JPH084809A - ブレーキディスク及びブレーキディスクの製造方法 - Google Patents

ブレーキディスク及びブレーキディスクの製造方法

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JPH084809A
JPH084809A JP13225294A JP13225294A JPH084809A JP H084809 A JPH084809 A JP H084809A JP 13225294 A JP13225294 A JP 13225294A JP 13225294 A JP13225294 A JP 13225294A JP H084809 A JPH084809 A JP H084809A
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幸正 西本
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 外周端近傍の制動面11に、ディスクを貫通
しないところの複数の凹孔12を形成したブレーキディ
スク10。 【効果】 制動面に貫通孔を設けないので、ブレーキデ
ィスクの高強度が得られ、ブレーキディスクを薄くする
こと又はアルミニウム等の軽金属の使用が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキディスクの改良
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ブレーキディスクと称する金属円板をブ
レーキパッドで両側から挟んで制動力を発生させるディ
スクブレーキ装置は、特公平3−27773号公報など
で知られている。上記公報の第1図に示される通り、ブ
レーキディスクには、外周端近傍の制動面に多数の貫通
孔が開けられている。ブレーキディスクは殆ど鉄鋼(ま
れに鋳鉄)材料で製造される。これら貫通孔は、雨天時
での制動面への水載り防止、ブレーキ時での摩擦熱を効
果的に逃すための放熱面積拡大、その他の作用をなすも
のである。。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ブレーキディスクに多
数の貫通孔を開けたために、ブレーキディスクの強度が
その分だけ低下する。そこで、従来はブレーキディスク
の厚さを増すことで対応してきた。一方、近年、車体の
軽量化要求からブレーキディスク等の部材の軽量化が必
要となってきた。そこで、本発明の目的は貫通孔部分を
改善して、軽量ブレーキディスクを提供することにあ
る。
【0004】また、従来は主に鋼板を機械加工すること
でブレーキディスクを製造してきたが、切削により除去
する部分が少なくないので、歩留りが良いとはいえな
い。そこで、本発明の他の目的は、製造方法を改善して
部材の歩留りを上げることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ブレーキディスクの外周端近傍の制動面
に、ディスクを貫通しないところの複数の凹孔を形成し
たことを特徴とする。
【0006】複数の凹孔は、表側の凹孔と裏側の凹孔と
の位相をずらすことが好ましい。
【0007】ブレーキディスクは、アルミニウム系部材
であってもよい。
【0008】外周端近傍の制動面にディスクを貫通しな
いところの複数の凹孔が形成されているブレーキディス
クを、ほぼ製品と近似したキャビティを備えた鋳造金型
で鋳造し、得られた鋳造品の内外周面、制動面を機械仕
上することでブレーキディスクを製造する。
【0009】上記キャビティに注入する湯を、アルミニ
ウム系材料としてもよい。
【0010】
【作用】制動面に貫通孔を設けないので、ブレーキディ
スクの高強度が得られる。
【0011】表側の凹孔と裏側の凹孔との位相をずらす
ことで、表裏面の凹孔を重ねないようにして、断面の剛
性を維持する。
【0012】アルミニウム系部材にして、ブレーキディ
スクの軽量化を図る。
【0013】製品とほぼ同形の鋳造品を鋳造し、それに
少しの機械加工を施してブレーキディスクを得ることに
より歩留りを上げる。
【0014】湯をアルミニウム系材料として、鋳造品の
軽量化を図る。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を添付図に基づいて以下に説
明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。図
1は本発明に係るディスクブレーキ装置の要部を示す図
であり、自動二輪車に好んで採用されるディスクブレー
キ装置1は、ブレーキパッドを内蔵したブレーキキャリ
パ2と、本発明のブレーキディスク10とからなり、ブ
レーキキャリパ2はボルト3,3で車体側に固定され、
油圧チューブ4を介して送られる油圧により内蔵のブレ
ーキパッドをブレーキディスク10の制動面11に押圧
して制動力を発生するものである。
【0016】図2は本発明に係るブレーキディスクの正
面図であり、ブレーキディスク10は金属円板であり、
外周端近傍の制動面11にはディスクを貫通しないとこ
ろの凹孔12…(…は複数個を示す。以下同。)が図表
裏面ともに形成され、これらの凹孔12…の僅か径内方
に12個のテーパ孔13…が凹設され、更に径内方に6
個の凸部14…が形成され、更に径内方に6個のボルト
孔15…が開けられている。図2はやや分かり難しいの
で上記凹孔12、テーパ孔13、凸部14及びボルト孔
15について図3〜図8で詳述する。
【0017】なお、上記ブレーキディスク10は、軽量
化の観点からAlをベースにこれにSiC又はAl23
を添加したアルミニウム複合材とした。製造方法につい
ては後述する。ベースとなるAlは、例えば表1に示す
実施例1,実施例2のアルミニウム合金が好適であり、
これにSiC(例えば重量割合で20%)又はAl23
を添加すればよい。
【0018】
【表1】
【0019】図3は図2の凹孔のみを示した図であり、
図4は図3の4−4線拡大断面図である。図4に示す通
り、凹孔12,12は、その径Dがブレーキディスク1
0の厚さTの1.0〜1.5倍、深さtがTの0.15
〜0.25倍の未貫通孔である。凹孔12…が浅いた
め、ブレーキディスク10の強度が低下する割合は微小
である。従って、貫通孔を開けた場合に比べて、本実施
例のブレーキディスク10は薄くすることができる、ま
たは、軽量材料で構成しても所定の強度を容易に得るこ
とができる。図3に示す通り、凹孔12…を、制動面1
1に千鳥配列し且つ、表面の凹孔12と裏面の凹孔12
とは位置が重ならない配列とし、強度向上を図ってい
る。
【0020】図5は図2のテーパ孔のみを示した図であ
り、図6は図5の6−6線拡大断面図である。図6に示
す通り、テーパ孔13は先細りテーパ孔であり、後述す
る移動金型の凸部により形成される。このテーパ孔13
…に移動金型が噛み込むことでブレーキディスク鋳造品
を容易に固定金型から外すことができる。
【0021】図7は図2の凸部とボルト孔を示した図で
あり、図8は図7の8−8線拡大断面図である。図8に
示す通り、凸部14は前記テーパ孔13と同じ面にのみ
形成された低い凸部であり、後述する移動金型で形成さ
れ、移動金型からブレーキディスク鋳造品を外す際の押
出ピンの受座である。また、ボルト孔15は機械加工で
精密に仕上げられた通孔15aと座15bとからなる。
【0022】以上に述べたブレーキディスクの製造方法
を次に説明する。 鋳造条件(例): 鋳造機 500 tonダイキャストマシン 鋳造圧力 590 kgf/cm2 スリーブ径 95 mm プランジャ速度 1.0 m/s 湯口速度 20.3 m/s 固定金型温度 約185 ℃ 移動金型温度 約200 ℃ キュアリングタイム 7 s 溶湯温度 680 ℃
【0023】図9は本発明のブレーキディスクを鋳造す
るための金型断面図であり、鋳造金型20は例えば固定
金型21と可動金型25とからなり、固定金型21には
湯道22の半分とディスク裏面の凹孔用凸部23が設け
られ、また移動金型25には湯道22の半分、ディスク
表面の凹孔用凸部26、テーパ孔用凸部27及び押出ピ
ン28が設けられている。押出ピン28は、ディスク表
面の凸部14を形成するための空間29を確保するべく
やや後退している。従って、鋳造金型20には製品(ブ
レーキディスク10)とほぼ同形のキャビティ30が形
成される。
【0024】湯道22を通じて、キャビティ30に湯
(アルミニウム複合材料)を注入し、凝固後、移動金型
25を固定金型21から分離する。テーパ孔用凹部27
が鋳造品に深く進入しているので、固定金型21に係る
張付力に打ち勝って、凝固したブレーキディスク鋳造品
は移動金型25とともに固定金型21から分離すること
になる。次に、押出ピン28を進めることで移動金型2
5からブレーキディスク鋳造品を払い出す。この後、ブ
レーキディスク鋳造品の外周面、内周面、ボルト孔、制
動面等を機械仕上げすることで、図2のブレーキディス
ク10を得る。
【0025】尚、ブレーキディスク10は本実施例で説
明したアルミニウム複合材のほか、アルミニウム合金を
含むアルミニウム系材料が軽量化の点から好ましい。し
かし、ブレーキディスク10は鉄鋼、鋳鉄を材料とし
て、更なる薄型化図ってもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1のブレーキディスクは、外周端近傍の制
動面に、ディスクを貫通しないところの複数の凹孔を形
成したことを特徴とし、制動面に貫通孔を設けないの
で、ブレーキディスクの高強度が得られ、ブレーキディ
スクを薄くすること又はアルミニウム等の軽金属の使用
が可能となる。
【0027】請求項2のブレーキディスクは、表側の凹
孔と裏側の凹孔との位相をずらすことで、表裏面の凹孔
を重ねないようにしたので、断面の剛性を良好に維持で
きる。
【0028】請求項3のブレーキディスクは、アルミニ
ウム系部材としたので軽量化が図れ、車両の総重量の軽
減に貢献する。
【0029】請求項4は、外周端近傍の制動面にディス
クを貫通しないところの複数の凹孔が形成されているブ
レーキディスクを、ほぼ製品と近似したキャビティを備
えた鋳造金型で鋳造し、得られた鋳造品の内外周面、制
動面を機械仕上することでブレーキディスクを製造する
ので、いわゆるニア・ネット・シェープ法が実現し、機
械加工の程度を極く軽減できて材料費及び機械加工費の
節約が図れる。。
【0030】請求項5では、キャビティに注入する湯を
アルミニウム系材料としたので、鋳造品の軽量化が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクブレーキ装置の要部を示
す図
【図2】本発明に係るブレーキディスクの正面図
【図3】図2の凹孔のみを示した図
【図4】図4は図3の4−4線拡大断面図
【図5】図2のテーパ孔のみを示した図
【図6】図5の6−6線拡大断面図
【図7】図2の凸部とボルト孔を示した図
【図8】図7の8−8線拡大断面図
【図9】本発明のブレーキディスクを鋳造するための金
型断面図
【符号の説明】
1…ディスクブレーキ装置、2…ブレーキキャリパ、1
0…ブレーキディスク、11…制動面、12…凹孔、1
3…テーパ孔、14…凸部、15…ボルト孔、20…鋳
造金型、21…固定金型、25…移動金型、28…押出
ピン、30…キャビティ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキパッドと組みでディスクブレー
    キ装置を構成するブレーキディスクにおいて、このブレ
    ーキディスクは、外周端近傍の制動面に、ディスクを貫
    通しないところの複数の凹孔が形成されていることを特
    徴とするブレーキディスク。
  2. 【請求項2】 前記複数の凹孔は、表側の凹孔と裏側の
    凹孔とが重ならぬように位相がずれていることを特徴と
    する請求項1記載のブレーキディスク。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキディスクは、アルミニウム
    系部材であることを特徴とした請求項1又は請求項2記
    載のブレーキディスク。
  4. 【請求項4】 外周端近傍の制動面にディスクを貫通し
    ないところの複数の凹孔が形成されているブレーキディ
    スクを、ほぼ製品と近似したキャビティを備えた鋳造金
    型で鋳造し、得られた鋳造品の内外周面、制動面を機械
    仕上することでブレーキディスクを製造することを特徴
    としたブレーキディスクの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記鋳造金型に注入する湯は、アルミニ
    ウム系材料であることを特徴とした請求項4記載のブレ
    ーキディスクの製造方法。
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