JPH0849379A - 階段ユニット及びそれを用いた施工方法 - Google Patents
階段ユニット及びそれを用いた施工方法Info
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- JPH0849379A JPH0849379A JP6208029A JP20802994A JPH0849379A JP H0849379 A JPH0849379 A JP H0849379A JP 6208029 A JP6208029 A JP 6208029A JP 20802994 A JP20802994 A JP 20802994A JP H0849379 A JPH0849379 A JP H0849379A
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- unit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 階下の階段ユニットを基礎に設置すること
で、階段ユニット内の階段を利用して昇降できる階上組
立て用の足場を階段ユニットの上面に確保できる施工方
法を提供すること。 【構成】 階下を階段ユニット10で構築し、その階上
をパネル工法で構築する施工方法である。階下の階段ユ
ニット10は、階下用床パネル20と、その床パネル1
2の縁部に立設される壁パネル30と、その壁パネル3
0の天面に取り付けられる階上用床パネル60と、を用
いて工場に構築される。さらに、工場にて部屋ユニット
10内に階段50を備え付けて、階段ユニット10が構
築される。階上用床パネル60には、階段50と対向す
る領域に吹き抜け用切欠部62が形成されている。この
階段ユニット10を、建築現場の基礎上に固定する。こ
の後、階段ユニット10内の階段50により昇降できる
階上用床パネル60を足場として、その階上の壁パネル
を取り付け固定する。
で、階段ユニット内の階段を利用して昇降できる階上組
立て用の足場を階段ユニットの上面に確保できる施工方
法を提供すること。 【構成】 階下を階段ユニット10で構築し、その階上
をパネル工法で構築する施工方法である。階下の階段ユ
ニット10は、階下用床パネル20と、その床パネル1
2の縁部に立設される壁パネル30と、その壁パネル3
0の天面に取り付けられる階上用床パネル60と、を用
いて工場に構築される。さらに、工場にて部屋ユニット
10内に階段50を備え付けて、階段ユニット10が構
築される。階上用床パネル60には、階段50と対向す
る領域に吹き抜け用切欠部62が形成されている。この
階段ユニット10を、建築現場の基礎上に固定する。こ
の後、階段ユニット10内の階段50により昇降できる
階上用床パネル60を足場として、その階上の壁パネル
を取り付け固定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、階下を階段ユニットで
構築し、その階上をパネル工法にて構築する施工方法に
関する。
構築し、その階上をパネル工法にて構築する施工方法に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
建築物の工期の短縮化及び現場施工の容易化の目的によ
って、工業化住宅、特に工場において部屋ユニットを形
成し、この部屋ユニットを建築現場において組立て、建
物を形成するユニット工法が推進されている。
建築物の工期の短縮化及び現場施工の容易化の目的によ
って、工業化住宅、特に工場において部屋ユニットを形
成し、この部屋ユニットを建築現場において組立て、建
物を形成するユニット工法が推進されている。
【0003】このユニット工法においては、従来、木質
パネル等を用いた壁式構造のユニットを用いるものが知
られているが、このユニット工法における部屋ユニット
の形成に関しては、複数の床パネルを連結して所定の広
さの床部分を形成し、この床部分の外周に複数の壁パネ
ルを立設固定して壁部分を形成し、この壁部分の上部開
口に天井を取り付けてボックス状に形成するようにして
いた。
パネル等を用いた壁式構造のユニットを用いるものが知
られているが、このユニット工法における部屋ユニット
の形成に関しては、複数の床パネルを連結して所定の広
さの床部分を形成し、この床部分の外周に複数の壁パネ
ルを立設固定して壁部分を形成し、この壁部分の上部開
口に天井を取り付けてボックス状に形成するようにして
いた。
【0004】従来の部屋ユニットでは、階下の作業はユ
ニット工法により作業負担が軽減されるが、その階上作
業はまったく改善されていなかった。すなわち、階下の
部屋ユニットを基礎上に設置して構築した後は、階上の
床パネル、壁パネルの組み付け作業を、建築現場周囲に
付設した組み立て足場を利用していた。建物内部には、
階下の部屋ユニットの壁パネル天面を足場として利用す
るしかなかった。
ニット工法により作業負担が軽減されるが、その階上作
業はまったく改善されていなかった。すなわち、階下の
部屋ユニットを基礎上に設置して構築した後は、階上の
床パネル、壁パネルの組み付け作業を、建築現場周囲に
付設した組み立て足場を利用していた。建物内部には、
階下の部屋ユニットの壁パネル天面を足場として利用す
るしかなかった。
【0005】さらに加えて、階上の施工作業を行うに
は、階下から階上に階段を利用して移動する必要があ
る。このため、従来より建築現場の周囲に仮設された組
み立て足場の階段を利用していた。また、階段部分を予
めユニット化しておき、現場に設置することで、この階
段ユニットを作業用階段として利用する事も考えられ
る。しかし、その階段を利用しても、階上の施工を行う
ためには組み立て足場に乗り移る必要があり、利用価値
が少なかった。
は、階下から階上に階段を利用して移動する必要があ
る。このため、従来より建築現場の周囲に仮設された組
み立て足場の階段を利用していた。また、階段部分を予
めユニット化しておき、現場に設置することで、この階
段ユニットを作業用階段として利用する事も考えられ
る。しかし、その階段を利用しても、階上の施工を行う
ためには組み立て足場に乗り移る必要があり、利用価値
が少なかった。
【0006】本発明は、上記した従来技術の問題点を除
くためになされたものであって、その目的とするところ
は、階下の階段ユニットを基礎に設置することで、階上
組立て用の足場を階段ユニットの上面に確保し、しかも
その足場への移動を階段ユニット内の階段を利用して行
うことで、階上の組み立て作業を大幅に軽減できる階段
ユニット及びそれを用いた施工方法を提供することにあ
る。
くためになされたものであって、その目的とするところ
は、階下の階段ユニットを基礎に設置することで、階上
組立て用の足場を階段ユニットの上面に確保し、しかも
その足場への移動を階段ユニット内の階段を利用して行
うことで、階上の組み立て作業を大幅に軽減できる階段
ユニット及びそれを用いた施工方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、階下用床面部と、その床面部の縁部に立設される壁
面部と、その壁面部の天面に取り付けられる階上用床面
部と、前記階下用床面部と前記階上用床面部とを結ぶ階
段と、を少なくとも有し、前記階上床面部には前記階段
に対向する位置に開口部が形成されたことを特徴とす
る。
は、階下用床面部と、その床面部の縁部に立設される壁
面部と、その壁面部の天面に取り付けられる階上用床面
部と、前記階下用床面部と前記階上用床面部とを結ぶ階
段と、を少なくとも有し、前記階上床面部には前記階段
に対向する位置に開口部が形成されたことを特徴とす
る。
【0008】請求項2に記載の発明は、階下を階段ユニ
ットで構築し、その階上をパネル工法で構築する施工方
法であって、階下用床面部と、その床面部の縁部に立設
される壁面部と、その壁面部の天面に取り付けられる階
上用床面部と、前記階下用床面部と前記階上用床面部と
を結ぶ階段と、を少なくとも有し、前記階上床面部には
前記階段に対向する位置に開口部が形成された前記階段
ユニットを予め工場にて構築し、その階段ユニットを建
築現場の基礎上に固定する工程と、前記階段ユニット内
の前記階段により昇降できる前記階上用床面部を足場と
して、その階上の壁パネルを取り付け固定する工程と、
を含むことを特徴とする。
ットで構築し、その階上をパネル工法で構築する施工方
法であって、階下用床面部と、その床面部の縁部に立設
される壁面部と、その壁面部の天面に取り付けられる階
上用床面部と、前記階下用床面部と前記階上用床面部と
を結ぶ階段と、を少なくとも有し、前記階上床面部には
前記階段に対向する位置に開口部が形成された前記階段
ユニットを予め工場にて構築し、その階段ユニットを建
築現場の基礎上に固定する工程と、前記階段ユニット内
の前記階段により昇降できる前記階上用床面部を足場と
して、その階上の壁パネルを取り付け固定する工程と、
を含むことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1及び2の発明によれば、予め工場に
て、階段ユニットに階上用床面部が組み込まれている。
これにより、階段ユニットの構造強度が増大することに
加えて、構造体である階上用床面部の表面が平坦である
ことから、部屋ユニットの設置後階上の壁面部などを組
み立てる際に、階上用床面部を足場として利用でき、安
全な作業空間を確保できる。また、この階段ユニットの
階段を利用して、階上床面部にて兼用される足場に乗り
降りすることができる利点もある。平坦な階上用床面部
の上に防水シートを被せることで、雨水が溜まらない防
水対策を施すことができる。
て、階段ユニットに階上用床面部が組み込まれている。
これにより、階段ユニットの構造強度が増大することに
加えて、構造体である階上用床面部の表面が平坦である
ことから、部屋ユニットの設置後階上の壁面部などを組
み立てる際に、階上用床面部を足場として利用でき、安
全な作業空間を確保できる。また、この階段ユニットの
階段を利用して、階上床面部にて兼用される足場に乗り
降りすることができる利点もある。平坦な階上用床面部
の上に防水シートを被せることで、雨水が溜まらない防
水対策を施すことができる。
【0010】階段ユニットを工場で生産する利点は、そ
の階段ユニットを構築するのに他の部屋ユニットと比較
して多くの作業項目を要するからである。この階段ユニ
ットの工業化を進めることで、現場での作業負担が大幅
に軽減される。また、内部に何の設備もない他の部屋の
工業化を進めると、現場での作業項目の減少がさほど図
れないばかりか、その部屋ユニットの輸送は空間の占有
率が多いため輸送スペースが増大して輸送コストが高く
なる。この欠点がない階段ユニットの工業化を促進する
ことが、コストの低減、工期の短縮に大きく寄与でき
る。
の階段ユニットを構築するのに他の部屋ユニットと比較
して多くの作業項目を要するからである。この階段ユニ
ットの工業化を進めることで、現場での作業負担が大幅
に軽減される。また、内部に何の設備もない他の部屋の
工業化を進めると、現場での作業項目の減少がさほど図
れないばかりか、その部屋ユニットの輸送は空間の占有
率が多いため輸送スペースが増大して輸送コストが高く
なる。この欠点がない階段ユニットの工業化を促進する
ことが、コストの低減、工期の短縮に大きく寄与でき
る。
【0011】
【実施例】次に、階段ユニット及び浴室ユニットを用い
た施工方法に本発明を適用した実施例について、図1を
用いて説明する。
た施工方法に本発明を適用した実施例について、図1を
用いて説明する。
【0012】図1は、予め先に設置された階段ユニット
10に対して、相隣接する別の浴室ユニット80をクレ
ーンで吊り上げ、浴室ユニット80を階段ユニット10
の側面及び基礎100の上に接合固定する状態を表す斜
視図である。
10に対して、相隣接する別の浴室ユニット80をクレ
ーンで吊り上げ、浴室ユニット80を階段ユニット10
の側面及び基礎100の上に接合固定する状態を表す斜
視図である。
【0013】階段ユニット10は、例えばパネル工法に
て構築され、1階床パネル20、壁パネル30、外壁サ
イディング40、階段50、2階床パネル60及び間仕
切パネル70により構成されている。
て構築され、1階床パネル20、壁パネル30、外壁サ
イディング40、階段50、2階床パネル60及び間仕
切パネル70により構成されている。
【0014】1階床パネル20は、複数の単位パネルを
連結して床部分を形成している。1階壁パネル30は、
1階床パネル20の上に複数の単位パネルを立設し、こ
れら単位パネルを接着材等により連結して壁部分を形成
している。1階壁パネル30により形成される階段ユニ
ット10の側面のうち、浴室ユニット80に対面する一
つの側面は、間仕切パネル70で構成されている。この
間仕切パネル70については後述する。外壁サイディン
グ40は、4つの側面のうち屋外に面する2つの側面に
おいて、1階壁パネル30の外側面に接合されている。
連結して床部分を形成している。1階壁パネル30は、
1階床パネル20の上に複数の単位パネルを立設し、こ
れら単位パネルを接着材等により連結して壁部分を形成
している。1階壁パネル30により形成される階段ユニ
ット10の側面のうち、浴室ユニット80に対面する一
つの側面は、間仕切パネル70で構成されている。この
間仕切パネル70については後述する。外壁サイディン
グ40は、4つの側面のうち屋外に面する2つの側面に
おいて、1階壁パネル30の外側面に接合されている。
【0015】階段50は、図1においては、階段ユニッ
ト10内に、長方向Aに単位パネル3枚分の幅、短方向
Bに単位パネル1枚分の幅の空間を利用して、1階床パ
ネル20と2階床パネル60の間に架設されている。
ト10内に、長方向Aに単位パネル3枚分の幅、短方向
Bに単位パネル1枚分の幅の空間を利用して、1階床パ
ネル20と2階床パネル60の間に架設されている。
【0016】2階床パネル60は、1階壁パネル30の
天部に取り付けられている。ただし、階段50と対向す
る領域は、吹き抜け用開口部または切欠部62として切
り欠かれている。
天部に取り付けられている。ただし、階段50と対向す
る領域は、吹き抜け用開口部または切欠部62として切
り欠かれている。
【0017】次に、2階床パネル60と1階壁パネル3
0の接合状態を、図2を用いて詳細に説明する。図2
は、階段ユニット10の構造を表す側面図である。1階
壁パネル30は四角枠状に組まれた芯材34にて枠体を
構成し、その両面に面材32を固着するようにしてい
る。1階壁パネル30の天部、即ち芯材34の露出した
部分34aに、2階床パネル60の芯材64の下面64
aが直角に接合されている。この時、外壁サイディング
40と2階床パネル60の間には、胴差68が設けられ
ている。
0の接合状態を、図2を用いて詳細に説明する。図2
は、階段ユニット10の構造を表す側面図である。1階
壁パネル30は四角枠状に組まれた芯材34にて枠体を
構成し、その両面に面材32を固着するようにしてい
る。1階壁パネル30の天部、即ち芯材34の露出した
部分34aに、2階床パネル60の芯材64の下面64
aが直角に接合されている。この時、外壁サイディング
40と2階床パネル60の間には、胴差68が設けられ
ている。
【0018】2階床パネル60の面材66の上面から1
階壁パネル30の天部までの長さh2 は、外壁サイディ
ング40の天部から1階壁パネル30の天部までの長さ
h1より大きい。
階壁パネル30の天部までの長さh2 は、外壁サイディ
ング40の天部から1階壁パネル30の天部までの長さ
h1より大きい。
【0019】このため、階段ユニット10の上から防水
シートを雨養生のために被せても、防水シートが弛まな
いので、防水シートの中に雨水等が溜まらずに済む。な
お、吹き抜け用切欠部62のの領域に板を掛け渡せば、
雨水の溜まりを確実に防止できる。
シートを雨養生のために被せても、防水シートが弛まな
いので、防水シートの中に雨水等が溜まらずに済む。な
お、吹き抜け用切欠部62のの領域に板を掛け渡せば、
雨水の溜まりを確実に防止できる。
【0020】次に、階段ユニット10を用いた施工方法
を図1、図2を用いて説明する。
を図1、図2を用いて説明する。
【0021】予め工場段階で階段ユニット10の天部に
2階床パネル60を取り付け、周りに防水シート等を被
せ建築現場に輸送する。
2階床パネル60を取り付け、周りに防水シート等を被
せ建築現場に輸送する。
【0022】階段ユニット10が建築現場に到着した
後、クレーンを作動させて部屋ユニット10を移動し、
図1に示すように基礎100上に設置する。
後、クレーンを作動させて部屋ユニット10を移動し、
図1に示すように基礎100上に設置する。
【0023】部屋ユニット10と基礎100とはアンカ
ーボルトで連結固定される。この後、浴室ユニット80
が隣接して設置されるが、その説明は後述するとして、
以下、階段ユニット10の階上の作業について説明す
る。この階上の作業として、図2に示すように2階の壁
パネル102が、階段ユニット10の2階床パネル60
上に立設固定される。この作業は、階段ユニット10の
階段50を利用して昇降できる平坦な2階床パネル60
を足場として行うことができるので、家屋内側に比較的
広い面積の足場を確保でき、従来よりも作業性が大幅に
改善されると共に、作業の安全性も高まる。
ーボルトで連結固定される。この後、浴室ユニット80
が隣接して設置されるが、その説明は後述するとして、
以下、階段ユニット10の階上の作業について説明す
る。この階上の作業として、図2に示すように2階の壁
パネル102が、階段ユニット10の2階床パネル60
上に立設固定される。この作業は、階段ユニット10の
階段50を利用して昇降できる平坦な2階床パネル60
を足場として行うことができるので、家屋内側に比較的
広い面積の足場を確保でき、従来よりも作業性が大幅に
改善されると共に、作業の安全性も高まる。
【0024】次に、この階段ユニット10に隣接配置さ
れる浴室ユニット80について説明する。浴室ユニット
80は、バスユニット80a、下部枠体81、2階床パ
ネル82、外壁サイディング84、壁パネル86、天井
パネル88及び間仕切パネル90により構成されてい
る。バスユニット80aは、四角枠形状に組まれた枠体
81に公知の防水パン(図示せず)を取り付けることで
支持されている。
れる浴室ユニット80について説明する。浴室ユニット
80は、バスユニット80a、下部枠体81、2階床パ
ネル82、外壁サイディング84、壁パネル86、天井
パネル88及び間仕切パネル90により構成されてい
る。バスユニット80aは、四角枠形状に組まれた枠体
81に公知の防水パン(図示せず)を取り付けることで
支持されている。
【0025】壁パネル86及び間仕切パネル90は、枠
体81の上に立設され側面を形成している。間仕切パネ
ル90も一種の壁パネルであるが、後述する通り、隣接
する階段ユニット10との接合のために壁パネル86と
は構造が異なっている。ドア86cの付いていない2つ
の壁パネル86には、外壁サイディング84が接合され
る。
体81の上に立設され側面を形成している。間仕切パネ
ル90も一種の壁パネルであるが、後述する通り、隣接
する階段ユニット10との接合のために壁パネル86と
は構造が異なっている。ドア86cの付いていない2つ
の壁パネル86には、外壁サイディング84が接合され
る。
【0026】天井パネル88は、壁パネル86及び間仕
切パネル90の天面より一段下がった位置に固定されて
いる。さらに、2階床パネル82が、壁パネル86及び
間仕切パネル90の天面に固定されている。この2階の
床パネル82の表面は、階段ユニット10と同様に、浴
室ユニット80の最大高さ面となる平坦面を形成する。
切パネル90の天面より一段下がった位置に固定されて
いる。さらに、2階床パネル82が、壁パネル86及び
間仕切パネル90の天面に固定されている。この2階の
床パネル82の表面は、階段ユニット10と同様に、浴
室ユニット80の最大高さ面となる平坦面を形成する。
【0027】浴室ユニット80の上端面4隅には、浴室
ユニット80をクレーン2で吊り上げるために、それぞ
れIボルト8が固定されている。各Iボルト8と吊り具
(図示せず)とはワイヤー6により連結されており、こ
の結果浴室ユニット80を吊り具により吊り上げ移動
し、所定位置に浴室ユニット80を設置することが可能
となっている。
ユニット80をクレーン2で吊り上げるために、それぞ
れIボルト8が固定されている。各Iボルト8と吊り具
(図示せず)とはワイヤー6により連結されており、こ
の結果浴室ユニット80を吊り具により吊り上げ移動
し、所定位置に浴室ユニット80を設置することが可能
となっている。
【0028】したがって、この浴室ユニット80を階下
の部屋ユニットとして基礎100上に設置した後には、
階段ユニット10と同様に、2階床パネル82が階上の
壁パネルの組み立て時の足場として利用でき、また雨水
の溜まらない構造を提供できる。
の部屋ユニットとして基礎100上に設置した後には、
階段ユニット10と同様に、2階床パネル82が階上の
壁パネルの組み立て時の足場として利用でき、また雨水
の溜まらない構造を提供できる。
【0029】次に階段ユニット10と浴室ユニット80
の接合関係について説明する。階段ユニット10の間仕
切パネル70は、面材72、芯材74及び接合用部材7
6により構成される。芯材74の一方の側面には、面材
72が固着しており、他方の側面には一端が楔状先端部
76aである接合用部材76が固着している。この楔状
先端部76aは、芯材74との間に楔状空間部76cを
形成するテーパ面76bを有している。
の接合関係について説明する。階段ユニット10の間仕
切パネル70は、面材72、芯材74及び接合用部材7
6により構成される。芯材74の一方の側面には、面材
72が固着しており、他方の側面には一端が楔状先端部
76aである接合用部材76が固着している。この楔状
先端部76aは、芯材74との間に楔状空間部76cを
形成するテーパ面76bを有している。
【0030】一方、浴室ユニット80の間仕切パネル9
0も、同様に面材92、芯材94及び接合用部材96に
より構成される。接合用部材96の楔状先端部96aも
同様に、芯材94との間に楔状空間部96cを形成する
テーパ面96bを有している。
0も、同様に面材92、芯材94及び接合用部材96に
より構成される。接合用部材96の楔状先端部96aも
同様に、芯材94との間に楔状空間部96cを形成する
テーパ面96bを有している。
【0031】各間仕切パネル70,90のテーパ面76
c,96cの中心位置は、そのパネルの全高を二等分す
る位置にある。このため、間仕切パネル70を上下で逆
にして使用すると間仕切パネル90と同一のものが得ら
れ、1種類の間仕切パネルを上下逆に配置することで、
一対の間仕切パネルが構成できる。
c,96cの中心位置は、そのパネルの全高を二等分す
る位置にある。このため、間仕切パネル70を上下で逆
にして使用すると間仕切パネル90と同一のものが得ら
れ、1種類の間仕切パネルを上下逆に配置することで、
一対の間仕切パネルが構成できる。
【0032】図1の例では、既に固定された階段ユニッ
ト10の間仕切パネル70には、その楔状先端部76a
の先端部が上向きの状態で固定されている。一方、それ
に相隣接する浴室ユニット80の間仕切パネル90にお
ける接合用部材96は、楔状先端部96aが下向きの状
態で固定されている。浴室ユニット80をクレーンで吊
り下げながら階段ユニット10に隣接する位置で降下さ
せると、各楔状先端部76a,96aはそのテーパ面7
6c,96c同士の接面により、浴室ユニット80を階
段ユニット10側に引き寄せることができる。さらに、
浴室ユニット80の降下終了後は、楔状先端部76a,
96a同士の係合により、間仕切パネル70,90の接
合を強固にして、反りの発生を防止できる。
ト10の間仕切パネル70には、その楔状先端部76a
の先端部が上向きの状態で固定されている。一方、それ
に相隣接する浴室ユニット80の間仕切パネル90にお
ける接合用部材96は、楔状先端部96aが下向きの状
態で固定されている。浴室ユニット80をクレーンで吊
り下げながら階段ユニット10に隣接する位置で降下さ
せると、各楔状先端部76a,96aはそのテーパ面7
6c,96c同士の接面により、浴室ユニット80を階
段ユニット10側に引き寄せることができる。さらに、
浴室ユニット80の降下終了後は、楔状先端部76a,
96a同士の係合により、間仕切パネル70,90の接
合を強固にして、反りの発生を防止できる。
【0033】このように、本実施例の階段ユニットは、
壁パネルの少なくとも一つは、隣接する他のユニットの
間仕切パネルに対面する間仕切パネルで構成され、前記
階段ユニット及び前記他のユニットの各々の前記間仕切
パネルは、芯材と、この芯材の外表面に固定された接合
用部材と、それぞれを含んでいる。そして、各々の前記
接合用部材は、前記外表面との間に上下で逆向きの楔状
の空間部を形成するテーパ面を含む楔状先端部を有し、
前記階段ユニットと前記他のユニットとの間仕切パネル
同士が対面したとき、前記楔状先端部の前記テーパ面同
士が接合される。こうすると、階段ユニットと、それに
隣接して設置される他のユニットとで、両ユニットの部
屋を仕切るように各ユニットにそれぞれ設けられた2つ
の間仕切パネル同士の接合を、より強固に行うことがで
きる。すなわち、いずれか一方のユニットがクレーンに
吊り上げられて、既に設置された他方のユニットの隣に
配置される際に、一方のユニットの下方移動に従い、テ
ーパ面同士の接面より該一方のユニットが他方のユニッ
トに引き寄せられる。そして、一方のユニットの設置後
もテーパ面同士が接合しているので、間仕切パネルの反
り等を防止することができる。
壁パネルの少なくとも一つは、隣接する他のユニットの
間仕切パネルに対面する間仕切パネルで構成され、前記
階段ユニット及び前記他のユニットの各々の前記間仕切
パネルは、芯材と、この芯材の外表面に固定された接合
用部材と、それぞれを含んでいる。そして、各々の前記
接合用部材は、前記外表面との間に上下で逆向きの楔状
の空間部を形成するテーパ面を含む楔状先端部を有し、
前記階段ユニットと前記他のユニットとの間仕切パネル
同士が対面したとき、前記楔状先端部の前記テーパ面同
士が接合される。こうすると、階段ユニットと、それに
隣接して設置される他のユニットとで、両ユニットの部
屋を仕切るように各ユニットにそれぞれ設けられた2つ
の間仕切パネル同士の接合を、より強固に行うことがで
きる。すなわち、いずれか一方のユニットがクレーンに
吊り上げられて、既に設置された他方のユニットの隣に
配置される際に、一方のユニットの下方移動に従い、テ
ーパ面同士の接面より該一方のユニットが他方のユニッ
トに引き寄せられる。そして、一方のユニットの設置後
もテーパ面同士が接合しているので、間仕切パネルの反
り等を防止することができる。
【0034】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施が可
能である。例えば、階下の階段ユニットはパネル工法に
て構築されるものに限らず、他の工法によって構築され
るものでも良い。
はなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施が可
能である。例えば、階下の階段ユニットはパネル工法に
て構築されるものに限らず、他の工法によって構築され
るものでも良い。
【0035】
【発明の効果】請求項1及び2の発明によれば、予め工
場にて階段ユニットに組み込まれた階上用床パネルを、
階段ユニットの設置後階上の壁パネルなどを組み立て時
の足場として利用でき、安全な作業空間を確保できる。
また、平坦な階上用床パネルを足場として利用する際
に、階段ユニット内の階段を昇降時に利用できる利点も
ある。さらに、階段ユニットを構築するための階段の設
置など多くの作業項目を工場にて行うことで工業化が促
進され、現場での作業負担が大幅に軽減される。
場にて階段ユニットに組み込まれた階上用床パネルを、
階段ユニットの設置後階上の壁パネルなどを組み立て時
の足場として利用でき、安全な作業空間を確保できる。
また、平坦な階上用床パネルを足場として利用する際
に、階段ユニット内の階段を昇降時に利用できる利点も
ある。さらに、階段ユニットを構築するための階段の設
置など多くの作業項目を工場にて行うことで工業化が促
進され、現場での作業負担が大幅に軽減される。
【図1】階段ユニットの構造を示す斜視図である。
【図2】階段ユニットの構造を示す側面図である。
10 階段ユニット 20 1階床パネル 30 壁パネル 40 外壁サイディング 50 階段 60 2階床パネル 70、90 間仕切パネル 72、92 面材 74、94 芯材 76、96 接合用部材 76a 、96a 楔状先端部 80 浴室ユニット 102 2階の壁パネル
Claims (2)
- 【請求項1】 階下用床面部と、その床面部の縁部に立
設される壁面部と、その壁面部の天面に取り付けられる
階上用床面部と、前記階下用床面部と前記階上用床面部
とを結ぶ階段と、を少なくとも有し、前記階上床面部に
は前記階段に対向する位置に開口部が形成されたことを
特徴とする階段ユニット。 - 【請求項2】 階下を階段ユニットで構築し、その階上
をパネル工法で構築する施工方法であって、 階下用床面部と、その床面部の縁部に立設される壁面部
と、その壁面部の天面に取り付けられる階上用床面部
と、前記階下用床面部と前記階上用床面部とを結ぶ階段
と、を少なくとも有し、前記階上床面部には前記階段に
対向する位置に開口部が形成された前記階段ユニットを
予め工場にて構築し、その階段ユニットを建築現場の基
礎上に固定する工程と、 前記階段ユニット内の前記階段により昇降できる前記階
上用床面部を足場として、その階上の壁パネルを取り付
け固定する工程と、 を含むことを特徴とする部屋ユニットを用いた施工方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6208029A JPH0849379A (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | 階段ユニット及びそれを用いた施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6208029A JPH0849379A (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | 階段ユニット及びそれを用いた施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0849379A true JPH0849379A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16549499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6208029A Pending JPH0849379A (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | 階段ユニット及びそれを用いた施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0849379A (ja) |
-
1994
- 1994-08-09 JP JP6208029A patent/JPH0849379A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020514 |