JPH0993768A - 建物内の電気配線構造 - Google Patents

建物内の電気配線構造

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JPH0993768A
JPH0993768A JP7267954A JP26795495A JPH0993768A JP H0993768 A JPH0993768 A JP H0993768A JP 7267954 A JP7267954 A JP 7267954A JP 26795495 A JP26795495 A JP 26795495A JP H0993768 A JPH0993768 A JP H0993768A
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JP
Japan
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wiring
ceiling
wiring duct
building
electric wiring
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JP7267954A
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English (en)
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Takao Kijima
隆夫 木島
Terukazu Kawai
輝一 河合
Mitsuhiro Kono
充宏 河野
Keizo Sakagami
敬造 坂上
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 躯体工事に先行して電気配線のための電線管
の配管工事を行う必要がなく、電気設備器具や配線の変
更を容易にする。 【解決手段】 天井廻縁11、幅木12及び天井廻縁1
1と幅木12の間で室壁1に沿って設けられる付け柱1
3の内部に配線ダクトを形成し、互いに連続したこの配
線ダクトを通じてVVFケーブル14を配線する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート造建
物等の建物内の電気配線技術に属する。
【0002】
【従来の技術】集合住宅やオフィス用建物等のようなコ
ンクリート造建物において、内部仕上がコンクリート直
仕上である場合は、電気配線は、コンクリート躯体内に
そのコンクリート打設時に予め埋設された配管を通して
行われている(湿式工法)。図5は湿式工法による電気
配線構造の一例を概略的に示すもので、参照符号101
は天井に埋め込まれた照明器具用アウトレットボック
ス、102は室壁に埋め込まれたコンセントボックス、
103はスイッチボックスである。これらの埋め込みボ
ックス101〜103内の電気接続部品やスイッチ等の
電気設備器具間を接続するケーブルは、躯体壁面やスラ
ブの内部に埋設された鋼材製電線管104を介して配線
されている。なお、参照符号105は室壁の上端に、天
井の外周に沿って設けられた天井廻縁、106は室壁の
下端に設けられた幅木である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電気配線構
造によれば、次のような問題が指摘される。それはまず
第一に、躯体工事においてコンクリートを打設する前
に、コンクリート型枠内に電線管104や、コンセント
ボックス102等を正確に配置しなければならず、しか
もその調整に時間がかかり、多数の電線管104を必要
とすることである。また第二に、将来電気設備器具や配
線を変更したり、取り替えたり、あるいはメンテナンス
を行う必要が生じた場合に、その作業が極めて困難なこ
とである。
【0004】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、躯体工事
に先行して電気配線のための配管工事を行う必要がな
く、電気設備器具や配線の変更が容易な電気配線構造を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題を有
効に解決するための手段として、本発明に係る建物内の
電気配線構造は、天井廻縁、幅木、あるいはこれら天井
廻縁と幅木の間で室壁に沿って設けられる付け柱の内部
に配線ダクトを形成し、この配線ダクトを通じて室壁に
電気配線がなされるものである。またこの場合、一層好
ましくは、前記天井廻縁の配線ダクトと、前記幅木の配
線ダクトが、前記付け柱の配線ダクトを介して互いに連
通され、電気配線がこの連続した配線ダクトを通じてな
されるものである。
【0006】天井廻縁は、室壁の上端と天井の外周との
境界に相当する隅部に沿って設けられる縁材であり、幅
木は、室壁の下端に沿って設けられる縁材で、本来、室
壁下端の損傷や汚損を防止するためのものである。本発
明は、これら天井廻縁や、幅木や、あるいはこれら天井
廻縁と幅木の間で室壁に沿って設けられる付け柱を中空
として配線ダクトとしての機能を持たせることにより、
躯体内部への電気配線のための電線管の埋設を不要と
し、前記電線管自体を不要とすることができる。また、
前記付け柱には、スイッチボックスやコンセントボック
ス等を取り付けても良い。
【0007】
【発明の実施の形態】図1乃至図4は、本発明に係る室
内配線構造の一実施形態を示すものである。まず図1
は、本発明による室内配線構造を実施した室壁の一部を
示すもので、参照符号1は室壁、2は天井、3は床、4
はドア、5はドア枠である。室壁1の上端と天井2の外
周との境界の隅には天井廻縁11が設けられており、室
壁1の下端には、幅木12が設けられている。また、室
壁1には、ドア枠5における戸当たり側の柱51に沿っ
て、上端が天井廻縁11に接すると共に下端が幅木7に
接する付け柱13が設けられている。天井廻縁11、幅
木12及び付け柱13は中空であって、その内部にはV
VFケーブル14が配線されている。また、付け柱13
にはコンセントやスイッチ等の電気設備器具が収納され
た埋め込みボックス15が埋設状態に取り付けられてい
る。
【0008】図2は、天井廻縁11の構造を示すもの
で、(A)は鉛直断面図、(B)は一部切欠した正面図
である。すなわちこの天井廻縁11は、室壁1の上端部
に水平方向所定間隔でビス112又は接着剤を介して取
り付けられる複数の取付板111と、この取付板111
の正面に一体的に突設され先端がフック状に形成された
軟鉄薄板からなる複数(図示の例では二個)のケーブル
支持突起113と、前記取付板111に対して下端の掛
合部111a,114a同士の掛合及び上端のスナップ
嵌合部111b,114b同士のスナップ嵌合によって
着脱自在に固定される化粧カバー114とからなる。
【0009】化粧カバー114は、天井廻縁11の本体
としての外観を呈すると共に室壁1との間に配線ダクト
11Sを形成するものであって、前記ケーブル支持突起
113に支持された状態で略水平に配設されるVVFケ
ーブル14は、化粧カバー114によって覆われる。な
お、取付板111と化粧カバー114の掛合部111
a,114aは、天井廻縁11の背面側に相当する位置
に、また、スナップ嵌合部111b,114bは天井2
と近接対向する位置に設けられることによって、室内か
ら見えないように考慮されている。
【0010】図3は幅木12の構造を示すもので、
(A)は鉛直断面図、(B)は一部切欠した正面図であ
る。すなわちこの幅木12は、室壁1の下端部に水平方
向所定間隔でビス122又は接着剤を介して取り付けら
れる複数(図示の例では四個)の取付板121と、この
取付板121の正面に一体的に突設され先端がフック状
に形成された軟鉄薄板からなる複数のケーブル支持突起
123と、前記取付板121に対して上端の掛合部12
1a,124a同士の掛合及び下端のスナップ嵌合部1
21b,124b同士のスナップ嵌合によって着脱自在
に固定される化粧カバー124とからなる。
【0011】化粧カバー124は、幅木12の本体とし
ての外観を呈すると共に室壁1との間に配線ダクト12
Sを形成するものであって、前記ケーブル支持突起12
3に支持された状態で略水平に配設されるVVFケーブ
ル14は、化粧カバー124によって覆われる。なお、
取付板121と化粧カバー124の掛合部121a,1
24aは、幅木12の背面側に相当する位置に、また、
スナップ嵌合部121b,124bは床3と近接対向す
る位置に設けられることによって、室内から見えないよ
うに考慮されている。
【0012】図4は付け柱13の構造を示す水平断面図
である。すなわちこの付け柱13は、ドア4に対する戸
当たり51aを有する柱51に沿って、室壁1に鉛直方
向所定間隔でビス132又は接着剤を介して取り付けら
れる複数の取付板131と、この取付板131に対して
前記柱51と反対側の端部の掛合部131a,133a
同士の掛合及び前記柱51側の端部のスナップ嵌合部1
31b,133b同士のスナップ嵌合によって着脱自在
に固定される化粧カバー133とからなる。
【0013】化粧カバー133は、付け柱13の本体と
しての扁平な外観を呈すると共に室壁1との間に配線ダ
クト13Sを形成するものであって、VVFケーブル1
4はこの配線ダクト13Sを通るように配設され、化粧
カバー133によって覆われる。この化粧カバー133
には、例えばカッターナイフ等によって所望の箇所に容
易に窓部を開設することができ、スイッチ用等の埋め込
みボックス15は、この窓部を通じて配線ダクト13S
に収納された状態に取り付けられる。なお、取付板13
1と化粧カバー133の掛合部131a,133aは、
付け柱13の背面側に相当する位置に、また、スナップ
嵌合部131b,133bは前記柱51の縁部と近接対
向する位置に設けられることによって、室内から見えな
いように考慮されている。
【0014】図1に示すように、付け柱13の上端は天
井廻縁11の下端部に接しており、この天井廻縁11の
化粧カバー114の下面部には、付け柱13との接触部
内に位置して切欠もしくは開口部(図示省略)が形成さ
れており、これによって天井廻縁11の内部の配線ダク
ト11Sと付け柱13の内部の配線ダクト13Sが互い
に連通している。一方、前記付け柱13の下端は幅木1
2の端部に接しており、この付け柱13の化粧カバー1
33の下端部の一側面には、幅木12との接触部内に位
置して切欠もしくは開口部(図示省略)が形成されてお
り、これによって付け柱13の内部の配線ダクト13S
は幅木12の内部の配線ダクト12Sとも互いに連通し
ている。すなわち、VVFケーブル14は、これら互い
に連続した配線ダクト11S,12S,13Sを通じて
配線されている。
【0015】上記構成によれば、VVFケーブル14の
配線工事は、建物の躯体工事が完了した後、内装工事の
際に行われる。これは、内装材としての天井廻縁11、
幅木12及び付け柱13が、電気配線用ダクトとしての
機能を有し、これら天井廻縁11等の取付と共に配線を
行うからである。また、天井廻縁11、幅木12あるい
は付け柱13の化粧カバー114,124,133を取
り外すことによって、配線ダクト11S,12S,13
Sが露出するので、VVFケーブル14を他のケーブル
と取り替えたり、あるいはメンテナンスを行う作業を容
易に行うことができる。
【0016】なお、本発明は図示の一実施形態によって
限定的に解釈されるものではない。例えば、図4に示す
付け柱13の取付板131には、図中破線で示すよう
に、VVFケーブル14を固定するための嵌め込み式又
は結束式等の配線拘束手段を設けることも好ましい。ま
た、この付け柱13と同様、例えば図1に示すように、
幅木12にもコンセント等の埋め込みボックス15を取
り付けることが可能である。更に、天井廻縁11、幅木
12及び付け柱13の取付板111,121,131に
対する化粧カバー114,124,133の取付構造
も、種々のものを適用することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る建物内の電気配線構造によ
ると、内装材である天井廻縁、幅木及び付け柱に、電気
配線用ダクトとしての機能を与えたことによって、次の
ような効果が実現される。 (1) 躯体工事の際に、躯体コンクリートに電線管や埋め
込みボックスを埋設する工事が不要となる。 (2) 電線管が必要となるため、資材コストを低減でき
る。 (3) 電気配線工事の際に、天井廻縁、幅木あるいは付け
柱の取付が同時に行われるので、工事の手間を減少させ
ることができる。 (4) 電気設備器具や配線を変更したり、取り替えたり、
あるいはメンテナンスを行う際の作業を容易に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建物内の電気配線構造を実施した
室壁の一部を示す正面図である。
【図2】本発明における天井廻縁の構造を示すもので、
(A)は鉛直断面図、(B)は一部切欠した正面図であ
る。
【図3】本発明における幅木の構造を示すもので、
(A)は鉛直断面図、(B)は一部切欠した正面図であ
る。
【図4】本発明における付け柱の構造を示す水平断面図
である。
【図5】従来の湿式工法による電気配線構造を概略的に
示す説明図である。
【符号の説明】
1 室壁 2 天井 3 床 11 天井廻縁 11S 配線ダクト 12 幅木 12S 配線ダクト 13 付け柱 13S 配線ダクト 14 VVFケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂上 敬造 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井廻縁の内部にその長手方向に延びる
    配線ダクトを形成し、この配線ダクトを通じて室壁上部
    に電気配線がなされたことを特徴とする建物内の電気配
    線構造。
  2. 【請求項2】 幅木の内部にその長手方向に延びる配線
    ダクトを形成し、この配線ダクトを通じて室壁下部に電
    気配線がなされたことを特徴とする建物内の電気配線構
    造。
  3. 【請求項3】 天井廻縁と幅木の間で室壁に沿って設け
    られる付け柱の内部にその長手方向に延びる配線ダクト
    を形成し、この配線ダクトを通じて室壁を上下に延びる
    電気配線がなされたことを特徴とする建物内の電気配線
    構造。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載された天井廻縁の配線ダ
    クトと、請求項2に記載された幅木の配線ダクトが、請
    求項3に記載された付け柱の配線ダクトを介して互いに
    連通され、電気配線がこの連続した配線ダクトを通じて
    なされたことを特徴とする建物内の電気配線構造。
JP7267954A 1995-09-22 1995-09-22 建物内の電気配線構造 Withdrawn JPH0993768A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010229690A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Panasonic Electric Works Co Ltd 配線収納型造作材
WO2011078026A1 (ja) * 2009-12-22 2011-06-30 パナソニック電工株式会社 配線構造材、これを用いた屋内配線構造、及び該屋内配線構造を用いた屋内配線システム
CN102535819A (zh) * 2010-12-31 2012-07-04 中国建筑设计研究院 住宅全生命周期管线维修、更替架空系统
TWI719736B (zh) * 2019-12-03 2021-02-21 徐志成 複層高架式減音樓板之彈性隔間施工方法

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Effective date: 20021203