JPH084642Y2 - 車輌のヘッドライト構造 - Google Patents

車輌のヘッドライト構造

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JPH084642Y2
JPH084642Y2 JP1991038254U JP3825491U JPH084642Y2 JP H084642 Y2 JPH084642 Y2 JP H084642Y2 JP 1991038254 U JP1991038254 U JP 1991038254U JP 3825491 U JP3825491 U JP 3825491U JP H084642 Y2 JPH084642 Y2 JP H084642Y2
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JP
Japan
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fluorescent lamp
headlight
vehicle
light
light case
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JP1991038254U
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Inventor
浩 清水
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環境庁国立環境研究所長
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、自動車等の車輌に設
けられているヘッドライトの構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、産業社会は勿論のこと、市
民社会も著しく隆盛になり、これらを支えているものは
全国的なネットワークによる鉄道や自動車用の道路網の
拡充である。
【0003】而して、これらの鉄道,道路網の拡充は今
や単なる人や物資の輸送機能ばかりでなく、エネルギー
や情報の送達手段としても重要な機能を果しており、特
に、自動車は所謂モータリーゼーションの言葉にも現さ
れている如く、国土の隅々から津々浦々まで直接的な物
資の輸送や情報の伝達が出来ることから、今や近代社会
にとって不可欠なものとなっている。
【0004】そして、人,物資の輸送や情報伝達は昼夜
を問わず、又、天候に左右されず、ネットワーク的にフ
ル稼動状態にされており、したがって、交通事故等も相
伴って頻発し、輸送交通上の安全性は勿論のこと、輸送
伝達機能の障害も大きな社会問題としてクローズアップ
されてきている。
【0005】そのため、輸送伝達の機能維持,安全性保
持のために当然のことながら、種々の技術の研究開発改
良,実用化が図られている。
【0006】これらの対処機能のうち、例えば、夜間に
おける機能を安全確実に保持するべく、車輌には所謂ヘ
ッドライトやバックライトが装備されており、法規制的
にも義務付けが行われ、かかるヘッドライト等を装備し
ない車輌は輸送伝達手段としては機能しないものとすら
言えるものである。
【0007】そこで、例えば、自動車に装備されている
ヘッドライトは、所謂白熱灯方式が一般的には用いられ
ており、エンジンで生じる電気エネルギーを経て熱エネ
ルギーから光エネルギーに変換して用いられていること
からエネルギー効率が問題にされるものである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】而して、在来態様の自
動車は石油燃焼式のエンジンを搭載しているがために、
上述熱エネルギーから光エネルギーへの変換の際の効率
はアッパービームで40ワット程度であることから、そ
れほど問題にはなっていないものの、近時、公害問題や
環境問題がクローズアップされてくると、化学エネルギ
ー、乃至、燃焼エネルギー方式のエンジンに代えて所謂
バッテリー方式の電気エネルギー式自動車が脚光を浴び
るようになり、この実用化の開発技術がしのぎを削って
なされている。
【0009】したがって、該種電気自動車においてはヘ
ッドライトに白熱灯を使用することはそのエネルギー効
率上好ましくなく、消費電力の少ない蛍光灯方式のもの
が望まれるものではある。
【0010】これに対処するに、例えば、実公昭36−
25195号公報考案や実公昭36−8184号公報,
実公昭36−8185号公報等に見られるような蛍光灯
式ランプを白熱球と共に装備する技術が開発されてい
る。
【0011】ところで、白熱灯方式のヘッドライトにあ
っては、光源がスポット的であることから、凸レンズを
用いて集光し、かなり遠方までの前照機能を果すことが
出来るものであるが、蛍光灯をヘッドライトとして採用
するには当該蛍光灯が線状の光源であるところから、凸
レンズ等の採用には向き難いという難点があり、これま
で事実的に実用化の対象とはされていない欠点であっ
た。
【0012】ところで、自動車のフロント部分には白熱
灯式のヘッドライトが安全装置としてのバンパに併設さ
れており、当該フロント部分の限られた空間容積部分を
相互に干渉する取り合い方式で配設され、機能が充分に
発揮し難いという欠点があった。
【0013】そして、在来態様のバンパにあっては、通
常硬質ウレタン製のものが使われており、ヘッドライト
との取り合いの制約上、そのサイズが限定されて衝突等
のショック発生時にはせいぜい5cm程度の変形しか生ぜ
ず、充分に安全基準をカバーするだけの衝撃吸収機能が
ないという不都合さがあった。
【0014】
【考案の目的】この出願の考案の目的は上述従来技術に
基づく自動車等の車輌のヘッドライト、及び、バンパと
の取り合いとの問題点を解決すべき技術的課題とし、ヘ
ッドライトを蛍光灯タイプにして省エネルギー型にし、
又、併せて、その横型形状からバンパ機能をも併せもつ
ようにし、自動車のフロント構造部分の機能を高め、
又、歩行者や対向車に眩惑が生じないようにして交通産
業における安全技術利用分野に益する優れた車輌のヘッ
ドライト構造を提供せんとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段・作用】上述目的に沿い先
述実用新案登録請求の範囲を要旨とするこの出願の考案
の構成は、前述課題を解決するために、自動車等の車輌
のフロント部分に設けるヘッドライトを線的光源として
の低消費電力タイプの蛍光灯内蔵型とし、バンパに沿わ
しめ、該蛍光灯を円筒状の圧縮強度や引張り強度に富む
材質製のライトケース内部にその軸線方向に沿って配設
し、該ライトケース内には所定のガスを設定圧で密封
し、衝突等の際の衝撃吸収機能を有さしめ、該ライトケ
ースの背面にはアルミ蒸着等により反射ミラーとし、
又、ライトケース内にて蛍光灯の前部にも板状の反射ミ
ラーを設けて前照効率を上げ、ヘッドライトとして充分
に機能すると共にバンパ機能をも有せしめ、全体の前照
能力を有しながらも、光源としては輝度密度が少なく、
歩行者等の眩惑等が生ぜず、安全性にも優れ、又、フロ
ント部分の取り合いがシンプルになりデザイン上等の設
計の自由度が高められるようにした技術的手段を講じた
ものである。
【0016】
【実施例】次に、この出願の考案の1実施例を図面に基
づいて説明すれば以下の通りである。
【0017】図示実施例は、車輌としてのセダンタイプ
の自動車1 に用いた態様であり、該自動車1 の車体2 の
フロント部分3 の前面には在来態様タイプのバンパは設
けられておらず、その左右に横向き型の一対のライト4
,4 がバンパ兼用に配列されている。
【0018】而して、この出願の考案の各ヘッドライト
4 においては透明で圧縮強度と引張り強度が充分である
材質、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)
等により略円筒状にライトケース5 として形成され、そ
の内部には横方向に沿って線状の蛍光灯6 が密封式に設
置され、該ライトケース5 の背面には製造時にアルミ蒸
着の反射ミラー7 が形成されると共に該蛍光灯6 の前部
には断面所定の曲率に彎曲された反射ミラー8 が反射ミ
ラー7 よりは小サイズに対設され、蛍光灯6 からの光が
ライトケース5 の前部の透明部分から前照される際に、
例えば、18°等のわずかの広がりで発光されて充分に
遠方まで前照することが出来るようにされており、平行
光線を含むかかるわずかな広がりを有する光9 が照明機
能を充分に果すような設計で反射ミラー7 ,8 が形成さ
れている。
【0019】又、ライトケース5 内に蛍光灯6 を設置す
るに際しては、該ライトケース5 内に所定圧の窒素ガス
等のガスが密封されて、該ライトケースの素材的な充分
な圧縮強度と引張り強度に加えてガス圧で衝撃吸収能力
を充分に有し、バンパとして機能することが出来るよう
にされている。
【0020】而して、設計によれば、ライトケース5 の
直径を、例えば、20cmにすると、衝突等によるライト
ケース5 の変形は15cm程度にすることが出来、したが
って、当該実施例においては、自動車1 のフロント部分
2 の前面の構造、及び、デザインは比較的自由度の高い
ものであり、例えば、ウインカー,スモールランプ等の
他の機構部分との取り合いには充分なゆとりがあり、デ
ザイン的なゆとりも充分にあるものである。
【0021】上述構成において、例えば、自動車1 を雨
天時に走行させる場合に在来態様同様に運転席にて点灯
操作すると、ヘッドライト4 はその内蔵する蛍光灯6 の
点灯により発光し、反射ミラー7 ,8 の反射作用により
わずかな広がりで前照されて充分に遠距離まで照明領域
を広げることが出来、夜間等の運行には何ら支障はない
ものである。
【0022】尚、設計的にアッパービームにする場合
に、蛍光灯6 の反射ミラー7 に対する配設,離反,調整
を行うようにすることは当業者にとって何ら困難性はな
いものであり、又、ライトケース5 内に蛍光灯二本併設
して通常照明とビーム照明とを選択的に行うようにする
こともまた設計変更の範囲内である。
【0023】而して、この間、例えば、横断する歩行者
や自転車、更には、対向して近接する自動車の運転者等
に対しては当該対向する自動車からの照明の明るさは全
体的には充分であるが、蛍光灯6 が線的光源であること
から、その輝度密度は低く、したがって、これらの人物
に眩惑が生ずるようなことはなく、安全上何ら問題は生
じない。
【0024】しかしながら、不測にしては自動車1 が事
物に衝突したような場合には、前述した如く、ヘッドラ
イト1 のライトケース5 が充分な圧縮強度と引張り強度
を有するポリエチレンテレフタレート(PET)等の素
材から製作され、又、内部に所定圧のガスが密封されて
いることから、充分な衝撃吸収機能を有し、設計によれ
ば15cm程度の変形がなされ、確実に衝撃吸収が行わ
れ、在来態様同様、或いは、それ以上の安全なバンパ機
能を有することが出来る。
【0025】尚、この出願の考案の実施態様は上述実施
例に限るものでないことは勿論であり、例えば、ライト
ケースの後部と車体フレームとの間にスプリングやゴム
等を介装させてバンパ機能を、より更にアップする等種
々の態様が採用可能である。
【0026】又、設計変更的には、ライトケースについ
ては正面視長円形の他に長方形タイプや前方膨出型にす
る等が可能であることは勿論のことである。
【0027】そして、該ヘッドライトはフロント部分ば
かりでなく、リア部分にも設けて後退灯にしたりする応
用も勿論可能である。
【0028】そして、適用対象の自動車ばかりでなく、
電車や気動車等にも適用可能であることもまた勿論のこ
とである。
【0029】
【考案の効果】以上、この出願の考案によれば、基本的
に自動車等の車輌のフロント部分等に設けられる安全装
置としてのヘッドライトが低消費電力タイプの蛍光灯に
したことにより、その線的タイプを利用しライトケース
に圧縮強度や引張り強度の充分である材質のものを用
い、又、その内部に所定圧のガスを衝撃吸収し得るに充
分な圧力で密封することにより、バンパ機能をも併せも
たせるようにすることが出来、したがって、在来態様の
硬質ウレタン製のバンパ等を設けずとも良く、フロント
部分に於ける各安全装置等の機構部分との取り合い構造
が簡易となり、本来的な安全機能を充分に発揮する形状
や自動車にとり、極めて重要なデザイン部分の設計の自
由度が増すという優れた効果が奏される。
【0030】そして、白熱灯等の併設を伴わないために
機械的にも自由性があるという利点がある。
【0031】更に、ヘッドライトに蛍光灯を内蔵するこ
とによりライトケース背面と前面の反射ミラー等により
相当遠距離までの照明領域を確保出来るのみならず、そ
の光源の輝度密度が小さくなることにより横断者や対向
車の運転者に眩惑現象が生ぜず、安全上極めて有益であ
るという優れた効果が奏される。
【0032】しかも、構造が簡単で耐久性も良く、低コ
スト化が図れるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の考案の1実施例のヘッドライトの概
略正面図である。
【図2】同断面図である。
【図3】車輌の正面図である。
【図4】同側面図である。
【図5】同斜視図である。
【符号の説明】
1 車輌端部 6 蛍光灯 4 ヘッドライト 5 ライトケース 7 ,8 反射ミラー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輌の端部に設けられた蛍光灯内蔵であっ
    てバンパ兼用にされているヘッドライト構造において、
    充分な引張り強度と圧縮強度を有する材料製の円筒状の
    ライトケース内にその軸方向に沿って蛍光灯のみが配設
    され、該ライトケース内にはガスが衝撃を吸収するに充
    分な圧力にされて密封され、該蛍光灯の背面と前面に
    相対向してそれぞれ大小のサイズの反射ミラーが形成さ
    れていることを特徴とする車輌のヘッドライト構造。
JP1991038254U 1991-04-26 1991-04-26 車輌のヘッドライト構造 Expired - Lifetime JPH084642Y2 (ja)

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JPH04124702U JPH04124702U (ja) 1992-11-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4481430A (en) * 1982-08-02 1984-11-06 Fairchild Camera & Instrument Corp. Power supply threshold activation circuit
JPH01127428A (ja) * 1987-11-10 1989-05-19 Nissan Motor Co Ltd 車体構造

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