JPH084324A - ベースアングルと壁パネルの接続方法およびその接続装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この出願発明は、ユニットバスルーム等の組
立において、壁パネルを支持するベースアングルと壁パ
ネルとの接続を簡易化することを目的とする。 【構成】 ユニットバスル−ム等のベ−スアングル上に
壁パネルを載置してベ−スアングルに設けた長孔と壁パ
ネルの基板とフレ−ムに設けたボルト取付孔とを合わ
せ、ボルト取付孔近傍の基板に設けた作業用の孔を用い
て壁パネルのボルト取付孔とベ−スアングルの長孔にボ
ルトを挿入し、ナットを取り付けて両者を締め付け、取
付孔と作業用の孔のある壁パネルの基板に表面仕上材を
貼着するベ−スアングルと壁パネルの接続方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この出願発明は、ホテル、マンシ
ョン、共同住宅のユニットバスル−ム等の組立におい
て、壁パネルを支持するベ−スアングルと壁パネルとの
接続方法およびその接続装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、室内にトイレ、浴槽、洗面台等の
衛生設備を有するユニットバスル−ム等の組立は、ＰＣ
床版でユニットバスル−ムの壁パネル接続箇所に、水平
溝型部片の上部水平片の外側端から上方に垂直片が延設
された水返し材からなる鋼製のベ−スアングルを水密に
取付け、ベ−スアングルと壁パネルとの接続は、ベ−ス
アングルの水返し材となる垂直片と、壁パネル裏面に取
り付けた壁パネルバックハンガ−を用い、壁パネルをベ
−スアングル上方から落とし込み、壁パネルと壁パネル
バックハンガ−によりベ−スアングルの垂直片を挟み込
むようにして接続していた。（図３参照）

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、壁パネルが駆
体側の場合に、バックハンガ−を使用する場合には壁パ
ネルをベ−スアングル取り付ける作業に時間がかかっ
た。

【０００４】この出願発明は、従来技術の有するこのよ
うな問題点を解決するためになされたものであり、その
目的とするところは、ユニットバスル−ム等の組立にお
いて、壁パネルを支持するベ−スアングルと壁パネルと
の接続を簡易化しょうとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、壁パネルを形成する基板裏面の少なくとも側
縁にフレ−ムが設けられており、該フレ−ム近傍の基板
部分に、手又は工具挿通用の開口部が形成され、該開口
部を除いた基板表面に表面仕上材である多数のタイルを
貼着した壁パネルを、開口部を利用して壁パネルのフレ
−ムとベ−スアングルとをボルトナットにより接続する
ものである。

【０００６】そして、壁パネルのフレ−ムとベ−スアン
グルとを接続した後、開口部を設けた基板に仕上材であ
るタイルを貼着するものである。

【０００７】［作用］この出願発明は、床材の壁取付部
に水密に配設された水平溝型部片の上部水平片から上方
に垂直片を延設してなるベ−スアングルを用い、垂直片
をガイドとして壁パネルをベ−スアングルの水平溝型部
片の上部に載置し、壁パネルの基板裏面に設けたフレ−
ムとベ−スアングルの垂直片とを、壁パネルの基板にあ
る開口部を利用してボルトナットにより固定される。

【０００８】この連結作業に際しては、手や工具を壁パ
ネル基板に設けた開口部より壁パネル裏面側に入れ、ボ
ルトナットの締め付け作業を行うだけで良く、作業内容
が簡単で、迅速に行なうことができる。

【実施例】以下図面を参照して実施例について説明す
る。図１はベ−スアングル１に壁パネル４を載置し、ボ
ルトナット６によりベ−スアングル１に壁パネル４を接
続した接続部の縦断面図、図２はベ−スアングル１に壁
パネル４を載置し、壁パネルの基板に開口部７を設け
た、ベ−スアングル１と壁パネル５との接続部の正面
図、図３は従来技術であって、ベ−スアングル１に壁パ
ネル５を載置し、壁パネルのバックハンガ−１０により
ベ−スアングル１に壁パネル５を接続した縦断面図であ
る。

【０００９】この出願発明のベ−スアングル１は、水平
溝型部片１¹の上部水平片の外側端から上方に延設され
た垂直片１²からなり、垂直片１²には横方向に長孔９が
数カ所設けられている。（図１参照）

【００１０】また壁パネル５は、壁パネルの基板２と、
基板裏面側の少なくとも側縁に取り付けたフレ−ム３
と、基板表面部に取り付けた表面仕上材であるタイル４
とから形成されており、壁パネルの基板２とフレ−ム３
に設けたボルトナット取付孔８の近くにはボルトナット
６の締め付け作業を行うための開口部７が設けてある。

【００１１】ベ−スアングル１と壁パネル５は次のよう
にして接続される。所要部分に排水目皿、トラップ機器
等の設置用凹部、機器等の取付用インサ−トが埋設され
た床材におけるバスル−ム等の壁体を接続する箇所に、
ベ−スアングル１が水平溝型部片１¹により水密に取り
付けられる。

【００１２】次いで、ベ−スアングル１の垂直片１²を
ガイドとして壁パネル５をベ−スアングル１の水平溝型
部片１¹の上部水平片に載置する。（図１参照）

【００１３】載置された壁パネル５を、垂直片１²に設
けられた長孔９と壁パネルの基板２およびフレ−ム３に
設けられたボルトナット取付孔８とが一致するように位
置合わせを行い、ボルトナット取付孔８から垂直片に設
けられた長孔９にボルトを挿入して、作業用の開口部７
により工具等を用いて壁パネル５とベ−スアングル１と
を接続する。（図１、図２参照）

【００１４】接続作業が終了した後、作業用の開口部７
およびボルトナット取付孔８が設けられた箇所の基板２
に表面仕上材であるタイル４を貼着して作業用の開口部
７、ボルトナット取付孔８を塞ぐことによりベ−スアン
グル１と壁パネル５との接続は終了する。

【００１５】

【発明の効果】この出願発明は、壁パネルとベ−スアン
グルをボルトナットにより結合するので、接続が強固で
あり、壁パネルの基板に設けた作業用の開口部により、
壁パネルとベ−スアングルとの取付作業時間が短縮され
る、などの優れた効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ベ−スアングルに壁パネルを設置した接続部の
縦断面図である。

【図２】ベ−スアングルに壁パネルを設置した接続部の
正面図である。

【図３】従来技術におけるベ−スアングルに壁パネルを
設置した接続部の縦断面図である。

【符合の説明】

１ ベ−スアングル １¹ 水平溝型片 １² 垂直片 ２ 壁パネルの基板 ３ 壁パネルのフレ−ム ４ 表面仕上材 ５ 壁パネル ６ ボルトナット ７ 作業用の開口部 ８ ボルトナットの取付孔 ９ ベ−スアングルの垂直片に設けた長孔 １０ 壁パネルバックハンガ−

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ユニットバスル−ム等のベ−スアングル
   上に壁パネルを載置してベ−スアングルに設けた長孔と
   壁パネルの基板とフレ−ムに設けたボルト取付孔とを合
   わせ、ボルト取付孔近傍の基板に設けた作業用の孔を用
   いて壁パネルのボルト取付孔とベ−スアングルの長孔に
   ボルトを挿入し、ナットを取り付けて両者を締め付け、
   取付孔と作業用の孔のある壁パネルの基板に表面仕上材
   を貼着することを特徴とするベ−スアングルと壁パネル
   の接続方法。
2. 【請求項２】 ベ−スアングルは水平溝型部片と該部片
   の上部水平片端部から立ち上がる長孔を設けた垂直片か
   らなることを特徴とする請求項１記載のベ−スアングル
   と壁パネル接続方法。
3. 【請求項３】 ユニットバスル−ム等における壁パネル
   とベ−スアングルの取付装置において、壁パネルを構成
   する基板およびフレ−ムの所定箇所にボルト取付作業用
   孔とボルト取付孔を設け、壁パネルを載置するベ−スア
   ングルには、フレ−ムのボルト取付孔に対応する箇所へ
   長孔を設け、壁パネルのフレ−ムとベ−スアングルを、
   それぞれに設けたボルト取付孔と長孔にボルトを挿通し
   てナットで締め付けることによりベ−スアングル上に壁
   パネルを取り付けることを特徴とするベ−スアングルと
   壁パネル接続装置。