JPH0687065A - 鋳鉄−アルミニウム合金複合鋳物の製造方法 - Google Patents
鋳鉄−アルミニウム合金複合鋳物の製造方法Info
- Publication number
- JPH0687065A JPH0687065A JP24039392A JP24039392A JPH0687065A JP H0687065 A JPH0687065 A JP H0687065A JP 24039392 A JP24039392 A JP 24039392A JP 24039392 A JP24039392 A JP 24039392A JP H0687065 A JPH0687065 A JP H0687065A
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- JP
- Japan
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- casting
- aluminum alloy
- cast iron
- cast
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋳鉄とアルミニウム合金鋳物とを一体とした
複合鋳物を、該鋳鉄と該アルミニウム合金鋳物との間の
境界の接着性が良好となるように製造する方法を提供す
る。 【構成】 鉄板１１とアルミニウム板１２とからなるク
ラッド板１３の鉄板１１側に鋳鉄の溶湯１４を鋳込み、
アルミニウム板１２側にアルミニウム合金の溶湯１５を
鋳込んで、該クラッド板１３を両側から鋳包んだ複合鋳
物を製造する。
複合鋳物を、該鋳鉄と該アルミニウム合金鋳物との間の
境界の接着性が良好となるように製造する方法を提供す
る。 【構成】 鉄板１１とアルミニウム板１２とからなるク
ラッド板１３の鉄板１１側に鋳鉄の溶湯１４を鋳込み、
アルミニウム板１２側にアルミニウム合金の溶湯１５を
鋳込んで、該クラッド板１３を両側から鋳包んだ複合鋳
物を製造する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は鋳鉄−アルミニウム合金
複合鋳物の製造方法に関し、詳しくは、クラッド板を鋳
包むことを含む鋳鉄−アルミニウム合金複合鋳物の製造
方法に関する。
複合鋳物の製造方法に関し、詳しくは、クラッド板を鋳
包むことを含む鋳鉄−アルミニウム合金複合鋳物の製造
方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車のディスクブレーキのロータやプ
レッシャプレートなど高温で高い摩擦力を負荷される部
品には、耐摩耗性に加えて放熱性も優れていることが求
められている。更に近年は、軽量化の要請も強い。鋳鉄
は耐摩耗性に優れた材料であり、一方アルミニウム合金
鋳物は放熱性に優れ且つ軽量である。故に、両方の材料
を組み合わせることにより、それぞれの有する優れた性
質を備えた複合鋳物、すなわち、鋳鉄とアルミニウム合
金鋳物を合体して一体とした複合鋳物の製造が試みられ
ている。
レッシャプレートなど高温で高い摩擦力を負荷される部
品には、耐摩耗性に加えて放熱性も優れていることが求
められている。更に近年は、軽量化の要請も強い。鋳鉄
は耐摩耗性に優れた材料であり、一方アルミニウム合金
鋳物は放熱性に優れ且つ軽量である。故に、両方の材料
を組み合わせることにより、それぞれの有する優れた性
質を備えた複合鋳物、すなわち、鋳鉄とアルミニウム合
金鋳物を合体して一体とした複合鋳物の製造が試みられ
ている。
【０００３】例えば、融点の高い鋳鉄の表面に予めアル
ミニウムを溶融めっきしておき、その上に鋳型を設けて
アルミニウム合金の溶湯を鋳込む方法が提案されてい
る。この方法では、アルミニウムめっき層とアルミニウ
ム合金層との間の拡散は良好に進行するが、アルミニウ
ムめっき層と鋳鉄の表面との間は拡散し難い。そのた
め、圧力や温度が変わると、アルミニウムめっき層と鋳
鉄との間に隙間が生じ易く、溶液やガスの漏れを招く危
険があった。しかしながら、そのために、耐食性の安全
面から材料を変更することは、高耐摩耗性を必要するな
ど特殊な用途に使用される部品には許されるものではな
い。
ミニウムを溶融めっきしておき、その上に鋳型を設けて
アルミニウム合金の溶湯を鋳込む方法が提案されてい
る。この方法では、アルミニウムめっき層とアルミニウ
ム合金層との間の拡散は良好に進行するが、アルミニウ
ムめっき層と鋳鉄の表面との間は拡散し難い。そのた
め、圧力や温度が変わると、アルミニウムめっき層と鋳
鉄との間に隙間が生じ易く、溶液やガスの漏れを招く危
険があった。しかしながら、そのために、耐食性の安全
面から材料を変更することは、高耐摩耗性を必要するな
ど特殊な用途に使用される部品には許されるものではな
い。
【０００４】
【課題を解決するための手段】それ故、本発明は、接着
性のよい鋳鉄−アルミニウム合金複合鋳物の製造方法を
提供することを目的とする。
性のよい鋳鉄−アルミニウム合金複合鋳物の製造方法を
提供することを目的とする。
【０００５】本発明の鋳鉄−アルミニウム合金複合鋳物
の製造方法は、鉄板とアルミニウム板とからなるクラッ
ド板の鉄板側に鋳鉄の溶湯を鋳込み、アルミニウム板側
にアルミニウム合金の溶湯を鋳込んで、該クラッド板を
鋳包みすることを特徴とする方法である。
の製造方法は、鉄板とアルミニウム板とからなるクラッ
ド板の鉄板側に鋳鉄の溶湯を鋳込み、アルミニウム板側
にアルミニウム合金の溶湯を鋳込んで、該クラッド板を
鋳包みすることを特徴とする方法である。
【０００６】
【作用】本発明によれば、クラッド板の鉄板側と鋳鉄と
の境界で拡散合金化が起こり、クラッド板のアルミニウ
ム板側とアルミニウム合金鋳物側との境界で拡散合金化
が起こる。
の境界で拡散合金化が起こり、クラッド板のアルミニウ
ム板側とアルミニウム合金鋳物側との境界で拡散合金化
が起こる。
【０００７】
【実施例】本発明の鋳鉄−アルミニウム合金複合鋳物の
製造方法の実施例について、図面を引用して以下に詳細
に説明する。
製造方法の実施例について、図面を引用して以下に詳細
に説明する。
【０００８】まず、鋳鉄側の鋳型及びアルミニウム合金
鋳物側の鋳型を作製する。図１は複合鋳物の鋳鉄側の鋳
型の断面図、図２は複合鋳物のアルミニウム合金鋳物側
の鋳型の断面図である。鋳鉄側の鋳型１は、鋳枠２及び
鋳物砂３からなり、湯口４及び押湯５が設けられてい
る。アルミニウム合金鋳物側の鋳型６は、鋳枠７及び鋳
物砂８からなり、湯口９及び押湯１０が設けられてい
る。次に、鉄板１１とアルミニウム板１２とからなるク
ラッド板１３を準備する。クラッド板の製造方法には、
鋳込み法、鍛接法、溶接法、組立式サンドイッチ法など
種々の方法が実用化されているがいずれの方法を用いて
もよい。その次に、該クラッド板１３と鋳型１、６を合
わせる。このとき、鉄板１１上には鋳鉄の溶湯を鋳込む
ための鋳型１を、アルミニウム板１２上にはアルミニウ
ム合金の溶湯を鋳込むための鋳型６を、図３に示されて
いるように合わせる。そして、図３に示されているよう
に、まず、鋳鉄側の鋳型１を上に向けて鋳鉄の溶湯を鋳
込み、十分に冷却させた後に、今度は、図４に示されて
いるように、アルミニウム合金鋳物側の鋳型６を上に向
けて鋳込む。鋳込んだ鋳鉄の溶湯が十分に冷却した後、
鋳物から鋳枠２、７及び鋳物砂３、８が分離する。その
状態は、図５及び図６に示されている。その後、クラッ
ド板１３の余分な部分を切断して、鋳鉄−アルミニウム
合金鋳物を得る。
鋳物側の鋳型を作製する。図１は複合鋳物の鋳鉄側の鋳
型の断面図、図２は複合鋳物のアルミニウム合金鋳物側
の鋳型の断面図である。鋳鉄側の鋳型１は、鋳枠２及び
鋳物砂３からなり、湯口４及び押湯５が設けられてい
る。アルミニウム合金鋳物側の鋳型６は、鋳枠７及び鋳
物砂８からなり、湯口９及び押湯１０が設けられてい
る。次に、鉄板１１とアルミニウム板１２とからなるク
ラッド板１３を準備する。クラッド板の製造方法には、
鋳込み法、鍛接法、溶接法、組立式サンドイッチ法など
種々の方法が実用化されているがいずれの方法を用いて
もよい。その次に、該クラッド板１３と鋳型１、６を合
わせる。このとき、鉄板１１上には鋳鉄の溶湯を鋳込む
ための鋳型１を、アルミニウム板１２上にはアルミニウ
ム合金の溶湯を鋳込むための鋳型６を、図３に示されて
いるように合わせる。そして、図３に示されているよう
に、まず、鋳鉄側の鋳型１を上に向けて鋳鉄の溶湯を鋳
込み、十分に冷却させた後に、今度は、図４に示されて
いるように、アルミニウム合金鋳物側の鋳型６を上に向
けて鋳込む。鋳込んだ鋳鉄の溶湯が十分に冷却した後、
鋳物から鋳枠２、７及び鋳物砂３、８が分離する。その
状態は、図５及び図６に示されている。その後、クラッ
ド板１３の余分な部分を切断して、鋳鉄−アルミニウム
合金鋳物を得る。
【０００９】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、クラッド板
を介して、鋳鉄とアルミニウム合金鋳物が強固に接着結
合する。すなわち、接着性のよい鋳鉄−アルミニウム合
金複合鋳物が得られる。
を介して、鋳鉄とアルミニウム合金鋳物が強固に接着結
合する。すなわち、接着性のよい鋳鉄−アルミニウム合
金複合鋳物が得られる。
【図１】鋳鉄用の鋳型の断面図である。
【図２】アルミニウム合金鋳物用の鋳型の断面図であ
る。
る。
【図３】鋳鉄の溶湯が鋳込まれた状態を示す断面図であ
る。
る。
【図４】アルミニウム合金の溶湯が鋳込まれた状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図５】鋳型を除去した後の鋳物を示す断面図である。
【図６】図５で示した断面図の一部の拡大図である。
１ 鋳鉄側の鋳型 ２ 鋳枠 ３ 鋳物砂 ４
湯口 ５ 押湯 ６ アルミニウム合金鋳物側の鋳型 ７ 鋳枠 ８
鋳物砂 ９ 湯口 １０ 押湯 １１ 鉄板 １２ アルミニウム板
１３ クラッド板
湯口 ５ 押湯 ６ アルミニウム合金鋳物側の鋳型 ７ 鋳枠 ８
鋳物砂 ９ 湯口 １０ 押湯 １１ 鉄板 １２ アルミニウム板
１３ クラッド板
Claims (1)
- 【請求項１】 鉄板とアルミニウム板とからなるクラッ
ド板の鉄板側に鋳鉄の溶湯を鋳込み、アルミニウム板側
にアルミニウム合金の溶湯を鋳込んで、該クラッド板を
鋳包みすることを含む、鋳鉄−アルミニウム合金複合鋳
物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24039392A JPH0687065A (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 鋳鉄−アルミニウム合金複合鋳物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24039392A JPH0687065A (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 鋳鉄−アルミニウム合金複合鋳物の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0687065A true JPH0687065A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17058817
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24039392A Pending JPH0687065A (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 鋳鉄−アルミニウム合金複合鋳物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0687065A (ja) |
-
1992
- 1992-09-09 JP JP24039392A patent/JPH0687065A/ja active Pending
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