JP3684900B2 - ドアホン装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアホン子器とドアホン親機間で通話を行うドアホン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
玄関等の屋外にドアホン子器を設け、室内にドアホン親機を設けて通話を行うドアホン装置がある。ドアホン装置のドアホン親機の概略構造を図4の分解斜視図に基いて説明する。但し、本発明の特徴に関連する部分のみを図示し他の部分は図示を省略する。図で、1は、1方向に開口を有する、平面視略長方形の略箱型のカバーで、底面にはスピーカー穴1aが形成され、開口上端には、呼出音量調整用のスイッチ操作部2のつまみ部2aの一部が納まる略U字状の切り欠き部1bが形成され、通話する際に操作される操作釦3、室内側の副親器を呼び出す場合に操作される室内呼出釦4が取り付けられている。スイッチ操作部2は、図に示すように、平面視略平板状のベース部2aと、ベース部2aの一方の面上に立設された平面視略長方形状のつまみ部2bと、ベース部2aの他方の面上に立設された2つの突起部2cとを備えている。
【0003】
また、5は、1方向に開口を有し、その開口上端に略U字状の切り欠き部5aを備え、その切り欠き部5aとカバー1の切り欠き部1bとが対向するようにカバー1と組み合わされて略箱型の外郭を構成する平面視略長方形の略箱型のベースである。さらに、ベース5の底面には、ベース5の裏面側にネジ端子を露出させるための開口5b、ベース5の裏面側に速結端子6を露出させるための開口5cが形成されている。
【0004】
次に、図5に基いてベース5の切り欠き部5a近傍の構造について説明する。図5(a)は平面図、図5(b)はA−A断面図、図5(c)は側面図である。図で、切り欠き部5aが形成されている側面の内側近傍には、ベース5の底面から略平板状のリブ5dが2つ所定間隔を隔てて立設されており、リブ5dには、スイッチ操作部2のベース部2aの一端側が納まる溝5eが形成されている。リブ5dの高さ寸法及び溝5eの深さ寸法は、スイッチ操作部2のベース部2aの一端側を溝5e内部に納めた場合、スイッチ操作部2のベース部2aの裏面側(突起部2cが形成されている側)の面の一部が、ベース部2aの略幅寸法にわたって、リブ5dに当接し支持されるように構成されている。
【0005】
図6に、ベース5にスイッチ操作部2、カバー1を取り付けた状態を示す。図6は側面方向の部分断面図で、前述したように、スイッチ操作部2のベース部2aの一端側が、ベース5の溝5eに納まり、スイッチ操作部2のベース部2aの裏面側の面の一部が、ベース部2aの略幅寸法にわたって、リブ5dに当接し支持されるように構成されている。
【0006】
図4に基いてドアホン装置の他の構成について説明する。7はベース5の内部に固定される基板で、基板7上には、音声を入力するためのマイク8、カバー1に取り付けられた操作釦3に当接する位置に設けられ、操作釦3に対する操作を検知する押釦スイッチ9、カバー1の内側底面にネジで固定されるスピーカー10にリード線11によって接続されたコネクタ12と嵌合しスピーカー10を基板7上に形成された回路と電気的に接続する基板側コネクタ13、スイッチ操作部2の突起部2cと嵌合し、スイッチ操作部2の摺動に合わせてそのポジションが切り換わるスライドスイッチ14が実装されている。また、基板7にはリード線15によってトランス16が接続されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図4に示した構造のドアホン親機を組み立てる場合、ベース5に基板7をネジ等(図示省略)で固定し、スイッチ操作部2のベース部2aを、ベース5の溝5eに納めて、スイッチ操作部2をベース5に取り付ける。この時、スライドスイッチ14のつまみ部14aが、スイッチ操作部2の2つの突起部2c間に納まるようにする。これにより、筐体外部に露出したスイッチ操作部2のつまみ部2bを摺動させることによって、スライドスイッチ14のつまみ部14aが摺動し、スライドスイッチ14のポジションを切り替えることができる。しかし、スイッチ操作部2のベース部2aの裏面側の面の一部が、ベース部2aの略幅寸法にわたって、リブ5dに当接し支持されるように構成されているため、リブ5dが長くなり折れ易いという問題点があった。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、スイッチ操作部のベース部を支持するリブの折れを防止することができるドアホン装置の構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のドアホン装置は、1方向に開口を有し、その開口上端に切り欠き部を備えた、平面視略長方形の略箱型のカバーと、1方向に開口を有し、その開口上端に切り欠き部を備え、その切り欠き部と前記カバーの切り欠き部とが対向するように前記カバーと組み合わされて略箱型の外郭を構成する平面視略長方形の略箱型のベースと、前記カバーの切り欠き部と前記ベースの切り欠き部とで形成される開口からその一部が露出するスライド式のスイッチ操作部とを備えたドアホン装置において、前記スイッチ操作部を摺動自在に支持するリブを、前記カバー及び前記ベースに形成したことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3に基いて本発明のドアホン装置の一実施形態について説明する。但し、本発明の特徴は、カバー1及びベース5の構造にあるので、図4に示した構成と同等構成について同符号を付し詳細な説明を省略することとする。図1は、本発明のドアホン装置のベース5に、スイッチ操作部2及びカバー1を取り付けた状態を示す図で、(a)は外側側面図、(b)は部分断面図である。図2はベース5を示す図で、(a)は平面図、(b)はB−B断面図、(c)は外側側面図である。図3はカバー1を示す図で、(a)は平面図、(b)はセンターライン断面図、(c)は外側側面図である。
【0011】
本発明のドアホン装置は、カバー1及びベース5の両方に、スイッチ操作部2を摺動自在に支持するリブを形成したことを特徴とするものである。
【0012】
まず、図2に基いてベース5の構造について説明する。図で、切り欠き部5aが形成されている側面の内側近傍には、ベース5の底面から略平板状のリブ5fが2つ所定間隔を隔てて立設されており、リブ5fには、スイッチ操作部2のベース部2aの一端側が納まる溝5gが形成されている。リブ5fの高さ寸法及び溝5gの深さ寸法は、スイッチ操作部2のベース部2aの一端側を溝5g内部に納めた場合、スイッチ操作部2のベース部2aの裏面側(突起部2cが形成されている側)の面の一部が、ベース部2aの幅寸法の略半分にわたって、リブ5dに当接し支持されるように構成されている。
【0013】
次に、図3に基いてカバー1の構造について説明する。カバー1にもベース5に形成したリブ5fと同様のリブを形成している。図で、切り欠き部1bが形成されている側面の内側近傍には、カバー1の底面から略平板状のリブ1cが2つ所定間隔を隔てて立設されており、リブ1cには、スイッチ操作部2のベース部2aの一端側が納まる溝1dが形成されている。リブ1cの高さ寸法及び溝1dの深さ寸法は、スイッチ操作部2のベース部2aの一端側を溝1d内部に納めた場合、スイッチ操作部2のベース部2aの裏面側(突起部2cが形成されている側)の面の一部が、ベース部2aの幅寸法の略半分にわたって、リブ1cに当接し支持されるように構成されている。
【0014】
図2及び図3に示したベース5及びカバー1を組み合わせた状態を図1に基いて説明する。図1に示すように、本発明のドアホン装置のベース5に、スイッチ操作部2及びカバー1を取り付けた場合、スイッチ操作部2のベース部2aは、ベース5に形成されたリブ5f及びカバー1に形成されたリブ1cの双方によって支持されるようになる。このように構成することによって、ベース5に形成されたリブ5f,及び,カバー1に形成されたリブ1cの双方の高さ寸法を小さくできるので、リブ5f及びリブ1cの折れを防止することができる。
【0015】
【発明の効果】
請求項1記載のドアホン装置によれば、スイッチ操作部を摺動自在に支持するリブを、カバー及びベースに形成し、それらのリブによってスイッチ操作部を支持するように構成したので、個々のリブの高さ寸法を小さくできリブの折れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドアホン装置のベース5に、スイッチ操作部2及びカバー1を取り付けた状態を示す図で、(a)は外側側面図、(b)は部分断面図である。
【図2】本発明のドアホン装置のベース5を示す図で、(a)は平面図、(b)はB−B断面図、(c)は外側側面図である。
【図3】本発明のドアホン装置のカバー1を示す図で、(a)は平面図、(b)はセンターライン断面図、(c)は外側側面図である。本発明のドアホン装置のカバーにスピーカーを取り付けた状態を示す平面図である。
【図4】従来のドアホン装置のドアホン親機の概略構造を示す分解斜視図である。
【図5】従来のドアホン装置のベース5を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)は外側側面図である。
【図6】従来のドアホン装置のベース5にスイッチ操作部2、カバー1を取り付けた状態を示す側面方向の部分断面図である。
【符号の説明】
1 カバー
1b,5a 切り欠き部
1c,5f リブ
2 スイッチ操作部
5 ベース
Claims (1)
- 1方向に開口を有し、その開口上端に切り欠き部を備えた、平面視略長方形の略箱型のカバーと、1方向に開口を有し、その開口上端に切り欠き部を備え、その切り欠き部と前記カバーの切り欠き部とが対向するように前記カバーと組み合わされて略箱型の外郭を構成する平面視略長方形の略箱型のベースと、前記カバーの切り欠き部と前記ベースの切り欠き部とで形成される開口からその一部が露出するスライド式のスイッチ操作部とを備えたドアホン装置において、前記スイッチ操作部を摺動自在に支持するリブを、前記カバー及び前記ベースに形成したことを特徴とするドアホン装置。
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1999
- 1999-02-26 JP JP04943799A patent/JP3684900B2/ja not_active Expired - Fee Related
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