JPH0845217A - 磁気ヘッドスライダ組立体 - Google Patents

磁気ヘッドスライダ組立体

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JPH0845217A
JPH0845217A JP17536894A JP17536894A JPH0845217A JP H0845217 A JPH0845217 A JP H0845217A JP 17536894 A JP17536894 A JP 17536894A JP 17536894 A JP17536894 A JP 17536894A JP H0845217 A JPH0845217 A JP H0845217A
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JP
Japan
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magnetic
magnetic core
recording medium
sliding surface
core holding
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JP17536894A
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Atsushi Hirano
敦士 平野
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ヘッドスライダ組立体を構成する磁気コ
アの磁気ギャップ部を磁気記録媒体に対して常時密着さ
せる。 【構成】 磁気ヘッドスライダ組立体を、長手方向中央
部に磁気ギャップ部4が形成された強磁性体から成る磁
気コア1と,磁気コア1を両側から挟持するセラミック
から成る第1の磁気コア保持部材2及びセラミックから
成る第2の磁気コア保持部材3とから構成し、第1の磁
気コア保持部材2の脚部6に、脚部6の長手方向中央部
で且つ脚部6の幅方向に沿って溝部8を形成し、溝部8
に、硬化時に体積が収縮する少量の接着剤12を充填す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッドスライダ組
立体に関し、特にフロッピディスク装置に用いる磁気ヘ
ッドスライダ組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録装置における記録容量の
大容量化の要求が高まっているが、記録容量の大容量化
を実現する一つの方法としては、磁気記録媒体の線記録
密度を高める方法が採られている。しかしながら、磁気
記録媒体の線記録密度を高くするに伴い、磁気ヘッドに
よる磁気記録媒体からの情報の再生時に充分な電磁変換
特性を得るためには、磁気記録媒体と磁気ヘッドとの間
における隙間をより小さくすることが要求される。
【0003】また、磁気記録媒体としてフロッピディス
クのような材質が柔軟な媒体を用いた場合には、磁気記
録媒体の走行時に磁気ヘッドと磁気記録媒体との間にお
ける隙間の変動が起こりやすく、従って、20[MB]
以上の記録容量をもつフロッピディスク装置に要求され
る変動幅である0.05[μm]以下の値を実現するこ
とは極めて難しいというのが現状である。
【0004】図4は従来の磁気ヘッドスライダ組立体の
斜視図であり、磁気ギャップ部50が形成された磁気コ
ア51を、第1の磁気コア保持部材52と第2の磁気コ
ア保持部材53とによって挟持固定したものであり、第
1の磁気コア保持部材52の脚部54は、ジンバルプレ
ート55に取付けられている。図5は磁気ヘッドスライ
ダ組立体の実際のフロッピディスク装置における使用状
態を示す模式図であり、磁気記録媒体56は、上記図4
に示した磁気ヘッドスライダ組立体からなる下側磁気ヘ
ッドアセンブリ57と,上側磁気ヘッドアセンブリ58
とによって挟まれた状態で走行する(図5矢印方向)。
この種の磁気ヘッドスライダ組立体としては、例えば実
開平2−80310号公報等に記載のものが提案されて
おり、コアチップの両側にスライダを固着した構造とな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の磁気ヘッドスライダ組立体においては、下記の
問題があった。即ち、磁気記録媒体56は厚さ約70
[μm]程度のフィルム状の柔軟な構造であるため、磁
気記録媒体56の走行面の高さは一定しておらず、常に
50[μm]程度の幅で上下に揺動している(図5参
照)。磁気記録媒体56の走行面の高さ変動は、下側磁
気ヘッドアセンブリ57と上側磁気ヘッドアセンブリ5
8とで磁気記録媒体56を挟み込む力で押えてはいる
が、下側磁気ヘッドアセンブリ57及び上側磁気ヘッド
アセンブリ58ともに、磁気記録媒体56に対向する媒
体摺動面59,60が完全な平面であるため、下側磁気
ヘッドアセンブリ57及び上側磁気ヘッドアセンブリ5
8の媒体摺動面59,60全体を磁気記録媒体56に密
着状態で押し付けることは困難であった。
【0006】即ち、下側磁気ヘッドアセンブリ57及び
上側磁気ヘッドアセンブリ58の媒体摺動面59,60
全体を磁気記録媒体56に密着状態で押し付けることは
困難であったため、磁気コア51の磁気ギャップ部50
を常に磁気記録媒体56に密着させることができなかっ
た。このため、磁気コア51の磁気ギャップ部50と磁
気記録媒体56との間における隙間が細かく変動し、こ
のような隙間の変動が再生出力の変動を生じさせる結
果、当該再生出力の変動が原因で磁気記録媒体における
記録密度を高める上で障害となっていた。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、磁気記録媒体の走行面の高さに変動が生
じた場合でも磁気コアの磁気ギャップ部を常に磁気記録
媒体に密着させるようにすることを達成した磁気ディス
ク装置を提供することを、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、磁
気記録媒体に摺動する媒体摺動面を有し媒体摺動面に磁
気ギャップ部が形成された磁気コアと、磁気記録媒体に
摺動する媒体摺動面を有し磁気コアを両側から各々挟持
する磁気コア保持部材とを備えた磁気ヘッドスライダ組
立体において、両磁気コア保持部材のうち少なくとも一
方の磁気コア保持部材に、その媒体摺動面と反対側の面
で且つ媒体摺動面に対して直角方向に所定の深さを有す
る溝部を形成すると共に、溝部と磁気ギャップ部とが、
磁気記録媒体の走行方向に直交する同一面上に位置する
ように設定し、溝部に、硬化後に体積が収縮する性質を
有する接着剤を充填する、という構成を採っている。こ
れによって前述した目的を達成しようとするものであ
る。
【0009】請求項2の本発明は、磁気記録媒体に摺動
する媒体摺動面を有し媒体摺動面に磁気ギャップ部が形
成された磁気コアと、磁気記録媒体に摺動する媒体摺動
面を有し磁気コアを両側から各々挟持する磁気コア保持
部材と、磁気コア及び両磁気コア保持部材がその媒体摺
動面の反対側の面を介して所定の高温雰囲気のもとで装
着されるジンバルプレートとを備えた磁気ヘッドスライ
ダ組立体において、両磁気コア保持部材のうち少なくと
も一方の磁気コア保持部材に、その媒体摺動面と反対側
の面で且つ媒体摺動面に対して直角方向に所定の深さを
有する溝部を形成すると共に、溝部と磁気ギャップ部と
の位置関係を、磁気記録媒体の走行方向に直交する同一
面上に位置するように設定し、ジンバルプレートを、一
方の磁気コア保持部材よりも熱膨張係数の大なる材質に
より形成する、という構成を採っている。
【0010】請求項3の本発明は、溝部の幅を、一方の
磁気コア保持部材における磁気記録媒体の走行方向長さ
の40分の1乃至4分の1の範囲に設定する、という構
成を採っている。
【0011】
【作用】請求項1の本発明によれば、磁気ヘッドスライ
ダ組立体の磁気コアを両側から挟持する両磁気コア保持
部材のうち少なくとも一方の磁気コア保持部材には、媒
体摺動面と反対側の面で,媒体摺動面に対して直角方向
に所定の深さを有する溝部が形成されている。更に、溝
部と磁気ギャップ部とは、磁気記録媒体の走行方向に直
交する同一面上に位置するように設定されている。従っ
て、前述の一方の磁気コア保持部材の溝部に対して、硬
化後に体積が収縮する性質を有する接着剤を充填する
と、溝部に充填した接着剤の硬化に伴い、一方の磁気コ
ア保持部材の溝部を挟んだ部分が互いに溝部側に引き寄
せられる。この結果、磁気コア及び両磁気コア保持部材
から成る磁気ヘッドスライダ組立体が、その媒体摺動面
が円筒面の一部を成すように湾曲すると共に、磁気ギャ
ップ部が湾曲した曲面の最も高いところに位置する。こ
れにより、磁気コアの磁気ギャップ部は、常に磁気記録
媒体に密着する。
【0012】請求項2の本発明によれば、磁気コア及び
両磁気コア保持部材の媒体摺動面の反対側の面が装着さ
れるジンバルプレートの材質は、一方の磁気コア保持部
材よりも熱膨張係数の大なる材質により形成されてい
る。従って、磁気コア及び両磁気コア保持部材をジンバ
ルプレートに装着する際に、所定の高温雰囲気のもとで
装着作業を行うと、一方の磁気コア保持部材の熱膨張係
数とジンバルプレートの熱膨張係数との差から、常温に
戻った時にジンバルプレートの収縮の度合いは一方の磁
気コア保持部材の収縮の度合いよりも大きくなる。これ
に伴い、両磁気コア保持部材から成る磁気ヘッドスライ
ダ組立体が、その媒体摺動面が円筒面の一部を成すよう
に湾曲するすると共に、磁気ギャップ部が湾曲した曲面
の最も高いところに位置する。これにより、磁気コアの
磁気ギャップ部は、常に磁気記録媒体に密着する。
【0013】
【実施例】以下、本発明を適用してなる実施例を図面に
基づき説明する。
【0014】先ず、本実施例における磁気ヘッドスライ
ダ組立体の製造段階の状態を図1に基づき説明する。磁
気ヘッドスライダ組立体は、磁気コア1と,磁気コア1
の幅方向一方の側に固着された第1の磁気コア保持部材
2と,磁気コア1の幅方向他方の側に固着された第2の
磁気コア保持部材3とから構成されている。
【0015】これを詳述すると、磁気コア1は、強磁性
体から形成されており、その長手方向中央部に磁気ギャ
ップ部4が設けられている。磁気コア1の上面は、磁気
記録媒体(図3参照)と摺動する媒体摺動面となってい
る。また、第1の磁気コア保持部材2は、断面ほぼL字
状のセラミック(例えばチタン酸カルシウム等)から形
成されており、磁気コア1を保持する保持部5と,後述
する溝部8を挟んだ1対の脚部6とから構成されてい
る。第1の磁気コア保持部材2の上面は、磁気記録媒体
(図3参照)と摺動する媒体摺動面となっている。
【0016】第1の磁気コア保持部材2の脚部6には、
脚部6の長手方向中央部で且つ脚部6の幅方向に沿って
断面矩形状の溝部8が形成されている。第1の磁気コア
保持部材2の溝部8は、媒体摺動面7に対して直角方向
に一定の深さをもって形成されると共に、溝部8の幅
は、例えば0.5[mm]に設定されている。磁気コア
1の磁気ギャップ部4と,第1の磁気コア保持部材2の
溝部8とは、磁気記録媒体走行方向(図1左右方向)に
直交する同一面上に位置するように設定されている。こ
の場合、溝部8の幅を、第1の磁気コア保持部材2にお
ける磁気記録媒体走行方向長さ(図1左右方向長さ)の
40分の1乃至4分の1の範囲内に設定した時、磁気ヘ
ッドスライダ組立体全体を円筒面の一部を形成するよう
に湾曲させる際に好適であることが、本出願人により実
験で確認されている。
【0017】また、第2の磁気コア保持部材3は、断面
ほぼL字状のセラミック(例えばチタン酸カルシウム
等)から形成されており、磁気コア1を保持する保持部
9と脚部10とから構成されている。第2の磁気コア保
持部材3の上面は、磁気記録媒体(図3参照)と摺動す
る媒体摺動面となっている。即ち、磁気コア1は、前述
した第1の磁気コア保持部材2と第2の磁気コア保持部
材3とによって挟持された構造となっている。磁気ヘッ
ドスライダ組立体の製造時には、第1の磁気コア保持部
材2の溝部8に、硬化時に体積が収縮する少量の接着剤
12が充填されるようになっている。
【0018】次に、本実施例における磁気ヘッドスライ
ダ組立体をジンバルプレートに取付けて下側磁気ヘッド
アセンブリを完成させる場合を図2に基づき説明する。
下側磁気ヘッドアセンブリ14を完成させる場合には、
先ず、上記図1に示した磁気ヘッドスライダ組立体の第
1の磁気コア保持部材2の溝部8に少量の接着剤12を
充填した後、磁気ヘッドスライダ組立体を、第1の磁気
コア保持部材2の脚部6を介して金属製(例えばステン
レス等)のジンバルプレート13に取付けるようになっ
ている。
【0019】第1の磁気コア保持部材2の溝部8に対す
る接着剤12の充填後,時間の経過による接着剤12の
硬化に伴い、第1の磁気コア保持部材2の溝部8を挟ん
だ1対の脚部6が互いに溝部8側に引き寄せられる結
果、磁気ヘッドスライダ組立体を構成する磁気コア1,
第1の磁気コア保持部材2,第2の磁気コア保持部材3
全体が湾曲するようになっている。即ち、磁気コア1の
上面,第1の磁気コア保持部材2の上面,第2の磁気コ
ア保持部材3の上面から成る媒体摺動面7が、円筒面の
一部を形成するようになっている。これにより、下側磁
気ヘッドアセンブリ14が構成されるようになってい
る。
【0020】この場合、下側磁気ヘッドアセンブリ14
を構成する磁気コア1,第1の磁気コア保持部材2,第
2の磁気コア保持部材3全体の湾曲に伴い、磁気ヘッド
スライダ組立体の図2左右方向寸法L1は約5×10-3
[m]となり、また、下側磁気ヘッドアセンブリ14の
媒体摺動面7における最も高い箇所(頂点)と最も低い
箇所との差L2は約5×10-7[m]となる。
【0021】また、図3は上述した磁気ヘッドスライダ
組立体をジンバルプレート13に取り付けて構成した下
側磁気ヘッドアセンブリ14と,上側磁気ヘッドアセン
ブリ15とを,フロッピディスク装置に適用した場合の
模式図である。下側磁気ヘッドアセンブリ14の磁気ギ
ャップ部4の位置と,上側磁気ヘッドアセンブリ15の
磁気ギャップ部(図示略)の位置とは、上下方向で一致
する状態に設定されている。
【0022】次に、上記の如く構成してなる本実施例の
作用を図3を中心に説明する。
【0023】例えばフロッピディスクのような材質が柔
軟な磁気記録媒体16は、下側磁気ヘッドアセンブリ1
4と,上側磁気ヘッドアセンブリ15とに挟まれた状態
で走行する(図3矢印方向)。下側磁気ヘッドアセンブ
リ14は、媒体摺動面7が円筒面の一部を形成すると共
に、媒体摺動面7における最も高い位置が磁気コア1の
磁気ギャップ部4の位置と同じ高さとなっているため、
磁気記録媒体16の走行面の高さに変動が生じた場合で
も、磁気コア1の磁気ギャップ部4は常に磁気記録媒体
16に密着した状態となる。
【0024】他方、上側磁気ヘッドアセンブリ15は、
磁気記録媒体16との媒体摺動面11が平坦な形状であ
るが、上側磁気ヘッドアセンブリ15の磁気ギャップ部
(図示略)の位置が下側磁気ヘッドアセンブリ14の磁
気ギャップ部4の位置と上下方向で一致しているため、
磁気記録媒体16の走行面の高さに変動が生じた場合で
も、上側磁気ヘッドアセンブリ15の磁気ギャップ部も
常に磁気記録媒体16に密着した状態となる。
【0025】即ち、本実施例によれば、磁気ヘッドスラ
イダ組立体を構成する第1の磁気コア保持部材2に,媒
体摺動面7と反対側の面の中央部分で且つ脚部6の幅方
向に沿って媒体摺動面7に対し直角方向に所定の深さを
有する溝部8を形成し,溝部8に対し硬化後に体積が収
縮する性質を有する接着剤12を充填するため、接着剤
12の硬化に伴い、磁気ヘッドスライダ組立体をその媒
体摺動面7が円筒面の一部を成すように湾曲させること
ができると共に,磁気ギャップ部4を湾曲した曲面の最
も高いところに位置させることができる。従って、磁気
記録媒体16としてフロッピディスクのような材質が柔
軟なものを用いた際に、磁気記録媒体16の走行面の高
さに変動が生じた場合でも、磁気コア1の磁気ギャップ
部4を常に磁気記録媒体16に密着させることができ
る。これにより、従来のように磁気記録媒体と磁気ギャ
ップ部との間における隙間が細かく変動し,隙間の変動
が再生出力の変動をもたらして磁気記録媒体における記
録密度を高める上で障害となるといった不具合を解消す
ることができる。
【0026】また、本実施例によれば、磁気ヘッドスラ
イダ組立体を構成する第1の磁気コア保持部材2の溝部
8に接着剤12を充填することにより,磁気ヘッドスラ
イダ組立体をその媒体摺動面7が円筒面の一部を形成す
るように湾曲させるため、機械加工により磁気ヘッドス
ライダ組立体の上面が円筒面の一部を形成するように加
工する場合と比較し、磁気ヘッドスライダ組立体の上面
がバラツキの無い滑らかな曲面となるように容易に形成
することができる。
【0027】ここで、本実施例では、磁気ヘッドスライ
ダ組立体を構成する第1の磁気コア保持部材2の溝部8
に接着剤12を充填することにより,磁気ヘッドスライ
ダ組立体の媒体摺動面7を湾曲させたが、これに限定さ
れず、乾燥炉を使用して所定の高温下(例えば60℃以
上の温度)で磁気ヘッドスライダ組立体をジンバルプレ
ート13に接着することにより,磁気ヘッドスライダ組
立体の媒体摺動面7を湾曲させてもよい。即ち、金属製
のシンバルプレート13の熱膨張係数と,セラミック製
の第1の磁気コア保持部材2との熱膨張係数とに差があ
るため(ジンバルプレート13の熱膨張係数が第1の磁
気コア保持部材2の熱膨張係数よりも大きい)、常温に
戻ったときにジンバルプレート13の収縮度合いが第1
の磁気コア保持部材2の収縮度合いよりも大きくなる結
果、磁気ヘッドスライダ組立体をその媒体摺動面7が円
筒の一部を形成するように湾曲させることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の本発明
によれば、磁気コアを両側から挟持する両磁気コア保持
部材のうち少なくとも一方の磁気コア保持部材に,その
媒体摺動面と反対側の面で媒体摺動面に対し直角方向に
所定の深さを有する溝部を形成すると共に,溝部と磁気
ギャップ部とを,磁気記録媒体走行方向に直交する同一
面上に位置するように設定し,硬化後に体積が収縮する
性質を有する接着剤を溝部に充填するため、溝部に充填
した接着剤の硬化に伴い、前述した一方の磁気コア保持
部材の溝部を挟んだ部分が互いに溝部側に引き寄せら
れ、この結果、磁気ヘッドスライダ組立体の媒体摺動面
が円筒面の一部を成すように湾曲させることができると
共に,磁気ギャップ部を湾曲した曲面の最も高いところ
に位置させることができるため、例えば磁気記録媒体と
してフロッピディスクのような材質が柔軟なものを用い
た際に、磁気記録媒体の走行面の高さに変動が生じた場
合でも、磁気コアの磁気ギャップ部を常に磁気記録媒体
に密着させることができる、という効果を奏する。
【0029】また、請求項2の本発明によれば、磁気コ
ア及び両磁気コア保持部材が装着されるジンバルプレー
トを,一方の磁気コア保持部材よりも熱膨張係数の大な
る材質により形成しているため、磁気コア及び両磁気コ
ア保持部材をジンバルプレートに装着する場合に所定の
高温雰囲気のもとで装着作業を行うと、一方の磁気コア
保持部材の熱膨張係数とジンバルプレートの熱膨張係数
との差から、常温に戻った時にジンバルプレートの収縮
度合いが一方の磁気コア保持部材の収縮度合いよりも大
であるため、上記と同様に、磁気ヘッドスライダ組立体
の媒体摺動面が円筒面の一部を成すように湾曲させるこ
とができると共に,磁気ギャップ部を湾曲した曲面の最
も高いところに位置させることができ、従って、磁気記
録媒体の走行面の高さに変動が生じた場合でも、磁気コ
アの磁気ギャップ部を常に磁気記録媒体に密着させるこ
とができる、という効果を奏する。
【0030】また、請求項1の本発明では一方の磁気コ
ア保持部材の溝部に接着剤を充填するだけの簡単な作業
で,また請求項2の本発明では磁気コア及び両磁気コア
保持部材をジンバルプレートに所定の高温雰囲気のもと
で装着するだけの簡単な作業で,上述のように磁気ヘッ
ドスライダ組立体をその媒体摺動面が円筒面の一部を形
成するように湾曲させることができるため、機械加工に
より磁気ヘッドスライダ組立体の媒体摺動面が円筒面の
一部を形成するように加工する場合と比較し、磁気ヘッ
ドスライダ組立体の媒体摺動面がバラツキの無い滑らか
な曲面となるように容易に形成することができる、とい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した本実施例における磁気ヘッド
スライダ組立体の製造段階の状態を示す説明図である。
【図2】本実施例における磁気ヘッドスライダ組立体を
ジンバルプレートに取付けた下側磁気ヘッドアセンブリ
の完成状態を示す説明図である。
【図3】本実施例における下側磁気ヘッドアセンブリと
上側磁気ヘッドアセンブリと磁気記録媒体との位置関係
を示す説明図である。
【図4】従来例における磁気ヘッドスライダ組立体をジ
ンバルプレートに取付けた下側磁気ヘッドアセンブリの
完成状態を示す説明図である。
【図5】従来例における下側磁気ヘッドアセンブリと上
側磁気ヘッドアセンブリと磁気記録媒体との位置関係を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 磁気コア 2 第1の磁気コア保持部材 3 第2の磁気コア保持部材 4 磁気ギャップ部 7 媒体摺動面 8 溝部 12 接着剤 13 ジンバルプレート 16 磁気記録媒体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体に摺動する媒体摺動面を有
    し当該媒体摺動面に磁気ギャップ部が形成された磁気コ
    アと、前記磁気記録媒体に摺動する媒体摺動面を有し前
    記磁気コアを両側から各々挟持する磁気コア保持部材と
    を備えた磁気ヘッドスライダ組立体において、 前記両磁気コア保持部材のうち少なくとも一方の磁気コ
    ア保持部材に、その媒体摺動面と反対側の面で且つ当該
    媒体摺動面に対して直角方向に所定の深さを有する溝部
    を形成すると共に、 当該溝部と前記磁気ギャップ部とが、前記磁気記録媒体
    の走行方向に直交する同一面上に位置するように設定
    し、 前記溝部に、硬化後に体積が収縮する性質を有する接着
    剤を充填したことを特徴とする磁気ヘッドスライダ組立
    体。
  2. 【請求項2】 磁気記録媒体に摺動する媒体摺動面を有
    し当該媒体摺動面に磁気ギャップ部が形成された磁気コ
    アと、前記磁気記録媒体に摺動する媒体摺動面を有し前
    記磁気コアを両側から各々挟持する磁気コア保持部材
    と、前記磁気コア及び両磁気コア保持部材がその媒体摺
    動面の反対側の面を介して所定の高温雰囲気のもとで装
    着されるジンバルプレートとを備えた磁気ヘッドスライ
    ダ組立体において、 前記両磁気コア保持部材のうち少なくとも一方の磁気コ
    ア保持部材に、その媒体摺動面と反対側の面で且つ当該
    媒体摺動面に対して直角方向に所定の深さを有する溝部
    を形成すると共に、 当該溝部と前記磁気ギャップ部とが、前記磁気記録媒体
    の走行方向に直交する同一面上に位置するように設定
    し、 前記ジンバルプレートを、前記一方の磁気コア保持部材
    よりも熱膨張係数の大なる材質により形成したことを特
    徴とする磁気ヘッドスライダ組立体。
  3. 【請求項3】 前記溝部の幅を、前記一方の磁気コア保
    持部材における前記磁気記録媒体の走行方向長さの40
    分の1乃至4分の1の範囲に設定したことを特徴とする
    請求項1又は2記載の磁気ヘッドスライダ組立体。
JP17536894A 1994-07-27 1994-07-27 磁気ヘッドスライダ組立体 Pending JPH0845217A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0380416A (ja) * 1989-08-23 1991-04-05 Nec Kansai Ltd 磁気ヘッドとその製造方法

Patent Citations (1)

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JPH0380416A (ja) * 1989-08-23 1991-04-05 Nec Kansai Ltd 磁気ヘッドとその製造方法

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