JPH07201153A - データカートリッジ - Google Patents

データカートリッジ

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JPH07201153A
JPH07201153A JP35538193A JP35538193A JPH07201153A JP H07201153 A JPH07201153 A JP H07201153A JP 35538193 A JP35538193 A JP 35538193A JP 35538193 A JP35538193 A JP 35538193A JP H07201153 A JPH07201153 A JP H07201153A
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JP
Japan
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magnetic tape
recording
belt
tape
endless drive
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JP35538193A
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Masanori Sato
政則 佐藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温環境下での使用、長年の使用によって
も、磁気テープの駆動機構を構成する無端駆動ベルトの
応力緩和現象の発生を防止して磁気テープを一定の走行
テンションで安定して駆動する。 【構成】 上ハーフ部材3とベースプレート4とを組み
合わせて構成したカートリッジ本体2内に磁気テープ7
を巻回した一対のテープリール6A、6Bを回転自在に
収納するとともに、これらテープリール6A、6Bの外
周部に巻回された磁気テープ7と当接する無端駆動ベル
ト9を介して磁気テープ7をを駆動するように構成さ
れ、延伸成形法によって成形される無端駆動ベルト9を
ベルト原反から延伸成形率350%以上で延伸成形す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タ、オフィスコンピュータ等のデータバックアップ等に
用いられるデータカートリッジに関し、さらに詳しくは
データ信号が記録される磁気テープを無端駆動ベルトを
介して駆動するように構成したデータカートリッジに関
する。
【0002】
【従来の技術】データカートリッジは、例えば記録再生
装置或いはパーソナルコンピュータ、オフィスコンピュ
ータ等の本体機器に接続されたデータバックアップ装置
に装填され、前記本体機器のメモリー等に蓄積されたデ
ータ信号を吸い上げて磁気テープに記録し、或いはこの
磁気テープに記録されたデータ信号を本体機器のメモリ
ー等に供給するデータ信号のバックアップ用として使用
されている。
【0003】このデータカートリッジには、磁気テープ
をテープ供給リールから繰り出してテープ巻取りリール
へと走行駆動させる磁気テープ駆動機構が備えられてい
る。この磁気テープ駆動機構は、無端駆動ベルトと、こ
の無端駆動ベルトが掛け渡されるベルト駆動ローラ及び
一対のベルトガイドローラとから構成されている。ベル
ト駆動ローラは、耐磨耗性を有する弾性材料によって形
成され、上部にはこのダータカートリッジが装填される
記録再生装置側の駆動ローラところがり接触して回転伝
達を受けるための駆動フランジ部が周回りに突出形成さ
れている。また、このベルト駆動ローラは、カートリッ
ジ本体を構成するベースプレートの前方側の略中央部に
立設した支持軸上に回転自在に軸装されている。
【0004】ベルトガイドローラも、耐磨耗性を有する
弾性材によって形成され、ベースプレートの後方側の両
コーナ部に立設された一対の支持軸にそれぞれ回転自在
に軸装されている。無端駆動ベルトは、例えばポリウレ
タン樹脂にカーボンを添加した材料を延伸成形して形成
され、ベルトガイドローラからテープ供給リール及びテ
ープ巻取りリールの外周面で折曲されてこれら両リール
の中央空間部を経由してベルト駆動ローラへと掛け渡さ
れることによって、カートリッジ本体内において略々凸
字状の走行路を以って走行する。したがって、無端駆動
ベルトは、テープ供給リール及びテープ巻取りリールの
外周面で折曲される際に、これら両リールに巻回された
磁気テープに所定のテンションを以って圧接する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したデータカート
リッジにおいては、記録再生装置側の記録再生ヘッドが
進入する記録再生開口部が前面部に設けられている。し
たがって、記録再生ヘッドは、裏打ちの無い箇所である
記録再生開口部において磁気テープと接触してデータ信
号の記録或いは再生が行われる。したがって、カートリ
ッジ本体の前面部に沿って走行する磁気テープの走行テ
ンションが記録、再生特性に大きく影響する。上述した
ように、磁気テープは、記録再生装置側の駆動ローラに
よって回転駆動されるベルト駆動ローラと、このベルト
駆動ローラとベルトガイドローラとの間に掛け渡した無
端駆動ベルトによって構成される磁気テープ駆動機構の
無端駆動ベルトがテープ供給リール、テープ巻取りリー
ル間に巻回されたこの磁気テープに圧接しながら走行す
ることによって駆動される。
【0006】したがって、磁気テープの走行テンション
は、この磁気テープとテープガイドローラとの摩擦力或
いは圧接する無端駆動ベルトの圧接力によって決定され
る。この場合、磁気テープとテープガイドローラとの摩
擦力は、テープガイドローラの外周面が平滑面として構
成されているため比較的軽微であり、また環境条件或い
は経時変化による変動もほとんど無く、初期設計条件が
保持される。
【0007】一方、データカートリッジにおいては、高
温環境下での使用、長年の使用による経時変化によって
無端駆動ベルトに応力緩和現象が生じ、このため走行経
路中でのベルトテンションが大幅に低下してこの無端駆
動ベルトの磁気テープに対する圧接力が大幅に低下して
しまうことがある。したがって、かかる無端駆動ベルト
の応力緩和現象によって、データカートリッジは、磁気
テープとドライブ装置の記録再生ヘッドとの接触圧が大
幅に低下し、記録、再生特性が悪くなったり、耐久性が
低下するといった問題点があった。
【0008】したがって、本発明は、高温環境下での使
用、長年の使用による磁気テープの駆動機構を構成する
無端駆動ベルトの応力緩和現象の発生を防止して、磁気
テープを一定の走行テンションで安定した状態で駆動す
るようにしたデータカートリッジを提供することを目的
に提案されたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係るデータカートリッジは、ベースプレートと上ハ
ーフ部材とを組み合わせて構成したカートリッジケース
内に磁気テープを巻回した一対のテープリールを回転自
在に収納するとともにテープリールの最外周部に巻回さ
れた磁気テープに圧接して走行する無端駆動ベルトを介
してこの磁気テープを駆動するように構成され、ベルト
原反から延伸成形法によって形成される前記無端駆動ベ
ルトを、ベルト原反から延伸成形率が350%以上で延
伸成形されることを特徴とする。
【0010】また、本発明に係るデータカートリッジ
は、無端駆動ベルトを、シート状の原反からリング状の
原反を構成し、このリング状原反を湯煎状態で延伸成形
したことを特徴とする。
【0011】
【作用】以上の構成を備える本発明に係るデータカート
リッジによれば、無端駆動ベルトを延伸成形率を350
%以上にしてベルト原反から延伸成形したことにより、
データカートリッジが高温環境下で使用された場合に
も、無端駆動ベルトが塑性変形して応力緩和現象が生じ
ることは無い。したがって、磁気テープ駆動機構を構成
する無端駆動ベルトは、一定の圧接力を以って磁気テー
プに圧接して駆動力を伝達する。このため、磁気テープ
と記録再生装置側の記録再生ヘッドとの接触圧が一定に
保持されて良好な状態で記録、再生が行われる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について図面
を参照して詳細に説明する。実施例データカートリッジ
1は、図3乃至図6に示すように、ポリカーボネート樹
脂等の合成樹脂材料によって略角浅皿状に形成された上
ハーフ部材3と、この上ハーフ部材3の開放された下方
部に組み合わされるアルミ板、アルミ合金板等の金属板
によって形成され下ハーフ部材を構成するベースプレー
ト4とを備え、これら上ハーフ部材3とベースプレート
4とを止めねじ或いは図示しない上ハーフ部材3の内面
に一体に突設した取付けスタッドを介して一体に組み合
わせ結合することによって、カートリッジ本体2が構成
されている。
【0013】ベースプレート4の略中央部には、長手方
向に離間して一対の支持軸5A、5Bが立設されてお
り、これら支持軸5A、5Bには、磁気テープ7を掛け
合わせたテープ供給リール6A及びテープ巻取りリール
6Bとがそれぞれ回転自在に支持されている。これらテ
ープ供給リール6A及びテープ巻取りリール6Bは、そ
れぞれリールハブが一体に形成された下リール部材と、
この下リール部材に組み合わされた上フランジ部材とか
ら構成され、磁気テープ7の始端部及び終端部がそれぞ
れ図示しないクランパーによってリールハブに固定され
ている。
【0014】テープ供給リール6Aから繰り出された磁
気テープ7は、ベースプレート4の前方側の両コーナ部
にそれぞれ立設した支軸に回転自在に配設されるととも
に上縁部に抜止め用のフランジ部を周回りに突設したテ
ープガイドローラ8A、8B及びベースプレート4の前
方側に立設されたガイドピン8Cに掛け合わされること
によって、図6に示すように、カートリッジ本体2の前
面部に沿って走行され、テープ巻取りリール6B側に巻
き取られる。
【0015】このデータカートリッジ1には、テープ供
給リール6Aから繰り出された磁気テープ7をテープ巻
取りリール6Bへと走行駆動させる磁気テープ駆動機構
が備えられている。この磁気テープ駆動機構は、無端駆
動ベルト9と、この無端駆動ベルト9が掛け渡されるベ
ルト駆動ローラ10及び一対のベルトガイドローラ11
A、11Bとから構成されている。ベルト駆動ローラ1
0は、耐磨耗性を有する弾性材によって形成され、上部
にはこのダータカートリッジ1が装填される記録再生装
置側の駆動ローラところがり接触して回転伝達を受ける
ための駆動フランジ部10Aが周回りに突出形成されて
いる。また、このベルト駆動ローラ10は、ベースプレ
ート4の前方側の略中央部に立設した支持軸12上に回
転自在に軸装されている。
【0016】ベルトガイドローラ11A、11Bも、耐
磨耗性を有する弾性材によって形成され、ベースプレー
ト4の後方側の両コーナ部に立設された一対の支持軸1
3A、13Bにそれぞれ回転自在に軸装されている。無
端駆動ベルト9は、図6に示すように、ベルトガイドロ
ーラ11A、11Bからテープ供給リール6A及びテー
プ巻取りリール6Bの外周面で折曲されてこれら両リー
ル6A、6Bの中央空間部を経由してベルト駆動ローラ
10へと掛け渡されることによって、カートリッジ本体
2内において略々凸字状の走行路を以って走行する。し
たがって、無端駆動ベルト9は、テープ供給リール6A
及びテープ巻取りリール6Bの外周面で折曲される際
に、これら両リール6A、6Bに巻回された磁気テープ
7に所定のテンションを以って圧接する。
【0017】カートリッジ本体2の前面部の一方コーナ
側には、上ハーフ部材3及びベースプレート4の前方側
縁部に設けられた切欠きによって、このデータカートリ
ッジが装填される記録再生装置の記録再生ヘッドが進入
する記録再生開口部14が構成されている。この記録再
生開口部14は、通常、カートリッジ本体2の前面部の
一部を構成する蓋部材15によって閉塞されている。
【0018】蓋部材15は、一側部に形成した軸受け部
にベースプレート4の前方コーナ部に立設された支持軸
16が嵌入することによって片持ち状態で回動自在に支
持されている。また、この蓋部材15は、支持軸16に
組み付けたトーションスプリング17によって前記記録
再生開口部14を閉塞する方向に付勢されている。さら
に、蓋部材15の支持部側の側面部には、カートリッジ
本体2の一方側面部に凹設した挿入ガイド凹部28Aに
臨んで突出するカム部15Aが一体に形成されている。
【0019】上ハーフ部材3の前面部、すなわちカート
リッジ本体2の前面部には、前記ベルト駆動ローラ10
の周面の一部を外方へと臨ませる矩形の駆動開口部18
が開設されている。この駆動開口部18には、データカ
ートリッジ1を記録再生装置に装填して記録、再生操作
が行われると、記録再生装置側の駆動ローラが進入す
る。この駆動ローラは、前記ベルト駆動ローラ10の周
面に形成した駆動フランジ部10Aところがり接触する
ことによってこのベルト駆動ローラ10を回転駆動す
る。
【0020】データカートリッジ1は、磁気テープ7に
記録された貴重なデータ信号が誤って消去されないよう
にするため、誤記録防止機構が備えられている。誤記録
防止機構は、前記蓋部材15とは反対側に位置して設け
られた誤記録検出穴19及び誤記録防止部材22とによ
って構成される。すなわち、カートリッジ本体2の前面
部には、誤記録防止部材22の誤記録防止部24がスラ
イド動作するスライド溝21が凹設されるとともに、こ
のスライド溝21中に位置して誤記録検出穴19が開設
されている。
【0021】誤記録検出穴19は、上ハーフ部材3の上
面部側に開放されており、この開放された誤記録防止穴
19の上方部分と連通するようにして誤記録防止部材2
2が装着される操作ガイド穴20が上ハーフ部材3の上
面部に穿設されている。操作ガイド穴20は、上ハーフ
部材3の上面部にカートリッジ本体2の前面部に沿った
矩形の長穴として構成され、誤記録防止部材22を、そ
の誤記録防止部24が前記誤記録検出穴19を開放する
第1の位置と、閉塞する第2の位置とに亘って移動する
に足る長さを以って上面部に穿設されている。また、ス
ライド溝21も、カートリッジ本体2の前面部に、誤記
録防止部材22の誤記録防止部24が誤記録検出穴19
を開放する第1の位置と、閉塞する第2の位置とに亘っ
て移動するに足る長さを以って矩形溝として凹設されて
いる。
【0022】誤記録防止部材22は、合成樹脂材料によ
って成形され、板状の操作部23とこの操作部の一側部
側に直交した状態で垂設された誤記録防止部24とから
構成されている。操作ガイド穴20に装着した状態にお
いて、誤記録防止部材22の操作部23は、上ハーフ部
材3の上面部と同一面を構成するような厚みを有してお
り、また誤記録防止部24は、誤記録防止部材22が第
2の位置に移動された際に、誤記録検出穴19を閉塞す
るに足る外形寸法に形成されている。
【0023】以上のように構成された誤記録防止機構
は、誤記録防止部材22が第2の位置に設定操作された
状態において、記録再生ヘッドによる磁気テープ7への
データ信号の記録を可能とする。すなわち、図4に示す
状態から、誤記録防止部材22が操作ガイド穴20に沿
ってカートリッジ本体2の左側に位置した第1の位置に
設定操作され、誤記録防止部24がスライド溝21中を
移動して誤記録検出穴19を開放した状態にあっては、
記録再生装置側の誤記録検出部材の誤記録検出穴19内
への進入が許可されるため、記録再生ヘッドによる磁気
テープ7へのデータ信号の記録が阻止される。
【0024】一方、誤記録防止部材22が上述した第1
の位置から、操作ガイド穴20に沿って右側方向へと移
動操作されて図4に示した状態の第2の位置へと設定位
置されることによって、スライド溝21に沿って移動し
た誤記録防止部24により誤記録検出穴19は閉塞され
る。したがって、記録再生装置側の誤記録検出部材は誤
記録検出穴19内への進入が阻止されることによって、
記録再生ヘッドによる磁気テープ7へのデータ信号の記
録が許可される。
【0025】ベースプレート4には、前方側で一方のテ
ープガイドローラ8Bに近接した位置に反射部材取付け
穴26が穿設されている。この反射部材取付け穴26に
組み付けられる反射部材25は、略直角三角形状のブロ
ック体として構成され、磁気テープ7の走行路と対向す
る斜辺部にはミラーが接合されている。この反射部材2
5は、磁気テープ7に設けられた識別穴とともにデータ
カートリッジ1の仕様識別部として構成される。
【0026】すなわち、磁気テープ7には、記録開始位
置、記録終了位置或いは保持力、テープ長さ、記録時の
密度の違い等の仕様情報を識別するためにパターン配列
された複数の識別穴が穿設されている。そして、データ
カートリッジ1を記録再生装置へと装填した状態におい
て、前記反射部材取付け穴26の底面側には記録再生装
置側に設けた仕様識別センサの発光素子が対向位置す
る。一方、カートリッジ本体2の前面部には、前記駆動
開口部18と誤記録検出穴19間に位置して薄肉とされ
た仕様識別部27が設けられている。この仕様識別部2
7には、データカートリッジ1を記録再生装置へと装填
した状態において、記録再生装置側に設けた仕様識別セ
ンサの受光素子が対向位置する。
【0027】したがって、発光素子から発せられた検出
光は、反射部材取付け穴26から入射されて前記反射部
材25のミラーによってカートリッジ本体2の前面部側
へと屈折反射され、この前面部に沿って走行する磁気テ
ープ7に照射される。これによって、検出光は、磁気テ
ープ7に穿設された前記識別穴を識別して前面部の仕様
識別部27へと投影する。投影された識別穴は、仕様識
別部27と対向位置された記録再生装置側の受光素子に
よって検知されて磁気テープ7の上記各仕様が識別され
る。
【0028】以上のように構成されたデータカートリッ
ジ1を記録再生装置に円滑に装填することを可能とする
ために、データカートリッジ1と記録再生装置には挿入
ガイド機構が設けられている。すなわち、カートリッジ
本体2の両側面には、前後方向の挿入ガイド凹部28
A、28Bがそれぞれ凹設されている。これに対して、
記録再生装置側には、カートリッジ挿入開口の両側面部
に前記挿入ガイド凹部28A、28Bが相対係合する前
後方向の挿入ガイド凸部がそれぞれ突設されている。勿
論、これら挿入ガイド凸部、断面寸法が挿入ガイド凹部
28A、28Bの断面寸法とほぼ等しく構成されてい
る。したがって、データカートリッジ1を記録再生装置
へと挿入することによって、挿入ガイド凹部28A、2
8Bと挿入ガイド凸部とが相対係合し、データカートリ
ッジ1は、これら挿入ガイド凸部に支持されて記録再生
装置の所定の位置へと円滑に装填される。
【0029】なお、記録再生装置は、上述したように、
テープ駆動機構を駆動するための駆動ローラ、磁気テー
プ7にデータ信号を記録したり記録されたデータ信号を
読み出すための記録再生ヘッド、誤記録防止機構を構成
する誤記録防止部材或いは磁気テープ7の仕様を識別す
る仕様識別センサを構成する発光素子及び受光素子、テ
ープ幅識別センサを構成する発光素子及び受光素子等を
備えているが、これらの部材はカートリッジ挿入開口の
内部に配設されている。
【0030】そして、この記録再生装置の前記カートリ
ッジ挿入開口から、上述した操作によってデータカート
リッジ1が挿入されることによって、記録再生開口部1
4を閉塞している蓋部材15は、挿入ガイド凹部28A
に突出されたカム部15Aが、この挿入ガイド凹部28
Aに相対係合する挿入ガイド凸部と衝合することによっ
て、トーションスプリング17の弾性力に抗して支持軸
16を支点として次第に時計方向へと回動動作される。
【0031】蓋部材15が回動動作されて開放された記
録再生開口部14から記録再生ヘッドが進入して磁気テ
ープ7と接触する。また、駆動開口部18から進入した
駆動ローラは、磁気テープ7及び無端駆動ベルト9を挟
み込むようにしてベルト駆動ローラ10の駆動フランジ
部10Aと接触する。しかる後、例えば記録再生装置側
で記録再生操作が行われると、回転する駆動ローラを介
してベルト駆動ローラ10が回転動作され、このベルト
駆動ローラ10の回転によって無端駆動ベルト9も回転
する。
【0032】したがって、この無反駆動ベルト9と所定
のテンションを以って接触されたテープ供給リール6A
は回転して巻回した磁気テープ7を繰り出し、テープ巻
取りリール6Bは繰り出された磁気テープ7を巻き取
る。そして、カートリツジ本体2の前面部に沿って走行
する磁気テープ7は、記録再生開口部14からカートリ
ツジ本体2内に臨んでこの磁気テープ7に接触された磁
気ヘッドによって、データ信号の記録或いは読み出しが
行われる。
【0033】なお、記録再生装置には、記録再生ヘッド
を磁気テープ7の幅方向に上下移動させるヘッド切換え
機構が備えられいる。したがって、記録再生装置側の記
録再生ヘッドは、テープ供給リール6Aとテープ巻取り
リール6Bとの間で双方向に駆動される磁気テープ7の
走行方向にしたがって切り換え移動され、磁気テープ7
の上トラック部と下トラック部とをそれぞれ選択的に走
査してデータ信号の記録或いは読み出しを行う。
【0034】以上のように構成された実施例データカー
トリッジ1においては、磁気テープ駆動機構を構成する
無端駆動ベルト9の製造方法において特徴を有してい
る。すなわち、上述したデータカートリッジ1において
は、図2(b)で示すように、自然状態での全長Lが約
240mmの無端駆動ベルト9が用いられている。この
無端駆動ベルト9を製造する工程は、図1に示すよう
に、ポリエレタンにカーボンを添加してシート状に構成
された原反ロール30から打ち抜き工程、延伸工程を経
て製造される。すなわち、同図(a)に示すように、原
反ロール30は、ポンチ31とダイ32からなる打抜き
装置に連続供給されて、同図(b)に示すリング状原反
33が打ち抜き形成される。このリング状原反33は、
湯温が80℃〜95℃の湯槽内に漬けられた状態で、す
なわち湯煎状態で回転されながら序々に延伸され成形さ
れることによって、同図(c)に示す無端駆動ベルト9
が形成される。
【0035】この湯煎状態でのリング状原反33から無
端駆動ベルト9への延伸成形は、延伸成形率が350%
以上によって行なわれる。すなわち、全長寸法Lが約2
40mmの無端駆動ベルト9を製造する場合、原反ロー
ル30から打ち抜き形成されるリング状原反33は、図
2(a)に示す各部の寸法を、内径寸法Xが約13.2
mm、外径寸法Yが約25.2mmに形成される。この
場合、リング状原反33の、中心径Rは、(25.2+
13.2)/2=19.2mmに形成されていることに
なる。
【0036】したがって、以上のように形成されたリン
グ状原反33を延伸成形して全長寸法Lが240mmと
された無端駆動ベルト9は、延伸成形率が、240/π
・R×100=398.089≒400%で延伸成形さ
れることになる。なお、ポウレタン樹脂の延伸限界は、
約450%であり、上述したリング状原反33の延伸成
形工程において破断現象が生じることは無い。
【0037】図8に示したグラフは、以上のように延伸
成形率400%で製造した実施例無端駆動ベルトと従来
の無端駆動ベルトとの応力緩和量の差異を、図7に示し
た荷重テスト装置を用いて比較した結果を示した図であ
る。荷重テスト装置は、上下の支持部材35、36に設
けたクランパー35A、36Aにそれぞれテスト片34
を支持し、下部支持部材36を下方へと駆動するように
構成する。また、テスト条件は、環境温度を60℃、テ
スト片34の長さを35mmとし、下部支持部材36に
荷重9.8Nを負荷する。
【0038】この荷重テストによって得たテスト片34
の伸び量、すなわち応力緩和量を経時的に示した図8に
おいて、縦軸の応力緩和率は、初期状態のテスト片34
の長さ35mmと測定時点でのテスト片34の長さとの
割合を示している。例えば、初期長さ寸法が35mmの
テスト片34の長さが、測定時点で40mmであった場
合には、(40/35)×100=14.29(%)で
示されてプロットされる。この場合、テスト片34は、
14.29%応力緩和したことになる。
【0039】図8から明らかなように、実施例無端駆動
ベルト9においては、例えば7万秒時点における応力緩
和率の低下は約16%に過ぎないが、従来の無端駆動ベ
ルトにおいては応力緩和率の低下は約35%にも達す
る。したがって、実施例無端駆動ベルト9は、無端駆動
ベルトと比較して約半分程度であり、また時間経過に伴
う応力緩和率の低下もほとんど変化しない。
【0040】なお、上述した実施例データカートリツジ
1においては、無端駆動ベルト9を延伸成形率400%
で延伸成形したものについて従来の無端駆動ベルトとの
応力緩和率の比較を行ったが、350%以上破断寸前ま
での範囲で延伸成形したものについても、ほぼ同様の効
果が達成される。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るデータカートリッジによれば、磁気テープを巻回した
一対のテープリールを回転自在に収納するとともにテー
プリールの最外周部に巻回された磁気テープに圧接して
走行する無端駆動ベルトを介してこの磁気テープを駆動
するように構成するとともに、ベルト原反から延伸成形
法によって形成される無端駆動ベルトを、ベルト原反か
ら延伸成形率が350%以上で延伸成形ことにより、デ
ータカートリッジを比較的高温環境下で使用した場合に
おいても、無端駆動ベルトは応力緩和現象を生じること
は無く、安定した状態で磁気テープの駆動が行われる。
また、長年の使用によっても、磁気テープの安定した駆
動が行われ、耐久性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータカートリッジに備えられる
無端駆動ベルトの製造工程の説明図である。
【図2】同無端駆動ベルトに用いられるリング状原反の
平面図及び展開図である。
【図3】同データカートリッジの分解斜視図である。
【図4】同データカートリッジの斜視図である。
【図5】同データカートリッジの上ハーフ部材を取り除
いて示した斜視図である。
【図6】同データカートリッジの上ハーフ部材を取り除
いて示した平面図である。
【図7】無端駆動ベルトの荷重テスト装置を説明する正
面図である。
【図8】同荷重テストによる寸法変化の状態を時間経過
で測定した図である。
【符号の説明】
1・・・データカートリッジ 2・・・カートリッジ本体 3・・・上ハーフ部材 4・・・ベースプレート 6A・・・テープ供給リール 6B・・・テープ巻取りリール 7・・・磁気テープ 9・・・無端駆動ベルト 10・・・ベルト駆動ローラ 14・・・記録再生開口部 15・・・蓋部材 18・・・駆動開口部 22・・・誤記録防止部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ハーフ部材とベースプレートとを組み
    合わせて構成したカートリッジ本体内に磁気テープを巻
    回した一対のテープリールを回転自在に収納するととも
    にこれらテープリールの最外周部に巻回された磁気テー
    プに圧接して走行する無端駆動ベルトを介してこの磁気
    テープを駆動するように構成され、 ベルト原反から延伸成形法によって形成される前記無端
    駆動ベルトは、ベルト原反から延伸成形率が350%以
    上で延伸成形されることを特徴としたデータカートリッ
    ジ。
  2. 【請求項2】 無端駆動ベルトは、シート状の原反から
    リング状の原反を構成し、このリング状原反を湯煎状態
    で延伸成形されることを特徴とした請求項1記載のデー
    タカートリッジ。
JP35538193A 1993-12-29 1993-12-29 データカートリッジ Withdrawn JPH07201153A (ja)

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