JPH07122024A - データカートリッジ - Google Patents

データカートリッジ

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Publication number
JPH07122024A
JPH07122024A JP26521393A JP26521393A JPH07122024A JP H07122024 A JPH07122024 A JP H07122024A JP 26521393 A JP26521393 A JP 26521393A JP 26521393 A JP26521393 A JP 26521393A JP H07122024 A JPH07122024 A JP H07122024A
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JP
Japan
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tape
magnetic tape
cartridge
drive
data cartridge
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Withdrawn
Application number
JP26521393A
Other languages
English (en)
Inventor
Kengo Saito
賢吾 斉藤
Osamu Koizumi
治 小泉
Masanori Sato
政則 佐藤
Kazuo Sasaki
一雄 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP26521393A priority Critical patent/JPH07122024A/ja
Publication of JPH07122024A publication Critical patent/JPH07122024A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データカートリッジ及びドライブ装置の大型
化、複雑化をきたさずに磁気テープの仕様を短時間に識
別可能とする。 【構成】 合成樹脂材料によって成形された上ハーフ部
材32と、金属板によって形成したベースプレート33
とを組み合わせて磁気テープ35を巻回したテープ供給
リール36Aとテープ巻取りリール36Bとを収納した
カートリッジ本体31を構成し、このカートリッジ本体
31の前面部31Aにドライブ装置60側の駆動ローラ
64が進入する駆動開口部47を設け、この駆動開口部
47の下端縁と上ハーフ部材32の下端縁との間の前面
壁部を、磁気テープ35の仕様を識別するテープ仕様識
別部58として構成する。このテープ仕様識別部58の
高さ寸法を、3.431mm以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タ、オフィスコンピュータ等のデータバックアップ等に
用いられるデータカートリッジに関し、さらに詳しくは
テープリールに巻回されてデータ信号が記録される磁気
テープの仕様を識別するテープ仕様識別手段を備えたデ
ータカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ、オフィスコン
ピュータ等に接続されたデータバックアップ装置(ドラ
イブ装置)に装填され、前記コンピュータ本体のメモリ
ー等に蓄積されたデータ信号を吸い上げて磁気テープに
記録し、或いは磁気テープに記録されたデータ信号をコ
ンピュータ本体のメモリー等に供給することによってデ
ータのバックアップを行うデータカートリッジが提供さ
れている。
【0003】このデータカートリッジ1は、図5乃至図
7に示すように、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂材
料によって略浅皿状に形成された上ハーフ部材3と、ア
ルミ板等の金属板によって形成したベースプレート4と
を組み合わせてカートリッジ本体2が構成される。この
カートリツジ本体2の内部には、磁気テープ6を巻回し
たテープ供給リール5A及びテープ巻取りリール5Bと
が回転自在に収納され、さらにこれらテープ供給リール
5A及びテープ巻取りリール5Bを駆動するテープ駆動
機構が内蔵されている。
【0004】テープ供給リール5Aから引き出された磁
気テープ6は、図示しない走行ガイド機構によってガイ
ドされてカートリッジ本体2の前面部2Aの内面に沿っ
て走行されてテープ巻取りリール5Bに巻き取られる。
磁気テープ6が走行するカートリッジ本体2の前面部2
Aには、蓋部材8によって開閉される記録再生開口部
7、テープ駆動機構を駆動するドライブ装置20側の駆
動ローラ24が進入する駆動開口部9、磁気テープ6の
仕様を検知するためのテープ仕様検知部10或いは誤記
録防止部11等が設けられている。蓋部材8は、一側部
がカートリッジ本体2の側面部2C側に回動自在に支持
されており、基端部にはカートリッジ本体2の側面部2
Cに凹設した挿入ガイド凹部12Bに突出するカム部8
Aが突出形成されている。
【0005】駆動開口部9には、テープ駆動機構を構成
するベルト駆動ローラ13の周面の一部が臨んでいる。
また、仕様検知部10は、カートリッジ本体2の前面部
2Aをやや薄肉とすることによって構成された部位であ
って、ベースプレート3の底面部に穿設した入射穴から
入射され、図示しない反射部材によって磁気テープ6を
透過させるように反射された光線が漏出する。このた
め、ドライブ装置20側のセンサー25が対向位置す
る。誤記録防止部11には、図6に示すように、誤記録
検出穴14が穿設されている。この誤記録検出穴14
は、カートリツジ本体2に移動自在に組み付けられた誤
記録防止部材15によって開閉される。
【0006】以上のように構成されたデータカートリッ
ジ1は、両側面部2B、2Cに凹設した挿入ガイド凹部
12A、12Bを、カートリッジ挿入開口21の両側壁
に形成した挿入ガイド凸部22A、22Bにそれぞれ係
合させながら、ドライブ装置20に装填される。データ
カートリッジ1をドライブ装置20へ挿入することによ
って、蓋部材8は、挿入ガイド凹部12Bに係合する一
方の挿入ガイド凸部22Bがカム部8Aと衝合して、図
7鎖線で示すように回動動作され、記録再生開口部7を
開放する。開放された記録再生開口部7からは、ドライ
ブ装置20側の記録再生ヘッド23が進入してカートリ
ッジ本体2の前面部2Aに沿って走行する磁気テープ6
と接触し、情報信号の記録或いは再生が行われる。
【0007】また、駆動開口部6には、ドライブ装置2
0側から駆動ローラ24が進入してベルト駆動ローラ1
3の周面と当接する。したがって、ドライブ装置20側
において記録操作、再生操作或いは巻戻し操作が行われ
ると、駆動ローラ24が回転してベルト駆動ローラ13
を介してテープ駆動機構が動作され、磁気テープ6が走
行動作される。さらに、仕様検知部10には、検知素子
25が対向位置することによって、磁気テープ6に穿設
されたテープ長さ或いは記録密度等の磁気テープの仕様
の検出が行われる。
【0008】ところで、上述した従来のデータカートリ
ッジ1においては、上ハーフ部材3の高さ寸法が12.
45mmに規定されるとともに、駆動開口部6を構成す
る上ハーフ部材3の下端縁から駆動開口部6の下端縁ま
での高さが3.431mm未満に規定されており、いず
れのドライブ装置であっても、装填されたデータカート
リッジ1のベルト駆動ローラ13に対して駆動ローラ2
4が正しく接触して回転伝達を行うように構成されてい
る。
【0009】また、誤記録防止部11には、誤記録検知
部材26が対向位置する。したがって、誤記録防止部材
15が誤記録検出穴14を開放する第1の位置に設定さ
れた状態においては、誤記録検知部材26はカートリッ
ジ本体2内への進入が可能とされて誤記録検出穴14を
検知し、磁気テープ6への情報信号の記録が阻止され
る。また、誤記録防止部材15が誤記録検出穴14を閉
塞する第2の位置に設定された状態においては、誤記録
検知部材26はカートリッジ本体2内への進入が阻止さ
れて誤記録検出穴14を検知しないことから、磁気テー
プ6への情報信号の記録が許可される。
【0010】もっぱらデータバックアップ用として用い
られる上述したデータカートリッジ1において、上述し
た1/4インチ幅の磁気テープ6よりもやや幅広の磁気
テープ、例えば8mm幅の磁気テープを用いることによ
って記憶容量の増大を図ることが検討されている。この
新仕様のデータカートリッジにおいても、パーソナルコ
ンピュータ用の汎用付属装置に採用されるいわゆる1イ
ンチハイ(高さ寸法が1インチの仕様)の仕様が採用さ
れることから、従来のデータカートリッジ1と比較し
て、テープガイドやテープリールのハブ等の形状は異に
するが、カートリッジ本体2の形状仕様は同一とされて
いる。
【0011】また、上述したデータカートリッジ1にお
いては、テープ素材に酸化鉄の磁性材料を蒸着形成等し
てなる44KA/mから72KA/mまでの保磁力を有
する磁気テープが採用されているが、例えばテープ素材
にメタルパウダーを材料とした磁性材料を蒸着形成して
保磁力を120KA/mとした高密度記録を可能とした
磁気テープを備えたものも検討されている。勿論、かか
る高密度記録データカートリッジにおいても、カートリ
ッジ本体2の形状仕様は同一とされている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、種々の仕
様の磁気テープを備えるデータカートリッジは、全て同
一形状に構成されているため、仕様に適合しないドライ
ブ装置への装填が可能とされる。したがって、データカ
ートリッジが仕様に適合しないドライブ装置に装填され
た場合には、例えば所定の記憶容量までの情報信号の記
録が行われなかったり、情報信号の記録漏れといった事
態が生じ、ユーザにおいて混乱をきたすといった問題点
が生じる。
【0013】このため、データカートリッジ1において
は、上述したように、磁気テープ6を走行させて、この
磁気テープ6に穿設した仕様識別穴を光学的な検知手段
によって識別検知するようにしているが、仕様読取りの
ためのランニング時間が必要であった。さらに、種々の
仕様に対応して磁気テープに多くの仕様識別穴を穿設す
ることは、ドライブ装置側において検出処理部が複雑と
なってコストアップをきたすばかりでなく、ランニング
時間もより長くなりかつ読み取り不良等の誤動作の原因
ともなるといった問題点があり、また磁気テープの強度
も劣化するといった問題点が生じる。
【0014】また、例えば1/4インチ幅の磁気カート
リッジ用ドライブ装置に幅広の8mm幅の磁気テープを
備えたデータカートリッジを装填して使用した場合に
は、記録再生ヘッドの高さ寸法が足りないため、この記
録再生ヘッドのエッジによって磁気テープの幅方向の端
部が損傷されるといった問題が生じ、上述した磁気テー
プを走行させた状態でその仕様をテープ仕様検知部10
からの光学的情報によって識別するといった方法を採用
することは出来ない。
【0015】したがって、テープ幅仕様の識別手段につ
いては、磁気テープ6の仕様識別穴によらずデータカー
トリッジ1に直接設ける必要があるが、その検知手段を
ドライブ装置20の大型化をきたさぬように設けること
は極めて困難である。特に、ドライブ装置20において
は、各検出部材或いは検出手段がカートリッジ挿入開口
21の最深部に集中して配設されていることから、他の
部位にテープ幅の仕様識別手段を配設することは、構造
が複雑化するといった問題点が生じる。
【0016】したがって、本発明は、データカートリッ
ジ及びドライブ装置の大型化、複雑化をきたさずに、磁
気テープの仕様を短時間に識別可能としたデータカート
リッジを提供することを目的に提案されたものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係るデータカートリッジは、合成樹脂材料によって
略浅皿状に形成された上ハーフ部材と金属板によって形
成したベースプレートとを組み合わせて、磁気テープを
巻回したテープ供給リール及びテープ巻取りリールとを
収納したカートリッジ本体を構成し、このカートリッジ
本体の前面部にテープ駆動機構のベルト駆動ローラを回
転駆動させるドライブ装置側の駆動ローラが進入する駆
動開口部を設けてなり、この駆動開口部の下端縁と上ハ
ーフ部材の下端縁との間の前面壁部を、テープ供給リー
ルとテープ巻取りリールとに巻回された磁気テープの仕
様を識別するテープ仕様識別部として構成したことを特
徴とする。
【0018】また、本発明に係るデータカートリッジ
は、テープ仕様識別部を、上ハーフ部材の下端縁から駆
動開口部の下端縁までの高さ寸法が3.431mm以上
とされた前面壁部によって構成したことを特徴とする。
【0019】
【作用】以上の構成を備える本発明に係るデータカート
リッジによれば、ドライブ装置に装填することによっ
て、カートリッジ本体の前面部に設けたドライブ装置側
の駆動ローラが進入する駆動開口部の下方部に構成した
テープ仕様識別部がドライブ装置側の識別手段によって
検知され、磁気テープの仕様が直ちに識別される。した
がって、例えば1/4インチ幅の磁気テープを備えたデ
ータカートリッジ用のドライブ装置に、誤って幅広の8
mm幅の磁気テープを備えたデータカートリッジを装填
した場合には、ドライブ装置は、前記識別手段の出力に
よって駆動されないため、記録再生ヘッドによって磁気
テープが損傷するといった不都合の発生は防止される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について図面
を参照して詳細に説明する。実施例データカートリッジ
30は、8mm幅の磁気テープ35を備えているが、上
記1/4インチ幅の磁気テープを備えたデータカートリ
ッジ1と基本仕様を同じくしており、コンピュータ本体
に接続されたドライブ装置60に装填されて、コンピュ
ータ本体のメモリーに蓄積されたデータ信号を吸い上げ
て磁気テープ35に記録し、或いは磁気テープ35に記
録されたデータ信号をコンピュータ本体にフィードバッ
クする。
【0021】データカートリッジ30は、ポリカーボネ
ート樹脂等の合成樹脂材料によって略角浅皿状に形成さ
れた上ハーフ部材32と、この上ハーフ部材32の開放
された下方部に組み合わされるアルミ板、アルミ合金板
等の金属板によって形成され下ハーフ部材を構成するベ
ースプレート33とによってカートリッジ本体31が構
成されている。
【0022】カートリッジ本体31を構成するベースプ
レート33の略中央部には、長手方向に離間して一対の
支持軸34A、34Bが立設されている。これら支持軸
34A、34Bには、前記8mm幅の磁気テープ35を
周面に巻回したテープ供給リール36A及びテープ巻取
りリール36Bとがそれぞれ回転自在に支持されてい
る。これらテープ供給リール36A及びテープ巻取りリ
ール36Bは、図2に示すように、それぞれリールハブ
が一体に形成された下リール部材と、この下リール部材
に組み合わされた上リール部材とから構成され、磁気テ
ープ35の始端部及び終端部がそれぞれ図示しないクラ
ンパーによってそれぞれリールハブに固定されてなる。
【0023】テープ供給リール36Aから繰り出された
磁気テープ35は、ベースプレート33の前方側の両コ
ーナ部にそれぞれ立設した支軸に回転自在に配設される
とともに上縁部に抜止め用のフランジ部を周回りに突設
してなるテープガイドローラ37A、37Bに掛け合わ
されることによって、後述する記録再生開口部43及び
駆動開口部47とが設けられたカートリッジ本体31の
前面部31Aに沿って走行され、テープ巻取りリール3
6B側に巻き取られる。
【0024】このデータカートリッジ30には、テープ
供給リール36Aから繰り出された磁気テープ35をテ
ープ巻取りリール36Bへと走行駆動させるテープ駆動
機構が備えられている。このテープ駆動機構は、エンド
レスベルト38と、このエンドレスベルト38が掛け渡
されるベルト駆動ローラ39及び一対のベルトガイドロ
ーラ40A、40Bとから構成されている。
【0025】ベルト駆動ローラ39は、耐磨耗性を有す
る弾性材によって形成され、上部には後述するドライブ
装置60側の駆動ローラ64ところがり接触して回転伝
達を受けるための駆動フランジ部39Aが周回りに突出
形成されている。また、このベルト駆動ローラ39は、
ベースプレート33の前方側の略中央部に立設した支持
軸41上に回転自在に軸装されている。
【0026】ベルトガイドローラ40A、40Bも、そ
れぞれ耐磨耗性を有する弾性材によって形成され、ベー
スプレート33の後方側の両コーナ部に立設された一対
の支持軸42A、42Bにそれぞれ回転自在に軸装され
ている。これらベルト駆動ローラ41及びベルトガイド
ローラ40A、40Bに掛け渡されるエンドレスベルト
38は、図4に示すように、ベルトガイドローラ40
A、40Bから、テープ供給リール36A及びテープ巻
取りリール36Bに巻回された磁気テープ35に所定の
テンションを付与するように接触しながら、これらテー
プ供給リール36A及びテープ巻取りリール36Bの中
央空間部を経由してベルト駆動ローラ39へと掛け渡さ
れることによって、カートリッジ本体31内において略
々凸字状の走行路を以って走行する。
【0027】カートリッジ本体31の前面部31Aの一
方コーナ側には、上ハーフ部材32及びベースプレート
33の前方側縁部にそれぞれ設けられた切欠き43A、
43Bによって、このデータカートリッジ30が装填さ
れるドライブ装置60の記録再生ヘッド63が進入する
記録再生開口部43が構成されている。この記録再生開
口部43は、通常カートリッジ本体31の前面部31A
の一部を構成する蓋部材44によって閉塞されている。
この蓋部材44は、ベースプレート33の前方コーナ部
に支持された支持軸45に、トーションスプリング46
によって前記記録再生開口部43を閉塞する方向に付勢
されて、片持ち状態で回転自在に支持されている。
【0028】カートリッジ本体31の前面部31Aの略
中央部には、前記ベルト駆動ローラ39の周面の一部を
外方へと臨ませる横長矩形の駆動開口部47が開設され
ている。また、カートリッジ本体31の前面部31Aの
前記蓋部材44とは反対側に位置する部位には、後述す
る誤記録防止部材55の誤記録防止部57がスライド動
作するスライド溝48が凹設されるとともに、このスラ
イド溝48中に位置して誤記録検出穴49が開設されて
いる。
【0029】スライド溝48は、上ハーフ部材32の上
面部側に開放されており、この開放されたスライド溝4
8の上方部分と連通するようにして誤記録防止部材55
が装着される操作ガイド溝50が上面部に凹設されてい
る。操作ガイド溝50は、上ハーフ部材32の上面部に
前面部31Aに沿った矩形の長穴として構成され、誤記
録防止部材55を、その誤記録防止部57が前記誤記録
検出穴49を開放する第1の位置と、閉塞する第2の位
置とに亘って移動するに足る長さを以って穿設されてい
る。また、スライド溝48も、カートリッジ本体31の
前面部31Aに、誤記録防止部材55の誤記録防止部5
7が誤記録検出穴49を開放する第1の位置と、閉塞す
る第2の位置とに亘って移動するに足る長さを以って矩
形溝として凹設されている。
【0030】誤記録防止部材55は、合成樹脂材料によ
って成形され、板状の操作部56とこの操作部56の一
側部側に直交した状態で垂設された誤記録防止部57と
から構成されている。操作ガイド穴48に装着した状態
において、誤記録防止部材55の操作部56は、上ハー
フ部材32の上面部と同一面を構成するような厚みを有
しており、また誤記録防止部57は、誤記録防止部材5
5が第2の位置に移動された際に、誤記録検出穴49を
閉塞するに足る外形寸法に形成されている。
【0031】ベースプレート33には、前方側でテープ
ガイドローラ37Bに近接した位置に反射部材取付け穴
51が穿設されている。また、この反射部材取付け穴5
1の周辺部には、図示しない複数個の取付け穴が穿設さ
れるとともにこれら取付け穴に対応して上ハーフ部材3
2の内面には図示しない取付けピンが一体に立設されて
いる。したがって、これら取付け穴及び取付けピンとに
よって、反射部材取付け穴51に臨むようにして反射部
材52が組み付けられている。反射部材52は、略直角
三角形状のブロック体として構成され、磁気テープ35
の走行路と対向する斜辺部にはミラーが接合されてい
る。
【0032】カートリツジ本体31の前記駆動開口部4
7に隣接した反射部材52のミラー面と対向する前面部
31Aには、やや薄肉とすることによって仕様検知部5
3が構成されている。データカートリッジ30がドライ
ブ装置60に装填された状態において、ドライブ装置6
0側に配設した図示しない発光素子によって、ベースプ
レート33の底面部側から検出光が前記反射部材取付け
穴51に入射される。この検出光は、前記ミラー面によ
って屈折反射され、前面部31Aの内面に沿って走行す
る磁気テープ35を仕様検出部53に投影する。
【0033】これによって、磁気テープ35に穿設され
た始端検出穴、終端検出穴或いは記録容量検出穴等の仕
様検出穴がそれぞれ仕様検出部53に投影される。ドラ
イブ装置60側には、仕様検出部53に対応してセンサ
ー66が配設されており、仕様検出部53に投影された
上記仕様検出穴の検出を行う。
【0034】以上のように構成されたデータカートリッ
ジ30は、後述するドライブ装置60に装填されること
によって、このドライブ装置60側の挿入ガイド凸部6
2Aが蓋部材44の一側部に形成したカム部44Aと係
合してこの蓋部材44をトーションスプリング46の弾
性力に抗して回動動作させるため、記録再生開口部43
が開放される。このようにして開放された記録再生開口
部43からはドライブ装置60側から記録再生ヘッド6
3がカートリッジ本体31内へと進入して磁気テープ3
5と接触する。一方、駆動開口部47からは、駆動ロー
ラ64が進入して、磁気テープ35及びエンドレスベル
ト38を介在させるようにしてベルト駆動ローラ39の
駆動フランジ部39Aと接触する。
【0035】しかる後、例えばドライブ装置60側で記
録再生操作が行われると、駆動ローラ64を介してベル
ト駆動ローラ39が回転動作され、このベルト駆動ロー
ラ39の回転によってエンドレスベルト38もベルト駆
動ローラ39、ガイドローラ40A、40B間を周回す
るようにして回転する。したがって、このエンドレスベ
ルト38と所定のテンションを以って接触されたテープ
供給リール36Aは回転駆動されて巻回した磁気テープ
35を繰り出し、テープ巻取りリール36Bは繰り出さ
れた磁気テープ35を巻き取る。そして、カートリツジ
本体31の前面部31Aに沿って走行する磁気テープ3
5は、記録再生開口部43からカートリツジ本体31内
に臨んでこの磁気テープ35に接触された記録再生ヘッ
ド63によって、情報信号の記録或いは読み出しが行わ
れる。
【0036】ドライブ装置60は、図示しないが記録再
生ヘッド63を磁気テープ35の幅方向に上下移動させ
る切換え機構を備えている。したがって、記録再生ヘッ
ド63は、テープ供給リール36Aとテープ巻取りリー
ル36Bとの間で双方向に駆動される磁気テープ35の
走行方向にしたがって切り換え移動され、磁気テープ3
5の上トラック部と下トラック部とをそれぞれ選択的に
走査して情報信号の記録或いは読み出しを行う。
【0037】ところで、記録再生ヘッド63による磁気
テープ35への情報信号の記録は、誤記録防止部材55
が前記第2の位置に設定操作された状態において可能と
される。すなわち、誤記録防止部材55が操作ガイド穴
50に沿ってカートリッジ本体31の左側に位置した第
1の位置に設定操作され、誤記録防止部57がスライド
溝48中を移動して誤記録検出穴49を開放した状態に
あっては、ドライブ装置60側の誤記録検出部材65が
誤記録検出穴49内へと進入するため、記録再生ヘッド
63による磁気テープ35への情報信号の記録が阻止さ
れる。
【0038】一方、誤記録防止部材55が上述した第1
の位置から、操作ガイド穴50に沿って第2の位置へと
移動操作されることによって、スライド溝48に沿って
移動した誤記録防止部57により誤記録検出穴49は閉
塞される。したがって、ドライブ装置60側の誤記録検
出部材65が誤記録検出穴49内への進入が阻止される
ことによって、記録再生ヘッド63による磁気テープ3
5への情報信号の記録が許可される。
【0039】上述したデータカートリッジ30をドライ
ブ装置60に円滑に装填することを可能とするために、
データカートリッジ30及びドライブ装置60には挿入
ガイド機構が設けられている。すなわち、データカート
リッジ30を構成する上ハーフ部材32の両側面部31
B、31Cには、前後方向の挿入ガイド凹部54A、5
4Bがそれぞれ凹設されている。これに対して、ドライ
ブ装置60側には、データカートリッジ挿入開口61の
両側面壁に前記挿入ガイド凹部54A、54Bと相対係
合する挿入ガイド凸部61A、61Bがそれぞれ突設さ
れている。したがって、データカートリッジ30をデー
タカートリッジ挿入開口61に挿入すると、挿入ガイド
凹部54A、54Bに挿入ガイド凸部61A、61Bが
係合してデータカートリッジ30はドライブ装置60内
に円滑に装填される。
【0040】以上のように構成された実施例データカー
トリッジ30には、カートリッジ本体31の前面部31
Aに開設された駆動開口部47の下方位置に、8mm幅
の磁気テープ35を備えることを識別するためのテープ
幅識別部58が形成されている。この識別部58は、図
1に示すように、上ハーフ部材32の下端縁から駆動開
口部47の下端縁に至る上ハーフ部材32の前面壁部分
の高さ寸法Hを、3.431mm以上に設定することに
よって構成されている。
【0041】すなわち、上述した1/4インチ幅の磁気
テープ6を有する従来のデータカートリッジ1において
は、上ハーフ部材3の下端縁と駆動開口部7の下端縁に
至る上ハーフ部材3の前面壁部分の高さ寸法が最大3.
431mm未満に規定されている。これに対して、実施
例データカートリッジ30においては、この前面壁部分
の高さ寸法Hを3.431mm以上に設定したものであ
るから、これら両データカートリッジ1、30には、駆
動開口部7の下方部において差異分の前面壁部が構成さ
れ、この前面壁部の差異部分がテープ幅識別部58とし
て構成されるのである。
【0042】勿論、駆動開口部47は、ベルト駆動ロー
ラ39の駆動フランジ部39Aの周面の一部が臨む充分
な開口寸法を有しており、ドライブ装置60側において
記録再生操作が行われることによって、駆動ローラ64
が進入してこの駆動フランジ部39Aと接触し、回転伝
達を受けるように構成されている。
【0043】一方、ドライブ装置60側には、図1に示
すように、装填されたデータカートリッジに前記テープ
幅識別部58が存在するか否かを識別するためのテープ
幅識別センサー67が、駆動ローラ64の下方部に位置
して配設されている。このテープ幅識別センサー67に
より前記テープ幅識別部58が検知識別されることによ
って、例えば1/4mm幅の磁気テープ6を有する従来
データカートリッジ1が装填されるドライブ装置にあっ
ては、記録再生操作が行われても駆動ローラ64は回転
駆動されない。
【0044】したがって、誤って実施例データカートリ
ッジ30をこのドライブ装置に装填してしまった場合に
は、前記テープ幅識別センサー67によってテープ幅識
別部58が識別されることによって、このテープ幅識別
センサー67の出力によってドライブ装置は不動作状態
に移行し、高さが足りない記録再生ヘッドによって磁気
テープ35が破損されるといった不都合の発生が防止さ
れる。
【0045】なお、上記実施例データカートリッジ30
においては、カートリッジ本体31の前面部31Aの駆
動開口部47の下端縁と上ハーフ部材32の下端縁との
間の前面壁部をテープ幅の仕様を識別するためのテープ
幅識別部58として構成したが、本発明はかかる構成に
限定されるものでは無く、前記テープ幅識別部58は、
例えば磁気テープの保磁力を識別するためのテープ保磁
力識別部或いは磁気テープの長さ仕様等、磁気テープに
関する各種の仕様を識別するテープ仕様識別部として構
成してもよいことは勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るデータカートリッジによれば、カートリッジ本体の前
面部に開設した駆動開口部に着目して、この駆動開口部
の下方部に磁気テープの仕様を識別するテープ仕様識別
部を形成したものであるから、データカートリッジをド
ライブ装置に装填した時点で直ちに磁気テープの仕様が
識別され、ランニング時間の短縮が図られる。また、誤
って仕様を異にするドライブ装置に装填した場合にも、
磁気テープの破損或いは情報信号の記録漏れといった不
都合の発生が防止される。さらに、データカートリッジ
或いはドライブ装置の変更も必要最低限であるためコス
トアップとならず、また大型化或いは複雑化をきたすこ
とも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る8mm幅の磁気テープを備えたデ
ータカートリッジをドライブ装置へ装填した状態を説明
するための要部斜視図である。
【図2】同データカートリッジの分解斜視図である。
【図3】同データカートリッジの正面図である。
【図4】同テータカートリッジの平面図である。
【図5】1/4インチ幅の磁気テープを備えたデータカ
ートリッジの斜視図である。
【図6】同データカートリッジの正面図である。
【図7】同データカートリッジをドライブ装置へ装填し
た状態を説明するための要部斜視図である。
【符号の説明】
30・・・データカートリッジ 31・・・カートリッジ本体 32・・・上ハーフ部材 33・・・ベースプレート 35・・・磁気テープ 36A・・・テープ供給リール 36B・・・テープ巻取りリール 38・・・エンドレスベルト 39・・・ベルト駆動ローラ 43・・・記録再生開口部 44・・・蓋部材 47・・・駆動開口部 55・・・誤記録防止部材 58・・・テープ幅識別部(テープ仕様識別部) 60・・・ドライブ装置 63・・・記録再生ヘッド 64・・・駆動ローラ 67・・・テープ幅識別センサー(テープ仕様識別セン
サー)
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 一雄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂材料によって略浅皿状に形成さ
    れた上ハーフ部材と金属板によって形成したベースプレ
    ートとを組み合わせて、磁気テープを巻回したテープ供
    給リール及びテープ巻取りリールとを収納したカートリ
    ッジ本体を構成し、このカートリッジ本体の前面部にテ
    ープ駆動機構のベルト駆動ローラを回転駆動させるドラ
    イブ装置側の駆動ローラが進入する駆動開口部を設けて
    なり、 この駆動開口部の下端縁と上ハーフ部材の下端縁との間
    の前面壁部を、テープ供給リールとテープ巻取りリール
    とに巻回された磁気テープの仕様を識別するテープ仕様
    識別部として構成したことを特徴とするデータカートリ
    ッジ。
  2. 【請求項2】 テープ仕様識別部は、上ハーフ部材の下
    端縁から駆動開口部の下端縁までの高さ寸法が3.43
    1mm以上とされた前面壁部によって構成したことを特
    徴とする請求項1記載のデータカートリッジ。
JP26521393A 1993-10-22 1993-10-22 データカートリッジ Withdrawn JPH07122024A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995033263A1 (fr) * 1994-05-30 1995-12-07 Sony Corporation Procede de fabrication d'une cartouche pour bande magnetique et dispositif de formation de trous de reperage

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995033263A1 (fr) * 1994-05-30 1995-12-07 Sony Corporation Procede de fabrication d'une cartouche pour bande magnetique et dispositif de formation de trous de reperage
US5979034A (en) * 1994-05-30 1999-11-09 Sony Corporation Method of manufacturing a tape cartridge and apparatus for forming a marking hole for use in the method

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