JPH04134774A - テープカートリツジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばＣＰＵのデータを高密度記録するデー
タカートリッジに適用するのに最適なテープカートリッ
ジであって、特に、カートリッジの合成樹脂化に関する
ものである。

〔発明の概要］ 本発明は、ベース板と上カバーとによって構成されたカ
ートリッジ内に一対のテープリールに巻装されたテープ
を収納させ、上記ベース板を高さ基準にして上記カート
リッジに設けられた切欠部に挿入される記録、再生用ベ
ツドによって上記テープを記録、再生するように構成さ
れたテープカートリッジにおいて、上記ベース板を合成
樹脂によって成形して、該ベース板上に少なくとも一対
のリール軸を一体成形するに当って、該ベース板の両端
部の上面に水平に形成した高さ基準面部分と、一対のリ
ール軸の付根部の外周に水平に形成したリール受面部分
ではベース板の板厚を薄くシ、他の部分ではベース板の
板厚を厚く形成することによって、ベース板の合成樹脂
化を図りながら、記録、再生用ヘッドに対するテープの
高さを高精度に設定できるようにしたものである。

〔従来の技術〕

ＣＰＵのデータを高密度記録するデータカートリッジと
して、例えば、特開昭４８−１５５１７号公報が知られ
ている。

従来のデータカートリッジは、第５図及び第６図に示す
ように、下ハーフであるベース板４１を板厚の厚いアル
ミ板等の金属の平板で形成し、上ハーフである上カバー
４２を透光性を有する合成樹脂によって成形し、これら
ベース板４１と上カバー４２とを上下からビス等によっ
て結合させてカートリッジ４３を構成している。そして
、左右一対のテープリール４４に巻装した磁気テープ４
５をカートリッジ４３内に収納しているが、一対のテー
プリール４４はベース板４１上に圧入により植設したス
テンレス軸等の金属軸からなる一対のリール軸４６の外
周に回転自在に支持させている。また、カートリッジ４
３内には３つのローラ（図示せず）にほぼＴ形状に巻き
掛けられたヘルド４７が収納され、このヘルド４７を介
して一対のテープリール４４が回転駆動されるように構
成されている。そして、上記３つのローラを回転自在に
支持する３つのローラ軸（図示せず）もステンレス軸等
の金属軸をベース板４１上に圧入により植設して構成し
ている。

そして、このデータカートリッジがＣＰＵの記録再生装
置に装着されると、ベース板４１の左右両端部４１ａが
左右一対の高さ基準手段４８上に複数の圧着ローラ４９
によって圧着されて、ベース板４１、一対のテープリー
ル４４を介して磁気チー１４５の高さが設定される。そ
して、ベース板４１を高さ基準にして、カートリッジ４
３に設けられた切欠部５０に挿入された磁気ヘッド５１
によって磁気テープ４５の高密度記録が行われるように
構成されている。この際、高密度記録を行う関係で、ベ
ース板４１に対する磁気テープ４５の高さに狂いが生じ
て、磁気ヘッド５１に対する磁気テープ４５の高さに狂
いが発生すると、オフトラックが生じるので、ベース板
４１に対する磁気テープ４５の高さは高精度に設定しな
ければならない。

〔発明が解決しようとする課題］ 上記のように構成された従来のデータカートリッジは、
ベース板４１が金属板で構成され、一対のリール軸４６
や３つのローラ軸等の複数の金属軸がベース板４１上に
圧入により植設される構造であるために、部品コスト及
び加工コストが非常に高くつ（という問題点があった。

本発明は、記録、再生用ヘッドに対するテープの高さを
高精度に設定できるように、ベース板を合成樹脂化した
テープカートリッジを提供すること目的としている。

（課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、本発明のテープカートリッ
ジは、カートリッジのベース板を合成樹脂によって成形
して、該ベース板上に少なくとも一対のテープリールを
回転自在に支持する一対のリール軸を一体成形し、上記
ベース板の両端部の上面に水平な高さ基準面を形成する
と共に、上記一対のリール軸の付根部の外周に水平なリ
ール受面を形成し、このベース板の板厚を上記高さ基準
面及びリール受面部分で薄く、他の部分で厚く形成した
ものである。

〔作用〕

上記のように構成されたテープカートリッジは、ベース
板と少なくとも一対のリール軸とを合成樹脂によって一
体成形して、ベース板の合成樹脂化を図ったものである
。そして、ベース板の高さ基準面及びリール受面部分の
板厚を他の部分の板厚より薄くシたことにより、ベース
板を合成樹脂によって射出成形する際の高さ基準面及び
リール受面部分における合成樹脂の熱収縮やひけによる
変形を最小限に抑えることができて、これら高さ基準面
及びリール受面を高精度に成形することができる。そし
て、ベース板の高さ基準面及びリール受面を除く他の部
分の板厚は厚くしたので、ベース板には金属板同様の十
分な剛性を持たせることができる。

〔実施例〕

以下、本発明を適用したデータカートリッジの一実施例
を図面を参照して説明する。

まず、第２図及び第４図によって、データカートリッジ
全体を説明する。

カートリッジｌが合成樹脂で成形された下ハーフである
平板状のベース板２上に透光性を有する合成樹脂で成形
された上ハ〒フである薄形箱状の上カバー３をねし止め
等することによって形成されている。その上カバー３に
は水平状の上面壁３ａと垂直状の前面壁３ｂ、後面壁３
Ｃ及び左右両側面壁３ｄとが互に一体成形されたもので
ある。

そしてベース板２上には左右一対のテープリール４が回
転自在に枢支され、これら両リール４にテープである磁
気テープ５が巻回されている。この磁気テープ５は前面
壁３ｂの後方側に沿ってベース板２上に一体成形された
複数のフランジ付テープガイド６によってガイドされて
前面壁３ｂの後方側に沿って掛は渡されている。またベ
ース板２上に前方側はぼ中央部と後方側はぼ左右両端部
とにベルト駆動ローラ７と左右一対のベルト案内ローラ
８とが回転自在に枢支されている。そして、これらベル
ト駆動ローラ７と両ベルｔ−Ｘ内ローラ８との間に弾性
を有するベルト９が強いテンションでほぼＴ形状に巻き
掛けられている。このベルト９の一部は両テープリール
４に巻回されている磁気テープ５の一対のテープ巻装部
５ａの外周に圧接している。

次に、このデータカートリッジが記録再生装置に装着さ
れると、ベース板２及び上カバー３の前面倒の一端部に
形成されている切欠部ｌＯを開閉するようにベース板２
及び上カバー３間に回動自在に取付けられた開閉扉１１
が１点鎖線のように矢印ａ方向に開蓋され、記録再生装
置側の磁気ヘッド１２が切欠部ｌＯ内に挿入されて磁気
テープ５に接触する。これと同時に、配録再生装置側の
駆動ローラ１３が上カバー３に設けられた開口部１４内
に挿入されてベルト駆動ローラ７のベルト巻付面７ａの
上部に一体成形されている大径ローラ部７ｂの外周に圧
着される。そして、その駆動ローラ１３によってベルト
駆動ローラ７が例えば矢印す方向に回転駆動されて、ベ
ルト９が矢印Ｃ方向に駆動されると、このベルト９によ
って両テープ巻装部５ａを介して両テープリール４が矢
印ｄ方向に回転駆動され、磁気テープ５が複数のフラン
ジ付テープガイド６によって案内されて磁気ヘッド１２
に沿って矢印ｅ方向に２５〜１２０ｉｎ／ｓｅｃの比較
的速い速度で走行されて、磁気ヘッド１２によって磁気
テープ５の高密度の記録、再生が行われる。

次に、第１図〜第４図によって、ベース板２の合成樹脂
化について説明する。

まず、ベース板２はガラス繊維等の補強材入りのポリプ
ロピレンやポリアセタール等の合成樹脂によって射出成
形されたものであり、このベース板２上には、一対のテ
ープリール４を回転自在に支持する一対のリール軸１６
と、１つのベルト駆動ローラ７と一対のベルト案内ロー
ラ８とを回転自在に支持する合計３つのローラ軸１７と
、開閉扉１１を回転自在に支持する開閉扉軸１８と、複
数のテープガイドピン１９等がそれぞれ垂直に一体成形
されている。

そして、ベース板２の左右両端部２ａの上面には一対の
高さ基準面２０が水平に形成されている。

そして、ベース板２の上面で、各リール軸１６、ローラ
軸１７の付根部の外周には一対の高さ基準面２０と同一
高さＨのリール受面２１及びローラ受面２２が水平に形
成されている。また、ベース板２の上面で複数のフラン
ジ付テープガイドの取付位置及び磁気テープ５のエンド
を光検出するためのミラー台２３の取付位置にも高さ基
準面２０と同一高さＨのテープガイド取付面２４及びミ
ラー台取付而２５が水平に形成されている。

そし７て、ベース板２の板厚を、高さ基準面２０、リー
ル受面２１、ローラ受面２２、テープガイド取付面２４
及びミラー台取付面２５部分で薄い板厚Ｔ１に形成し、
これらを除く他の部分を厚い板厚Ｔ２に形成したもので
ある。

なお、十カバー３はアクリル等の透光性を有する合成樹
脂によって射出成形されたものであり、上面壁３ａの下
面には一対のテープリール４の上部中央のビボノ１−４
ａ及び合計３つのローラ軸１７の上端が嵌合されるリン
グ状の軸受２６が一体成形されている。

以上のように構成されたデータカートリッジによれば、
ベース板２に複数のリール軸１６２、ローラ軸１７、開
閉扉軸１８、テープガイドピン１９を合成樹脂によって
一体成形して、ベース板２の合成樹脂化を図ったので、
ベース板２に対する複数のリール軸１６、ローラ軸１７
、開閉扉軸１８、テープガイドピン１９の組立て工数を
全て削減できて、データカートｌフジの著しい低コスト
化を図ることかできる。

そして、ベース板２の高さ基準面２０、リール受面２１
、ローラ受面２２、テープガイド取付面２４及びミラー
台取付面２５部分の板厚Ｔ１を他の部分の板厚Ｔ２より
薄くしたことにより、ベース板２を合成樹脂によって射
出成形する際の高さ基準面２０、リール受面２１、ロー
ラ受面２２、テープカイト取付面２４及びミラー台取付
面２５部分における合成樹脂の熱収縮やひけによる変形
を最小限に抑えることができて、これら高さ基準面２０
、リール受面２１、ローラ受面２２、テープガイド取付
面２４及びミラー台取付面２５を高精度に成形すること
ができる。

従ゲて、特に、リール軸１６及びローラ軸１７の外周に
回転自在に挿入したテープリール４及びローラ７．８の
下端面４ｂ、７Ｃ及び８ａをリール受面２１及びローラ
受面２２上に当接するだけで、これらテープリール４及
びローラ８の高さ基準面２０に対する高さを高精度に設
定できる。また、フランジ付テープカイドロ及びミラー
台２３をテープガイド取付面２４及びミラー台取付面２
５上に取付けるだけで、これらフランジ付テープガイト
ロ及びミラー台２３の高さ基準面２０に対する高さを高
精度に設定できる。

以上の結果、一対のテープリール４に巻装され、複数の
フランジ付テープガイド６によって案内されて、ヘルド
９によって走行駆動される磁気テープ５の高さ基準面２
０に対する高さを高精度に設定できる。

そして、このデータカートリッジによれば、第３Ｂ図及
び第４図に示すように、従来同様に、ＣＰｔＪの記録再
生装置に装着して、ベース板２の左右両端部２ａを、左
右一対の高さ基準面２０上に圧着される複数の圧着ロー
ラ４９によって左右−対の高さ基準手段４８上に固定し
、切欠部１０に挿入された磁気ヘッド１２によって磁気
テープ５の高密度の記録、再生を行う。しかしその際、
磁気ヘッド１２に対する磁気テープ５の高さを高精度に
規制できるので、オフトラ・７りが全く発生せず、上記
高密度の記録、再生を高精度に行うことができる。

また、ベース板２は、高さ基準面２０、リール受面２１
、ローラ受面２２、テープガイド取付面２４及びミラー
台取付面２５部分を除く、他の大部分の板厚Ｔ２が厚く
形成されているので、ベース板２は従来のような金属板
同様の十分な剛性を持たせることができる。そして、金
属板に比べれば、合成樹脂製のベース板２１は軽量であ
る。

以上、本発明の実施例に付き述べたが、本発明は上記実
施例に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づ
いて、各種の有効な変更が可能である。

また本発明は、データカートリッジに限定されることな
く、各種のテープカートリッジに適用可能である。

〔考案の効果］ 本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載
する効果を奏する。

ベース板と少なくとも一対のリール軸とを合成樹脂によ
って一体成形して、ベース板の合成樹脂化を図ることが
できたので、組立工数を大巾に削減できて、テープカー
トリッジの著しい低コスト化を図ることができる。

ベース板の高さ基準面及びリール受面部分の板厚を他の
部分の板厚より薄くしたことにより、ベース板を合成樹
脂によって射出成形する際の高さ基準面及びリール受面
部分における合成樹脂の熱収縮やひけによる変形を最小
限に抑えることができて、これら高さ基準面及びリール
受面を高精度に成形することができるようにしたので、
ベース板に対する一対のテープリール及びこれらに巻装
されるテープの高さを高精度に設定できて、記録、再生
用ヘッドに対するテープの高さを高精度に規制できる。

従って、データの高密度記録を行う際のオフトランクを
未然に防止することができる。

ベース板の高さ基準面及びリール受面を除く他の部分の
板厚は厚くしたので、ベース板には金属板同様の十分な
剛性を持たせることができるようにしたので、金属板の
ベース板を用いていた従来のテープカートリッジに比べ
て軽量で、しかも、剛性の高いテープカートリッジを得
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明の一実施例を示したものであっ
て、第１回は全体の分解斜視図、第２図は全体の一部切
欠き平面図、第３Ａ図は第２図のＡ−Ａ矢視での断面図
、第３Ｂ図は第２図のＢ−Ｂ矢視ての断面図、第３Ｃ図
は第２図のＣ−Ｃ矢視での断面図、第４図は第２図のＩ
）−Ｄ矢視ての断面図である。 第５回及び第６図は従来例の断面図である。 なお、図面に用いられた符号において、１−−−−−−
−−一カートリッシ ２−−−−−−−−−−−ベース板（下ハーフ）３−−
−−−−−−−一一一〜−上カバー（上ハーフ）４−−
−−−・−・−−−−−−−テープリール２１−・ である。 磁気テープ（テープ） 切欠部 磁気ヘッド（記録、 ラド） ・−・−一−−−−リール軸 高さ基準面 ・−リール受面 薄い板厚 ・−・−・−厚い板厚 再生用へ 代 埋入 土星 勝

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ベース板と上カバーとによって構成されたカートリッジ
   内に一対のテープリールに巻装されたテープを収納させ
   、上記ベース板を高さ基準にして上記カートリッジに設
   けられた切欠部に挿入される記録、再生用ヘッドによっ
   て上記テープを記録、再生するように構成されたテープ
   カートリッジにおいて、 上記ベース板を合成樹脂によって成形して、該ベース板
   上に少なくとも上記一対のテープリールを回転自在に支
   持する一対のリール軸を一体成形し、 上記ベース板の両端部の上面に水平な高さ基準面を形成
   すると共に、上記一対のリール軸の付根部の外周に水平
   なリール受面を形成し、このベース板の板厚を上記高さ
   基準面及びリール受面部分で薄く、他の部分で厚く形成
   したことを特徴とするテープカートリッジ。