JP2005173267A - 焦点調節装置、光学機器および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フォーカスレンズの駆動中にフォーカスレンズの目標駆動量を算出する場合において、正確な目標駆動量を得ることができる。
【解決手段】 撮影光学系に含まれるフォーカスレンズの駆動中に、撮影光学系により形成された光学像の光電変換情報に基づいて生成された撮影光学系の焦点情報を用いて、フォーカスレンズの目標駆動量を算出する演算手段と、フォーカスレンズの位置を検出する位置検出手段とを有し、演算手段は、位置検出手段を用いて光学像の光電変換時から目標駆動量の算出時までのフォーカスレンズの移動量を求め、該移動量に応じて目標駆動量を補正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フォーカスレンズの駆動中に、撮影光学系の焦点情報を用いて目標駆動量を算出する焦点調節装置、これを備えた光学機器や撮像装置に関するものである。
従来、位相差検出方式により撮影光学系の焦点調節を行うTTL(スルー・ザ・レンズ)方式のカメラにおいて、ピント合わせに要する時間を短縮するために、フォーカスレンズの駆動中に繰り返し焦点検出(駆動中再焦点検出、以後オーバーラップオペレーションとも称す)を行うものが知られている。
また、撮影レンズの停止中及び移動中に繰り返し焦点検出を行い、撮影レンズの駆動量を補正しながら撮影レンズを合焦位置に移動させる自動焦点制御装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特公平4−10051号公報(3頁左欄9行〜16行、第8図〜第10図)
ここで、上述したオーバーラップオペレーションを、以下のようなカメラシステムに適用した場合について考える。このカメラシステムは、撮影光学系によって形成された光学像をカメラ本体内のイメージセンサで捉えるとともに、このイメージセンサからの検出光量を示す信号に基づいてデフォーカス量を求め、これを交換レンズ側に送信する。そして、交換レンズでは、受信したデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズの駆動量を算出し、フォーカスレンズを目標位置(合焦位置)に移動させるものである。
なお、カメラ本体側から交換レンズ側にデフォーカス量を送信し、交換レンズ側でデフォーカス量をレンズ駆動量に変換してフォーカスレンズの駆動制御を行う技術は、例えば、特開平5−196863号にて開示されている。
ここで、カメラ本体側において、算出したデフォーカス量をフォーカスレンズの駆動量に変換して交換レンズ側へ送信し、交換レンズ側において受信したレンズ駆動量に基づきレンズ駆動を行うこともできるが、この場合には、カメラ本体側がデフォーカス量をレンズ駆動量に換算する際に必要となる交換レンズの各種光学データ(焦点距離やレンズの位置に応じた敏感度係数等)を通信により取得する必要がある。したがって、交換レンズ側にデフォーカス量を送信するカメラシステムでは、交換レンズ側にレンズ駆動量を送信する場合に比べて、通信数(データの送受信)を著しく減少させ、通信負荷を軽減することができる利点がある。
ここで、デフォーカス量を交換レンズに送信するカメラシステムにおいて、オーバーラップオペレーション動作中は、デフォーカス量を演算するために必要な光量を検出した時点から、デフォーカス量を演算し、これを交換レンズに送信する時点までの間、つまり、光蓄積時間と演算時間と通信時間を加えた時間、更には交換レンズ側で受信したデフォーカス量をレンズ駆動量に換算するまでの時間においても、フォーカスレンズが移動していることになる。
これらの関係について図11を用いて説明する。図11は、フォーカスレンズの駆動が開始されてから目標位置に到達するまでのレンズ駆動速度とレンズ位置(パルスカウント値)の関係の一例を示した図である。なお、図中の矢印は以下に説明する動作のタイミングを概略的に表したものであるが、これらのタイミングは必ずしも図に示す通りにはならない。
フォーカスレンズの駆動は、まず駆動開始直後にフォーカスレンズを加速させて、レンズ駆動速度を一定速まで上昇させる。そして、レンズ駆動速度が一定速となった後、レンズ位置が所定位置となったところで減速を開始させて、フォーカスレンズを目標位置で停止させる。ここで、オーバーラップオペレーション動作は、レンズ駆動速度が一定速となる領域でのみ行われるようになっている。これは、フォーカスレンズの加速中や減速中にオーバーラップオペレーション動作を行うと、焦点検出に誤差を生じるためである。
オーバーラップオペレーション動作が行われる場合、デフォーカス量算出のためにカメラ本体側のイメージセンサにおいて電荷蓄積動作が開始され(図11中のタイミングA)、所定時間経過後に電荷蓄積動作が終了する(図中のタイミングB)。ここで、電荷蓄積を開始したタイミングと電荷蓄積を終了したタイミングとの間の中間を蓄積中心タイミングとする。
その後、イメージセンサから読み出した光量信号(蓄積された電荷)に基づいてデフォーカス量を算出し(図中のタイミングC)、このデフォーカス量に関するデータを交換レンズ側へ送信する。交換レンズでは、カメラ本体から送信されたデフォーカス量に関するデータを受信し(図中のタイミングD)、デフォーカス量をレンズ駆動量に換算してフォーカスレンズの駆動を開始する(図中のタイミングE)。
図11に示すように、蓄積中心タイミングからレンズ駆動が開始されるタイミングEまでの間においても、フォーカスレンズは移動していることになる。このため、デフォーカス量をレンズ駆動量に換算するために使用されるレンズの各種光学データ(焦点距離やレンズの位置に応じた敏感度係数等)が、蓄積中心タイミングとタイミングEとで変化している可能性があり、デフォーカス量を受信してから各種光学データを取得したのでは正確なレンズ駆動量を算出できないおそれがある。
また、フォーカスレンズの現在位置に対応しない光学データに基づいて算出されたレンズ駆動量によってフォーカスレンズの駆動を行うと、フォーカスレンズが移動している分だけ、フォーカスレンズが合焦位置を超えてしまうことになる。そして、この場合には、フォーカスレンズを合焦位置に停止させるために、レンズ駆動量に対して適切な補正を行わなければならない。
本発明の焦点調節装置は、撮影光学系に含まれるフォーカスレンズの駆動中に、撮影光学系により形成された光学像の光電変換情報に基づいて生成された撮影光学系の焦点情報を用いて、フォーカスレンズの目標駆動量を算出する演算手段と、フォーカスレンズの位置を検出する位置検出手段とを有し、演算手段は、位置検出手段を用いて光学像の光電変換時から目標駆動量の算出時までのフォーカスレンズの移動量を求め、該移動量に応じて目標駆動量を補正することを特徴とする。
本発明の光学機器は、フォーカスレンズを含む撮影光学系と、上記の焦点調節装置と、目標駆動量に応じてフォーカスレンズを駆動する駆動手段とを有することを特徴とする。
本発明の撮像装置は、上記の光学機器が装着される撮像装置であって、撮影光学系により形成された光学像を光電変換する光電変換素子と、光電変換素子からの光電変換情報に基づいて撮影光学系の焦点情報を生成する焦点情報生成手段と、光電変換素子による光電変換のタイミング情報および焦点情報を光学機器に送信する通信手段とを有することを特徴とする。
本発明の焦点調節装置によれば、フォーカスレンズの駆動中にフォーカスレンズの目標駆動量を算出する場合において、光学像の光電変換時から目標駆動量の算出時までのフォーカスレンズの移動量を考慮に入れて目標駆動量の補正を行うことで、フォーカスレンズの正確な目標駆動量を得ることができる。
ここで、フォーカスレンズの光電変換の開始時から終了時までの中間位置を求め、該中間位置と目標駆動量の算出時の位置とから移動量を求め、この移動量に基づいて目標駆動量を補正することで、例えば、従来のようにフォーカスレンズが合焦位置を超えてしまうのを防止することができる。
フォーカスレンズの位置に応じて変化する撮影光学系の光学情報を記憶した記憶手段を設け、光電変換時のフォーカスレンズの位置に応じた光学情報と焦点情報とに基づいて目標駆動量を算出すれば、フォーカスレンズの位置によって変化する光学情報に対応した目標駆動量を得ることができる。
フォーカスレンズの光電変換の開始時から終了時までの中間位置に応じた光学情報と焦点情報とに基づいて目標駆動量を算出すれば、焦点情報を取得したときの光学情報を用いて目標駆動量を算出する場合に比べて、正確な目標駆動量を得ることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
以下、本発明の実施例1であるカメラシステムについて説明する。このカメラシステムは、カメラと、このカメラに着脱可能に装着される交換レンズとで構成されている。
図1は、本実施例のカメラシステムの構成を示す図である。同図において、1は撮影レンズG1〜G3を保持するレンズ鏡筒、2は光通過口の開口面積を変化させて像面に入射する光量を調節する絞り、3は絞り2の駆動源となる絞り駆動用モータ、4は絞り駆動用モータ3の出力軸に取り付けられたピニオンギヤである。
5はレンズ制御マイコン12の出力に基づいて絞り2(絞り駆動用モータ3)の駆動を制御する絞り制御回路、6は撮影レンズG1〜G3のうちフォーカスレンズの駆動源となるフォーカス駆動用モータ(駆動手段)、7はフォーカス駆動用モータ6の出力軸に取り付けられたウォームギヤ、8はレンズ制御マイコン12の出力に基づいてフォーカスレンズ(フォーカス駆動用モータ6)の駆動を制御するフォーカス駆動モータ制御回路である。
9はフォーカス駆動用モータ9の出力軸に接続されたパルス板、10はフォトインタラプタ、11はパルスカウンタ(位置検出手段)である。ここで、フォトインタラプタ10は、フォーカス駆動用モータ9の駆動によるパルス板9の回転に応じた信号を出力し、この出力信号がパルスカウンタ11でカウントされる。12は、交換レンズにおける動作を制御するレンズ制御マイコン(演算手段)であり、フォーカスレンズの位置に応じた光学情報を記録するメモリ(記憶手段)12aを有している。
21は撮影光路上に斜設される位置と撮影光路から退避する位置との間で移動可能な主ミラーであり、この中央領域はハーフミラーで構成されている。22は主ミラー21の背面に設けられたサブミラーであり、斜設状態にある主ミラー21の中央領域を通過した被写体光束(焦点検出用の光束)を後述するフォーカス検出素子30に反射させる。
23は像面と共役の位置に配置されたフォーカシングスクリーンであり、このフォーカシングスクリーン23上には、主ミラー21で反射した被写体光束が結像する。24はフォーカシングスクリーン23に形成された被写体像を正立像に変換するペンタプリズム、25は被写体像を観察するためのアイピースである。
26は像面への入射光量を制限するフォーカルプレーンシャッタ(以下、シャッタ)、27はカメラ制御マイコン31からの出力に基づいてシャッタ26の駆動を制御するシャッタ駆動回路である。28はCCDやCMOSセンサ等の撮像素子であり、撮影レンズG1〜G3によって形成された光学像を光電変換により電気信号に変換し、蓄積した電荷を出力する。なお、撮像素子28から出力された信号は、不図示の信号処理回路における所定処理(例えば、色処理)により映像信号に変換された後、カメラに設けられた表示部(不図示)に撮影画像として表示されたり、記録媒体に記録されたりする。
29は被写体の輝度を測定するための測光素子であり、この測定結果をカメラ制御マイコン31に出力する。30は撮影光学系の焦点調節状態を検出するためのフォーカス検出素子(光電変換素子)、31はカメラにおける動作を制御するカメラ制御マイコン(焦点情報生成手段、通信手段)である。32は、オン状態になることで撮影準備動作(測光動作や焦点調節動作等)を開始させるスイッチ(SW1)で、例えば、カメラに設けられたレリーズボタンの第1ストロークでオン状態となる。33はオン状態になることで撮影動作を開始させるスイッチ(SW2)で、例えば、レリーズボタンの第2ストロークでオン状態となる。34はカメラおよび交換レンズの動作電源となる電池、35はカメラ制御マイコン31からの出力に基づいて撮影光学系が合焦状態にあることを示す情報を表示する表示素子である。
次に、レンズ制御マイコン12の端子について説明する。
CKはカメラ制御マイコン31とレンズ制御マイコン12間の通信の同期をとるクロック入力端子、DATA1は交換レンズ側のデータをカメラ側に送信するためのデータ出力端子、DATA2はカメラ側からのデータあるいはコマンドを入力するためのデータ入力端子である。M0〜M7はフォーカス駆動用モータ制御回路8に対して8bitの制御データを出力するための制御端子である。
ここで、M7(1bit)はフォーカスレンズの駆動方向に関するデータを出力するための端子であり、0で至近方向駆動、1で無限方向駆動を示す。また、残りのM6〜M0のデータ(7bit)は、フォーカス駆動用モータ6の速度(フォーカスレンズの駆動速度)を示すデータを出力するための端子であり、M6〜M0のデータが「0000000」でフォーカスモータ駆動停止、「0000001」から「1111111」になるに従い、フォーカス駆動用モータ6が速く回転するようになっている。
RSTはパルスカウンタ11のカウント値をリセットするためのリセット出力端子で、0でカウント値がリセットされる。DIRはパルスカウンタ11のカウント方向(UP/DOWN)を決めるための出力端子で、0でDOWN、1でUPの設定になっている。P0〜P15はパルスカウンタ11からのデータが入力される入力端子で、16Bitのデータが入力されるようになっている。
ENはパルスカウンタ11のカウント禁止/許可を切り換えるための出力端子で、0で禁止、1で許可の設定になっている。D0〜D3は絞り駆動モータ3の駆動を制御するためのデータ(4bit)を出力する制御端子である。VDDは電池34からの電力が入力される入力端子である。
次に、カメラ制御マイコン31の端子について説明する。
CKはカメラ制御マイコン31とレンズ制御マイコン12間の通信の同期をとるクロック出力端子、DATA1は交換レンズ側からのデータが入力される入力端子、DATA2はカメラから交換レンズにコマンドあるいはデータを出力するためのデータ出力端子、S1はスイッチ32の入力端子、S2はスイッチ33の入力端子、VDDは電池34からの電力が入力される入力端子である。
次に、レンズ制御マイコン12およびカメラ制御マイコン31間のデータ通信について図2を用いて説明する。
同図においてCK、DATA2、DATA1は上述したように、カメラおよび交換レンズ間のシリアル通信を行うための各信号線である。カメラおよび交換レンズ間の通信は8bit、すなわちクロック8発が1通信サイクルとなっている。DATA2はカメラから交換レンズへのコマンドあるいはデータを送出する信号線である。DATA1は交換レンズからカメラへのデータを送出する信号線である。
次に、カメラおよび交換レンズ間の通信コマンドの例について図3を用いて説明する。同図ではカメラ側を動作基準としたコマンド体系となっており、図中第1列目の「コマンド」はDATA1(DATA2)の通信1バイト目を表し、通信が2バイトに及ぶものは2バイト目も次列に表示している。
例えば、「00000111B」は「ステータス送信命令」を表し、第2バイト目は交換レンズからカメラにレンズの作動状態を送信することを表している。
次に、レンズの作動状態を表す「ステータス信号」について図4を用いて説明する。図4は、ステータス信号の各ビットの構成例を示したもので、bit7はフォーカス駆動用モータ6の駆動中に1になり、停止中は0になる。bit6は、フォーカス検出素子30の出力に基づく焦点検出が不能なとき(フォーカス駆動用モータ6の駆動速度が加減速状態にあるとき)に1となり、焦点検出が不能でないとき(フォーカス駆動用モータ6の駆動速度が定速状態又は停止状態にあるとき)に0となる。他のbitは未定義(任意の情報)である。
次に、図5を用いてフォーカスレンズの駆動速度(フォーカス駆動速度)の設定について説明する。同図はフォーカス駆動速度の設定方法を示した図(タイミングチャート)である。VTは目標駆動速度の設定値であって、カメラ制御マイコン31からレンズ制御マイコン12へのコマンド「0000110B」(図3)の2バイト目の通信にて指示された値(フォーカス駆動速度)である。V0はフォーカス用駆動モータ6の駆動速度を示す。Bit7は、ステータス信号のbit7(図4)、すなわちフォーカス駆動用モータ6の駆動状態を表し、1(Hi)で駆動中、0(Lo)で停止中を示す。また、Bit6は、ステータス信号のbit6(図4)、すなわちフォーカス駆動用モータ6の駆動速度を表し、1(Hi)で加減速中、0(Lo)で低速又は停止中を示す。
同図において、VTの目標速度設定値は、フォーカス駆動量が十分大きくなる1回目の駆動では、カメラより指示された目標駆動速度V2を用いているが、フォーカス駆動量が少なくなる2回目の駆動ではV2よりも遅い目標駆動速度V1を用いて定速状態期間をつくり、フォーカス駆動中における焦点検出動作、いわゆるオーバーラップオペレーションを動作可能とする。これにより、フォーカス駆動用モータ6の駆動中も連続して焦点検出を行うことができるとともに、フォーカスレンズの最終的な目標位置の補正を行うことができる。
図6は、フォーカス駆動用モータ6の駆動残量(フォーカスレンズを現在位置から目標位置まで駆動させるためのモータ6の残りの駆動量)に対するフォーカス駆動速度を示したテーブルである。同テーブルは、レンズ制御マイコン12の不図示のROMに記憶され、フォーカス駆動用モータ6の速度制御に用いられる。
図7は、目標駆動量(フォーカスレンズを目標位置まで移動させるためのフォーカス駆動用モータ6の駆動量)に対するフォーカス駆動用モータ6の目標最高速度を示したテーブルであり、目標駆動量がある値(図中Kで示す)以上になると目標最高速度に制限がかかるように設定されており、同テーブルもレンズ制御マイコン12の不図示のROMに記憶されている。なお、目標最高速度は、図7に示すテーブルとしてROMに記憶しなくても、目標駆動量から演算で求めるようにすることもできる。
次に、図8を用いて、フォーカスレンズを駆動する際のカメラ制御マイコン31の動作について説明する。
[ステップS201] スイッチ32(SW1)がON状態になるとカメラは公知の方法によって撮影光学系における焦点調節状態の検出を行う。本実施例では、フォーカス検出素子30を駆動して像信号の蓄積を開始する。像信号の蓄積時間は、被写体の輝度により大きく変化する(数msec(被写体輝度が高い側)〜数百msec(被写体輝度が低い側))。
[ステップS202] レンズ制御マイコン12との通信によってフォーカス駆動用モータ6の駆動状態をモニタし、フォーカスレンズが駆動中であって、かつ焦点検出不能でなければ、モータ6が一定速で駆動している状態においてフォーカス検出素子30での像信号の蓄積が開始され、オーバーラップオペレーションが動作したと判断してステップS203に分岐する。一方、フォーカス駆動中であって、かつ焦点検出不能であれば、ステップS204に分岐する。
[ステップS203] オーバーラップオペレーションにおける像信号の蓄積が開始されたことをカメラ側から交換レンズ側へ伝達するために、図3に示した通信体系で予め定めた像信号の蓄積開始タイミングを表す通信コマンドをレンズ制御マイコン12へ送信する。
[ステップS204] 所定時間が経過した後、フォーカス検出素子30における像信号の蓄積動作を終了させる。
[ステップS205] ステップS202と同様に、フォーカス駆動用モータ6の駆動状態をモニタし、フォーカス駆動中でかつ焦点検出不能でなければ、モータ6が一定速で駆動している状態においてフォーカス検出素子30での像信号の蓄積が終了していることで、オーバーラップオペレーション動作中であると判断して、ステップS206に分岐する。一方、そうでなければステップS207に分岐する。
[ステップS206] オーバーラップオペレーションにおける像信号の蓄積が終了したことをカメラ側から交換レンズ側へ伝達するために、図3に示した通信体系で予め定めた像信号の蓄積終了タイミングを表す通信コマンドをレンズ制御マイコン12へ送信する。
[ステップS207] 上述したステップS201〜S204の動作で得られた蓄積信号に対して公知の相関演算を行うことでデフォーカス量(焦点情報)を算出する。
[ステップS208] ステップS207のデフォーカス演算を行った結果、デフォーカス量が許容深度内であれば撮影光学系が合焦状態であるとみなしてステップS212に分岐する。一方、合焦状態でなければステップS209に分岐する。
[ステップS209] ステップS207で得られたデフォーカス量に関するデータをレンズ制御マイコン12に送信する。まず、図3に示した通信体系で予め定めたデフォーカス量の受信を要求するコマンド(図3の「00000101B」)をレンズ制御マイコン12へ送信する。
[ステップS210] フォーカス駆動用モータ6の駆動状態をモニタし、フォーカスレンズを駆動中であればステップS211に分岐し、フォーカスレンズの駆動を終了していれば再びステップS201に戻る。
[ステップS211] フォーカス駆動用モータ6の駆動状態をモニタし、焦点検出不能であればステップS210に戻り、焦点検出可能であればステップS201に戻りデフォーカス量の演算を繰り返す(オーバーラップオペレーション)。
[ステップS212] ステップS207で得られたデフォーカス量に基づいて、撮影光学系が合焦状態にあると判断した場合(ステップS208)には、撮影光学系が合焦状態にあることを示す情報を表示素子35に表示させ、一連の焦点検出動作を終了する。
以上の説明のように、カメラ制御マイコン31は一連の焦点検出動作を行うとともに、オーバーラップオペレーション動作中の像信号の蓄積開始と終了のタイミングを通信によりレンズ制御マイコン12へ送信する。
次に、図9(a)、(b)を用いて、レンズ制御マイコン12の動作を説明する。
[ステップS301] レンズ制御マイコン12は、カメラ制御マイコン31から送信され、図3に示した通信体系で予め定めたデフォーカス量の受信を要求するコマンドを受信する。
[ステップS302] 受信したデフォーカス量を、フォーカスレンズを目標位置まで駆動するための目標駆動量に換算する。この目標駆動量(パルスカウンタ11のカウント値)Pは、デフォーカス量をd、ウォームギヤ7の1ピッチあたりのフォーカスレンズの繰り出し量をh、レンズの敏感度係数をSとすると以下の式(1)で与えられる。
[ステップS303] レンズ制御マイコン12のROM内に記憶された図7に示すテーブルから、ステップS302で算出したレンズ駆動量(目標駆動量)に対応した目標最高速度(=VMAX)を決定する。

[ステップS304] 現在のパルスカウンタ11のカウント値を読み込み、この値(フォーカスレンズの現在位置)をPCNとする。次に、ステップS302で算出した目標駆動量をPCCとして、以下の式(2)で駆動目標位置PCTを算出する。
PCT=PCN+PCC ・・・(2)
[ステップS305] カメラより指示されたフォーカスレンズの駆動量が正、すなわち無限方向への駆動である場合にはステップS306に分岐し、駆動量が負、すなわち至近方向への駆動である場合にはステップS307に分岐する。なお、駆動量が0、すなわち駆動を停止させる場合であればフォーカス駆動用モータ6の駆動は行わず、ステップS321に分岐する。
[ステップS306] 無限方向駆動の場合には、フォーカスレンズが無限方向に移動するようにフォーカス駆動用モータ6を駆動するために、端子M7を1に設定する。また。端子DIRを1に設定することで、パルスカウンタ11のカウント方向をUPに設定する。
[ステップS307] 至近方向駆動の場合には、フォーカスレンズが至近方向に移動するようにフォーカス駆動用モータ6を駆動するために、端子M7を0に設定する。また、端子DIRを0に設定することで、パルスカウンタ11のカウント方向をDOWNに設定する。
[ステップS308] M6〜M0のデータを最低速度設定(0000001)に設定して、フォーカス駆動用モータ6の駆動を開始させると同時に、ステータス信号(図4)のbit7を1、bit6を1に設定することで、カメラ制御マイコン31に対してモータ駆動中であること、および焦点検出不能状態であることを伝える。
[ステップS309] レンズ制御マイコン12のROM内に記憶された図6に示すテーブルに基づいて、駆動目標位置のパルスカウンタ11の値PCTから現在のパルスカウンタ11の値PCNを引いた値(駆動残量)に対応したフォーカス駆動速度(目標速度VT)を算出する。
[ステップS310] ステップS303で算出したVMAXとステップS309で算出したVTを比較し、
VT>VMAX
であれば、ステップS311に分岐し、
VT≦VMAX
であれば、ステップS312に分岐する。
[ステップS311] 目標速度をステップS303で算出した目標最高速度に修正する。
[ステップS312] パルスカウンタ11の最下位Bitの変化をもとにパルス間隔(現在のフォーカス駆動速度)を計測し、現在のフォーカス駆動速度(VN)と目標速度(VT)を比較し、
VN>VT
であればステップS313に分岐し、
VN<VT
であればステップS315に分岐し、
VN≒VT
であればステップS317に分岐する。
[ステップS313] VN>VTの場合には、目標速度に対して現在速度が速すぎるので減速処理を行う。すなわち、端子M6〜M0から出力しているモータ速度制御データをディクリメント(例えば、M6〜M0のデータを「0011111」から「0001111」)する。
[ステップS314] ステップS313によりフォーカス駆動用モータ6の減速処理を行っているため、ステータス信号(図4)のbit6(焦点検出不能)を1にセット、すなわち、焦点検出不能とする。
[ステップS315] VN<VTの場合には、目標速度に対して現在速度が遅すぎるので加速処理を行う。すなわち、端子M6〜M0から出力しているモータ速度制御データをインクリメント(例えば、M6〜M0のデータを「0001111」から「0011111」)する。
[ステップS316] ステップS315によりフォーカス駆動用モータ6の加速処理を行っているため、ステータス信号(図4)のbit6(焦点検出不能)を1にセットする。
[ステップS317] VN≒VTの場合には、フォーカス駆動用モータ6が低速駆動しているため、ステータス信号(図4)のbit6(焦点検出不能)を0にリセット、すなわち、焦点検出可能とする。
[ステップS318] フォーカス駆動用モータ6を一定速で駆動している領域では、オーバーラップオペレーションが動作する可能性がある。よって、オーバーラップオペレーション動作時の像信号の蓄積開始タイミングを表す通信コマンドをカメラ制御マイコン31から受信したか否かを判別する。ここで、上記の通信コマンドを受信していたらステップS319へ進み、受信していなければステップS320へ進む。
[ステップS319] オーバーラップオぺレーションが動作しているため、ステップS302で既に算出済みのレンズ駆動量の補正を行うサブルーチンへ分岐する。詳細は後述する。
[ステップS320] 駆動残量(PCT−PCN)が0(ゼロ)になったか否かを判別し、駆動残量がある場合にはステップS309に戻り、駆動残量が0になればステップS321へ分岐する。
[ステップS321] モータ制御端子M6〜M0を「0000000」にセットしてフォーカス駆動用モータ6の駆動を停止させる。
[ステップS322] ステータス信号(図4)のbit7(フォーカスモータ駆動中)を0にリセットする。
[ステップS323] ステータス信号(図4)のbit6(焦点検出不能)を0にリセットして、焦点調節動作を終了する。
ここで、前述したステップS319のレンズ駆動量の補正を行うサブルーチンの詳細について図10のフローチャートを用いて説明する。
[ステップS401] レンズ駆動量の補正を行う状態では、オーバーラップオペレーション動作時の像信号の蓄積開始タイミングを表す通信コマンドを受信している(ステップS318)。よって、通信コマンドを受信した後、フォーカスレンズの位置を検出するパルスカウンタ11のカウント値PCT1(図11のタイミングAに対応したレンズ位置)を不図示の内部メモリに記憶する。同時に、フォーカスレンズの位置に応じて変化する光学情報、例えばデフォーカス量からレンズ駆動量を算出する際に使用する敏感度係数を内部メモリに記憶する。
ここで、内部メモリに記憶された光学情報は、この後に行われるデフォーカス量からレンズ駆動量を演算する処理で使用される。
なお、本実施例では、像信号の蓄積開始タイミングを表す通信コマンドを受信したときに、フォーカスレンズの位置に応じて変化する光学情報を記憶しているが、像信号の蓄積終了のタイミングを表す通信コマンドを受信した時点(図11のタイミングB)で記憶するようにしてもよい。また、像信号の蓄積開始タイミングの通信コマンドを受信したときと、像信号の蓄積終了タイミングの通信コマンドを受信したときとの間における任意の時点での光学情報を記憶するようにしてもよい。このようにしても本実施例と同様の効果を得ることができる。
[ステップS402] 所定時間が経過した後、カメラ側における像信号の蓄積動作が終了し、カメラ制御マイコン31から像信号の蓄積終了のタイミングを表す通信コマンドを受信する。
[ステップS403] ステップS402での通信コマンドを受信した後、フォーカスレンズの位置を検出するパルスカウンタ11のカウント値PCT2(図11のタイミングBに対応したレンズ位置)を記憶する。
[ステップS404] オーバーラップオペレーション動作時はフォーカス駆動用モータ6が一定速で駆動しているため、ステップS401及びS403で記憶したPCT1及びPCT2により、以下の式(3)から蓄積中心タイミング(図11参照)のカウント値PCTCNT(図11の蓄積中心タイミングに対応したレンズ位置)を算出する。
[ステップS405] カメラ制御マイコン31から、図3に示した通信体系で予め定めたデフォーカス量の受信を要求するコマンドを受信する。このとき、2バイト目でデフォーカス量に関するデータも受信する。
[ステップS406] ステップS405で受信したデフォーカス量をレンズ駆動量(カウント値)に換算する。このレンズ駆動量PCTCは、デフォーカス量をd、1ピッチあたりのフォーカスレンズの繰り出し量をh、敏感度係数をSとすると、以下の式(4)で与えられる。ここで、敏感度係数Sは、ステップS401で内部メモリに記憶された値が使用される。
[ステップS407] オーバーラップオペレーション動作開始(≒蓄積中心タイミング)から現時点までにフォーカスレンズが移動したレンズ移動量PCTMOVを以下の式(5)により算出する。
PCTMOV=PCTN−PCTCNT ・・・(5)
ここで、PCTNは現在のパルスカウント値であり、PCTCNTはステップS404で算出した値である。これにより、レンズ移動量を補正するための値が算出される。
[ステップS408] ステップS406で算出したレンズ駆動量PCTCと、ステップS407で算出したレンズ移動量PCTMOVとに基づいて、正しいレンズ駆動量を以下の式(6)により算出する、
正しいレンズ駆動量=PCTC−PCTMOV ・・・(6)
この後、上記式(6)で算出されたレンズ駆動量で、フォーカスレンズ駆動させるために図9(b)のステップS309へ戻る。
以上の説明のように、レンズ制御マイコン12は、オーバーラップオペレーション動作中において、カメラ制御マイコン31から送信された像信号の蓄積開始及び終了のタイミングを表す通信コマンドを受信し、このタイミングでフォーカスレンズの位置情報やフォーカスレンズの位置に応じた光学情報を不図示の内部メモリに記憶する。この後、記憶した値を用いてデフォーカス量からレンズ駆動量の算出を行い、オーバーラップオペレーション動作中のレンズ駆動補正量を算出する。そして、算出したレンズ駆動量に補正を施してフォーカスレンズの駆動制御を行う。これにより、オーバーラップオペレーション動作を正確に行うことができる。
次に、本発明の実施例2であるカメラシステムについて説明する。実施例1では、交換レンズ側が受信したデフォーカス量からレンズ駆動量に換算するために使用するレンズの各種光学データ(撮影光学系の焦点距離やフォーカスレンズの位置に応じた敏感度係数等)の内部メモリへの記憶タイミングは、フォーカス検出素子での像信号の蓄積開始のタイミング通信を受信した時点で行っている。
しかし、蓄積中心タイミングに対応したレンズ位置における光学情報を利用した方がより正確なレンズ駆動量の換算を行うことができる。したがって、本実施例では、まず像信号の蓄積開始タイミングの通信コマンドを受信した時点で、デフォーカス量からレンズ駆動量を算出するために使用する交換レンズの光学情報(撮影光学系の焦点距離やフォーカスレンズの位置に応じた敏感度係数等)を記憶し、その後、像信号の蓄積終了タイミングの通信コマンドを受信するまでの間、光学情報が変化したか否かをモニタして、変化した時点のパルスカウンタ値と光学情報を記憶して、より正確に像信号の蓄積中心タイミングのレンズ位置に応じた光学情報を特定している。
本実施例の動作と実施例1の動作と異なる点は、図9(b)のステップS319におけるレンズ駆動量の補正を行うサブルーチンのみであるので、それ以外の説明は省略する。すなわち、フォーカスレンズを駆動して焦点調節を行うメインルーチンは実施例1で説明した動作(図9(a)、(b))と同じである。なお、本実施例におけるカメラシステムの構成は、実施例1で説明した構成と同様である。
以下、本実施例におけるレンズ駆動量の補正を行うサブルーチンの詳細動作について図12のフローチャートを用いて説明する。
[ステップS501] このステップでは、オーバーラップオペレーション動作時の像信号の蓄積開始タイミングを表す通信コマンドを受信している状態である。よって、通信コマンドを受信した後、フォーカスレンズの位置を検出するパルスカウンタ11のカウント値PCT1を内部メモリに記憶する。同時に、フォーカスレンズの位置に応じて変化する光学情報、例えばデフォーカス量からレンズ駆動量を算出する際に使用する敏感度係数を内部メモリに記憶する。
[ステップS502] 像信号の蓄積終了タイミングを表す通信コマンドを受信するまでの間、フォーカスレンズの位置に応じて変化する光学情報、例えばデフォーカス量からレンズ駆動量を算出する際に使用する敏感度係数が変化したかどうかを監視する。すなわち、パルスカウンタ11のカウント値と、内部メモリに記憶された光学情報から、レンズ位置に応じて光学情報が変化したか否かを判断する。
この光学情報の監視タイミングは、タイマ等により所定時間の間隔で行えばよい。ここで、光学情報が変化していればステップS503へ進み、変化していなければステップS504へ進む。
[ステップS503] 光学情報が変化しているため、光学情報の監視タイミングでのパルスカウンタ11のカウント値PCT3及び変化した後の光学情報を内部メモリに記憶する。
[ステップS504] 像信号の蓄積終了タイミングを表す通信コマンドをカメラ制御マイコン31から受信したか否かの判別を行う。ここで、受信していればステップS505へ進み、受信していなければステップS502に戻り、光学情報の変化を監視し続ける。
[ステップS505] 像信号の蓄積終了タイミングを表す通信コマンドを受信したときの、フォーカスレンズの位置を検出するパルスカウンタ11のカウント値PCT2を内部メモリに記憶する。
[ステップS506] オーバーラップオペレーション動作時は、フォーカス駆動用モータ6が一定速で駆動しているため、ステップS501及びS505で記憶したPCT1及びPCT2により、以下の式(7)から蓄積中心タイミングのレンズ位置PCTCNTを算出する。
[ステップS507] メモリ12aに記憶された光学情報のうち蓄積中心タイミングのレンズ位置PCTCNTに対応した光学情報を特定する。ステップS503で記憶した光学情報の変化したフォーカスレンズの位置であるパルスカウンタ11のカウント値PCT3と、蓄積中心タイミングのレンズ位置PCTCNTとを比較して、光学情報の変化タイミングが蓄積中心タイミングよりも前かどうかを判別する。変化タイミングの方が蓄積中心タイミングよりも前であればステップS508へ進み、そうでなければステップS509へ進む。
[ステップS508] 光学情報の変化タイミングの方が蓄積中心タイミングよりも前であるため、デフォーカス量を算出する際に使用するレンズ位置に応じて変化する光学情報、例えば敏感度係数はステップS503で記憶した値とする。
[ステップS509] 光学情報の変化タイミングの方が蓄積中心タイミングよりも後であるので、デフォーカス量を算出する際に使用するレンズ位置に応じて変化する光学情報、例えば敏感度係数はステップS501で最初に記憶した値とする。
[ステップS510] カメラ制御マイコン31から図3に示した通信体系で予め定めたデフォーカス量の受信を要求するコマンドを受信する。このとき、2バイト目でデフォーカス量に関するデータを受信する。
[ステップS511] ステップS510で受信したデフォーカス量をレンズ駆動量(フォーカスパルス数)に換算する。具体的には、レンズ駆動量PCTCは、デフォーカス量をd、1ピッチあたりのフォーカスレンズの繰り出し量をh、敏感度係数をSとすると、以下の式(8)で与えられる。
ここで、敏感度係数Sは、ステップS508又はステップS509で決定された値を使用する。
[ステップS512] オーバーラップオペレーション動作の開始から現時点までに移動したレンズ移動量PCTMOVを以下の式(9)により算出する。
PCTMOV=PCTN−PCTCNT ・・・(9)
ここで、PCTNは現在のパルスカウント値であり、PCTCNTはステップS506で算出した値である。これにより、レンズ移動補正量が算出される。
[ステップS513] ステップS511で算出したレンズ駆動量PCTCと、ステップS512で算出したレンズ移動量PCTMOVに基づいて、正しいレンズ駆動量を以下の式(10)により算出する、
正しいレンズ駆動量=PCTC−PCTMOV ・・・(10)
この後、上記式(10)で算出したレンズ駆動量でフォーカスレンズを駆動させるために図9(b)のステップS309へ戻る。
以上の説明のように、レンズ制御マイコン12は、オーバーラップオペレーション動作中においてカメラ制御マイコン31から送信された像信号の蓄積開始及び終了のタイミングを表す通信コマンドを受信し、この受信タイミングを基にフォーカスレンズの位置情報やフォーカスレンズの位置に応じた光学情報を記憶する。
そして、像信号の蓄積開始から終了するまでの間、フォーカスレンズの位置に応じた光学情報が変化していないかをモニタし、変化していたらこの時点でのフォーカスレンズの位置情報とフォーカスレンズの位置に応じた光学情報も記憶し、蓄積中心タイミングにおける光学データを特定する。
その後、蓄積中心タイミングにおける光学情報を基にデフォーカス量からレンズ駆動量の算出を行い、オーバーラップオペレーション動作中のレンズ駆動補正量を算出する。そして、算出したレンズ駆動量に補正を施してフォーカスレンズの駆動制御を行う。これにより、オーバーラップオペレーション動作をより正確に行うことができる。
本発明の実施例1であるカメラシステムの構成を示すブロック図である。 実施例1における交換レンズおよびカメラ間の通信を示したタイミングチャートである。 実施例1における交換レンズおよびカメラ間の通信コマンド例を示した表である。 実施例1におけるステータス信号の説明図である。 実施例1における合焦に至るまでのフォーカス駆動状態の説明図である。 実施例1におけるフォーカス駆動速度テーブルを示す図である。 実施例1における目標最高速度テーブルを示す図である。 実施例1におけるカメラ制御マイコンの動作を表すフローチャートである。 実施例1におけるレンズ制御マイコンの動作を表すフローチャートである。 実施例1におけるレンズ制御マイコンの動作を表すフローチャートである。 実施例1におけるレンズ制御マイコンのサブルーチンの動作表すフローチャートである。 実施例1におけるオーバーラップオペレーション動作時の各種動作タイミング表す図である。 本発明の実施例2におけるレンズ制御マイコンのサブルーチンの動作表すフローチャートである。
符号の説明
1・・・レンズ鏡筒 2・・・絞り
3、6・・・モータ 12、31・・・マイコン
21、22・・・ミラー 26・・・シャッタ
29・・・測光素子 30・・・フォーカス検出素子

Claims (8)

  1. 撮影光学系に含まれるフォーカスレンズの駆動中に、該撮影光学系により形成された光学像の光電変換情報に基づいて生成された前記撮影光学系の焦点情報を用いて、前記フォーカスレンズの目標駆動量を算出する演算手段と、
    前記フォーカスレンズの位置を検出する位置検出手段とを有し、
    前記演算手段は、前記位置検出手段を用いて前記光学像の光電変換時から前記目標駆動量の算出時までの前記フォーカスレンズの移動量を求め、該移動量に応じて前記目標駆動量を補正することを特徴とする焦点調節装置。
  2. 前記演算手段は、前記フォーカスレンズの前記光電変換の開始時から終了時までの中間位置を求め、該中間位置と前記目標駆動量の算出時の位置とから前記移動量を求めることを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  3. 前記フォーカスレンズの位置に応じて変化する前記撮影光学系の光学情報を記憶した記憶手段を有し、
    前記演算手段は、前記光電変換時の前記フォーカスレンズの位置に応じた光学情報と前記焦点情報とに基づいて前記目標駆動量を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の焦点調節装置。
  4. 前記演算手段は、前記フォーカスレンズの前記光電変換の開始時から終了時までの中間位置に応じた光学情報と前記焦点情報とに基づいて前記目標駆動量を算出することを特徴とする請求項3に記載の焦点調節装置。
  5. フォーカスレンズを含む撮影光学系と、
    請求項1から4のいずれか1つに記載の焦点調節装置と、
    前記目標駆動量に応じて前記フォーカスレンズを駆動する駆動手段とを有することを特徴とする光学機器。
  6. 請求項5に記載の光学機器が装着される撮像装置であって、
    前記撮影光学系により形成された光学像を光電変換する光電変換素子と、
    該光電変換素子からの光電変換情報に基づいて前記撮影光学系の焦点情報を生成する焦点情報生成手段と、
    前記光電変換素子による光電変換のタイミング情報および前記焦点情報を前記光学機器に送信する通信手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  7. 前記タイミング情報は、前記光電変換の開始タイミングおよび終了タイミングを示すことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. フォーカスレンズを含む撮影光学系と、
    該撮影光学系により形成された光学像を光電変換する光電変換素子と、
    該光電変換素子からの光電変換情報に基づいて前記撮影光学系の焦点情報を生成する焦点情報生成手段と、
    請求項1から4のいずれか1つに記載の焦点調節装置とを有することを特徴とする撮像装置。
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