JPH0843716A - 光電変換素子の蓄積制御装置、焦点検出装置、及びカメラ - Google Patents

光電変換素子の蓄積制御装置、焦点検出装置、及びカメラ

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JPH0843716A
JPH0843716A JP6176788A JP17678894A JPH0843716A JP H0843716 A JPH0843716 A JP H0843716A JP 6176788 A JP6176788 A JP 6176788A JP 17678894 A JP17678894 A JP 17678894A JP H0843716 A JPH0843716 A JP H0843716A
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signal
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Shinichi Hagiwara
伸一 萩原
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラインセンサグループと同数の基準レベル調
整回路で光電変換素子のAGC制御をおこなう。 【構成】 複数の光電変換素子から構成されるラインセ
ンサが複数個設けられたラインセンサグループを複数個
備えるとともに、各ラインセンサグループ毎に調整され
た蓄積制御レベルDACOUT1-3で光電変換素子の蓄積制御
を行なう手段を備えた光電変換素子の蓄積制御装置、及
びそれを用いた焦点検出装置、カメラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光電変換素子の蓄積制御
装置、焦点検出装置、及びカメラに関わり、特に本発明
はカメラやビデオの自動焦点調節装置に組み込まれ焦点
調節状態を検出するために用いられる光電変換素子の蓄
積制御装置に好適に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】従来の焦点調節装置は複数の焦点検出領
域を備え、各焦点検出領域に対応する複数の光電変換素
子からなるセンサ装置をもっている。
【0003】一般にAGCと呼ばれる、このセンサ装置
の蓄積制御は各焦点検出領域毎に独立に行われるもので
あり、各焦点検出領域のセンサ装置のAGC制御をおこ
なうとき、照射される光量に応じて得られるAGC情報
と、これを比較する基準レベルを用いて比較する方法が
用いられている。
【0004】この基準レベルは像信号出力が飽和するこ
となく蓄積制御できるよう設定され、予め用意しておい
た増幅度選択可能な像信号の増幅装置と組み合わせて複
数の設定がおこなえる。
【0005】米国特許第5218395号によれば、第
1,第2の焦点検出ブロックと各焦点検出ブロックの近
傍に電荷蓄積時間制御のための受光量モニタ素子をも
ち、受光量モニタ素子出力に応じて、対応する焦点検出
ブロックの電荷蓄積時間制御を行い、得られた焦点検出
ブロックの出力に基づきカメラにマウントされているレ
ンズ(対物レンズ)の焦点状態を検出することが開示さ
れている。
【0006】上記のような2つの焦点検出ブロックをも
ち独立に蓄積制御をおこなう場合、あるいはさらに多く
の焦点検出ブロックからなる焦点検出装置では、上述の
基準レベルを設定するときに、おのおのの焦点検出ブロ
ックに、等しく焦点検出すべき被写体からの反射光が入
射したならば、おのおのラインセンサからの像信号出力
が互いに等しくなることが、安定した焦点検出精度を提
供するために必要である。
【0007】像信号出力に差異が生ずる要因として、焦
点検出すべき領域をセンサ装置に照射するための結像光
学系の性能ばらつきや、センサ装置内でのセンサ感度あ
るいは、AGC情報と像信号出力比のばらつきおよびセ
ンサ装置間ばらつきがあり、一般には後者の及ぼす影響
大である。
【0008】図22は一般に用いられているAGCを示
す図であり、同図に基づき、上述のセンサ装置内に起因
する焦点検出ブロック間差について説明する。横軸は蓄
積時間を、縦軸はAGC情報の出力電圧を示している。
【0009】電圧SA,SB,SC,SDは、予め決め
ておいたいくつかの像信号増幅度に対応した基準レベル
で、AGC情報が基準レベルに到達したときの像信号
を、基準レベルに対応した増幅度で増幅すると、得られ
る増幅後の像信号出力はSA,SB,SC,SDのいず
れの基準レベルの時であっても等しくなるように設定し
てある。
【0010】時間GADETは像信号の増幅度を決める
ために、AGC情報を読み出すタイミングである。この
とき読みだしたAGC情報で最適な像信号増幅度が選択
されるとともに、対応する基準レベルがSA,SB,S
C,SDの中から選択される。
【0011】同図では時間GADETで、PB1〜3の
3つのAGC情報ともSBを上回る出力となっているか
ら、基準レベルSAに対応する増幅度が選択され、SA
レベルにAGC情報が到達したときの光電変換素子出力
が像信号として読み出される。
【0012】時間CGSTPは蓄積許容最大時間であ
る。光電変換素子出力が非常に小さくなるような光量の
ときで基準レベルに到達せず、時間CGSTPとなった
ときは強制的に蓄積を終了する。
【0013】図22は、3つの互いに独立に蓄積制御さ
れる焦点検出ブロックからなる焦点検出装置で、それぞ
れの焦点検出ブロックには等しいコントラストかつ等し
い輝度の光が照射されており、結像光学系のばらつきが
センサ装置内のばらつきに比べはるかに小さいときの状
態を示している。PB1〜3の3つのAGC情報は、そ
れぞれの焦点検出ブロックに等しく照射された光のコン
トラストに対応した出力を示しているがその傾きは一致
していない。そのため、選択された基準レベルSAにA
GC情報が到達するまでの時間、すなわち蓄積時間をみ
ると、PB1を出力する焦点検出ブロックではt1、同
様にPB2はt0、PB3はt2となり、蓄積時間に差
がでてくる。
【0014】蓄積時間の差は、像信号出力の差となるの
で、像信号出力差の影響が焦点検出ブロック間の焦点検
出精度差となる焦点検出装置では、おのおのの焦点検出
ブロックに対応するよう独立に基準レベルを設け、焦点
検出ブロック間および焦点検出装置間の該焦点検出精度
差を補正すべく基準レベルの調整をおこなっている。
【0015】図23は図22に上述の補正をおこなった
状態を示した図である。PB1を基準のAGC情報と
し、PB2とPB3の基準レベルを独立に調整してい
る。
【0016】すなわち、先述の図22の基準レベルSA
に着目すると、図23でSA1までPB1出力が到達し
たときの像信号出力と、PB2,PB3を出力する焦点
検出ブロックから得られるそれぞれの像信号出力が等し
くなるためには、蓄積時間をPB1と同様のt1にすれ
ば良いから、それぞれの基準レベルを調整しPB2では
SA2,PB3ではSA3としている。同図中のSB
1,SC1,SD1についても同様である。
【0017】これにより、PB1〜3を出力する焦点検
出ブロックの蓄積時間は等しくt1となり、得られる像
信号出力も同一レベルとなる。
【0018】また、上記ばらつきによる影響が焦点検出
ブロック間の焦点検出精度差とならない焦点状態検出装
置では、基準レベルをおのおのの焦点検出ブロックで共
通とし、焦点検出装置間の該焦点検出精度差のみを補正
するよう基準レベルの調整をおこなっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】今後、より使用者の意
志に調和した焦点検出装置を提供するためには、上記従
来例よりも、さらに焦点検出領域を多数化した焦点検出
装置が必要であるが、焦点検出装置に1つの基準レベル
を設け、全ての焦点検出ブロックで共用する方法では、
焦点検出ブロックの多数化により増大する、焦点検出ブ
ロック間ばらつきに対応できず、焦点検出装置内での焦
点検出精度差が生じてしまう。
【0020】また共用できるようセンサ装置の選別をお
こなって焦点検出ブロック間ばらつきを抑えようとする
方法では、センサ装置の歩留まり低下およびコストの上
昇をもたらす不具合が生じる。
【0021】さらに、各焦点検出ブロック毎に独立に基
準レベルを設け調整しようとすると、焦点検出ブロック
間ばらつきおよび焦点検出装置間ばらつきとも補正でき
るものの、基準レベルの回路の増設と、これにともない
消費電力が増大する不具合が生じる。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の光電変換素子の
蓄積制御装置は、複数の光電変換素子から構成されるラ
インセンサが複数個設けられたラインセンサグループを
複数個備えるとともに、各ラインセンサグループ毎に調
整された蓄積制御レベルで光電変換素子の蓄積制御を行
なう手段を備えたものである。
【0023】また、本発明の焦点検出装置は、それぞれ
複数の光電変換素子から構成される複数のラインセンサ
と、各ラインセンサに対応した焦点検出領域とを有し、
該焦点検出領域が複数の焦点検出グループに分けられて
なり、各焦点検出グループ毎に調整された蓄積制御レベ
ルで光電変換素子の蓄積制御を行なう手段を備えたもの
である。
【0024】また、本発明のカメラは、上記本発明の焦
点検出装置を備えたものである。
【0025】
【作用】本発明の光電変換素子の蓄積制御装置は、複数
の光電変換素子から構成されるラインセンサが複数個設
けられたラインセンサグループについて、各ラインセン
サグループ毎に調整された蓄積制御レベルで光電変換素
子の蓄積制御を行なうことで、ラインセンサグループ毎
に基準レベルを設け、調整し、同一ラインセンサグルー
プ内で共用することにより、ラインセンサが多数あって
も、ラインセンサグループと同数の基準レベル調整回路
で光電変換素子のAGC制御をおこなおうとするもので
ある。
【0026】また本発明の焦点検出装置は、それぞれ複
数の光電変換素子から構成される複数のラインセンサ
と、各ラインセンサに対応した焦点検出領域とを有し、
該焦点検出領域が複数の焦点検出グループに分けられて
なり、各焦点検出グループ毎に調整された蓄積制御レベ
ルで光電変換素子の蓄積制御を行なうことで、焦点検出
グループ毎に基準レベルを設け、調整し、同一焦点検出
グループ内で共用することにより、焦点検出領域が多数
あっても、焦点検出グループと同数の基準レベル調整回
路で、光電変換素子のAGC制御をおこなおうとするも
のである。
【0027】また本発明のカメラは、上記本発明の焦点
検出装置を用いたものであり、焦点検出グループと同数
の基準レベル調整回路で、使用者に違和感のない焦点検
出領域間の焦点検出精度差内での光電変換素子のAGC
制御をおこなおうとするものである。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て詳細に説明する。 〔実施例1〕図1は本発明の1実施例としてカメラへの
実施例を示すブロック図であり、まず各部の構成につい
て説明する。図1において、PRSはカメラの制御装置
で、たとえば、内部にCPU(中央処理装置)、RO
M、RAM、EEPROM(電気的消去可能プログラマ
ブルROM)、及び不図示のA/D変換機能、入出力ポ
ート等が配置されたワンチップのコンピュータ(以下コ
ンピュータと記す)である。コンピュータPRSは、R
OMに格納されたカメラのシーケンスプログラムにした
がって、自動露出制御装置、自動焦点調整機能、フィル
ムの巻き上げ、巻き戻し等のカメラの一連の動作を行っ
ている。EEPROMには自動露出制御装置や自動焦点
調節機能の働きを個体差なく行なうための情報である個
体差調整が記憶されている。コンピュータPRSはEE
PROMに記憶されている値に基づき個体差補正を行っ
た上で、通信用信号SO、SI、SCLK、通信選択信
号CLCM、CSDR1、CSDR2、CSDR3(C
SDR1〜3はCSDRとして図示)、CDDRを用い
て、カメラ本体内の周辺回路およびレンズ内制御装置と
通信を行って、各々の回路やレンズの動作を制御する。
【0029】SOはコンピュータPRSから出力される
データ信号、SIはコンピュータPRSに入力されるデ
ータ信号、SCLKは信号SO,SIの同期クロックで
ある。
【0030】LCOMはレンズ通信バッファ回路であ
り、カメラが動作中のときにはレンズ用電源端子VLに
電力を供給するとともに、コンピュータPRSからの選
択信号CLCMが高電位レベル(以下‘H’と略記し、
低電位レベルは‘L’と略記する)のときには、カメラ
−レンズ間の通信バッファとなる。
【0031】コンピュータPRSがCLCMを‘H’に
して、SCLKに同期して所定のデータをSOから送出
すると、バッファ回路LCOMはカメラ−レンズ間の通
信接点を介して、SCLK,SOの各々のバッファ信号
LCK,DCLをレンズへ出力する。これと同時に、レ
ンズからの信号DLCをバッファ信号SIに出力し、コ
ンピュータPRSはSCLKに同期してSIからレンズ
データを入力する。
【0032】DDRはスイッチ検知および表示装置駆動
回路であり、信号CDDRが‘H’のとき選択されて、
SO,SI,SCLKを用いてコンピュータPRSから
制御される。すなわち、コンピュータPRSから送られ
てくるデータに基づいてカメラの表示装置DSPの表示
を切り替えたり、カメラの各種操作部材のオン、オフ状
態を通信によってコンピュータPRSに報知する。
【0033】SW1,SW2は不図示のレリーズボタン
に連動したスイッチで、片方は接地されておりもう一方
はコンピュータPRSの端子に接続されている。SW
1,2が接続しているコンピュータPRSの端子は不図
示のプルアップ抵抗にて電池のプラス端子に接続されて
いる。
【0034】レリーズボタンの第1段階の押下によりS
W1がオンすると半押し状態であり、引き続いて第2段
階の押下でSW2がオンする。
【0035】SW1,SW2は不図示のレリーズボタン
に連動したスイッチで、レリーズボタンの第1段階の押
下によりSW1がオンし、引き続いて第2段階の押下で
SW2がオンする。コンピュータPRSはSW1オンで
測光、自動焦点調節を行い、SW2オンをトリガとして
露出制御とその後のフィルム巻き上げを行う。
【0036】そして、タイマ計時により所定時間経過す
るとトランジスタをOFFして電気素子への電源供給を
停止する。
【0037】なお、SW2はコンピュータPRSの「割
り込み入力端子」に接続され、SW1オン時のプログラ
ムが実行中であってもSW2オンにより割り込みがかか
り、直ちに所定の割り込みプログラムへ制御を移すこと
ができる。
【0038】MTR1はフィルム給送用、MTR2はミ
ラーアップ、ダウンおよびシャッタばねチャージ用のモ
ータであり、各々の駆動回路MDR1,MDR2により
正転、逆転の制御が行われる。コンピュータPRSから
MDR1,MDR2に入力されている信号M1F,M1
R,M2F,M2Rはモータ制御用の信号である。
【0039】MG1,MG2は、各々シャッタ先幕、後
幕走行開始用マグネットであり、信号SMG1,SMG
2、増幅トランジスタTR1,TR2で通電され、コン
ピュータPRSによりシャッタ制御が行われる。
【0040】なお、スイッチ検知および表示用回路DD
R、モータ駆動回路MDR1,MDR2、シャッタ制御
は、本発明と直接関わりがないので、詳しい説明は省略
する。
【0041】LPRSはレンズ内制御回路であり、該回
路LPRSにLCKに同期して入力される信号DCLは
カメラから撮影レンズLNSに対する命令のデータであ
り、命令に対するレンズの動作はあらかじめ決められて
いる。制御回路LPRSは所定の手続きにしたがってそ
の命令を解析し、焦点調整や絞り制御動作、出力DLC
からレンズ各部の動作状況(焦点調節光学系の駆動状況
や、絞りの駆動状況等)の出力を行う。
【0042】カメラからの焦点調節の命令が送られた場
合には、同時に送られてくる駆動量、方向にしたがって
焦点調整用モータLMTRを信号LMF,LMRによっ
て駆動して、焦点調節光学系を光軸方向に移動させて焦
点調節を行う。光学系の移動量は光学系に連動して回動
するパルス板のパターンをフォトカプラにて検知し移動
量に応じた数のパルスを出力するエンコーダ回路ENC
Fのパルス信号SENCFでモニタし、回路LPRS内
のカウンタで計数し、該カウント値が回路LPRSに送
られた移動量に一致した時点でLPRS自身が信号LM
F,LMRを‘L’にしてモータLMTRを制御する。
【0043】このため、一旦カメラからの焦点調整命令
が送られた後には、カメラの制御装置であるコンピュー
タPRSはレンズの駆動が終了するまで、レンズ駆動に
関して全く関与する必要がない。また、カメラから要求
があった場合には、上記カウンタの内容をカメラに送出
することも可能な構成になっている。
【0044】SPCは撮影レンズを介した被写体からの
光を受光する、露光制御用の測光センサであり、その出
力SSPCはコンピュータPRSのアナログ入力端子に
入力され、A/D変換後、所定のプログラムにしたがっ
て自動露出制御に用いられる。
【0045】センサ駆動回路SDRは、DAコンバータ
(DAC)を内蔵しており、コンピュータPRSより入
力される各信号にしたがってセンサ装置SNSの各制御
を行う。
【0046】信号CSDR1,CSDR2,CSDR3
はコンピュータPRSがセンサ駆動装置SDRと通信を
行うときに使用する。
【0047】コンピュータPRSは、後述するCSDR
1,CSDR2,CSDR3の組み合わせでセンサ駆動
装置SDRの通信モードを設定した後に、SCLKに同
期して所定のデータをSOから送出する。これと同時
に、センサ駆動装置SDRからの出力であるデータSI
を入力する。
【0048】データ信号SOの示す内容は通信モードに
よりことなり、センサ駆動装置SDRに予め用意してあ
るいくつかの駆動面モードや、6つのラインセンサのど
れを読みだし、どの増幅度で読みだす像信号を増幅する
かを選択といった情報である。詳細については後述す
る。
【0049】φSTRはセンサ装置SNSの駆動開始信
号であり、センサ駆動装置SDRは、この信号がコンピ
ュータPRSから出力されたことを検知すると、センサ
駆動装置SDRの動作基準クロックであるφBCLKに
同期してセンサ装置SNSの初期化、蓄積、像信号読み
だしである一連の駆動を開始する。
【0050】TINTはコンピュータPRSと双方向で
センサ装置SNSの6つのラインセンサの各々の蓄積終
了制御、検出をおこなう。
【0051】センサ駆動装置SDRの出力VOUTはセ
ンサ装置SNSからの像信号SOUTをデータSOに基
づく増幅度で増幅し出力しており、コンピュータPRS
のアナログ入力端子に入力される。コンピュータPRS
は同信号をAD変換し、そのデジタル値に基づき一連の
AF処理、演算をおこなう。
【0052】センサ装置SNSに入力される信号φB
0,φB1,φB2,φCONTはこれらの組み合わせ
により、センサ装置SNSを構成する6つのラインセン
サの初期化、蓄積、像信号読みだしの切り換えと、駆動
タイミングの制御をおこなう。さらにφB0は、データ
信号SOに基づき6組の光電変換素子列対から読みだし
駆動をおこなう光電変換素子対を選択する機能をもつ。
【0053】BMON1〜6は、センサ装置SNSとセ
ンサ駆動装置SDRとの間で双方向に通信がおこなわれ
る。
【0054】センサ装置SNSからは、ラインセンサの
各々に照射された光量に応じた出力がなされる。BMO
N1〜6の各々は、センサ装置SNSの6つのラインセ
ンサの各々に対応している。
【0055】センサ駆動装置SDRは、BMON1〜6
についてデータ信号SOにより予め指定されたレベルに
到達したか否かを検出し、蓄積完了信号としてセンサ装
置SNSにはBMON1〜6のいずれか検出した信号
に、コンピュータPRSにはTINTにて出力する。
【0056】センサ装置SNSは、SNS1〜6の6つ
のラインセンサで構成されており、センサ駆動装置SD
Rからの駆動信号に基づき駆動される。SNS1〜6の
各ラインセンサは、それぞれ2つの光電変換素子列から
なる光電変換素子対で構成されている。
【0057】SNS1〜6は図6に示したカメラファイ
ンダー内表示の5つの焦点検出領域に対応して同一チッ
プ上に配置されたものであり、センサ駆動装置SDRに
よ駆動制御がなされる。
【0058】焦点検出領域AFP1〜AFP5は、図3
のラインセンサSNS1〜SNS6と対応する。AFP
1はSNS2に、AFP2はSNS1に、AFP3はS
NS3とSNS4に、AFP4はSNS6に、AFP5
はSNS5に対応している。
【0059】信号SOUTは、予め信号φB0により選
択された、6つのラインセンサのいずれか1つの像信号
が駆動信号に基づき出力され、センサ駆動装置SDRに
入力される。
【0060】次にセンサ駆動装置SDRの説明を図2に
基づいて行う。
【0061】ブロックCOMはコンピュータPRSとの
データ授受を行い、駆動モード信号CSDR1,CSD
R2,CSDR3および、通信用信号SCLK,SOが
入力され、SIが出力される。CSDR1,CSDR
2,CSDR3のいずれかが‘H’であるとき、コンピ
ュータPRSはセンサ駆動装置SDRとの通信をおこな
い、このときのSCLK,SI,SOが有効となる。ま
た、異常なデータ授受であると認識したとき、その受信
データは無効となる。
【0062】コンピュータPRSからのデータSOは受
信された後、異常なしと認識されると、ブロックMCT
に転送され、その内容は次回のSO受信まで保持され
る。
【0063】またブロックMCTはブロックGCBから
の情報を、ブロックCOMへ送りデータSIとしてコン
ピュータPRSへ送信することができる。
【0064】ブロックMCTはブロックCOMにより受
信したコンピュータPRSからのデータSOの内容に基
づき、ブロックDAC,GCB,VAMPの制御をおこ
なうとともに、センサ装置SNSを駆動開始後にはブロ
ックGCBからの情報に基づきブロックVAMPの制御
もおこなう。信号INTMはブロックGCBに蓄積制御
モード情報を知らせる信号であり、GCOM1〜6は後
述するブロックGCB1〜6との複数の信号線の総称で
ある。
【0065】ブロックSGEは、コンピュータPRSか
ら出力されるセンサ装置SNSの駆動信号φSTRを基
準クロックφBCLKに同期させて検出し、ブロックM
CTからの情報に基づき、基準クロックφBCLKに同
期して、φCONT,φB0,B1,B2のセンサ装置
SNS駆動信号および、ブロックGCBへセンサ装置S
NSの蓄積駆動をおこなうことを知らせる信号φINT
を生成する機能をもつ。
【0066】ブロックDACは、3つの互いに独立した
DAコンバータ、DAC1,DAC2,DAC3により
構成されている。DAC1,DAC2,DAC3はいず
れも同じ特性である。
【0067】DAC1〜3の各DAコンバータは、予め
設定されている出力可変可能な範囲から、ブロックMC
Tからのデジタル情報に基づき選択されたアナログ出力
をおこない、DAC1のアナログ出力DACOUT1は
ブロックGCB1,GCB2に入力される。同様にし
て、DAC2出力であるDACOUT2はGCB3,G
CB4に、DAC3出力であるDACOUT3はGCB
5,GCB6に入力される。
【0068】ブロックGCBは上述のGCB1〜6の各
ブロックとAREFにより構成されている。AREFは
ブロックGCB1〜6に、センサ装置SNSの蓄積制御
をおこなうときに必要とする、比較レベル設定に必要な
基準信号を供給している。
【0069】ブロックGCB1〜6はAREFからのア
ナログ出力信号とブロックDACからのアナログ出力に
基づき比較レベルを設定する。
【0070】ブロック1〜6は同じ特性であり、それぞ
れ独立に、ブロックMCTからの情報に基づき、センサ
装置SNSから出力されるモニタ信号BMON1〜6
の、いずれか対応する信号を、先述のAREFおよびD
ACOUT1〜3のいずれか対応するDAC出力とから
設定された比較レベルとの比較を基準クロックφBCL
Kに同期させておこない、その結果をブロックMCTに
知らせる。
【0071】ブロックDAC1のアナログ出力はブロッ
クGCB1,GCB2で共用している。同様にして、ブ
ロックDAC2の出力はブロックGCB3,GCB4で
共用し、ブロックDAC3の出力はブロックGCB5,
GCB6で共用している。
【0072】また、ブロックGCBは、必要に応じてB
MON1〜6に信号出力をおこなう。BMON1〜6の
いずれかに信号出力されると、これに対応するセンサ装
置SNSの光電変換素子対は蓄積された電荷を電荷信号
読みだし部に転送する。
【0073】ブロックVAMPは、センサ装置SNSか
らの像信号出力SOUTをコンピュータPRSからのデ
ータ信号SOにより決まる増幅度情報をブロックMCT
より与えられ、これにより増幅し、像信号VOUTとし
て出力する。
【0074】次に、コンピュータPRSとのデータ信号
SO,SIについて説明する。表1は受信データSO、
送信データSIの内容を2進数で示している。
【0075】
【表1】 センサ駆動装置SDRは先述のごとく、通信クロックS
CLKに同期した1バイトの受信データSOの内容に基
づきセンサ装置SNSの駆動をおこなうが、コンピュー
タPRSとの間にはCSDR1,CSDR2,CSDR
3の3つの通信ラインがありこの3つの通信ラインの信
号により、受信データSOの示す内容を切り換えてい
る。
【0076】まず、モードB,C,Dの3つであるが、
これらはいずれもDAコンバータの出力電圧を設定する
データで、モードBのDA11〜17の各ビットはDA
C1の出力情報、モードCのDA21〜27の各ビット
はDAC2の出力情報、モードDのDA31〜37の各
ビットはDAC3の出力情報である。
【0077】モードEのSITEは蓄積終了制御情報で
あり、センサ装置SNSの蓄積終了制御を、センサ駆動
装置SDRの外部からの入力信号であるコンピュータP
RSからの信号TINTでおこなうか、あるいはセンサ
駆動装置SDR内部の蓄積制御によりおこなうかを選択
する。
【0078】SITE=1であるときに、外部入力信号
TINTにてコンピュータPRSから蓄積終了制御がな
される。またこのとき、ラインセンサSNS1〜6は全
て同時に蓄積終了する。
【0079】ITH1〜6は蓄積制御ライン選択情報で
あり、それぞれラインセンサSNS1〜6に対応する。
この情報が1となっているラインセンサは、蓄積制御が
おこなわれる。ITE1〜6は蓄積完了情報であり、そ
れぞれラインセンサSNS1〜6に対応する。この情報
は、センサ駆動装置SDRの内部の蓄積制御により蓄積
完了したラインセンサに対応して1となる情報である。
【0080】コンピュータPRSは予め用意された像信
号SOUTおよびVOUTの処理に応じて、蓄積完了信
号TINTにより蓄積完了信号を受信すると、モードE
なる通信をおこない、どのラインセンサの蓄積が完了し
たのかを検出する。
【0081】モードFのSRL1〜3は、ラインセンサ
SNS1〜6のいずれの像信号をSOUTから読み出す
かを選択する情報である。
【0082】SRL1〜3の情報とこれにより読みだし
選択されるラインセンサを表2に示す。
【0083】
【表2】 GA01,GA02は、SRL1〜3にて選択した像信
号SOUTを、予め用意しておいた増幅度のいずれにて
増幅し、VOUT信号に出力するかを選択する情報であ
る。
【0084】GA01,GA02の情報とこれにより選
択される増幅度を表3に示す。
【0085】モードG,EはラインセンサSNS1〜6
の各ラインセンサ毎のゲイン情報であり、この情報を基
に、読みだされた像信号SOUTおよびVOUTの処理
がおこなわれる。
【0086】GL62,61はラインセンサ6の増幅度
情報であり、示される増幅度はGA01,GA02と同
じなので表3に示す。GL52,GL51〜GL12,
GL11についても同様である。
【0087】
【表3】 次に図8にて図1中に示したコンピュータPRS−セン
サ駆動装置SDR間の通信タイミングの説明を行う。
【0088】同図中CSDRと示す信号はCSDR1,
CSDR2,CSDR3の総称であり、コンピュータP
RSとセンサ駆動装置SDR間の通信は、CSDR1,
CSDR2,CSDR3の全てが‘L’レベルではない
時に成立することを示している。
【0089】まず、同図の時刻t1にCSDRを‘H’
レベルに立ち上げコンピュータPRSの通信相手として
センサ駆動装置SDRを選択する。センサ駆動装置SD
Rは、これを検知して通信同期クロックSCLKの待機
状態に入る。
【0090】時刻t2にSCLKが‘L’レベルに立ち
下がり、センサ駆動装置SDRからの出力データライン
SOの出力ビットDO7が確定する。
【0091】時刻t3にSCLKが‘H’レベルに立ち
上がりコンピュータPRSからの出力データSIの出力
ビットDI7をセンサ駆動装置SDRが取り込む。
【0092】時刻t4〜t5にて、時刻t2〜t3と同
様な動作でデータラインSOにDO6を出力するととも
に、コンピュータPRSからの出力データSIを取り込
む。時刻t6にDI0の取り込みを完了し8ビットのデ
ータ取り込みを終える。
【0093】さらに、時刻t7にはCSDRを立ち下
げ、センサ駆動装置SDRとの通信を終了する。
【0094】次にセンサ装置SNSの詳細説明を図3に
基づいて行う。
【0095】尚、本実施例におけるセンサ装置SNSは
特開昭60−12579号〜特開昭60−12765号
公報等に開示されているフォトトランジスタアレイから
なる蓄積型光電センサ列で構成されている。該センサ列
は公知のCCDセンサやMOSセンサとは異なり、入射
光に比例した電荷をトランジスタのベース部に蓄積し、
読みだしに際しては、各センサ列毎に蓄積電荷量に応じ
た信号を出力する。
【0096】上記光電変換素子単体の動作については、
上記公報等に開示されているので、ここではその詳細を
省略する。
【0097】センサ装置SNSは、焦点検出装置の受光
素子であり、6つのラインセンサSNS1〜6から構成
されている。
【0098】SNS1〜6の各ラインセンサは2つの光
電変換素子列で構成されており、6つのラインセンサは
図6に示したカメラファインダー内表示の各測距点位置
に対応して同一チップ上に配置されているが、ラインセ
ンサSNS4はカメラファインダー内表示をラインセン
サSNS3と共用している。
【0099】SNS1〜6の各ラインセンサの電荷信号
出力はブロックSCNTに入力されている。初期化、蓄
積、読みだしの各駆動は信号φCONT,φB0,φB
1,φB2に基づきブロックSCNTを介してSNS1
〜6に出力される。
【0100】DET1〜6の各ブロックはそれぞれ、S
NS1〜6のラインセンサから蓄積制御をおこなうため
の情報を検出する。
【0101】検出情報は各ラインセンサを構成する複数
の光電変換素子出力の中から最も大きい出力と最も小さ
い出力である。
【0102】そして、最も大きい出力は予め設定してあ
る飽和レベル比較し、光電変換素子出力が飽和している
か否かを検出し、飽和していることが検出されたときに
はBMON1〜6のいずれか対応する出力に出力しセン
サ駆動装置SDRに知らせる。
【0103】また、最も大きい出力と最も小さい出力の
差すなわちコントラスト成分を検出し、この差をBMO
N1〜6のいずれか対応する信号出力に出力する機能も
備えている。
【0104】BMON1〜6は先述のようにセンサ駆動
装置SDRと双方向で信号伝達をおこなう機能をもち、
センサ駆動装置SDRから信号出力されたときには、ブ
ロックSCNTに入力される。
【0105】ブロックSCNTにて読みだされる微弱な
像信号をそのまま出力したのでは、外来ノイズなど外乱
の影響を受け易いため、ブロックSAMPはブロックS
CNTにて読みだされた像信号を所定の増幅度で増幅し
SOUTに出力し外乱の影響を受け難くしている。
【0106】次に図7に基づき、不図示の焦点検出装置
の結像光学系の説明をおこなう。
【0107】カメラの撮影レンズを通過した光束はさら
に2つのレンズと不図示の絞りを通過した後にセンサ装
置へ到達する。
【0108】レンズAFFLはカメラのピント位置と等
しい位置に配置されている。レンズAFDLはAFFL
を通過した光束を2分割しセンサ装置SNSに投影す
る。
【0109】同図中AFP1〜5は図6に示した各焦点
検出領域との位置関係を示すため同じ名称を使用してい
る。
【0110】同図より、AFP1〜5とセンサ装置SN
Sの各ラインセンサとの対応について説明すると、AF
P1,2はレンズAFFLとAFDLとも同じレンズ面
を通過しているためセンサ装置SNSでの位置関係は対
称になる。そのためAFP1はラインセンサSNS2に
投影され、AFP2はラインセンサSNS1に投影され
る。AFP4,5についても同じでありそれぞれSNS
6,SNS5に投影される。AFP3についてはレンズ
AFDLにより直交する2つの光束成分に分割されてそ
れぞれラインセンサSNS3,4に投影される。
【0111】次にセンサ駆動装置SDRを構成する1つ
のブロックであるGCBの説明を図4および、図5に基
づいて行う。
【0112】図4は図2に示したブロックGCBとGC
Bの入出力信号を示した図である。図5は図4に示した
ブロックGCB1,GCB2を示す図である。
【0113】まず、図4について説明する。
【0114】同図において、GCB1〜6は、互いに同
一構成であり、センサ装置SNSの6つのラインセンサ
にそれぞれ対応する。
【0115】ブロックAREFは基準レベルを出力する
ブロックであり、出力GLR,VSRはブロックGCB
1〜6に並列に接続されている。
【0116】外部から入力される信号φBCLK,φI
NT,INTMも、ブロックGCB1〜6に並列に接続
されている。
【0117】GCOM1〜6、およびBMON1〜6は
それぞれGCB1〜6と接続している。ここで、GCO
M1〜6は図2に示したブロックMCTと接続している
複数の信号の総称であり、詳細は図5の説明とともに後
述する。
【0118】BMON1〜6はセンサ装置SNSとの双
方向蓄積制御信号入出力をおこなう。
【0119】図2中のDAコンバータブロックDACを
構成する3つのブロックDAC1〜3の出力DACOU
T1〜3はそれぞれ、DACOUT1はGCB1,GC
B2に並列入力、DACOUT2はGCB3,GCB4
に並列入力、DACOUT3はGCB5,GCB6に並
列入力、されている。
【0120】次に、図5について説明する。
【0121】図5ではGCB3〜6を省略してあるが、
信号GLR,VSR,φBCLK,φINT,INTM
はGCB1,GCB2への入力のみではなくGCB3〜
6にも並列に入力されている。
【0122】ブロックTSCNT1は入力信号、φBC
LK,φINT,INTM,VSCO1,GLCO1に
基づき、SDP1,SCP1,SBP1,SAP1を出
力してGLREF1のレベル切り換えと、INTBA1
出力でトランジスタTRF1をON−OFF、および、
INTP1の出力制御をおこなう。
【0123】φBCLKによりφINTが‘H’レベル
になったことを検知すると、蓄積動作が開始する。蓄積
終了にはラインセンサ毎に独立であり、ラインセンサS
NS1の蓄積終了時にはINTP1により蓄積終了した
ことを知らせる。
【0124】同図において、コンパレータVSCP1,
GLCP1にはBMON1が並列に接続されている。そ
して、比較レベル信号であるブロックAREFからの信
号VSRがVSCP1のもう一方の端子に入力される。
GLCP1のもう一方の端子にはDACOUT1の出力
であるSAと、DACOUTおよびGLRにより決まる
電位を、それぞれ抵抗RA1,RB1,RC1,RD1
により分圧した電位SB1,SC1,SD1のいずれか
が入力される。
【0125】ブロックAREFからの出力GLRは、セ
ンサ装置SNSの蓄積制御をおこなう範囲の低いレベル
の基準であり、GCB1〜6に並列に接続されている。
【0126】像信号出力が飽和しない最大の出力となる
モニタ信号レベルに応じた一定レベルを保ち、GCB1
〜6の各ブロックに並列に接続している。
【0127】出力VSRは、センサ装置SNSの各ライ
ンセンサの蓄積を、各ラインセンサに対応するGCB1
〜6のAGC制御に関係なく、蓄積終了したときに、蓄
積終了したことをBMON1〜6の対応するモニタ信号
に出力するので、これを検出するための基準レベルであ
る。
【0128】出力VSRの大きさは、ラインセンサの初
期化をおこなったときのモニタ信号出力、すなわちBM
ON1〜6のいずれか対応する出力を下回るよう設定し
てある。蓄積終了したとき、モニタ信号BMON1〜6
はGNDレベルに引き落とされる。すると、コンパレー
タVSCP1の出力VSCO1は‘L’レベルから
‘H’レベルに切り替わる。
【0129】コンパレータGLCP1は、蓄積動作中の
モニタ信号BMON1の出力レベルを検出する。GLC
P1の出力GLCO1の変化はTSCNT1に入力され
ている。BMON1の出力が増加し、ブロックTSCN
T1がGLCO1の変化を検知すると、コンパレート基
準レベルGLREF1を次順位に切り換える。
【0130】SA,SB1,SC1,SD1はそれぞ
れ、アナログスイッチASWA1,ASWB1,ASW
C1,ASWD1 がオンしているときに出力される。
【0131】出力SAのレベルはDACOUT1のレベ
ルと同じであり、GCB1,GCB2で並列に接続され
ている。
【0132】アナログスイッチASWA1,ASWB
1,ASWC1,ASWD1のオン、オフ制御はそれぞ
れ、SAON1,SBON1,SCON1,SDON1
によりおこなわれ、同時にオンすることはないようにな
っている。
【0133】SAP1,SBP1,SCP1,SDP1
にはそれぞれ先述のアナログスイッチのオン、オフ信号
が出力され、ブロックMCTはどのアナログスイッチが
オンしているのか知ることができる。
【0134】INTP1には、ブロックTSCNT1が
VSCP1,GLCP1の出力に基づき処理をおこなっ
た結果であるラインセンサSNS1の蓄積終了信号が出
力される。
【0135】トランジスタTRF1のゲートにはVSC
P1,GLCP1の出力に基づき処理をおこなった結果
である信号INTBA1が出力されBMON1の電位を
GNDレベルに引き下げる。BMON1はセンサ装置S
NSのラインセンサSNS1の蓄積終了機能も備えてお
り、GNDレベルに外部から引き下げられるとラインセ
ンサSNS1の蓄積を終了する。
【0136】GCOM1は上記のSAP1,SBP1,
SCP1,SDP1,INTP1の信号により構成され
ている。
【0137】次に図9について説明する。
【0138】同図は図5に示したブロックGCB1中の
コンパレータGLCP1の基準レベルGLREF1と蓄
積モニタ信号BMON1の関係を示している。縦軸はV
OLTは電圧、横軸TIMEは蓄積時間を示している。
【0139】電圧VOFF はセンサ装置SNSをリセット
したときのBMON1の出力レベルである。
【0140】時間GADETは像信号増幅度を選択する
ためにモニタ信号BMON1の出力レベルを検出するタ
イミングである。
【0141】信号INTMが‘H’レベルから‘L’レ
ベルになったことをφBCLKに同期して検出される。
【0142】時間CGSTPは最大蓄積時間である。
【0143】信号INTP1が‘H’レベルから‘L’
レベルになったことをφBCLKに同期して検出され
る。
【0144】時間t1はBMON1を出力する光電変換
素子対、すなわちラインセンサ1の蓄積が終了したタイ
ミングであり、このときの光電変換素子出力に対応した
出力が読みだし駆動により像信号として読み出される。
【0145】次に図10について説明する。
【0146】同図は、図9に、ラインセンサ1に照射さ
れる光の状態により蓄積モニタ信号BMON1の出力が
変化したときの様子を加えたものである。
【0147】直線は図9に示したBMON1出力であ
る。このとき像信号増幅度は時間GADETにてSAレ
ベルに対応したものが選択され増幅が行われる。
【0148】直線は時間t0に蓄積が終了している。
時間t0は時間GADET以前であるため、SAレベル
に対応した増幅度が選択され増幅が行われる。しかしな
がら、SAレベルに達していないためSAレベルに対応
する増幅度で増幅した像信号出力は直線を下回る。こ
のとき、非常に高輝度な光が照射された状態であり、光
電変換素子出力の飽和制限機能が作動して、光電変換素
子が飽和する直前で蓄積が終了している。
【0149】直線は最大蓄積時間CGSTPで蓄積が
終了している。時間GADETにてSD1レベルに対応
した増幅度が選択された増幅が行われるが、SD1レベ
ルに達していないため、選択した増幅度で増幅した像信
号出力は、直線の時を下回ってしまう。このとき、非
常に低輝度かあるいは、微小なコントラストである光が
照射された状態である。
【0150】次に図11について説明する。
【0151】同図も、図10と同様にラインセンサ1に
照射される光の状態により蓄積モニタ信号BMON1の
出力が変化したときの様子を示しているが、図10と異
なる光の状態である。
【0152】直線は図9および、図10に示したBM
ON1出力である。直線は時間GADETにて、SB
1レベルに対応した増幅度が選択され増幅がおこなわれ
る。同様に直線ではSC1レベル、直線ではSD1
レベルに対応した像信号増幅がおこなわれる。
【0153】直線,,はいずれも時間t1で蓄積
を終了しており、それぞれの光の状態の違いを像信号増
幅度で補っている。
【0154】直線の光の状態では、時間GADET
で、SAレベルが選択されるが、時間t1ではSAレベ
ルに達せず、時間t2に蓄積が終了する。このときは、
直線との光の状態の違いを蓄積時間を延ばすことで補
っている。
【0155】直線の光の状態では、時間GADET
で、SBレベルが選択され、時間t1ではSAレベルに
達せず、時間t3で蓄積が終了する。このときは、直線
との光の状態の違いを蓄積時間を延ばすことと像信号
増幅度の両方を使って補っている。
【0156】直線の光の状態では、時間GADET以
前の時間t1に、SAレベルに達して蓄積が終了してい
る。このように時間GADET以前に蓄積が終了したと
きには、いずれもSAレベルに対応した増幅度が選択さ
れ像信号を増幅する。このときは直線との光の状態の
違いを蓄積時間を短くすることで補っている。
【0157】上記のように直線〜はいずれも、その
光の状態に応じて蓄積時間あるいは増幅度、あるいはこ
の両者を使って光の状態の違いを補っているので、得ら
れる像信号増幅後の出力は同じになる。
【0158】次に図12について説明する。
【0159】図12は図1に示したカメラの動作で、焦
点検出時におこなわれる一連の動作のうち光電変換素子
の蓄積駆動について示したフロー図である。
【0160】まず、センサ駆動装置SDRに内蔵のDA
コンバータDACに、あらかじめコンピュータPRSに
内蔵した記憶装置に記憶しておいた調整値を送信し、D
ACOUT1〜3の出力を設定する(#101)。
【0161】DAコンバータの調整値は予め複数用意し
てあり、センサ装置SNSの駆動条件に応じて最適な調
整値を選択し蓄積駆動を行うようにしてある。
【0162】次に、コンピュータPRSに内蔵の不図示
のタイマーを初期化する(#102)。
【0163】このタイマーにより時間GADET,CG
STPが計時され、センサ駆動装置SDRに知らせる。
【0164】続いて、センサ装置SNSの初期化が行わ
れる(#103)。センサ装置SNSの光電変換素子に
は常に光が照射されているため、不要な電荷が常に発生
している。この不要電荷を排除するため、初期化駆動を
おこなう。
【0165】センサ装置SNSの初期化が完了すると、
蓄積時間計時のための既に初期化を行ったタイマーの計
時を開始する(#104)。
【0166】蓄積タイマーにより計時された時間GAD
ETに、蓄積モニタ信号BMON1〜6に基づき像信号
の増幅度を選択する蓄積制御をおこなうAGC蓄積を実
行する(#105)。
【0167】以上が蓄積駆動の動作であり、これに続い
て、像信号の読みだし駆動などの一連の焦点検出演算、
動作が行われる。
【0168】続いて、AGC蓄積の説明をおこなう。
【0169】図13はラインセンサSNS1のAGC蓄
積について、その一連の動作を示した図である。図5に
示す電気ブロック図および図13に示す動作フロー図に
基づきAGC蓄積動作を説明する。
【0170】まず、ブロックTSCNT1は、φINT
が‘L’から‘H’になったことをφBCLKに同期し
て検出し、蓄積駆動開始を確認し蓄積制御動作を始める
(#110)。
【0171】ブロックTSCNT1は蓄積駆動開始を確
認すると、強制蓄積終了検出信号INTPF1を‘H’
レベルに引き上げる等、内蔵の論理制御回路の初期化を
おこなう(#111)。
【0172】次に、蓄積モニタ信号BMON1が、あら
かじめ設定しておいたDAコンバータ出力DACOUT
1とAREF出力GLRできまるSA,SB1,SC
1,SD1の4つのアナログ出力の内のSD1と比較す
るSD1レベル検出動作に移る(#112)。SD1レ
ベル検出動作説明は後述する。
【0173】SD1レベル検出動作が終了すると、終了
した内容を調べるために、まず強制蓄積終了検出信号I
NTPF1を調べる。
【0174】SD1レベル検出中にφINTP1が
‘H’から‘L’になったことを検出すると、信号IN
TPF1=‘H’となる。このときは蓄積終了するため
の動作に移る。INTPF1=‘H’でなければ、つづ
いて不図示の信号VSCOF1=‘H’であるか否かを
調べる(#113)。
【0175】TSCNT1は、VSCOF1はコンパレ
ータVSCP1の出力であるVSCO1が‘L’から
‘H’に切り替わったことをブロックTSCNT1が検
知すると‘H’になる。BMON1が、AREFからの
アナログ出力VSRを下回るときにVSCO1は‘L’
から‘H’になる。このとき、ラインセンサSNS1の
光電変換素子出力が飽和直前の状態になっており蓄積終
了するための動作に移る。
【0176】BMON1はセンサ初期化時の出力VOFF
がVSRを上回るように設定している。VSCOF1=
‘L’ならば、蓄積動作を続ける(#114)。
【0177】このとき、ブロックTSCNT1はモニタ
信号BMON1がSD1レベルを上回ったことをコンパ
レータGLCP1の出力GLCO1が‘L’から‘H’
に切り替わったことにより検出している。
【0178】不図示の信号GHOLD1が‘H’である
か否かを調べる。
【0179】GHOLD1は、信号INTMが‘H’か
ら‘L’になったことをブロックTSCNT1が検知す
ると‘H’となる。信号INTMは蓄積時間がGADE
Tになったときに‘H’から‘L’に切り替わる(#1
15)。
【0180】GHOLD1=‘H’でなければ蓄積動作
を続ける。
【0181】蓄積モニタ信号BMON1がSD1レベル
を上回ったので、今度は、SC1レベルと比較するSC
1レベル検出動作に移る(#116)。
【0182】SC1レベル検出動作説明は後述する。
【0183】SC1レベル検出動作が終了すると、SD
1レベル検出動作終了時と同じく終了した内容を調べ
る。まずINTPF1について調べる(#117)。
【0184】INTPF1については説明済み(#11
3にて)なのでここでは省略する。
【0185】次にVSCOF1について調べる(#11
8)。
【0186】VSCOF1については説明済み(#11
4にて)なのでここでは省略する。
【0187】次にGHOLD1について調べる(#11
9)。
【0188】GHOLD1については説明済み(#11
5にて)なのでここでは省略する。
【0189】蓄積モニタ信号BMON1がSC1レベル
を上回ったので、今度は、SB1レベルと比較するSB
1レベル検出動作に移る(#120)。
【0190】SB1レベル検出動作説明は後述する。
【0191】SB1レベル検出動作が終了すると、SC
1レベル検出動作終了時と同じく終了した内容を調べ
る。
【0192】#121〜#123は先述の#117〜#
119と同じ動作であり既に説明してあるからここでは
省略する。
【0193】蓄積モニタ信号BMON1がSB1レベル
を上回ったので、今度は、SAレベルと比較するSAレ
ベル検出動作に移る(#124)。
【0194】SA1レベル検出動作説明は後述する。
【0195】SAレベル検出動作が終了すると、検出動
作終了した内容を調べる。
【0196】#125〜#126は先述の#117〜#
118と同じ動作であり既に説明してあるからここでは
省略する。
【0197】次に蓄積終了動作をおこなう。
【0198】まず、信号INTBA1を‘H’に引き上
げて、モニタ信号BMON1により蓄積終了することを
センサ装置SNSに知らせる(#127)。
【0199】続いて、信号INTP1を‘L’に引き下
げ、ラインセンサSNS1の蓄積電荷を像信号として読
み出せるよう蓄積終了駆動がおこなわれるようMCTに
知らせる(#128)。
【0200】以上がAGC蓄積の一連の動作である。
【0201】続いて、上述のAGCの蓄積動作を構成す
る1つであるSD1レベル検出動作の説明をおこなう。
【0202】図14はSD1レベル検出について、その
一連の動作を示した図である。図5に示す電気ブロック
図および図14に示す動作フロー図に基づきSD1レベ
ル検出動作を説明する。
【0203】まず、ブロックTSCNT1は信号GHO
LD1およびVSCOF1を初期化、すなわち‘L’レ
ベルに設定する。
【0204】信号GHOLD1は,信号INTMが
‘H’から‘L’になったことをφBCLKに同期して
検知したときに‘L’から‘H’に切り替わる。
【0205】信号INTMはブロックMCTから出力さ
れ時間GADETになったとき‘H’から‘L’に切り
替わる。信号VSCOF1は、コンパレータVSCP1
の出力である信号VSCO1が‘L’から‘H’になっ
たことをφBCLKに同期して検知したときに‘L’か
ら‘H’に切り替わる(#210)。
【0206】続いて、コンパレータGLCP1の基準レ
ベルGLREF1をSD1レベルに設定するために、信
号SD1を‘L’から‘H’に切り換える。SD1が
‘H’になるとアナログスイッチASWD1がオンしG
LREF1はSD1レベルになる(#211)。
【0207】蓄積時間がGADETになったか否かを入
力信号INTMの出力で調べる。INTM=‘H’であ
ることを検出すると信号GHOLD1を‘H’に設定し
(#213)、次のステップに進む。INTM=‘L’
であることを検出したときは、次のステップに進む(#
212)。
【0208】コンパレータGLCP1の出力GLCO1
が‘H’であるかを調べる(#214)。
【0209】GLCO1=‘H’であることを検出する
と、SD1レベル検出動作を終了するためのステップに
進む。
【0210】GLCO1=‘L’であることを検出する
と、今度はコンパレータVSCP1の出力である信号V
SCO1が‘H’であるかを調べる(#215)。
【0211】VSCO1=‘H’であることを検出する
と、VSCO1=‘H’であることを検出した信号VS
COF1を‘H’レベルに設定(#216)した後、S
D1レベル検出信号を終了するためのステップに進む。
【0212】VSCO1=‘H’でないことを検出する
と、今度は信号INTP1が‘L’であるかを調べる
(#217)。
【0213】INTP1=‘L’であることを検出する
と、INTP1=‘L’であることを検出した信号IN
TPF1を‘H’レベルに設定(#218)した後、S
D1レベル検出信号を終了するためのステップに進む。
【0214】INTP1=‘L’でないことを検出すの
とステップ#212に戻る(#217)。
【0215】SD1レベル検出動作を終了する前に、ブ
ロックTSCNT1は信号SDON1を‘H’レベルか
ら‘L’レベルに切り換えてアナログスイッチASWD
1をオフする(#219)。
【0216】以上がSD1レベル検出動作の説明であ
る。
【0217】SC1レベル検出、SB1レベル検出、S
Aレベル検出の動作フローについて、それぞれ図15、
図16、図17に示すが、上述のSD1レベル検出動作
と比べて、コンパレータGLCP1の基準レベルである
GLREF1がSC1レベル、SB1レベル、SAレベ
ルと異なるだけあり、他の動作は同じである。
【0218】すなわち、SC1レベル検出動作では、出
力SCON1にてアナログスイッチASWC1をオン−
オフ制御しGLREF1にSC1レベルを設定し、SB
1レベル検出動作では、出力SBON1にてアナログス
イッチASWB1をオン−オフ制御しGLREF1にS
B1レベルを設定し、SAレベル検出動作では、出力S
AON1にてアナログスイッチASWA1をオン−オフ
制御しGLREF1にSAレベルを設定する動作部分が
異なっている。
【0219】また、図15、図16、図17の図14と
同じに動作を示す部分については既に説明してあるので
ここでは省略する。
【0220】以上、ブロックGCB1について動作説明
をしたが、GCB2〜6についても対応するラインセン
サが異なるだけで、同じ動作がなされている。
【0221】つぎにAGC調整について図18、図19
に基づき説明する。
【0222】図18はAGC調整するための基準となる
等しいコントラストかつ輝度の光束をラインセンサSN
S1〜6に照射したときのモニタ信号出力であり、SA
レベルに達する時間でt0〜t4までの差異がある。
【0223】ここでのAGC調整は同図において、時間
tSにラインセンサSNS1〜6の蓄積が終わるようD
Aコンバータ出力を可変させ基準レベルを調整する。
【0224】先述のようにBMON1,2はDACOU
T1、BMON3,4はDACOUT2、BMON5,
6はDACOUT3でそれぞれ調整できるようになって
いるからSAレベルに達するまでの時間比から DAOUT1=SA×(tS+tS×(tS/t1))
/2 DAOUT2=SA×tS((tS/t2)+(tS/
t0))/2 DAOUT3=SA×((t3/tS)+(t4/t
S))/2 と算出できる。
【0225】上記算出値となるようDACOUT1〜3
の出力を設定したとき、図19に示すように時間tSで
蓄積が終了し、ラインセンサSNS1〜6は等しい出力
である像信号が得られる。そして、このときのDACO
UT1〜3の各設定値をEEPROMに記憶する。
【0226】図18、図19においては、図4に示され
た蓄積制御モード信号INTMは蓄積信号φINTが
‘H’レベルである間すなわち蓄積中は‘H’レベルな
のでAGC制御とはならず、SAレベルで蓄積が終了す
るモードで蓄積がおこなわれるようになっている。 〔実施例2〕上述の実施例は焦点検出グループを図7に
示した焦点検出光学系を構成するレンズAFFLにおい
てAFP1とAFP2、およびAFP5とAFP4は同
じ結像光学系を通過していることから、カメラファイン
ダーを見たときの中央部と左、右の3グループに分類
し、グループ毎の蓄積制御レベル設定をおこなうことを
説明したが、各焦点検出領域の利用度は、ファインダー
中心に対し対称性があるから、図6に示す焦点検出領域
のAFP1とAFP5、AFP2とAFP4というグル
ープ分けも安定した焦点検出精度を提供する上で必要な
要因と考えることができる。
【0227】そこで、ここでは実施例2として、実施例
1について、焦点検出グループの組み合わせが異なると
きについて説明をおこなう。
【0228】図20はその他の実施例を最もよく示す図
である。ブロックGCBに入力あるいは出力する信号は
図2および図4で示したものと同じである。
【0229】図20ではDAコンバータ出力であるDA
COUT1〜3とこれを入力するGCB1〜6までの各
ブロックの組み合わせが、焦点検出グループの組み合わ
せに対応して先述の実施例と異なっている。
【0230】すなわち、DACOUT1はGCB1とG
CB6に並列に接続され入力される。
【0231】DACOUT2はGCB3とGCB4に並
列に接続され入力される。
【0232】DACOUT3はGCB2とGCB5に並
列に接続され入力される。
【0233】図21はブロックGCBを構成するGCB
1とGCB6について示す図である。
【0234】ブロックGCB1〜6の各動作については
実施例1と同じであり、既に説明してあるのでここでは
省略する。 〔本発明と各実施例との対応〕なお、以上の実施例1,
2において、ファインダー内の表示において示されたA
FP1〜5が本発明の焦点検出領域に相当し、センサ装
置SNSを構成するSNS1〜6のラインセンサが本発
明のラインセンサに相当し、センサ駆動装置SDRに内
蔵されたDAコンバータの出力であるDACOUT1〜
3が本発明の蓄積制御レベルに相当する。
【0235】以上が実施例の各構成と本発明の各構成の
対応関係であるが、本発明は、これら実施例の構成に限
られるものではなく、請求項で示した機能が達成できる
構成であればどのようなものであっても良いことは言う
までもない。
【0236】また本発明は、構成するセンサ対が複数個
あれば、センサ対の数に関係なく適用できるものである
とともに、一眼レフカメラに限らず、レンズシャッタカ
メラ、ビデオカメラ、さらにはカメラ以外の光学機器や
他の装置など、光電変換素子の蓄積制御装置を有するも
のであれば適用できるものである。
【0237】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光電変換
素子の蓄積制御装置は、複数のラインセンサグループ毎
に蓄積制御レベルを調整し、調整した蓄積制御レベルは
ラインセンサグループ内で共用されるので、センサ装置
の歩留まり低下およびコストの上昇を生ずることなく、
焦点検出装置に利用できる効果がある。
【0238】また本発明の焦点検出装置は、複数の焦点
検出グループ毎に蓄積制御レベルを調整し、調整した蓄
積制御レベルは焦点検出グループ内で共用されるので、
各ラインセンサグループ毎の蓄積制御レベル設定回路
で、各ラインセンサ毎に蓄積制御レベルを設定する回路
が必要なくなり、回路規模の縮小および、調整値を記憶
する記憶装置の容量と消費電力を節約する効果がある。
【0239】また、本発明のカメラは、複数の焦点検出
グループ毎に蓄積制御レベルを調整し、調整した蓄積制
御レベルは焦点検出グループ内で共用されるので、焦点
検出領域による焦点検出精度のばらつきを抑え、安定し
た焦点検出精度をもつカメラを提供する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1として、本発明がカメラに組
み込まれたときの具体的な構成例である光学系及び電気
ブロック図を示す図である。
【図2】図1に示したセンサ駆動装置SDRを示すブロ
ック図である。
【図3】図1に示したセンサ装置SNSを示すブロック
図である。
【図4】図2に示したブロックの詳細を示す電気ブロッ
ク図である。
【図5】図4に示したブロックの詳細を示す電気ブロッ
ク図である。
【図6】カメラのファインダーを覗いた様子を示す図で
ある。
【図7】焦点検出の光学原理を示す図である。
【図8】通信のタイミングを示す図である。
【図9】コンパレータの基準レベルと蓄積モニタ信号の
関係を示す図である。
【図10】蓄積モニタ信号の種類を示す図である。
【図11】蓄積モニタ信号の種類を示す図である。
【図12】蓄積駆動を示すフローチャートである。
【図13】AGC蓄積を示すフローチャートである。
【図14】AGC蓄積を構成する1ブロックの動作を示
すフローチャートである。
【図15】AGC蓄積を構成する1ブロックの動作を示
すフローチャートである。
【図16】AGC蓄積を構成する1ブロックの動作を示
すフローチャートである。
【図17】AGC蓄積を構成する1ブロックの動作を示
すフローチャートである。
【図18】AGC調整前の蓄積モニタ信号の状態を示す
図である。
【図19】AGC調整後の蓄積モニタ信号の状態を示す
図である。
【図20】実施例2として、本発明がカメラに組み込ま
れたときの具体的な構成例である電気ブロック図を示す
図である。
【図21】図20に示したブロックの詳細を示す図であ
る。
【図22】従来のAGC制御を示す図である。
【図23】従来のAGC制御を示す図である。
【符号の説明】
PRS チップマイクロコンピュータ SNS 光電変換素子からなるラインセンサ対を複数個
有するセンサ装置 SDR センサ装置SNSの駆動回路 LPRS レンズ内蔵マイコン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光電変換素子から構成されるライ
    ンセンサが複数個設けられたラインセンサグループを複
    数個備えるとともに、各ラインセンサグループ毎に調整
    された蓄積制御レベルで光電変換素子の蓄積制御を行な
    う手段を備えた光電変換素子の蓄積制御装置。
  2. 【請求項2】 それぞれ複数の光電変換素子から構成さ
    れる複数のラインセンサと、各ラインセンサに対応した
    焦点検出領域とを有し、該焦点検出領域が複数の焦点検
    出グループに分けられてなる焦点検出装置であって、 各焦点検出グループ毎に調整された蓄積制御レベルで光
    電変換素子の蓄積制御を行なう手段を備えた焦点検出装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の焦点検出装置を備えたカ
    メラ。
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