JP2001252066A - 細菌数測定方法およびその装置 - Google Patents

細菌数測定方法およびその装置

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JP2001252066A
JP2001252066A JP2000076393A JP2000076393A JP2001252066A JP 2001252066 A JP2001252066 A JP 2001252066A JP 2000076393 A JP2000076393 A JP 2000076393A JP 2000076393 A JP2000076393 A JP 2000076393A JP 2001252066 A JP2001252066 A JP 2001252066A
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潤一郎 新井
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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンプル溶液の注入作業を簡単化し、正確な
信号出力を行い、タイムラグに起因する測定誤差の発生
を防止する。 【解決手段】 サンプル食材毎に、サンプル溶液の調
製、サンプル溶液の測定用セルへの注入、サンプル溶液
が注入された測定用セルの測定装置本体へのセット、サ
ンプル溶液に含まれる細菌の数の測定の開始を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は細菌数測定方法お
よびその装置に関し、さらに詳細にいえば、食品に含ま
れる細菌の数を測定するための方法およびその装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、酸素電極を用いてサンプル溶
液中の細菌数を測定する方法として、多数(例えば、9
6個)の溶液収容チャンバーを有するとともに、各溶液
収容チャンバーの内底面に酸素電極を有する測定用セル
を用い、この測定用セルを測定装置本体にセットし、酸
素電極からの出力信号に基づいてサンプル溶液中の細菌
数を表す信号を出力する方法が提案されている。
【0003】具体的には、図9のフローチャートに示す
ように、ステップSP1においてn種類のサンプル食材
を用意し、ステップSP2において、サンプル食材の粉
砕、培養液との混合などを行ってサンプルの調製を行
い、ステップSP3において、サンプル溶液を測定用セ
ルの溶液収容チャンバーに注入し、全ての種類のサンプ
ル食材についてステップSP2の処理およびステップS
P3の処理を反復する。
【0004】次いで、ステップSP4において、測定用
セルを測定装置本体にセットし、その後、ステップSP
5において、測定用セルの各溶液収容チャンバーに収容
されたサンプル溶液中の細菌数の測定を開始する。
【0005】そして、この方法を採用すれば、一度に9
6種類のサンプル溶液中の細菌数の測定、またはより少
ない種類のサンプル溶液中の複数種類の細菌の数の測定
を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法を採用した
場合には、各溶液収容チャンバーの内容積が小さいの
で、サンプル溶液を各溶液収容チャンバーに注入するた
めに汎用のガラスピペットを使用することができない。
また、各溶液収容チャンバーの内容積を大きくすると、
測定用セルが全体として著しく大型化し、操作性が悪く
なってしまう。
【0007】また、各酸素電極が溶液収容チャンバーの
内底面に設けられているので、サンプル溶液として固形
物や沈殿物を含むものを採用する場合には、これらの固
形物や沈殿物が酸素電極を覆ってしまい、本来得られる
べき出力信号よりも小さい出力信号しか得られなくなっ
てしまう。
【0008】さらに、多数のサンプル溶液について同時
に測定を開始するのであるから、各溶液収容チャンバー
用のサンプル溶液の調製に時間がかかる場合には、溶液
収容チャンバー毎にタイムラグが生じ、測定誤差を生じ
てしまう。
【0009】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、サンプル溶液の注入作業を簡単化するこ
とができ、しかも正確な信号出力を行うことができ、さ
らにタイムラグに起因する測定誤差の発生を防止するこ
とができる細菌数測定方法およびその装置を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の細菌数測定方
法は、細菌数測定対象食品を1種類づつ溶液中に分散さ
せてサンプル溶液を調製し、各サンプル溶液を、内面所
定位置に電極面を有する測定用セルに収容し、サンプル
溶液を収容した測定用セルを測定装置にセットし、電極
からの出力信号に基づいて細菌数測定対象食品に含まれ
る細菌数を示す信号を出力する方法である。
【0011】請求項2の細菌数測定方法は、サンプル溶
液を収容した測定用セルを測定装置にセットしたことを
検出して、電極を機能させるとともに、電極からの出力
信号に基づいて細菌数測定対象食品に含まれる細菌数を
示す信号を出力する方法である。
【0012】請求項3の細菌数測定方法は、前記測定用
セルとして、サンプル溶液の液面とほぼ直交する電極面
を有するものを採用する方法である。
【0013】請求項4の細菌数測定方法は、前記測定用
セルとして、サンプル溶液注入口側の断面積が大きく、
奥側の断面積が小さくなる形状を有するものを採用する
方法である。
【0014】請求項5の細菌数測定装置は、1種類のサ
ンプル溶液を収容すべく、内面所定位置に電極面を有す
る測定用セルと、複数個の測定用セルをそれぞれ独立に
セット可能な測定装置本体とを有し、測定装置本体は、
各測定用セルの電極からの出力信号に基づいて細菌数測
定対象食品に含まれる細菌数を示す信号を出力する信号
出力手段を含むものである。
【0015】請求項6の細菌数測定装置は、前記測定装
置本体として、測定用セルがセットされたことを検出し
て、電極を機能させるとともに、信号出力手段を機能さ
せる制御手段をさらに含むものを採用するものである。
【0016】請求項7の細菌数測定装置は、前記測定用
セルとして、サンプル溶液の液面とほぼ直交する電極面
を有するものを採用するものである。
【0017】請求項8の細菌数測定装置は、前記測定用
セルとして、サンプル溶液注入口側の断面積が大きく、
奥側の断面積が小さくなる形状を有するものを採用する
ものである。
【0018】請求項9の細菌数測定装置は、前記測定用
セルとして、測定可能な細菌の種類を表す表示を有する
ものを採用するものである。
【0019】請求項10の細菌数測定装置は、前記測定
用セルとして、少なくとも作用極および対極を有する電
極からの信号を出力する外部接触子を有し、作用極に対
応する外部接触子の長さを短く設定したものを採用する
ものである。
【0020】請求項11の細菌数測定装置は、前記測定
装置本体として、測定終了後に電極に対して酸素発生電
圧を印加する酸素発生電圧印加手段をさらに含むものを
採用するものである。
【0021】
【作用】請求項1の細菌数測定方法であれば、細菌数測
定対象食品を1種類づつ溶液中に分散させてサンプル溶
液を調製し、各サンプル溶液を、内面所定位置に電極面
を有する測定用セルに収容し、サンプル溶液を収容した
測定用セルを測定装置にセットし、電極からの出力信号
に基づいて細菌数測定対象食品に含まれる細菌数を示す
信号を出力するのであるから、各サンプル溶液の測定用
セルへの注入作業を簡単化することができ、しかも正確
な細菌数の測定を達成することができる。
【0022】請求項2の細菌数測定方法であれば、サン
プル溶液を収容した測定用セルを測定装置にセットした
ことを検出して、電極を機能させるとともに、電極から
の出力信号に基づいて細菌数測定対象食品に含まれる細
菌数を示す信号を出力するのであるから、請求項1の作
用に加え、タイムラグに起因する誤差の発生を防止して
細菌数の測定精度を高めることができる。
【0023】請求項3の細菌数測定方法であれば、前記
測定用セルとして、サンプル溶液の液面とほぼ直交する
電極面を有するものを採用するのであるから、請求項1
または請求項2の作用に加え、細菌数測定対象食品に起
因する固形物、沈殿物の影響を排除して細菌数の測定精
度をより高めることができる。
【0024】請求項4の細菌数測定方法であれば、前記
測定用セルとして、サンプル溶液注入口側の断面積が大
きく、奥側の断面積が小さくなる形状を有するものを採
用するのであるから、請求項1から請求項3の何れかの
作用に加え、各サンプル溶液の注入作業をより簡単化す
ることができるとともに、必要なサンプル溶液の量を少
なくすることができる。
【0025】請求項5の細菌数測定装置であれば、各測
定用セルによって、1種類のサンプル溶液を収容し、サ
ンプル溶液に含まれる細菌数を電極により検出し、測定
装置本体に対して、複数個の測定用セルをそれぞれ独立
にセットすることができる。そして、測定装置本体にお
いて、信号出力手段によって、各測定用セルの電極から
の出力信号に基づいて細菌数測定対象食品に含まれる細
菌数を示す信号を出力することができる。
【0026】したがって、各サンプル溶液の測定用セル
への注入作業を簡単化することができ、しかも正確な細
菌数の測定を達成することができる。
【0027】請求項6の細菌数測定装置であれば、前記
測定装置本体として、測定用セルがセットされたことを
検出して、電極を機能させるとともに、信号出力手段を
機能させる制御手段をさらに含むものを採用するのであ
るから、請求項5の作用に加え、タイムラグに起因する
誤差の発生を防止して細菌数の測定精度を高めることが
できる。
【0028】請求項7の細菌数測定装置であれば、前記
測定用セルとして、サンプル溶液の液面とほぼ直交する
電極面を有するものを採用するのであるから、請求項5
または請求項6の作用に加え、細菌数測定対象食品に起
因する固形物、沈殿物の影響を排除して細菌数の測定精
度をより高めることができる。
【0029】請求項8の細菌数測定装置であれば、前記
測定用セルとして、サンプル溶液注入口側の断面積が大
きく、奥側の断面積が小さくなる形状を有するものを採
用するのであるから、請求項5から請求項7の何れかの
作用に加え、各サンプル溶液の注入作業をより簡単化す
ることができるとともに、必要なサンプル溶液の量を少
なくすることができる。
【0030】請求項9の細菌数測定装置であれば、前記
測定用セルとして、測定可能な細菌の種類を表す表示を
有するものを採用するのであるから、請求項5から請求
項8の作用に加え、測定用セルの間違いを防止すること
ができる。
【0031】請求項10の細菌数測定装置であれば、前
記測定用セルとして、少なくとも作用極および対極を有
する電極からの信号を出力する外部接触子を有し、作用
極に対応する外部接触子の長さを短く設定したものを採
用するのであるから、請求項5から請求項9の何れかの
作用に加え、測定用セルセット操作時に作用極に異常電
圧が印加されることを阻止することができる。
【0032】請求項11の細菌数測定装置であれば、前
記測定装置本体として、測定終了後に電極に対して酸素
発生電圧を印加する酸素発生電圧印加手段をさらに含む
ものを採用するのであるから、請求項5から請求項10
の何れかの作用に加え、測定終了後に強制的に酸素を発
生させて測定用セル内の細菌を死滅させることができ
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明の細菌数測定方法およびその装置の実施の態様を詳
細に説明する。
【0034】図1はこの発明の細菌数測定装置の一実施
態様の要部である測定装置本体を示す平面図である。
【0035】この測定装置本体10は、測定用セル1を
収容する複数個の測定用セル収容部2と、各測定用セル
収容部2に対応する測定開始スイッチ3と、各測定開始
スイッチ3に対応し、かつ測定中か測定終了かを表示す
る表示部4と、図示しない温度設定ディップスイッチ
と、サンプル溶液の温度が設定温度になったことを表示
する温度設定表示部5と、測定用セルの参照極に印加す
る印加電圧を設定する印加電圧設定部6と、測定時間を
設定する測定時間設定部7と、図示しない第1コネクタ
とを有している。なお、測定用セル収容部2は、矩形柱
部の1つの辺に対応させて面取り状の面を形成した状態
に相当する5角柱部に形成されている。そして、測定用
セル収容部2の内底部には、後述する外部接触子15
a、15b、15cとの電気的接続を達成する第2コネ
クタ部(図示せず)を有している。また、各測定用セル
収容部2に開閉蓋を設けることが可能であり、この場合
には、測定用セル1がセットされない場合(不使用の場
合)に、埃や液体が侵入することを防止することができ
る。
【0036】図2は測定用セル収容部1に収容されるべ
き測定用セルを示す正面図、図3は平面図、図4は側面
図、図5は中央縦断面背面図、図6は電極部を示す拡大
正面図、図7は図6のVII−VII線断面図である。
【0037】この測定用セル1は、上半部を広幅に、下
半部を狭幅に形成すべく一方の前壁に段部12を形成し
た本体11と、本体11の上部に設けた開閉蓋13と、
段部12から下方に連続する下部前壁の内面に形成した
作用極14a、対極14b、参照極14cからなる酸素
電極14と、酸素電極14の作用極14a、対極14
b、参照極14cとそれぞれ接続され、かつ本体11の
底面から下方に突出する外部接触子15a、15b、1
5cと、本体11の左右側壁と連続して下方に延びる保
護壁部16とを有している。なお、本体11は、測定用
セル収容部2に対応する5角筒状に形成され、測定用セ
ル1のセット方向の間違いを未然に防止するようにして
いる。
【0038】なお、作用極14aに対応する外部接触子
15aの突出長さを他の外部接触子15b、15cの突
出長さよりも短くすることが好ましく、測定用セル1の
装着時に異常電圧が印加されることを未然に防止するこ
とができる。
【0039】そして、外部コネクタから出力される電気
信号を入力として信号処理を行う信号処理部(図示せ
ず)としては、例えば、電気信号の微分値、または測定
開始後の所定のタイミングにおける電気信号などを用い
てサンプル溶液中の溶存酸素量を検出し、検出された溶
存酸素量から細菌数を算出するものが例示できる。
【0040】上記の構成の細菌数測定装置の作用は次の
通りである。
【0041】先ず、測定対象とするn種類の食材を用意
する。そして、用意した食材を粉砕し、培養液と混合す
ることによりサンプル溶液を調製する。
【0042】このように調製されたサンプル溶液を測定
用セル1に注入して開閉蓋13を閉じ、サンプル溶液が
注入された測定用セル1を測定装置本体の何れかの測定
用セル収容部2にセットし、この測定用セル収容部2に
対応する測定開始スイッチ3を操作して、サンプル溶液
中の溶存酸素量の測定を開始する。なお、この測定は、
サンプル溶液の温度を温度設定ディップスイッチにより
設定された温度に保持し、かつ印加電圧設定部6により
参照極14cに対する印加電圧を設定するとともに、時
間設定部7により測定時間を設定した状態で行われる。
【0043】そして、サンプル溶液中に細菌が存在すれ
ば、細菌の数に応じて酸素消費量が増減するので、溶存
酸素量を検出することにより、サンプル溶液中の細菌の
数を測定することができ、ひいてはサンプル食材に含ま
れる細菌の数を測定することができる。もちろん、測定
終了後に、試薬を加えて変色を見ることにより、同一セ
ル中で確定検査までを行うことができる。
【0044】また、この実施態様では、測定用セル1毎
に測定を開始することができるので、全てのサンプル溶
液を調製するために長時間がかかるような場合であって
も、サンプル溶液の調製から測定開始までの時間が長く
なりすぎてしまうという不都合の発生を防止することが
できる。
【0045】さらに、この測定用セル1は、全体として
の内容積を大きくしてサンプル溶液の注入作業を容易に
しているにも拘わらず、酸素電極14が形成されている
部分の内容積を小さくしているので、サンプル溶液の必
要量を小さくすることができる。
【0046】さらにまた、測定用セル1は、サンプル溶
液の液面とほぼ直交する面に酸素電極14が形成されて
いるのであるから、粉砕されたサンプル食材が酸素電極
14の電極面上に堆積するという不都合の発生を未然に
防止することができ、測定精度の低下を防止することが
できる。また、ふき取り検査で得られた綿棒などをサン
プル食材に換えて採用することも可能である。
【0047】上記の実施態様において、測定開始スイッ
チ3を設ける代わりに、測定用セル1のセット状態を検
出して自動的に測定開始を指示するスイッチなどを設け
ることが可能であり、測定のために必要な作業を簡単化
することができる。また、測定終了後に、酸素電極14
を、酸素を発生させるべく動作させることが可能であ
り、この場合には、発生酸素によって細菌を死滅させる
ことができる。さらに、各測定用セル1に、予め乾燥さ
せた培地を収容していくことが好ましく、この場合に
は、培地の種類を表す表示を施すことにより、測定すべ
き細菌の種類(例えば、一般生菌、大腸菌群、黄色ブド
ウ球菌、サルモネラ菌など)に最適の測定用セルを簡単
に選択することができる。
【0048】図8はこの発明の細菌数測定方法の一実施
態様を説明するフローチャートである。
【0049】ステップSP1において、n種類のサンプ
ル食材を用意し、ステップSP2において、サンプル食
材の粉砕、培養液などとの混合などを行ってサンプル溶
液の調製を行い、ステップSP3において、サンプル溶
液を測定用セルに注入し、ステップSP4において、サ
ンプル溶液が注入された測定用セルを測定装置本体にセ
ットし、ステップSP5において、ステップSP4にお
いて測定装置本体にセットされた測定用セル中のサンプ
ル溶液に含まれる細菌の数の測定を開始する。
【0050】そして、ステップSP2からステップSP
5の一連の処理を全てのサンプル食材について行う。
【0051】したがって、この実施態様の場合にも、サ
ンプル溶液毎に測定を開始することができるので、全て
のサンプル溶液を調製するために長時間がかかるような
場合であっても、サンプル溶液の調製から測定開始まで
の時間が長くなりすぎてしまうという不都合の発生を防
止することができる。
【0052】以上には、サンプル食品からサンプル溶液
を調製する場合について説明したが、野菜工場等の排水
から希釈処理、濾過処理などによりサンプル溶液を調製
する場合、食品工場での工程検査(ふき取り試験)で得
られた綿棒などからサンプル溶液を調製する場合、上水
を所定量採取して、もしくは希釈してサンプル溶液とす
る場合などにも同様に適用することができる。さらに、
下水処理プラント中の活性汚泥の活性測定、厨房などか
らの排水中の細菌測定などにも適用することが可能であ
る。
【0053】
【発明の効果】請求項1の発明は、各サンプル溶液の測
定用セルへの注入作業を簡単化することができ、しかも
正確な細菌数の測定を達成することができるという特有
の効果を奏する。
【0054】請求項2の発明は、請求項1の効果に加
え、タイムラグに起因する誤差の発生を防止して細菌数
の測定精度を高めることができるという特有の効果を奏
する。
【0055】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の効果に加え、細菌数測定対象食品に起因する固形
物、沈殿物の影響を排除して細菌数の測定精度をより高
めることができるという特有の効果を奏する。
【0056】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
の何れかの効果に加え、各サンプル溶液の注入作業をよ
り簡単化することができるとともに、必要なサンプル溶
液の量を少なくすることができるという特有の効果を奏
する。
【0057】請求項5の発明は、各サンプル溶液の測定
用セルへの注入作業を簡単化することができ、しかも正
確な細菌数の測定を達成することができるという特有の
効果を奏する。
【0058】請求項6の発明は、請求項5の効果に加
え、タイムラグに起因する誤差の発生を防止して細菌数
の測定精度を高めることができるという特有の効果を奏
する。
【0059】請求項7の発明は、請求項5または請求項
6の効果に加え、細菌数測定対象食品に起因する固形
物、沈殿物の影響を排除して細菌数の測定精度をより高
めることができるという特有の効果を奏する。
【0060】請求項8の発明は、請求項5から請求項7
の何れかの効果に加え、各サンプル溶液の注入作業をよ
り簡単化することができるとともに、必要なサンプル溶
液の量を少なくすることができるという特有の効果を奏
する。
【0061】請求項9の発明は、請求項5から請求項8
の効果に加え、測定用セルの間違いを防止することがで
きるという特有の効果を奏する。
【0062】請求項10の発明は、請求項5から請求項
9の何れかの効果に加え、測定用セルセット操作時に作
用極に異常電圧が印加されることを阻止することができ
るという特有の効果を奏する。
【0063】請求項11の発明は、請求項5から請求項
10の何れかの効果に加え、測定終了後に強制的に酸素
を発生させて測定用セル内の細菌を死滅させることがで
きるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の細菌数測定装置の一実施態様の要部
である測定装置本体を示す平面図である。
【図2】測定用セル収容部1に収容されるべき測定用セ
ルを示す正面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】同上の側面図である。
【図5】同上の中央縦断面背面図である。
【図6】電極部を示す拡大正面図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】この発明の細菌数測定方法の一実施態様を説明
するフローチャートである。
【図9】従来の細菌数測定方法を説明するフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 測定用セル 10 測定装置本体 14 酸素電極 14a 作用極 14b 対極 15a、15b 外部接触子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/483 G01N 27/46 323 Fターム(参考) 2G045 AA28 BB16 BB20 BB50 CB30 DA80 DB30 FA34 FB05 GC22 JA07 4B029 AA07 BB02 CC01 FA02 FA11 4B063 QA01 QQ06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細菌数測定対象食品を1種類づつ溶液中
    に分散させてサンプル溶液を調製し、各サンプル溶液
    を、内面所定位置に電極面を有する測定用セル(1)に
    収容し、サンプル溶液を収容した測定用セル(1)を測
    定装置にセットし、電極からの出力信号に基づいて細菌
    数測定対象食品に含まれる細菌数を示す信号を出力する
    ことを特徴とする細菌数測定方法。
  2. 【請求項2】 サンプル溶液を収容した測定用セル
    (1)を測定装置にセットしたことを検出して、電極
    (14)を機能させるとともに、電極(14)からの出
    力信号に基づいて細菌数測定対象食品に含まれる細菌数
    を示す信号を出力する請求項1に記載の細菌数測定方
    法。
  3. 【請求項3】 前記測定用セル(1)として、サンプル
    溶液の液面とほぼ直交する電極面を有するものを採用す
    る請求項1または請求項2に記載の細菌数測定方法。
  4. 【請求項4】 前記測定用セル(1)として、サンプル
    溶液注入口側の断面積が大きく、奥側の断面積が小さく
    なる形状を有するものを採用する請求項1から請求項3
    の何れかに記載の細菌数測定方法。
  5. 【請求項5】 1種類のサンプル溶液を収容すべく、内
    面所定位置に電極面を有する測定用セル(1)と、複数
    個の測定用セル(1)をそれぞれ独立にセット可能な測
    定装置本体(10)とを有し、測定装置本体(10)
    は、各測定用セル(1)の電極(14)からの出力信号
    に基づいて細菌数測定対象食品に含まれる細菌数を示す
    信号を出力する信号出力手段を含んでいることを特徴と
    する細菌数測定装置。
  6. 【請求項6】 前記測定装置本体(10)は、測定用セ
    ルがセットされたことを検出して、電極(14)を機能
    させるとともに、信号出力手段を機能させる制御手段を
    さらに含む請求項5に記載の細菌数測定装置。
  7. 【請求項7】 前記測定用セル(1)は、サンプル溶液
    の液面とほぼ直交する電極面を有するものである請求項
    5または請求項6に記載の細菌数測定装置。
  8. 【請求項8】 前記測定用セル(1)は、サンプル溶液
    注入口側の断面積が大きく、奥側の断面積が小さくなる
    形状を有するものである請求項5から請求項7の何れか
    に記載の細菌数測定装置。
  9. 【請求項9】 前記測定用セル(1)は、測定可能な細
    菌の種類を表す表示を有するものである請求項5から請
    求項8の何れかに記載の細菌数測定装置。
  10. 【請求項10】 前記測定用セル(1)は、少なくとも
    作用極(14a)および対極(14b)を有する電極
    (14)からの信号を出力する外部接触子(15a)
    (15b)を有し、作用極(14a)に対応する外部接
    触子(15a)の長さを短く設定したものである請求項
    5から請求項9の何れかに記載の細菌数測定装置。
  11. 【請求項11】 前記測定装置本体(10)は、測定終
    了後に電極に対して酸素発生電圧を印加する酸素発生電
    圧印加手段をさらに含む請求項5から請求項10の何れ
    かに記載の細菌数測定装置。
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