JP2650552B2 - スクリーン印刷用電解質組成物およびそれを用いた小型酸素電極およびその製造方法 - Google Patents

スクリーン印刷用電解質組成物およびそれを用いた小型酸素電極およびその製造方法

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JP2650552B2
JP2650552B2 JP4032120A JP3212092A JP2650552B2 JP 2650552 B2 JP2650552 B2 JP 2650552B2 JP 4032120 A JP4032120 A JP 4032120A JP 3212092 A JP3212092 A JP 3212092A JP 2650552 B2 JP2650552 B2 JP 2650552B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、隔膜型の小型酸素電極
およびその製造方法に関し、更に詳しくは、種々の分野
において溶液等の溶存酸素濃度の測定に好適な小型酸素
電極、スクリーン印刷によりこの小型酸素電極の感応部
を構成するのに適した電解質組成物、およびこの小型酸
素電極を均一な品質で大量に製造することができる小型
酸素電極の製造方法に関する。
【0002】酸素電極は、種々の分野における溶存酸素
濃度の測定用として非常に有用である。例えば、水質保
全の見地から、水中の生化学的酸素要求量(BOD)が
測定される。また醗酵・醸造工業においては、効率良く
アルコール等の醗酵を進めるために、醗酵槽中の溶存酸
素濃度を調整する必要がある。これらの測定に酸素電極
が用いられる。
【0003】更に、酸素電極を酵素と組み合わせること
により酵素電極を構成し、糖やビタミン等の濃度測定に
用いることもできる。一例として、酸素電極とグルコー
スオキシダーゼと呼ばれる酵素とを組み合わせることに
より、グルコース(ぶどう糖)の濃度を測定することが
できる。この測定は、グルコースがグルコースオキシダ
ーゼの触媒作用により溶存酸素と反応して酸化されグル
コノラクトンになり、これに対応して酸素電極内部に拡
散してくる溶存酸素量が減少することを利用したもので
ある。
【0004】酸素電極は溶液中の溶存酸素以外に、気相
中の酸素濃度の管理にも非常に有用である。例えば、大
気中の酸素濃度が18%未満に低下すると、酸欠状態に
なり極めて危険である。また、酸素ボンベ吸引やガス麻
酔等の治療処置では、使用するガスの酸素濃度を厳密に
管理する必要がある。このように酸素電極は、環境計
測、醗酵工業、臨床医療、労働安全等の各種の分野で高
い利用価値がある。
【0005】
【従来の技術】従来の酸素電極は、典型的には図1に示
す構造のものであった。ガラス、プラスチック、ステン
レス等から成る容器118は、開放端(下部)がシリコ
ーン樹脂やフッ素樹脂等から成るガス透過膜107で覆
われている。塩化カリウム(KCl)や水酸化ナトリウ
ム(NaOH)等の水溶液119を封入した容器118
の内部には、銀(Ag)や鉛(Pb)等から成るアノー
ド104と、白金(Pt)や金(Au)等から成るカソ
ード105とが配置されている。
【0006】上記従来の酸素電極は、このように構造が
複雑であるため、小型化が困難なばかりでなく大量生産
も容易ではないという問題があった。そこで本発明者ら
は、半導体製造プロセスで用いられているフォトリソグ
ラフィー技術および異方性エッチング技術を利用した新
しいタイプの小型酸素電極を提案した(特開昭第63−
238548号公報および米国特許第4,975,17
5号公報を参照)。
【0007】この酸素電極の構造の一例を図2および図
3に示す。ただし、図2(b)はガス透過膜形成前の未
完成状態を示す。図示した酸素電極は次のようにして製
造される。すなわち、シリコンウェハ201に異方性エ
ッチングにより2個の電解質含有体収容溝202を形成
した後、表面をSiO2 絶縁膜203で被覆して絶縁性
基板とする。絶縁膜203上に2本の電極(アノード2
04およびカソード205)を形成する。アノード20
4は、一端に外部との電気的接続を行う端部204Aを
有し、他端は2個に分岐して上記溝202内に至る。カ
ソード205は、一端が外部との電気的接続を行う端部
205Aであり、他端は溝202間に残された台地状領
域上に至る。上記電解質含有体収容溝202内に電解質
含有体206を充填する。充填された電解質含有体20
6は、溝202内のアノード204および台地上のカソ
ード205に接触している。次に、上記充填された電解
質含有体206の上面をガス透過膜207で被覆する。
【0008】この小型酸素電極の製造においては、大量
生産を可能とするために、半導体製造プロセスを積極的
に用いている。しかし、電解質含有体収容溝202内に
電解質含有体206を充填する工程および充填された電
解質含有体206の上面をガス透過膜で被覆する工程
は、半導体製造プロセスでは実施が困難であるため、基
板(ウェハ)を各酸素電極の形成領域毎に切り分けてチ
ップ状にした後、各チップ毎に一つ一つ手作業で行って
いた。このような手作業は、大量生産を可能とする上で
大きな障害となるばかりでなく、作業のばらつきが大き
いため均一な特性の小型酸素電極を得ることが困難であ
った。
【0009】そこで、チップ状に切り分ける前の一体の
ウェハの状態で、電解質含有体の充填とガス透過膜の被
覆とを一括して均一に行うことができる小型酸素電極の
構造およびその製造方法が望まれていた。まず電解質含
有体の充填については次の点に問題があった。本発明者
らは、塩化カリウム水溶液を含有する各種ゲルおよび高
分子電解質を研究してきた。しかし、これらの多くは感
光性が無いため、半導体製造プロセスで用いられるフォ
トリソグラフィー技術を電解質含有体収容溝内への充填
に適用することが困難であった。
【0010】電解質含有体は、充填時には流動性の有る
液体状であることが必要であるが、充填後には乾燥して
緻密な膜状になることが必要である。充填された電解質
含有体の上にガス透過膜を塗布するので、電解質含有体
が含水しているか乾燥しているかが、ガス透過膜の品質
に大きく影響する。ガス透過膜の塗布時には、電解質含
有体が乾燥していることが望ましい。酸素濃度測定に必
要な水分は、測定開始直前にガス透過膜を通して水蒸気
の形で供給する。製造中に電解質含有体が水分を含んで
いる必要はない。
【0011】ウェハ上に多数形成した小型酸素電極に、
電解質含有体を一括して充填する方法として、スクリー
ン印刷が望ましいと考えられる。一般にスクリーン印刷
の印刷パターンに使用されるのは、エマルジョンマスク
とメタルマスクである。エマルジョンマスクは、ステン
レス等のメッシュ上に感光性の樹脂(エマルジョン)を
塗布して、印刷パターンを形成するものである。樹脂の
種類によっては透明のものもあり、これは上下のウェハ
が透けて見えるため、精密な位置合わせを必要とする小
型酸素電極には有利である。しかし、エマルジョンの現
像には水を使用していることからも分かるように、水に
対して非常に弱く、水分を含むものを印刷することは困
難である。一方、メタルマスクは、ステンレス等の板に
エッチングにより孔を開けて印刷パターンとしたもので
ある。したがって、水には強い。しかし、不透明である
ため、精密な位置合わせには不利である。更に、印刷イ
ンクの材質によっては、エマルジョンマスクよりも印刷
品質が劣る場合がある。
【0012】本発明者らは、電解質含有ゲルをスクリー
ン印刷で塗布する方法を提案した(特願平1−5690
2)。この方法は、塩化カリウム水溶液を含有するアル
ギン酸カルシウムゲル、ポリアクリルアミドゲルおよび
アガロースゲルを印刷するものである。この方法におい
ては水性ゲルを印刷するため、メタルマスクを使用して
おり、前記のように小型酸素電極にはあまり適していな
かった。さらに、湿潤したゲルの上にガス透過膜を形成
するため、強固な膜を形成することができなかった。
【0013】塩化カリウムは、一般に酸素電極において
電解質としてよく用いられている。塩化カリウム自体は
電解質として優れたものであるが、水にしか溶解せず、
また、水溶液として充填した後に乾燥させると結晶化し
て脆い白色粉末となり、小型酸素電極に適していない。
一方、本発明者らは高分子電解質を開発した(特開平2
−240556)。これは製膜性は良好であるが、やは
り水にしか溶解しない。更に、高分子であるため、希薄
な溶液でも高粘度を停止、扱いが困難であった。
【0014】次に、ガス透過膜の被覆については次の点
に問題があった。ガス透過膜は既述のようにシリコーン
樹脂やフッ素樹脂等の絶縁性物質から成る。したがっ
て、ガス透過膜は基板全面を覆うのではなく、図2
(a)に示したように各電極の外部との電気的接続端2
04Aおよび205A(「パッド」)の部分が露出した
状態になるようにガス透過膜をパターニングする必要が
ある。基板の上記露出予定領域以外の所定領域にのみ選
択的にガス透過膜を形成する方法として、樹脂を所定領
域にのみ塗布する方法と、まず基板全面にガス透過膜を
形成した後に露出予定領域のガス透過膜を除去する方法
とがある。
【0015】前者の方法として、スクリーン印刷により
液体状の樹脂を塗布する方法が知られている。この方法
は、印刷という一操作により塗布と同時にパターニング
が行えるという利点がある。しかし、空気中の水分によ
ってガス透過膜用のシリコーン樹脂の硬化が進行するた
め、印刷作業中に樹脂の粘度が変化して印刷むらを生じ
たり、最悪の場合には印刷用刷版の目詰まりを起こして
しまうという問題があった。
【0016】後者の方法としては、フォトレジストを用
いたリフトオフ法が知られている。この方法は、半導体
製造プロセスに良く適合し、且つ複雑なパターンでも容
易に形成できるという利点がある。しかし、小型酸素電
極の製造に適用した場合、完全に硬化したガス透過膜は
強固な膜を形成しており、露出予定領域にある部分を剥
離することが困難で、例えば超音波処理によっても剥離
しない。したがって、小型酸素電極の製造にリフトオフ
法を適用することは実用的でない。
【0017】J.F.Butlerは、シリコン基板上に形成する
薄膜型電気化学電極を提案した(米国特許第4,06
2,750号)。その特徴は、シリコン基板を貫通する
導電層を設け、表面に形成したセンサの信号を裏面から
取り出すことにある。この電極の場合、本発明の小型酸
素電極にあるパッド部分が存在しないため、ガス透過膜
を表面全体に形成することが可能であり、パッド部分を
露出するためのパターニングが不要である。しかし、非
常に複雑な製造工程を必要とするため、コスト面から実
用性に疑問がある。一方、電解質の充填は真空蒸着法で
行っている。塩化ナトリウムや塩化カリウムの真空蒸着
は可能であるが、緩衝液成分として用いられる無機塩は
加熱すると脱水や縮合をおこして変質するものが多い。
そのため、緩衝化された電解質が得られたとしても、得
られるpHが期待した値から大きくはずれる可能性が高
く、その組成もかなり制限されるはずであり、必ずしも
最適な方法ではなかった。また、製造工程において、電
解質を蒸着する真空蒸着装置を、電極用金属を蒸着する
蒸着装置と兼用することは問題が多く、専用の装置を用
意する必要があった。
【0018】M.J.Madou らはマイクロ電気化学センサを
提案した(米国特許第4,874,500号、AIChE SY
MPOSIUM SERIES, No.267, Vol.85, pp.7-13(1989))。こ
のセンサも、シリコン基板を貫通する導電層を設け、表
面に形成したセンサの信号を裏面から取り出すことに特
徴があり、同じ欠点があった。電解質の充填は、ポリ
(ヒドロキシエチルメタアクリレート)のアルコール溶
液等をペイントし、溶媒を蒸発させた後に、電解質溶液
を含ませてゲル化させ、乾燥する方法をとっていた。こ
の方法は、ポリマーを塗布した後に電解質を含ませてい
るため、前述の問題点が解消されているかのように見え
る。しかし、塩化カリウム溶液を蒸発させると結晶が成
長する。塩化カリウムの量が少なければポリマーの中に
囲まれているが、量が多いと大きな結晶が多数成長して
ポリマーが結晶を保持しきれなくなる可能性がある。一
方、電解質の量は酸素電極の寿命に影響するため、でき
るだけ多量の電解質を充填する必要がある。すなわち、
この方法では充填できる電解質の量が制限されるため、
短寿命となってしまうという問題があった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題を解消し、基板を一体のまま一括且つ均一に処理す
ることにより高い効率で大量生産が可能な小型酸素電
極、その製造方法およびそれに適した電解質組成物を提
供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願第1の発明は、有機溶媒中に、スクリーン印刷
用のメッシュを通過し得る微細粉末状無機塩を分散状態
で含み、且つポリビニルピロリドンを溶解状態で含むこ
とを特徴とするスクリーン印刷用電解質組成物である。
この電解質組成物をスクリーン印刷することにより、電
解質の充填を行う。上記無機塩は、塩化カリウムまたは
塩化ナトリウムであることが望ましい。電解質としての
上記無機塩はスクリーン印刷用のメッシュを通過する微
細な粉末である必要があり、例えば50μm以下の微粒
子であることが望ましい。有機溶剤としては、ブタノー
ル、ペンタノール、ヘキサノール等のアルコールを用い
ることが望ましい。
【0021】本発明の組成物は、優れた電解質である塩
化カリウム等の無機塩を、スクリーン印刷が可能なよう
に微細な粉末状にして、有機溶媒に溶解した高分子樹脂
中に分散させたものである。高分子樹脂として、水およ
び有機溶媒の両方に溶解するポリビニルピロリドンを用
いる。塩化カリウム等の無機塩を微細な粉末の形で得る
には、固形物を機械的に粉砕してもよく、無機塩を飽和
または飽和に近い高濃度に溶解した水溶液を、アルコー
ルまたはアセトン等の水と任意の割合で混合し得る有機
溶媒中に注入することにより、微細粒子として析出させ
てもよい。これらの方法により、微細で粒子径の揃った
粉末が得られる。
【0022】本発明の組成物は、更に緩衝剤を含有する
ことにより、電解質のpH値(水素イオン濃度)を一定
に保ことができる。この緩衝剤としては、リン酸塩、酢
酸塩、ホウ酸塩、クエン酸塩、フタル酸塩、四ホウ酸
塩、グリシン塩、トリス(ヒドロキシメチル)アメノメ
タン塩等のpH緩衝効果を有する塩を、塩化カリウムと
同様の微細な粉末状にして用いる。
【0023】本願第2の発明は、絶縁性基板上に配置さ
れた、電解質含有体と、この電解質含有体に接触した1
組の電極と、上記電解質含有体を被覆したガス透過膜と
を有する隔膜型小型酸素電極において、上記電解質含有
体は、本願第1発明の電解質組成物が上記基板表面にス
クリーン印刷されて成ることを特徴とする小型酸素電極
である。
【0024】本願第3の発明は、絶縁性基板上に、電解
質含有体と、該電解質含有体に接触した1組の電極と、
該電解質含有体を被覆したガス透過膜とを形成する隔膜
型小型酸素電極の製造方法において、本願第1発明の電
解質組成物を上記基板にスクリーン印刷することによ
り、上記電解質含有体を形成することを特徴とする小型
酸素電極の製造方法である。
【0025】すなわち、本願第2および第3の発明にお
いては、微細粉末状無機塩、ポリビニルピロリドン、お
よび有機溶媒を配合してペースト状にした電解質組成物
を、スクリーン印刷により基板の所定位置に一括して充
填する。印刷された電解質組成物は、乾燥すると緻密な
膜を形成し、その上にガス透過膜を適正に形成すること
ができる。
【0026】本願第4の発明は、絶縁性基板上に配置さ
れた、電解質含有体と、該電解質含有体との接触端およ
び外部との電気的接続端をそれぞれ備えた1組の電極
と、該電解質含有体を含む領域で上記基板を被覆したガ
ス透過膜とを有する隔膜型小型酸素電極において、上記
外部接続端を含む基板領域は、ガス透過膜がその下の剥
離可能な被覆膜と一緒に剥離されていることを特徴とす
る小型酸素電極である。
【0027】本願第5の発明は、絶縁性基板上に、電解
質含有体と、該電解質含有体との接触端および外部との
電気的接続端をそれぞれ備えた1組の電極と、該電解質
含有体を被覆したガス透過膜とを形成する隔膜型小型酸
素電極の製造方法において、上記基板上の上記外部接続
端を含む露出予定領域に剥離可能な被覆膜を形成し、該
被覆領域を含む上記基板表面を覆うガス透過膜を形成し
た後、該被覆膜を剥離して該露出予定領域を露出させる
ことにより、所定パターンのガス透過膜を形成すること
を特徴とする小型酸素電極の製造方法である。この方法
においては、前記基板の露出予定領域に熱硬化性樹脂を
スクリーン印刷により塗布した後に加熱して硬化させ、
該樹脂膜形成領域を含む基板表面を覆うガス透過膜を形
成した後に、該樹脂膜を剥離して該露出予定領域を露出
させることにより、所定パターンのガス透過膜を形成す
ることができる。
【0028】すなわち本願第4および第5の発明におい
ては、ガス透過膜の形成方法として、基板表面のうち露
出すべき部分を剥離可能な被覆膜で覆った後に、ガス透
過膜形成用の樹脂を基板全面にスピンコートにより一括
して塗布し、次いで被覆膜を剥離することにより、この
被覆膜と一緒に上記露出予定部分のガス透過膜を除去す
る。これにより必要な部分のみを被覆するようにガス透
過膜を選択的に形成(パターニング)する。本発明の剥
離可能な被覆膜の材料として、熱硬化性樹脂または有機
溶媒に溶解した塩化ビニル樹脂等の各種樹脂を用いる。
これをスクリーン印刷により所定の部分に塗布した後、
加熱または乾燥により硬化させて被覆膜を形成する。
【0029】本発明の小型酸素電極に用いる絶縁性基板
は、小型酸素電極を形成するのに十分な平坦性および平
滑性を有し半導体製造プロセスを適用できる電気絶縁性
の基板であればよい。現在最も広く行われているシリコ
ン半導体の製造プロセスを適用する観点からは、シリコ
ンウェハを用いることが最も有利である。本発明はシリ
コンウェハ以外の絶縁性平面基板を用いた小型酸素電極
にもそのまま適用できる。すなわち、電極パターンを形
成したガラス、石英、セラミック、プラスチック等の絶
縁性平面基板を用い、本発明によるスクリーン印刷用電
解質組成物を酸素感応部にスクリーン印刷することによ
る電解質含有体の充填と、パッド部分すなわち外部との
電気的接続端に熱硬化性樹脂等をスクリーン印刷して剥
離可能な被覆膜を形成することによるガス透過膜の選択
形成(パターニング)を行うことにより、本発明の小型
酸素電極を製造することができる。この場合にも基板を
一体として全面に一括して小型酸素電極を形成する本発
明の利点が得られることは勿論である。
【0030】
【作用】本発明においては、電解質としての無機塩が有
機溶媒中に溶解せず微細粉末状で分散した電解質組成物
をスクリーン印刷するので、乾燥後にも無機塩が脆い結
晶となることがなく粉末状態のまま維持される。そのた
め、乾燥すると緻密な固形物としての電解質含有体が形
成される。得られた電解質含有体は実質的に無機塩とポ
リビニルピロリドンとから構成されている。小型酸素電
極の使用時には、電解質含有体に水分を導入する。無機
塩とポリビニルピロリドンは共に水溶性であるため、導
入された水分に完全に溶解する。すなわち本発明の電解
質含有体は、ガス透過膜の形成時には乾燥した緻密な固
形物であり、使用時には水溶液になる、という本発明の
小型酸素電極に必要な条件を満たしている。
【0031】本発明の無機塩として、優れた電解質であ
る塩化カリウムまたは塩化ナトリウムを用いることによ
り、小型酸素電極の性能を最も高めることができる。更
に、リン酸塩等のpH緩衝効果を有する塩類を本発明の
組成物に添加することにより、電解質のpH値を一定に
保つことができる。酸素電極における電気化学反応はp
H値に依存するので、pH値を一定に維持することによ
り小型酸素電極の特性を更に安定化することができる。
【0032】本発明の小型酸素電極は、電解質である無
機塩を微細な粉末として含有する電解質組成物を、スク
リーン印刷によって基板上の所要位置の全てに一括して
充填することにより製造されるので、充填の均一性およ
び高い生産性が得られる。本発明の小型酸素電極の製造
方法においては、電解質である無機塩を微細な粉末とし
て含有する電解質組成物を、スクリーン印刷によって基
板上の所要位置の全てに一括して充填するので、充填部
分の形状が複雑な小型酸素電極であっても、充填の均一
性を確保し且つ効率的に小型酸素電極を大量生産するこ
とができる。更に、基板の大型化に伴う充填箇所の増大
にも容易に対応することができる。
【0033】本発明の小型酸素電極においては、所定の
形状に形成した被覆膜の剥離によりガス透過膜がパター
ニング(選択形成)されているため、ガス透過膜あるい
は露出部分の形状が複雑であっても高い生産性を得るこ
とができる。更に、基板表面へのガス透過膜の塗布をス
ピンコートにより基板全面に一括して行うことができる
ので、高い生産性が得られると同時に基板全面にわたっ
て均一な厚さのガス透過膜を形成することができる。
【0034】本発明の小型酸素電極においては、露出す
べき部分を被覆膜で覆った後、ガス透過膜を基板全面に
スピンコートにより一括形成し、次いでこの被覆膜を剥
離することにより、ガス透過膜を選択的に形成する(パ
ターニングする)ことができるので、ガス透過膜あるい
は露出部分の形状が複雑であっても、基板全面にわたっ
て均一な厚さのガス透過膜を効率良く形成し、高い生産
性で小型酸素電極を生産することができる。
【0035】更に、本発明の小型酸素電極の製造方法に
おいては、露出すべき部分にスクリーン印刷により熱硬
化性樹脂または有機溶媒に溶解した樹脂を塗布し、次い
で加熱または乾燥により硬化させて剥離可能な被覆膜を
形成し、この被覆膜を剥離することによりガス透過膜の
パターニングを行うので、複雑なパターンにも容易に対
応可能であり、またシリコンウェハ等の基板の大型化に
伴う露出部分の増大にも容易に対応可能である。
【0036】以下に、実施例によって本発明を更に詳細
に説明する。
【0037】
【実施例】
〔実施例1〕図4〜図18を参照して、シリコンウェハ
を用いて本発明の小型酸素電極を製造する手順の一例を
説明する。図面を簡単にするために2インチシリコンウ
ェハ上に小型酸素電極を作製する場合を説明するが、よ
り大型のウェハを用いた場合にも本質的に同様の製造工
程を採用できる。以下の各工程に対応した図は、それぞ
れの工程を完了した後の状態を示す。工程1:ウェハ洗浄 2インチシリコンウェハ301(厚さ400μm、(1
00)面)を、過酸化水素とアンモニアの混合水溶液と
濃硝酸で良く洗浄した。工程2:SiO2 膜の形成(図4) ウェハ301を1000℃で200分間ウェット熱酸化
し、その両面全体に厚さ0.8μmのSiO2 膜312
を形成した。SiO2 膜312は、工程4でパターニン
グされた後、工程5でシリコンウェハを異方性エッチン
グする際にマスクとして用いられる。工程3:レジストパターンの形成(図5) ネガ型フォトレジスト(東京応化製OMR−83,粘度
60cP)をウェハ301上面全体に塗布した後、フォ
トリソグラフィー処理により、レジストパターン313
を形成した。レジストパターン313は、電解質含有体
収容溝302(図7)を形成すべき位置302A以外は
ウェハ301上面を被覆しており、次の工程4でSiO
2 膜312をエッチングする際のマスクとして作用す
る。ウェハ301の下面にも同じレジストを塗布し、1
30℃で30分間ベークした。工程4:SiO2 膜のエッチング(図6) ウェハ301をSiO2 用エッチング液(50%HF/
1ml+NH4 F/6ml)に浸漬し、フォトレジスト
313でマスクされていない部分302AのSiO2
312を除去した。引き続いて、ウェハ301を濃硫酸
と過酸化水素水の混合溶液により、レジスト313を除
去した。工程5:シリコンウェハの異方性エッチング(図7) ウェハ301を80℃のシリコン用エッチング液(35
%KOH水溶液)に浸漬することにより、SiO2 膜3
12をマスクとするシリコンの異方性エッチングを行
い、深さ300μmの電解質含有体収容溝302を2つ
形成した。異方性エッチング完了後、ウェハ301を純
水で洗浄した。工程6:SiO2 膜の除去(図8) 上記洗浄に続いて、工程4と同様の操作によりSiO2
膜312を除去した。 工程7:SiO2 膜の形成(図9) 工程1および工程2と同様な操作により、ウェハ301
の両面全体に熱酸化による厚さ0.8μmのSiO2
303を形成した。SiO2 膜303は、最終的に得ら
れる小型酸素電極において絶縁膜として機能する。工程8:クロム薄膜および銀薄膜の形成(図10) ウェハ301の上面全体に、真空蒸着によりクロム薄膜
314(厚さ400Å)とその上の銀薄膜315(厚さ
4000Å)とを形成した。銀薄膜315は電極の実質
部分を構成するための導電体膜であり、クロム薄膜31
4は銀薄膜315をウェハ301上のSiO2 絶縁膜3
03に密着させるための下地膜である。 工程9:フォトレジストパターンの形成(図11) この工程で形成されるフォトレジストパターン316
は、小型酸素電極の各電極(アノードおよびカソード)
をパターニングするために、後の工程10および11で
上記銀薄膜315およびクロム薄膜314をエッチング
する際のマスクとして用いられる。
【0038】まず、ウェハ301上にポジ型フォトレジ
スト(東京応化製OFPR−800,粘度20cPまた
はOFPR−5000、粘度50cP)を滴下し、ウェ
ハ301上に満遍なく行き渡らせた。フォトレジストの
量は、丁度ウェハ周縁まで行き渡る程度が望ましい。8
0℃で30分間プリベークを行った。次に、マスクアラ
イナでガラスマスクとパターンを合わせて、露光・現像
処理を行い、フォトレジストパターン316を得た。本
実施例のようにポジ型フォトレジストが厚く塗布されて
いる場合には、フォトレジストを一度で感光させること
ができないため、露光・現像サイクルを繰り返した。工程10:銀薄膜およびクロム薄膜のエッチング(図1
2) ウェハ301を銀用エッチング液(NH3 水/1ml+
2 2 /1ml+水/20ml)に浸漬することによ
り、銀の露出部分を除去し、電極の実質部分を形成し
た。
【0039】次に、ウェハ301をクロム用エッチング
液(NaOH/0.5g+K3 Fe(CN)6 /1g+
水/4ml)に浸漬することにより、クロム薄膜314
の露出部分を除去した。工程11:フォトレジストパターンの形成(図13) この工程で形成するフォトレジストパターン317は、
小型酸素電極の酸素感応部を確定するためのものであ
る。
【0040】酸素感応部の領域309(2つの溝302
およびこれらの間の平坦部310)と、各電極304お
よび305のパッド部分(外部との電気的接続端)30
4Aおよび305Aの形成されるパッド領域311とを
除いた領域を、ネガ型フォトレジスト317(東京応化
製OMR−83、粘度60cP)で被覆した。これは、
ウェハ表面にフォトレジストを塗布し、80℃で30分
間プリベークした後、露光・現像を行うことにより実施
した。更に、150℃で30分間ポストベークを行っ
た。工程12:電解質組成物のスクリーン印刷(図14およ
び図15) 上記フォトレジスト317により確定された酸素感応部
309(2つの溝302とその間の平坦部310)に、
電解質組成物をスクリーン印刷して電解質含有体306
を形成した。用いた電解質組成物の調製方法については
後述する。工程13:パッド領域被覆膜の形成(図16) パッド領域311に熱硬化性剥離塗料(藤倉化成製XB
−801)を厚さ100μmにスクリーン印刷した。次
に、150℃で10分間加熱して硬化させ、被覆膜30
8を形成した。工程14:ガス透過膜の形成(図17) ウェハ上面全体に上下2層から成るガス透過膜307を
被覆した。まず下層のガス透過膜として、ネガ型フォト
レジスト(東京応化製OMR−83、粘度100cP)
をスピンコートにより塗布し、80℃で30分間プリベ
ークした後、ウェハ全面に対して露光を行い、150℃
で30分間ポストベークを行った。次に上層のガス透過
膜として、シリコーン樹脂(トーレ・ダウコーニング・
シリコーン製SE9176)をスピンコートにより塗布
し、加湿した恒温槽内で70℃で30分間加熱して硬化
させた。加湿は、恒温槽内に水の入ったシャーレまたは
ビーカーを設置することにより行った。工程15:パッドの露出(図18) パッド領域311に形成した被覆膜308をピンセット
で剥離することにより、その部分のガス透過膜307を
選択的に除去し、小型酸素電極のパッド304Aおよび
305Aを露出させた。工程16:小型酸素電極の切り出し 以上の工程により2インチシリコンウェハ301上に一
括して形成された多数の小型酸素電極をダイシングソー
でチップ状に切り分けた。図示した例では一度に40個
の小型酸素電極を得ることができる。 〔実施例2〕実施例1と同様な手順で本発明の小型酸素
電極を製造した。ただし、パッド領域被覆膜の形成工程
(前記工程13)は、下記工程13’のように変更し
た。工程13’:パッド領域被覆膜の形成(変更態様) パッド領域311に、テトラヒドロフランに溶解した塩
化ビニル樹脂を厚さ50μmにスクリーン印刷した後、
70℃で10分間加熱して硬化させ、被覆膜308を形
成した。上記実施例1および2において工程12で用い
た本発明の電解質組成物は以下のように調製した。調製手順1:無機塩微粒子の作製 塩化カリウムまたは塩化ナトリウムの微粒子を、下記
(a)または(b)のいずれかの方法により作製した。
【0041】(a)塩化カリウムまたは塩化ナトリウム
の固形物を、粉砕機(フリッチュ製P−5)により粉砕
して粒子径10μm以下の微粒子を得た。 (b)塩化カリウムまたは塩化ナトリウムの飽和水溶液
を調製した。これをテフロンボールフィルタ(井内盛栄
堂製、孔径10μm)を通して、水溶液の10倍量のエ
タノール、プロパノール、またはアセトン等の有機溶媒
中に注入した。その際に有機溶媒をスターラーで良く攪
拌した。析出した無機塩の微粒子をグラスフィルターで
捕集し、新鮮な同種の有機溶媒で2〜3回洗浄後、乾燥
して、粒子径10μm以下の微粒子を得た。調製手順2:電解質組成物の調製 上記無機塩微粒子、ポリビニルピロリドン、および有機
溶媒を調合して、ペースト状の電解質組成物を得た。下
記にその組成例を示す。
【0042】電解質組成物の組成例1 塩化カリウム微粒子 0.25g ポリビニルピロリドン 1g ペンタノール 5g また別の調合例としては、電解質組成物のうち固形分を
30〜70%、残りを有機溶媒とし、固形分の50〜9
0%を無機塩微粒子とする。下記にその組成例を示す。
【0043】電解質組成物の組成例2 塩化カリウム微粒子 4 ポリビニルピロリドン 1g ペンタノール 5g 本発明の望ましい態様に従えば、電解質組成物はpH緩
衝効果のある塩類を更に含有する。下記の例ではリン酸
塩を添加したが、本発明に用いる緩衝剤はリン酸塩、酢
酸塩、ホウ酸塩、クエン酸塩、フタル酸塩、四ホウ酸
塩、グリシン塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメ
タン塩等から選択することができる。
【0044】緩衝剤としてリン酸塩を添加した電解質組
成物の調製は、例えば下記の手順により行う。調製手順1:無機塩微粒子の作製 塩化カリウムまたは塩化ナトリウムの微粒子を、下記の
(a)または(b)のいずれかの方法で作製した。
【0045】(a)塩化カリウム74.55gおよびリ
ン酸カリウム(K2HPO4 )8.71gを秤量し、粉
砕機(フリッチュ製P−5)により粒子径10μm以下
に粉砕した。 (b)塩化カリウム74.55gおよびリン酸カリウム
(K2 HPO4 )8.71gを秤量し、230mlの水
に溶解した。これをテフロンボールフィルター(井内盛
栄堂製、孔径10μm)を通して、水溶液の10倍量の
エタノール中に注入した。その際にエタノールをスター
ラーで良く攪拌した。析出した無機塩の微粒子をグラス
フィルターで捕集し、エタノールで2〜3回洗浄後、乾
燥して、粒子径10μm以下の微粒子を得た。
【0046】また別の方法として、塩化カリウムまたは
塩化ナトリウムの微粒子と緩衝剤としてのリン酸塩微粒
子とを別個に作製してもよい。例えば、塩化カリウムま
たは塩化ナトリウムの高濃度水溶液を調整する。一方、
リン酸二水素カリウム:リン酸水素二ナトリウム=4:
6(モル比)の水溶液を別途調整する。いずれの水溶液
もできるだけ飽和水溶液とした方が、多くの微粒子が得
られるため効率が良い。ただし、pHの決定には両リン
酸塩成分の比率が重要なため、秤量したリン酸塩は完全
に溶解させる必要がある。各水溶液をそれぞれ別個に上
記と同様エタノール等の有機溶媒中に注入し、析出した
微粒子を捕集する。調製手順2:電解質組成物の調製 上記無機塩の微粒子、ポリビニルピロリドン、および有
機溶剤を調合してペースト状の電解質組成物を得た。下
記にその組成例を示す。
【0047】電解質組成物の組成例3 リン酸塩を含む塩化カリウム微粒子 0.25g ポリビニルピロリドン 1g ペンタノール 5g電解質組成物の組成例4 (緩衝剤微粒子を別途作製した
場合の例) 塩化カリウム微粒子 3.5g リン酸塩微粒子(緩衝剤) 0.5g ポリビニルピロリドン 1g ペンタノール 5g 実施例1および2により製造した本発明の小型酸素電極
の特性を調べた。印加電圧0.6V、温度25℃におい
て、pH7.0の10mMのリン酸緩衝液中の溶存酸素
を測定した。
【0048】図19に、溶存酸素が100%飽和してい
る状態に、亜硫酸ナトリウムを添加して溶存酸素を瞬時
に0にした場合の応答曲線を示す。90%応答時間は4
0秒であり、溶存酸素濃度の変化に応じた出力電流を示
している。図20に、この場合の検量線を示す。溶存酸
素濃度0ppmから飽和濃度の8ppmまでの全範囲で
良好な直線性を示している。 〔実施例3〕図21〜図26を参照して、本発明に従っ
てシリコンウェハ以外の絶縁性平面基板上に小型酸素電
極を作製する例を説明する。工程1:電極パターンの形成(図21) 60mm角で厚さ1.6mmの清浄な絶縁性平面基板4
01を用意した。絶縁性基板401としては、ガラス
板、石英板、セラミック板、プラスチック板等を用いる
ことができる。
【0049】絶縁性基板401上に、下記の方法(a)
および(b)のいずれかによりアノード404およびカ
ソード405から成る電極パターンを形成した。 (a)実施例1および2と同様に、真空蒸着により銀薄
膜を形成した後、これをエッチングして所定の電極パタ
ーンにする。 (b)導電性ペースト(藤倉化成製D−1230改)を
スクリーン印刷する。
【0050】各電極404および405はそれぞれ一端
に外部との電気的接続端(パッド)404Aおよび40
5Aを有する。なお、パッド404Aと405Aとの間
に設けた420は、酸素電極を3極構成にする等のため
予備パッドである。工程2:電解質組成物のスクリーン印刷(図22) 酸素感応部の領域409に、実施例1と同じ電解質組成
物をスクリーン印刷により充填して電解質含有体406
を形成した。工程3:パッド領域被覆膜の形成(図23) パッド404Aおよび405Aと予備パッド420を含
むパッド領域411に、熱硬化性剥離塗料(藤倉化成製
XB−801)をスクリーン印刷して被覆膜408を形
成した。工程4:ガス透過膜の形成(図24) 基板401の全面に上下2層から成るガス透過膜407
を被覆した。下層のガス透過膜としてはネガ型フォトレ
ジスト(東京応化製OMR−83、粘度100cP)
を、上層のガス透過膜としてはシリコーン樹脂(トーレ
・ダウコーニング・シリコーン製SE9176)を、そ
れぞれスピンコートにより塗布した後、硬化させた。工程5:パッド領域の露出(図25) パッド領域411に形成した被覆膜408をピンセット
で剥離することにより、その部分のガス透過膜407を
選択的に除去し、小型酸素電極のパッド404Aおよび
405Aを露出させた。同時に予備パッド420も露出
された。工程6:小型酸素電極の切り出し (図26) 以上の工程により60mm角の絶縁性平面基板401上
に一括して形成された小型酸素電極をダイシングソーで
各チップ毎に切り分けた。図示した例では、一枚の基板
から同時に7個の小型酸素電極418を得ることができ
る。
【0051】以上の実施例では電極を銀で形成したが、
電極を金で形成することもできるし、またカソードを金
電極とし、アノードを銀電極とすることもできる。例え
ば次のように、実施例1の工程を一部変更することによ
り、電極を銀の代わりに金で形成することができる。 〔実施例4〕実施例1の工程8および工程10において
それぞれ下記の変更を行った。工程8(図10)におい
て、銀薄膜315(厚さ4000Å)の代わりに金薄膜
315(厚さ4000Å)を真空蒸着により形成する以
外は実施例1と同様な操作を行った。次の工程9(図1
1)は実施例1と同様に行う。工程10(図12)にお
いて、ウェハ301を実施例1の銀用エッチング液の代
わりに金用エッチング液(KI/4g+I2 /1g+水
/40ml)に浸漬する以外は実施例1と同様な操作を
行った。これにより電極が金で形成された小型酸素電極
が作製された。
【0052】またカソードを金、アノードを銀で形成し
た小型酸素電極は次のようにして作製できる。 〔実施例5〕図27〜図38を参照して、本発明に従っ
て金カソード/銀アノードを有する小型酸素電極をガラ
ス基板上に作製する手順の一例を説明する。なお、図2
7〜図34は、簡潔のため1個の小型酸素電極の形成領
域を示したものである。工程1:ウェハ洗浄(図27) 60mm角、厚さ1.6mmのガラス基板511を洗剤
(例えばフルウチ化学製セミコクリーン56)およびア
セトンで充分に洗浄した。工程2:クロム薄膜、金薄膜および銀薄膜の形成(図2
8) 真空蒸着により、クロム薄膜(厚さ例えば400Å)、
金薄膜(厚さ例えば4000Å)、および銀薄膜512
(厚さ例えば4000Å)を順に形成した。クロム薄膜
はガラス基板511と電極との密着性を良好にするため
に介在させた。 工程3:フォトレジストパターンの形成(図29) 銀薄膜512上にポジ型フォトレジスト(例えば、東京
応化製OFPR−800、20cPまたはOFPR−5
000,50cP)を塗布し、80℃で30分間ポスト
ベークした。形成されたポジ型フォトレジスト膜の露光
および現像を行って、全電極に対応するフォトレジスト
・パターン513を形成した。工程4:金薄膜および銀薄膜のエッチング(図30) 基板511を銀用エッチング液(例えば、29%NH4
OH/1ml+31%H2 2 /1ml+水/20m
l)に浸漬して、銀薄膜512をパターニングした。次
に、基板511を金用エッチング液(例えば、KI/4
g+I2 /1g+水/40ml)に浸漬して、金薄膜を
パターニングした。
【0053】これにより、フォトレジスト膜で覆われて
いる部分以外の領域ではクロム薄膜514が露出され
る。工程5:フォトレジストパターンの再パターニング(図
31) 再びポジ型フォトレジスト膜の露光および現像を行っ
た。これにより、アノード形成予定部分のフォトレジス
ト・パターン513のみを残し、他の部分はフォトレジ
スト513を除去して銀薄膜512を露出させた。工程6:電極のパターニング(図32) 基板511を銀用エッチング液に浸漬して、上記工程5
で露出した銀薄膜512を除去し、その下にある金薄膜
を露出させた。これにより、金カソード504およびそ
れに連なるカード・エッジ部分(パッド)503の一部
とフローティングのカード・エッジ部分(パッド)50
3の一部が露出した。次に、基板511をクロムエッチ
ング液(例えば、NaOH/0.5g+K3 Fe(C
N)6 /1g+水/4ml)に浸漬して、クロム薄膜5
14の露出部分を除去した。そして基板511をアセト
ンに浸漬してフォトレジストパターン513を全て除去
して、銀アノード505およびそれに連なるカード・エ
ッジ部分(パッド)503の一部を露出させた。
【0054】これにより金カソード504および銀カソ
ード505を含む電極構成全体が形成された。工程7:フォトレジストパターンの形成(図33) 基板511上面全体にネガ型フォトレジスト(例えば、
東京応化製OMR−83、60cP)をスピンコートに
より塗布し、70〜80℃で30分間プリベークした。
露光・現像の後、150℃で30分間ポストベークして
フォトレジストパターン516を形成した。フォトレジ
ストパターン516に覆われずに露出しているのは、銀
アノード505における酸素感応部515、金カソード
504の一部、およびカード・エッジ部分(パッド)5
03である。工程8:電解質組成物のスクリーン印刷(図34) 次に、フォトレジスト516により確定された酸素感応
部515に、電解質組成物をスクリーン印刷して電解質
含有体517を形成した。工程9:パッド領域被覆膜の形成(図35) パッド領域(カード・エッジ部分)503に熱硬化性剥
離塗料(藤倉化成製XB−801)を厚さ100μmに
スクリーン印刷した。次に、150℃で10分間加熱し
て硬化させ、被覆膜508を形成した。工程10:ガス透過膜の形成(図36) ガラス基板511上面全体に上下2層から成るガス透過
膜507を被覆した。まず下層のガス透過膜として、ネ
ガ型フォトレジスト(東京応化製OMR−83、粘度1
00cP)をスピンコートにより塗布し、80℃で30
分間プリベークした後、ウェハ全面に対して露光を行
い、150℃で30分間ポストベークを行った。次に、
上層のガス透過膜として、シリコーン樹脂(トーレ・ダ
ウコーニング・シリコーン製SE9176)をスピンコ
ートにより塗布し、加湿した恒温槽内で70℃で30分
間加熱して硬化させた。加湿は、恒温槽内に水の入った
シャーレまたはビーカーを設置することにより行った。工程11:パッドの露出(図37) パッド領域503に形成した被覆膜508をピンセット
で剥離することにより、その部分のガス透過膜507を
選択的に除去し、小型酸素電極のパッド(カード・エッ
ジ)504Aおよび505Aを露出させた。
【0055】被覆膜508が剥離される際に、上下2層
のガス透過膜は被覆膜上にある部分とそれ以外の部分と
が被覆膜508の縁で切断され、上記選択除去が行われ
る。一方、ガラス基板上に残留したガス透過膜は基板に
強固に密着しており、後述する水蒸気処理等にも剥離す
ることはなかった。更に、酸素電極をカテーテルに装着
して医療に用いた場合にも、また温度120℃、差圧
1.2気圧で約15分間の滅菌処理に晒される醗酵槽中
での酸素濃度モニタに用いた場合にも、ガス透過膜は破
壊せず高い信頼性が得られた。工程12:小型酸素電極の切り出し(図38) 以上の工程により60mm角のガラス基板511上に一
括して形成された小型酸素電極を、ダイシングソーで各
チップ毎に切り分けた。図示した例では、一枚の基板か
ら同時に7個の小型酸素電極548を得ることができ
る。
【0056】小型酸素電極をスクライブラインに沿って
切り出す際にも、ガス透過膜はウェハに強固に密着して
おり、剥離あるいは信頼性試験における信頼性低下を生
ずることがなかった。本発明の小型酸素電極は、電気化
学的に酸素を検出する装置であれば、クラーク型、ガル
バニ型、三極構成型等、型式によらず適用することがで
きる。
【0057】三極構成型小型酸素電極の構造の一例を図
39および図40に示す。ただし、図39(b)はガス
透過膜形成前の未完成状態を示す。シリコンウェハ70
1に作用極702、対極703および参照極704が形
成されており(図39(b))、各極のパッド部分70
2A、703Aおよび704Aを残してガス透過膜70
5が表面を覆っている。図40は酸素感応部のI−I断
面を示しており、シリコンウェハに形成された溝内に電
解質組成物713が充填されて電解質含有体を構成して
いる。 〔実施例6〕本発明に従って、図39および図40に示
した基本構造を有する本発明の三極構成型小型酸素電極
を下記手順により作製した。工程1:電解質含有体収容溝の形成(図41) 実施例1の工程1〜工程7と同様の手順により、シリコ
ンウェハ701の片面に電解質含有体収容溝706およ
びSiO2 絶縁膜707を形成した。工程2:電極パターンの形成(図42) 実施例5の工程2〜工程6と同様の手順により、金から
成る作用極702および対極703、および銀から成る
参照極704を形成した。工程3:フォトレジストパターンの形成(図43) 実施例1の工程11と同様の操作により、酸素感応部の
領域712とパッド領域713とを除いた部分をフォト
レジスト711で被覆した。工程4:電解質組成物のスクリーン印刷(図44) 実施例1の工程12と同様の操作により、酸素感応部領
域712に電解質組成物715をスクリーン印刷した。工程5:小型酸素電極の切り出し(図45) 実施例1の工程16と同様の操作により、シリコンウェ
ハ上に多数形成された小型酸素電極をチップ状に切り出
した。
【0058】以上の各実施例において、完成した小型酸
素電極の歩留りは98%以上であった。酸素で飽和した
水中で測定した応答特性は、出力変動が±3%以内であ
った。以上のようにして作製した小型酸素電極は、乾燥
状態で保存し、使用直前に水蒸気滅菌(例えば121
℃、2.2気圧)、水中浸漬、飽和水蒸気中暴露(例え
ば25℃、180分)等を行うと、ガス透過膜を通して
内部に水分が供給され、使用可能な状態になる。
【0059】小型酸素電極をファーメンタに使用する場
合、培地の滅菌と同時に上記の使用準備処置を行うと良
い。ファーメンタに用いる場合、図46に示すように本
発明の小型酸素電極801をファーメンタ専用アダプタ
802(本発明者らによる特願平1−231708)に
取りつけて用いると便利である。通常、外部との電気的
接続は、小型酸素電極のカード・エッジ部分(パッド部
分)503をカード・エッジ・コネクタ(例えば富士通
製760型)に差し込むことにより行える。
【0060】図47を参照して、本発明の小型酸素電極
を適用した酸素濃度測定装置の一構成例を説明する。酸
素濃度測定装置810は、本発明の小型酸素電極819
とそのコントローラ820とから構成されている。コン
トローラ820は、酸素電極819に供給する電圧を発
生する電圧供給部821、酸素電極819からの出力電
流を電圧に変換する電流/電圧変換部822、変換部8
22からの出力電圧を酸素濃度0%および100%にお
いて構成する校正する校正部823、および表示器82
4から構成されている。この酸素濃度測定装置810
は、種々の溶液中の溶存酸素濃度、および気相中の酸素
濃度を測定することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板を一体のまま一括且つ均一に処理することにより高
い効率で大量生産が可能な小型酸素電極、その製造方法
およびそれに適した電解質組成物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の酸素電極の構造を示す断面図である。
【図2】従来の小型酸素電極の構造を示す平面図であ
り、(a)は完成した状態、(b)はガス透過膜を形成
する前の状態を示す。
【図3】図2に示した従来の小型酸素電極の酸素感応部
を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明に従ってシリコンウェハ上に小型酸素電
極を作製する手順のうち、後に行なうシリコンウェハの
異方性エッチングでマスクとして用いるSiO2 膜をウ
ェハ全体について一括して形成する工程を、1チップ分
の領域について示す断面図である。
【図5】本発明に従ってシリコンウェハ上に小型酸素電
極を作製する手順のうち、後に行なうSiO2 膜のエッ
チングでマスクとして用いるフォトレジストパターンを
ウェハ全体について一括して形成する工程を、1チップ
分の領域について示す断面図である。
【図6】本発明に従ってシリコンウェハ上に小型酸素電
極を作製する手順のうち、SiO2 膜をウェハ全体につ
いて一括してエッチングする工程を、1チップ分の領域
について示す断面図である。
【図7】本発明に従ってシリコンウェハ上に小型酸素電
極を作製する手順のうち、シリコンウェハ全体について
一括して異方性エッチングする工程を、1チップ分の領
域について示す断面図である。
【図8】本発明に従ってシリコンウェハ上に小型酸素電
極を作製する手順のうち、ウェハ全体について一括して
SiO2 膜を除去する工程を、1チップ分の領域につい
て示す断面図である。
【図9】本発明に従ってシリコンウェハ上に小型酸素電
極を作製する手順のうち、最終的に得られる小型酸素電
極の絶縁膜となるSiO2 膜をウェハ全体について一括
して形成する工程を、1チップ分の領域について示す断
面図である。
【図10】本発明に従ってシリコンウェハ上に小型酸素
電極を作製する手順のうち、電極(アノード、カソー
ド)を構成する銀薄膜およびクロム薄膜をウェハ全体に
ついて一括して形成する工程を、1チップ分の領域につ
いて示す(1)断面図および(2)平面図である。
【図11】本発明に従ってシリコンウェハ上に小型酸素
電極を作製する手順のうち、各電極(アノード、カソー
ド)のパターニングのためのフォトレジストパターンを
ウェハ全体について一括して形成する工程を、1チップ
分の領域について示す(1)断面図および(2)平面図
である。
【図12】本発明に従ってシリコンウェハ上に小型酸素
電極を作製する手順のうち、ウェハ全体について一括し
て銀薄膜およびクロム薄膜をエッチングして電極(アノ
ード、カソード)を形成する工程を、1チップ分の領域
について示す(1)断面図および(2)平面図である。
【図13】本発明に従ってシリコンウェハ上に小型酸素
電極を作製する手順のうち、酸素感応部を確定するため
のフォトレジストパターンをウェハ全体について一括し
て形成する工程を、1チップ分の領域について示す
(1)断面図および(2)平面図である。
【図14】本発明に従ってシリコンウェハ上に小型酸素
電極を作製する手順のうち、ウェハ全体について一括し
てスクリーン印刷により本発明の電解質組成物を酸素感
応部に充填する工程を、1チップ分の領域について示す
(1)断面図および(2)平面図である。
【図15】図14と同じ工程をウェハ全体について示す
平面図である。
【図16】本発明に従ってシリコンウェハ上に小型酸素
電極を作製する手順のうち、ウェハ全体について一括し
てパッド領域被覆膜を形成する工程を、(1)1チップ
分の領域について示す断面図および(2)ウェハ全体に
ついて示す平面図である。
【図17】本発明に従ってシリコンウェハ上に小型酸素
電極を作製する手順のうち、ウェハ全体について一括し
てガス透過膜を形成する工程を、(1)1チップ分の領
域について示す断面図および(2)ウェハ全体について
示す平面図である。
【図18】本発明に従ってシリコンウェハ上に小型酸素
電極を作製する手順のうち、パッド領域の被覆膜を剥離
することにより各電極(アノード、カソード)のパッド
部分を露出させる工程を、(1)1チップ分の領域につ
いて示す断面図および(2)ウェハ全体について示す平
面図である。
【図19】溶存酸素が100%飽和している状態に、亜
硫酸ナトリウムを添加して溶存酸素を瞬時に0にした場
合の応答曲線を示すグラフである。
【図20】図19の場合の検量線を示すグラフである。
【図21】本発明に従ってシリコンウェハ以外の絶縁性
基板上に小型酸素電極を作製する手順のうち、基板上に
電極パターンを形成する工程を基板全体について示す平
面図である。
【図22】本発明に従ってシリコンウェハ以外の絶縁性
基板上に小型酸素電極を作製する手順のうち、スクリー
ン印刷により酸素感応部に本発明の電解質組成物を充填
する工程を基板全体について示す平面図である。
【図23】本発明に従ってシリコンウェハ以外の絶縁性
基板上に小型酸素電極を作製する手順のうち、パッド領
域に被覆膜を形成する工程を基板全体について示す平面
図である。
【図24】本発明に従ってシリコンウェハ以外の絶縁性
基板上に小型酸素電極を作製する手順のうち、ガス透過
膜を形成する工程を基板全体について示す平面図であ
る。
【図25】本発明に従ってシリコンウェハ以外の絶縁性
基板上に小型酸素電極を作製する手順のうち、パッド領
域の被覆膜を剥離することにより各電極(アノード、カ
ソード)のパッド部分を露出させる工程を基板全体につ
いて示す平面図である。
【図26】本発明に従ってシリコンウェハ以外の絶縁性
基板上に作成した小型酸素電極の1チップを示す平面図
である。
【図27】本発明に従って小型酸素電極を作製するため
に用いるガラス基板を示す平面図である。
【図28】本発明に従ってガラス基板上に小型酸素電極
を作製する手順のうち、クロム薄膜、金薄膜、および銀
薄膜を順に形成する工程を、1チップ分の領域について
示す平面図である。
【図29】本発明に従ってガラス基板上に小型酸素電極
を作製する手順のうち、電極パターニングに用いるフォ
トレジストパターンを形成する工程を、1チップ分の領
域について示す平面図である。
【図30】本発明に従ってガラス基板上に小型酸素電極
を作製する手順のうち、銀薄膜おび金薄膜を順にエッチ
ングする工程を、1チップ分の領域について示す平面図
である。
【図31】本発明に従ってガラス基板上に小型酸素電極
を作製する手順のうち、フォトレジストパターンを再パ
ターニングする工程を、1チップ分の領域について示す
平面図である。
【図32】本発明に従ってガラス基板上に小型酸素電極
を作製する手順のうち、各電極をパターニングするため
のエッチング工程を、1チップ分の領域について示す平
面図である。
【図33】本発明に従ってガラス基板上に小型酸素電極
を作製する手順のうち、酸素感応部およびカード・エッ
ジ部分を確定するためのフォトレジストパターンを形成
する工程を、1チップ分の領域について示す平面図であ
る。
【図34】本発明に従ってガラス基板上に小型酸素電極
を作製する手順のうち、酸素感応部に電解質組成物をス
クリーン印刷して電解質含有体を形成する工程を、1チ
ップ分の領域について示す平面図である。
【図35】本発明に従ってガラス基板上に小型酸素電極
を作製する手順のうち、パッド領域に被覆膜を形成する
工程を、基板全体について示す平面図である。
【図36】本発明に従ってガラス基板上に小型酸素電極
を作製する手順のうち、ガス透過膜を形成する工程を、
基板全体について示す平面図である。
【図37】本発明に従ってガラス基板上に小型酸素電極
を作製する手順のうち、パッド領域の被覆膜を剥離する
ことによりパッド部分(カード・エッジ部分)を露出さ
せる工程を、基板全体について示す平面図である。
【図38】本発明に従ってガラス基板上に作製した小型
酸素電極の1チップを示す平面図である。
【図39】三極構成型小型酸素電極の構造を示す平面図
であり、(a)は完成した状態、(b)はガス透過膜を
形成する前の状態を示す。
【図40】図39に示した三極構成型小型酸素電極の酸
素感応部を拡大して示す断面図である。
【図41】本発明に従って三極構成型小型酸素電極を作
製する手順のうち、電解質含有体収容溝および絶縁膜を
形成する工程を、1チップ分の領域について示す(1)
断面図および(2)平面図である。
【図42】本発明に従って三極構成型小型酸素電極を作
製する手順のうち、各電極パターンを形成する工程を、
1チップ分の領域について示す(1)断面図および
(2)平面図である。
【図43】本発明に従って三極構成型小型酸素電極を作
製する手順のうち、酸素感応部確定用フォトレジストパ
ターンを形成する工程を、1チップ分の領域について示
す(1)断面図および(2)平面図である。
【図44】本発明に従って三極構成型小型酸素電極を作
製する手順のうち、酸素感応部に電解質組成物をスクリ
ーン印刷する工程を、1チップ分の領域について示す
(1)断面図および(2)平面図である。
【図45】本発明に従って図41〜図44の工程により
作製した三極構成型小型酸素電極の1チップ示す(1)
断面図および(2)平面図である。
【図46】本発明の小型酸素電極をファーメンタに用い
るためにアダプタに装着した状態を示す断面図である。
【図47】本発明の小型酸素電極を適用した酸素濃度測
定装置の構成例を示す配置図である。
【符号の説明】
104…銀(Ag)や鉛(Pb)等から成るアノード 105…白金(Pt)や金(Au)等から成るカソード 107…シリコーン樹脂やフッ素樹脂等から成るガス透
過膜 118…ガラス、プラスチック、ステンレス等から成る
容器 119…塩化カリウムや水酸化ナトリウム等の水溶液 201…シリコンウェハ 202…電解質含有体収容溝 203…SiO2 絶縁膜 204…アノード 204A…アノード204のパッド部分(外部との電気
的接続端) 205…カソード 205A…カソード205のパッド部分(外部との電気
的接続端) 206…電解質含有体 207…ガス透過膜 301…2インチシリコンウェハ 302…電解質含有体収容溝 303…SiO2 膜(小型酸素電極において絶縁膜とし
て機能する) 304…アノード 304A…アノード304のパッド部分(外部との電気
的接続端) 305…カソード 305A…カソード305のパッド部分(外部との電気
的接続端) 306…電解質含有体(電解質組成物の充填部) 307…ガス透過膜(上下2層から成る) 308…被覆膜(熱硬化性剥離塗料) 309…酸素感応部 310…2つの溝302間の平坦部 311…パッド領域 312…SiO2 膜(シリコンウェハ異方性エッチング
時のマスク) 313…フォトレジストパターン 314…真空蒸着によるクロム薄膜 315…真空蒸着による銀薄膜 316…フォトレジストパターン(電極パターニング
用) 317…フォトレジストパターン(小型酸素電極の酸素
感応部を確定する) 401…絶縁性平面基板(ガラス、石英、セラミック、
プラスチック等) 404…アノード 404A…アノード404のパッド(外部との電気的接
続端) 405…カソード 405A…カソード405のパッド(外部との電気的接
続端) 406…電解質含有体(電解質組成物の充填部) 407…ガス透過膜(上下2層から成る) 408…被覆膜(熱硬化性剥離塗料) 409…酸素感応部 411…パッド領域 420…予備パッド 428…小型酸素電極(1チップ) 503…カード・エッジ部分(パッド領域) 504…金カソード 504A…カソード504のパッド部分 505…銀アノード 505A…アノード505のパッド部分 507…ガス透過膜 508…被覆膜(熱硬化性剥離塗料) 511…ガラス基板 512…真空蒸着による銀薄膜 513…フォトレジスト・パターン 514…真空蒸着によるクロム薄膜 515…酸素感応部 516…フォトレジストパターン 517…電解質含有体 548…小型酸素電極(1チップ) 701…シリコンウェハ 702…金の作用極 702A…作用極702のパッド部分 703…金の対極 703A…対極703のパッド部分 704…銀の参照極 704A…参照極704のパッド部分 705…ガス透過膜 706…電解質含有体収容溝 707…SiO2 絶縁膜 711…フォトレジスト 712…酸素感応部の領域 713…パッド領域 715…電解質含有体(電解質組成物の充填部) 801…小型酸素電極 802…ファーメンタ専用アダプタ 810…酸素濃度測定装置 819…小型酸素電極 820…小型酸素電極819のコントローラ 821…電圧供給部 822…電流/電圧変換部 823…校正部 824…表示器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−238548(JP,A) 特開 平2−236154(JP,A)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶媒中に、スクリーン印刷用のメッ
    シュを通過し得る微細粉末状無機塩を分散状態で含み、
    且つポリビニルピロリドンを溶解状態で含むことを特徴
    とするスクリーン印刷用電解質組成物。
  2. 【請求項2】 前記無機塩が塩化カリウムまたは塩化ナ
    トリウムであることを特徴とする請求項1に記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】 更に緩衝剤を含有することを特徴とする
    請求項1または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記緩衝剤が、リン酸塩、酢酸塩、ホウ
    酸塩、クエン酸塩、フタル酸塩、四ホウ酸塩、グリシン
    塩、またはトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩
    であることを特徴とする請求項3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 絶縁性基板上に配置された、電解質含有
    体と、該電解質含有体に接触した1組の電極と、該電解
    質含有体を被覆したガス透過膜とを有する隔膜型小型酸
    素電極において、上記電解質含有体は、請求項1から4
    のいずれか1項に記載の組成物が上記基板表面にスクリ
    ーン印刷されて成ることを特徴とする小型酸素電極。
  6. 【請求項6】 絶縁性基板上に、電解質含有体と、該電
    解質含有体に接触した1組の電極と、該電解質含有体を
    被覆したガス透過膜とを形成する隔膜型小型酸素電極の
    製造方法において、請求項1から4のいずれか1項に記
    載の組成物を上記基板にスクリーン印刷することによ
    り、上記電解質含有体を形成することを特徴とする小型
    酸素電極の製造方法。
  7. 【請求項7】 絶縁性基板上に配置された、電解質含有
    体と、該電解質含有体との接触端および外部との電気的
    接続端をそれぞれ備えた1組の電極と、該電解質含有体
    を含む領域で上記基板を被覆したガス透過膜とを有する
    隔膜型小型酸素電極において、上記電解質含有体は、請
    求項1から4のいずれか1項に記載の組成物が上記基板
    表面にスクリーン印刷されて成り、上記外部接続端を含
    む基板領域は、ガス透過膜がその下の剥離可能な被覆膜
    と一緒に剥離されていることを特徴とする小型酸素電
    極。
  8. 【請求項8】 絶縁性基板上に、電解質含有体と、該電
    解質含有体との接触端および外部との電気的接続端をそ
    れぞれ備えた1組の電極と、該電解質含有体を被覆した
    ガス透過膜とを形成する隔膜型小型酸素電極の製造方法
    において、請求項1から4のいずれか1項に記載の組成
    物を上記基板にスクリーン印刷することにより上記電解
    質含有体を形成し、上記基板上の上記外部接続端を含む
    露出予定領域に剥離可能な被覆膜を形成し、該被覆領域
    を含む上記基板表面を覆うガス透過膜を形成した後、該
    被覆膜を剥離して該露出予定領域を露出させることによ
    り、所定パターンのガス透過膜を形成することを特徴と
    する小型酸素電極の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記基板の露出予定領域に熱硬化性樹脂
    をスクリーン印刷により塗布した後に加熱して硬化さ
    せ、該樹脂膜形成領域を含む基板表面を覆うガス透過膜
    を形成した後に、該樹脂膜を剥離して該露出予定領域を
    露出させることにより、所定パターンのガス透過膜を形
    成することを特徴とする請求項8に記載の小型酸素電極
    の製造方法。
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