JPH0843345A - 小型酸素電極 - Google Patents
小型酸素電極Info
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- JPH0843345A JPH0843345A JP6176893A JP17689394A JPH0843345A JP H0843345 A JPH0843345 A JP H0843345A JP 6176893 A JP6176893 A JP 6176893A JP 17689394 A JP17689394 A JP 17689394A JP H0843345 A JPH0843345 A JP H0843345A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、小型酸素電極に関し、長時間の動
作安定性を向上させることを目的とする。 【構成】 絶縁性基板上に、水分導入により電解液とな
る電解質含有体と、電解質含有体で相互に接続された1
組の電極と、電解質含有体を被覆したガス透過膜とを有
し、1組の電極として電解液中の酸素の還元反応が起こ
るカソードとこれに対向するアノードとを含む小型酸素
電極において、電解質含有体が、電解質を含まずカソー
ドに接続した第1層と電解質を含みカソードに接続しな
い第2層とが相互に接続して成り、且つこの相互接続
は、水分導入期間とそれに引き続く保持期間中に電解質
が第2層から第1層へ拡散して単一の電解液層を形成す
るようになされているように構成する。
作安定性を向上させることを目的とする。 【構成】 絶縁性基板上に、水分導入により電解液とな
る電解質含有体と、電解質含有体で相互に接続された1
組の電極と、電解質含有体を被覆したガス透過膜とを有
し、1組の電極として電解液中の酸素の還元反応が起こ
るカソードとこれに対向するアノードとを含む小型酸素
電極において、電解質含有体が、電解質を含まずカソー
ドに接続した第1層と電解質を含みカソードに接続しな
い第2層とが相互に接続して成り、且つこの相互接続
は、水分導入期間とそれに引き続く保持期間中に電解質
が第2層から第1層へ拡散して単一の電解液層を形成す
るようになされているように構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低価格で大量生産に適
した小型酸素電極の構造の改良に関する。小型酸素電極
は、いろいろな分野において酸素濃度の測定に用いられ
る。例えば、水質保全の見地から水中の生化学的酸素要
求量(BOD)の測定が行われているが、このBODの
測定器として小型酸素電極が用られる。また、醗酵工業
においては、効率良く醗酵を進めるために醗酵槽中の溶
存酸素濃度の調整が必要であり、この測定器として小型
酸素電極が用いられる。更にまた、小型酸素電極は酵素
を固定してバイオセンサとし、糖やアルコールなどの濃
度測定にも用いられる。例えば、グルコースはグルコー
スオキシダーゼという酵素を触媒として溶存酸素と反応
し酸化されてグルコノラクトンになるが、これにより酸
素電極セルの中に拡散してくる溶存酸素が減ることを利
用して、溶存酸素の消費量からグルコース濃度を測定す
ることができる。
した小型酸素電極の構造の改良に関する。小型酸素電極
は、いろいろな分野において酸素濃度の測定に用いられ
る。例えば、水質保全の見地から水中の生化学的酸素要
求量(BOD)の測定が行われているが、このBODの
測定器として小型酸素電極が用られる。また、醗酵工業
においては、効率良く醗酵を進めるために醗酵槽中の溶
存酸素濃度の調整が必要であり、この測定器として小型
酸素電極が用いられる。更にまた、小型酸素電極は酵素
を固定してバイオセンサとし、糖やアルコールなどの濃
度測定にも用いられる。例えば、グルコースはグルコー
スオキシダーゼという酵素を触媒として溶存酸素と反応
し酸化されてグルコノラクトンになるが、これにより酸
素電極セルの中に拡散してくる溶存酸素が減ることを利
用して、溶存酸素の消費量からグルコース濃度を測定す
ることができる。
【0002】このように小型酸素電極は、環境計測、醗
酵工業、臨床医療などの各種の分野で用いられている。
特に、医療分野において糖尿病患者用グルコースセンサ
などの用途においては、小型であると共に使い捨て可能
な低価格であるため非常に利用価値が高い。
酵工業、臨床医療などの各種の分野で用いられている。
特に、医療分野において糖尿病患者用グルコースセンサ
などの用途においては、小型であると共に使い捨て可能
な低価格であるため非常に利用価値が高い。
【0003】
【従来の技術】酸素電極としては、旧来からガラス製あ
るいは塩ビ製のクラーク型のものがあったが、小型化が
できず大量生産にも適さなかった。そこで本発明者ら
は、リソグラフィー技術および異方性エッチング技術を
利用した新しいタイプの小型酸素電極を開発した(特開
昭63−238548:特公平6−1254)。この小
型酸素電極は、シリコン基板上に異方性エッチングによ
り窪みを形成し、この窪みの底に絶縁膜を介して2本の
電極を形成した後、穴の内部に電解質含有体を収容し、
最後に穴の上面をガス透過性膜で覆ったものである。本
発明者らは更に、スクリーン印刷により必要箇所にのみ
電解質含有体とガス透過性膜を形成する技術も開発した
(特開平5−87766)。この小型酸素電極は小型で
特性のばらつきが少ない上、一括して大量生産できるた
め低価格である。
るいは塩ビ製のクラーク型のものがあったが、小型化が
できず大量生産にも適さなかった。そこで本発明者ら
は、リソグラフィー技術および異方性エッチング技術を
利用した新しいタイプの小型酸素電極を開発した(特開
昭63−238548:特公平6−1254)。この小
型酸素電極は、シリコン基板上に異方性エッチングによ
り窪みを形成し、この窪みの底に絶縁膜を介して2本の
電極を形成した後、穴の内部に電解質含有体を収容し、
最後に穴の上面をガス透過性膜で覆ったものである。本
発明者らは更に、スクリーン印刷により必要箇所にのみ
電解質含有体とガス透過性膜を形成する技術も開発した
(特開平5−87766)。この小型酸素電極は小型で
特性のばらつきが少ない上、一括して大量生産できるた
め低価格である。
【0004】図1に上記従来の小型酸素電極を平面図で
示す。図1(A)に示した小型酸素電極1は図1(B)
に示したシリコンウェハ13上に多数を一括して形成し
てからチップ毎に切り離したものである。シリコンウェ
ハ13の両面にシリコン酸化膜21を形成した絶縁性基
板上に、カソード2とアノード3が形成されており、水
分導入により電解液となる電解質含有体4で相互に接続
されている。カソード2およびアノード3は、最上層が
銀膜からなる金属膜をエッチングによりパターニングし
て形成したものであり、それぞれ同じ金属膜から成る外
部接続端子(パッド)7および8と、リード部2Aおよ
び3Aと、実質的な電極部分2および3とから成る。パ
ッド領域12以外はフォトレジスト等から成る疎水性膜
10で覆われている。但し、疎水性膜10には開口5お
よび6が開いていて、これらを介してそれぞれカソード
2およびアノード3が電解質含有体4と接続している。
カソード2が電解質含有体4と接続している開口5の領
域が、実質的な酸素感応部として作用する。図示はして
いないが、図1(A)のパッド領域12以外の部分は、
ガス透過性膜で被覆されている。
示す。図1(A)に示した小型酸素電極1は図1(B)
に示したシリコンウェハ13上に多数を一括して形成し
てからチップ毎に切り離したものである。シリコンウェ
ハ13の両面にシリコン酸化膜21を形成した絶縁性基
板上に、カソード2とアノード3が形成されており、水
分導入により電解液となる電解質含有体4で相互に接続
されている。カソード2およびアノード3は、最上層が
銀膜からなる金属膜をエッチングによりパターニングし
て形成したものであり、それぞれ同じ金属膜から成る外
部接続端子(パッド)7および8と、リード部2Aおよ
び3Aと、実質的な電極部分2および3とから成る。パ
ッド領域12以外はフォトレジスト等から成る疎水性膜
10で覆われている。但し、疎水性膜10には開口5お
よび6が開いていて、これらを介してそれぞれカソード
2およびアノード3が電解質含有体4と接続している。
カソード2が電解質含有体4と接続している開口5の領
域が、実質的な酸素感応部として作用する。図示はして
いないが、図1(A)のパッド領域12以外の部分は、
ガス透過性膜で被覆されている。
【0005】図1に示した小型酸素電極は、カソードお
よびアノードに対して負の一定電圧を印加して使用す
る。この状態にして感応部を緩衝液中に浸漬しておく
と、溶存酸素はガス透過性膜を透過して作用極(カソー
ド)に到達しそこで還元される。この還元反応により発
生する電流値を測定し、これを指標として溶存酸素濃度
を知ることができる。
よびアノードに対して負の一定電圧を印加して使用す
る。この状態にして感応部を緩衝液中に浸漬しておく
と、溶存酸素はガス透過性膜を透過して作用極(カソー
ド)に到達しそこで還元される。この還元反応により発
生する電流値を測定し、これを指標として溶存酸素濃度
を知ることができる。
【0006】このタイプの小型酸素電極として更に、本
発明者らは、実際の工場生産により適し且つより高性能
化するために、異方性エッチング技術に更に陽極接合技
術を組み合わせたものも開発した(特開平4−1254
62)。上記の小型酸素電極の製造はいずれも、シリコ
ン基板やガラス基板を材料としてリソグラフィー技術を
用いるため、設備等最良の条件が整い、年間数千万チッ
プ程度の需要があったとしても、試験紙程度の1個10
0円以下の低価格にすることはできない。そこで本発明
者らは、更に低価格化するために、プラスチック基板を
用い、電解液を紙に滲み込ませ、ガス透過性膜を感応部
に接着した小型酸素電極も開発した(特開平6−345
96)。
発明者らは、実際の工場生産により適し且つより高性能
化するために、異方性エッチング技術に更に陽極接合技
術を組み合わせたものも開発した(特開平4−1254
62)。上記の小型酸素電極の製造はいずれも、シリコ
ン基板やガラス基板を材料としてリソグラフィー技術を
用いるため、設備等最良の条件が整い、年間数千万チッ
プ程度の需要があったとしても、試験紙程度の1個10
0円以下の低価格にすることはできない。そこで本発明
者らは、更に低価格化するために、プラスチック基板を
用い、電解液を紙に滲み込ませ、ガス透過性膜を感応部
に接着した小型酸素電極も開発した(特開平6−345
96)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の小型酸素電
極はいずれも、旧来のクラーク型酸素電極に比べて小型
且つ安価であるが、長時間連続使用時の安定性が不十分
であった。例えば、空気飽和させた水溶液中に小型酸素
電極感応部を浸して長時間連続作動させた場合、酸素濃
度一定の条件下では測定電流値も一定になるはずである
のに、測定電流値が連続的に上昇し続けたり、大きく揺
らいだりするという問題があった。
極はいずれも、旧来のクラーク型酸素電極に比べて小型
且つ安価であるが、長時間連続使用時の安定性が不十分
であった。例えば、空気飽和させた水溶液中に小型酸素
電極感応部を浸して長時間連続作動させた場合、酸素濃
度一定の条件下では測定電流値も一定になるはずである
のに、測定電流値が連続的に上昇し続けたり、大きく揺
らいだりするという問題があった。
【0008】本発明は、長時間連続作動時の安定性を高
めた小型酸素電極を提供することを目的とする。
めた小型酸素電極を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の小型酸素電極は、絶縁性基板上に、水分
導入により電解液となる電解質含有体と、該電解質含有
体で相互に接続された1組の電極と、該電解質含有体を
被覆したガス透過膜とを有し、該1組の電極として該電
解液中の酸素の還元反応が起こるカソードとこれに対向
するアノードとを含む小型酸素電極において、該電解質
含有体が、電解質を含まず該カソードに接続した第1層
と電解質を含み該カソードに接続しない第2層とが相互
に接続して成り、且つこの相互接続は、水分導入期間と
それに引き続く保持期間中に該電解質が該第2層から該
第1層へ拡散して単一の電解液層を形成するようになさ
れていることを特徴とする。
めに、本発明の小型酸素電極は、絶縁性基板上に、水分
導入により電解液となる電解質含有体と、該電解質含有
体で相互に接続された1組の電極と、該電解質含有体を
被覆したガス透過膜とを有し、該1組の電極として該電
解液中の酸素の還元反応が起こるカソードとこれに対向
するアノードとを含む小型酸素電極において、該電解質
含有体が、電解質を含まず該カソードに接続した第1層
と電解質を含み該カソードに接続しない第2層とが相互
に接続して成り、且つこの相互接続は、水分導入期間と
それに引き続く保持期間中に該電解質が該第2層から該
第1層へ拡散して単一の電解液層を形成するようになさ
れていることを特徴とする。
【0010】
【作用】カソードでの酸素の還元反応は大きく分けて2
段階の反応から成る。第1段階で酸素は一旦、中間生成
物としての過酸化水素に2電子還元され、次に第2段階
で過酸化水素からOH- へと2電子還元される。それぞ
れの反応の進行状況はカソードに用いる金属により異な
るが、その表面状態(劣化の程度、汚れ具合)によって
も異なる。このような微小なセンサには、銀/ハロゲン
化銀電極(特に銀/塩化銀電極)が参照極(アノード)
として有利に用いられるが、使用中に塩化銀が溶解し、
カソード上で還元されて銀になる。そのため、使用中も
カソード表面の状態を一定に維持するため、カソードに
は前記のように銀が用いられるが、銀カソードは表面が
特に劣化しやすい。製作および取扱で劣化が起きると、
測定中に中間生成物が多量に残留し、測定値の安定性を
損なう。
段階の反応から成る。第1段階で酸素は一旦、中間生成
物としての過酸化水素に2電子還元され、次に第2段階
で過酸化水素からOH- へと2電子還元される。それぞ
れの反応の進行状況はカソードに用いる金属により異な
るが、その表面状態(劣化の程度、汚れ具合)によって
も異なる。このような微小なセンサには、銀/ハロゲン
化銀電極(特に銀/塩化銀電極)が参照極(アノード)
として有利に用いられるが、使用中に塩化銀が溶解し、
カソード上で還元されて銀になる。そのため、使用中も
カソード表面の状態を一定に維持するため、カソードに
は前記のように銀が用いられるが、銀カソードは表面が
特に劣化しやすい。製作および取扱で劣化が起きると、
測定中に中間生成物が多量に残留し、測定値の安定性を
損なう。
【0011】本発明者は小型酸素電極の長時間安定性を
損なう原因の一つがカソードの劣化にあることを見出し
た。更に、この劣化の原因の一つが作製工程にあること
をも見出した。すなわち、図1(A)のように銀カソー
ド2に電解質含有体4を接触させた状態で、ガス透過性
膜(図示せず)を被覆する。このガス透過性膜は後に詳
述するようにフォトレジスト層を含むため、そのプリベ
ークおよびポストベークがそれぞれ例えば80℃および
150℃のような温度で行われる。本発明者は、このベ
ーキング中に電解質含有体4中の電解質が銀カソード2
と反応して劣化させることを見出した。
損なう原因の一つがカソードの劣化にあることを見出し
た。更に、この劣化の原因の一つが作製工程にあること
をも見出した。すなわち、図1(A)のように銀カソー
ド2に電解質含有体4を接触させた状態で、ガス透過性
膜(図示せず)を被覆する。このガス透過性膜は後に詳
述するようにフォトレジスト層を含むため、そのプリベ
ークおよびポストベークがそれぞれ例えば80℃および
150℃のような温度で行われる。本発明者は、このベ
ーキング中に電解質含有体4中の電解質が銀カソード2
と反応して劣化させることを見出した。
【0012】更に、本発明者は小型酸素電極を使用する
際の電解質含有体への水分導入処理もカソード劣化の原
因であることを見出した。すなわち、小型酸素電極を作
動状態にするには、電解質含有体に水分を導入して電解
液にする必要がある。通常この水分導入は、沸騰水中で
煮沸するか、120℃程度の高温水蒸気に晒すことによ
り行われ、1時間程度を要する。この水分導入期間中に
電解質含有体中の電解質が銀カソードと反応して劣化さ
せる。
際の電解質含有体への水分導入処理もカソード劣化の原
因であることを見出した。すなわち、小型酸素電極を作
動状態にするには、電解質含有体に水分を導入して電解
液にする必要がある。通常この水分導入は、沸騰水中で
煮沸するか、120℃程度の高温水蒸気に晒すことによ
り行われ、1時間程度を要する。この水分導入期間中に
電解質含有体中の電解質が銀カソードと反応して劣化さ
せる。
【0013】本発明の小型酸素電極は、電解質含有体
が、電解質を含まずカソードに接続した第1層と電解質
を含みカソードに接続しない第2層とが相互に接続して
成り、且つこの相互接続は、水分導入期間とそれに引き
続く保持期間中に該電解質が該第2層から該第1層へ拡
散して単一の電解液層を形成するようになされているの
で、作製工程中も水分導入期間中も電解質によるカソー
ドの劣化を生ずることがない。
が、電解質を含まずカソードに接続した第1層と電解質
を含みカソードに接続しない第2層とが相互に接続して
成り、且つこの相互接続は、水分導入期間とそれに引き
続く保持期間中に該電解質が該第2層から該第1層へ拡
散して単一の電解液層を形成するようになされているの
で、作製工程中も水分導入期間中も電解質によるカソー
ドの劣化を生ずることがない。
【0014】以下に、実施例により本発明を更に詳細に
説明する。
説明する。
【0015】
【実施例】図2(A)および図2(B)に、本発明の小
型酸素電極の構造例(A)を従来の構造(B)と対比し
て示す。いずれも、図1(A)の線II−IIに対応する断
面を示したものである。従来は、図2(B)に示したよ
うに、電解質含有体4は単一層であった。
型酸素電極の構造例(A)を従来の構造(B)と対比し
て示す。いずれも、図1(A)の線II−IIに対応する断
面を示したものである。従来は、図2(B)に示したよ
うに、電解質含有体4は単一層であった。
【0016】これに対して、図2(A)に示した本発明
の小型酸素電極においては、カソード2とアノード3と
を接続する電解質含有体4が第1層4Aおよび第2層4
Bの2層から成る。第1層4Aは電解質を含まずカソー
ド2に接続しており、第2層4Bは電解質を含みカソー
ド2には接続していない。第1層4Aと第2層4Bとは
相互に接続している。この例では、第1層4Aは一端で
カソード2に他端でアノード3にそれぞれ接続してお
り、第2層4Bは第1層4A上にその全長にわたって積
層されている(請求項2に対応)。
の小型酸素電極においては、カソード2とアノード3と
を接続する電解質含有体4が第1層4Aおよび第2層4
Bの2層から成る。第1層4Aは電解質を含まずカソー
ド2に接続しており、第2層4Bは電解質を含みカソー
ド2には接続していない。第1層4Aと第2層4Bとは
相互に接続している。この例では、第1層4Aは一端で
カソード2に他端でアノード3にそれぞれ接続してお
り、第2層4Bは第1層4A上にその全長にわたって積
層されている(請求項2に対応)。
【0017】図3に、本発明による電解質含有体4を構
成する第1層4A(電解質含有せず)と第2層4B(電
解質含有)との相対的な配置の他の例を示す。これらも
図2と同様に、図1(A)の線II−IIに沿った断面図で
ある。図3(A)に示した例では、電解質を含有しない
第1層4Aが両端でそれぞれカソードおよびアノードに
接続し、電解質を含有する第2層4Bは第1層上のアノ
ードとの接続域およびその近傍にのみ積層されている。
電解質濃度が比較的低い場合には、図2(A)のように
第1層4Aの全長にわたって第2層4Bが積層された形
にしても、沸騰水あるいは高温水蒸気による水分導入期
間中に電解質によってカソードが劣化することを十分防
止できる。しかし、電解質濃度が高くなると、図2
(A)の構造ではカソードの劣化を十分に防ぐことがで
きなくなる。そのような場合には図3(A)のようにア
ノード3との接続域およびその近傍にのみ第2層4Bを
設け、カソード2の近くには電解質が存在しないように
しておく。図3(B)、(C)、(D)に示した構造例
も同じ狙いである。
成する第1層4A(電解質含有せず)と第2層4B(電
解質含有)との相対的な配置の他の例を示す。これらも
図2と同様に、図1(A)の線II−IIに沿った断面図で
ある。図3(A)に示した例では、電解質を含有しない
第1層4Aが両端でそれぞれカソードおよびアノードに
接続し、電解質を含有する第2層4Bは第1層上のアノ
ードとの接続域およびその近傍にのみ積層されている。
電解質濃度が比較的低い場合には、図2(A)のように
第1層4Aの全長にわたって第2層4Bが積層された形
にしても、沸騰水あるいは高温水蒸気による水分導入期
間中に電解質によってカソードが劣化することを十分防
止できる。しかし、電解質濃度が高くなると、図2
(A)の構造ではカソードの劣化を十分に防ぐことがで
きなくなる。そのような場合には図3(A)のようにア
ノード3との接続域およびその近傍にのみ第2層4Bを
設け、カソード2の近くには電解質が存在しないように
しておく。図3(B)、(C)、(D)に示した構造例
も同じ狙いである。
【0018】図3(B)および図3(C)の例では、第
1層4Aは一端をカソード2に接続し他端はカソード2
とアノード3との中間で終わらせ、第2層4Bは一端を
アノード3に接続し他端はカソードとアノードの中間で
終わらせ、両層がそれぞれの他端を含む領域同士で重な
り合って接合している。図3(B)と(C)では両層の
重なり合いの上下関係が逆になっている。すなわち、
(B)は第2層4Bを先に形成し、後から第1層4Aを
形成して得られる配置であり、(C)は逆に第1層4A
を先に形成し後から第2層4Bを形成して得られる。
(請求項4対応) 図3(D)の例では、第2層4Bは(B)および(C)
と同様の領域に形成するが、後から形成する第1層4A
はカソード2とアノード3の中間で終わらせずに、アノ
ード3との接続域にまで達している。
1層4Aは一端をカソード2に接続し他端はカソード2
とアノード3との中間で終わらせ、第2層4Bは一端を
アノード3に接続し他端はカソードとアノードの中間で
終わらせ、両層がそれぞれの他端を含む領域同士で重な
り合って接合している。図3(B)と(C)では両層の
重なり合いの上下関係が逆になっている。すなわち、
(B)は第2層4Bを先に形成し、後から第1層4Aを
形成して得られる配置であり、(C)は逆に第1層4A
を先に形成し後から第2層4Bを形成して得られる。
(請求項4対応) 図3(D)の例では、第2層4Bは(B)および(C)
と同様の領域に形成するが、後から形成する第1層4A
はカソード2とアノード3の中間で終わらせずに、アノ
ード3との接続域にまで達している。
【0019】一般に、電解質濃度が高い程、第1層4A
と第2層4Bとの接続位置をアノード寄りに(カソード
から遠く)なるように、図3(A)〜(D)の態様から
適宜選択できる。更に電解質濃度が飽和に近い程高い場
合には、電解質含有体の第1層および第2層の少なくと
も一方に、水分導入により形成される電解液をゲル化す
る成分を含ませることが望ましい。電解液をゲル化する
ことにより電解質の拡散を遅らせ、高圧蒸気滅菌等によ
る水分導入期間中のカソードの劣化防止を更に強化でき
る。
と第2層4Bとの接続位置をアノード寄りに(カソード
から遠く)なるように、図3(A)〜(D)の態様から
適宜選択できる。更に電解質濃度が飽和に近い程高い場
合には、電解質含有体の第1層および第2層の少なくと
も一方に、水分導入により形成される電解液をゲル化す
る成分を含ませることが望ましい。電解液をゲル化する
ことにより電解質の拡散を遅らせ、高圧蒸気滅菌等によ
る水分導入期間中のカソードの劣化防止を更に強化でき
る。
【0020】得られるゲル層の硬さは、水分導入期間中
に電解質が拡散によりカソードに到達しない程十分に硬
いが、それに引き続く保持期間中に実用上許容できる時
間内に電解質の拡散により単一の電解液層が形成される
程且つ酸素測定期間中に酸素の還元反応で生ずる中間生
成物が測定に実質的な影響を及ぼさないように迅速にカ
ソードから散逸できる程十分に柔らかいことが望まし
い。
に電解質が拡散によりカソードに到達しない程十分に硬
いが、それに引き続く保持期間中に実用上許容できる時
間内に電解質の拡散により単一の電解液層が形成される
程且つ酸素測定期間中に酸素の還元反応で生ずる中間生
成物が測定に実質的な影響を及ぼさないように迅速にカ
ソードから散逸できる程十分に柔らかいことが望まし
い。
【0021】このようなゲル化成分としてはアガロース
は最適なものの一つである。あるいは、電解質含有体の
第1層および第2層の少なくとも一方にアルギン酸ナト
リウムを含み、且つ第1層および第2層の少なくとも一
方にアルカリ土類金属塩を含み、水分導入時に該アルギ
ン酸ナトリウムと上記アルカリ土類金属塩とが反応して
生成するアルギン酸アルカリ土類金属塩が上記のゲル化
成分として作用するようにすることもできる。
は最適なものの一つである。あるいは、電解質含有体の
第1層および第2層の少なくとも一方にアルギン酸ナト
リウムを含み、且つ第1層および第2層の少なくとも一
方にアルカリ土類金属塩を含み、水分導入時に該アルギ
ン酸ナトリウムと上記アルカリ土類金属塩とが反応して
生成するアルギン酸アルカリ土類金属塩が上記のゲル化
成分として作用するようにすることもできる。
【0022】一方、アノードの安定化のために、アノー
ドは銀/ハロゲン化銀複合体から成り、電解質含有体
が、電解質としてハロゲンイオンを含み且つ第1層およ
び第2層の少なくともいずれか一方にアノードを構成す
るものと同じハロゲン化銀を微量含むことが望ましい。
これは特に電解質として塩化カリウム等を用いる場合
に、アノードを銀/塩化銀あるいは銀/臭化銀のように
銀と不溶性のハロゲン塩の電極として構成することが一
般的であることによる。銀アノードが電解質と反応して
上記のような電極を構成するためには、電解質中にハロ
ゲンイオンを含んでいることが必要である。しかし、上
記の反応によりアノードに塩化銀等のハロゲン塩が生成
しても、ハロゲンイオン濃度が高い場合には錯体を作っ
て溶けてしまう。これを防止するために、予め電解質含
有体中にハロゲン化銀を含有させることが必要になる。
ドは銀/ハロゲン化銀複合体から成り、電解質含有体
が、電解質としてハロゲンイオンを含み且つ第1層およ
び第2層の少なくともいずれか一方にアノードを構成す
るものと同じハロゲン化銀を微量含むことが望ましい。
これは特に電解質として塩化カリウム等を用いる場合
に、アノードを銀/塩化銀あるいは銀/臭化銀のように
銀と不溶性のハロゲン塩の電極として構成することが一
般的であることによる。銀アノードが電解質と反応して
上記のような電極を構成するためには、電解質中にハロ
ゲンイオンを含んでいることが必要である。しかし、上
記の反応によりアノードに塩化銀等のハロゲン塩が生成
しても、ハロゲンイオン濃度が高い場合には錯体を作っ
て溶けてしまう。これを防止するために、予め電解質含
有体中にハロゲン化銀を含有させることが必要になる。
【0023】この観点から、電解質含有体に含まれる微
量のハロゲン化銀は、アノードでの電極反応により生成
されるハロゲン化銀の溶解を抑止するのに十分な量であ
ることが適当である。典型的には、入手が容易であり、
低価格化が可能であるという理由により、上記のハロゲ
ンイオンは塩素イオンであり、ハロゲン化銀は塩化銀で
ある。
量のハロゲン化銀は、アノードでの電極反応により生成
されるハロゲン化銀の溶解を抑止するのに十分な量であ
ることが適当である。典型的には、入手が容易であり、
低価格化が可能であるという理由により、上記のハロゲ
ンイオンは塩素イオンであり、ハロゲン化銀は塩化銀で
ある。
【0024】本発明の望ましい態様においては、電解質
含有体が、第1層および第2層の少なくとも一方に、カ
ソードでの酸素の還元反応における中間生成物である過
酸化水素を分解するための微量の二酸化マンガンを含
む。これにより測定の安定性が高まる。上記のように電
解質含有体中に微量のハロゲン化銀および/または二酸
化マンガンを含み、更に前記のようにゲル化成分をも含
む場合には、得られるゲル層の硬さは、上記ハロゲン化
銀および/または上記二酸化マンガンを固定し沈降を抑
止できる程十分に硬いことが望ましい。
含有体が、第1層および第2層の少なくとも一方に、カ
ソードでの酸素の還元反応における中間生成物である過
酸化水素を分解するための微量の二酸化マンガンを含
む。これにより測定の安定性が高まる。上記のように電
解質含有体中に微量のハロゲン化銀および/または二酸
化マンガンを含み、更に前記のようにゲル化成分をも含
む場合には、得られるゲル層の硬さは、上記ハロゲン化
銀および/または上記二酸化マンガンを固定し沈降を抑
止できる程十分に硬いことが望ましい。
【0025】電解質含有体の第1層上のアノードとの接
続域にのみ積層された第2層が、アノードにハロゲン化
銀を生成させるために塩化第二鉄等の酸化剤を含むこと
も望ましい。電解質含有体の第1層および第2層の少な
くとも一方に、電解質のpHを固定する緩衝剤を含むこ
とも望ましい。
続域にのみ積層された第2層が、アノードにハロゲン化
銀を生成させるために塩化第二鉄等の酸化剤を含むこと
も望ましい。電解質含有体の第1層および第2層の少な
くとも一方に、電解質のpHを固定する緩衝剤を含むこ
とも望ましい。
【0026】電解質含有体の第1層および第2層の少な
くとも一方が、組成の異なる複数の層から成ることも望
ましい。電解質含有体は種々の組成物を調合・混合して
形成される。従って一般には、電解質含有体の所定組成
に応じてそのつど各組成物を調合および混合する必要が
ある。この調合・混合には通常少なくとも数時間を要す
る。上記態様によれば、予め調合および混合を行って種
々の組成を用意しておき、これを電解質含有体の所定組
成に応じて組み合わせることにより、電解質含有体形成
の際にそのつど調合・混合を行う煩雑さが無くなる。
くとも一方が、組成の異なる複数の層から成ることも望
ましい。電解質含有体は種々の組成物を調合・混合して
形成される。従って一般には、電解質含有体の所定組成
に応じてそのつど各組成物を調合および混合する必要が
ある。この調合・混合には通常少なくとも数時間を要す
る。上記態様によれば、予め調合および混合を行って種
々の組成を用意しておき、これを電解質含有体の所定組
成に応じて組み合わせることにより、電解質含有体形成
の際にそのつど調合・混合を行う煩雑さが無くなる。
【0027】〔実施例1〕図4を参照して、本発明によ
る小型酸素電極の望ましい製造手順の一例を説明する。
この小型酸素電極は、平面配置は図1(A)と同じであ
り、電解質含有体を図2(A)のように2層構造にした
ものである。なお、簡潔にするために1個の小型酸素電
極チップについてのみ説明するが、実際には1枚のシリ
コンウェハ上に多数個の小型酸素電極を同時に形成す
る。
る小型酸素電極の望ましい製造手順の一例を説明する。
この小型酸素電極は、平面配置は図1(A)と同じであ
り、電解質含有体を図2(A)のように2層構造にした
ものである。なお、簡潔にするために1個の小型酸素電
極チップについてのみ説明するが、実際には1枚のシリ
コンウェハ上に多数個の小型酸素電極を同時に形成す
る。
【0028】工程1:電極パターンの形成(図4
(A),(B)参照) 厚さ400μmの(100)面シリコンウェハ20を用
意し、過酸化水素とアンモニアの混合溶液および濃硝酸
で洗浄した。シリコンウェハ20を1000℃で200
分間ウェット酸化することにより、その両面に厚さ0.
8μmのSiO2 絶縁膜21を形成した。
(A),(B)参照) 厚さ400μmの(100)面シリコンウェハ20を用
意し、過酸化水素とアンモニアの混合溶液および濃硝酸
で洗浄した。シリコンウェハ20を1000℃で200
分間ウェット酸化することにより、その両面に厚さ0.
8μmのSiO2 絶縁膜21を形成した。
【0029】次に、下記の手順〜により、クロム膜
22、金膜23、銀膜24の3層から成る電極パターン
M(カソード2およびアノード3:実質的電極部分、リ
ード部分、および外部端子パッド部分を含む)を形成し
た。 シリコンウェハ20の片面のSiO2 膜21上に、
真空蒸着によりクロム膜22(厚さ400Å)および金
膜23(厚さ1500Å)を順に形成した。
22、金膜23、銀膜24の3層から成る電極パターン
M(カソード2およびアノード3:実質的電極部分、リ
ード部分、および外部端子パッド部分を含む)を形成し
た。 シリコンウェハ20の片面のSiO2 膜21上に、
真空蒸着によりクロム膜22(厚さ400Å)および金
膜23(厚さ1500Å)を順に形成した。
【0030】 上記シリコン基板全面に、ポジ型フォ
トレジスト(東京応化製,OFPR-5000)をスピンコート
し、80℃で30分間プリベークした後、露光および現
像することによりエッチング用フォトレジストパターン
を形成した。 金膜23およびクロム膜22を、下記組成のエッチ
ング液により順次エッチングした後、アセトンでフォト
レジストパターンを除去することにより、カソード2お
よびアノード3のパターンに対応するクロム・金積層膜
パターンを形成した。
トレジスト(東京応化製,OFPR-5000)をスピンコート
し、80℃で30分間プリベークした後、露光および現
像することによりエッチング用フォトレジストパターン
を形成した。 金膜23およびクロム膜22を、下記組成のエッチ
ング液により順次エッチングした後、アセトンでフォト
レジストパターンを除去することにより、カソード2お
よびアノード3のパターンに対応するクロム・金積層膜
パターンを形成した。
【0031】金用エッチング液: 1g I2+ 4g KI+ 4ml
水 クロム用エッチング液: 0.5g NaOH+ 1g K3Fe(CN)6 +
4ml水 基板を、加熱した過酸化水素とアンモニアの水溶液
中で洗浄した後、全面に上記と同じフォトレジストを被
覆した。80℃で30分間プリベークした後、露光し、
30℃のトルエン中に10分間浸漬し、80℃で10分
間ポストベークした後、現像した。これにより、上記ク
ロム・金積層膜パターンが露出した。
水 クロム用エッチング液: 0.5g NaOH+ 1g K3Fe(CN)6 +
4ml水 基板を、加熱した過酸化水素とアンモニアの水溶液
中で洗浄した後、全面に上記と同じフォトレジストを被
覆した。80℃で30分間プリベークした後、露光し、
30℃のトルエン中に10分間浸漬し、80℃で10分
間ポストベークした後、現像した。これにより、上記ク
ロム・金積層膜パターンが露出した。
【0032】 真空蒸着により基板全面に銀膜24を
形成した後、アセトン中でフォトレジストを除去し、リ
フトオフにより上記クロム・金積層膜パターン以外の部
分の銀膜24を除去し、クロム22、金23、銀24の
3層積層構造の金属層Mから成る電極パターン2および
3を形成した。
形成した後、アセトン中でフォトレジストを除去し、リ
フトオフにより上記クロム・金積層膜パターン以外の部
分の銀膜24を除去し、クロム22、金23、銀24の
3層積層構造の金属層Mから成る電極パターン2および
3を形成した。
【0033】工程2:フォトレジストによる酸素感応部
の画定(図4(C)参照) 基板表面の、カソード2およびアノード3の実質的電極
部分(図1(A)の開口5および開口6の内部)と外部
端子パッド領域12(図1(A)。パッド7および8の
あるパッド領域)を除外した部分に、ネガ型フォトレジ
スト10(東京応化製,OMR−83)を被覆した。こ
れはフォトレジストを塗布し、80℃で30分間プリベ
ークした後、露光および現像を行うことにより実行し
た。更に、150℃で30分間ポストベークを行った。
の画定(図4(C)参照) 基板表面の、カソード2およびアノード3の実質的電極
部分(図1(A)の開口5および開口6の内部)と外部
端子パッド領域12(図1(A)。パッド7および8の
あるパッド領域)を除外した部分に、ネガ型フォトレジ
スト10(東京応化製,OMR−83)を被覆した。こ
れはフォトレジストを塗布し、80℃で30分間プリベ
ークした後、露光および現像を行うことにより実行し
た。更に、150℃で30分間ポストベークを行った。
【0034】工程3:電解質含有体の形成(図4(D)
参照) カソード2、アノード3および両者間を電気的に連絡す
る液連部分に、電解質を含まずポリビニルピロリドン
(PVP:polyvinylpyrrolidone)の50wt%ヘキサノ
ール溶液から成る第1組成物をスクリーン印刷した後、
80℃で10分間ベーキングして、電解質含有体4の第
1層4Aを形成した。次にこの第1層4A全長の上に、
電解質としての3wt%塩化カリウム粉末と、緩衝剤とし
ての3wt%トリスヒドロキシメチルアミノメタンとを、
ポリビニルピロリドンの50wt%ヘキサノール溶液中に
分散させて成る第2組成物をスクリーン印刷した後、8
0℃で2時間ベーキングして、電解質含有体の第2層4
Bを形成した。これにより第1組成物から成る第1層4
Aと第2組成物から成る第2層4Bとから成る電解質含
有体4が形成された。
参照) カソード2、アノード3および両者間を電気的に連絡す
る液連部分に、電解質を含まずポリビニルピロリドン
(PVP:polyvinylpyrrolidone)の50wt%ヘキサノ
ール溶液から成る第1組成物をスクリーン印刷した後、
80℃で10分間ベーキングして、電解質含有体4の第
1層4Aを形成した。次にこの第1層4A全長の上に、
電解質としての3wt%塩化カリウム粉末と、緩衝剤とし
ての3wt%トリスヒドロキシメチルアミノメタンとを、
ポリビニルピロリドンの50wt%ヘキサノール溶液中に
分散させて成る第2組成物をスクリーン印刷した後、8
0℃で2時間ベーキングして、電解質含有体の第2層4
Bを形成した。これにより第1組成物から成る第1層4
Aと第2組成物から成る第2層4Bとから成る電解質含
有体4が形成された。
【0035】工程4:ガス透過性膜の形成(図4(E)
参照) 下記手順〜により所要部分にガス透過性膜25を被
覆した。 まず、パッド領域(図1(A)の12)に、熱硬化
性剥離塗料(藤倉化成性、XB−801)を厚さ100
μmにスクリーン印刷した後、80℃で20分間加熱し
て硬化させて、マスクを形成した。
参照) 下記手順〜により所要部分にガス透過性膜25を被
覆した。 まず、パッド領域(図1(A)の12)に、熱硬化
性剥離塗料(藤倉化成性、XB−801)を厚さ100
μmにスクリーン印刷した後、80℃で20分間加熱し
て硬化させて、マスクを形成した。
【0036】 次に、ガス透過性膜膜を構成するシリ
コーン樹脂(トーレ・ダウコーニング製、SE917
6)をスピンコートにより塗布し、加湿した恒温槽内で
80℃で60分間加熱して硬化させた。加湿は、恒温槽
内に水の入ったシャーレもしくはビーカーを設置するこ
とにより行った。 パッド領域に形成した上記のマスクをピンセットで
剥離することにより、その部分のシリコーン樹脂も一緒
に除去し、パッド領域12(パッド7,8)を露出し
た。これにより、パッド領域12以外がガス透過性膜膜
25で覆われた本発明の小型酸素電極が得られた。
コーン樹脂(トーレ・ダウコーニング製、SE917
6)をスピンコートにより塗布し、加湿した恒温槽内で
80℃で60分間加熱して硬化させた。加湿は、恒温槽
内に水の入ったシャーレもしくはビーカーを設置するこ
とにより行った。 パッド領域に形成した上記のマスクをピンセットで
剥離することにより、その部分のシリコーン樹脂も一緒
に除去し、パッド領域12(パッド7,8)を露出し
た。これにより、パッド領域12以外がガス透過性膜膜
25で覆われた本発明の小型酸素電極が得られた。
【0037】このようにしてシリコンウェハ20上に形
成された多数の小型酸素電極を個々にダイシングソーに
て切り離し、小型酸素電極チップを得る。
成された多数の小型酸素電極を個々にダイシングソーに
て切り離し、小型酸素電極チップを得る。
【0038】〔実施例2〕実施例1と同様にして本発明
の小型酸素電極を作製した。ただし、工程3(電解質含
有体の形成)において、第1組成物および第2組成物に
いずれも1wt%のアガロースを添加して、水分導入によ
りゲル化するようにした。
の小型酸素電極を作製した。ただし、工程3(電解質含
有体の形成)において、第1組成物および第2組成物に
いずれも1wt%のアガロースを添加して、水分導入によ
りゲル化するようにした。
【0039】〔実施例3〕工程1:電極パターンの形成 実施例1の工程1と同様にして電極パターン2および3
を形成した。
を形成した。
【0040】工程2:フォトレジストによる酸素感応部
の画定 実施例1の工程2と同様にしてネガ型フォトレジスト層
10を形成した。
の画定 実施例1の工程2と同様にしてネガ型フォトレジスト層
10を形成した。
【0041】工程3:電解質含有体の形成 カソード2、アノード3および両者間を電気的に連絡す
る液連部分に、電解質を含まず50wt%のポリビニルピ
ロリドン(PVP:polyvinylpyrrolidone)と1wt%の
塩化銀とのヘキサノール溶液から成る第1組成物をスク
リーン印刷した後、80℃で10分間ベーキングして、
電解質含有体4の第1層4Aを形成した。次に、図3
(A)のようにこの第1層4A上のアノード3の上方お
よび近傍のみに、電解質としての3wt%塩化カリウム粉
末と、緩衝剤としての3wt%トリスヒドロキシメチルア
ミノメタンと、緩衝剤としての1wt%グリシンと、1wt
%塩化銀と、1wt%二酸化マンガンとを、ポリビニルピ
ロリドンの50wt%ヘキサノール溶液中に分散させた第
2組成物をスクリーン印刷した後、80℃で2時間ベー
キングして、電解質含有体の第2層4Bを形成した。こ
れにより第1組成物から成る第1層4Aと第2組成物か
ら成る第2層4Bとから成る電解質含有体4が形成され
た。
る液連部分に、電解質を含まず50wt%のポリビニルピ
ロリドン(PVP:polyvinylpyrrolidone)と1wt%の
塩化銀とのヘキサノール溶液から成る第1組成物をスク
リーン印刷した後、80℃で10分間ベーキングして、
電解質含有体4の第1層4Aを形成した。次に、図3
(A)のようにこの第1層4A上のアノード3の上方お
よび近傍のみに、電解質としての3wt%塩化カリウム粉
末と、緩衝剤としての3wt%トリスヒドロキシメチルア
ミノメタンと、緩衝剤としての1wt%グリシンと、1wt
%塩化銀と、1wt%二酸化マンガンとを、ポリビニルピ
ロリドンの50wt%ヘキサノール溶液中に分散させた第
2組成物をスクリーン印刷した後、80℃で2時間ベー
キングして、電解質含有体の第2層4Bを形成した。こ
れにより第1組成物から成る第1層4Aと第2組成物か
ら成る第2層4Bとから成る電解質含有体4が形成され
た。
【0042】工程4:ガス透過性膜の形成 実施例1の工程4と同様にして所定部分にガス透過性膜
25を形成した。
25を形成した。
【0043】〔実施例4〕実施例3と同様にして本発明
の小型酸素電極を作製した。ただし、工程3(電解質含
有体の形成)において、第2組成物に0.1wt%の塩化
第二鉄を添加して、アノード3の近傍における塩化銀の
生成を促進するようにした。
の小型酸素電極を作製した。ただし、工程3(電解質含
有体の形成)において、第2組成物に0.1wt%の塩化
第二鉄を添加して、アノード3の近傍における塩化銀の
生成を促進するようにした。
【0044】〔実施例5〕実施例3と同様にして本発明
の小型酸素電極を作製した。ただし、工程3(電解質含
有体の形成)において、第1組成物および第2組成物の
いずれにも0.4wt%アルギン酸ナトリウムと2wt%塩
化カルシウムとを添加して、水分導入時にお互いに反応
してアルギン酸カルシウムを生成しゲル化するようにし
た。
の小型酸素電極を作製した。ただし、工程3(電解質含
有体の形成)において、第1組成物および第2組成物の
いずれにも0.4wt%アルギン酸ナトリウムと2wt%塩
化カルシウムとを添加して、水分導入時にお互いに反応
してアルギン酸カルシウムを生成しゲル化するようにし
た。
【0045】〔従来例〕比較のために、実施例3の工程
3(電解質含有体の形成)において、電解質含有体を2
層に分けず、第1組成物および第2組成物に含まれる全
成分を一緒にした単一組成物をスクリーン印刷し、80
℃で2時間ベーキングして、従来のように単一層からな
る電解質含有体4を形成した。
3(電解質含有体の形成)において、電解質含有体を2
層に分けず、第1組成物および第2組成物に含まれる全
成分を一緒にした単一組成物をスクリーン印刷し、80
℃で2時間ベーキングして、従来のように単一層からな
る電解質含有体4を形成した。
【0046】上記の実施例3および比較例において作製
した小型酸素電極の測定電流値の安定性を比較測定し
た。空気を飽和させた水中で連続動作させた際の電流値
の測定結果を図5に示す。従来の小型酸素電極が動作時
間5時間程度以降は徐々に電流値が増加する傾向を示す
のに対して、本発明の小型酸素電極は20時間の連続作
動期間中を通して一定の電流値を示した。
した小型酸素電極の測定電流値の安定性を比較測定し
た。空気を飽和させた水中で連続動作させた際の電流値
の測定結果を図5に示す。従来の小型酸素電極が動作時
間5時間程度以降は徐々に電流値が増加する傾向を示す
のに対して、本発明の小型酸素電極は20時間の連続作
動期間中を通して一定の電流値を示した。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
小型酸素電極の長時間連続作動時の安定性を高めること
ができる。
小型酸素電極の長時間連続作動時の安定性を高めること
ができる。
【図1】本発明および従来に共通の(A)小型酸素電極
の平面図および(B)一枚のシリコンウェハに作製され
る小型酸素電極の配置を示す平面図である。
の平面図および(B)一枚のシリコンウェハに作製され
る小型酸素電極の配置を示す平面図である。
【図2】(A)本発明の小型酸素電極の断面図および
(B)従来の小型酸素電極の断面図である。いずれも図
1の線II−IIにおける断面図である。
(B)従来の小型酸素電極の断面図である。いずれも図
1の線II−IIにおける断面図である。
【図3】本発明の小型酸素電極の電解質含有体の層構造
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図4】本発明の小型酸素電極の作製工程を示す断面図
である。
である。
【図5】本発明の小型酸素電極および従来の小型酸素電
極について長時間連続作動時の電流値を比較して示すグ
ラフである。
極について長時間連続作動時の電流値を比較して示すグ
ラフである。
1…小型酸素電極 2…カソード 2A…カソードのリード部 3…アノード 3A…アノードのリード部 4…電解質含有体 4A…電解質を含まずカソード2に接続した電解質含有
体第1層 4B…電解質を含みカソード2に接続しない電解質含有
体第2層 5…フォトレジスト10の開口(カソードを画定) 6…フォトレジスト10の開口(アノードを画定) 7…カソードの外部接続端子(パッド) 8…アノードの外部接続端子(パッド) 10…フォトレジスト等から成る疎水性膜 12…パッド領域 13…シリコンウェハ 20…シリコンウェハ 21…シリコン酸化膜 22…クロム膜 23…金膜 24…銀膜 25…ガス透過性膜 M…クロム22、金23、銀24の3層積層構造の金属
層
体第1層 4B…電解質を含みカソード2に接続しない電解質含有
体第2層 5…フォトレジスト10の開口(カソードを画定) 6…フォトレジスト10の開口(アノードを画定) 7…カソードの外部接続端子(パッド) 8…アノードの外部接続端子(パッド) 10…フォトレジスト等から成る疎水性膜 12…パッド領域 13…シリコンウェハ 20…シリコンウェハ 21…シリコン酸化膜 22…クロム膜 23…金膜 24…銀膜 25…ガス透過性膜 M…クロム22、金23、銀24の3層積層構造の金属
層
Claims (18)
- 【請求項1】 絶縁性基板上に、水分導入により電解液
となる電解質含有体と、該電解質含有体で相互に接続さ
れた1組の電極と、該電解質含有体を被覆したガス透過
膜とを有し、該1組の電極として該電解液中の酸素の還
元反応が起こるカソードとこれに対向するアノードとを
含む小型酸素電極において、 該電解質含有体が、電解質を含まず該カソードに接続し
た第1層と電解質を含み該カソードに接続しない第2層
とが相互に接続して成り、且つこの相互接続は、水分導
入期間とそれに引き続く保持期間中に該電解質が該第2
層から該第1層へ拡散して単一の電解液層を形成するよ
うになされていることを特徴とする小型酸素電極。 - 【請求項2】 該電解質含有体が、両端でそれぞれ該カ
ソードおよび該アノードに接続した該第1層と、該第1
層上にその全長にわたって積層された該第2層とから成
ることを特徴とする請求項1記載の小型酸素電極。 - 【請求項3】 該電解質含有体が、両端でそれぞれ該カ
ソードおよび該アノードに接続した該第1層と、該第1
層上の該アノードとの接続域およびその近傍にのみ積層
された該第2層とから成ることを特徴とする請求項1記
載の小型酸素電極。 - 【請求項4】 該電解質含有体が、一端で該カソードに
接続した該第1層と、一端で該アノードと接続した該第
2層とがそれぞれの他端を含む領域同士で重なり合って
接続して成ることを特徴とする請求項1記載の小型酸素
電極。 - 【請求項5】 該アノードが銀/ハロゲン化銀複合体か
ら成り、該電解質含有体が、電解質としてハロゲンイオ
ンを含み且つ該第1層および該第2層の少なくともいず
れか一方に該アノードを構成するものと同じハロゲン化
銀を微量含むことを特徴とする請求項1から4までのい
ずれか1項に記載の小型酸素電極。 - 【請求項6】 該電解質含有体に含まれる微量のハロゲ
ン化銀は、該アノードでの電極反応により生成されるハ
ロゲン化銀の溶解を抑止するのに十分な量であることを
特徴とする請求項5記載の小型酸素電極。 - 【請求項7】 該ハロゲンイオンが塩素イオンであり、
該ハロゲン化銀が塩化銀であることを特徴とする請求項
5または6記載の小型酸素電極。 - 【請求項8】 該電解質含有体が、該第1層および該第
2層の少なくとも一方に、該カソードでの酸素の還元反
応における中間生成物である過酸化水素を分解するため
の微量の二酸化マンガンを含むことを特徴とする請求項
1から4までのいずれか1項に記載の小型酸素電極。 - 【請求項9】 該電解質含有体が、該第1層および該第
2層の少なくとも一方に、水分導入により形成される電
解液をゲル化する成分を含むことを特徴とする請求項1
から4までのいずれか1項に記載の小型酸素電極。 - 【請求項10】 該電解質含有体が、該第1層および該
第2層の少なくとも一方に、水分導入により形成される
電解液層をゲル化する成分を含み、得られるゲル層の硬
さが、該ハロゲン化銀を固定し沈降を抑止できる程十分
に硬いことを特徴とする請求項5記載の小型酸素電極。 - 【請求項11】 該電解質含有体が、該第1層および該
第2層の少なくとも一方に、該水分導入により形成され
る電解液層をゲル化する成分を含み、得られるゲル層の
硬さが、二酸化マンガンを固定し沈降を抑止する程十分
に硬いことを特徴とする請求項8記載の小型酸素電極。 - 【請求項12】 得られるゲル層の硬さが、該水分導入
期間中に電解質が拡散によりカソードに到達しない程十
分に硬いが、それに引き続く該保持期間中に実用上許容
できる時間内に電解質の拡散により単一の電解液層が形
成される程且つ酸素測定期間中に酸素の還元反応で生ず
る中間生成物が測定に実質的な影響を及ぼさないように
迅速にカソードから散逸できる程十分に柔らかいことを
特徴とする請求項9記載の小型酸素電極。 - 【請求項13】 該ゲル化する成分がアガロースである
ことを特徴とする請求項9から12までのいずれか1項
に記載の小型酸素電極。 - 【請求項14】 該電解質含有体が、該第1層および該
第2層の少なくとも一方にアルギン酸ナトリウムを含
み、且つ該第1層および該第2層の少なくとも一方にア
ルカリ土類金属塩を含み、水分導入時に該アルギン酸ナ
トリウムと該アルカリ土類金属塩とが反応して生成する
アルギン酸アルカリ土類金属塩が該ゲル化する成分とし
て作用する請求項9から12までのいずれか1項に記載
の小型酸素電極。 - 【請求項15】 該第1層上の該アノードとの接続域に
のみ積層された該第2層が、該アノードにハロゲン化銀
を生成させるために酸化剤を含むことを特徴とする請求
項3記載の小型酸素電極。 - 【請求項16】 該酸化剤が塩化第二鉄であることを特
徴とする請求項15記載の小型酸素電極。 - 【請求項17】 該第1層および該第2層の少なくとも
一方に、電解質のpHを固定する緩衝剤を含むことを特
徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の小
型酸素電極。 - 【請求項18】 該第1層および該第2層の少なくとも
一方が、組成の異なる複数の層から成ることを特徴とす
る請求項1から17までのいずれか1項に記載の小型酸
素電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6176893A JPH0843345A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 小型酸素電極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6176893A JPH0843345A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 小型酸素電極 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0843345A true JPH0843345A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16021600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6176893A Withdrawn JPH0843345A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 小型酸素電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0843345A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001252066A (ja) * | 2000-03-14 | 2001-09-18 | Daikin Ind Ltd | 細菌数測定方法およびその装置 |
JP2013195426A (ja) * | 2012-03-15 | 2013-09-30 | Chiang Hui-Ping | 試験片及びその製造方法 |
JP6466022B1 (ja) * | 2018-11-22 | 2019-02-06 | 新コスモス電機株式会社 | 定電位電解式ガスセンサ |
-
1994
- 1994-07-28 JP JP6176893A patent/JPH0843345A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001252066A (ja) * | 2000-03-14 | 2001-09-18 | Daikin Ind Ltd | 細菌数測定方法およびその装置 |
JP2013195426A (ja) * | 2012-03-15 | 2013-09-30 | Chiang Hui-Ping | 試験片及びその製造方法 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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