 下記表6に、得られた光沢測定結果を示す。 表6の測定結果から、定着したトナー像の低濃度部分と高濃度部分で、本発明 のトナーIIIを用いると、殆ど等しい光沢が得られることが判る、一方比較試験 トナーI及びIIを用いると、前記濃度値の間の光沢において実質的な差異が得ら れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 0260−2H 331 0260−2H 365 (72)発明者 オプ ド ベーク, ヴェルネル ジョゼ フ ベルギー, ベ―2640 モートゼール, セプテス トラート 27, ディエ 3800 アグファ―ゲヴェルト ナームロゼ ベ ンノートチャップ内 (72)発明者 ジェキエル, ジャン−ピエール アルベ ール ベルギー, ベ―2640 モートゼール, セプテス トラート 27, ディエ 3800 アグファ―ゲヴェルト ナームロゼ ベ ンノートチャップ内 (72)発明者 ヴェルヴォール, ミシェル レミ ベルギー, ベ―2640 モートゼール, セプテス トラート 27, ディエ 3800 アグファ―ゲヴェルト ナームロゼ ベ ンノートチャップ内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.粉末粒子が、静電気的に又は磁気的に吸引でき、静電荷像又は磁気パター ンの現像に使用するのに好適であり、前記粉末粒子の組成物が少なくとも1種の 透明熱可塑性樹脂P及び少なくとも1種の化合物Qを含有する乾燥トナー粉末に おいて、前記少なくとも1種の樹脂P及び前記少なくとも1種の化合物Qが、溶 融状態で混合し、続いて固化した後、明細書に説明した試験Rの測定条件下に、 0.10より大であるが1.0以下の光学吸収値を有する光散乱組成物を形成し 、前記樹脂P及び化合物Qが前記トナー中で、5:1〜1:5のP/Q重量比範 囲で存在し、トナーの全重量に対するP+Qの重量比が25:100以上である ことを特徴とする乾燥トナー粉末。 2.トナーの全重量に対するP+Qの前記重量比が75:100以上である請 求の範囲第1項記載の乾燥トナー粉末。 3.前記P/Q重量比範囲が3:1〜1:3である請求の範囲第1項又は第2 項記載の乾燥トナー粉末。 4.熱可塑性樹脂Pが、前記樹脂Pよりも大なる極性を有する化合物Qと組合 されている請求の範囲第1項、第2項又は第3項記載の乾燥トナー粉末。 5.前記粉末粒子が、樹脂Pとして、低(5.5mol/Kg未満)カルボニ ルオキシ基(−CO・O−)含有率を有するポリエステル樹脂である第一樹脂A 、及び高(少なくとも7.5mol/Kg )カルボニルオキシ基含有率を有す るポリエステルである第二樹脂Bを含有する請求の 範囲第1項〜第4項の何れか1項記載の乾燥トナー粉末。 6.前記樹脂Aが、非芳香族ジカルボン酸とエトキシル化及び/又はプロポキ シル化ビスフエノールAから誘導され、前記樹脂Bが芳香族ジカルボン酸とジオ ールから誘導されたポリエステルである請求の範囲第5項記載の乾燥トナー粉末 。 7.前記樹脂Bの製造において、ジオールが、所望によりジオールの全量のエ チレングリコール含有率が50mol%より大である限りエトキシル化及び/又 はプロポキシル化ビスフエノールAと混合してある、エチレングリコールである 請求の範囲第6項記載の乾燥トナー粉末。 8.前記樹脂Pがフマル酸及びジプロポキシル化ビスフエノールAから誘導さ れたポリエステルである請求の範囲第6項記載の乾燥トナー粉末。 9.前記トナー粉末粒子が、樹脂Pとして、比較的高い(70mol%より大 )スチレン含有率を有するスチレン―アクリル樹脂である化合物Qと組合せたポ リエステルを含有する請求の範囲第1項〜第4項の何れか1項記載の乾燥トナー 粉末。 10.化合物Qが、アラキジン酸及びステアラミドからなる群から選択した少 なくとも1種の化合物である請求の範囲第1項記載の乾燥トナー粉末。 11.前記トナー粉末が無色であるか又は着色剤を含有する請求の範囲第1項 〜第10項の何れか1項記載の乾燥トナー粉末。
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