JPH11158788A - パルプ製造方法 - Google Patents

パルプ製造方法

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JPH11158788A
JPH11158788A JP32912397A JP32912397A JPH11158788A JP H11158788 A JPH11158788 A JP H11158788A JP 32912397 A JP32912397 A JP 32912397A JP 32912397 A JP32912397 A JP 32912397A JP H11158788 A JPH11158788 A JP H11158788A
Authority
JP
Japan
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water
pulp
bleaching
electrolysis
pulping
Prior art date
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Pending
Application number
JP32912397A
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English (en)
Inventor
Nobuo Achinami
信夫 阿知波
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Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランニングコストを低く抑えることができ、
作業効率の良いパルプ製造方法を提供すること。 【解決手段】 原材料から分離工程14及び漂白工程1
7を含むパルプ化工程10を経てパルプを製造するパル
プ製造方法において、分離工程14にて水の電気分解に
より得られたアルカリ性水又は酸性水を用いるとともに
漂白工程17にて水の電気分解により得られた酸性水を
用いるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原材料からパルプ
化工程(分離工程及び漂白工程を含む)を経てパルプ
(再生パルプを含む)を製造するパルプ製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のパルプ製造方法においては、木
材、ぼろ、藁、古紙等の原材料からパルプ化工程を経て
パルプが製造されるようになっている。木材を原材料と
してパルプを製造するパルプ製造方法の分離工程におい
ては、例えば、苛性ソーダ、硫化ナトリウムを主成分と
するアルカリ性薬液を用いることによって木材が蒸煮さ
れてその繊維が離解され(アルカリ処理法)、また、漂
白工程においては、次亜塩素酸ナトリウム等の漂白剤を
用いることによってパルプが漂白されるようになってい
る。なお、上記分離工程においては、希酸等の酸性薬液
を用いることによって木材が蒸煮されてその繊維が離解
されるもの(酸性処理法)もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のパルプ製造方法においては、薬液、漂白剤等を使用
するものであるため、コストが高くなるという問題があ
るとともに、その取り扱いには十分な注意が必要であっ
て、作業効率が悪いという問題がある。また、例えば、
漂白剤として用いられる次亜塩素酸ナトリウムは、水の
電気分解により得られた酸性水よりも漂白力が弱いた
め、高濃度とする(多量に使用する)必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、原材料から分離工程
及び漂白工程を含むパルプ化工程を経てパルプを製造す
るパルプ製造方法において、前記分離工程にて水の電気
分解により得られたアルカリ性水又は酸性水を用いると
ともに前記漂白工程にて水の電気分解により得られた酸
性水を用いることに特徴がある。
【0005】また、原材料から分離工程及び漂白工程を
含むパルプ化工程を経てパルプを製造するパルプ製造方
法において、前記分離工程にて有隔膜電解槽での水の電
気分解により得られたアルカリ性水を用いるとともに前
記漂白工程にて前記アルカリ性水と同時に得られた酸性
水を用いることに特徴がある。
【0006】
【発明の作用効果】パルプ化工程における分離工程にて
水の電気分解により得られたアルカリ性水又は酸性水を
用いることを特徴とする発明によるパルプ製造方法にお
いては、パルプ化工程における分離工程にて水の電気分
解により得られたアルカリ性水(又は酸性水)を用い、
漂白工程にて水の電気分解により得られた酸性水を用い
るものであるため、分離工程にて薬液を用い、漂白工程
にて漂白剤を用いる従来のパルプ製造方法に比して、薬
液、漂白剤の使用量を少なくすること又は無くすことが
できて、ランニングコストを低く抑えることができる。
また、上記アルカリ性水及び酸性水は、水の電気分解に
より得られるものであり、人体に対する危険性が低いた
め、その取り扱いは容易であって作業効率が良い。ま
た、従来の漂白剤に代えて用いる上記酸性水は、次亜塩
素酸ナトリウム等の従来の漂白剤に比して臭気が発生し
ないため、作業環境を改善することができる。
【0007】また、パルプ化工程における分離工程にて
有隔膜電解槽での水の電気分解により得られたアルカリ
性水を用いることを特徴とする発明によるパルプ製造方
法においては、上記した発明の作用効果が得られること
は勿論のこと、分離工程にて用いるアルカリ性水と漂白
工程にて用いる酸性水は、有隔膜電解槽での水の電気分
解によって同時に得られたものであるため、アルカリ性
水と酸性水を無駄に排出することなく使用できて、上記
した発明に比してランニングコストを一層低く抑えるこ
とができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明によるパルプ製造
方法の第1実施形態を示していて、この実施形態のパル
プ化工程10は、調木工程11、砕木工程12、チッピ
ング工程13、分離工程14、洗浄・精選(除塵)工程
15、脱水工程16及び漂白工程17からなり、これら
各工程を順次経ることにより、木材から化学パルプが製
造されるようになっている。なお、パルプ化工程10中
の調木工程11、砕木工程12、チッピング工程13、
洗浄・精選(除塵)工程15及び脱水工程16はそれぞ
れ従来周知の工程である。
【0009】ところで、パルプ化工程10中の分離工程
14においては、チッピング工程13にて形成された木
材チップが、水の電気分解により得られたアルカリ性水
を収容した釜に浸漬されて蒸煮される。これによって、
チップの木材組織の繊維間を膠着している細胞間層(大
部分がリグニンで構成されている)の膠着力が弱められ
て、木材組織の繊維はセルロース繊維に分離される。な
お、上記したアルカリ性水は、有隔膜の流水式電解槽に
て生成されたもので、好ましくはpH10〜12であ
る。
【0010】また、パルプ化工程10中の漂白工程17
においては、脱水工程16にて処理された後のパルプ
が、上記アルカリ性水と同時に得られて、好ましくはp
H2〜4、有効塩素濃度30ppmの酸性水を収容した
漂白装置に浸漬されて漂白される。この漂白はパルプの
用途に応じた白色度になるように行なわれる。
【0011】以上の説明から明らかなように、この第1
実施形態においては、パルプ化工程10における分離工
程14にて水の電気分解により得られたアルカリ性水を
用い、パルプ化工程10における漂白工程17にて水の
電気分解により得られた酸性水を用いるものであるた
め、分離工程14にて薬液を用い、漂白工程17にて漂
白剤を用いる従来のパルプ製造方法に比して、薬液、漂
白剤の使用量を少なくすること又は無くすことができ
て、ランニングコストを低く抑えることができる。ま
た、上記アルカリ性水及び酸性水は、水の電気分解によ
り得られるものであり、人体に対する危険性が低いた
め、その取り扱いは容易であって作業効率が良い。ま
た、従来の漂白剤に代えて用いる上記酸性水は、次亜塩
素酸ナトリウム等の従来の漂白剤に比して臭気が発生し
ないため、作業環境を改善することができる。
【0012】また、分離工程14にて用いるアルカリ性
水と漂白工程17にて用いる酸性水は、有隔膜電解槽で
の水の電気分解によって同時に得られたものであるた
め、アルカリ性水と酸性水を無駄に排出することなく使
用できて、これによってもランニングコストを低く抑え
ることができる。
【0013】上記第1実施形態においては、本発明を化
学パルプのパルプ製造方法に実施したが、本発明は、分
離工程及び漂白工程を含むパルプ化工程を経てパルプが
製造される種々なパルプ製造方法(例えば、セミケミカ
ルパルプのパルプ製造方法等)にも同様に実施可能であ
る。
【0014】また、上記第1実施形態においては、分離
工程14にてアルカリ性水を用いて木材チップが蒸煮さ
れる(アルカリ処理法)ように実施したが、アルカリ性
水に代えて酸性水を用いて木材チップが蒸解されるよう
に実施すること(酸性処理法)も可能である。
【0015】図2は、本発明によるパルプ製造方法の第
2実施形態を示していて、この実施形態のパルプ化工程
20は、分離工程21、洗浄・精選(除塵)工程22、
脱インキ工程23、脱水工程24及び漂白工程25から
なり、これら各工程を順次経ることにより、古紙から再
生パルプが製造されるようになっている。なお、パルプ
化工程20中の洗浄・精選(除塵)工程22、脱インキ
工程23及び脱水工程24はそれぞれ従来周知の工程で
ある。
【0016】ところで、パルプ化工程20中の分離工程
21においては、古紙が、パルパと呼ばれる装置の中
で、水の電気分解により得られたアルカリ性水に浸漬さ
れ、パルプ繊維を膨潤されながら離解される。パルパで
は、機械的なせん断力と、再生されるパルプに応じた適
当な温度条件下で上記アルカリ性水や脱インキ剤が添加
されることによってパルプ繊維がほぐされ、パルプ繊維
から填料や印刷インキが効果的に剥離・分散される。な
お、上記したアルカリ性水は、有隔膜の流水式電解槽に
て生成されたもので、好ましくはpH10〜12であ
る。
【0017】また、パルプ化工程20中の漂白工程25
においては、脱水工程24にて処理された後のパルプ
が、上記アルカリ性水と同時に得られて、好ましくはp
H2〜4、有効塩素濃度30ppmの酸性水を収容した
漂白装置に浸漬されて漂白される。この漂白はパルプの
用途に応じた白色度になるように行なわれる。
【0018】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においても上記第1実施形態と同様の作用効果が得ら
れる。
【0019】上記した各実施形態においては、有隔膜の
流水式電解槽にて水を電解してアルカリ性水と酸性水を
得るようにしたが、有隔膜の貯水式電解槽にて水を電解
してアルカリ性水と酸性水を得るようにしても良い。ま
た、上記各実施形態においては、アルカリ性水のpHを
10〜12とし、酸性水のpHを2〜4とするとともに
有効塩素濃度を30ppmとして実施したが、これら各
値は電解槽での電解条件を代えることにより適宜変更可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 原材料としての木材からパルプ化工程を経て
化学パルプを製造するパルプ製造方法の第1実施形態を
示す工程図である。
【図2】 原材料としての古紙からパルプ化工程を経て
再生パルプを製造するパルプ製造方法の第2実施形態を
示す工程図である。
【符号の説明】
10,20…パルプ化工程、14,21…分離工程、1
7,25…漂白工程。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原材料から分離工程及び漂白工程を含む
    パルプ化工程を経てパルプを製造するパルプ製造方法に
    おいて、前記分離工程にて水の電気分解により得られた
    アルカリ性水又は酸性水を用いるとともに前記漂白工程
    にて水の電気分解により得られた酸性水を用いることを
    特徴とするパルプ製造方法。
  2. 【請求項2】 原材料から分離工程及び漂白工程を含む
    パルプ化工程を経てパルプを製造するパルプ製造方法に
    おいて、前記分離工程にて有隔膜電解槽での水の電気分
    解により得られたアルカリ性水を用いるとともに前記漂
    白工程にて前記アルカリ性水と同時に得られた酸性水を
    用いることを特徴とするパルプ製造方法。
JP32912397A 1997-11-28 1997-11-28 パルプ製造方法 Pending JPH11158788A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101381967A (zh) * 2007-09-05 2009-03-11 杨黎明 一种清洁制纸浆工艺
JP2011038188A (ja) * 2009-08-06 2011-02-24 Tech Corporation:Kk 古新聞紙を原料とした古紙パルプの製造方法
JP2012007263A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Tech Corporation:Kk 印刷された古紙を原料とした古紙パルプの製造方法
JP2012067396A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Tech Corporation:Kk 小型古紙再生装置

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JP2011038188A (ja) * 2009-08-06 2011-02-24 Tech Corporation:Kk 古新聞紙を原料とした古紙パルプの製造方法
JP2012007263A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Tech Corporation:Kk 印刷された古紙を原料とした古紙パルプの製造方法
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