JPH0845231A - テープカートリッジの走行ガイド装置 - Google Patents

テープカートリッジの走行ガイド装置

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JPH0845231A
JPH0845231A JP7140930A JP14093095A JPH0845231A JP H0845231 A JPH0845231 A JP H0845231A JP 7140930 A JP7140930 A JP 7140930A JP 14093095 A JP14093095 A JP 14093095A JP H0845231 A JPH0845231 A JP H0845231A
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JP
Japan
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tape
guide
base plate
guide member
mounting hole
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Application number
JP7140930A
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English (en)
Inventor
Shuichi Kikuchi
修一 菊地
Yoshinori Miura
義典 三浦
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/04Magazines; Cassettes for webs or filaments
    • G11B23/08Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
    • G11B23/087Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores
    • G11B23/08707Details
    • G11B23/08778Driving features, e.g. belt
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/04Magazines; Cassettes for webs or filaments
    • G11B23/08Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
    • G11B23/087Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores
    • G11B23/08707Details
    • G11B23/08757Guiding means

Landscapes

  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 データカートリッジの低価格化を可能にする
走行ガイド装置を提供することを目的とする。 【構成】 略半円形状の円周部を外方に向けるようにベ
ースプレート4に開設された取付穴142と、自然状態
の外形が上記取付穴142の穴径よりもやや大径であ
り、かつ軸線方向に切欠部が設けられるこよによって該
軸線方向と直交する軸心方向に対して弾性変形自在な略
半円筒形状を有するガイド部材120とから構成され、
ガイド部材120は、取付穴142の穴径よりやや小径
となるように軸心方向に弾性変形させて、該取付穴14
2に嵌合されることによって該ベースプレート4に立設
され、外周部122に磁気テープを掛け合わせて走行さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タ、オフィスコンピュータ等のデータバックアップ等に
用いられるテープカートリッジのデータ信号が記録され
る磁気テープを掛け合わせて走行させる走行ガイド装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】テープカートリッジは、例えば記録再生
装置或いはパーソナルコンピュータ、オフィスコンピュ
ータ等の本体機器に接続されたデータバックアップ装置
に装填され、上記本体機器のメモリー等に蓄積されたデ
ータ信号を吸い上げて磁気テープに記録し、或いはこの
磁気テープに記録されたデータ信号を本体機器のメモリ
ー等に供給するデータ信号のバックアップ用として使用
されている。
【0003】このテープカートリッジには、磁気テープ
をテープ供給リールから繰り出してテープ巻取りリール
へと走行駆動させる磁気テープ駆動機構が備えられてい
る。この磁気テープ駆動機構は、無端駆動ベルトと、こ
の無端駆動ベルトが掛け渡されるベルト駆動ローラ及び
一対のベルトガイドローラとから構成されている。ベル
ト駆動ローラは、耐磨耗性を有する弾性材料によって形
成され、上部にはこのテープカートリッジが装填される
記録再生装置側の駆動ローラところがり接触して回転伝
達を受けるための駆動フランジ部が周回りに突出形成さ
れている。また、このベルト駆動ローラは、カートリッ
ジ本体を構成するベースプレートの前方側の略中央部に
立設した支持軸上に回転自在に軸装されている。
【0004】ベルトガイドローラも、耐磨耗性を有する
弾性材によって形成され、ベースプレートの後方側の両
コーナ部に立設された一対の支持軸にそれぞれ回転自在
に軸装されている。無端駆動ベルトは、例えばポリウレ
タン樹脂にカーボンを添加した材料を延伸成形して形成
され、ベルトガイドローラからテープ供給リール及びテ
ープ巻取りリールの外周面で折曲されてこれら両リール
の中央空間部を経由してベルト駆動ローラへと掛け渡さ
れることによって、カートリッジ本体内において略々凸
字状の走行路を以って走行する。したがって、無端駆動
ベルトは、テープ供給リール及びテープ巻取りリールの
外周面で折曲される際に、これら両リールに巻回された
磁気テープに所定のテンションを以って圧接する。
【0005】上記テープ供給リールから繰り出された磁
気テープは、ベースプレートの前方側の両コーナ部にそ
れぞれ立設した支軸に回転自在に配設されるとともに上
縁部に抜止め用の上端フランジ部を周回りに突設したテ
ープガイドローラにより構成される走行ガイド装置、及
びベースプレートの前方側に立設されたガイドピンに掛
け合わされることによって、カートリッジ本体の前面部
に沿って走行され、テープ巻取りリール側に巻き取られ
る。
【0006】上記テープガイドローラ90は、図19に
示すように略円柱形状で形成され、ベースプレート92
に内周面110で開設された取付穴104に取付られる
基端部100と、掛け合わされた磁気テープを幅方向に
安定して走行するように導くガイド部95とを備えてい
る。
【0007】上記ガイド部95は、磁気テープの長手方
向の下端に上面が接触する係止フランジ部98と、磁気
テープが掛け合わせられる外周部94と、上記係止フラ
ンジ部98に平行で磁気テープの幅長離れた上端フラン
ジ部96とが設けられる。このガイド部95は、基端部
100がベースプレート92に開設された取付穴104
に圧入して嵌合される。該ガイド部95では、該係止フ
ランジ部98の上面と該上端フランジ部96の下面との
間の該外周面94に導かれた磁気テープが走行される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したテ
ープカートリッジは、高密度のデータ信号が記録再生さ
れるため、磁気テープの長手方向、厚さ方向、及び幅方
向の変動を高精度に抑える必要がある。
【0009】上記長手方向の変動は、上記磁気テープ駆
動機構の走行速度を高精度に制御する等により抑えら
れ、上記厚さ方向の変動は、上記無端駆動ベルトと磁気
テープとの圧接部のテンションを制御する等により抑え
られ、幅方向の変動は上記走行ガイド装置の該テープガ
イドローラ90の上端フランジ部96と係止フランジ部
98とによって磁気テープを導くことによって抑えられ
ている。
【0010】ここで、図20に示すようにテープガイド
ローラ112が基端部114の外径をガイド部95の係
止フランジ部98側から端部106までa乃至b(ただ
し、a<b)に順次大きくなるように形成された場合に
は、基端部114をベースプレート92に開設された取
付穴104に圧入して嵌合した際に、該取付穴104の
内周面110に基端部114の外周面108の端部だけ
が接触して、該内周面110と外周面108の接触抵抗
が小さく、振動やその他の外圧によりテープガイドロー
ラ112が、ベースプレート92から抜け易くなるとい
う問題点を生じる。
【0011】この問題点を解決するため、テープガイド
ローラ116では、図21に示すように基端部118の
外径をガイド部95の係止フランジ部98側から端部1
06までA乃至B(ただし、B<A)に順次小さくして
略円錐状に形成されている。
【0012】この基端部118は、上記外径Aの点と外
径Bの点の間の高さをLとして、該基端部118の先細
りの度合いを(A−B)/Lとした場合、該先細りの度
合いが1/250乃至1/38の範囲で形成される。該
先細りの度合いが1/250より小さい場合には、基端
部118を上記ベースプレート92に開設された取付穴
104に圧入して嵌合した際に、該取付穴104の内周
面110に基端部118の外周面117の端部106側
だけが接触して、該内周面110と外周面117の接触
抵抗が小さく、振動やその他の外圧によりテープガイド
ローラ116が、ベースプレート92から抜け易くなる
という問題点を生じる。また、該先細りの度合いが1/
38より大きい場合には、基端部118を該取付穴10
4に圧入して嵌合した際に、該取付穴104の内周面1
10の全面において該基端部118の外周面117との
押圧力が弱く、振動やその他の外圧により振動し易く、
かつベースプレート92から抜け易くなるという問題点
を生じる。
【0013】上記テープガイドローラ116の基端部1
18は、ベースプレート92に開設された取付穴104
に圧入により十分に嵌合されるように、外周面117の
表面粗さ及び表面形状が高精度に形成される必要があ
り、高精度な加工技術が要求される。該基端部118の
加工は、一般に旋盤装置を用いた切削加工により行われ
るが、切削加工を高精度に行うためには、該切削加工中
に発生する該テープガイドローラ116のたわみやバイ
ト等の切削部の振動や潤滑油の途絶え等の加工精度を低
下させる様々な原因を抑える必要があり、旋盤装置が高
価となり、かつ高精度加工のため加工時間が長時間とな
る。該基端部118は、ベースプレート92に開設され
た取付穴104に圧入して嵌合されるため、機械的に強
度である必要があり、テープガイドローラ90が高価と
なり、テープカートリッジが高価になるという問題点が
生じていた。
【0014】また、上記ガイド部95は、磁気テープの
幅方向の変動が数十μm以内の変動で抑えられるように
高精度加工が要求される。このため、例えば上端フラン
ジ部96、係止フランジ部98の径の円柱の棒材を回転
させた状態で、外周部94を形成させる部分にバイトを
接触させて、外周部96の径となるまで研削加工するこ
とにより外周部94、係止フランジ部98の上面、及び
上端フランジ部98の下面が形成される。該ガイド部9
5の加工は、通常テープガイドローラ116の1本毎に
行われるため該テープガイドローラ116を高価とし
て、走行ガイド装置を高価にするという問題点が生じて
いた。
【0015】本発明はこのような問題に鑑み、テープカ
ートリッジの低価格化を可能にする走行ガイド装置を提
供することを目的に提案されたものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係るテープカートリッジのガイド走行装置は、略半
円形状の円周部を外方に向けるようにベースプレートに
開設された取付穴と、自然状態の外形が上記取付穴の穴
径よりもやや大径であり、かつ軸線方向に切欠部が設け
られるこよによって該軸線方向と直交する軸心方向に対
して弾性変形自在な略半円筒形状のガイド部材とから構
成され、ガイド部材は、取付穴の穴径よりやや小径とな
るように軸心方向に弾性変形させて、該取付穴に嵌合さ
れることによって該ベースプレートに立設され、外周部
に磁気テープを掛け合わせて走行させることを特徴とす
る。
【0017】また、ガイド部材は、取付穴に嵌合される
基端部の軸線方向に複数のスリ割が設けられる。
【0018】また、ガイド部材は、ベースプレートから
の抜け落ちを防止する部位において周回りに一体に突設
される係止フランジ部が設けられる。
【0019】また、ガイド部材は、係止フランジ部とと
もにベースプレートを挟持する部位において取付穴に嵌
合される基端部の先端部を周回りに一体に突設される。
【0020】
【作用】以上の構成を備える本発明に係るテープカート
リッジのガイド走行装置によれば、略半円形状の円周部
を外方に向けるようにベースプレートに開設された取付
穴に、略半円筒形状のガイド部材を嵌合させることによ
って該ベースプレートに立設させ、外周部に磁気テープ
を掛け合わせて走行させることが可能である。
【0021】また、複数のスリ割が設けらたガイド部材
は、取付穴に容易に嵌合させられる。 また、ガイド部
材は、係止フランジ部によりベースプレートからの抜け
落ちが防止される。
【0022】また、ガイド部材は、基端部と係止フラン
ジ部とによりベースプレートを挟持することが可能であ
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について図面
を参照して詳細に説明する。本発明に係る走行ガイド装
置が設けられたテープカートリッジ1は、図1乃至図4
に示すように、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂材料
によって略角浅皿状に形成された上ハーフ部材3と、こ
の上ハーフ部材3の開放された下方部に組み合わされる
アルミ板、アルミ合金板等の金属板によって形成され下
ハーフ部材を構成するベースプレート4とを備え、これ
ら上ハーフ部材3とベースプレート4とを止めねじ或い
は図示しない上ハーフ部材3の内面に一体に突設した取
付けスタッドを介して一体に組み合わせ結合することに
よって、カートリッジ本体2が構成されている。
【0024】ベースプレート4の略中央部には、長手方
向に離間して一対の支持軸5A、5Bが立設されてお
り、これら支持軸5A、5Bには、磁気テープ7を掛け
合わせたテープ供給リール6A及びテープ巻取りリール
6Bとがそれぞれ回転自在に支持されている。これらテ
ープ供給リール6A及びテープ巻取りリール6Bは、そ
れぞれリールハブが一体に形成された下リール部材と、
この下リール部材に組み合わされた上フランジ部材とか
ら構成され、磁気テープ7の始端部及び終端部がそれぞ
れ図示しないクランパーによってリールハブに固定され
ている。
【0025】テープ供給リール6Aから繰り出された磁
気テープ7は、ベースプレート4の前方側の両コーナ部
にそれぞれ立設した支軸に回転自在に配設されるととも
に上縁部に抜止め用の上端フランジ部と下縁部に抜け落
ち防止用の係止フランジ部を周回りに突設した第1、第
2のガイド部材120A、120Bからなる走行ガイド
装置、及びベースプレート4の前方側で、第1のガイド
部材120A、ベルト駆動ローラ10及び第2のガイド
部材120Bの近傍に立設された第1、第2、第3のガ
イドピン41、42、43に掛け合わされることによっ
て、図4に示すように、カートリッジ本体2の前面部に
沿って走行され、テープ巻取りリール6B側に巻き取ら
れる。
【0026】このテープカートリッジ1には、テープ供
給リール6Aから繰り出された磁気テープ7をテープ巻
取りリール6Bへと走行駆動させる磁気テープ駆動機構
が備えられている。この磁気テープ駆動機構は、無端駆
動ベルト9と、この無端駆動ベルト9が掛け渡されるベ
ルト駆動ローラ10及び一対のベルトガイドローラ11
A、11Bとから構成されている。ベルト駆動ローラ1
0は、耐磨耗性を有する弾性材によって形成され、上部
にはこのテープカートリッジ1が装填される記録再生装
置側の駆動ローラところがり接触して回転伝達を受ける
ための駆動フランジ部10Aが周回りに突出形成されて
いる。また、このベルト駆動ローラ10は、ベースプレ
ート4の前方側の略中央部に立設した支持軸12上に回
転自在に軸装されている。
【0027】ベルトガイドローラ11A、11Bも、耐
磨耗性を有する弾性材によって形成され、ベースプレー
ト4の後方側の両コーナ部に立設された一対の支持軸1
3A、13Bにそれぞれ回転自在に軸装されている。無
端駆動ベルト9は、図4に示すように、ベルトガイドロ
ーラ11A、11Bからテープ供給リール6A及びテー
プ巻取りリール6Bの外周面で折曲されてこれら両リー
ル6A、6Bの中央空間部を経由してベルト駆動ローラ
10へと掛け渡されることによって、カートリッジ本体
2内において略々凸字状の走行路を以って走行する。し
たがって、無端駆動ベルト9は、テープ供給リール6A
及びテープ巻取りリール6Bの外周面で折曲される際
に、これら両リール6A、6Bに巻回された磁気テープ
7に所定のテンションを以って圧接する。
【0028】カートリッジ本体2の前面部のコーナ側に
は、上ハーフ部材3及びベースプレート4の前方側縁部
に設けられた切欠きによって、このテープカートリッジ
が装填される記録再生装置の記録再生ヘッドが進入する
記録再生開口部14が構成されている。この記録再生開
口部14は、通常、カートリッジ本体2の前面部の一部
を構成する蓋部材15によって閉塞されている。
【0029】蓋部材15は、一側部に形成した軸受け部
にベースプレート4の前方コーナ部に立設された支持軸
16が嵌入することによって片持ち状態で回動自在に支
持されている。また、この蓋部材15は、支持軸16に
組み付けたトーションスプリング17によって上記記録
再生開口部14を閉塞する方向に付勢されている。さら
に、蓋部材15の支持部側の側面部には、カートリッジ
本体2の一方側面部に凹設した挿入ガイド凹部28Aに
臨んで突出するカム部15Aが一体に形成されている。
【0030】上ハーフ部材3の前面部、すなわちカート
リッジ本体2の前面部には、上記ベルト駆動ローラ10
の周面の一部を外方へと臨ませる矩形の駆動開口部18
が開設されている。この駆動開口部18には、テープカ
ートリッジ1を記録再生装置に装填して記録、再生操作
が行われると、記録再生装置側の駆動ローラが進入す
る。この駆動ローラは、上記ベルト駆動ローラ10の周
面に形成した駆動フランジ部10Aところがり接触する
ことによってこのベルト駆動ローラ10を回転駆動す
る。
【0031】テープカートリッジ1は、磁気テープ7に
記録された貴重なデータ信号が誤って消去されないよう
にするため、誤記録防止機構が備えられている。誤記録
防止機構は、上記蓋部材15とは反対側に位置して設け
られた誤記録検出穴19及び誤記録防止部材22とによ
って構成される。すなわち、カートリッジ本体2の前面
部には、誤記録防止部材22の誤記録防止部24がスラ
イド動作するスライド溝21が凹設されるとともに、こ
のスライド溝21中に位置して誤記録検出穴19が開設
されている。
【0032】誤記録検出穴19は、上ハーフ部材3の上
面部側に開放されており、この開放された誤記録防止穴
19の上方部分と連通するようにして誤記録防止部材2
2が装着される操作ガイド穴20が上ハーフ部材3の上
面部に穿設されている。操作ガイド穴20は、上ハーフ
部材3の上面部にカートリッジ本体2の前面部に沿った
矩形の長穴として構成され、誤記録防止部材22を、そ
の誤記録防止部24が上記誤記録検出穴19を開放する
第1の位置と、閉塞する第2の位置とに亘って移動する
に足る長さを以って上面部に穿設されている。また、ス
ライド溝21も、カートリッジ本体2の前面部に、誤記
録防止部材22の誤記録防止部24が誤記録検出穴19
を開放する第1の位置と、閉塞する第2の位置とに亘っ
て移動するに足る長さを以って矩形溝として凹設されて
いる。
【0033】誤記録防止部材22は、合成樹脂材料によ
って成形され、板状の操作部23とこの操作部の一側部
側に直交した状態で垂設された誤記録防止部24とから
構成されている。操作ガイド穴20に装着した状態にお
いて、誤記録防止部材22の操作部23は、上ハーフ部
材3の上面部と同一面を構成するような厚みを有してお
り、また誤記録防止部24は、誤記録防止部材22が第
2の位置に移動された際に、誤記録検出穴19を閉塞す
るに足る外形寸法に形成されている。
【0034】以上のように構成された誤記録防止機構
は、誤記録防止部材22が第2の位置に設定操作された
状態において、記録再生ヘッドによる磁気テープ7への
データ信号の記録を可能とする。すなわち、図2に示す
状態から、誤記録防止部材22が操作ガイド穴20に沿
ってカートリッジ本体2の左側に位置した第1の位置に
設定操作され、誤記録防止部24がスライド溝21中を
移動して誤記録検出穴19を開放した状態にあっては、
記録再生装置側の誤記録検出部材の誤記録検出穴19内
への進入が許可されるため、記録再生ヘッドによる磁気
テープ7へのデータ信号の記録が阻止される。
【0035】一方、誤記録防止部材22が上述した第1
の位置から、操作ガイド穴20に沿って右側方向へと移
動操作されて図2に示した状態の第2の位置へと設定位
置されることによって、スライド溝21に沿って移動し
た誤記録防止部24により誤記録検出穴19は閉塞され
る。したがって、記録再生装置側の誤記録検出部材は誤
記録検出穴19内への進入が阻止されることによって、
記録再生ヘッドによる磁気テープ7へのデータ信号の記
録が許可される。
【0036】ベースプレート4には、前方側で第2のガ
イド部材120Bに近接した位置に反射部材取付け穴2
6が穿設されている。この反射部材取付け穴26に組み
付けられる反射部材25は、略直角三角形状のブロック
体として構成され、磁気テープ7の走行路と対向する斜
辺部にはミラーが接合されている。この反射部材25
は、磁気テープ7に設けられた識別穴とともにテープカ
ートリッジ1の仕様識別部として構成される。
【0037】すなわち、磁気テープ7には、記録開始位
置、記録終了位置或いは保持力、テープ長さ、記録時の
密度の違い等の仕様情報を識別するためにパターン配列
された複数の識別穴が穿設されている。そして、テープ
カートリッジ1を記録再生装置へと装填した状態におい
て、上記反射部材取付け穴26の底面側には記録再生装
置側に設けた仕様識別センサの発光素子が対向位置す
る。一方、カートリッジ本体2の前面部には、上記駆動
開口部18と誤記録検出穴19間に位置して薄肉とされ
た仕様識別部27が設けられている。この仕様識別部2
7には、テープカートリッジ1を記録再生装置へと装填
した状態において、記録再生装置側に設けた仕様識別セ
ンサの受光素子が対向位置する。
【0038】したがって、発光素子から発せられた検出
光は、反射部材取付け穴26から入射されて上記反射部
材25のミラーによってカートリッジ本体2の前面部側
へと屈折反射され、この前面部に沿って走行する磁気テ
ープ7に照射される。これによって、検出光は、磁気テ
ープ7に穿設された上記識別穴を識別して前面部の仕様
識別部27へと投影する。投影された識別穴は、仕様識
別部27と対向位置された記録再生装置側の受光素子に
よって検知されて磁気テープ7の上記各仕様が識別され
る。
【0039】以上のように構成されたテープカートリッ
ジ1を記録再生装置に円滑に装填することを可能とする
ために、テープカートリッジ1と記録再生装置には挿入
ガイド機構が設けられている。すなわち、カートリッジ
本体2の両側面部には、前後方向の挿入ガイド凹部28
A、28Bがそれぞれ凹設されている。これに対して、
記録再生装置側には、カートリッジ挿入開口の両側面部
に上記挿入ガイド凹部28A、28Bが相対係合する前
後方向の挿入ガイド凸部がそれぞれ突設されている。勿
論、これら挿入ガイド凸部、断面寸法が挿入ガイド凹部
28A、28Bの断面寸法とほぼ等しく構成されてい
る。したがって、テープカートリッジ1を記録再生装置
へと挿入することによって、挿入ガイド凹部28A、2
8Bと挿入ガイド凸部とが相対係合し、テープカートリ
ッジ1は、これら挿入ガイド凸部に支持されて記録再生
装置の所定の位置へと円滑に装填される。
【0040】なお、記録再生装置は、上述したように、
テープ駆動機構を駆動するための駆動ローラ、磁気テー
プ7にデータ信号を記録したり記録されたデータ信号を
読み出すための記録再生ヘッド、誤記録防止機構を構成
する誤記録防止部材或いは磁気テープ7の仕様を識別す
る仕様識別センサを構成する発光素子及び受光素子、テ
ープ幅識別センサを構成する発光素子及び受光素子等を
備えているが、これらの部材はカートリッジ挿入開口の
内部に配設されている。
【0041】そして、この記録再生装置の上記カートリ
ッジ挿入開口から、上述した操作によってテープカート
リッジ1が挿入されることによって、記録再生開口部1
4を閉塞している蓋部材15は、挿入ガイド凹部28A
に突出されたカム部15Aが、この挿入ガイド凹部28
Aに相対係合する挿入ガイド凸部と衝合することによっ
て、トーションスプリング17の弾性力に抗して支持軸
16を支点として次第に時計方向へと回動動作される。
【0042】蓋部材15が回動動作されて開放された記
録再生開口部14から記録再生ヘッドが進入して磁気テ
ープ7と接触する。また、駆動開口部18から進入した
駆動ローラは、磁気テープ7及び無端駆動ベルト9を挟
み込むようにしてベルト駆動ローラ10の駆動フランジ
部10Aと接触する。しかる後、例えば記録再生装置側
で記録再生操作が行われると、回転する駆動ローラを介
してベルト駆動ローラ10が回転動作され、このベルト
駆動ローラ10の回転によって無端駆動ベルト9も回転
する。
【0043】したがって、この無反駆動ベルト9と所定
のテンションを以って接触されたテープ供給リール6A
は回転して巻回した磁気テープ7を繰り出し、テープ巻
取りリール6Bは繰り出された磁気テープ7を巻き取
る。そして、カートリツジ本体2の前面部に沿って走行
する磁気テープ7は、記録再生開口部14からカートリ
ツジ本体2内に臨んでこの磁気テープ7に接触された磁
気ヘッドによって、データ信号の記録或いは読み出しが
行われる。
【0044】なお、記録再生装置には、記録再生ヘッド
を磁気テープ7の幅方向に上下移動させるヘッド切換え
機構が備えられる。したがって、記録再生装置側の記録
再生ヘッドは、テープ供給リール6Aとテープ巻取りリ
ール6Bとの間で双方向に駆動される磁気テープ7の走
行方向にしたがって切り換え移動され、磁気テープ7の
上トラック部と下トラック部とをそれぞれ選択的に走査
してデータ信号の記録或いは読み出しを行う。
【0045】上記第1、第2のガイド部材120A、1
20Bは、ベースプレート4に取付るための取付穴14
2の位置、及び傾き方向が異なるが、構造が全く同一で
あるため、以下第1のガイド部材120A又は第2のガ
イド部材120Bをガイド部材120と称する。
【0046】上記テープカートリッジ1に設けられた走
行ガイド装置50は、図5に示すようにベースプレート
4に開設された取付穴142に、ガイド部材120が嵌
合させられて組み合わせられて構成される。
【0047】上記取付穴142は、図6に示すように略
馬蹄形状で円周部を外方に向けるようにベースプレート
4に開設されており、内周面の外周部144に上記ガイ
ド部123の基端部121が圧入して嵌合される。
【0048】上記ガイド部材120は、図7に示すよう
に略半円筒形状で軸線方向に切欠部が設けられ、該軸線
方向と直交する軸心方向に弾性変形自在で、該ガイド部
材120の軸心方向への弾性変形によりベースプレート
4に取付られる基端部121と、磁気テープ7が掛け合
わせられ該磁気テープ7を幅方向に安定して走行するよ
うに導くガイド部123とを備えている。
【0049】上記基端部121は、自然状態の外形が上
記ベースプレート4の取付穴142の穴径よりもやや大
径で、ベースプレート4に開設された取付穴142に圧
入された後、自然状態で該取付穴142に嵌合されるよ
うに設けられ、係止フランジ部126から伸延する支持
部129と、該支持部に支持される先端部130とを有
する。該先端部130の外径は、該取付穴142に圧入
されて嵌合されるように、支持部129の外径よりやや
大きく形成される。
【0050】上記ガイド部123は、磁気テープ7が長
手方向の下端に上面が接触するように掛け合わせられる
外周にわたり外方に突設される係止フランジ部126
と、該磁気テープ7の主面が掛け合わせられる外周ラッ
プ角が180°である略半円筒形状の外周部122と、
該係止フランジ部126から該磁気テープ7の略幅長離
れて位置し、該外周部122と平行して外周にわたり突
設される上端フランジ部124とが設けられており、外
周部122に磁気テープ7が掛け合わせられて、該係止
フランジ部126の上面と該上端フランジ部124の下
面とにより走行される磁気テープ7を、幅方向の変動が
数十μm以内の変動で抑えるようにして導く。
【0051】上記ガイド部材120は、図8(a)に示
すように、ベースプレート4の取付穴142の穴径より
やや小径となるように軸心方向に弾性変形させるように
圧入後、該ガイド部材120のスプリングバックにより
該取付穴142の穴径よりやや大径となるように軸心方
向に弾性変形されて、該取付穴142の内周をガイド部
材120の支持部129で押圧させて、かつ該取付穴1
42の周辺のベースプレート4を先端部130と該係止
フランジ部126で挟持することで図8(b)に示すよ
うに軸心方向及び軸線方向に、ベースプレート4との極
めて高い結合力を生じさせる。
【0052】以上の構成による走行ガイド装置50で
は、ガイド部材120の基端部121が、ベースプレー
ト4に開設された取付穴142に圧入して嵌合されて、
該ガイド部材120のガイド部123では、該係止フラ
ンジ部126の上面と該上端フランジ部124の下面と
の間の外周面122に導かれた磁気テープ7が走行され
る。
【0053】上記テープカートリッジ1に設けられた走
行ガイド装置では、磁気テープ7がガイド部材120の
外周部122に掛け合わせられる部分のテープラップ角
は180°以下であり、該ガイド部材120は、略半円
筒形状で軸線方向に切欠部が設けられて外周部の角度で
ある外周ラップ角が180°で、外周部への磁気テープ
7の掛け合わせが可能になる。
【0054】この走行ガイド装置50は、ベースプレー
ト4とガイド部材120とが、機械的強度、及び耐振動
性等に優れた極めて高い結合力で嵌合されて、該ガイド
部材120がベースプレート4に高安定に立設され、外
周部122に掛け合わせられた磁気テープ7を係止フラ
ンジ部126と上端フランジ部124とで導き高安定に
走行させる。
【0055】なお、上記走行ガイド装置50では、ベー
スプレート4に開設された取付穴142が略馬蹄形状
で、ガイド部材120の基端部121の高さが該ベース
プレート4の厚さより低い場合について説明したが、図
9(a)に示すようにベースプレート4に略半円形状の
円周部を外方に向けるように、例えばプレスにより打ち
抜いて取付穴150を開設して、図9(b)に示すよう
にガイド部材140の基端部140Kの支持部140b
の高さを該取付穴150の深さとほぼ同じく形成し、該
ガイド部材140を該取付穴150に圧入して、取付穴
150の周辺のベースプレート4を該ガイド部材140
のガイド部140Gの係止フランジ部140cと該基端
部140Kの先端部140aで挟持することで、軸心方
向及び軸線方向にベースプレート4と極めて高い結合力
を生じさせて嵌合させることが可能である。
【0056】上記走行ガイド装置50のガイド部材12
0は、BsBm、SUS304系の非磁性材料で形成さ
れた、例えば図10(a)に示すようにロール状に巻回
されたテープ状の板金51の延伸された部分、又は図1
0(b)に示すように小片形状の板金52の加工により
製造される。
【0057】上記ガイド部材120の製造工程は、上記
板金51、又は板金52を図11に示すように、プレス
装置の上端プレス部41と下端プレス部42とのプレス
加工、又は鍛造加工により略円筒形状に加工する。
【0058】ここで、例えば1枚の板金51上に順送金
型等により1個づつ順次プレスした場合は、図12に示
すように複数個のガイド部材58が連結して構成され
る。
【0059】上記連結してガイド部材58は、図13に
示すように切断部材43により順次1個のガイド部材5
8に切断分離される。この切断分離されたガイド部材5
8は、バレル研磨等を行うことによりバリを除去し、そ
の後、表面にNi、Crメッキを施すことに表面の耐久
性を向上させたガイド部材120として製造される。
【0060】従って、上記取付穴142、及びガイド部
材120は簡易な工程で安価に製造可能であり、走行ガ
イド装置50は、該取付穴142へのガイド部材120
の簡易な圧入による嵌合により可能である。このため、
テープカートリッジ1を安価とするための安価な走行ガ
イド装置50を可能とする。
【0061】また、上記取付穴142とガイド部材12
0との嵌合強度は高く、ガイド部材120の表面の硬度
は高いものとなり磁気テープ7の走行を安定なものとす
る。
【0062】また、図14に示すように板金176の長
手方向に軸心方向を一致させて複数のガイド部材120
を形成するために複数の部材板S1、S2・・・SNを例
えばプレスにより打ち抜いて形成し、該部材板S1、S2
・・・SNを該長手方向に配列された順番で順次各製造
工程を施した後に、ブレードカッターで切りとって分離
することにより製造可能である。また、該部材板S1
2・・・SNをブレードカッターで切りとって分離した
後に、各製造工程を施すことにより製造可能である。
【0063】なお、上記ガイド部材120では、外周ラ
ップ角を180°としたが、このガイド部材120をか
しめることによって図15に示すように外周ラップ角を
180°以上のガイド部材31を形成して、ガイド部3
1Gの外周ラップ角を広くすることも可能である。
【0064】また、図16に示すようにガイド部材32
の基端部32Kに軸心方向に伸びるスリ割り32iを形
成して、ベースプレート4への圧入を容易にすることも
可能である。
【0065】また、図17に示すようにガイド部材14
5をかしめることにより略円筒形状に形成し、ベースプ
レート4に略円形状の取付穴160を開設して、該ガイ
ド部材145を該取付穴160に嵌合させることで走行
ガイド装置70を形成可能である。
【0066】上記ガイド部材145は、略円筒形状で軸
線方向にスリ割り158が設けられ、該軸線方向と直交
する軸心方向に弾性変形自在で、ベースプレート4の取
付穴160に取付られる基端部145Kと、掛け合わさ
れた磁気テープ7を幅方向に安定して走行するように導
くガイド部145Gとを備えている。
【0067】上記基端部145Kは、自然状態の外形が
上記ベースプレート4の取付穴160の穴径よりもやや
大径で、該ガイド部材145を軸心方向へ弾性変形させ
て該基端部145Kを該取付穴160に圧入された後、
自然状態で該取付穴160に嵌合されるように設けら
れ、上記ガイド部145Gから伸延する支持部162
と、該支持部162に支持される先端部164とを有す
る。該先端部164の外径は、該取付穴160に圧入さ
れて嵌合されるように、支持部162の外径よりやや大
きく形成される。
【0068】上記ガイド部145Gは、磁気テープ7が
長手方向の下端に上面が接触するように掛け合わせられ
る外周にわたり外方に突設される係止フランジ部152
と、該磁気テープ7の主面が掛け合わせられる外周部1
48と、該係止フランジ部152から該磁気テープ7の
略幅長離れて位置し、該該係止フランジ部152と平行
して外周にわたり突設される上端フランジ部150とが
設けられており、外周部148に磁気テープ7が掛け合
わせられて、該係止フランジ部152の上面と該上端フ
ランジ部150の下面とにより走行される磁気テープ7
を、幅方向の変動が数十μm以内の変動で抑えるように
して導く。
【0069】以上の構成によるガイド部材145は、ベ
ースプレート4の取付穴160の穴径よりやや小径とな
るように軸心方向に弾性変形させるように圧入後、該ガ
イド部材145のスプリングバックにより該取付穴16
0の穴径よりやや大径となるように軸心方向に弾性変形
されて、ベースプレート4との極めて高い結合力を生じ
させて、該係止フランジ部152の上面と該上端フラン
ジ部150の下面との間の外周面148に導かれた磁気
テープ7が走行される。
【0070】上記ガイド部材145は、図18に示すよ
うに軸線方向の中心線166に対して半径Rの略円筒形
状で外周ラップ角が180゜以上で形成されて、外周部
148には、磁気テープ7が該中心線166から径方向
に第1、第2の接触部172、174に伸延する第1、
第2の直線168、170の交差角である180゜以下
のテープラップ角θで接触して掛け合わせられる。
【0071】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るテープカートリッジの走行ガイド装置によれば、略半
円形状の円周部を外方に向けるようにベースプレートに
開設された取付穴に、略半円筒形状のガイド部材を嵌合
させることによって該ベースプレートに立設させ、外周
部に磁気テープを掛け合わせて走行させることが可能で
ある。
【0072】上記取付穴、及びガイド部材は簡易な工程
で安価に製造可能であり、走行ガイド装置は、該取付穴
へのガイド部材の簡易な圧入による工程で嵌合可能であ
る。このため、テープカートリッジの低価格化を実現可
能な走行ガイド装置を提供可能である。
【0073】また、複数のスリ割が設けらたガイド部材
は、取付穴に容易に嵌合させられる。このため、ガイド
部材の取付穴への嵌合を行う製造工程を簡易とすること
が可能である。
【0074】また、ガイド部材は、係止フランジ部によ
りベースプレートからの抜け落ちが防止される。このた
め、走行ガイド装置の故障を少なくして信頼性を向上さ
せ、磁気テープの走行の安定性を向上させることが可能
である。
【0075】また、ガイド部材は、基端部と係止フラン
ジ部とによりベースプレートを挟持することが可能であ
る。このため、走行ガイド装置の機械強度、及び耐震度
性等の特性を向上させ、磁気テープの幅方向の変動を確
実に抑えて、走行の安定性を向上させることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走行ガイド装置が設けられたテー
プカートリッジの分解斜視図である。
【図2】同テープカートリッジの斜視図である。
【図3】同テープカートリッジの上ハーフ部材を取り除
いて示した斜視図である。
【図4】同テープカートリッジの上ハーフ部材を取り除
いて示した平面図である。
【図5】同走行ガイド装置の斜視図を示し、上記取付穴
に上記ガイド部材が取り付けられている。
【図6】同走行ガイド装置の取付穴の斜視図である。
【図7】同走行ガイド装置のガイド部材の側面図、縦断
面図及び平面図である。
【図8】上記ガイド部材及び取付穴の要部縦断面図であ
る。
【図9】同走行ガイド装置の取付穴の斜視図及び該取付
穴に上記ガイド部材が取り付けられた斜視図である。
【図10】同走行ガイド装置のガイド部材を製造する際
に用いられる板金の斜視図を示し、同図(a)はロール
状に巻回された板金であり、同図(b)は小片形状の板
金である。
【図11】同走行ガイド装置のガイド部材の製造工程に
用いるプレス装置の要部の構成図を示し、同図(a)は
正面図であり、同図(b)は側面図である。
【図12】同走行ガイド装置のガイド部材の製造の際に
複数のガイド部材が連結して形成された工程の説明図で
ある。
【図13】同走行ガイド装置のガイド部材の製造の際に
上記連結された複数のガイド部材を1個のガイド部材に
切断する工程の説明図である。
【図14】同走行ガイド装置のガイド部材の製造の際に
複数のガイド部材が連結して形成される板金の平面図で
ある。
【図15】同走行ガイド装置の外周ラップ角を180°
以上とした場合のガイド部材の斜視図である。
【図16】同走行ガイド装置の基端部にスリ割りを形成
した場合のガイド部材の要部の斜視図である。
【図17】同走行ガイド装置の取付穴に上記ガイド部材
が取り付けられた縦断面図及び平面図である。
【図18】上記ガイド部材の平面図である。
【図19】従来の走行ガイド装置の取付穴にガイド部材
が取り付けられた縦断面図である。
【図20】基端部が略末広がり円柱形状である場合の上
記ガイド部材の側面図である。
【図21】基端部が略円錐形状である場合の上記ガイド
部材の側面図である。
【符号の説明】
1 テープカートリッジ 4 ベースプレート 4h 取付穴 7 磁気テープ 31、32、120、140、145 ガイド部材 32i スリ割り 130 先端部 129 支持部 126 係止フランジ部 122 外周部 124 上端フランジ部 123 ガイド部 121 基端部 50、60、70 走行ガイド装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略半円形状の円周部を外方に向けるよう
    にベースプレートに開設された取付穴と、 自然状態の外形が上記取付穴の穴径よりもやや大径であ
    り、かつ軸線方向に切欠部が設けられるこよによって該
    軸線方向と直交する軸心方向に対して弾性変形自在な略
    半円筒形状を有するガイド部材とから構成され、 ガイド部材は、取付穴の穴径よりやや小径となるように
    軸心方向に弾性変形させて、該取付穴に嵌合されること
    によって該ベースプレートに立設され、外周部に磁気テ
    ープを掛け合わせて走行させることを特徴とするのテー
    プカートリッジの走行ガイド装置。
  2. 【請求項2】 ガイド部材は、取付穴に嵌合される基端
    部の軸線方向に複数のスリ割が設けられた請求項1に記
    載のテープカートリッジの走行ガイド装置。
  3. 【請求項3】 ガイド部材は、ベースプレートからの抜
    け落ちを防止する部位において周回りに一体に突設され
    る係止フランジ部が設けられた請求項1或いは請求項2
    に記載のテープカートリッジの走行ガイド装置。
  4. 【請求項4】 ガイド部材は、係止フランジ部とともに
    ベースプレートを挟持する部位において取付穴に嵌合さ
    れる基端部の先端部を周回りに一体に突設された請求項
    3に記載のテープカートリッジの走行ガイド装置。
JP7140930A 1994-06-20 1995-06-07 テープカートリッジの走行ガイド装置 Pending JPH0845231A (ja)

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US08/262,205 US5511736A (en) 1994-06-20 1994-06-20 Tape cassette and guide pin
US08/262205 1994-06-20

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