JPH08491Y2 - 機械駆動式過給機の設置構造 - Google Patents

機械駆動式過給機の設置構造

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JPH08491Y2
JPH08491Y2 JP1231590U JP1231590U JPH08491Y2 JP H08491 Y2 JPH08491 Y2 JP H08491Y2 JP 1231590 U JP1231590 U JP 1231590U JP 1231590 U JP1231590 U JP 1231590U JP H08491 Y2 JPH08491 Y2 JP H08491Y2
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JP
Japan
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fixed
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秀次 松原
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Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はエンジンの出力性能を向上させるために使用
される機械駆動式過給機の設置構造に関するものであ
る。
[従来の技術] 機械駆動式過給機(スーパーチャージャー)は、車両
に搭載してエンジンへの過給圧を発生させるように使用
されるようになってきているが、この機械駆動式過給機
をエンジンルーム内に設置する場合、第2図及び第3図
に一例を示す如く、圧縮機を内蔵した機械駆動式過給機
本体ケーシング(以下、単に本体ケーシングと略す)1
の外側壁部の前後、左右の4個所に固定用脚部2,3,4,5
を突設し、該各固定用脚部2,3,4,5を利用して固定側の
ブラケット等に固定させるようにすることが一般的に行
われている。すなわち、上記各固定用脚部2,3,4,5に
は、それぞれ固定用ボルトを挿通させられるようにボル
ト孔6がそれぞれ設けられており、一方、エンジンルー
ム側には、第4図に示す如く、同様に固定用ボルトが挿
通させられるボルト孔7を有する固定のブラケット等の
被取付部材8が各固定用脚部2,3,4,5に対応して設けて
あり、各被取付部材8上に上記各固定用脚部2,3,4,5が
載るように本体ケーシング1を配置した後、各脚部と各
被取付部材のボルト孔6,7に固定用ボルト9を挿通させ
てナット10を締め付けることにより各固定用脚部2,3,4,
5を各固定の被取付部材8に固定するようにしてある。
なお、11はエンジンの出力軸から取り出された動力をベ
ルトを介して受けるためのプーリ、12は空気吸入口、13
は空気吐出口を示す。
[考案が解決しようとする課題] ところが、機械駆動式過給機の設置構造として、上述
した如き各固定用脚部2,3,4,5を単に固定用ボルト9と
ナット10により固定の被取付部材8に締め付け固定する
方式を採用すると、運転中の温度上昇により本体ケーシ
ング1が熱膨張を起した場合に、本体ケーシング1側の
各固定用脚部2,3,4,5と固定側の各被取付部材8とが相
対変位しようとするため、固定用ボルト9や本体ケーシ
ング1に無理な力が掛かる問題があった。すなわち、従
来の方式では、固定用ボルト9とナット10により各固定
用脚部2,3,4,5を固定側の被取付部材8に堅固に固定さ
せるものであることから、本体ケーシング1が熱膨張に
より軸方向等へ伸びようとするとき、固定用ボルト9に
過大な剪断応力が作用して固定用ボルト9が破損事故を
起す虞があったり、本体ケーシング1の位置が無理に拘
束されて本体ケーシング1に変形が生じたりする問題が
あった。
そこで、本考案は、本体ケーシングが熱膨張を起して
も固定用ボルトの破損事故や本体ケーシングの変形を防
止することができるような機械駆動式過給機の設置構造
を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記課題を解決するために、機械駆動式過
給機本体ケーシングの外側壁部に突設された複数の固定
用脚部を、固定用ボルトとナットにより固定側の被取付
部材に固定するようにしてある機械駆動式過給機の設置
構造において、上記各固定用脚部のうちの少なくとも1
個所の固定用脚部を除く他の個所の固定用脚部のボルト
孔を大きくして、該大径としたボルト孔の内周面に弾性
材を装着し、且つ該弾性材を装着した上記各固定用脚部
を、上記固定側被取付部材に対しそれぞれ摺動できるよ
うに上記固定用ボルトとナットにより締め付けるように
してなる構成とする。
[作用] 熱膨張により本体ケーシングに伸び力が発生すると、
固定側の被取付部材に摺動可能な状態で締め付け固定し
てある本体ケーシング側の固定用脚部が上記伸び力を吸
収するように摺動変位させられる。したがって、固定用
ボルトに過大な剪断応力が作用したり、本体ケーシング
を無理な力で拘束するようなことがなくなる。
[実施例] 以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案の一実施例を示すもので、従来方式と
同様に、本体ケーシング1の前後、左右の4個所の外側
壁部に突設された各固定用脚部2,3,4,5を固定用ボルト
9とナット10を用いて固定側のブラケットの如き被取付
部材8に締め付け固定するようにしてある機械駆動式過
給機の設置構造において、上記各固定用脚部2,3,4,5の
うち本体ケーシング1の軸方向の後部に位置する固定用
脚部4,5の各ボルト孔6を、他の脚部2,3の各ボルト孔6
の径よりも所要量大径とし、且つ該大径としたボルト孔
6の内周面に、ゴム等からなる筒状の弾性材14を装着し
て、該弾性材14内に固定用ボルト9を挿通させるように
し、更に上記本体ケーシング1の熱膨張による軸方向等
への伸びを上記弾性材14の弾性により吸収させるように
するために、固定用脚部4,5とこれに対応する被取付部
材8とが相対変位できるよう固定用ボルト9とナット10
による締付力を弛くし、すなわち、各固定用脚部4,5の
固定側被取付部材8に対する摺動を許容させられるよう
な締付力に選定し、且つ上記選定した締付力を保持させ
るように、固定用ボルト9とナット10とを接着剤15によ
り接着させた構成とする。
運転中の温度上昇により本体ケーシング1が熱膨張を
起して軸方向等への伸び力が発生した場合、この伸び力
は固定側の被取付部材8に締め付け固定してある各固定
用脚部2,3,4,5に作用するが、本考案では、固定用ボル
ト9とナット10による締付力を、後部の固定用脚部4,5
が固定側の被取付部材8に対して摺動可能な状態に選定
すると共に、該固定用脚部4,5のボルト孔6の径を大き
くしているため、固定用脚部4,5は第3図において二点
鎖線で示す如く、本体ケーシング1の熱膨張による軸方
向後方への伸び力により固定側の被取付部材8に沿い弾
性材14を変形させながら摺動変位させられることにな
る。したがって、上記固定用ボルト9には過大な剪断応
力が作用することはなく、固定用ボルト9の破損事故を
防止することができる。又、同時に固定用脚部4,5が軸
方向後方へ摺動することから、本体ケーシング1の位置
が無理に拘束されることがなくなり、本体ケーシング1
が変形してしまうようなことを未然に防止することがで
きる。上記において、固定用脚部4,5が摺動することに
より固定用脚部4,5と固定用ボルト9の間に位置ずれが
起るが、固定用脚部4,5のボルト孔6の内周面に弾性材1
4が装着してあるため、該弾性材14により上記ずれが吸
収される。又、上記弾性材14は、上述した固定用脚部4,
5と固定用ボルト9との間の位置ずれの吸収の他に、車
体から本体ケーシング1に伝わる振動を減少させる役目
も果すことができる。
上記の実施例においては、エンジンから取り出された
動力を受けるためのプーリ11の位置を、本体ケーシング
1の熱膨張による軸方向の伸びによって変動させること
がないようにするために、後部の固定用脚部4,5が固定
側に対して摺動可能なように締め付け固定するようにし
てあるが、本体ケーシング1の軸方向の伸びによりプー
リ11の位置のずれが許容できる範囲のものであれば、前
部の固定用脚部2,3の方を摺動可能なように締め付け固
定するようにしてもよい。又、本体ケーシング1の径方
向への熱膨張による伸びは軸方向の伸びの場合に比して
小さいため、上記実施例では固定用脚部2,3を固定側の
被取付部材8に堅固に締め付け固定しているが、たとえ
ば、1つの固定用脚部2だけを位置決めのために堅固に
締め付け固定し、他の固定用脚部3,4,5を固定側の被取
付部材8に対して摺動可能なように締め付け固定するこ
とにより、径方向、軸方向の伸びを円滑に吸収させるこ
とができるようになる。
なお、上記実施例では、固定の被取付部材8に対し少
なくとも1つの固定用脚部2を除く他の固定用脚部を摺
動可能な状態に締め付け固定し、その際に、ナット10が
外れて落ちることがないようにするため、ナット10を固
定用ボルト9に接着剤15を用いて固定するようにした場
合を例示したが、ナット10をダブルナットにしたり、ナ
ット10と固定側被取付部材8の間に板ばねを介在させる
ようにしてもよく、その他本考案の要旨を逸脱しない範
囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
[考案の効果] 以上述べた如く、本考案の機械駆動式過給機の設置構
造によれば、本体ケーシングの外側壁部の複数個所に突
設された固定用脚部のうち、少なくとも1個所の固定用
脚部を除く他の固定用脚部のボルト孔の径を大きくし
て、該大径としたボルト孔の内側に弾性材を挿入し、且
つ該弾性材を入れた固定用脚部を固定側の被取付部材に
対し摺動できるように固定用ボルトとナットにより締め
付けるようにした構成としてあるので、本体ケーシング
の熱膨張による伸びを吸収できて固定用ボルトに過大な
剪断応力が作用することを防止できると共に、本体ケー
シングの無理な拘束がなくて変形を防止することがで
き、又、径を大きくしたボルト孔の内周面に装着した弾
性材によって固定用ボルトの位置ずれに伴う変位を吸収
することができ、更にこの弾性材により車体から本体ケ
ーシングに伝わる振動を減少させることができる、とい
う優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の機械駆動式過給機の設置構造の一実施
例を示す要部の断面図、第2図は機械駆動式過給機の一
例を示す外観図、第3図は第2図のIII-III矢視図、第
4図は従来の機械駆動式過給機の設置構造を示す固定部
の断面図である。 1……機械駆動式過給機本体ケーシング、2,3,4,5……
固定用脚部、6,7……ボルト孔、8……被取付部材、9
……固定用ボルト、10……ナット、14……弾性材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機械駆動式過給機本体ケーシングの外側壁
    部に突設された複数の固定用脚部を、固定用ボルトとナ
    ットにより固定側の被取付部材に固定するようにしてあ
    る機械駆動式過給機の設置構造において、上記各固定用
    脚部のうちの少なくとも1個所の固定用脚部を除く他の
    個所の固定用脚部のボルト孔を大きくして、該大径とし
    たボルト孔の内周面に弾性材を装着し、且つ該弾性材を
    装着した上記各固定用脚部を、上記固定側被取付部材に
    対しそれぞれ摺動できるように上記固定用ボルトとナッ
    トにより締め付けるようにしてなることを特徴とする機
    械駆動式過給機の設置構造。
JP1231590U 1990-02-09 1990-02-09 機械駆動式過給機の設置構造 Expired - Lifetime JPH08491Y2 (ja)

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JPH03104129U JPH03104129U (ja) 1991-10-29
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