JPH0843071A - レンズ枠形状測定装置 - Google Patents

レンズ枠形状測定装置

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Publication number
JPH0843071A
JPH0843071A JP17532594A JP17532594A JPH0843071A JP H0843071 A JPH0843071 A JP H0843071A JP 17532594 A JP17532594 A JP 17532594A JP 17532594 A JP17532594 A JP 17532594A JP H0843071 A JPH0843071 A JP H0843071A
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JP
Japan
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lens frame
frame
tracing stylus
measuring
lens
Prior art date
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Pending
Application number
JP17532594A
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English (en)
Inventor
Yasuo Suzuki
泰雄 鈴木
Yasuto Eto
靖人 衛藤
Toshihiro Iwai
俊宏 岩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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Publication date
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  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】眼鏡フレームのレンズ枠形状、特に耳掛け側の
湾曲形状が大きいレンズ枠形状を測定する場合、測定子
がレンズ枠から外れて、測定子の先端部がレンズ枠に引
っ掛かるても、測定子を支持するための測定子支持移動
台の水平移動を抑制して、レンズ枠から測定子を離反さ
せるように、測定子移動台を支持する計測部支持手段ま
たはフレーム保持手段を移動制御して、測定子をレンズ
枠の測定の初期位置に復帰させるようにしたレンズ枠形
状測定装置を提供すること。 【構成】演算制御回路600は、計測部300の測定子
356がメガネフレーム500のレンズ枠501から外
れたときに、スライダー350をスライダロック手段7
20で固定して測定子356の移動を停止した後、ハン
ド211,212をモータ206,209でX,Y方向
に移動制御して、測定子356をレンズ枠501のヤゲ
ン溝502からレンズ枠501の幾何学中心方向に移動
させることにより、測定子356をヤゲン溝502から
離反させる様に設定されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メガネフレームのレン
ズ枠、またはレンズ枠形状から倣い加工された型板の形
状をデジタル測定する装置、特に、未加工眼鏡レンズを
レンズ枠または型板の形状に係る情報によって研削加工
する玉摺機と併用するに適したレンズ枠形状測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種のレンズ枠形状測定装置として
は、図26の如く、フレーム保持装置(図示せず)の本
体の保持面1(測定基準面)にメガネフレーム2の左右
のレンズ枠3,3´をバネ付勢された保持棒(図示せ
ず)で押さえつけるように保持させて、先ずこのレンズ
枠3,3´の一方のヤゲン溝4(図27(a)参照)にソ
ロバン玉状のフィーラー5(測定子)を内接させて移動
させ、このフィーラー5の移動軌跡を三次元検出するこ
とにより、メガネフレーム2のレンズ枠3の形状を測定
する一方、同様にして他方のレンズ枠3´の形状測定を
するようにしたものがある。図中、4a,4bはヤゲン
溝4を構成する傾斜面である。
【0003】このメガネフレーム2は、図26,図27
(a)に示した様に、一般に湾曲している。このため、メ
ガネフレーム2の左右一対のレンズ枠3,3´を結合し
ているブリッジ6側が保持面1(測定基準面)に当った
状態で、このレンズ枠3,3´を保持棒(図示せず)で
保持面1に保持させても、レンズ枠3,3´の鼻当側す
なわちブリッジ6側(図26参照)とは反対側(耳掛け
としてツルが取り付けられる部分)の周辺部7は保持面
1から図27(a)の如く「浮いた」状態で保持されるた
め、保持面1とレンズ枠3が傾斜(フレーム傾斜)して
しまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この様なレンズ枠3,
3´の真の大きさを測定するには、図27(b)に示すよ
うに、レンズLのヤゲン頂点を含む平面がレンズ枠のヤ
ゲン溝の中心線となす角度γと、フィーラーの頂点を含
む平面がレンズ枠のヤゲン溝の中心線となす角度δとを
合致させる必要がある。
【0005】ところが、湾曲したレンズ枠の傾斜のため
に角度γとδの双方が一致せず、フィーラーの頂点位置
での誤った測定データのままレンズ研削してしまうと、
図27(a)の寸法cを外径とするレンズLが研削され、
レンズLの真の外径の大きさdと測定誤差を生じ、図2
7(c)の如くレンズLの仕上りサイズ(寸法c)と真の
メガネフレームのレンズ枠形状3,3´の寸法dが一致
しないものであった。
【0006】また、図26の如く、レンズ枠3のブリッ
ジ6側とは反対側(耳掛けとしてツルが取り付けられる
部分9)が保持面1から『浮いた』状態で保持されてい
るため、フィーラー5がレンズ枠3のヤゲン溝4から外
れてしまい、レンズ枠3の三次元形状を測定することが
できなかった。
【0007】そこで、本発明は、眼鏡フレームのレンズ
枠形状、特に耳掛け側の湾曲形状が大きいレンズ枠形状
を測定する場合、測定子がレンズ枠から外れて、測定子
の先端部がレンズ枠に引っ掛かっても、測定子を支持す
るための測定子支持移動台の水平移動を抑制して、レン
ズ枠から測定子を離反させるように、測定子移動台を支
持する計測部支持手段またはフレーム保持手段を移動制
御して、測定子またはレンズ枠を傷付けることなくレン
ズ枠の測定の初期位置に復帰させるようにしたレンズ枠
形状測定装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明は測定基準面が設けられた装置本体と、メ
ガネフレームの左右のレンズ枠が同時に保持可能に設け
られ且つ前記レンズ枠の保持面が前記測定基準面に対し
て傾斜回動可能に装置本体に保持されたフレーム保持手
段と、前記フレーム保持手段を傾斜回動させるための回
動駆動手段と、前記測定基準面に対する前記レンズ枠の
ヤゲン溝の周方向の各点の座標を測定するための測定子
と、前記測定子を支持すると共に前記測定子に対して水
平方向に移動可能に設けられた測定子支持移動台と、前
記測定子移動台を支持する計測部支持手段とを備え、前
記メガネフレームのレンズ枠を測定子に対して水平方向
に相対移動可能にするために、前記計測部支持手段また
はフレーム保持手段を水平方向に移動可能に設け、前記
測定子が前記レンズ枠から外れた際に前記測定子支持移
動台の水平移動を抑制し、前記レンズ枠から前記測定子
を離反させるように前記計測部支持移動手段またはフレ
ーム保持手段を制御する制御部を有するレンズ枠形状測
定装置としたことを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0010】[第1実施例] <構成>図1は本発明に係るレンズ枠形状測定装置を示
す斜視図である。本装置は、大きく3つの部分、すなわ
ちメガネフレームの左右のレンズ枠を同時に保持するフ
レーム保持部100(フレーム保持手段)と、このフレ
ーム保持部100を支持するとともに、フレーム保持部
100の測定面内への移送及びその測定面内での移動を
司る支持装置部200(装置本体)と、メガネフレーム
のレンズ枠または型板の形状をデジタル測定する計測部
300とから構成されている。 <フレーム保持部100>フレーム保持部100は、図
2乃至図5に示す様に、固定ベース150を有する。固
定ベース150は、辺151a,151aが設けられた
フランジ151,151を両側に有する。
【0011】フランジ151,151には、長手方向に
間隔をおいて一対のフレーム保持棒152,152が夫
々ネジ止めされている。尚、フランジ151,151の
フレーム保持棒152,152は、同軸に設けられてい
ると共に、互いに間隔をおいて対向させられている。
【0012】この固定ベース150の底板150aとフ
ランジ151の間には辺153a,153aを有する可
動ベース153が挿入されており、可動ベース153は
固定ベース150の底板150aに取り付けられた2枚
の板バネ154,154によって支持されている。
【0013】可動ベース153には2本の平行なガイド
溝155,155が形成され、このガイド溝155,1
55にスライダー156,156の突起156a,15
6aが係合されて、スライダー156,156が可動ベ
ース153上に摺動可能に嵌挿されている。
【0014】一方、可動ベース153の長手方向両側に
は円形開口157,157が形成され、各円形開口15
7の内周にはリング158が回動自在に嵌込まれてい
る。リング158の上面には2本のピン159,159
が植設され、このピン159,159のそれぞれはスラ
イダー156,156の段付部156b,156b(保
持面)に形成されたスロット156cに挿入されてい
る。
【0015】スライダー156,156の中央には、縦
状の切欠部156d,156dが形成されており、この
切欠部156d,156d内に前述のフレーム保持棒1
52,152がそれぞれ挿入可能となっている。また、
スライダー156,156の上面には、スライダー操作
時に操作者が指を挿入して操作しやすくするための穴部
156e,156eが形成されている。 <支持装置200>支持装置部200は筐体201上に
縦方向(測定座標系のX軸方向)に平行に設置されたガ
イドレール202a,202bを有する。このガイドレ
ール上には移動ステージ203が摺動自在に設置され、
移動ステージ203の下面には雌ネジ部204が形成さ
れており、この雌ネジ部204にはX軸用送りネジ20
5が螺合されている。X軸送りネジ205はパルスモー
タからなるX軸モータ206により回動される。
【0016】移動ステージ203の両側フランジ207
a,207b間には測定標系のY軸方向と平行にガイド
軸208が架設されており、このガイド軸208はフラ
ンジ207aに取り付けられたガイド軸モータ209に
より回転できるよう構成されている。ガイド軸208
は、その軸と平行に外面に一条のガイド溝210が形成
されている。なお、このガイド軸208の中心線を含む
水平面は基準測定面SOとなる。
【0017】ガイド軸208にはハンド211,212
が長手方向に摺動可能に支持されている。ハンド21
1,212の軸穴213,214にはそれぞれ突起部2
13a,214aが形成されており、この突起部213
a,214aが前述のガイド軸208のガイド溝210
内に係合され、ハンド211,212のガイド軸208
の回りの回転を阻止している。
【0018】一方のハンド211は互いに交わる二つの
斜面215,216を持ち、他方のハンド212も同様
に互いに交わる二つの斜面217,218を有してい
る。このハンド212の両斜面217,218が作る稜
線220はハンド211の斜面215,216の作る稜
線219と平行でかつ同一平面内に位置するように、ま
た、斜面217,218のなす角度と斜面215,21
6のなす角度は相等しいように構成されている。そして
両ハンド211,212の間には、図6に示すように、
バネ230が掛け渡されている。この稜線219,22
0を含む平面を、フレーム保持部100(フレーム保持
手段すなわちフレーム保持装置)の基準面Sとする。
【0019】この構成によって、ハンド211,212
間にフレーム保持装置100を保持させて、ガイド軸2
08をガイド軸モータ209で回動駆動させることによ
り、図7に示すように、ハンド211,212及びフレ
ーム保持装置100は基準測定面SOに対して上下に傾
斜回動させられる。
【0020】移動ステージ208の後側フランジ221
の一端にはプーリー222が回動自在に軸支され後側フ
ランジ221の他端にはプーリー223を有するY軸モ
ーター224が取り付けられている。プーリー223,
224にはスプリング225を介在させたミニチアベル
ト226が掛け渡されており、ミニチアベルト226の
両端にはハンド211の上面に植設されたピン227に
固着されている。
【0021】他方、ハンド212の上面には、鍔228
が形成されており、この鍔228はハンド212の移動
により移動ステージ208の後側フランジ221に植設
されたピン229の側面に当接するように構成されてい
る。
【0022】<計測部300>計測部300は、筐体2
01の下面に取り付けられたセンサーアーム回転モータ
301と、筐体201の上面に回動自在に軸支されたセ
ンサーアーム部302と、センサーアームモータ301
の回転軸に取り付けられたプーリー303と、センサー
アーム部302の回転軸304と、プーリー303,回
転軸304に掛け渡されたベルト305を有する。これ
によりモータ301の回転がセンサーアーム部302に
伝達される。
【0023】また、センサーアーム部302は、長手方
向両端にレール保持部材310a,310bを有するベ
ース310と、レール保持部材310a,310b間に
渡架された互いに平行な2本のレール311,311
と、レール311,311上を長手方向に移動するセン
サーヘッド部312と、センサーヘッド部312の一側
面に取り付けた磁気スケール読取りヘッド313と、レ
ール311と平行に取り付けられて磁気スケール読み取
りヘッド313によるセンサーヘッド部312の移動量
を読取検出させるための磁気スケール314と、センサ
ーヘッド部312を常時アーム端側面へ引っ張るバネ装
置315を有する。
【0024】バネ装置315は、図8(a)に示す様
に、ゼンマイバネ316と、ベース310のレール保持
部材310aに取り付けられたケーシング317と、ケ
ーシング317内に設けられた電磁マグネット318
と、電磁マグネット318の軸穴内にその軸線方向に摺
動可能に嵌挿されたスライド軸319を有する。尚、ス
ライド軸319はレール311と直交する方向に延びて
いる。
【0025】スライド軸319は鍔320,321を有
し、鍔320とケーシング317との間には引っ張りバ
ネ323が介装されて、スライド軸319を常時左方に
付勢している。スライド軸319の端部にはクラッチ板
324,325が回動可能に軸支され、クラッチ板32
4,325間にはスライド軸319に捲回したぜんまい
バネ316が配設されている。
【0026】ぜんまいバネ316は、一端がクラッチ板
324に固着され、他端がセンサヘッド部312に固定
されて、センサヘッド部312をレール保持部材310
a側に付勢している。
【0027】また、両クラッチ板324,325間には
スライド軸319に捲回した圧縮バネ326が介装され
ている。この圧縮バネ326は、常時、クラッチ板32
4,325の間隔を広げて、ぜんまいバネ316とクラ
ッチ板325との接触を妨げている。さらに、スライド
軸319の端部にはワッシャー327が取り付けられて
いる。
【0028】センサーヘッド部312は、長手方向に移
動自在(水平方向に移動自在)にレール311に支持さ
れたスライダー350(測定子支持移動台)と、スライ
ダー350を移動位置に固定(ロック)するスライダロ
ック装置720(図8(b),(c)参照)と、図9に
示すように、スライダー350に保持された測定子保持
部材351と、測定子保持部材351に上下動自在且つ
回転動自在に保持された測定支軸352とを備えてい
る。
【0029】スライダロック装置720は、図8(c)
に示すように、ブラケット721、回動フレーム72
2、回転軸723、ソレノイド724、スプリング72
5、バネ支持ピン726を有する。
【0030】このブラケット721は、連結板部721
aと、連結板部721aの両側に一体に設けられ且つ互
いに対向させられた支持壁721b,721bからほぼ
コ字状に形成されている。しかも、連結板部721aに
は支持壁721bとは反対方向に延びる固定板部721
cが一体に形成され、固定板部721cにはネジ孔72
1dが形成されている。
【0031】このブラケット721は、ベース310の
下方に配設されていると共に、ベース310を貫通する
ビス727をネジ孔721dに螺着して、固定板部72
1cをベース310の下面に固定することで、ベース3
10に固定されている。しかも、ベース310には、ブ
ラケット721の支持壁721b,721b間の空間の
上方に位置させて方形状の長孔728が形成されてい
る。この長孔728は、ガイドレール311と平行に形
成されていると共に、スライダー350の移動軌跡の下
面に位置させられている。
【0032】回動フレーム722は、上板部722a
と、上板部722aから下方に延びる側板部722bか
らほぼL字状に形成されている。また、側板部722b
の両側中間部には上板部722aと同方向に突出する支
持板部722c,722cが一体にそれぞれ形成され、
側板部722bの下縁中央には突出板部722dが一体
に形成されている。この支持板部722c,722cは
回転軸723を介して支持壁721b,721bに回転
自在に保持されている。
【0033】上板部722aの両側にはバネ係止孔72
2d,722dが形成され、支持壁721b,721b
の先端下部の互いに対向する部分にはバネ支持ピン72
6,726が突設固定されている。そして、このバネ係
止孔722dとバネ支持ピン726にスプリング725
の両端部が係止されている。
【0034】この様な回動フレーム722の上部は長孔
728を介してベース310の上方に僅かに突出してい
て、回動フレーム722の上板部722aの上面には摩
擦係数が大きいゴム等の摩擦係止部材729が添着され
ている。
【0035】また、ベース310の下面にはソレノイド
730が上下回動可能に基部の部分で取り付けられ(詳
細図示せず)、ソレノイド730のアクチュエータ73
1の先端部が回動フレーム722の突出板部722dに
図示しない球継手を介して回動可能に取り付けられてい
る。
【0036】しかも、このソレノイド730に通電する
と、アクチュエータ731がスプリング725のバネ力
に抗して矢印732の方向に引っ張られて、回動フレー
ム722が回転軸723を中心に矢印733の方向に回
動させられて、回動フレーム722の摩擦係止部材72
9がスライダー350の下面に圧接され、スライダー3
50がロックされるようになっている。尚、ソレノイド
730への通電を停止すると、スプリング725のバネ
力により、回動フレーム722が上述とは逆方向に回動
させられて、摩擦係止部材729がスライダー350か
ら離反させられ、スライダー350がガイドレール31
1に沿って自由に移動できる状態となる。
【0037】測定子保持部材351は、図9乃至図11
に示すように、スライダー350に固定される中空の固
定筒部材353と、固定筒部材353の内周面に固定さ
れた筒状カラー354と、筒状カラー354の内周面と
測定子軸362の外周面との間に位置して測定子軸35
2の上端にアーム355並びに測定子連結部材400を
介して装着した測定子356と一体に測定子軸362の
上下動並びに回転動を許容するスライド筒体357と、
固定筒部材353の下端を挿通したラック部材358
(上下動連動部材)とを備えている。
【0038】固定筒部材353にはスライダー350の
上面に位置して図示しないネジ等の固定手段を介して固
定筒部材353を固定させるためのフランジ353aが
形成されている。また、固定筒部材の外周面にはラック
部材358の上方移動(後述する)を阻止するストッパ
用の段部353bが形成されている。さらに、固定部材
353の下部は半割形状を呈していると共に、この半割
部分の中途部より下方には測定子軸352の下部を摺動
可能に直接支持する溝部353cが形成されている。
【0039】スライド筒体357には、図11(b)に
示すように、測定子軸352の外周面と筒状カラー35
4の内周面とに跨る複数のボールベアリング359,3
59…が保持されている。これにより、測定子軸352
の鉛直軸線回りの回動及び鉛直軸線方向の移動をスムー
ズにしていると共にスライド筒体357の上下変移量に
対して測定子軸352の上下変移量が2倍となってい
る。また、スライド筒体357の上下端には環状のフラ
ンジ357a,357bが形成されている。このフラン
ジ357a,357bは、図11(c)に示すように、
測定子軸352の下死点位置のストッパとなるように、
アーム355と固定筒部材353とに当接する。
【0040】ラック部材358は固定筒部材353の同
軸上に位置していると共にスライダー350に形成され
た一対のフランジ350a(一方のみ図示)に外壁が支
持されている。なお、このフランジ350aはラック部
材358の上下変移を許容し且つその回転を規制する。
【0041】また、ラック部材358には外壁に開口す
るスリット358aが形成されている。このスリット3
58aには測定子軸352の下端に突設されたピン35
2aが挿入され、この挿入により回転子軸352の上下
変移に連動してラック部材358が上下変移する。さら
に、ラック部材358の他の外壁にはラック358aが
形成されている。
【0042】また、このスリット358aとピン352
aの作用により、測定子軸352はほぼ90°以下の角
度範囲内で回動するようになっている。
【0043】このラック358aには、図10に示す様
に、スライダー350に固定されて測定子保持部材35
1の水平面内での変移に追従するエンコーダ360(変
位量測定手段)の回転軸361に固定されたピニオン部
材362のピニオン362aが噛み合う。尚、ラック部
材358と、ピニオン部材362を含めたエンコーダ3
60とは上下動移動計測手段を構成している。
【0044】ピニオン部材362の固定部362bには
一端をエンコーダ360に固定されたブラケット363
に固定したコイルスプリング364の他端が固定部36
2bに巻き付けられた状態で固定されている。
【0045】このコイルスプリング364は、測定子3
56からラック部材358に至る各部材の総重量に基づ
く荷重を相殺する方向、すなわち、これら各部材を持ち
上げる(実際には持ち上げない)方向に付勢設定されて
いて、これら各部材の総重量による測定子356の上下
変移を妨げないようになっている。尚、コイルスプリン
グ364を固定部362bに巻き付けたことにより、そ
の付勢力は略均一なものとなっている。また、ブラケッ
ト363を廃止してコイルスプリング364の一端(ブ
ラケット363側)をスライダー350に固定してもよ
い。
【0046】ところで、ラック部材358は、図12に
示すように、円柱形状を呈するラック部材358’とし
てもよい。この場合、ラック部材358のスリット35
8a並びにスライダー350のフランジ350aに該当
するものはなくてもよく、測定子軸352の上下変移並
びに回転に連動させてもよい。
【0047】従って、ラック部材358’の壁面に形成
されるラック358bは、その外周面に渡って形成され
る。尚、図12において、上述した図9乃至図11に対
応した部材には同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0048】アーム355は、一端が測定子軸352に
固定された水平部355aと、水平部355aの他端に
上方に向けて垂直に連設された垂直部355bとからL
字状に形成されている。
【0049】また、この水平部355aの垂直部355
bとは単体側の端部には鉄等の導磁性材料あるは永久磁
石等からなる吸磁板740が固定されている。この吸磁
板740は測定子連結部材400と同方向に延びてい
る。
【0050】さらに、図1(a)に示した様にスライダ
ー350が初期位置に位置する部分には、即ち、図1
(b)に示した様に、ベース310のレール保持部材3
10aに近接する部分にはコ字状のブラケット741の
下板部741aがビス742により固定され、ブラケッ
ト741の上板部741bには磁石743が固定されて
いる。尚、このブラケット741は一対のガイドレール
311,311の中央に位置させられている。この磁石
743には永久磁石を用いているが、磁石743は電磁
石とすることもできる。
【0051】しかも、測定子軸352は上述したように
スリット358aとピン352aの作用によりほぼ12
0°の扇状の角度範囲内で回動するようになっているの
で、この測定子軸352と一体のL字状のアーム355
及び測定子連結部材400も測定子軸352と一体に回
動する。また、アーム355の水平部355a及び測定
子連結部材400がガイドレール311と平行で、測定
子連結部材400の先端すなわち測定子356(フィー
ラー)がレール保持部材310a側を向いている位置か
ら左右に45°ずつ回動するように構成されている。
【0052】これにより、スライダー350がレール保
持部材310aに接近すると、磁石743の磁力により
吸磁板740が吸磁されて、アーム355の水平部35
5a及び測定子連結部材400がガイドレール311と
平行で、且つ、測定子連結部材400の先端すなわち測
定子356(フィーラー)がレール保持部材310a側
を向く状態まで測定子軸352が回動させられる。
【0053】測定子連結部材400は、図13乃至図1
5に示す様に、水平部355aに沿う方向に配設された
板状部材402と、板状部材402の基端に一体に設け
られた回転軸403と、板状部材402の上面に固着さ
れたバネ板404と、バネ板404上に固着された押え
板405を有する。
【0054】また、垂直部355bには、図15
(a),(b)に示すように、その上端に取付孔355
cが形成され、取付孔355cの両端部内にはフランジ
406a,406aを有するリング状のベアリング40
6,406が嵌合されている。
【0055】ベアリング406,406内には回転軸4
03が嵌合され、この回転軸403には固定ネジ407
が螺着されている。この固定ネジ407と板状部材40
2の端部との間でベアリング406,406の回転部4
06b,406bが保持されている。尚、回転軸403
の軸線O1は、測定基準面SOと平行に設けられている
と共に、測定子軸352の軸線O2と直交させられてい
る。
【0056】また、測定子356はバネ板404の先端
部を挟んで配置され且つ断面形状が台形状に形成された
半割の測定子部材356a,356bから構成されてい
る。測定子部材356aの中央には取付軸356cが形
成され、測定子部材356bの中央には取付穴356d
が形成されている。また、バネ板404の先端部には図
14,図15(d)に示した如く取付孔408が形成さ
れている。
【0057】しかも、取付軸356cは、バネ板404
の取付孔408に挿通されていると共に、測定子部材3
56bの取付穴356dに軽圧入により嵌着されてい
る。
【0058】この様にして、測定子部材356a,35
6b、即ち測定子356は、バネ板404の先端部に回
転自在に保持されている。尚、測定子356の先端は、
測定子軸352の軸線(中心線)O2上に位置する様に
なっている。
【0059】<演算制御回路600(制御部)>図16
は本願のレンズ枠形状測定装置の演算制御回路600の
ブロック図である。
【0060】演算制御回路600のドライバ回路601
乃至604,608,616は、それぞれX軸モータ2
06,Y軸モータ224,センサーアーム回転モータ3
01,ガイド軸回転モータ209に接続されていて、シ
ーケンス制御回路610の制御のもとにパルス発生器6
09から供給されるパルス数に応じて上記各パルスモー
タ206,224,301,209,電磁マグネット3
18,ソレノイド730等を回転駆動制御する。
【0061】磁気スケール読取りヘッド313の移動量
は読取り出力カウンタ605で計数されて比較回路60
6に入力される。比較回路606は基準値発生回路60
7からの動径変化範囲aに相当する信号とカウンタ60
5からの計数値の変化量とを比較し、計数値が範囲a内
にあるときはカウンタ605の計数値ρn及びパルス発
生器609からのパルス数をセンサーアーム355の回
転角に変換し、その値θnとを組として(ρn,θn)を
データメモリ611へ入力してこれを記憶させる様にな
っている。
【0062】また、エンコーダ360からの信号は、Z
軸方向の測定子356の移動量としてカウンタ615を
介してデータメモリ611に入力される。
【0063】<作用>上述のレンズ枠形状計測装置は図
16に示した演算制御回路600により作動制御され
る。以下、このレンズ枠保持及び演算制御回路600に
よる作動制御を説明する。
【0064】[1]レンズ枠保持 まず、図2に示したスライダー156,156の穴部1
56c,156cに指を挿入してスライダー156,1
56の互いの間隔を十分開くと共に、スライダー15
6,156を図5に示した状態から図3に示した状態ま
で板バネ154,154の弾発力に抗して下方に押圧す
ることにより、保持棒152とスライダー156,15
6の段付部156b′,156bとの間隔を十分開け
る。
【0065】その後、この間隔内にメガネフレーム50
0の測定したい方のレンズ枠501を挿入し、レンズ枠
501の上側リムと下側リムがスライダー156,15
6の内壁に当接するようにスライダー156,156の
間隔を狭める。
【0066】本実施例においては、スライダー156,
156はリング158による連結構造を有しているた
め、スライダー156,156の一方の移動量がそのま
ま他方のスライダーに等しい移動量を与える。次に、レ
ンズ枠501の上側リムの略中央が保持棒152の下方
に位置するようにフレームを滑り込ませた後、スライダ
ー156,156から操作者が手を離すと可動ベース1
53は板バネ154,154の弾発力により上昇して、
レンズ枠501は図4,図7に示した如く段付部156
b,156bと保持棒152,152とにより挟持され
る。この際、フレーム500がレンズ枠501の幾何学
的略中心点とフレーム保持装置100の円形開口157
の中心点157aとをほぼ一致させるように保持され
る。
【0067】このとき、レンズ枠501のヤゲン溝の頂
点501aから固定ベース150のフランジ151の辺
151aまでの距離dと可動ベース153の辺153a
までの距離dは等しい値をとるように構成されている。
【0068】次に、このようにしてフレーム500を保
持したフレーム保持部100を支持装置200の予め所
定の間隔に設定したハンド211,212間に挿入した
後、Y軸モータ224を所定角度回転させる。Y軸モー
タ224の回転によりミニチアベルト226が駆動さ
れ、ハンド211が左方に一定量だけ移動され、フレー
ム保持部100及びハンド212も左方移動を誘起さ
れ、鍔228がピン229より外れる。
【0069】これと同時に、フレーム保持部100は、
図6に示す様に、引張りバネ230により両ハンド21
1,212で挟持される。このとき、フレーム保持部1
00の固定ベース150のフランジ151の辺151
a,152aはそれぞれハンド211の斜面215とハ
ンド212の斜面217に当接され、可動ベース153
の両辺153a,153aはそれぞれハンド211の斜
面216とハンド212の斜面218に当接される。
【0070】本実施例においては、上述した様にメガネ
枠501のヤゲン溝の頂点501aから辺151aから
辺153aそれぞれへの距離dは互いに等しいため、フ
レーム保持装置100はハンド211,212に挟持さ
れると、レンズ枠501のヤゲン溝頂点501aが両ハ
ンドの稜線219,220が作る基準面S上に自動的に
位置される。
【0071】さらに、ガイド軸回転モータ209の所定
角度の回転により、フレーム保持部100が図7の二点
斜線で示す位置へと旋回し、基準面Sは計測部300の
測定子356の初期位置(基準測定面SO)と同一平面
で停止する。
【0072】[2]レンズ枠への測定子配置 次に、Y軸モータ224をさらに回転させてフレーム保
持部100を保持したハンド211,212をY軸方向
に一定量移動させ、フレーム保持部100の円形開口中
心点159aと計測部300の回転軸304中心とを概
略一致させる。このとき、移動の途中で測定子356は
レンズ枠501のヤゲン溝502に当接する。
【0073】[3]レンズ枠形状測定 次に、この様にハンド211,212間にフレーム保持
部100を保持させた後、図示しない測定開始ボタンを
ONさせて測定を開始させる。この測定を図17に示し
たフローチャートを用いて以下に説明する。
【0074】(A)予備測定 (i)回転角θnに対するρnの測定 ステップS1 この様に図示しない測定開始ボタンをONさせて測定を
開始させると、ステップS1において演算制御回路60
0のシーケンス制御回路610は、プログラムメモリ6
14に従ってドライバ604を作動制御して、モータ3
01を予め定めた単位回転パルス数だけ回転駆動制御
し、モータ301(即ち回転軸304)を単位角度Δθ
だけ回転駆動させて、モータ301の回転角0θn(n=
1,2,3,………N)を0θn0θn+Δθとする。
【0075】この回動駆動制御に際して、測定子356
は、軸線O2回りに回転しながらヤゲン溝502に沿っ
て移動させられると共に、この移動に伴って傾斜するヤ
ゲン溝502の壁面からヤゲン溝502に沿う方向への
力を受ける。
【0076】これにより、測定子保持部材400及び回
転軸403がベアリング406により軸線O1回りに回
動させられて、測定子356が図20(a)の如くヤゲ
ン溝502に沿う方向に傾斜し、測定子356がヤゲン
溝502に図20(b)の如く完全に係合することにな
る。
【0077】このモータ301の回転角0θn0θn0
θn+Δθとした後は、ステップS2に移行する。
【0078】ステップS2 このステップS2において演算制御回路600は、ステ
ップS1におけるモータ301(即ち回転軸304)の
回転角0θnに対するレンズ枠形状を(ρn,θn)を磁気
スケール読取りヘッド313からの出力から読みとる。
【0079】即ち、ステップS1でモータ301を予め
定めた単位回転パルス数だけ回転駆動制御すると、セン
サーヘッド部312がメガネフレーム500の形状、す
なわち一方のレンズ枠、この場合左レンズ枠501の動
径に従ってレール311,311上を移動し、センサー
ヘッド部312の移動量即ち測定子356の移動量が磁
気スケール314と磁気スケール読取りヘッド313に
より検出される。
【0080】この磁気スケール読取りヘッド313の移
動量は読取り出力カウンタ605で計数されて比較回路
606に入力される。
【0081】一方、エンコーダ360からの出力からZ
軸方向の測定子356の移動量(ρn,Zn)も同時に計
測する。
【0082】これにより結局レンズ枠形状は(0θn0
ρn,Zn)(n=1,2,3…N)の三次元情報が得ら
れることとなる。
【0083】このステップS2ではモータ301(即ち
回転軸304)を単位角度Δθだけ回転駆動させた位置
(即ち回転角0θn0θn0θn+Δθの位置)での三次
元情報(0θn0ρn,Zn)(n=1,2,3…N)を
求めて、ステップS3に移行する。
【0084】ステップS3 ステップS3では、ステップS2で求めた三次元情報(
0θn0ρn,Zn)をデータメモリ611に記憶し、ス
テップS4に移行する。
【0085】ステップS4 このステップS4では、演算制御回路600が、ステッ
プS4で求められた三次元情報(0θn0ρn,Zn)の
変化量が予め定めた設定作動量(Δθ,Δρ,ΔZ)以
内であるか否か(即ち、微小回転角変化Δθ,微小動径
変化Δρ,微小上下変化ΔZ)であるか否を判断する。
この判断において、全てが設定作動量(Δθ,Δρ,Δ
Z)以内であればステップS8に移行して、三次元情報
0θn0ρn0n)をデータメモリ611に記憶さ
せ、ステップS9に移行する。
【0086】一方、演算制御回路600は、測定された
三次元情報(0θn0ρn0n)が設定作動量(Δθ,
Δρ,ΔZ)を超えている場合、すなわち測定子366
が図23(a)或は図20(c)の如く左レンズ枠501
のヤゲン溝502から外れた場合にはステップS5に移
行する。
【0087】ステップS5 このステップS5では、モータ301の作動を停止させ
て、ベース310の回転を停止させることにより、測定
子356の回動移動を停止させ、ステップS5−1に移
行する。
【0088】ステップS5−1 このステップS5−1では、測定子366が左レンズ枠
501のヤゲン溝502から外れた位置の三次元情報(
0θn0ρn,Zn)をデータメモリに記憶して、ステッ
プS5−2に移行する。
【0089】ステップS5−2 このステップS5−2では、演算制御回路600はドラ
イバ616を介してソレノイド730に通電してステッ
プS5−3に移行する。この通電により、アクチュエー
タ731がスプリング725のバネ力に抗して矢印73
2の方向に引っ張られ、回動フレーム722が回転軸7
23を中心に矢印733の方向に回動させられて、回動
フレーム722の摩擦係止部材729がスライダー35
0の下面に圧接され、スライダー350がロックされ、
測定子356がこの位置に固定される。
【0090】尚、測定子356が図23(a)の如く左レ
ンズ枠501のヤゲン溝502から大きく外れた場合に
は測定子356が破損するようなことはないが、測定子
356が図20(c)の如くヤゲン溝352から僅かに
外れた状態で、或は図26のように測定子356が左レ
ンズ枠501に引っ掛かった状態で、モータ301によ
りベース310を更に回動操作すると、測定子356お
よびこれを支持する機構が破損する虞があるが、本ステ
ップにおけるように、モータ301及びベース310の
回転を停止させて、測定子356の移動を停止させるこ
とにより、測定子356およびこれを支持する機構が破
損するのを未然に防止できる。
【0091】ステップS5−3 このステップS5−3では、測定子356がヤゲン溝5
02から外れた位置の動径情報(0θn0ρn)を基に、
測定子356がレンズ枠501のヤゲン溝502から離
反する方向に、モータ206作動制御させて移動ステー
ジ203をX方向に移動制御すると共に、モータ209
を作動制御してハンド211,212をY方向に移動制
御させる。即ち、この際、測定子356がレンズ枠50
1の中心方向(角度0θnにおいて動径0ρnが小さくなる
方向)に相対移動するように、モータ206,209が
作動制御される。
【0092】そして、測定子356がレンズ枠501の
中心まで移動させられると、ステップS5−4に移行さ
せられる。
【0093】ステップS5−4 このステップS5−4では、モータ209が作動制御さ
れて、回転軸208と一体にハンド211,212の先
端部側が上方に回動制御させられ、ハンド211,21
2間のフレーム保持手段100に保持されたメガネフレ
ーム500のレンズ枠501から測定子356を抜き取
り、ステップS5−5に移行する。
【0094】ステップS5−5 このステップS5−5では、ソレノイド730への通電
を停止して捨てステップS6に移行する。この通電を停
止すると、スプリング725のバネ力により、回動フレ
ーム722が上述とは逆方向に回動させられて、摩擦係
止部材729がスライダー350から離反させられ、ス
ライダー350がガイドレール311に沿って自由に移
動できる状態となる。
【0095】これにより、スライダー350は、ゼンマ
イバネ316のバネ力により、ガイドレール311,3
11に沿ってレール保持部材310a側に移動させられ
る。そして、スライダー350がレール保持部材310
aに接近すると、磁石743の磁力により吸磁板740
が吸磁されて、アーム355の水平部355a及び測定
子連結部材400がガイドレール311と平行で、且
つ、測定子連結部材400の先端すなわち測定子356
(フィーラー)がレール保持部材310a側を向く状態
まで測定子軸352が回動させられる。これにより、測
定子356は初期位置では常に設定された方向を向くよ
うになっている。
【0096】ステップS6 このステップS6では、モータ206,209,22
4,301等を作動制御して、測定子356を左レンズ
枠501の下側のヤゲン溝502に係合させて、ステッ
プS7に移行する。
【0097】ステップS7 ステップS7では、データメモリ611に記憶された左
レンズ枠501のヤゲン溝の三次元情報(0θn0ρn
0n)を基に、左レンズ501の鼻当とは反対側への傾
斜角を演算する。
【0098】即ち、メガネフレーム500の左レンズ枠
501の鼻当とツル側の距離をaとすると、演算制御回
路600は三次元情報(0ρn0θn0n)のΔθ毎の
変化量からレンズ枠501の傾斜量ψを求める。尚、本
実施例では、ツル側で測定子356がヤゲン溝502か
ら外れたものとして演算しているが、このaは鼻当側か
ら測定子356が外れた位置までの長さとする。この傾
斜量ψが求められると、ステップS8に移行する。
【0099】ステップS8 このステップS8において演算制御回路600は、ステ
ップS7で求めた傾斜量ψを基にモータ209を作動制
御してガイド軸208を回動制御することにより、この
ガイド軸208と一体にハンド211,212を上下回
動させて、左レンズ枠501の鼻当側とツル側がほぼ同
じ傾斜量となるように、図23(b)の如くハンド21
1,219の基準面Sを測定基準面S0に対してψだけ
下方に回動させる傾斜補正をして、ステップS1に戻
り、ステップS1〜S4を実行させ、ステップS4でス
テップS4で求められた三次元情報(0θn0ρn
n)の変化量が予め定めた設定作動量(Δθ,Δρ,
ΔZ)以内であるか否かを判断させ、予め定めた設定作
動量(Δθ,Δρ,ΔZ)以内であればステップS9に
移行させる。
【0100】この傾斜調整(傾斜補正)は演算制御回路
600が自動的に行っているが、操作者が手動で行うよ
うに構成してもよい。
【0101】ステップS9 ステップS9では、モータ301の回転角0θnが360
°か(一回転したか)否かを判断し、360°であれば
ステップS9−1に移行し、360°未満であればステ
ップS1に移行してループする。
【0102】この様なステップS1ないし9により、測
定子356がヤゲン溝502から外れない場合と外れた
場合における傾斜補正後のレンズ枠形状すなわち三次元
情報(0θn0ρn0n)を測定させる。
【0103】ステップS9−1 ステップS9−1において演算制御回路600は、レン
ズ枠501の鼻当側とツル側がほぼ同じ傾斜量となるよ
うに傾斜調整(傾斜補正)したか否かを判断し、傾斜調
整したときはステップ13に移行し、傾斜調整していな
いときはステップS10に移行する。
【0104】ステップS10 この様な計測後、計測データ(ρn,θn)を極座標一直
交座標変換した後のデータ(Xn,Yn)からX軸方向の
最大値をもつ被計測点B(xb,yb)、X軸方向で最小
値をもつ被計測点D(xd,yd)、Y軸方向で最大値を
もつ被計測点A(Xa,ya)及びY軸方向で最小値をも
つ被計測点C(xc,yc)を選び、レンズ枠の幾何学中
心O0を、 O0(x0,y0)=((xb+xd)/2,(ya+yc)/2)…(1) として求めた後、演算制御回路600により、幾何学中
心O0における測定値(0ρn0θn)(n=1:2:3
…N)を求める。尚、図18に示すように、回転軸30
4の中心Oはレンズ枠501の幾何学中心と概略一致さ
せて測定したものである。
【0105】ところで、上述の磁気スケール読取りヘッ
ド313の移動量が読取り出力カウンタ605で計数さ
れて比較回路606に入力されると、比較回路606は
基準値発生回路607からの設定作動量(Δθ,Δρ,
ΔZ)に相当する信号とカウンタ605からの計数値の
変化量とを比較する。
【0106】この比較において、計数値が設定作動量
(Δθ,Δρ,ΔZ)内にあるときはカウンタ605の
計数値ρn及びパルス 発生器609からのパルス数をセ
ンサーアーム355の回転角に変換し、その値θnとを
組として(ρn,θn)をデータメモリ611へ入力して
これを記憶させ る。
【0107】尚、x0、y0値に基づいてx軸モータ20
6とY軸モータ224を駆動させ、ハンド211,21
2で挟持されたフレーム保持部100を移動し、これに
よりレンズ枠501の幾何学中心O0をセンサーアーム
302の回転中心Oと一致させ、再度レンズ枠形状を測
定し、幾何学中心O0における測定値(0ρn0θn)を
求めることもできる。
【0108】この様な予備測定では、図7,図21に示
した様に、レンズ枠501が傾斜しているため、レンズ
枠501の上端部及び下端部ではヤゲン溝502の中心
線503がθだけ傾斜している。このため、フィーラー
356がレンズ枠501のヤゲン溝502の溝底部に当
接することができず傾斜面502a,502bのいずれ
かに接触した状態となる。
【0109】この結果、上述の予備測定では、レンズ枠
501のヤゲン溝502の上端部と下端部間の距離d
(d≠c=(a2+b21/2)を正確に測定することは
できず、実際には2Δdだけ小さいcの寸法が測定(計
測)される。このため、この誤差を無くすため、演算制
御回路600は、本ステップ10で傾斜角θを求め、傾
斜角θが所定角度β以上のときにはステップ11で傾斜
θを補正し、ステップ12で正確な測定をする様になっ
ている。
【0110】また、演算制御回路600は、上述した様
にして得られたレンズ枠形状情報(、0θn0ρn
0n)の内、基準測定面SOからの高さznの最小(h
min)のものと最大のもの(hmax)を基に、図7,図2
1に示したレンズ枠502の傾斜(フレーム傾斜)角
θ、即ちヤゲン溝502のhmin,hmaxを結ぶ中心線5
03の基準測定面SOに対する角θを求める。
【0111】尚、ここで左右方向のフィーラー356の
移動量をa,z方向のフィーラー356の移動量をbと
すると、傾斜角θはtanθ=b/aから求めることが
できる。この様にして傾斜角θを求めた後は、本ステッ
プS10において求めた傾斜角θが所定角度β(例えば
5°)以上か否かを判断する。
【0112】この判断において、傾斜角θが所定角度β
未満の場合はステップ11の処理をせずにステップ12
に移行し、傾斜角θが所定角度β以上のときにはステッ
プ11に移行して傾斜補正をする。尚、演算制御回路6
00は傾斜角βが例えば5°程度の定量以下ではステッ
プS11を省いて終了する。この場合には、予備測定時
のレンズ枠形状情報すなわち三次元情報(0θn0ρn
0n)をレンズ枠形状情報(θn、ρn、zn)としてデ
ータメモリ611に記憶させて終了する。
【0113】ステップ11 [ヤゲン溝傾斜調整(傾斜補正)]次に、演算制御回路6
00は、モータ209を駆動制御して、ガイド軸208
を回動制御することにより、ハンド211,212と一
体にフレーム保持装置100及びメガネフレーム500
を下方に角度θだけ回動させて停止する。この位置では
メガネフレーム500のレンズ枠501の上記中心線5
03は図22の如くフィーラー356の頂点を含む平面
と平行となる。そして、図21におけるdとaは図22
では等しく即ちd=aとなる。
【0114】ステップ12 [本測定]ステップ12では、演算制御回路600は、こ
の様な傾斜補正が終了すると、フィーラー356により
ステップ1〜4,9と同様にしてメガネフレーム500
の左レンズ枠及び右レンズ枠501の新たなレンズ枠形
状情報(θn、ρn、zn)を測定する。
【0115】この測定時には、フィーラー356がヤゲ
ン溝502に略一致して、フィーラー356の頂点がヤ
ゲン溝502の底部に係合するので、レンズ枠501の
ヤゲン溝502の距離dを正確に測定できる。
【0116】この様にして得られた、メガネフレーム5
00の左レンズ枠及び右レンズ枠501の新たなレンズ
枠形状情報(θn、ρn、zn)はデータメモリ611に
記憶される。
【0117】尚、本実施例では、レンズ枠501のフレ
ーム傾斜のみを補正して形状測定を行うようにしたが、
レンズ枠501のヤゲン溝502の全ての点における中
心線の傾斜を上述したようにして順次水平に補正して、
この各点の座標測定を行うことにより、フレーム形状を
測定するようにすることもできる。また、予め入力され
た、レンズ枠501の幾何学中心O0とセンサーアーム
302の回転中心Oとの差である偏心情報を基に、セン
サーアーム302の回転中心Oを中心とした測定を行う
ようにしてもよい。また、左レンズ枠及び右レンズ枠5
01のレンズ枠形状情報(θn、ρn、zn)からそれぞ
れのレンズ枠幾何学中心位置を求め、その中心位置間距
離を求めて、フレームPD(FPD)を求めることがで
きる。この本測定が終了後は演算結果をデータメモリ6
11に記憶させ終了する。
【0118】ステップ13 ステップS13では、演算制御回路600は、モータ2
06,301等を作動制御して、左レンズ枠501のヤ
ゲン溝502から測定子356を外して、モータ209
を作動させてハンド211,212を上方に回動させた
後、モータ206,209,2274,301等を作動
制御して、測定子356を図24(a),(b)の如く
メガネフレーム500の右側のレンズ枠501の下側の
ヤゲン溝502に当接さる。
【0119】この後、演算制御回路600は、モータ3
01を回動制御して、右側のレンズ枠501の鼻当部2
0の位置を中心に測定子356を所定角度範囲内(本実
施例では符号LXで示したほぼ180°の角度範囲内)
でステップS1〜3に示したのと同様な測定を行わせ
て、ステップS14に移行させる。尚、図中、21はメ
ガネフレーム500の左右レンズ枠501,501を連
結しているブリッジ、22はメガネフレーム500の耳
掛けとしてのツルである。
【0120】ステップS14 このステップS14では、ステップS12におけるモー
タ206,209,224,301等の駆動制御量及び
ステップS13で求めた右側レンズ枠501の鼻当部側
のレンズ枠形状情報(0θn0ρn0n)と、ステップ
S1〜9で求めた左レンズ枠501のレンズ枠形状情報
0θn0ρn0n)等から鼻当部20の大きさ即ち左
右のレンズ枠501,501のヤゲン溝502,502
の鼻当部20側の距離e(図24(a)参照)を演算さ
せる。
【0121】一方、左レンズ枠501のレンズ枠形状情
報(0θn0ρn)から左レンズ枠501の左右最大移動
距離G(ヤゲン溝502における移動距離)aをa=co
sψとして求める。尚、Gは図23(b)の如く傾斜補
正したときの測定子356の左右への移動位置すなわち
左レンズ枠501のレンズ枠形状情報(0θn0ρn)か
ら求められる。
【0122】そして、この鼻当部側の距離eとステップ
S10で求めた左レンズ枠501のレンズ枠形状情報(
0θn0ρn0n)とから左右レンズ枠501,501
の幾何学中心間距離FPDを演算させて、この演算結果
をデータメモリ611に記憶させ、終了する。
【0123】尚、以上説明した例では、予備測定と本測
定とを行うようにしているが、本測定は省略してもよ
い。すなわち、ステップS9−1からステップS12を
省略して、ステップS9の判断で回転角0θnが360°
(一回転)であればステップS13に移行するようにし
てもよい。
【0124】[玉摺機等へのデータ供給]このようにし
て得られて、データメモリ611に記憶されたレンズ枠
形状情報(ρn,θn,zn)やFPDは、必要に応じゲ
ート回路612の切換により、例えば、 本出願人が先
に出願したところの特願昭58−225197で開示し
たデジタル玉摺機や型取機あるいはフレームの型状が設
計値通りに加工されているか否かを判定する判定装置等
へ供給され、データメモリ611に記憶されたレンズ枠
形状情報(ρn,θn,zn)のZn情報からレンズ枠のカ
ーブ値cを必要に応じ演算回路613で求めることがで
きる。
【0125】その演算は、図19(A)及び図19
(B)に示すように、レンズ枠上の少なくとも2点a、
bにおける動径ρiA、ρiBと、この2点のZ軸方向のセ
ンサーヘッド移動値ZA、ZBから、レンズ枠501のヤ
ゲン軌跡を含む球体SPの曲率半径Rを R2=ρiA 2+(Z0−ZA22=ρIB 2+(Z0−ZA2 …(2) から求め、ヤゲンのカーブ値cは、求められたRから C={(n−1)/R}×1000 …(3)(定数n
=1.523) として実行される。
【0126】なお、シーケンス制御回路はプログラムメ
モリ614に内蔵のプログラムによって上述の計測ステ
ップを実行する。
【0127】また、このようにして得られたデータをも
とに加工された仕上がりサイズのレンズLは、図22
(c)に示す様に寸法dとほぼ同じ寸法に加工されるこ
とになる。
【0128】また、回転軸403をプーリ及びワイヤを
介してロータリーエンコーダに連動させると共に、ロー
タリーエンコーダからの出力信号を演算制御回路600
に入力して、この信号を基に演算制御回路600により
測定子356の傾斜角を演算させることにより、メガネ
フレーム500のレンズ枠501がどの程度基準測定面
SOに対して傾斜しているかを知ることができ、よりレ
ンズ枠501の形状に合った形状測定が可能となるよう
にすることもできる。
【0129】[第2実施例]図25は、この発明の第2
実施例、すなわち、プーリ303とベルト305でモー
タ301の回転をベース310に伝達させると共に、磁
気スケール読取ヘッド313と磁気スケール314から
なるヘッド移動量検出手段を設けた上記実施例の他の例
を示したものである。
【0130】本実施例では、ベース310を図25に示
した如く円盤状に形成して、ベース310の周面にギヤ
部370を設けたベース歯車とし、このギヤ部370に
モータ301の出力軸301aに設けた駆動ギヤ301
bを噛合させることにより、モータ301の回転をベー
ス310に伝達するようにしている。図25中、Oで示
された部分が図3に示した回転軸304で回転自在に筺
体201に支持されることになる。
【0131】また、ヘッド移動量読取手段としては、ベ
ース310の下面に固定され且つ出力軸312aがベー
ス310を貫通するロータリーエンコーダ312bと、
レール311と平行にセンサーヘッド部312に固定さ
れたラック312cと、出力軸312aに固定され且つ
ラック312cに噛合するピニオン312dを備えてい
る。
【0132】この場合、センサーヘッド部312がレー
ル311に沿って移動すると、ラック312cによりピ
ニオン312dが回転して、ロータリーエンコーダ31
2bがセンサーヘッド部312の移動量を検出して検出
信号を出力する。この検出信号は移動量検出回路615
を介してデータメモリ611に入力される。
【0133】尚、図25では、本発明の第2実施例に係
わるスライダー350よりも上方に位置する部材、即
ち、測定子356、測定子軸352、スライド筒体35
7、筒状カラー354のみを概略的に図示したが、実際
には、図9乃至図11または図12に開示したものが使
用されている。また、図25中、372はベース310
に設けられたスリット、310a,310bはベース3
10上に固定され且つレール311,311の両端を保
持するレール保持部材、700は互いに対向するライン
LED702とライン上エリアCCD703とにより左
右のレンズ枠501,501の間の距離を測定するため
のレンズ枠間距離測定手段、803はベース310の周
縁部に固定され且つ一部が周縁から突出する遮光板であ
る。
【0134】上述した実施例によれば、測定子がレンズ
枠から外れるような大きく歪曲する眼鏡フレームであっ
ても、自動的にあるいは手動でレンズ枠形状を測定する
ことができる。また、測定子がレンズ枠と衝突して変形
あるいは損傷することがない。
【0135】また、従来のように大きく歪曲するレンズ
枠のフレームPDを求める場合であっても、左右のレン
ズ形状の測定結果から左右レンズ枠の幾何学中心位置を
求め、その中心位置間の距離を計測する手段を設けるこ
となく、フィーラーが外れない範囲内で測定したレンズ
枠形状の情報を基にフレームPDを求めることができる
レンズ枠形状測定装置が要望されていた。
【0136】上述した実施例は、この要望に沿うもの
で、左右のレンズ枠形状の測定結果から左右レンズ枠の
幾何学中心位置を求め、その中心位置間の距離を計測す
る手段を設けることなく、フィーラーが外れない範囲内
で測定したレンズ枠形状の情報を基にフレームPDを求
めることができる。装置本体の小型化を実現し得て、し
かも、レンズ枠の湾曲の度合に拘らず上下方向の変位に
伴う測定子の外れを防止して信頼性の高い上下方向の測
定結果を求めることができる。
【0137】なお、以上説明した実施例では、ハンド2
11,212をモータ206,209により水平方向に
駆動制御して、フレーム保持手段に保持されたメガネフ
レームを測定子に対して水平方向に相対移動制御させる
ようにしたが必ずしもこれに限定されるものではない。
【0138】例えば、ステージ203やハンド211,
212等を水平方向に移動する構成とせずに、モータ3
01及びベース310等を図示しない計測部支持手段
(スライドベース板)に保持させて、この計測部支持手
段(スライドベース板)を筺体201の上に水平移動可
能に保持させると共に、モータ等の計測部水平駆動手段
で計測部支持手段(スライドベース板)を水平移動駆動
させるように構成し、測定子356がレンズ枠から外れ
た際に、計測部支持手段(スライドベース板)上に支持
させた測定子支持移動台(スライダ−350)の水平移
動を抑制し、レンズ枠から測定子を離反させるように計
測部支持移動手段を制御部(演算制御回路)により駆動
制御させるようにしてもよい。
【0139】なお、図25に示した第2実施例のものに
於て、この構成とする場合には、図25に示した構成の
メガネフレーム500以外のすべての構成部品が計測部
支持手段(スライドベース板)に保持され、この計測部
支持手段(スライドベース板)は図示しないモータでX
方向に進退駆動制御され、この構成と組み合わせて用い
られる図1のハンド211,212はX方向およびY方
向に駆動されることなく、単にモータ209により上下
回動制御される構成とする。
【0140】
【発明の効果】この発明は、以上説明した様に構成した
ので、測定子がレンズ枠から外れて、測定子の先端部が
レンズ枠に引っ掛かった場合でも、外れたことを検知し
て測定子支持移動台の水平移動を抑制して、レンズ枠か
ら測定子を離反させるように、測定子移動台を支持する
計測部支持手段またはフレーム保持手段を移動制御する
ので、測定子またはレンズ枠を傷付けることなくレンズ
枠の測定の初期位置に復帰させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のレンズ枠形状測定装置を示す
斜視図、(b)は(a)の位置にスライダが位置したと
きに測定子の向きを設定する向き設定手段の要部説明図
である。
【図2】フレーム保持装置とメガネとの関係を示す斜視
図である。
【図3】フレーム保持装置の作用説明図である。
【図4】フレーム保持装置にメガネを保持させた状態を
示す作用説明図である。
【図5】図2のAーA線に沿う断面図である。
【図6】支持装置部と測定子との関係を示す断面図であ
る。
【図7】支持装置部の作用を示す模式図である。
【図8】(a)はバネ部材の断面図、(b)はスライダ
ロック装置とベースとの関係を示す要部斜視図、(c)
はスライダロック装置の要部斜視図である。
【図9】測定子軸保持部材の外観を示す要部の斜視図で
ある。
【図10】上下動移動計測手段の外観を示す要部の斜視
図である。
【図11】(a)は上死点状態の測定子軸保持部材の正
面図、(b)は測定子軸保持部材の縦断面図、(c)は
下死点状態の測定子軸保持部材の正面図である。
【図12】測定子軸保持部材の変形例を示す要部の斜視
図である。
【図13】測定子取付部の斜視図である。
【図14】測定子保持部材と測定子の分解斜視図であ
る。
【図15】(a)は測定子取付部の一部を破断した平面
図、(b)は測定子取付部の一部を破断した側面図、
(c)は測定子取付部の正面図、(d)は(a)のA−
A線に沿う測定子取付部の要部の拡大断面図である。
【図16】レンズ枠形状測定装置の制御回路である。
【図17】図16に示した制御回路のフローチャートで
ある。
【図18】レンズ枠の計測値からその幾何学中心を求め
る為の模式図である。
【図19】(A),(B)はレンズ枠のカーブ値Cを計
算するための説明図である。
【図20】(a)はレンズ枠形状測定装置による測定子
の作用説明図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面
図、(c)は測定子がヤゲン溝から外れた状態を示す断
面図である。
【図21】レンズ枠形状測定装置によるレンズ枠の予備
測定で鼻当側(図中左側)の高さhminと耳掛け(ツ
ル)側の高さhmaxの関係及び測定子の当接状態、この
際のレンズ枠形状データに基づいて研削加工されたレン
ズとレンズ枠との説明図である。
【図22】図1〜図16に示した装置により正確に測定
されたレンズ枠形状に基ずいて研削されたレンズとレン
ズ枠との関係を示す説明図である。
【図23】(a),(b)は図17に示したフローチャートに
よるレンズ枠形状測定時の説明図である。
【図24】(a)は鼻当の間隔を測定するための説明図、
(b)は図23及び図24(a)における測定子の移動範囲の
説明図である。
【図25】レンズ枠形状測定装置の第2実施例を示す要
部の斜視図である。
【図26】従来のメガネフレームの傾斜説明図である。
【図27】(a)は従来のレンズ枠形状測定測定の測定子
とレンズ枠のヤゲン溝との関係の一例を示す説明図、
(b)は(a)の要部拡大図、(c)は従来のレンズ枠形状測定
装置で測定されたレンズ枠形状に基づいて研削されたレ
ンズとレンズ枠との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
100…フレーム保持手段 200…装置本体 356…測定子 500…メガネフレーム 600…演算制御回路(制御部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定基準面が設けられた装置本体と、メ
    ガネフレームの左右のレンズ枠が同時に保持可能に設け
    られ且つ前記レンズ枠の保持面が前記測定基準面に対し
    て傾斜回動可能に装置本体に保持されたフレーム保持手
    段と、前記フレーム保持手段を傾斜回動させるための回
    動駆動手段と、前記測定基準面に対する前記レンズ枠の
    ヤゲン溝の周方向の各点の座標を測定するための測定子
    と、前記測定子を支持すると共に前記測定子に対して水
    平方向に移動可能に設けられた測定子支持移動台と、前
    記測定子移動台を支持する計測部支持手段とを備え、 前記メガネフレームのレンズ枠を測定子に対して水平方
    向に相対移動可能にするために、前記計測部支持手段ま
    たはフレーム保持手段を水平方向に移動可能に設け、前
    記測定子が前記レンズ枠から外れた際に前記測定子支持
    移動台の水平移動を抑制し、前記レンズ枠から前記測定
    子を離反させるように前記計測部支持移動手段またはフ
    レーム保持手段を制御する制御部を有することを特徴と
    するレンズ枠形状測定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014021069A (ja) * 2012-07-23 2014-02-03 Nidek Co Ltd 眼鏡枠形状測定装置
JP2014052222A (ja) * 2012-09-05 2014-03-20 Nidek Co Ltd 眼鏡枠形状測定装置

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JP2014021069A (ja) * 2012-07-23 2014-02-03 Nidek Co Ltd 眼鏡枠形状測定装置
KR20140012900A (ko) * 2012-07-23 2014-02-04 가부시키가이샤 니데크 안경틀 형상 측정 장치
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