JPH0844943A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】外扉が９０度以下の開度から全開の１３５度ま
での間で、一定間隔で、小刻みに固定可能な外扉の固定
装置を備えた自動販売機を提供する。 【構成】ピニオン６の歯の溝にストッパ７の先端部を挿
入して外扉を固定する。ストッパ７はストッパヒンジ８
を介して自動販売機外箱１に回動可能に取り付けられて
おり、外扉２を固定する場合にはピニオン６の歯の溝に
ストッパ７の先端部を挿入すると共にストッパ７の固定
具でその動きを止める。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、自動販売機、特にそ
の外扉の固定装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図３は特開平４ー１１２２９５号公報に
記載の自動販売機の外扉固定装置の要部を示す。この図
３において、１は外箱を、２はその外箱に外扉ヒンジ３
を介して取り付けられた外扉を、４は外扉に回動可能に
取り付けられた摺動ピンを、５は摺動ピンの先端部を案
内する案内溝１０を持つ扉固定装置を示す。

【０００３】摺動ピン４は上部の先端が折り曲げられて
扉固定装置５の案内溝１０に挿入され、さらに、その案
内溝１０からの抜けを防止するフランジが摺動ピン４の
上部の折り曲げられた部分の先端部に溶接されている。
外扉２を開く場合は、摺動ピン４は案内溝１０に沿って
矢印Ａの如くに移動し、扉固定溝１１に入って外扉２を
固定する。さらに外扉２を開く場合は、人為的に摺動ピ
ン４を扉固定溝１１から出して外扉２を開く方向に移動
させると摺動ピン４は案内溝の端部まで移動して扉固定
溝１２に入って外扉２の最大開度で固定される。

【０００４】上記で始めの扉固定溝１１は外扉を９０度
開きで固定し、最大開きの扉固定溝１２は１３５度で外
扉を固定する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】自動販売機が設置され
る周囲の状況は外扉を全開できる場所のみではなく、外
扉の開きを制限される場所もある。そのような場所に設
置された自動販売機をメンテナンスする場合、及び、商
品を補給する場合には可能な限りに外扉の開度を大きく
したいが外扉を開いた任意の位置で固定できなければ、
外扉が周囲の障害物に当たって傷つけられる恐れがあ
る。

【０００６】前記の摺動ピンと案内溝による外扉の固定
装置では摺動ピンの径と案内溝の幅とによる制限から任
意の位置に外扉固定溝を設けることはできない。この発
明の目的は、外扉が９０度以下の開度から全開の１３５
度までの間で、一定間隔で、小刻みに固定可能な外扉の
固定装置を備えた自動販売機を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、自動
販売機の本体を収納する外箱と、その外箱に開閉可能に
取り付けられた外扉と、その外扉の開閉の支点になる外
扉ヒンジとを備えた自動販売機において、外扉ヒンジと
同一の軸芯で外扉に固定されたピニオンと、外箱に回動
可能に支持されて所定位置で固定可能でありピニオンの
歯と歯の間に挿入し得る先端部を有するストッパとを備
えた自動販売機とする。

【０００８】請求項２の発明は、請求項１記載の自動販
売機において、外扉ヒンジと同一の軸芯で外扉に固定さ
れたピニオンが部分円のピニオンである自動販売機とす
る。

【０００９】

【作用】ピニオンの歯と歯の間にストッパを入れてその
ストッパを固定することによりピニオンと一体に固定さ
れている外扉を固定する。外扉の固定位置はピニオンの
歯のピッチ毎に変えられる。

【００１０】

【実施例】図１はこの発明の主要部の構成図を示す。こ
の図１において、従来例と同一の符号を付けた部材はお
およそ同一の機能をゆうするのでその説明は省略する。
この図１において、外扉２は自動販売機外箱１に外扉ヒ
ンジ３を開閉の支点として取り付けられている。外扉ヒ
ンジ３の軸芯と同一の軸芯を持つピニオン６は外扉２に
固定されており、外扉２の開閉に追従して回転してい
る。

【００１１】ピニオン６の歯と歯の間の溝にストッパ７
の先端部を挿入して外扉の固定を行う。ストッパ７はス
トッパヒンジ８を介して自動販売機外箱１に回動可能に
取り付けられており、外扉２を固定する場合にはピニオ
ン６の歯の溝にストッパ７の先端部を挿入すると共にス
トッパ７の固定具（図示されていない）でその動きを止
めている。ストッパ７の固定具（図示されていない）
は、例えば、ストッパ７が外扉を固定しうる位置にある
時のみ、ストッパ７と自動販売機外箱１を通して差し込
み可能な、ピンを用いても良い。

【００１２】又、ストッパ７と自動販売機外箱１との間
に、外扉２の開閉動作時にはピニオン６の歯と溝に沿っ
てストッパ７の先端部が移動可能な程度に引っ張り力を
持たせてた巻きバネを用いて接続しても良い。図２は別
の発明の主要部の構成図をしめす。この図２が図１と異
なる点はピニオン７１を外扉を固定する範囲に見合う角
度の部分円にして外扉の外にはみ出さないようにした点
である。

【００１３】外扉の全開時には機械的なストッパ（図示
されていない）が用意されており、それ以上の扉開き動
作を制限している。一例として、ピニオンの歯のピッチ
を２０ｍｍとし、直径を約２３０ｍｍとした場合歯数は
３６になり、外扉は１０度ピッチで開閉を固定できる。

【００１４】

【発明の効果】この発明によれば、外扉に固定されたピ
ニオンの歯の溝にストッパの先端部を挿入して外扉の固
定を行うので、外扉が９０度以下の開度から全開の１３
５度までの間で、一定間隔で、小刻みに固定できる効果
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例の主要部分の構成図

【図２】別の発明の一実施例の主要部分の構成図

【図３】従来例の主要部分の構成図

【符号の説明】

１…自動販売機外箱、２…外扉、３…外扉ヒンジ、４…
摺動ピン、５…扉固定装置、６…ピニオン、７、７１…
ストッパ、８…ストッパヒンジ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】自動販売機の本体を収納する外箱と、その
   外箱に開閉可能に取り付けられた外扉と、その外扉の開
   閉の支点になる外扉ヒンジとを備えた自動販売機におい
   て、外扉ヒンジと同一の軸芯で外扉に固定されたピニオ
   ンと、外箱に回動可能に支持されて所定位置で固定可能
   でありピニオンの歯と歯の間に挿入し得る先端部を有す
   るストッパとを備えたことを特徴とする自動販売機。
2. 【請求項２】請求項１記載の自動販売機において、外扉
   ヒンジと同一の軸芯で外扉に固定されたピニオンが部分
   円のピニオンであることを特徴とする自動販売機。