JPH11109220A - 自動焦点調節装置 - Google Patents

自動焦点調節装置

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JPH11109220A
JPH11109220A JP26675297A JP26675297A JPH11109220A JP H11109220 A JPH11109220 A JP H11109220A JP 26675297 A JP26675297 A JP 26675297A JP 26675297 A JP26675297 A JP 26675297A JP H11109220 A JPH11109220 A JP H11109220A
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optical system
imaging optical
time
imaging
integration
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JP26675297A
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Inventor
Hiroshi Ueda
浩 上田
Kazumi Sugitani
一三 杉谷
Hironori Kamishita
浩範 神下
Junko Nagahata
純子 長畑
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像光学系の移動中に撮像光学系の焦点位置
検出及び移動量の補正を行い、撮像光学系の動作を停止
させることなく、撮像光学系の焦点を目標物に一致させ
る。 【解決手段】 撮像光学系201の移動中にAFセンサ
モジュール140により撮像光学系の焦点位置を検出
し、レンズ位置検出機構205により焦点位置検出の開
始時点及び終了時点と、焦点位置検出開始から所定時間
を経過するごとの各時点における撮像光学系201の基
準点(重心)の位置を検出し、検出した撮像光学系の基準
点位置情報を用いて、焦点位置を検出した時点における
撮像光学系201の基準点位置(積分重心位置)を演算
し、撮像光学系の焦点位置及び積分重心位置用いて撮像
光学系201の実移動量を演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートフォーカス
(AF)一眼レフカメラ等における撮像光学系の焦点を
自動的に調節する自動焦点調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、AF一眼レフカメラの場合、さ
まざまな焦点距離の交換レンズに対して焦点調節が可能
なように、カメラボディ側に設けられたAFセンサによ
りデフォーカス量を検出し、デフォーカス量にレンズの
撮像光学系の焦点距離等に対応した所定の係数(以下、
K値と称する)を乗算して撮像光学系の移動量(レンズ
駆動量)を演算することが行われている。
【0003】しかしながら、撮像光学系の焦点距離に関
しては、例えばレンズの公称焦点距離が50mmであっ
ても、実際の撮像光学系の焦点距離の設計値が50mm
ちょうどでない場合が多い。また、撮像光学系の構成部
品としての個々のレンズの曲率やガラスの屈折率等にも
誤差が含まれるため、同じ規格のレンズであっても、撮
像光学系の焦点距離に若干のばらつきがあり、一定では
ない。すなわち、上記K値には必ず誤差が含まれる。
【0004】従って、従来のAF一眼レフカメラ等に用
いられている自動焦点調節装置では、一旦AFセンサに
よりデフォーカス量を検出し、その検出データを用いて
演算したレンズ駆動量で撮像光学系を駆動し、撮像光学
系の移動が停止した段階で、再度AFセンサによりデフ
ォーカス量を検出し、検出データを用いてレンズ駆動量
を再演算し、撮像光学系を再駆動し、徐々にデフォーカ
ス量を0に近づける、いわゆる多段駆動が行なわれてい
る。
【0005】しかしながら、従来の自動焦点調節装置に
おける多段駆動によれば、撮像光学系が小刻みに駆動さ
れるため、カメラのAF動作感触はあまり良いものでは
ない。そこで、AF動作感触を改善するため、撮像光学
系の駆動中もAFセンサによるデフォーカス量の検出及
びレンズ駆動量の補正を繰り返し行い、1回の駆動で最
終的に撮像光学系の焦点を目標被写体に一致させる(合
焦させる)ことも提案されている。この場合、撮像レン
ズ駆動中にAFセンサにより検出されたデフォーカス量
を求めるには、撮像光学系があった位置(積分重心位
置)のデータを演算により推定する必要がある。
【0006】撮像光学系の重心位置を演算するための第
1の方法は、例えば、AFセンサによる焦点位置検出開
始時点(具体的には、CCD等の光電変換素子アレイに
よる電荷蓄積開始時点、以下「積分開始時点」とする)
における撮像光学系の位置P(s)と、AFセンサによ
る焦点位置検出終了時点(光電変換素子アレイによる電
荷蓄積の終了時点、以下「積分終了時点」とする)にお
ける撮像光学系の位置P(e)の中間点を撮像光学系の
焦点位置検出時点位置(以下、「積分重心位置」)P
(A)と推定する。
【0007】また、撮像光学系の重心位置を演算するた
めの第2の方法は、積分開始後、前回行った焦点位置検
出における積分開始時点から積分終了時点までの時間か
ら予測される今回の積分時間(以下、「積分予測時間」
とする)の1/2の時間が経過した時点における撮像光
学系の重心位置を検出し、その位置を積分重心位置P
(B)と推定する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記撮像光学系の重心
位置を特定するための第1の方法及び第2の方法は、A
Fセンサによるデフォーカス量の演算に要する時間が非
常に短い場合や、撮像光学系が静止していたり、あるい
は一定の速度で移動している場合には特に問題はない。
しかしながら、例えば図18に示すように、AFセンサ
によるデフォーカス量の演算に時間を要し、かつ、撮像
光学系の移動速度が加速中や減速中のように一定でない
場合、得られた撮像光学系の積分重心位置P(A)又は
P(B)と実際の積分重心位置Pとの誤差が大きく、正
確な焦点位置調節ができないという問題を有していた。
【0009】本発明は、上記従来例の問題を解決するた
めになされたものであり、撮像光学系の移動速度が変化
している状態でも誤差の少ない積分重心位置の演算が可
能であり、正確な焦点位置調節が可能な自動焦点調節装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の自動焦点調節装置は、撮像手段と、撮像光
学系の位置情報を検出する位置検出手段と、撮像手段か
らの出力と前記検出された撮像光学系の位置情報により
撮像光学系を合焦位置へ駆動する駆動手段とを有し、位
置検出手段は、撮像手段による撮像の開始時と終了時及
び撮像動作中の所定の時点における撮像光学系の位置を
検出し、検出された複数の位置情報より撮像光学系の駆
動に使用される位置情報を算出する。
【0011】最初、撮像光学系の静止中に、例えば光電
変換素子アレイ等を有するAFセンサ及びAFCPU等
により焦点位置(デフォーカス量)の検出及び撮像光学
系の移動量の演算を行い、撮像光学系を移動させる。次
に、撮像光学系の移動中に、再度AFセンサ及びAFC
PU等により移動中の撮像光学系の焦点位置検出(光電
変換素子アレイ等によるCCD積分)を行うと共に、こ
れと並行して光学系の移動開始時点及び終了時点と、撮
像光学系の移動中の所定の時点のそれぞれにおける撮像
光学系の基準点の位置を検出する。さらに、AFCPU
等は、検出した少なくとも3つの撮像光学系の基準点位
置情報を用いて、撮像光学系の焦点検出時点位置(例え
ば、積分重心位置)を演算し、検出された撮像光学系の
焦点位置情報及び演算された撮像光学系の焦点位置検出
時点位置情報を用いて撮像光学系の移動量(実移動量:
後どれだけ駆動すればよいかを表す量)を演算する。
【0012】ここで、焦点位置を検出した時点における
撮像光学系の基準点位置(例えば、積分重心位置)の演算
に際し、上記従来の第1の方法又は第2の方法と異な
り、焦点位置検出の開始時点及び終了時点と、撮像光学
系の移動中の所定の時点における少なくとも3つの撮像
光学系の基準点(重心)位置情報を用いているので、撮
像光学系の移動速度が一定でない場合であっても、演算
された撮像光学系の基準点位置(積分重心位置)は実際の
位置に近く、その結果、撮像光学系の移動量(実移動
量)の誤差は小さくなる。また、この動作を繰り返すこ
とにより、撮像光学系を停止することなく、撮像光学系
の焦点の位置を目標である被写体に一致させることが可
能となる。
【0013】上記構成において、所定の時点は、撮像手
段の撮像開始から所定時間を経過するごとの各時点であ
ることが好ましい。この構成により、撮像光学系の焦点
位置検出に要する時間が比較的長く、かつ撮像光学系の
移動速度の変化が複雑な場合に、サンプリング間隔に相
当する「所定の時間」を短く設定し、撮像光学系の基準
点位置を多数サンプリングすることにより、撮像光学系
の移動を精度良く再現することが可能となる。
【0014】または、所定の時点は、撮像手段の撮像開
始から前回の撮像に要した時間から予測される撮像時間
の1/2を経過した時点であることが好ましい。この構
成により、撮像光学系の焦点位置検出に要する時間が比
較的短く、かつ撮像光学系の移動速度の変化が比較的単
純な場合に、少ないサンプル数で撮像光学系の基準点位
置を精度良く演算することが可能となる。
【0015】また、上記各構成において、撮像光学系の
移動速度の状態の変化に応じて、所定の時点として、撮
像開始から所定時間を経過するごとの各時点と、撮像開
始から前回の撮像に要した時間から予測される撮像時間
の1/2を経過した時点のいずれかを選択することが好
ましい。この構成により、上記撮像光学系の移動速度の
変化が複雑な場合及び比較的単純な場合のいずれの場合
にも対応が可能となる。
【0016】または、上記各構成において、撮像光学系
の前回の撮像に要した時間に応じて、所定の時点とし
て、撮像開始から所定時間を経過するごとの各時点と、
撮像開始から前回の撮像に要した時間から予測される撮
像時間の1/2を経過した時点のいずれかを選択するこ
とが好ましい。一般に、被写体の輝度が比較的低く焦点
位置検出に要する時間が長い場合、焦点位置検出中にお
ける撮像光学系の移動距離は長くなる。この場合、移動
中の撮像光学系の移動速度は複雑に変化していると考え
られるので、前者の構成をとることにより、撮像光学系
の基準点位置を多数サンプリングすることができ、撮像
光学系の移動を精度良く再現することが可能となる。一
方、被写体の輝度が比較的高く焦点位置検出に要する時
間が短い場合、焦点位置検出中における撮像光学系の移
動距離は短くなる。この場合、撮像光学系の基準点位置
を多数サンプリングすることが実際上困難であることに
加えて、移動中の撮像光学系の移動速度の変化は比較的
単純であると考えられる。従って、後者の構成をとるこ
とにより、少ないサンプル数で撮像光学系の基準点位置
を精度良く演算することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の自動焦点調節装置の一実
施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、
本発明の自動焦点調節装置の一実施形態を用いた、いわ
ゆるAF一眼レフカメラの一構成例を示す。
【0018】カメラボディ100のほぼ中央には、光軸
Lに対して略45度傾斜した主ミラー111、主ミラー
111の背面に設けられ、主ミラー111の傾斜に対し
て略90度傾斜した補助ミラー112等を具備するミラ
ーボックス110が設けられている。ミラーボックス1
10の上部には、焦点板121、プリズム122、接眼
レンズ123、表示素子124等を具備するファインダ
ー120が設けられている。ファインダー120の上部
には、フラッシュ光を発光させるための発光ユニット1
70が設けられている。
【0019】ミラーボックス110の底部(ファインダ
120とは反対側)には、AFセンサモジュール14
0、調光センサ150、AF駆動ユニット160等が設
けられている。ミラーボックス110の背面(レンズ2
00とは反対側)とフィルム面1との間には、シャッタ
ーユニット130が設けられている。AFCPU301
及び配線302等が設けられたフレキシブルプリント基
板300は、カメラボディ100の隙間等に設けられて
いる。
【0020】レンズ200は、撮像光学系201、撮像
光学系201を保持する鏡胴202、鏡胴202を光軸
Lに平行な方向Aに駆動するレンズ駆動機構203、レ
ンズの焦点距離、開放F値、最小F値等を記憶し、カメ
ラ本体側のAFCPU301に出力するレンズCPU2
04、撮像光学系201の所定の基準点の現在位置を検
出するためのレンズ位置検出機構205等を具備する。
【0021】主ミラー111は、撮像光学系201によ
る光束の大部分を焦点板121方向に反射し、残りの部
分を透過させる。補助ミラー112は主ミラー111を
透過した光束をAFセンサモジュール140に導く。プ
リズム122は、焦点板121上の像の左右を反転させ
接眼部レンズ123を介して撮影者の目に導く。
【0022】プリズム122の出射面近傍には、測光ユ
ニット180が設けられている。測光ユニット180
は、集光レンズ及びフォトダイオード等の光電変換素子
を含み、被写体2の輝度に対応する信号をAFCPU3
01に出力する。表示素子124は、発光ダイオード等
の発光素子又は液晶表示素子等を含み、レンズの焦点が
被写体2に合っている状態(合焦状態)や、シャッター
速度、レンズの絞り値等を表示する。
【0023】発光ユニット170は、発光エネルギーを
蓄積するためのコンデンサ(図示せず)、コンデンサを
充電するための充電回路(図示せず)、コンデンサに蓄
積された電気エネルギーを放電し、光エネルギーに変換
する発光管171、発光管171によるフラッシュ光を
カメラ前方に反射する反射板172、フラッシュ光を所
定の範囲に集光又は拡散するためのフレネルレンズ17
3等を具備する。調光センサ150は、例えば集光レン
ズ及びフォトダイオード等の光電変換素子を含み、発光
ユニット170によるフラッシュ光の発光中に、フィル
ム1からの反射光を検出し、その光量に対応する信号を
AFCPU301に出力する。AFCPU301は、調
光センサ150からの信号に基づいて、フィルム1の露
光量が所定値に達したと判断すると、発光ユニット17
0の発光を停止させる。
【0024】AF駆動ユニット160は、DCモータ
ー、ステッピングモータ、超音波モータ等のアクチュエ
ータ、アクチュエータの回転方向及び回転数等を検出し
てAFCPU301に出力するエンコーダ、アクチュエ
ータの回転数を減速するための減速系等(図示せず)を
含み、出力軸161を介してレンズ駆動機構203に連
結されている。レンズ駆動機構203は、例えばヘリコ
イド及びヘリコイドを回転させるギヤ等(図示せず)で
構成され、AF駆動ユニット160のアクチュエータの
駆動力により、撮像光学系201及び鏡胴202を一体
的に矢印A方向に移動させる。撮像光学系201及び鏡
胴202の移動方向及び移動量は、それぞれアクチュエ
ータの回転方向及び回転数に従う。
【0025】AFセンサモジュール140の一構成例を
図2に示す。AFセンサモジュール140は、複数のC
CD等の光電変換素子アレイを有するセンサ141、セ
ンサ141の前方(撮像光学系201に近い側)に設け
られ、各光電変換素子アレイの基準部及び参照部(後述
する)にそれぞれ対応する4組のレンズを有するセパレ
ータレンズ142、セパレータレンズ142の前方に設
けられ、各レンズに対応する開口を有する絞りマスク1
43、光路を所定方向に曲げるためのミラー144、ミ
ラー144を挟んで絞りマスク143の前方に設けられ
たコンデンサレンズ145、コンデンサレンズ145の
前方に設けられ、各光電変換素子アレイに対応する形状
の開口を有する視野マスク146等で構成されている。
【0026】センサ141の入射面はセパレータレンズ
142の焦点面に位置し、セパレータレンズ142は入
射光束を分岐して各光電変換素子アレイ上に投影する。
絞りマスク143の各開口は、それぞれ円形又は長円形
を有し、セパレータレンズ142に入射する光束を限定
する。視野マスク146は、撮像光学系201からの距
離がフィルム1と相対的に等しい位置の近傍に設けられ
ており、撮像光学系201からの入射光束のうち、AF
センサモジュール140に入射する光束を制限する。視
野マスク146の開口はセンサ141の光電変換素子ア
レイの配列に対応し、例えば中央の開口は十字形であ
り、両側の開口は矩形である。
【0027】センサ141は、図中左側で縦方向に配列
されている光電変換素子アレイ(第1アイランド)14
1a、中央部で横方向に配列されている光電変換素子ア
レイ(第2アイランド)141b、右側で縦方向に配列
されている光電変換素子アレイ(第3アイランド)14
1c、中央部で横方向に配列されている光電変換素子ア
レイ(第4アイランド)141dを有している。
【0028】次に、本発明の自動焦点調節装置の一実施
形態の主要部のブロック構成を図3に示す。AFセンサ
モジュール140は、図2に示した構成の他に、センサ
141を駆動するためのクロック発生部150、AFC
PU301からの信号に基づいて、センサ141の各ア
イランド141a〜141dの積分開始や蓄積された電
荷の読み出しの開始等を制御するCCD動作制御部15
1、センサ141の各アイランド141a〜141dか
らの出力信号(Vout)に基づいて、電荷蓄積時間
(積分時間)を制御するための積分時間制御部152、
センサ141の各アイランド141a〜141dからの
出力信号(Vout)の増幅を行うアナログ信号処理部
153を具備する。積分時間制御部152は、被写体2
の輝度が高い場合は積分時間を短くし、被写体2の輝度
が低い場合は積分時間を長くして、各アイランド141
a〜141dの積分時間を調節する。
【0029】AFCPU301は、アナログ信号処理部
153からのアナログ出力信号(Vamp)をディジタ
ル信号に変換するA/D変換部310、A/D変換され
たディジタル信号、レンズCPU204からの撮像光学
系201の焦点距離情報、レンズ位置検出部205から
の重心の現在位置情報等を記憶するためのRAM等の記
憶部311、A/D変換された信号に基づいて撮像光学
系201の焦点位置を検出するための焦点検出部31
2、焦点検出部312により検出された撮像光学系20
1の焦点位置、撮像光学系201の焦点距離及び現在位
置情報等から撮像光学系201の焦点位置の補正量(デ
フォーカス量)を演算すると共に、例えば撮像光学系2
01の焦点が被写体2に合っている場合等に表示素子に
合焦信号を出力する補正演算部313、演算された補正
量に基づいてAF駆動ユニット160及びレンズ駆動機
構203を駆動するレンズ駆動制御部314、クロック
発生部150に所定のクロックパルス(CP)を出力
し、動作制御部151に電荷蓄積開始(積分開始)信号
(ICG)及び電荷読み出し開始信号(SHM)を出力
し、アナログ信号処理部153に増幅モードを切り替え
るためのモード切り替え信号(MD)を出力するセンサ
制御部315、レンズ駆動制御部314及びセンサ制御
部315に所定のタイミング信号を出力するタイマ回路
316等を具備する。
【0030】次に、本発明の自動焦点調節装置の一実施
形態における撮像光学系201の移動中における積分重
心位置の演算方法について説明する。
【0031】一般に、撮像光学系201の移動速度は、
例えば図4に示すように、デフォーカス量が0に近づく
につれて段階的に減速され、ほぼ一定の速度で移動して
いる領域A、徐々に(負の)加速度が増加し減速率が一
定でない領域B、(負の)加速度が一定(減速率が一
定)の領域C、徐々に(負の)加速度が減少し減速率が
一定でない領域Dに分類され、この順序を繰り返すこと
により最終的に速度が0になり、停止する。なお、正の
加速度が加えられている場合も同様である。
【0032】撮像光学系201の積分重心位置を演算す
るための方法は、以下に述べるように、状況に応じて最
適な方法を選択するようにしている。第1の方法は、従
来例の第1の方法と同じであり、AFセンサ140のセ
ンサ141の積分開始時点における撮像光学系201の
位置P(s)と、積分終了時点における撮像光学系20
1の位置P(e)の中間点を積分重心位置P(A)とす
る。すなわち、P(A)は以下の式(1)で表される。
第1の方法は、センサ141による積分時間が非常に短
い場合や、図4における領域Aのような撮像光学系20
1の移動速度が一定の場合に有効である。
【0033】
【数1】
【0034】また、第2の方法も、従来例の第2の方法
と同じであり、積分開始後、前回行った焦点位置検出に
おける積分開始時点から積分終了時点までの積分予測時
間の1/2の時間が経過した時点の撮像光学系の位置を
検出し、その位置を積分重心位置P(B)とする。第2
の方法も、センサ141による積分時間が非常に短い場
合や、図4における領域Aのような撮像光学系201の
移動速度が一定の場合に有効である。
【0035】第3の方法は、図5に示すように、センサ
141による積分開始から積分終了まで、一定時間ごと
に撮像光学系201の位置P(i)(i=1〜n)を検
出し、それらの平均値を積分重心位置P(C)とする。
P(C)は以下の式(2)で表される。第3の方法は、
センサ141による積分時間が比較的長く、かつ図4に
おける領域BやDのような撮像光学系201の移動速度
が不規則に変化している場合や、積分時間はそれほど長
くないが撮像光学系201の移動速度が加速中の場合等
に有効である。
【0036】
【数2】
【0037】第4の方法は、図6に示すように、AFセ
ンサ140のセンサ141の積分開始時点における撮像
光学系201の位置P(s)と、積分終了時点における
撮像光学系201の位置P(e)と、前回行った焦点位
置検出における積分時間から予測される今回の積分時間
(積分予測時間)の1/2の時間が経過した時点の撮像
光学系の位置P(B)を用いて、以下の式(3)により
表されたP(D)を積分重心位置とする。第4の方法
は、図4における領域Cのような撮像光学系201の移
動速度の変化がほぼ一定(加速度が一定)の場合や、積
分時間はそれほど長くないが撮像光学系201の移動速
度が減速中の場合等に有効である。
【0038】
【数3】
【0039】次に、撮像光学系201の移動速度の変化
がほぼ一定の場合に、積分重心位置P(D)が上記式
(3)で表される理由を説明する。
【0040】撮像光学系201の速度をV、その積分開
始時点の初速度をVa、加速度を−α、時間tとする
と、V=Va−α・tで表される。速度V=0のとき、
Va=α・tであり、t=Va/αである。積分開始時
点の撮像光学系201の位置を基準として、撮像光学系
201の移動量(相対的な位置)をDVとすると、
【0041】
【数4】
【0042】P(s)は積分開始時点、すなわちt=0
のときの撮像光学系201の位置を表すので、上記撮像
光学系201の移動量DVを表すの式(4)に、t=0
を代入すればよく、P(s)=0となる。
【0043】P(e)は積分終了時点、すなわち積分時
間をTとすると、t=Tのときの撮像光学系201の位
置を表すので、上記撮像光学系201の移動量DVを表
すの式(4)に、t=Tを代入すればよく、P(e)=
T(Va−α・T/2)となる。
【0044】上記第1の方法による積分重心位置P
(A)は、上記式(1)にP(s)及びP(e)の値を
代入すればよく、P(A)=T(Va−α・T/2)/
2となる。
【0045】上記第2の方法による積分重心位置P
(B)は、前回の積分時間Tのちょうど1/2の時間を
経過した時点、t=T/2のときの撮像光学系201の
位置を表すので、上記撮像光学系201の移動量DVを
表す式(4)に、t=T/2を代入すればよく、P
(B)=T(Va−α・T/4)/2となる。
【0046】次に、真の積分重心位置Pを以下の式
(5)に定義する。なお、図6において、撮像光学系2
01の移動量を表す曲線Mを時刻0からTまで積分した
面積と、真の積分重心位置Pを通り取り時間軸に平行な
直線Lを時刻0からTまで積分した面積とが等しくなる
ように、真の積分重心位置Pを定義したものである。
【0047】
【数5】
【0048】ここで、P(B)−P及びP(A)−Pを
それぞれ計算する。
【0049】
【数6】
【0050】上記式(6)及び(7)より、以下のように
式(3)が導かれる。
【0051】
【数7】
【0052】次に、上記4つの方法を適宜使い分けた本
発明の自動焦点調節装置の一実施形態における動作につ
いて図7〜図16に示すフローチャートを参照しつつ説
明する。
【0053】カメラボディ100の電源スイッチ(図示
せず)をオンすると(#1)、AFCPU301は全て
の設定状態をリセットし(#3)、シャッターレリーズ
ボタンがいわゆる半押し状態のときにオンするスイッチ
S1(図示せず)がオンしたか否かを判断する(#
5)。スイッチS1がオンの場合、ユーザーがシャッタ
ーレリーズボタンに指を置き撮影態勢に入っているの
で、AFCPU301は撮像光学系201の焦点位置調
節を開始する。
【0054】AFCPU301は、センサ制御部315
等を制御し、センサ141の第1〜第4アイランド14
1a〜141dの積分(以下、CCD積分と称する)を
行う(#7)。この時、レンズ200の撮像光学系20
1は静止している。次に、AFCPU301は、順に転
送されてくる各アイランド141a〜141dの出力信
号(CCD出力信号)について、それぞれアナログ信号
処理部153による出力信号の増幅を行う(#9)。増
幅された出力信号は、A/D変換部310によりA/D
変換され(#11)、A/D変換されたデータは記憶部
311に記憶される(#13)。
【0055】次に、AFCPU301は、記憶部311
に記憶されているデータを用いて、焦点検出部312に
より撮像光学系201の焦点位置検出を行う(#1
5)。焦点位置が決定すると、そのデータに基づいてデ
フォーカス量を演算する(#17)。演算されたデフォ
ーカス量は、一旦記憶部311に記憶しておく。デフォ
ーカス量を演算すると、AFCPU301は、補正演算
部313により、デフォーカス量及びレンズCPU20
4からの撮像光学系201に焦点距離情報に対応したK
値等を用いて撮像光学系201の移動量DVを演算する
(#19)。
【0056】次に、AFCPU301は、レンズCPU
204を介してレンズ位置検出部205からの撮像光学
系201の位置情報を読み込み(#21)、補正演算部
313等により撮像光学系201が移動中か否かを判断
する(#23)。前述のように、撮像光学系201は静止
状態であるため、演算された移動量DVに基づいてAF
駆動ユニット160、レンズ駆動機構203を駆動し、
撮像光学系201の移動を開始する(#25)。
【0057】撮像光学系201の移動を開始すると、A
FCPU301は、さらにレンズCPU204を介して
レンズ位置検出部205からの撮像光学系201の位置
情報を読み込む(#21)。今回は、#23において撮
像光学系201が移動中であるので、AFCPU301
は、補正演算部313等により撮像光学系201の移動
速度Vが一定か否かを判断する(#27)。撮像光学系
201の移動速度Vが一定でない場合、AFCPU30
1は、AFセンサ140の動作制御部151を介して積
分時間制御部152から読み込んだ前回の積分時間であ
る積分予測時間Txと第1の比較値Taとを比較する
(#29)。第1の比較値Taを、例えば6msとす
る。一般に、被写体の輝度が高い(明るい)場合、積分予
測時間Txは短くなる。
【0058】#27において撮像光学系201の移動速
度Vが一定であると判断した場合及び#29において積
分予測時間Txが第1の比較値Taよりも短いと判断し
た場合、AFCPU301は、第1の方法又は第2の方
法を用いて、移動中の撮像光学系201の焦点位置調節
の補正を行う。積分予測時間Txが第1の比較値Taよ
りも短い場合、AFセンサ140による積分中の撮像光
学系201の移動距離は極めて短いため、撮像光学系2
01の移動速度Vが一定か否かにかかわらず、第1の方
法又は第2の方法により演算した撮像光学系201の積
分重心位置の誤差はわずかである。詳細は後述する。
【0059】#29において積分予測時間Txが第1の
比較値Taよりも長いと判断した場合、AFCPU30
1は、積分予測時間Txと第2の比較値Tbとを比較す
る(#31)。第2の比較値Tbを、例えば20msと
する。積分予測時間Txが第1の比較値Taと第2の比
較値Tbとの間にある場合、AFセンサ140による積
分中の撮像光学系201の移動距離は比較的短いため、
撮像光学系201の移動速度Vの変化(すなわち加速度
u)を一定と近似しても誤差は少ない。そこで、#31
において積分予測時間Txが第2の比較値Tbよりも短
いと判断した場合、AFCPU301は、第4の方法を
用いて移動中の撮像光学系201の焦点位置調節の補正
を行う。詳細は後述する。
【0060】一方、#31において積分予測時間Txが
第2の比較値Tbよりも長いと判断した場合、AFCP
U301は、積分予測時間Txと第3の比較値Tcとを
比較する(#33)。第3の比較値Tcを、例えば10
0msとする。積分予測時間Txが第3の比較値Tcよ
りも長い場合、AFセンサ140による積分中の撮像光
学系201の移動距離は長く、撮像光学系201の移動
速度Vは加速、一定、減速を組み合わせた複雑な変化を
していると考えられる。従って、AFCPU301は、
第3の方法を用いて移動中の撮像光学系201の焦点位
置調節の補正を行う。詳細は後述する。
【0061】#33において積分予測時間Txが第3の
比較値Tcよりも短いと判断した場合、AFCPU30
1は、撮像光学系201の移動速度Vが減速中か否かを
判断する(#35)。撮像光学系201の移動速度Vが減
速中でない場合、加速度はモータの出力や撮像光学系2
01の質量等により決定され、必ずしも一定とみなすこ
とはできないので、AFCPU301は、第3の方法を
用いて移動中の撮像光学系201の焦点位置調節の補正
を行う。一方、撮像光学系201の移動速度Vが減速中
の場合、レンズ駆動機構203によるブレーキが作用し
ていると考えられ、(負の)加速度を一定とみなすことが
できるので、AFCPU301は、第4の方法を用いて
移動中の撮像光学系201の焦点位置調節の補正を行
う。
【0062】(第1の方法)#27において撮像光学系2
01の移動速度Vが一定であると判断した場合及び#2
9において積分予測時間Txが第1の比較値Taよりも
短いと判断した場合における、第1の方法による移動中
の撮像光学系201の焦点位置調節の補正について説明
する。
【0063】AFCPU301は、センサ制御部315
等を制御し、センサ141の第1〜第4アイランド14
1a〜141dの再積分を開始する(#101)。今回
は、レンズ200の撮像光学系201は移動中である。
これと並行して、AFCPU301は、レンズCPU2
04を介してレンズ位置検出部205からの撮像光学系
201の位置情報を読み込み(#103)、その位置を
積分開始時点における撮像光学系201の位置P(s)
として記憶部311に記憶する(#105)。さらに、
センサ141の第1〜第4アイランド141a〜141
dの再積分終了を待って(#107)、AFCPU30
1は、撮像光学系201の位置情報を読み込み(#10
9)、その位置を積分終了時点における撮像光学系20
1の位置P(e)として記憶部311に記憶する(#1
11)。
【0064】次に、AFCPU301は、CCD出力信
号をアナログ信号処理部153により増幅する(#11
3)と共に、A/D変換部310によりA/D変換し
(#115)、A/D変換されたデータは記憶部311
に記憶する(#117)。さらに、AFCPU301
は、記憶部311に記憶されているデータを用いて、焦
点検出部312により撮像光学系201の焦点位置検出
を行い(#119)、そのデータに基づいてデフォーカ
ス量を演算する(#121)。これと並行して、記憶部
311に記憶しておいたP(s)及びP(e)のデータ
を用いて、上記式(1)により撮像光学系201の重心
位置P(A)を演算する(#123)。
【0065】さらに、AFCPU301は、演算終了時
点における撮像光学系201の現在位置情報P(p)を
読み込み(#125)、現在位置P(p)と積分重心位
置P(A)との差に基づいてデフォーカス量を補正し
(#127)、補正したデフォーカス量及びK値等を用
いて撮像光学系201の実移動量DRを演算する(#1
29)。
【0066】さらに、AFCPU301は、実移動量D
R又は補正したデフォーカス量が0か否かを判断し(#
131)、実移動量DRが0でない場合は#27に戻っ
て実移動量DRを用いて撮像光学系201の移動を続行
するとともに、上記フローを再度実行する。一方、実移
動量DRが0の場合、撮像光学系201の焦点位置が目
標である被写体に一致したことを表しているので、AF
CPU301はレンズ駆動機構302等を制御して撮像
光学系201の移動を停止し(#133)、焦点位置調
節を終了する。
【0067】(第2の方法)#27において撮像光学系2
01の移動速度Vが一定であると判断した場合及び#2
9において積分予測時間Txが第1の比較値Taよりも
短いと判断した場合における、第2の方法による移動中
の撮像光学系201の焦点位置調節の補正について説明
する。
【0068】AFCPU301は、記憶部311に記憶
されている前回積分時間を次回の積分予測時間Txとし
て読み込み(#201)、センサ制御部315等を制御
し、センサ141の第1〜第4アイランド141a〜1
41dの再積分を開始する(#203)。次に、AFC
PU301は、再積分開始から積分予測時間Tの1/2
の時間(Tx/2)が経過したか否かを判断し(#20
5)、時間Tx/2経過した時点で撮像光学系201の
位置情報を読み込み(#207)、その時の位置をP
(B)として記憶部311に記憶する(#209)。
【0069】さらに、AFCPU301は、センサ14
1の第1〜第4アイランド141a〜141dの再積分
終了を待ち(#211)、CCD出力信号をアナログ信
号処理部153により増幅する(#213)と共に、A
/D変換部310によりA/D変換し(#215)、A
/D変換されたデータは記憶部311に記憶する(#2
17)。さらに、AFCPU301は、記憶部311に
記憶されているデータを用いて、焦点検出部312によ
り撮像光学系201の焦点位置検出を行い(#21
9)、そのデータに基づいてデフォーカス量を演算する
(#221)。なお、第2の方法における積分重心位置
は、積分開始から時間Tx/2経過した時点における撮
像光学系201の重心位置P(B)を用いるので、積分
重心位置決定のための演算は不要である。
【0070】さらに、AFCPU301は、演算終了時
点における撮像光学系201の現在位置情報P(p)を
読み込み(#223)、現在位置P(p)と積分重心位
置P(B)との差に基づいてデフォーカス量を補正し
(#225)、補正したデフォーカス量及びK値等を用
いて撮像光学系201の実移動量DRを演算する(#2
27)。
【0071】さらに、AFCPU301は、実移動量D
R又は補正したデフォーカス量が0か否かを判断し(#
229)、実移動量DRが0でない場合は#27に戻っ
て実移動量DRを用いて撮像光学系201の移動を続行
するとともに、上記フローを再度実行する。一方、実移
動量DRが0の場合、撮像光学系201の焦点位置が目
標である被写体に一致したことを表しているので、AF
CPU301はレンズ駆動機構302等を制御して撮像
光学系201の移動を停止し(#231)、焦点位置調
節を終了する。
【0072】(第3の方法)#33において積分予測時間
Txが第3の比較値Tcよりも長い場合及び#35にお
いて撮像光学系201の移動速度Vが減速中でないと判
断した場合における、第3の方法による移動中の撮像光
学系201の焦点位置調節の補正について説明する。
【0073】AFCPU301は、センサ制御部315
等を制御し、センサ141の第1〜第4アイランド14
1a〜141dの再積分を開始する(#301)。これ
と並行して、AFCPU301は、レンズCPU204
を介してレンズ位置検出部205からの撮像光学系20
1の位置情報を読み込み(#303)、その位置を積分
開始時点における撮像光学系201の位置P(s)とし
て記憶部311に記憶する(#305)。
【0074】さらに、AFCPU301は、所定時間Δ
tごとのサンプリングを行うために、カウンタを設定
し、同時にタイマーによる計時を開始する(#30
9)。AFCPU301は、所定時間Δtが経過したか
否かを判断し(#311)、所定時間Δt経過時点の撮
像光学系201の位置情報を読み込み(#313)、そ
の時の位置をP(1)として記憶部311に記憶する
(#315)。さらに、AFCPU301は、センサ1
41による積分(CCD積分)が終了したか否かを判断
し(#317)、CCD積分が終了していない場合はカ
ウンタの計数値を1つ進めて(#319)、#311〜
#319の手順を繰り返す。
【0075】#317において、CCD積分が終了する
と、AFCPU301は、その時のカウント数を上記式
(2)におけるnとして記憶し(#321)、さらにCC
D積分終了時点における撮像光学系201の位置情報を
読み込み(#323)、その位置を積分終了時点におけ
る撮像光学系201の位置P(e)として記憶部311
に記憶する(#325)。
【0076】次に、AFCPU301は、CCD出力信
号をアナログ信号処理部153により増幅する(#32
7)と共に、A/D変換部310によりA/D変換し
(#329)、A/D変換されたデータは記憶部311
に記憶する(#331)。さらに、AFCPU301
は、記憶部311に記憶されているデータを用いて、焦
点検出部312により撮像光学系201の焦点位置検出
を行い(#333)、そのデータに基づいてデフォーカ
ス量を演算する(#335)。これと並行して、記憶部
311に記憶しておいたP(i)(i=1〜n)、P
(s)及びP(e)のデータを用いて、上記式(2)に
より撮像光学系201の重心位置P(C)を演算する
(#337)。
【0077】さらに、AFCPU301は、演算終了時
点における撮像光学系201の現在位置情報P(p)を
読み込み(#339)、現在位置P(p)と積分重心位
置P(A)との差に基づいてデフォーカス量を補正し
(#341)、補正したデフォーカス量及びK値等を用
いて撮像光学系201の実移動量DRを演算する(#3
43)。
【0078】さらに、AFCPU301は、実移動量D
R又は補正したデフォーカス量が0か否かを判断し(#
345)、実移動量DRが0でない場合は#27に戻っ
て実移動量DRを用いて撮像光学系201の移動を続行
するとともに、上記フローを再度実行する。一方、実移
動量DRが0の場合、撮像光学系201の焦点位置が目
標である被写体に一致したことを表しているので、AF
CPU301はレンズ駆動機構302等を制御して撮像
光学系201の移動を停止し(#347)、焦点位置調
節を終了する。
【0079】なお、上記第3の方法の説明では、所定時
間Δtを固定し、CCD積分時間に応じてサンプリング
数が変わるように構成したが、サンプリング数nを固定
し、積分予測時間Txをnで割り算して所定時間Δtを
求めるように構成しても良い。
【0080】(第4の方法)#31において積分予測時間
Txが第2の比較値Tbよりも短い場合及び#35にお
いて撮像光学系201の移動速度Vが減速中であると判
断した場合における、第4の方法による移動中の撮像光
学系201の焦点位置調節の補正について説明する。
【0081】AFCPU301は、記憶部311に記憶
されている前回積分時間を次回の積分予測時間Txとし
て読み込み(#401)、センサ制御部315等を制御
し、センサ141の第1〜第4アイランド141a〜1
41dの再積分を開始する(#403)。これと並行し
て、AFCPU301は、レンズCPU204を介して
レンズ位置検出部205からの撮像光学系201の位置
情報を読み込み(#405)、その位置を積分開始時点
における撮像光学系201の位置P(s)として記憶部
311に記憶する(#407)。
【0082】次に、AFCPU301は、再積分開始か
ら積分予測時間Txの1/2の時間(Tx/2)が経過
したか否かを判断し(#409)、時間Tx/2経過し
た時点で撮像光学系201の位置情報を読み込み(#4
11)、その時の位置をP(B)として記憶部311に
記憶する(#413)。
【0083】さらに、AFCPU301は、センサ14
1の第1〜第4アイランド141a〜141dの再積分
終了を待ち(#415)、撮像光学系201の位置情報
を読み込み(#417)、その位置を積分終了時点にお
ける撮像光学系201の位置P(e)として記憶部31
1に記憶する(#419)。
【0084】さらに、AFCPU301は、CCD出力
信号をアナログ信号処理部153により増幅する(#4
21)と共に、A/D変換部310によりA/D変換し
(#423)、A/D変換されたデータは記憶部311
に記憶する(#425)。さらに、AFCPU301
は、記憶部311に記憶されているデータを用いて、焦
点検出部312により撮像光学系201の焦点位置検出
を行い(#427)、そのデータに基づいてデフォーカ
ス量を演算する(#429)。これと並行して、AFC
PU301は、記憶部311に記憶しておいたP
(s)、P(e)及びP(B)のデータを用いて、上記
式(3)により撮像光学系201の重心位置P(D)を
演算する(#431)。
【0085】さらに、AFCPU301は、演算終了時
点における撮像光学系201の現在位置情報P(p)を
読み込み(#433)、現在位置P(p)と積分重心位
置P(B)との差に基づいてデフォーカス量を補正し
(#435)、補正したデフォーカス量及びK値等を用
いて撮像光学系201の実移動量DRを演算する(#4
37)。
【0086】さらに、AFCPU301は、実移動量D
R又は補正したデフォーカス量が0か否かを判断し(#
439)、実移動量DRが0でない場合は#27に戻っ
て実移動量DRを用いて撮像光学系201の移動を続行
するとともに、上記フローを再度実行する。一方、実移
動量DRが0の場合、撮像光学系201の焦点位置が目
標である被写体に一致したことを表しているので、AF
CPU301はレンズ駆動機構302等を制御して撮像
光学系201の移動を停止し(#441)、焦点位置調
節を終了する。
【0087】なお、上記実施形態では、図1に示すよう
なAF駆動ユニット160がカメラボディ100側に設
けられ、出力軸161を介してレンズ200側に設けら
れたレンズ駆動機構203に駆動力を伝達する構成を有
するAF一眼レフカメラに応用した例を示したが、図1
7に示すように、レンズ200側にAF駆動ユニット1
60とレンズ駆動機構203を一体化したユニット21
0を設けるように構成しても同様の効果が得られる。
【0088】
【発明の効果】以上のように、本発明の自動焦点調節装
置は、撮像手段と、撮像光学系の位置情報を検出する位
置検出手段と、撮像手段からの出力と検出された撮像光
学系の位置情報により撮像光学系を合焦位置へ駆動する
駆動手段とを有し、位置検出手段は、撮像手段による撮
像の開始時と終了時及び撮像動作中の所定の時点におけ
る撮像光学系の位置を検出し、検出された複数の位置情
報より撮像光学系の駆動に使用される位置情報を算出す
るので、焦点位置を検出した時点における撮像光学系の
位置の演算に際し、従来の第1の方法又は第2の方法と
異なり、撮像光学系の移動開始時点及び終了時点と、撮
像光学系の移動中の所定の時点のそれぞれにおける少な
くとも3つの撮像光学系の位置情報を用いることができ
る。その結果、撮像光学系の移動速度が一定でない場合
であっても、演算された撮像光学系の焦点位置検出時点
位置(積分重心位置)は真の積分重心位置に近く、撮像光
学系の移動量(実移動量)の誤差を抑制することができ
る。また、この動作を繰り返すことにより、撮像光学系
を停止することなく、撮像光学系の焦点の位置を目標で
ある被写体に一致させることができる。
【0089】また、所定の時点として、撮像手段の撮像
開始から所定時間を経過するごとの各時点を用いること
により、撮像光学系の基準点位置を多数サンプリングす
ることができ、撮像光学系の移動速度の変化が複雑な場
合であっても、撮像光学系の移動を精度良く再現するこ
とができる。
【0090】または、所定の時間として、撮像手段の撮
像開始から前回の撮像に要した時間から予測される撮像
時間の1/2を経過した時点を用いることにより、撮像
光学系の移動速度の変化が比較的単純な場合に、演算に
用いるサンプル数を少なくすることができ、簡単かつ迅
速に撮像光学系の基準点位置を精度良く演算することが
できる。
【0091】また、撮像光学系の移動速度の状態の変化
又は撮像光学系の前回の焦点位置検出に要した時間に応
じて、所定の時点として、撮像開始から所定時間を経過
するごとの各時点と、撮像光学系の焦点位置検出開始か
ら前回の撮像に要した時間から予測される撮像時間の1
/2を経過した時点のいずれかを選択することにより、
上記撮像光学系の移動速度の変化が複雑な場合及び比較
的単純な場合のいずれの場合にも対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動焦点調節装置の一実施形態を用
いた、いわゆるAF一眼レフカメラの一構成例を示す図
である。
【図2】 本発明の一実施形態におけるAFセンサモジ
ュールの一構成例を示す斜視図である。
【図3】 本発明の一実施形態の主要部の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】 本発明の一実施形態における撮像光学系の移
動速度の変化の一例を示す図である。
【図5】 本発明の一実施形態における撮像光学系の積
分重心位置を演算するための第3の方法を示す図であ
る。
【図6】 本発明の一実施形態における撮像光学系の積
分重心位置を演算するための第4の方法を示す図であ
る。
【図7】 本発明の一実施形態における撮像光学系の焦
点位置調節動作を示すフローチャートである。
【図8】 上記フローチャートの続きを示す図である。
【図9】 上記フローチャートの続きを示す図である。
【図10】 上記フローチャートの続きを示す図であ
る。
【図11】 上記フローチャートの続きを示す図であ
る。
【図12】 上記フローチャートの続きを示す図であ
る。
【図13】 上記フローチャートの続きを示す図であ
る。
【図14】 上記フローチャートの続きを示す図であ
る。
【図15】 上記フローチャートの続きを示す図であ
る。
【図16】 上記フローチャートの続きを示す図であ
る。
【図17】 本発明の自動焦点調節装置の一実施形態を
用いた、いわゆるAF一眼レフカメラの他の構成例を示
す図である。
【図18】 従来の自動焦点調節装置における撮像光学
系の積分重心位置を演算するための第1及び第2の方法
を示す図である。
【符号の説明】
1 :フィルム面 2 :被写体 100 :カメラボディ 140 :AFセンサモジュール 141 :センサ 160 :AF駆動ユニット 200 :レンズ 201 :撮像光学系 202 :鏡胴 203 :レンズ駆動機構 204 :レンズCPU 205 :レンズ位置検出機構 301 :AFCPU
フロントページの続き (72)発明者 神下 浩範 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 長畑 純子 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段と、 撮像光学系の位置情報を検出する位置検出手段と、 撮像手段からの出力と前記検出された撮像光学系の位置
    情報により前記撮像光学系を合焦位置へ駆動する駆動手
    段とを有し、 前記位置検出手段は、前記撮像手段による撮像の開始時
    と終了時及び撮像動作中の所定の時点における前記撮像
    光学系の位置を検出し、 前記検出された複数の位置情報より前記撮像光学系の駆
    動に使用される位置情報を算出することを特徴とする自
    動焦点調節装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の時点は、前記撮像手段の撮像
    開始から所定時間を経過するごとの各時点であることを
    特徴とする請求項1記載の自動焦点調節装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の時点は、前記撮像手段の撮像
    開始から前回の撮像に要した時間から予測される撮像時
    間の1/2を経過した時点であることを特徴とする請求
    項1記載の自動焦点調節装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像光学系の移動速度の状態の変化
    に応じて、前記所定の時点として、前記撮像開始から所
    定時間を経過するごとの各時点と、前記撮像開始から前
    回の撮像に要した時間から予測される撮像時間の1/2
    を経過した時点のいずれかを選択することを特徴とする
    請求項1記載の自動焦点調節装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像光学系の前回の撮像に要した時
    間に応じて、前記所定の時点として、前記撮像開始から
    所定時間を経過するごとの各時点と、前記撮像開始から
    前回の撮像に要した時間から予測される撮像時間の1/
    2を経過した時点のいずれかを選択することを特徴とす
    る請求項1記載の自動焦点調節装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005173267A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Canon Inc 焦点調節装置、光学機器および撮像装置
CN104503188A (zh) * 2014-12-31 2015-04-08 信利光电股份有限公司 一种自动对焦模组以及移动设备
CN104503189A (zh) * 2014-12-31 2015-04-08 信利光电股份有限公司 一种自动对焦方法

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CN104503188A (zh) * 2014-12-31 2015-04-08 信利光电股份有限公司 一种自动对焦模组以及移动设备
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