JPH0849180A - 再生パルプ製造方法 - Google Patents
再生パルプ製造方法Info
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
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Abstract
得る再生パルプ製造方法を提供することを目的とする。 【構成】古紙をパルプ濃度3〜10重量%に離解する工
程で、苛性アルカリのようなアルカリ剤を添加せずに、
次亜塩素酸塩を添加して離解することを特徴とする。
Description
再生パルプ製造方法に関し、特に印刷された古紙から白
色度の高いパルプを得る再生パルプ製造方法に関するも
のである。
どで、紙資源の再利用が活発化しているが、一方で紙の
軽量化も進みパルプ重量当たりのインキ量が増加してお
り、印刷されている古紙から白色度の高い再生パルプを
得る方法の改良が求められている。
古紙を離解してパルプ懸濁液を得る離解工程、パルプ懸
濁液中の異物を分離する粗選、精選工程、印刷インキを
分離する脱墨工程、色を白くする漂白工程等を経て再生
パルプ化が行われている。
トリウム、ケイ酸ナトリウム、脱墨剤および過酸化水素
とともに加熱処理し、ついでフローテーション洗浄等の
処理を行う方法が採用されているが、処理するパルプ濃
度が低いため漂白効率が悪く、最近では離解工程以降で
濃縮したパルプに次亜塩素酸塩と界面活性剤を加える方
法(特開平3−213592号公報)や、10重量%以
上の高濃度でアルカリの存在下で離解する方法(特開平
4−41789号公報)が提案されている。
くはアルカリと過酸化物を主体とする薬剤で古紙を浸漬
処理したり(特開昭57−25488号公報)、有機過
酸または無機過酸でPH3〜6として離解処理する方法
(特開昭60−52693号公報)なども提案されてい
る。
離解性の紙の離解促進法として、苛性アルカリ溶液や、
次亜塩素酸塩を併用した苛性アルカリ溶液をパルパーで
添加する方法が従来から知られているが、これを改良す
る目的で亜塩素酸塩と次亜塩素酸塩とを併用する方法
(特開昭59−21790号公報)、次亜臭素酸アルカ
リ土類金属塩を用いる方法(特公平4−202875号
公報)などが提案されている。
なりの効果は認められるものの、設備の改造、浸漬状況
の不均一、薬品の臭気残留、操業の繁雑化などがあり、
簡便で効果のある方法が求められている。本発明は、特
に、再生パルプの白色度が向上する簡便な方法を提供す
ることを目的とする。
る古紙から白い再生パルプを得る再生パルプ製造方法に
おいて、古紙をパルプ濃度3〜10重量%に離解する離
解工程で、苛性アルカリのようなアルカリ剤を添加せず
に、次亜塩素酸塩を添加することを特徴とする再生パル
プ製造方法である。
は低濃度パルパーが使用されるが、直後に設置され、連
続して使用されるプリファイナーなどの離解機を含めて
もよい)において、パルプ懸濁液のPHが2〜7であ
り、液温が常温〜60℃であり、次亜塩素酸塩の添加量
が有効塩素換算量で古紙100重量部に対し0.1〜
2.0重量部である再生パルプの製造方法である。
なる古紙は、新聞、週刊誌、雑誌、広告チラシなど、家
庭、会社や駅で集められたものや、製本・印刷工場で発
生する截落および損紙などであり、本発明は脱墨工程、
漂白工程に先立って、古紙の離解工程で次亜塩素酸塩を
作用させることにより、仕上がりの再生パルプの白色度
を向上させるものである。
リウム塩、カリウム塩、カルシウム塩などがあげられ
る。またさらし粉、高度さらし粉などは次亜塩素酸塩と
して使用することができる。添加量は、有効塩素換算量
で古紙100重量部に対し0.1〜2.0重量部が好ま
しく、0.1重量部未満では白色度の向上はほとんど認
められず、2.0重量部以上では、白色度の向上効果は
飽和しており、場合によっては離解設備の腐食などの問
題が起こることも有り得る。
紙工程で発生する循環使用水を古紙の離解水として使用
していれば、一般にパルプ懸濁液のPHは2〜7となる
ため無機あるいは有機酸でPHを下げたり、苛性アルカ
リのようなアルカリ剤でPHを上げたりする必要はない
が、PHが7を越えてアルカリ剤が存在すると、後工程
である脱墨、漂白工程での操業条件に影響を与えるだけ
でなく、仕上がった再生パルプの繊維強度を弱くするこ
とがあるため、避けなければならない。
常温(冬季で10℃程度)を下回る場合には、加熱など
の手段により液温を高めたほうが、離解処理の効率向上
を含めて、白色度の向上効果が優れるが、60℃を越え
ると効果は飽和するため、エネルギーのむだになり好ま
しくない。
うに作用し、白色度の向上効果をもたらすのか、推定の
域を出ないが、基本的には次亜塩素酸塩の酸化作用によ
り、インキ中のベヒクルが分解まではいかなくとも、以
降の脱墨剤、漂白剤などの添加時の撹拌混合中の離解作
用で分解、剥離されやすい状態になっているものと思わ
れる。
塩の添加量が少ない場合には、パルプ懸濁液の濃度が低
いほうが、均一な酸化作用が得られ、液温も低いほうが
急激な部分反応を起こさず、全体に安定した白色度の向
上効果に結び付いているものと思われる。
合、次亜塩素酸塩の添加量、懸濁液の濃度、温度などに
より適宜決められ、特に限定するものではない。また、
本発明の離解工程の後工程である粗選・精選工程、脱水
濃縮工程、脱墨・漂白薬品添加混合撹拌工程、フローテ
ーター処理工程、洗浄工程などで使用される設備、薬
品、方法などは、いずれも公知のものが採用でき、本発
明により得られる再生パルプを含有する紙を製造する場
合には公知の抄紙方法がそのまま適用し得ることはもち
ろんである。
実施例を記載するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れないことは勿論である。なお、特に断らない限り実施
例中の「部」、「%」は、それぞれ「重量部」、「重量
%」を示す。
懸濁液濃度5%になるように調整して水を加え、撹拌し
ながら有効塩素量15.1%の次亜塩素酸ソーダ溶液を
原料古紙100部に対し有効塩素量0.11部となるよ
うに添加し、40分間離解した。この時、パルプ懸濁液
のPHは5.4、温度は35℃であった。このパルプ懸
濁液を、プリファイナー、ホール型スクリーン、傾斜エ
キストラクターを経て、スクリュープレスでパルプ濃度
20%になるように脱水した後、ミキサーにて東邦化学
製脱墨剤・ネオスコア6002Aを0.27%(有姿、
対風乾パルプ)、苛性ソーダ1.86%(固形、対風乾
パルプ)、3号ケイ酸ソーダ5.58%(有姿、対風乾
パルプ)、過酸化水素3.63%(有効成分、対風乾パ
ルプ)をこの順に添加、混合し、ソーキングタワーに送
り、熟成後プリファイナーで最終の離解を行い、フロー
テーターにて脱墨処理し、スリット型スクリーンで最終
の異物除去を行った後、シックナーにて濃縮し、抄紙機
の調成工程に送る再生パルプ完成タンクにストックし
た。
素量で0.30部としたものを実施例2、1.00部と
したものを実施例3、2.00部としたものを実施例4
とし、その他の処理は実施例1と同様に行った。
ものを比較例1、次亜塩素酸ソーダの添加量を有効塩素
量で2.40部としたものを比較例2とし、その他の処
理は実施例1と同様に行った。
プを採取し、JIS-P-8209の手すき紙調製方法に準じてパ
ルプ白色度測定用のシートを得て、ホトボルト反射率計
(ホトボルト社製・モデル670)を用いて、標準板に
対する相対的白色度を測定比較した。結果を表1に示
す。
再生パルプ製造方法を採用すると、白色度が高い優れた
再生パルプが得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】印刷されている古紙から白い再生パルプを
得る再生パルプ製造方法において、古紙をパルプ濃度3
〜10重量%に離解する離解工程で、苛性アルカリのよ
うなアルカリ剤を添加せずに、次亜塩素酸塩を添加する
ことを特徴とする再生パルプ製造方法。 - 【請求項2】離解工程におけるパルプ懸濁液のPHが2
〜7であり、温度が常温〜60℃であり、次亜塩素酸塩
の添加量が有効塩素換算量で古紙100重量部に対し
0.1〜2.0重量部である請求項1記載の再生パルプ
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18221894A JP2630349B2 (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 再生パルプ製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18221894A JP2630349B2 (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 再生パルプ製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0849180A true JPH0849180A (ja) | 1996-02-20 |
JP2630349B2 JP2630349B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=16114414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18221894A Expired - Fee Related JP2630349B2 (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 再生パルプ製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2630349B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115110341A (zh) * | 2022-06-28 | 2022-09-27 | 华南理工大学 | 一种再生纸及其制备方法和应用 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03133688A (ja) * | 1989-10-20 | 1991-06-06 | Ricoh Co Ltd | 感熱記録材料 |
JPH03213592A (ja) * | 1990-01-11 | 1991-09-18 | Kanzaki Paper Mfg Co Ltd | 古紙の処理方法 |
JPH03234884A (ja) * | 1990-02-06 | 1991-10-18 | Kanzaki Paper Mfg Co Ltd | 感熱記録紙古紙のパルプ化法 |
JPH0441789A (ja) * | 1990-05-31 | 1992-02-12 | Kanzaki Paper Mfg Co Ltd | 再生パルプ製造方法 |
-
1994
- 1994-08-03 JP JP18221894A patent/JP2630349B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0441789A (ja) * | 1990-05-31 | 1992-02-12 | Kanzaki Paper Mfg Co Ltd | 再生パルプ製造方法 |
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CN115110341A (zh) * | 2022-06-28 | 2022-09-27 | 华南理工大学 | 一种再生纸及其制备方法和应用 |
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JP2630349B2 (ja) | 1997-07-16 |
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