【発明の詳細な説明】
架橋可能なシランにより強化された脆性酸化物支持体発明の背景
本発明は、脆性酸化物支持体の強化方法に関するものであり、またシランベー
スの組成物を含有する水溶液及び重合され、架橋されたシロキサン被覆された脆
性酸化物支持体にも関係する。一層特には、本発明は、ガラス容器への強度を強
化し又は回復する方法に関係し且つその結果生成する重合され、架橋されたシロ
キサン被覆されたガラス容器に関係する。
ガラス支持体のような脆性の材料は、予想されるより相当に小さい、例えば引
張強度のような機械的特性をいくつか示すのが普通である。これが現れるのは、
試験片の構造の欠陥のような因子、又はその材料で作られた物品のボディー若し
くは表面のいずれかにある少量の不純物の結果として起き得る。結晶構造を改善
するための前進域溶融及び融解した脆性材料からの不純物の浮揚が、過去におい
て、脆性金属の機械的特性を向上させようとする試みにおいて脆性金属について
用いられてきた。また、非金属脆性材料に関しても、機械的特性を向上させるに
、脆性材料から作られた多層構造が用いられてきた。加えて、表面を摩耗から保
護するのに及び脆性物品に小さい度合の支持を供するのに、脆性材料の表面処理
が用いられてきた。
ガラスは、本来、ヒトに知られた最も強い材料の内の一つである。理論的には
、標準のケイ酸塩ガラスは、14〜20ギガパスカル(2〜3百万ポンド/平方
インチ(psi))程に大きな応力を支持することが出来るはずである。しかしな
がら、実際には、典型的に得られる強度は、70メガパスカル(MPa)、約10
,000psi程度である。
予想値と測定値との間の不一致の説明は、表面の傷又はクラックの存在である
。これらの傷は、本質的に、ガラスのバックホーンであるシロキサンネットワー
ク(Si−O−Si)を破砕する。このガラスに対する損傷は、加えられたあら
ゆる力を、ガラス製品の破局的破壊を引き起こす点に集中させるように作用する
(典型的には、かかる集中がない場合に予想されるよりずっと小さい応力におい
て)。ここではガラスについて記載したが、この同じ理論は、破損する前に有意
の可塑性変形を示さない任意の脆性材料に適用することが出来る。
ガラス容器の場合には、例えば、表面の傷又は欠陥は、未融解のバッチ材料か
ら他のガラス製品を含む硬い表面を横切って滑ることにより生じたかき傷までの
範囲の多くの原因から生じ得る。典型的な容器製造設備においては、例えば、ガ
ラス製品は、それらが形成された瞬間から扱われることによりひどく損傷され得
る。空気中の粒子及び湿気、他の瓶、ガイドレール及び他の取扱装
置、並びにそれらを運ぶコンベヤーと接触して傷が生成されることにより、容器
の強度の大きな低減に至り得る。
研究者達は、長い間、これらのガラス強度の問題を軽減する手段を探してきた
。形成及び取扱プロセスに対する多くの改変は、取扱におけるこれらの改変が依
然として表面に傷を残すために、強度の満足し得ない増大に至るものであった。
このため、傷が物体上に不可避的に形成された後に傷の影響を減じることが研究
者達の目標であった。
ガラスの強度を改良しようとする幾つかのアプローチは、アラタニ等、米国特
許第4,859,636号を含む。同特許では、ガラス中の金属イオンを半径の
一層大きいイオンで交換して表面圧縮応力を発現させている。Poole等、米国特
許第3,743,491号も又、表面圧縮応力に関係しているが、表面を更なる
摩擦から保護するポリマーオーバーコートを提供する。ハシモト等、米国特許第
4,891,241号は、ガラスの表面をシランカップリング剤で処理し、次い
でアクリロイル及び/又はメタクリロイル基を含有するポリマーコーティングを
行ない、その後に照射若しくは熱処理してそれらの基を含有する分子を重合させ
ることに関係する。米国特許第4,891,241号は、更に、シラン単独では
支持体を強化しないこと及びアクリレートが強化に必要であることを示している
。
上記の特許が、各々、そのように処理されたガラスの強度に幾らかの改善を与
えるが、それらは欠点を有しないものではない。これらの処理の内の幾つかは、
オフライン処理加工を要して製造する間に利用可能な時間より長い時間を必要と
する。また、労働者の安全及び健康に関係する問題もある。特に、有機溶媒並び
にアクリレート及びメタクリレート化合物を用いかつ取り扱うことは、製造業者
にとって安全及び健康の問題である。
それ故に、上記の問題を指向し並びに脆性酸化物支持体に許容し得る強度の増
大を与える脆性酸化物支持体を強化する方法について未だ解決されていない要求
がある。又、何らの被覆をも有しない脆性酸化物支持体と比較したときに実質的
に改良された強度を有する被覆された脆性酸化物支持体についての要求もある。
更に、許容し得るラベル貼付性(labelabi−lity)及び/又は耐
湿性をも与える脆性酸化物支持体の強化方法についての要求がある。
加えて、硬化されたコーティングが透明である重合され、架橋されたシロキサ
ン被覆された脆性酸化物支持体についての要求がある。
本発明の更なる目的及び利点は、後述する説明に一部部示され、かつ一部その
説明から明らかとなるものと思う、或は本発明の実施により知り得るであろう。
本発明の目的及び利点は、特に請求の範囲にて指摘した要素及び組合せにより理
解され且つ達成されるものと思う。本発明の簡単な要約
本発明の目的を達成するために、及び本発明の目的に従えば、ここに具体化し
及び広く記載する通りに、本発明は、脆性酸化物支持体を強化する方法に関連し
ていて次の工程を含むものである。第一に、脆性酸化物支持体をシランベースの
組成物を含有する水溶液で被覆する。このシランベースの組成物を含有する水溶
液は、実質的に有機溶媒を何ら存在させない。更に、水溶液中で加水分解される
際のシランベースの組成物は下記式を有する:
(OH)3SiR″
(式中、R”はオルガノ官能基である)。加水分解されたシランベースの組成物
を含有する水溶液を脆性酸化物支持体上に被覆した後に、そのコーティングを硬
化させて透明な層をその脆性酸化物支持体上に形成する。シランベースの組成物
中のR″は又、(i)硬化されたコーティングを有する脆性酸化物支持体の強度
がコーティング工程の前の脆性酸化物支持体の強度と比較して実質的に改善され
且つ、(ii)硬化されたコーティングが脆性酸化物支持体のラベル貼付性を損
なわないように選ぶ。
本発明は又、上述した方法に類似した方法にも関係する。但し、R”を(i)
硬化されたコーティングを有する脆性酸化物支持体の強度がコーティング工程の
前の脆性酸化物支持体の強度と比較して実質的に改善され且つ
(ii)脆性酸化物支持体上の硬化されたコーティングからの実質的に改善され
た強度が少なくとも約50%の維持された耐湿性を有するように選択する。
又、本発明は、重合され、架橋されたシロキサン被覆された脆性酸化物容器に
も関係する。特に、重合され、架橋されたシロキサン被覆された脆性酸化物容器
は、脆性酸化物容器及び重合され、架橋されたシロキサンの好ましくは脆性酸化
物容器の外面上に硬化された透明層を含む。重合され、架橋されたシロキサンは
、水溶液中で加水分解したシランベースの組成物から形成され、実質的に有機溶
媒の存在を欠く。加水分解されたシランベースの組成物は、例えば下記からなる
群から選ぶことができる:メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン(MP
TMO)、グリシドオキシプロピルトリメトキシシラン(GPTMO)、ビニル
トリメトキシシラン(VTMO)、2−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチ
ルトリメトキシシラン(CETMO)、メチルトリメトキシシラン(MTMO)
、3,3−ジメトキシプロピルトリメトキシシラン(DPTMO)、5,6−エ
ポキシヘキシルトリメトキシシラン(EHTMO)、N−(トリメトキシシリル
プロピル)−マレイン酸アミド、3−ウレイドプロピルトリメトキシシラン(U
PTMO)、1,2−ビス(トリメトキシシリル)エタン(BTMOE)、1,
2−ビス(3−トリメトキシシリルプロポキシ)エタン(BTMOPE)、これ
ら
の加水分解された形態及びそれらの混合物。
本発明は、更に、ビニルトリメトキシシラン及び2−(3,4エポキシシクロ
ヘキシル)エチルトリメトキシシランの混合物;メチルトリメトキシシラン及び
2−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランの混台物;グ
リシドオキシプロピルトリメトキシシラン、2−(3,4エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン及びメチルトリメトキシシランの混合物;並びに
グリシドオキシプロピルトリメトキシシラン及び2−(3,4エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシランの混合物を含む(但し、これらに限定しない
)新規なシランベースの組成物に関係する。
上記の総括的に記載した発明は、ガラスのような脆性酸化物支持体を用いて作
製する際に遭遇する困難を克服する。本発明の方法は、脆性酸化物支持体の強度
を、何らかの被覆を受ける前の支持体の強度と比較して、劇的に且つ予期されな
い程に増大し又は回復する。更に、本発明のコーティングは、脆性酸化物支持体
上で透明であり且つ使用に対して安全である。本発明のコーティングは、支持体
の強度を増大し又は回復する他に、好ましくは、過去において支持体上のコーテ
ィングに伴う問題であったラベル貼付性を損なわない。
前述の一般的な説明及び後述の詳細な説明は、共に単に例示及び説明のための
ものであり、請求の範囲に記載する通りの本発明を制限するものではないという
ことは
了解されるべきである。本発明の詳細な説明
本発明の方法において使用する脆性酸化物支持体は、酸化アルミニウム若しく
はアルミン酸塩、酸化ケイ素若しくはケイ酸塩、酸化チタン若しくはチタン酸塩
、ゲルマニウム酸塩、又は例えば上記の材料から作ったガラス等の任意の脆性酸
化物材料から作ることができる。更に、脆性酸化物支持体は、ガラス瓶のような
任意の形状のものにすることができる。
これらのシランベースの組成物は、水溶液中で加水分解したときに、下記の式
を有する:
(OH)3SiR”
(式中、R″は、水溶液中で加水分解しても又はしなくてもよいオルガノ官能基
である)。このオルガノ官能基は、加水分解可能なシランの残基を含んでよい。
R”の選択は、更に、その結果生成する加水分解されたシランベースの組成物を
含む水溶液が、脆性酸化物支持体上に被覆して硬化した後に、その脆性酸化物支
持体に実質的に改善された強度を与えかつ脆性酸化物支持体のラベル貼付性を損
なわないという要件に基づく。
R″の好適な例は、グリシドオキシプロピル、2−(3,4エポキシシクロヘ
キシル)エチル、3,3−ジメトキシプロピル、3−ウレイドプロピル、及びこ
れらの加水分解された形態を含む。
従って、加水分解されたシランベースの組成物の好適な例は、加水分解された
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、加水分解された2−(3,4エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、加水分解された3−ウレイドプ
ロピルトリメトキシシラン、及び加水分解された3,3−ジメトキシプロピルト
リメトキシシランを含む。
脆性酸化物支持体に塗布するコーティングは又、一種以上の加水分解されたシ
ランベースの組成物の混合物にすることもできる。二種以上の加水分解したシラ
ンベースの組成物の混台物は、一種の加水分解されたシランベースの組成物が優
れたラベル貼付性を与え且つ別の加水分解されたシランベースの組成物が優れた
強度増進特性を与えることが知られている場台に、特に有利である。すなわち、
混合物は、所望の特性のバランス即ち改善された強度を与えラベル貼付性を損な
わないコーティングを与えるであろう。例えば、加水分解されたCETMOとメ
チルトリメトキシシラン(MTMO)との混合物を用いてこの特性のバランスを
得ることが出来る。
一種又はそれ以上の加水分化されたシランベースの組成物の混合物中で使用す
ることの出来る他の加水分解されたシランベースの組成物の例は、加水分解され
たメタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、加水分解された3−ウレイド
プロピルトリメトキシシラン、加水分解された1−2−ビス(トリメトキシシリ
ル)エタン、
加水分解された1,2−ビス(3−トリメトキシシリルプロポキシ)エタン、加
水分化された5,6−エポキシヘキシルトリメトキシシラン、加水分解されたN
−(トリメトキシシリルプロピル)−マレイン酸アミド、加水分解されたジメチ
ルテトラメトキシジシロキサン、及び加水分解されたN−(3−トリエトキシシ
リルプロピル)4−ヒドロキシブチルアミド(HBTEO)を含む。これらの組
成物は、例えば、加水分解されたCETMO及び/又は加水分解されたGPTM
O及び/又は加水分解されたDPTMOを伴う混合物中で用いることが出来る。
一般に、これらの混合物中で用いるシランベースの組成物を等しい割合で加える
ことが出来る。 勿論、一層強いラベル貼付性特性を望むならば、例えば加水分
解されたCETM〇、加水分解されたGPTMO又は加水分解されたDPTMO
を一層大きい割合で加える加えることになろう。更に、もしラベル貼付性が問題
でなければ、ここに記載した組成物の内の任意のものを単独で用いて脆性酸化物
支持体の強度を実質的に改善することが出来る。
別途規定しない場合、特定の例として挙げるシランベースの組成物は、次の供
給元の内の一つ又はそれ以上から市販されている:Union Carbide, Dow Corning
, HulsAmerica及びPCR,Inc.
本発明のコーティングは一種又はそれ以上の加水分解されたシランベースの組
成物の混合物にすることができ
るが、加水分解されたシランベースの組成物の別々のコーティングを脆性酸化物
支持体の表面に塗布することが出来る。例えば、CETMOのコーティングを脆
性酸化物支持体の表面に塗布し、次いで、CETMOコーティングが未だ濡れて
いるとき、又は乾いたとき、又はこの第一のコーティングを硬化させた後に、第
二のコーティングである別のCETMOコーティング又は異なるコーティング(
例えば、MPTMO)を塗布することが出来る。
かかる連続した別々の被覆を、この方法で、任意の数で塗布することが出来る
。更に、界面活性剤をこの方法(即ち、脆性酸化物支持体を、その表面を加水分
解されるシランベースの組成物で被覆する前及び/又は後で表面活性剤で被覆す
る)で塗布することが出来る。本発明のコーティングを塗布した後に、ハシモト
等(米国特許第4,891,241号)のような均等コーティングを塗布するこ
とが出来る。
本発明のコーティングを脆性酸化物支持体の表面に塗布することにより、これ
が本発明のコーティングを脆性酸化物支持体上の任意の前のコーティングに塗布
することをも含むことは理解されるべきである。前のコーティングの例は、産業
において典型的に塗布されるホット−エンド(hot-end)コーティングを含む。
本発明の方法で用いるシランベースの組成物は、水或は水溶液中約1〜約99
重量%、好ましくは約1〜約
30重量%、最も好ましくは約2〜約10重量%の平均濃度で水溶液中に存在さ
せることができる。
この加水分解されるシランベースの組成物を含む水溶液に関して、本発明の水
溶液を調製するためにシランベースの組成物に加える水の量は、生成する所望の
水溶液の濃度に基いている。一層希薄な加水分解されるシランベースの組成物は
、単に、脆性酸化物支持体の実質的に改善された強度を達成するために、加水分
解されるシランベースの組成物を含む水性の溶液を一層多く脆性酸化物支持体上
に被覆することが必要であることを意昧するにすぎない。
ここで用いる通りの「溶液」なる用語は、化学滴溶液、懸濁液、エマルジョン
、及び混合物を含む(それらの何れもが完全な混合を示しても又は不完全な混合
を示してもよい)。
加水分解されるシランベースの組成物を含む水溶液は、すべてを一度に調製す
ることが出来るが、これは、シランベースの組成物を製造設備において水に加え
ることを意昧する。別法として、加水分解されるシランベースの組成物を混ぜ物
の無い(ニート)又は濃縮したものとして調製し、ユーザー側で、脆性酸化物支
持体に実際被覆するための加水分解されるシランベースの組成物を含む水溶液を
調製するために水で希釈することが出来る。
更に、本発明の加水分解されるシランベースの組成物
を含む水溶液は、実質的に有機溶媒が存在しない、このことは、有機溶媒を意図
的にはこの溶液に加えないことを意昧する。しかしながら、幾つかの有機化合物
は、水と反応するシランベースの組成物又は硬化の際に反応する水溶液の不純物
及び/又は副生物として存在してよい。更に、市販されているシランベースの化
合物の内のいくつかは、有機溶媒を含んでいるかも知れないが、それは、この水
溶液に導入される際に希釈され、それで溶媒のパーセントは水溶液中のシラン濃
度にほぼ等しく或はそれ以下となる。一例はUPTMOである。
溶媒を加えることが溶液の安定性を増大させることが出来ることが知られてい
るのは勿論のことである。
下記の反応スキームは、加水分解されるシランベースの組成物を含む水溶液を
調製及び塗布する際起きると考えられる2つの反応を示す。
(R'O)3SiR+3H2O <---> (OH)3SiR"+3R'OH ---> Si-O-Si
コーティング
この反応において、トリアルコキシシランは、水中で反応して、トリシラノー
ルを溶液中に形成する。溶液中のトリシラノールは、オリゴマーを含み得る。次
いで、溶液中のトリシラノールは、硬化の際に縮合して重合した架橋したシロキ
サン(Si−O−Si)コーティングを形成する。このシロキサン(Si−O−
Si)コーテ
ィングは、一般に、R″基のような有機置換基を含む。
この反応スキームにおいて、R′Oは加水分解可能な任意の基にすることがで
きる。次のR’基がこの基準を最も良く満足する:−CH3、−C2H5及びーC
OCH3。しかしながら、この基準を満たす他の基は当業者に良く知られている
。
R基は、加水分解反応中に加水分解してR″基を形成し得るオルガノ官能基で
ある。このオルガノ官能基は、加水分解可能なシランの残基であってよい。加水
分解反応の後に及びもしR基が加水分解可能であるならば、R″基は、少なくと
も1つのヒドロキシル(OH)基を含む。もしR基が加水分解可能でないならば
、R及びR″は同じである(例えば、Rがビニル又はメチルのとき)。一般に、
上記の反応スキーム中のR基は、本発明のシランベースの組成物が、改善され又
は回復した強度とラベル貼付性との間の適当なバランスをもたらすように選択す
るのが好ましい。従って、R基の好適な例は、グリシドキシプロピル、2−(3
,4エポキシシクロヘキシル)エチル及び3,3−ジメトキシプロピルを含む。
更に、R″基の好適な例は、これらの好適なR化合物の加水分解したものである
。
上記の反応スキームは、決してシランベースの組成物を含む水溶液を調製する
方法を制限することを意昧しない。トリアルコキシシランで出発する代りに、任
意の加水分解可能なシランで丁度同じ程容易に始めることが出
来る。例えば、置換されたトリクロロシランのようなハライドシラン。
上記のように、加水分解に際して、R基は、R″基のようにヒドロキシル(O
H)含有となり得る。例えば、CETMO及びGPTMOは、共にR基内にエポ
キシ環を有し、水溶液中で加水分解するに際し、エポキシド環の開環によりジヒ
ドロキシ基を生じ、他方、R″基の残りは疎水性のままである。それ故、R″基
は、親水性(OH基により与えられる)及び疎水性のバランスを有する。R″基
内の親水性は、特に、強度及びラベル貼付性を改善する。
界面活性剤を加水分解されるシランベースの組成物を含む水溶液に加えて、脆
性酸化物支持体表面の回りの加水分解されるシランベースの組成物を含む水溶液
の被覆面積を改善することが出来、それは、脆性酸化物支持体の一層大きな強化
及び一層良好な外観を生じる。一般には、少量の界面活性剤のみを加えてシラン
コーティングが脆性酸化物支持体上で一層よく広がるようにする。非イオン性界
面活性剤が特にこの点で有用であった。かかる界面活性剤の一例は、オクチルフ
ェノキシポリエトキシエタノールである市販されているトリトンX−102(Un
ion Carbideより得られる)である。一般に、約0.001〜約1.0重量%(
溶液の全重量を基準にして)の界面活性剤を加えることが出来る。好ましくは、
約0.01〜約0.05重量%(溶液の全重量を基準に
して)の界面活性剤を加える。
当業者ならば、このシランベースの組成物を含む水溶液に、湿潤を改善し、又
は他の効果(例えば、UV安定性若しくは流動学的特性の制御)をもたらす目的
で他の化合物を加えることが出来ることを認識するものと思う。
これらのシランベースの組成物を含む水溶液のpHは、一般に、約1.5〜約
12の範囲に調整し、通常は、約2〜約4の好適範囲に調整する(何故なら、試
験中の水溶液はこのpH範囲において最も安定であることを示したからである)
。一般に、加水分解されるシランベースの組成物を含有する水溶液のpHは、選
択したR″基に基づいて調整する。水溶液のpHは、塩基性又は酸性化合物を加
えることにより所望のpHに調整することが出来る。
加水分解されるシランベースの組成物を含有する水溶液は、エージングによっ
て影響を与えることができ、これは終局的に脆性酸化物支持体の強化向上の量を
低減することになり得る。おもしろいことに、所定の情況では、わずかのエージ
ングは有利になることができる。例えばGPTMO。しかし、更にエージングす
ると、終局的に性質が低下する。加水分解されるシランベースの組成物を含有す
る水溶液の保存寿命は、組成物の組成基準に基づく。例えば、加水分解されるシ
ランベースの組成物が加水分解されたCETMOである水溶液に関し、脆
性酸化物支持体の強度を実質的に向上させる能力に何ら影響を与えないで、少な
くとも100日の保存寿命が可能である。
加水分解されるシランベースの組成物を含有する水溶液は、スプレーする、ド
リップする、浸漬する、ペイントする、或はその他の液、蒸気もしくはエーロゾ
ルを塗布するのに適した任意の技術により支持体表面に付着させ或は塗装する。
加水分解されるシランベースの組成物を含有する水溶液は、慣用のスプレー装置
を使用して、下記に検討する瓶のようなガラス容器の現在の商業生産及び処理に
おけるスプレー工程に加えて或は取り換えてスプレーとして塗装するのが好まし
い。
本発明のコーティングは、脆性酸化物支持体の任意の面(例えば、内部、外部
、或はそれらの部分)に直接塗装することができ或は脆性酸化物支持体と組成が
異なる外部層に塗装することができる。例えば、本発明のコーティングはスズ−
、チタン−、ケイ素−、もしくはその他の金属−酸化物層或はかかる物質の混合
物に塗装することができかつ依然脆性酸化物支持体を強化するのに有効になるこ
とができる。
瓶のようなガラス容器の生産では、瓶はコンベヤーラインにのって、1)酸化
スズのような無機スズの層を塗装するホットエンドコーティングフード;2)ア
ニールがま;及び3)滑剤スプレー工程を通過するのが典型的である。本発明の
方法を用いることにより、シランベー
スの組成物を含有する水溶液の塗布は、ガラス瓶がアニールがまを出て、コール
ドエンドコーティングと考えられるようになった後に、行われるのが好ましい。
シランベースの組成物を含有する水溶液は、水溶液の沸点より低い任意の温度
で塗装することができるが、室温で或は室温に近い温度で塗装するのが普通であ
る。
更に、シランベースの組成物を含有する水溶液は、水溶液の凝固点より高い任
意の脆性酸化物(例えば瓶)表面温度で塗装することができるが、脆性酸化物表
面温度は約20〜約200℃が好適であり、表面温度は約50〜約60℃が最も
好適である。
一旦、脆性酸化物支持体(例えばガラス容器)にシランベースの組成物を含有
する水溶液を塗被したら、塗被した脆性酸化物支持体は硬化炉のような硬化ユニ
ットに入り、そこで脆性酸化物支持体の表面は通常温度少なくとも約230℃を
得る。BTMOEのような所定のシランベースのコーティングに関し、230℃
より低い表面温度により有効な硬化が可能であるのは確かである。一旦この表面
温度が得られたら、有効な硬化が行われる。例えば、表面温度を少なくとも約2
30℃に約30秒間保つことができる。硬化する間に用いる温度は塗被した脆性
酸化物支持体をコーティングを褐変させないで硬化させる程に高くする必要があ
る。有効に硬化させるための温度範囲は、一部選択するR″基に基づく。例えば
、加水分解されたCETMOについて、約200℃より低
い温度は限界の結果をもたらし、約350℃より高い温度はコーティングを炭化
することになる。
本発明の方法における硬化工程は、任意の源のエネルギーを、処理される脆性
酸化物支持体の表面から、例えば水或はその他の非コーティング反応生成物を除
くのに充分な大きさで適用することによって行うことができる、但し、そのよう
な適用は脆性酸化物支持体或はコティング物質のいずれにも有害にならないこと
を条件とする。硬化工程は、エネルギーと時間との組み合わさった機能であるの
で、大きさの小さいエネルギーを比較的長い時間、或はその反対に、本明細書以
降に記述する通りに限る大きさの大きいエネルギーを比較的短い時間適用するこ
とを含むことができる。そのようなエネルギー源の例は下記を含む:マイクロ波
、赤外、紫外(UV)、照射或は周囲もしくは電気もしくはガス加熱炉における
ような高い温度に暴露する、これらを周囲圧力で、それより高いもしくはそれよ
り低い圧力で行う、或はそのような条件の組合せ。
硬化工程を出た後に、滑性にするために、上述した慣用の滑剤スプレー工程を
用いてポリエチレンのようなポリマーコーティングを脆性酸化物支持体に加える
ことができる。本発明のコーティングは、滑剤の付着性を、少なくとも前に検討
したホットエンドコーティングへの滑剤の付着性程に良好にさせることができる
。
本発明のコーティングにより、特に瓶製造に関し、滑
剤スプレー工程を回避するために、脆性酸化物支持体において充分な滑性を得る
ことが可能である。
本明細書中に記載する通りに、強度とは、試験片が突発破損(及び物品の破壊
)に耐えることができる最大荷重を言う。サンプルの形状寸法及び物品の用途に
応じて破損強度を測定するための方法は多数ある。これらは曲げ強度、垂直荷重
、破裂圧、同心環強度、及び衝撃テスティングを含む。
本発明の方法は、実際に脆性酸化物支持体を強化する。背景において上述した
通りに、理論的には、すべての脆性酸化物支持体、特にガラスは微細な傷により
或は少量の不純物の存在により多少損傷される。脆性酸化物支持体は、理論的に
は、ずっと大きな強度を有するはずであるので、本発明を脆性酸化物支持体への
強度を回復する方法として特徴付けることができよう、というのは、本発明の方
法は理諭的強度に一層近い度合の強度を脆性酸化物支持体に供しているからであ
る。
加水分解されるシランベースの組成物を含有する水溶液のコーティングを有す
る及び有しない脆性酸化物支持体の実際の強度を測定する一方法は、Journ
alof Strain Analysis、19巻、3号(1984)及びJ
ournal of Non−Crystalline Solids、38及
び39、419〜424頁(1980)に記載されている通りの同心環強度試験
により、これは当業者により一般
的に認められている試験である。
強度を測定する別の方法は、ランプ耐圧テスター(AGR,Intl.Lit
eratureから得られる)を使用するASTM Test C−147に記
載されている通りの破裂圧強度試験により、これもまた当業者により一般的に認
められている試験である。
強度を測定するそれ以上の方法は、AGRImpact Testerにより
提供される取扱説明書に記載されている通りの衝撃強度試験による。この試験は
工業上認められており、ペンシルバニア、バトラー、AGR,Int’l.から
得られるAGR衝撃テスターユニットを使用することによってなされる。その強
度試験も同様に当業者により一般的に認められている。
上述した通りに、本発明の加水分解されたシランベースの組成物を含有する水
溶液を塗布すると、脆性酸化物支持体の強度を相当に向上させる。相当な強度の
向上は、同心環強度、破裂圧強度、或は衝撃強度が少なくとも約10%向上する
ことによって立証される。強度の向上は少なくとも20%が好ましい。
当業者ならば、脆性酸化物支持体或は物品、例えばガラスの強度を増大させる
ことによって、強度及び全般的な機械的性能が実質的に同等な物品を形成するの
に要する酸化物支持体の量は少なくてすむことを認めるものと思う。すなわち、
例えば、瓶のようなガラス容器の特定の場合、瓶の重量はそれの未処理の対応品
に比べて軽くすることができる。その上、強度を増大させることにより、商業上
使用される間の製品の破損が少なくなる(例えば、破壊が少なくなる)に至る。
重合され、架橋されたシロキサン結合がコーティング内、並びにコーティング
と脆性酸化物支持体表面との間で生じることが理論上想定される。コーティング
は、表面に結台した後に、傷面にわたってSi−O−Si網状構造を形成するこ
とにより表面におけるクラックを直す作用をすることができる。傷の近辺にシロ
キサン結合が形成することは物品の破壊応力の増大をもたらす作用をする。
コーティングが前に損傷されたサンプルへの強度を実際に回復する或は増大す
るためには、応力集中傷が張力
のかかる面に及ぼす作用を最小にしなければならない。これは、張力のかかる面
において傷を部分的に或は完全に直すことを要する。耐圧試験するガラス容器に
ついて、圧力を上げるにつれて壁は実際外方向に曲がるので、張力を経験する面
は主に瓶の外面である。その外面は、充填する間、凸状状態を発現する面になる
のが普通である。
しかし、支持体への強度を必すしも回復しないでサンプルを衝撃破損するのに
要する荷重を増大させることが可能である。この技術は、引張強さを経験する側
面よりもむしろ衝撃が与えられる表面上にコーティングを利用する。(衝撃は容
器の内面において引張応力を誘発するのが普通である。) この場合の機構は、
コーティングが衝撃のエネルギーを、エネルギーが曲げ応力の形で支持体に伝達
されないように吸収する能力に基づく。破損について測定される衝撃荷重は増大
されることになるが、物体の曲げ強さは変わらなかったことになる。
商業生産されるガラス容弱は、加工した後短時間で、ケミカル蒸着を用いて金
属酸化物フィルムを被覆されるのが典型的であり、これはホット−エンドコーテ
ィング(HEC)と呼ばれる。このコーティングは普通酸化スズになるが、チタ
ン或はその他の金属酸化物にすることができ、かつ物理的性質、例えば導電性を
高めるためにその他の成分を有することができる。このコーティングは、厚さ約
50〜125Åにするのが典型的である。本
発明は、損傷されたガラスの強度を、前に付着されたHECが表面上に存在しよ
うとしまいと、回復或は増大する。
脆性酸化物支持体のラベル貼付性に関し、本発明の所定の硬化され、加水分解
されたシランベースのコーティングが、前に検討した通りにこのラベル貼付性を
損なわないことは理解されるべきである。ラベル貼付性は下記のラベル剥離試験
によって測定する。
4つの角を有しかつ面積約6平方インチ(39cm2)を有する紙ラベルを使
用する。ラベルを秤量した後に、National Starchから入手し得
る4242と識別されるカゼインタイプの接着剤を塗布する。カゼインタイプの
接着剤約0.6グラムをラベルの裏面(反対側)に塗布し、5mmのガラス棒或
は同様に造形された物で伸ばして接着剤をラベル上に均一に広げることによって
ラベル上に広げる。ラベルを脆性酸化物支持体の表面上にプレスし、室温におい
て最少2時間乾燥させる。ラベルのあらゆる角を手で、ラベルの一部が支持体の
あらゆる角からはがれるまではがす。コーティングは、本発明の目的から、脆性
酸化物支持体の表面上にラベルの約50重量%より多くが残る場合に、容認し得
るラベル貼付性を有すると考える。
本発明の被覆された脆性酸化物支持体のラベル貼付性(脆性酸化物支持体の表
面上に残るラベルの重量%を基準にする)は約60重量%より大きいのが好まし
く、約
70重量%より大きいのが最も好ましい。
脆性酸化物支持体上の硬化されたコーティングからの強度の相当の向上は、ま
た、湿度の有害作用に対する耐性の維持も示すことができる。実際、耐湿性試験
は、本発明のコーティングが被覆された脆性酸化物表面に改良された或は回復さ
れた強度をいかに良〈保持させることができるかを求めることの容認し得る方法
を供する。本発明のシランベースのコーティングが示すことができる優れたかつ
維持される耐湿性はR”基に依存するのが普通である。湿度が本発明のコーティ
ングに及ぼす影響を求めることの一方法は、支持体上の硬化されたコーティング
が通常およそ40%の相対湿度において経過した時間が3時間より短い場合の被
覆された脆性酸化物支持体の強度を、同じ被覆された脆性酸化物支持体を湿度9
0%に30日の期間暴露させた場合の強度と比べることである。そのような試験
では、脆性酸化物支持体に塗布した本発明の硬化されたコーティングの耐湿性が
有する強度の変化は約50%だけ、好ましくは約20〜30%だけ、最も好まし
くは0〜10%であり、これは、特に南合衆国のような高い湿度の環境に暴露さ
れるガラス瓶のために優れている。
おもしろいことには、加水分解されたシランベースのコーティングのすべてが
、脆性酸化物支持体に一旦被覆されて優れた耐湿性を供するわけではない。例え
ば、かつ比較として、R”がビニル或はメチルである加水分解
されたシランベースの組成物を脆性酸化物支持体に被覆して硬化させる場合に、
支持体の強度は相当に向上し、(例えば、R”がビニルである場合、110%向
上し(同心環試験)、R”がメチルである場合、200%向上する(同心環試験
))かつ優れた耐湿性が得られる(例えば、R”がビニルである場合、損失0%
(100%強度が維持される)、R”がメチルである場合、損失0%(100%
強度が維持される))。しかし、R”が2−(3、4−エポキシシクロヘキシル
)エチル或はグリシドオキシプロピルである加水分解されたシランベースの組成
物を脆性酸化物支持体に被覆して硬化させる場合に、被覆された支持体の強度は
相当に向上する(例えば、R”が2−(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチ
ルである場合、200%向上し(同心環試験)、R”がグリシドオキシプロピル
である場合、200%向上する(同心環試験))が、かなりの耐湿性が得られる
にすぎない(例えば、R”が2−(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルで
ある場合、損失40〜50%(50〜60%強度が維持される)、R”がグリシ
ドオキシプロピルである場合、損失90〜100%(0〜10%強度が維持され
る))。
これは、これらのコーティングのラベル貼付性を比較する場合に、なお一層お
もしろい:
しかし、前述した通りに、脆性酸化物支持体に塗布したコーティングは一種又
はそれ以上の加水分解されたシランベースの組成物の混合物にすることができる
。
すなわち、本発明者等は相当に向上した強度を、優れたラベル貼付性及び耐湿
性と共に供する混合物を見出した。R”がメチル及び2−(3、4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルである加水分解されたシランベースの組成物の混合物は優
れた一例である。そのような混合物を作る場合、混合物中の個々の成分のどれも
が所望の性質の内のいずれも減じないことがなお一層すばらしいことである。例
えば、MTMOの存在することはラベル貼付性を減じない。
本発明の加水分解されたシランベースの組成物を含有する水溶液は、特に、水
溶液中に有機溶媒が実質的に存在しないことの故に、非引火性である。
脆性酸化物支持体、特にガラス容器を被覆する場合、加水分解されたシランベ
ースの組成物は容器上に目に見えないのが好適である。シランコーティングは、
硬化する際に、変色したり或は表面模様付きになるべきでな
い。本発明の加水分解されたシランベースの組成物はこの基準を満足する。いく
つかの商業用途では、拡散される(いくらかの曇り或はフレスコ)コーティング
が望まれることに留意される。本発明のコーティングは、また、塗布温度(例え
ば、脆性酸化物支持体表面温度)約80゜〜約100℃を用いることにより、こ
の拡散された外観も可能である。
更に、着色コーティングを作るために、着色染料を水溶液に加えることができ
る。適した染料の例は下記を含む:Celestineブルー、Bismark
ブラウン、及びEriochromeブラック。
更に、染料は、硬化及びスプレー付着量の度合を示すために、水溶液において
使用することができる。加えて、紫外線遮断剤及び蛍光発光剤のようなその他の
成分を水溶液に入れることができる。蛍光発生剤を入れることは、被覆された脆
性酸化物支持体が「暗やみで輝く」性質を有するのを可能にすることになる。
本発明のコーティングは、また、有利なことに、支持体表面への目に見える擦
り傷損傷を隠す能力を有する。これは、瓶が充填ラインを通る多数のサイクルか
ら終局的に瓶の回りに白化トラックを発現する詰め替えのできる瓶工業において
特に望ましい。
本発明を下記の例によって更に明白にするが、下記の例は純然と本発明の例示
であることを意図するものである。例1
本例では、ソーダ石灰ガラス棒をVickersダイヤモンドでへこませて表
面におよそ50マイクロメーター(μm)の傷を生じた。これらの棒サンプルの
曲げ破壊を試験して平均強度56MPaを有していた。同じ傷を有するサンプル
に、ビニルトリメトキシシラン(VTMO)の10重量%水溶液をスプレー塗被
した。溶液はpHを3.0〜3.4に調整する程の硫酸を含有した。次いで、サ
ンプルを200℃において15分間熱処理し、曲げの試験をした。これらのサン
プルの平均強度は56MPaから90MPaに増大した。例2
例2は例1の部分的変更である。本例では、サンプルは再びへこませた棒であ
り、溶液は例1に記載した通りにして酸性にした10重量%のVTMOであった
。この溶液は、また、非イオン性界面活性剤Triton X−102も含有し
た。へこませたサンプルは、硬化した後に、強度が56MPaから93MPaに
増大した。例3
例3は例1に同じであるが、用いたシランはメチルトリメトキシシラン(MT
MO)であった。対照サンプルは平均強度62MPaを有していた。塗被しかつ
硬化した際に、曲げ強度は96MPaに増大された。例4
例4はMTMOを用いた例2の反復である。平均の対
照強度は再び62MPaであったが、強化されたサンプルは平均103MPaで
あった。例5及び6
例5及び6は、それぞれ例1及び2の反復であるが、用いたシランはメタクリ
ルオキシプロピルトリメトキシシラン(MPTMO)であった。これらのサンプ
ルについて、平均の対照強度は60MPaであった。
これらのサンプルは、一旦塗被したら、上記した通りにして熱硬化させたが、
また硬化を高めるために、更にUV照射に暴露した。例5についての強化された
サンプルは平均強度126MPaに達し、例6についての強化されたサンプルは
124MPaに達した。例7
本例は平板ガラスサンプルの処理を例示するものであり、平板ガラスサンプル
はVickersダイヤモンドでへこませて調節した傷を形成した。サンプルは
、90μmの傷を生成するようにへこませた。これらのサンプルに、3つのシラ
ンの同じ重量割合からなるシラン溶液を塗被した。総括のシラン濃度は水中10
重量%であったが、各々のシランの量は約3.33重量%であった。溶液はpH
を3.0〜3.4にもたらす程の硫酸を含有した。湿潤性を増大させるために、
非イオン性界面活性剤のTriton X−102を0.75重量%の量で加え
た。1:1:1溶液はグリシドオキシプロピルトリメトキシシラン(GPTMO
)、2−(3、4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン(CETMO)、及びMTMOか
らなるものであった。
対照強度は45MPaであったが、1:1:1溶液で処理したサンプルは、1
25℃において15分硬化した後に、225℃において10分間硬化することか
らなる二段硬化の後に160MPaになり、強度の増大は約3.5倍であった。
たとえMTMO(それ自体ではラベル貼付性不良を示すのが普通である)が配合
物中に存在したとしても、この混合物についても、良好なラベル貼付性が見られ
た。例8
例3に記載するのと同じ対照サンプルを、GPTMO及びCETMOの1:1
溶液を、また全濃度10重量%で用いて強化した。溶液はpHを3.0〜3.4
にもたらす程の硫酸を含有した。これらのサンプルは例1に記載するのと同じ熱
処理を受けた。処理したサンプルの強度は出発強度の45MPaから118MP
aに増大され、強度の増大は約2.6倍であった。例9
例3に記載するのと同じ傷をこはく瓶の側壁につけた。これらの傷をつけた容
器の平均破裂圧は1.9MPaであった。傷をつけた瓶を、次いでCETMOの
10重量%溶液及び例3に記裁するのと同じ硬化手順を用いてシラン処理した。
処理した対照の傷をつけたサンプルの平均破裂強度は3.2MPaに増大され、
傷をつ
けた対照サンプルに比べて68%増大した。例10
標準の12オンス(oz.)ビール瓶を例3及び9に記載する通りにしてへこ
ませた。これらの傷をつけた容器の平均破裂圧は1.9MPaであった。サンプ
ルに例7に記載する通りにして1:1:1溶液を塗被し、硬化させた。平均破裂
圧は対照値の1.9MPaから処理したサンプルについての3.5MPaに増大
された。例11
軽量の12oz.瓶を上記した通りにしてへこませ、これに例9に記載する1
0%CETMO溶液を塗被した。へこませた対照についての平均破裂圧は1.5
MPaであった。例3に記載する通りにしてスプレー塗被し、次いで硬化した際
に、瓶の平均破裂圧は2.6MPaに増大された。例12
軽量の12oz.瓶に受け入れたままの状態で10重量%CETMO溶液を塗
被した。対照サンプルの破裂強度は1.6MPaであった。塗被し、硬化させた
サンプルは平均破裂強度3.0MPaを有していた。例13〜16
これらの例では、ソーダ石灰平板ガラス試験片を例1に記載する通りにしてV
ickersダイヤモンドチップでへこませて表面上に50μmの傷を生じた。
これらのサンプルを同心環つかみ具(fixture)で試験
した。これらの未被覆サンプルの平均強度は69MPaであった。例13
シランを適した酸、例えばH2SO4でpH2.5に酸性にした水に加えて10
重量%混合物にすることによってMPTMOの懸濁液を調製した。Triton
X−102 0.5重量%を加え、その組成物を室温において24時間エージ
した。室温において24時間した後に、縮合オリゴマーが相分離し、懸濁液を形
成した。この懸濁液を、傷領域にわたってドリップ塗被しかつ125℃で15分
間熱処理した後に、UV硬化させることによって塗布した。平均の平板ガラス強
度は223MPaであった。例14
メタクリルオキシプロピルメチルジエトキシ−シラン(MPMDEO)を、例
10に記載するのと同じ手順を用いるが、界面活性剤を1重量%レベルで用いて
調製した。懸濁液を平板ガラス上にドリップ塗被しかつコーティングを125℃
で15分間硬化させた後に225℃で10分間硬化させた。処理した平板ガラス
試験片は平均強度143MPaを有していた。例15
ジメチルテトラメトキシシロキサンとMPMDEOとの1:1重量混合物を含
有する10重量%懸濁液を例10に記載する通りにして調製したが、酢酸を用い
て
pHを3.5に調整し、界面活性剤を加えなかった。サンプルは例14に記載す
る通りの二重の硬化を受けた。処理した平板ガラス試験片は平均強度193MP
aを有していた。例16
ジ−t−ブトキシジアセトキシシラン(DBDAS)とMPMDEOとの1:
1重量混合物を含有する10重量%懸濁液を例14に記載する通りにして調製し
たが、H2SO4を用いてpHを3.5に調整し、かつTriton X−102
0.025重量%を加えた。サンプルは例12に記載する通りの二重の硬化を
受けた。処理した平板ガラス試験片は平均強度152MPaを有していた。例17
本例では、ソーダ石灰平板ガラス試験片をVic−kersダイヤモンドでへ
こませておよそ50μmの傷を生じた。サンプルを同心環つかみ具で試験して平
均強度69MPaを有していた。水中DBDAS 10重量%の溶液を酢酸で調
整してpH3.5にした。その溶液を平板ガラス試験片にドリップ塗被し、その
物を125℃で15分間熱硬化させた。硬化させた試験片は平均強度133MP
aを有していた。例18
平板ガラス試験片を例17の通りにして処理した。水中GPTMO 10重量
%の溶液のpHをH2SO4で
調整して3.5にした。その溶液を室温において2週間貯蔵した後に、傷をつけ
たスライドにその溶液をドリップ塗被し、初め125℃で15分間硬化させ、次
いで225℃で10分間硬化させた。平均強度は219MPaであった。例19
ソーダ石灰平板ガラス試験片を丸いダイヤモンドチップでへこませて容易に目
に見える衝撃傷を生じた。試験片は平均同心環強度43MPaを有していた。
水中CETMO 30重量%の水溶液のpHをH2SO4で調整して3.5にし
た。その溶液を傷をつけたスライドにドリップ塗被し、125℃で15分間熱硬
化させ、次いで225℃で10分間熱硬化させた。平均強度は61MPaであっ
た。例20
ソーダ石灰平板ガラス試験片をVickersダイヤモンドでへこませておよ
そ50μmの傷を生じた。これらのサンプルを同心環つかみ具で試験して平均強
度69MPaを有していた。N−(3−トリエトキシシリルプロピル)−4−ヒ
ドロキシブチルアミド(HBTEO)10重量%の溶液を水において調製し、3
0日間静置させた。pHは9.5であった。次いで、傷をつけたスライドにその
溶液をドリップ塗被し、125℃で15分間、次いで225℃で10分間二重硬
化させた。処理した後の試験した平均強度は266MPaであった。例21
ソーダ石灰平板ガラス試験片をVickersダイヤモンドでへこませておよ
そ50μmの傷を生じた。これらのサンプルを同心環つかみ具で試験して平均強
度69MPaを有していた。
平板ガラス試験片に未希釈のMPTMOをドリップ塗被し、次いでそれらをU
V硬化装置をエネエルギーレベル5.3ジュール/cm2/パスで3回通過させ
ることによって硬化させた。そのように処理した試験片の平均強度は104MP
aに増大された。例22
ソーダ石灰平板ガラス試験片を例21に記載する通りにしてへこませ、次いで
これに150Åの熱分解析出SnO2を被覆した。次いで、サンプルをアニール
して残留応力を取り除いた。スズ−酸化物被覆された対照サンプルは強度約83
MPaを有していた。
SnO2被覆された試験片を、次いで例3及び4に記載する通りにしてMTM
Oの10重量%溶液で処理し、強度210MPaを有する試験片を生成した。例23
ソーダ石灰平板ガラス試験片をVickersダイヤモンドでへこませておよ
そ50μmの傷を生じた。これらのサンプルを同心環つかみ具で試験して平均強
度69MPaを有していた。水中3、3−ジメトキシプロピルトリメトキシシラ
ン(DMPTMO)の10重量%溶液
を調製し、pHを調整して3.5にした。室温において2時間静置させた後に、
溶液の一部を用いて傷をつけたスライドにドリップ塗被した。次いで、スライド
を125℃で15分間、次いで225℃で10分間硬化させた。処理したスライ
ドについての平均強度は88MPaであった。DMPTMO溶液の 1H核磁気共
鳴(NMR)分析は、シラントリオールの−CH(OCH3)2基だけを4.41
(triplet)ppmにおけるシグナルとして示した。
同じ溶液の別の部分を、室温において192時間静置させた後に、用いて同様
に傷をつけた異なるスライドにドリップ塗被し、次いで上記の通りにして硬化さ
せた。これらのスライドの平均強度は256MPaであった。この溶液のNMR
分析は、シラントリオールの−CH(OH)(CH3)、−CH(OH)2、及び
−CHO基を、それぞれ4.55(triplet)、4.90(triple
t)及び9.63(singlet)ppmにおけるシグナルとしておよその存
在度4:4:2と平衡して示した。例24
本発明を下記の手順に基づいて瓶詰製造設備において試験した;16オンスの
ガラス飲料用容器120個を、AGRランプ圧力テスターを使用して処理する前
に耐圧試験した。測定した平均破裂圧は422psi(2.9MPa)であり、
300psi(2.1MPa)より低
い圧力で破壊した瓶のバーセンテージは15%であった。処理プロセスは本発明
の溶液(特には、CETMO)をスプレーし、熱硬化して230℃又はそれより
良好を達成した後に、標準のコールド−エンド−コーティングを塗布することか
らなるものであった。この処理を有する容器120個を上記したのと同じように
して破裂圧試験し、平均破裂圧490psi(3.4MPa)(16%の増大)
及び300psi(2.1MPa)より低い圧力での破損率6%(57%の低下
)を生じた。例25
Vickersでへこませたフロートガラスに、pH3.4及びTriton
X−102界面活性剤0.05%を有する3−ウレイドプロピルトリメトキシ
シラン(UPTMO)の10%水溶液をドリップ塗被した。次いで、サンプルを
125℃で15分間熱処理した後に、225℃で10分間熱処理した。同心環強
度は下記であった:
未被覆 9588psi(66.1MPa)
被覆 25492psi(176MPa)例26
例25を反復したが、シランは1、2−ビス(トリメトキシシリル)エタンで
あった。対照サンプルは平均同心環強度11566psi(79.8MPa)を
有して
いた。塗被して硬化させた後に、平均同心環強度は19728psi(136M
Pa)であった。例27
例26を再び反復したが、熱処理は単に125℃で15分間加熱することから
なるものであった。平均強度は11566psi(79.8MPa)(未被覆)
から塗被して硬化させた後に23799(164MPa)になった。例28
例25を反復したが、シランは1、2−ビス(3−トリメトキシシリルプロポ
キシ)エタンであった。BTMOPEを下記の手順を用いて造った。
臭化アリル0.7モルを、エチレングリコール0.33モルと、50%水酸化
ナトリウム水溶液1.25モルと、塩化トリブチルメチルアンモニウム0.02
5モルとの撹拌混合物に1.5時間かけて滴下して加えた。混合物を80〜90
゜で12時間加熱した。混合物を冷却して25℃にし、水性相が分離し、これを
廃棄した。有機相をエチルエーテル5容積で希釈し、飽和塩化ナトリウム溶液で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で蒸留することにより、50トル
における沸点89〜90℃の1、2−ビス(アリルオキシ)エタン、BAOEが
分離された。
BAOE 0.075モルと、キシレン中の白金ジビニル複合体(Hu1s
America,cat #
PC072)50マイクロリットルとの混合物を加熱して85℃にした。トリメ
トキシシラン(AldrichChem.Co.)0.160モルを撹拌混合物
に不活性雰囲気下で2時間の期間かけて滴下して加えた。混合物を85℃で2時
間撹拌し、次いで減圧下で蒸留した。BTMOPEが0.25トルで沸点135
〜136℃を有するフラクションとして分離された。サンプルの同心環強度は1
0139psi(69.9MPa)(未被覆)から塗被して硬化させた後に29
183(201MPa)に変わった。例29
例27を、例28のシランを用いて反復した。塗被されかつ硬化されたサンプ
ルの強度は平均30153psi(208.0MPa)であり、一方、対照は平
均10139psi(69.9MPa)であった。例30
Celestine Blue染料(CAS # 1562−90−9)0.
5重量%を、TritonX−102界面活性剤0.025%も含有するCET
MOの5%溶液に加えた。次いで、その溶液を、16oz飲料用容器に溶液2.
0g/瓶を用いてスプレー塗布した。次いで、サンプルを700℃に設定した赤
外線加熱炉に入れて33秒間熱処理した。被覆された瓶は均一な青色コーティン
グを有した。例31
Triton X−102界面活性剤0.05%を含有する10%CETMO
溶液に、Uvinul MS−40(BASF Corp.から得られる)及び
CBS−X(Ciba−Geigy Corp.から得られる)を各々1重量%
加えた。溶液を平板ガラスにスプレー塗布した。サンプルを、例25の方法を用
いて熱処理した。最終のコーティング厚さは0.9マイクロメーターであった。
サンプルを、塗被して硬化させる前及び後の紫外線透過度について測定した。結
果は下記を示した:
例32
シラン混合物を下記の通りにして調製した:
Nafion50ペルフッ素化酸性樹脂1グラム、GPTMO 2グラム(0
.0085モル)、及び脱イオン水2グラム(0.11モル)を一緒に室温のプ
ラスチック瓶の中に加えた。次いで、15分した後に、更に水91.9グラムを
、MTEO(メチルトリエトキシシラン)3グラム(0.017モル)及びTr
iton
X−102 0.1グラムと共に加えて溶液を合計100グラムにした。
この配合物(1時間及び20日経た)を、1分ラインシミュレーティド16o
z飲料用瓶に表面温度55℃で(AGRラインシミュレーターを使用して)スプ
レー塗布した。瓶を平均表面温度225℃において30秒間硬化させた。瓶は、
未処埋の対照に比べて、それぞれ51及び71%の破裂圧の増大を示した。
次いで、瓶は、接着剤0.6グラムを含有する0.6グラムのラベル(4つの
角を有する)を表面に塗布させた。接着剤を室温で16時間(夜通し)硬化させ
た。瓶は、ラベルを取り去ろうとする4つの試みを行った場合(すなわち、ラベ
ルを手によりあらゆる角で、ラベルの一部が引き離されるまで剥離した)、ラベ
ルの残率(凝集破壊)75〜80%を示した。同じタイプの瓶に同じようにして
塗布した、MTEO 5グラム及びTriton X−102 0.1グラムの
比較し得る1時間経た配合物はラベルの残率(接着剤破壊)を示さなかった。例33
矩形のアルミナ棒を3点曲げで試験して本発明がそれを強化する能力を評価し
た。アルミナサンプル(n=6)の半分を対照として、3点曲げ配置で形造った
Instronを使用して試験した。サンプルの他の半分に、CETMO 10
重量%/Triton X −
102 0.025重量%/RP−40(T.H.Goldschmidt、ド
イツから得られる)0.025重量%配合物をスプレー塗布し、2段熱処理プロ
トコル(125℃で15分、次いで225℃で10分)を用いて熱硬化させた。
対照サンプルは平均破壊強度23,300psi(1,640Kg/cm2)を有し、
処理したサンプルは平均強度28,200psi(1,980Kg/cm2)を有して
いた。これは平均の増大21%を表わす。
ハシモト等が米国特許第4,891,241号の25欄、27〜29行に挙げ
る比較例1、2及び3に関して報告する、シランだけをコーティングとして使用
した場合に、強度の増大を見出さなかったと言う結果に鑑みれば、本発明を記載
する例の処理によって与えれる強度の向上度は極めて驚くべきことである。本明
細書中上述した通りに、ハシモト等が記載するような追加の処理を用いず、その
上処理したガラスの強度の向上は未処理の対照に比べて2倍又はそれ以上に増大
し、観測される強化のばらつきは比較的小さい。本発明によって与えれる向上は
、ハシモト等が5欄、36行以降において、シロキサン単独による支持体の処理
では強化を生じるのに不十分であり、ポリマーオーバーコートが報告される強度
を発現させるために必須であると述べている教示に鑑みれば、特に驚くべきこと
である。
発明のその他の実施態様は、当業者にとり、本明細書
中に開示する発明の明細事項及び実施を考慮すれば明らかになるものと思う。明
細事項及び例は単に例示と考えるべきことを意図し、発明の真の範囲及び精神は
下記の請求の範囲によって示す。
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(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
C09D 183/04 PMM 7242−4J
(72)発明者 パパヌー,ビクター デニス
アメリカ合衆国 19801 ペンシルベニア,
ドイルズタウン,サンディ ノル ドライ
ブ 197
(72)発明者 ダークス,ライアン リチャード
アメリカ合衆国 19343 ペンシルベニア,
グレンムーア,ターンベリ サークル
2006
(72)発明者 コンラッド,ニール ダグラス
アメリカ合衆国 08628 ニュージャージ
ー,ウェストトレントン,シーニック ド
ライブ 1909