JPH084766Y2 - コードレス電話機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、コードレス子機に充電する為の充電台等に
利用するコードレス電話機に関する。

従来の技術 第７図は従来のコードレス電話機の充電台の構成を示
している。第７図において、１は充電台上ケースであり
充電台下ケース２に固定されている。1a・1bはそれぞれ
コードレス子機の受話部収納部・送話部収納部で充電台
上ケースに形成されている。７はコードレス子機を充電
する為の可動充電端子である。８は壁掛用ガイドで凸形
状を有しており、壁掛時にはコードレス・子機側に形成
された凹部壁掛用ガイド収納部1bに入り、コードレス子
機を壁掛にする。

第８図は、同従来例の壁掛用ガイドの機能を説明した
ものである。第７図の壁掛の状態から、卓上用にするに
は、壁掛ガイド８を上方向にあげ充電台上ケース１より
外し、第８図の様に逆向にし壁掛用凸部8aを下に、卓上
用平面部8bを上にし、再び充電台上ケース１の壁掛用ガ
イド収納部1dにはめこむ。壁掛用ガイド８は、充電台上
ケース１に設けられた成形バネ等で固定される。（詳細
は略す。） 第９図は同従来例の充電台に子機が壁掛状態で置かれ
た、壁掛ガイド付近の断面図である。５は子機であり、
壁掛用凹部5aを形成しており、ここに充電台上ケース１
に取り付けられた壁掛用ガイド８が入りこみ、子機５を
壁掛にする。

第10図は、同じく、従来例の可動充電端子部の断面図
で、7aは端子接触部で、子機５の不可動充電端子６と接
触する。7bは端子可動部で、充電台上ケース１に形成さ
れた可動充電端子固定部1cで固定され、そこを支点に、
可動し端子可動部7bとの間で板バネの役目をはたす。

4,6aはそれぞれ可動充電端子７、不可動充電端子６と
内部回路を結ぶ線材である。

次に従来例の動作について説明する。第９図において
子機５の壁掛時には、充電台上ケース１の壁掛用ガイド
８を壁掛用凸部8aを表面に出し、そこに子機５の壁掛用
凹部5aをあてがう。又その時（第10図において）子機５
の不可動充電端子６は、充電台上ケース１からでた２ケ
所の可動充電端子７の端子接触部7aにあたり、端子可動
部7bがたわみ、適当な接触圧を保ち、子機５は充電され
る。

このように、上記従来のコードレス電話機でも壁掛
時、子機を充電台に置くことにより子機を充電すること
ができる。

考案が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来例のコードレス電話機では、
充電台の可動充電端子間に壁掛用ガイドが位置する為、
可動充電端子間距離を自由に設定できず、子機・充電台
の内部構造に大きな制約を受けるという問題があった。

本考案はこのような従来の問題を解決するものであ
り、充電端子間距離に制約を受けることのないコードレ
ス電話機を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段 本考案は上記目的を達成する為に、コードレス電話機
の子機を収納する壁掛充電台に可動充電端子を設け、壁
掛時、子機が充電台に収まっている時、充電台可動充電
端子が子機に形成した凹部に侵入して子機を保持するよ
うにしたものである。

作用 したがって、本考案によれば、充電台の可動充電端子
が壁掛時、子機を保持する壁掛機能をもち、壁掛ガイド
をなくすことによって、子機と充電台の充電端子間距離
に制約をうけなく、設計の自由度を広げることができる
という効果を有する。

実施例 第１図〜第５図は本考案の一実施例の構成を示すもの
である。第１図において、３は壁掛用可動充電端子で、
充電台上ケース１の受話部収納部1aの下方に配置されて
いる。1bは送話部収納部、２は充電台下ケースである。
第２図において、壁掛用可動充電端子３は、充電台上ケ
ース１に形成された可動充電端子固定部1cに端子可動部
3bの端が固定されている。子機５には壁掛用凹部5aが形
成されており、その奥には不可動充電端子６が固定され
ており、線材6aで内部回路に接続されている。3aは端子
接触部である。又、第３図乃至第５図は、それぞれ子機
の充電台への挿入時、壁掛時、取外時を示している。

次に上記実施例の動作について説明する。上記実施例
において、子機５を充電台上ケース１におく時、第３図
に示すように子機５は矢印の方向に動き、端子接続部
3aの端面を押しながら、さらに端子接続部3aを矢印方
向にたわませながら充電台上ケース１に収納される。

収納され壁掛状態になると、第４図に示すように端子
接触部3aは矢印方向へ押し上げられ、子機５の不可動
充電端子６と子機５の自重で適当な接触圧を保ちながら
充電される。この時、子機５を外すという外力が加わら
ないかぎり、端子接触部3aは壁掛用凹部5aに入りこみ、
子機５を保持し、外れることはない。

子機５を外す時は、第５図に示すように矢印の方向
へ、子機５を移動させ、端子接触部3aを矢印の方向へ
たわませながら行われる。

このように、上記実施例によれば、壁掛状態で子機５
を充電台上ケース１に置くと、壁掛用可動充電端子３が
壁掛ガイドの役目を行う為、充電端子間距離を制約する
ものがなくなり、設計の自由度を広げることができる。

また、第６図に示すように、子機５の受話部形状が円
形の時、充電端子間距離ｌが長いと、充電端子３の凸量
ｈが大きくなり、デザイン上、非常に見にくいが、本発
明を用いると充電端子３間距離ｌが短くできる為、充電
端子３の凸量ｈも非常に小さくできる。

さらに、壁掛用ガイドの役目を壁掛用可動充電端子３
が行うため、壁掛用ガイドの部品がなくなり、部品・作
業コストがなくなる。

また、子機５の動きは、第３図、第５図に示すように
矢印の左右方向だけでよいので第４図の子機５と充
電台上ケース１のスキマＣを非常に小さくできる為、子
機５が充電台上ケース１に置かれた時のデザインに一体
感をもたせることができる。

考案の効果 本考案は上記実施例より明らかなように、以下に示す
効果を有する。

（１） 可動充電端子が壁掛ガイドの役目をしているの
で可動充電端子間距離の制約をうけることなく、自由度
の高い設計ができる。

（２） 可動充電端子が、壁掛ガイドの役目をしている
ので、壁掛ガイドが必要なくなり、部品・作業コストが
なくなる。

（３） 子機収納時の移動方向が左右だけなので、デザ
イン的に、子機と充電台がより一体化した。

コンパクトなものができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の一実施例におけるコードレス電話機の
充電台の斜視図、第２図は同装置の一部断面側面図、第
３図乃至第５図は、同装置の子機の挿入時、壁掛時、取
外時の充電端子部の詳細断面図、第６図は、同装置の子
機の正面図、第７図は、従来のコードレス電話機の充電
台の斜視図、第８図は、同装置の壁掛ガイド部詳細図、
第９図は、同装置の掛壁ガイド部の一部断面側面図、第
10図は同装置の充電端子部の詳細断面図である。 １……充電台上ケース、1a……受話部収納部、1b……送
話部収納部、1c……可動充電端子固定部、３……充電端
子、3a……端子接触部、3b……端子可動部、５……子
機、5a……凹部、６……充電端子、6a……線材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】コードレス電話子機と、子機の収納部を形
   成した壁掛充電台と、前記収納部内に設けられ子機の収
   納部への出入りに応じて出入する可動充電端子とを具備
   し、前記子機は前記収納部に収納された際の可動充電端
   子に対応する位置に凹部が形成されており、前記子機を
   収納部へ収納したとき前記可動充電端子が前記凹部に侵
   入して子機を保持するとともに凹部内部に設けられた充
   電端子と接触するコードレス電話機。