JPH0634924Y2 - レンズ研削装置 - Google Patents

レンズ研削装置

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JPH0634924Y2
JPH0634924Y2 JP1985079693U JP7969385U JPH0634924Y2 JP H0634924 Y2 JPH0634924 Y2 JP H0634924Y2 JP 1985079693 U JP1985079693 U JP 1985079693U JP 7969385 U JP7969385 U JP 7969385U JP H0634924 Y2 JPH0634924 Y2 JP H0634924Y2
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lens
frame
motor
control circuit
shaft
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宣廣 磯川
泰雄 鈴木
義行 波田野
博明 大串
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、眼鏡フレームのレンズ枠の形状を計測するフ
レーム形状計測手段を有し、該計測手段の計測データに
基づいて生地眼鏡レンズを研削加工するレンズ研削装置
に関する。
従来の技術 眼鏡フレームのレンズ枠にレンズを枠入れするために、
レンズ枠の形状に倣って加工された型板を基に生地眼鏡
レンズを研削加工する型板方式のレンズ研削装置が従前
から実用化されている。
特開昭61−118460号公報においては、レンズ研削装置に
おける型板を制作する煩わしさを解消するため、眼鏡フ
レームのレンズ枠を直接デジタル計測し、その計測値に
基づいて生地眼鏡レンズを研削加工するいわゆる直取式
レンズ研削装置が開示されている。この直取式レンズ研
削装置においては、眼鏡フレーム形状測定手段が装置筐
体外に配置されている。この眼鏡フレーム形状測定手段
は、使用の際に干渉しないように、レンズ研削部に対し
横方向に配置されており、眼鏡店等で本装置を使用する
場合、装置の設置スペースが大きいという問題を有して
いた。
また、特公昭55−46817号公報においては、砥石の干渉
除去装置を備えたレンズ加工機が開示されている。この
種の装置においては、フレーム形状の測定部にフレーム
を取り付け測定を行うとともに、レンズ研削部には未整
形眼鏡レンズを取り付けてレンズ研削加工を行わなけれ
ばならず、この測定、研削の操作を容易にするため、フ
レーム形状測定部とレンズ研削部とを横方向に配置して
いたものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このようなレンズ加工機は、狭い眼鏡店
に設置されて使用する場合が多く、従来のように、フレ
ーム形状測定部とレンズ研削部を横方向に配置した装置
では設置面積が大きくなるという問題点を生じるもので
ある。
〔考案の目的〕
本考案はこれらの問題点を解決することを目的としたも
のであり、フレーム形状測定部とレンズ研削部とを互い
に上下方向に配置し設置面積を小さくするとともに、こ
の上下方向の配置により生ずるところの、『フレーム形
状測定部とレンズ研削部の使用の際の干渉』の新たな問
題点を解決することである。
〔考案の構成〕
このような目的を達成する本考案は、眼鏡フレームのレ
ンズ枠の溝部に当接するフィーラー部を有しレンズ枠の
形状を計測するフレーム形状測定部と、被加工レンズを
挟持しレンズを回転させるためのレンズ回転軸を有する
レンズ保持手段と、前記被加工レンズを研削するために
高速回転させる砥石と、前記レンズ回転軸と前記砥石の
回転軸との軸間距離を相対的に変化させるための移動手
段と、前記フレーム形状測定部からのレンズ枠形状デー
タに基づいて前記移動手段を制御するための制御部とか
らなるレンズ研削部を有するレンズ研削装置において、
前記フレーム形状測定部の上に前記レンズ研削部を重ね
合わせて配置するとともに、前記フレーム形状測定部を
レンズ研削装置本体の筐体外に引き出す位置と筐体内に
収納する位置との間で変位させるための変位手段を設け
たことを特徴とするレンズ研削装置である。
〔考案の効果〕
本考案によれば、フレーム形状測定部とレンズ研削部と
を上下方向に配置することにより、研削装置自体をコン
パクトにして装置の設置スペースを狭くできるという利
点を有する。
また、フレーム形状測定部を使用位置と退避位置との間
で変位するための変位手段を設けることにより、使用の
際には、レンズ研削部とフレーム形状測定部とは互いに
干渉せず、容易にフレーム形状測定部とは互いに干渉せ
ず、容易にフレーム形状測定、レンズ研削加工を行うこ
とができるという利点を有する。
(実施例) 装置の全体構成 第1図は本考案に係るレンズ研削装置の全体構成を一部
切開断面で示す斜視図である。筐体1の下部前方には後
述するフレーム形状計測装置200が内蔵されており、筐
体1の前側壁面には、フレームホルダーの出入れをする
ための開口部10が形成されている。開口部の下方には、
縦開き式のドア10aが取付けられている。また前側壁面
右上方には後述するキーボード1000とディスプレイ装置
2000が縦に並んで配設されている。
筐体1の砥石室30内では、ガラスレンズ用の荒砥石3a
と、プラスチックレンズ用の荒砥石3cと、ヤゲン砥石3b
及び平精密砥石3dとから構成された砥石3が回転軸30に
固着されている。回転軸31は砥石室30壁面に回転可能に
軸支され、その端部にはプーリー53が取付けられてい
る。プーリー53はベルト52を介してAC駆動モータからな
る砥石回転用モーター5の回転軸に取付けられたプーリ
ー51と連結されている。この構成によりモータ5が回転
すると砥石3が回転させられる。
筐体1の軸受12にはシャフト11が軸線方向に摺動自在に
軸支されており、このシャフト11にキャリッジ2の後側
アーム33a、33bが回転自在に軸支されている。キャリッ
ジ2の前側アーム34a、34bには、レンズ回転軸28a、28b
が同軸にかつ回転可能に軸支されている。第1図におけ
る右側のレンズ回転軸28aは、公知の構成からなるレン
ズチャッキング機構を有し、チャッキングハンドル29の
回転により軸方向に進退し、被加工レンズLEを回転軸28
a、28bで挟持し得る。
一方、左側レンズ回転軸28bの外側端部には、後述する
当て止め装置42と当接する円板27aと、型板を保持する
ための型板保持部27bとが取付けられている。
レンズ回転軸28a、28bのそれぞれには、プーリー26a、2
6bが取付けられており、またキャリッジ2内にはプーリ
ー23a、23bを両端に有する駆動軸25が内蔵されている。
駆動軸25の一端にはウォームホイール22が取付けられ、
パルスモータから成るレンズ軸回転用モータ21の回転軸
に取付けられたウォームギヤ21aと噛合している。プー
リー23a、23bとプーリー26a、26b間にはタイミングベル
ト24a、24bが掛け渡されている。これらの構成によりモ
ータ21の回転がレンズ回転軸28a、28bの回転に変換さ
れ、被加工レンズLEを回転させる。一方、キャリッジ2
内には後述するレンズ計測装置600が内蔵されている。
シャフト11の端部は、キャリッジ移動用のフレーム4の
腕部40に嵌着されている。フレーム4は筐体1に取付け
られたシャフト41により摺動自在に支持されているとと
もに送りネジ61が螺合している。送りネジ61はパルスモ
ータから成るキャリッジ移動用モータ60の回転軸に固着
されている。この構成により、モータ60が回転すると、
フレーム4は左右方向に移動され、シャフト11を介して
キャリッジ2が左右方向に移動される。フレーム4には
また、後述する当て止め装置42と研削圧制御装置43には
キャリッジ2に植設されたピン43aが当接される。
第2図は第1図におけるフレーム4のII−II′視断面で
ある。当て止め装置42は、フレーム4の下面に配設され
たパルスモータからなる当て止め上下用モータ420と支
柱421及び当て止め部材422から大略構成されている。モ
ータ420の回転軸に取付けられた送りネジ423は支柱421
の雌ネジ部424と螺合している。また、支柱421の側面に
はキー425が植設されており、キー425はフレーム4に形
成されたキー溝44に嵌挿されている。
支柱421の上端部のテーブル部426にはホトセンサーユニ
ット427が取付けられている。当て止め部材422は、テー
ブル部426の端部に回動自在に嵌挿された軸428により、
軸428を回転中心として旋回自在にテーブル部426に取付
けられている。当て止め部材422とテーブル部426の間に
はバネ470が間挿されており、このバネ470の作用により
当て止め部材422は二点鎖線で示すように常時上方に持
ち上げられている。
当て止め部材422の内部には、遮光棒429が取付けられて
おり、当て止め部材422は押し下げられたときホトセン
サーユニット427間に位置してユニット427内を走る光を
遮光するように作用する。また、当て止め部材422の内
部にはエキセンカム471が取付けられていて、これを回
転させることによりカム面とテーブル部の距離を変化さ
せ当て止め部材422の停止位置を微調整することができ
る。当て止め部材422の上面部には荒砥石3aと同一の曲
率をもつ円弧状部422aと水平切断面422bが形成されてい
る。
型板を利用する研削加工時にはキャリッジ2に取付けら
れた型板SPがこの円弧状部422aに当接する。また、水平
切断面422bはフレームのレンズ枠形状計測データを利用
して研削加工するとき円板27aが当接する。ところで、
本実施例では型板の検知は上述のように当て止め部材42
2への型板の当接により検知しているが、本考案はこれ
に限定されるものではない。例えば、ホトセンサーユニ
ット間における型板のエッジの存否によって型板の移動
すなわちレンズの加工進行状況をチェックする方式とし
てもよい。
研削圧制御装置43は、送りネジ431をもつパルスモータ4
32と、送りネジ431と雌ネジ部433で螺合するピストン43
4と、ピストン434の外側壁上に摺動可能に挿着されたシ
リンダ435と、シリンダ435とピストン434間に配設され
たバネ436とから構成されている。ピストン434の鍔部の
外側にはキー437が植設されており、このキー437はフレ
ーム4に形成されたキー溝45に嵌入されている。シリン
ダ435の上面435aはキャリッジ2に取付けられたピン43a
の側面に当接しバネ436の弾発力でキャリッジ2の自重
を支えるようになっている。モータ432の回転により送
りネジ433を介してピストン434を上下動させることによ
りバネ436の圧縮量が変化し、キャリッジ2を支える力
量が変化するため、これにより被加工レンズLEの砥石3
への研削圧を変えることができる。
レンズ枠形状測定装置 次に、第3図ないし第10図のもとにレンズ枠形状測定装
置200の構成を説明する。第3図は本考案に係るレンズ
状形状測定装置を示す斜視図である。本装置は、大きく
3つの部分、すなわち、フレームを保持するフレーム保
持装置部100と、このフレーム保持装置部100を支持する
とともに、この保持装置部の測定面内への移送及びその
測定面内での移動を司る支持装置部200Aと、メガネフレ
ームのレンズ枠または型板の形状をデジタル測定する計
測部300とから構成されている。
支持装置部200Aは筐体201を有する。筐体201は足部25
3、254を有し、この足部253、254はレンズ研削装置の筐
体1に取付けられたレール251、252上に摺動可能に載置
されている。またドア10aにはレール255256を有し、ド
ア10aを開いたとき、レール255、256のそれぞれにレー
ル251、252の延長線上に位置するように構成されてい
る。この構成により作業者は必要に応じ筐体201をスラ
イドさせて装置筐体1の外へ引き出すことができる。
筐体201はまた、筐体201上に縦方向(測定座標系のX軸
方向)に平行に設置されたガイドレール202a、202bを有
し、このガイドレール上に移動ステージ203が摺動自在
に載置されている。移動ステージ203の下面には雌ネジ
部204が形成されており、この雌ネジ204にはX軸用送り
ネジ205が螺合されている。このX線送りネジ205はパル
スモータからなるX軸モータ206により回動される。
移動ステージ203の両側フランジ207a、207b間には測定
座標系のY軸方向と平行にガイド軸208が渡されてお
り、このガイド軸208はフランジ207aに取付けられたガ
イド軸モータ209により回転できるよう構成されてい
る。ガイド軸208は、その軸と平行に外面に一条のガイ
ド溝210が形成されている。ガイド軸208にはハンド21
1、212が摺動可能に支持されている。このハンドル21
1、212の軸穴213、214にはそれぞれ突起部213a、214aが
形成されており、この突起部213a、214aが前述のガイド
軸208のガイド溝210内に係合され、ハンド211、212のガ
イド軸208の回りの回転を阻止している。
ハンド211は互いに交わる二つの斜面215、216を持ち、
他方ハンドル212も同様に互に交わる二つの斜面217、21
8を有している。ハンド212の両斜面217、218が作る稜線
220はハンド211の斜面215、216の作る稜線219と平行で
かつ同一平面内に位置するように、また、斜面217、218
のなす角度と斜面215、216のなす角度は相等しいように
構成されている。そして両ハンド211、212の間には第7
図(B)に示すようにバネ230が掛け渡されている。ま
た、斜面215、217にはそれぞれ切欠部215a、217aが形成
されている。
またハンドル212には一端に接触輪242を有するアーム24
1が他端を中心に回動自在に取付けられている。このア
ーム241はバネ243によりマイクロスイッチ244に常時は
当接されている。これら接触輪242、アーム241、バネ24
3、マイクロスイッチ244はフレームの左右眼判定装置24
0を構成する。
移動ステージ203の後側フランジ221の一端にはプーリー
222が回動自在に軸支され、後側フランジ221の他端には
プーリー223を有数パルスモータから成るY軸モーター2
24が取付けられている。プーリー223、224にはスプリン
グ225を介在させたミニチアベルト226が掛け渡されてお
り、ミニチアベルト226の両端はハンド211の上面に植設
されたピン227に固着されている。他方、ハンド212の上
面には、鍔228が形成されており、この鍔228はハンド21
2の移動により移動ステージ203の後側フランジ221に植
設されたピン229の側面に当接するように構成されてい
る。
計測部300は、筐体201の下面に取付けられたパルスモー
タから成るセンサーアーム回転モータ301と筐体201の上
面に回動自在に軸支されたセンサーアーム部302から成
る。モータ301の回転軸に取付けられたプーリー303とセ
ンサーアーム部の回転軸304との間にはベルト305が掛け
渡されており、これによりモータ301の回転がセンサー
アーム部302に伝達される。
センサーアーム部302はそのベース310の上方に渡された
2本のレール311、311を有し、このレール311、311上に
センサーヘッド部312が摺動可能に取付けられている。
センサーヘッド部312の一側面には磁気スケール読み取
りヘッド313が取付けられ、これによりベース310にレー
ル311と平行に取付けられた磁気スケール314を読み取
り、センサーヘッド部312の移動量を検出するように構
成されている。また、センサーヘッド部312の他側に
は、このヘッド部312を常時アーム端側面へ引っぱるバ
ネ装置315の定トルクバネ316の一端が固着されている。
第6図は、このバネ装置315の構成を示している。セン
サーアーム部302のベース310に取り付けられたケーシン
グ317内には電磁マグネット318が設けられ、スライド軸
319がマグネット318の軸穴内にその軸線方向に摺動可能
に嵌挿されている。このスライド軸319は、鍔320、321
を有し、鍔320とケーシング317の壁間にはバネ323が介
在し、バネ323によりスライド軸319は常時は第6図の左
方に移動させられている。スライド軸319の端部には、
クラッチ板324、325が回動可能に軸支され、一方のクラ
ッチ板324には定トルクバネ316の一端が固着されてい
る。また両クラッチ板324、325間にはスライド軸319を
嵌挿されたバネ326が介在し、常時これらクラッチ板32
4、325の間隔を広げ、定トルクバネ316とクラッチ板325
との接触を妨げている。さらに、スライド軸319の端部
にはワッシャー327が取付けられている。
第8図はセンサーヘッド部312の構成を示し、レール311
に支持されたスライダー350には鉛直方向に軸穴351が形
成されており、この軸穴351にセンサー軸352が挿入され
ている。センサー軸352と軸穴351との間にはセンサー軸
352に保持されたボールベアリング353が介在し、これに
よりセンサー軸352の鉛直軸線回りの回動及び鉛直軸線
方向の移動を滑らかにしている。
また、センサー軸352の中央にはアーム355が取付けられ
ており、このアーム355の上部にはレンズ枠のヤゲン溝
に当接されるヤゲン磁石3bのヤゲン傾斜角度と等しい傾
斜を有するソロバン玉形状のヤゲンフィーラー356が回
動可能に軸支されている。そして上記ヤゲンフィーラー
356の円周点は鉛直なセンサー軸352の中心線上に位置す
るように構成される。
次にフレーム保持装置部100の構成を第4図(A)及び
第5図をもとに説明する。固定ベース150の辺151a、151
aを有する両側フランジ151、151の中央にはフレーム保
持棒152、152がネジ止めされている。また、フランジ15
1、151には逆U字型のブリッジ151b、151cが固着されて
いる。このブリッジ151b、151cは保持装置100をハンド2
11、212間に挿入するとき、その方向が正規の方向でな
いときハンドの切欠部215a、217aの肩部と当接し、保持
装置の挿入を阻止するために設けられている。固定ベー
ス150の底板150aとフランジ151の間には辺153a、153aを
有する可動ベース153が挿入されており、可動ベース153
は固定ベース150の底板150aに取付けられた2枚の板バ
ネ154、154によって支持されている。
可動ベース153には2本の平行なガイド溝155、155が形
成され、第5図に示すように、このガイド溝155、155に
スライダー156、156の突脚156a、156aが係合されて、ス
ライダー156、156が可動ベース153上に摺動可能に載置
されている。一方、可動ベース153の中央には円形開口1
57が形成され、その外周にはリング158が回動自在に嵌
込まれている。このリング158の上面には2本のピン15
9、159が植設され、このピン159、159のそれぞれはスラ
イダー156、156の段付部156b、156bに形成されたスロッ
ト156cに挿入されている。
さらに、スライダー156、156の中央には縦状の切欠部15
6d、156dが形成されており、切欠部156d、156d内に前述
のフレーム保持棒152、152がぞれぞれ挿入可能となって
いる。また、スライダー156、156の上面には、スライダ
ー操作時に操作者が指を挿入して操作しやすくするため
の穴部156e、156eが形成されている。
次に、第4図(B)、(C)及び第7図(A)、(B)
をもとに上述のフレーム形状計測装置の作用を説明す
る。まず、第4図(B)に示すように、スライダー15
6、156の穴部156e、156eに指を挿入してスライダー15
6、156の互いの間隔を十分に開き、かつ下方に押圧し、
可動ベース153と一緒に、板バネ154、154の弾発力に抗
して保持棒152とスライダー156、156の段付部156b、156
bとの間隔を十分開ける。その後、この間隔内にメガネ
フレーム500の測定したい方のレンズ枠501を挿入し、レ
ンズ枠501の上側リムと下側リムがスライダー156、156
の内壁に当接するようにスライダー156、156の間隔を狭
める。本実施例においては、スライダー156、156は上述
したようにリング158による連結構造を有しているた
め、スライダー156、156の一方の移動量がそのまま他方
のスライダーに等しい移動量を与える。
次に、レンズ枠501の上側リムの略中央が保持棒152の下
方にくるようにフレーム500を滑り込ませた後、スライ
ダー156、156から操作者が手を離せば、第4図(C)に
示すように可動ベース153は板バネ154、154の弾発力に
より上昇し、レンズ枠501は段付部156b、156bと保持棒1
52、152とにより挟持され、かつフレーム500がレンズ枠
501の幾何学的略中心点とフレーム保持装置100の円形開
口157の中心点157aとをほぼ一致させるように保持され
る。またこのときレンズ枠501のヤゲン溝の頂点501aか
ら固定ベース150のフランジ151の辺151aまでの距離dと
可動ベース153の辺153aまでの距離dは等しい値をとる
ように構成されている。
次に、このようにしてフレーム500を保持したフレーム
保持装置部100を第7図(A)に示すように、支持装置2
00の予め所定の間隔に設定したハンド211、212間に挿入
する。これと同時に、左右眼判定装置240はその接触輪2
42がフレーム500により当接されアーム241が回転される
と、マイクロスイッチ244の接点がOFFとなる。これによ
り判定装置240は被測定レンズ枠501が左眼用であると自
動的に判定する。次にY軸モータ224を所定角度回転さ
せる。Y軸モータ224の回転によりミニチアベルト226が
駆動され、ハンド211が左方に一定量だけ移動され、フ
レーム保持装置部100及び反度212も左方移動を誘起さ
れ、鍔228がピン229より外れる。同時にフレーム保持装
置部100は引張りバネ230により両ハンド211、212で挟持
される。このとき、フレーム保持装置部100の固定ベー
ス150のフランジ151の辺151a、152aはそれぞれハンド21
1の斜面215とハンド212の斜面217に当接され、また可動
ベース153の両辺153a、153aはそれぞれハンド211の斜面
216とハンド212の斜面218に当接される。
本実施例においては、上述したようにネガネ枠501のヤ
ゲン溝の頂点501aから辺151aと辺153aのそれぞれへの距
離dは互いに等しいため、フレーム保持装置100はハン
ド211、212に挟持されると、レンズ枠501のヤゲン溝頂
点501aが両ハンドの稜線219、220が作る基準面S上に自
動的に位置される。
次に、ガイド軸回転モータ209の所定角度の回転により
フレーム保持装置部100が第7図(A)の二点鎖線で示
す位置へ旋回し、この基準面Sは計測部300のヤゲンフ
ィーラー356の初期位置と同一平面で停止する。
次に、Y軸モータ224をさらに回転させフレーム保持装
置部100を保持したハンド211、212をY軸方向に一定量
移動させ、フレーム保持装置部100の円形開口中心点159
aと計測部300の回転軸304中心とを概略一致させる。こ
の時、移動の途中でヤゲンフィーラー356はレンズ枠501
のヤゲン溝に当接する。ヤゲンフィーラー356の初期位
置は、第7図(A)、(B)に図示するように、センサ
ー軸352の下端に植設されたピン352aがセンサーアーム
部のベース310に取付けられたハンガー310aに当接する
ことにより、その方向が規制されている。これにより、
Y軸モータ224の回転によってメガネフレーム500が移動
すると、常にフィーラー356はヤゲン溝に入ることがで
きる。
続いて、モータ301を予め定めた単位回転パルス数毎に
回転させる。このときセンサーヘッド部312はメガネフ
レーム500の形状、すなわちレンズ枠の501の動径にした
がってレール311、311上を移動し、その移動量は磁気ス
ケール314と読み取りヘッド313により読み取られる。
モータ301の回転角θと読み取りヘッド313からの読み取
り量ρとからレンズ枠形状が(ρn、θn)(n=1,2,3,
・・・,N)として計測される。ここで、この第1回目の
計測は前述した様に、第9図(A)に示すように、回転
軸304の中心Oはレンズ枠501の幾何学中心と概略一致さ
せて測定したものである。そこで、第2回目の計測は、
第1回目の計測データ(ρn、θn)を極座標−直交座標
変換した後のデータ(Xn、Yn)からX軸方向の最大値を
持つ被計測点B(Xb、Yb)、X軸方向で最小値をもつ被
計測点D(Xd、Yd)、Y軸方向で最大値をもつ被測定点
A(Xa、Ya)及びY軸方向で最小値をもつ被計測点C
(Xc、Yc)を選び、レンズ枠の幾何学中心Ooとして求めた後、後述するキーボード1000から予め入力
された第9図(B)に模式的に示すフレーム500の両方
のレンズ枠幾何学中心間距離FPDと装用者眼の瞳孔間距
離PDから(FPD−PD)/2=1として内よせ量Iを求め、
またキーボード1000からの上寄せ量Uをもとに装置用眼
の瞳孔位置すなわち被加工レンズの光学中心が位置すべ
き位置OssXosYo)を として求める。このsXosYo値にもとずいてX軸モータ
206とY軸モータ224を駆動させ、ハンド211、212で挟持
されたフレーム保持装置部100を移動し、これによりレ
ンズ枠501の瞳孔中心位置Osをセンサーアーム302の回転
中心とOと一致させ、再度レンズ枠形状を計測し、瞳孔
中心位置Osにおける計測値(sρnsθn)(n=1,2,3,
・・・,N)を求める。
以上述べたレンズ枠501の動径計測において、ヤゲンフ
ィーラー356がレンズ枠501から計測途中ではずれるよう
なことがあると、第9図(A)にeで示すように、その
動径計測データが直前の計測データから大きくはずれる
ため、予め動径変化範囲aを定めておき、その範囲から
ずれたときはセンサーアーム部302の回転は停止し、同
時に第6図に示したバネ装置315の電磁マグネット318を
励磁し、鍔321を引着する。これによりクラッチ板324、
325が定トルクバネ316を挟持し、その巻取り作用を阻止
するため、センサーヘッド部312のアーム355がレンズ枠
に引っ掛かり、メガネフレーム500をきずつけることを
防止できる。このようなフィーラー356のはずれがあっ
た後は、再度メガネフレーム500に初期計測位置に復帰
させ、計測をしなおす。万一、ヤゲンフィーラー356が
フレーム500からはずれなくなったときは、ドア10a(第
1図、第3図参照)を開き、筐体201を引き出せるよう
に構成してあるので作業者によるフィーラーのはずし作
業がしやすい。
レンズ測定装置 次に、キャリッジ2内に内蔵されている被加工レンズの
動径、コバ厚、カーブ値等を検出するためのレンズ測定
装置を第11図ないし第13図(C)をもとに説明する。基
台フレーム601には2本の平行なガイドレール602、602
が渡されており、このレール602上には摺動可能に移動
台603が配置されている。移動台603には送りネジ604が
螺合しており、この送りネジ604はパルスモータから成
るレンズ動径センサー用モータ605により駆動される。
移動台603の上面には移動フレーム610が固着されてい
る。移動フレーム610の後壁片611と移動台603の間には
2本の平行レール612(第12図において一本のみ記載さ
れている)が渡されており、この平行レール612上に懸
垂台613が摺動自在に取付けられている。懸垂台613と基
台フレーム601間には定トルクバネ部材614が配設され、
懸垂台613を初期時に移動台603の後面に当接させるよう
に作用する。懸垂台613の前側面にはレンズ動径セナー6
20のアーム621が固着されている。
アーム621の先端のコノ字状のフランジ622には、第13図
に示すように、変形H形のハンドアーム623が、その一
端で軸O3を中心に回動自在に取付けられている。ハンド
アーム623の他端部には2枚の小判状片624、624が回動
中心O1を軸として回動自在に軸支されている。2枚の小
判状片624、624間には軸O1に接する円形断面をもつ接触
輪625が軸O2を回転軸とするように回動自在に取付けら
れている。この軸O2と接触輪625の接触面の一致及び小
判状片624の軸O2を中心とする回動自在性により、第13
図(B)に示すように接触輪625が加工レンズLEのコバ
に当接したとき、その当接点Pはアーム621の軸線Aと
一致するレンズ動径lと合致する。このため、例えば接
触輪625が図中二点鎖線で図示するように小判状片624を
設けることなくハンドアーム623に固定軸支されたとき
発生する誤差Δを取除くことができる。
ハンドアーム623の中央アーム部626とアーム621の間に
はバネ627が掛けられており、ハンドアーム623を常時上
方へ引上げるように作用する。ハンドアーム623はアー
ム621の先端部に形成されたストッパー片628により水平
を保たれている。このハンドアーム623の構成は、第13
図(C)に示すように、加工レンズLEを大きく切りカケ
等が発生して接触輪625がその切りカキに落ち込んだと
き、レンズの時計方向の回転によりハンドアーム623や
接触輪625が破損することを防止するためのものであ
る。すなわち、ハンドアーム623に限度以上の力が加わ
ると、ハンドアーム623は軸O3を中心にバネ627の張力に
抗して旋回する。軸O3とバネ627の固着点を結ぶ軸線B
をバネ627が横切ると、ハンドアーム623はバネ627の張
力で急速に旋回してレンズLEから退避し、自己の破損を
防ぐ。
懸垂台613の下端には、第12図に示すように、磁気エン
コーダ615の検出ヘッド615aが取付けられており、基台
アーム601に植設されたスケール615bが挿通されてい
る。この構成により、レンズ動径計測部材620の移動量
が検出され、もって加工レンズLEの動径ρi(i=1,2,
3,・・・,N)を測定する。
次に、レンズのコバ厚やヤゲンカーブ値を求めるための
レンズ面形状センサーの構成を説明する。移動フレーム
610には、第11図に示すように、2本の平行なガイドレ
ール630、630が配設されており、このレール630、630に
摺動自在に移動ステージ631、632及びフリーステージ63
3、634が取付けられている。移動ステージ631とフリー
ステージ633はバネ635、635で連結されている。同様に
移動ステージ632とフリーステージ634はバネ636、636で
連結されている。移動ステージ631、632にはパルスモー
タから成るフィーラーモータ637により回転駆動される
送りネジ638が螺合しており、かつこの送りネジ638はそ
の中央部を境界としてネジの向きが互いに逆向きとなっ
ているため、送りネジ638の回転により移動ステージ63
1、632は互いに反対方向に移動する。
移動ステージ631、632のそれぞれにはピン640、640が植
設されていて、このピンは移動フレーム610に取付けら
れたマイクロスイッチ641、642を作動させるのに利用さ
れる。すなわち、第11図ではピン641がマイクロスイッ
チ641をON状態にしており、これにより移動ステージ63
1、632が最大離間状態である初期位置に位置しているこ
とが検出される。フィーラーモータ637を回転し、移動
ステージ631、632の互の距離を狭めていくと、ピン640
がマイクロスイッチ642を作動させ、最小離間状態にな
ったことが検出され、この検出信号によりフィーラーモ
ータ637の回転がとめられる。
フリーステージ633の前端部にはフィーラーアーム650が
取付けられており、その先端部は前述のレンズ動径セン
サー620のアーム621の軸線Aと平行に張在されている。
フィーラーアーム650の先端屈曲部にはフィーラー651が
回動自在に軸支されている。フィーラー651の接触周縁6
51aは接触輪625の稜線すなわち小判状片624の回動軸O1
と一致している。同様にフリーステージ634の前端部に
はフィーラーアーム652が取付けられ、その先端屈曲部
にはフィーラー653が回動自在に取付けられている。
移動フレーム610の中央壁660には磁気エンコーダ661、6
62のそれぞれの検出ヘッド661a、662aが取付けられてお
り、そのスケール661b、662bはそれぞれフリーステージ
633と634に取付けられている。これにより、フリーステ
ージ633の移動量すなわちフィーラー651、653の移動量
を検出することができる。
移動台603には、第12図に示すように、プッシュソレノ
イド671が取付けられている。このソレノイド671はレン
ズ動径計測装置620のハンドアーム623とフィーラー65
1、653とが予め定めた動径方向距離まで接近した場合に
励磁され、ハンドアーム623を退避させるために、懸垂
台613を離反させるよう作用する。
また、キャリッジ2にはレンズ動径センサー620の先端
部とレンズ面形状センサーのフィーラーのレンズ側への
出退のための開口680が形成されている。レンズ研削加
工時にレンズ計測装置へ研削水が、この開口680を通し
て進入するのを防ぐために、遮閉板681が設けられてい
る。遮閉板681はレンズ回転軸28にオーリング682を介し
て回動自在に嵌挿されたリング683に取付けられてい
る。
レンズ動径等を計測するためにレンズ回転軸28を矢印68
4方向に回転させると、リング683はオーリング682の摩
擦力によって遮閉板681も同時に回転させられ開口680の
遮閉を解き、さらに回転されると遮閉板681はキャリッ
ジ2に形成された突出部686に当接し、それ以上の回転
を阻止される。その後はオーリング682の摩擦力を抗し
てレンズ回転軸28のみ回転し、レンズLEを回転させるこ
とができる。逆に、レンズ研削時はレンズ回転軸28を矢
印685の方向に回転すると、遮閉板681は同時に回転され
再び開口680を遮閉し、キャリッジ2に形成された突出
部687に当接されてその後の回転が阻止されるから、開
口680を遮閉しつづける。
電気制御系 第14図をもとに前述の機械的構成をもつ本実施例の電気
制御系の構成をブロック図で説明する。
レンズ動径センサー620のエンコーダ615、レンズ面形状
センサーのエンコーダ661、及び662は各々カウンタ回路
820、821、823へ接続されている。それぞれのエンコー
ダからの検出出力はカウンタ回路820、821、823で計数
され、その結果が演算制御回路810へ入力される。ま
た、ホトセンサーユニット427、マイクロスイッチ641、
642及び244も演算制御回路810に接続されている。
フィーラーモータ637、レンズ動径センサーモータ605、
レンズ回転軸モータ21、キャリッジ移動モータ60、当て
止めモータ420及び研削圧モータ432はモータコントロー
ラ824に接続されている。モータコントローラ824は、演
算制御回路810からの制御指令を受けてどのモータにパ
ルス発生器809からのパルスを何パルス出力するか、す
なわち各モータの回転数をコントロールするための装置
である。砥石モータ5は交流電源826で駆動され、その
回転−停止のコントロールは演算制御回路810からの指
令で制御されるスイッチ回路825により制御される。
演算制御回路810は例えばマイクロプロセッサで構成さ
れ、その制御はプログラムメモリ814に記憶されている
シーケンスプログラムで制御される。演算制御回路810
には後述する入力装置2000及び表示装置1000が接続され
ている。また、演算制御回路810で演算処理されたレン
ズの計測データはレンズデータメモリ827へ転送されて
記憶される。演算制御回路810はフレーム形状測定装置
系800をも制御する。
次に、このフレーム形状測定装置系800の電気系につき
第15図をもとにその構成を説明する。ドライバ回路801
ないし804はそれぞれX軸モータ206、Y軸モータ224、
センサーアーム回転モータ301及びガイド軸回転モータ2
09に接続されている。ドライバ801ないし804は演算制御
回路810の制御のもとにパルス発生器809から供給される
パルス数に応じて上記各パルスモータの回転駆動を制御
する。
読み取りヘッド313の読み取り出力はカウンタ805で計数
されて比較回路806に入力され、基準値発生回路807から
の動径変化範囲aに相当する信号の変化量と比較され
る。計数値が範囲a内にあるときは、カウンタ805の計
数値及びパルス発生器809からのパルス数は演算制御回
路810で動径情報(ρ、θ)に変換されてレンズ枠
データメモリ811へ入力され、ここで記憶される。動径
変化範囲aよりカウンタ805の出力の変化量が大きいと
きは、演算制御回路810はその旨の信号を受け、ドライ
バ808を介してバネ装置315の電磁マグネット318を励磁
させ、フィーラー356の移動を阻止するとともにドライ
バ804へのパルスの供給を停止し、モータ301の回転を止
める。
入力装置及び表示装置 本実施例の入力装置と表示装置は、第16図(A)に示す
ように、シートスイッチによって構成され、メインスイ
ッチ2100と、ファンクションキー2200と、入力スイッチ
群2303と、2系統のスタートスイッチ2401、2402と、駆
動の一時停止用の停止スイッチ2500とを有している。こ
こで、ファンクションキー2200は、研削水のみを給水さ
せるためのポンプスイッチ2201;砥石のみを回転させる
ための砥石スイッチ2202;手摺加工のために砥石の回転
の研削水の給水を指令する手摺スイッチ2203;フレーム
のレンズ枠形状を計測しこれに基づいて加工する直取り
加工と型板を利用する倣い加工とのいずれかを選択する
ための加工型式選択スイッチ2204;オート・マニアル選
択スイッチ2205;フレーム形状測定装置でフレームの片
眼のみのレンズ枠形状を測定するか又は両眼のレンズ枠
の形状を測定するかを選択するための両眼−片眼選択ス
イッチ2206;瞳孔とフレーム幾何学中心との水平方向位
置関係を入力するときに、PDとFPDを入力するか、又は
その相対量(寄せ量)を入力するかを選択するための選
択スイッチ2207;研削圧の強弱切換スイッチ2208;及び型
板加工時にヤゲン加工をするか、平精加工をするかを選
択するための選択スイッチ2209からなる。また、入力ス
イッチ群2303は、テンキー入力スイッチ2300と、テンキ
ーによる入力の取消用スイッチ2301と、入力を記憶させ
るための記憶スイッチ2302とからなる。ところで、これ
らのスイッチの作動状態はそれぞれに設けられたパイロ
ットランプ2600の点灯により表示される。
表示装置1000は、第14図に示すように、演算制御回路81
0からの演算結果や、入力装置2000からの入力データに
基づいて液晶ディスプレイ1100を駆動するための信号に
変換するコントローラ1400とコントローラからの信号で
ドットマトリックス液晶素子のX行をドライブするため
のXドライバ1200とY列をドライブするためのYドライ
バ1300とから構成されている。
装置の動作説明 次に、第17図のフローチャートをもとに上述のレンズ研
削装置の動作を説明する。
ステップ1−1: メインスイッチ2100をONにした後、まず加工型式選択ス
イッチ2204によりフレームのレンズ枠を直接計測して直
取加工するか、型板による加工をするか選択する。
ステップ1−2: 作業者はヤゲン位置設定がオートかマニュアルかを決
め、オートの場合は選択スイッチ2205の「オート」側を
マニュアルの場合はその「マニュアル」側を押す。
ステップ1−3: 演算制御回路810は入力装置2000の選択スイッチ2204の
選択指令を判読して直取加工シーケンスプログラムか型
板シーケンスプログラムのいずれかのプログラムをプロ
グラムメモリ814から読み込む。
1)直取加工 〔以下直取加工が選択された場合についてその動作シー
ケンスを説明する。〕 ステップ1−4: 作業者はフレームの片眼のレンズ枠形状のみを計測し、
他眼はその反転データを利用して加工するか、それとも
両眼のレンズ枠形状を計測しそれぞれのデータをもとに
加工するかを両眼−片眼選択スイッチ2206で選択する。
ステップ1−5: 作業者は装用者眼の瞳孔中心とフレームの幾何学中心と
の水平方向位置関係を入力するにあたり、PD及びFPDを
入力するか、又は両者の相対量(寄せ量)を入力するか
を決める。PD、FPDを入力する場合は選択スイッチ2207
の「PD」側を、寄せ量を入力する場合はその「寄せ」側
を押して入力する。
ステップ2−1: フレーム500のレンズ枠501がフレーム保持装置部100の
フレーム保持棒152で固定されるようにフレームをセッ
トする。フレーム500をセットしたフレーム保持装置部1
00を装置筐体1の開口100から挿入し支持装置部200Aの
ハンド211、212で仮保持させる。
ステップ2−2: レンズ枠左右眼判定装置240によりレンズ枠形状測定装
置の計測部300上にセットされたレンズ枠501が左眼用か
右眼用かを判定する。すなわち判定装置240のマイクロ
スイッチ244がOFFとなったとき演算制御回路810は計測
部300上に位置されたレンズ枠が左眼用であると判定す
る。一方、フレーム保持装置部100を支持装置部200にセ
ットしても判定装置240のマイクロスイッチ244がONのま
まであるときは、演算制御回路810は計測部上に位置さ
れたレンズ枠が右眼用であると判定する。
ステップ2−3: 判定装置240の判定結果すなわち、右眼レンズ枠か左眼
レンズ枠かを、第16図(B)に示すように、結晶ディス
プレイ1100に文字1113により表示させる。
ステップ2−4: 作業者がチャッキングハンドル29を操作して、被加工レ
ンズLEをキャリッジ2のレンズ回転軸28によりチャッキ
ングする。このとき吸着盤は被加工レンズLEの光学中心
にその中心が一致するように吸着されている。すなわち
チャッキングされた被加工レンズLEの光学中心はレンズ
回転軸と一致するようにセットされる。
ステップ2−5: 作業者はテンキースイッチ2300で被装用者のPD値を処方
箋にしたがって入力し、入力完了後記憶スイッチ2302を
押す。演算制御回路810はそのデータを一時的に内部メ
モリに記憶するとともに入力データをディスプレイの
「PD」表示部1101に表示する。次に、作業者はFPD値を
テンキースイッチ2300で入力し、入力完了後記憶スイッ
チ2302を押す。演算制御回路810はそのデータを一時的
に内部メモリに記憶するとともにコントローラ1400を介
してディスプレイ1100の「FPD」表示部1102にその入力
データを表示する。
続いて、作業者はレンズLEの光学中心の上寄せ量U(第
9図(B)参照)をテンキースイッチ2300で入力し、入
力完了後記憶スイッチ2302を押す。これにより演算制御
回路810はその入力データをメモリするとともにディス
プレイ1100の「UP」表示部1103に表示する。ただし、前
記ステップ1−5で「寄せ」が選択された場合はPDとFP
Dの相対量(寄せ量)をテンキースイッチで入力する。
ステップ2−6: 作業者は被加工レンズの材質を判断し、それがガラスレ
ンズのときには第16図(A)に示す液晶ディスプレイ11
00に表示された「Gスタート」1105の下のスイッチ2401
を、又被加工レンズがプラスチックレンズの場合には
「Pスタート」1106の下のスイッチ2402を押す。
ステップ2−7: 前ステップの寄せ量入力完了にともなう記憶スイッチ23
02のON信号を受けた演算制御回路810は、フレーム形状
測定装置200のモータ224を駆動させてフレーム保持装置
部100をハンド211、212で本保持させ、次にモータ209を
駆動させてフレームを測定位置にセットする。そしてモ
ータ301を回転させ、センサーアーム302を回転させる。
単位回転角毎のエンコーダの読み取りヘッド313からの
出力をカウンタ805で計数させ、センサーアーム回転角
θとカウンタ805からの動径計測値ρnからレンズ枠
動径情報(ρ、θ)を求める。この計測データはセ
ンサーアーム302の回転中心がレンズ枠の幾何学中心と
一致しているとは限らないので予備計測値としてレンズ
枠データメモリ811に記憶される。
ステップ2−8: 前記ステップの予備計測で得られたレンズ枠動径情報
(ρ、θ)とステップ2−2で入力されているPDデ
ータ、FPDデータ及び上寄せ量Uとから上記第(2)式
にしたがって光学中心位置Os(Xs、Ys)を演算制御回路
810で演算させる。
ステップ2−9: 演算制御回路810は、求められたOs(Xs、Ys)をもとに
フレーム形状測定装置のドライバ801と803を介してY軸
モータ224とX軸モータ206とを駆動させ、フレーム500
の右眼レンズ枠を移動させてセンサーアーム302の回転
中心がOs(Xs、Ys)と一致するようにする。
ステップ2−10: ドライバー804を介してセンサーアーム302を回転させ、
レンズ枠の動径情報を再度計測する。エンコーダの読み
取りヘッド318からの出力をカウンタ805を計数しその計
数値と、モータ301を回転させるためのパルス発生器809
からのパルス数の両方を演算制御回路810に入力し、そ
の両データからレンズ枠の新たな動径情報(rsρnrs
θn)を得、これをレンズ枠データメモリ811に記憶す
る。これをレンズ枠の本計測という。
ステップ3−1: 演算制御回路810はモータコントローラ824を介してレン
ズ回転軸モータ21を回転してレンズ回転軸28を矢印684
の方向に回転する。これにより遮閉板681の開口680の遮
閉を解く。次いで、演算制御回路810はレンズ枠データ
メモリ811に記憶されている本計測に基づくレンズ枠デ
ータ(rsρnrsθn)(n=1,2,3,・・・,N)のうち第
1番目の情報(rsρ1rsθ1)をメモリ811から読み取
rsθ1に基づいてレンズ回転軸28をその位置で停止さ
せる。またレンズ動径センサーモータ605に動径値rsρ1
に対応したバルス数をパルス発生器809から供給し、移
動フレーム610を未加工エンズLE側へ移動させる。移動
フレーム610の前進にともないレンズ動径センサー620の
アーム621も定トルクバネ614の引張力により前進し、そ
の接触輪625が未加工レンズLEのコバ面に当接する。こ
のときのアームの移動位置はエンコーダ615により検出
され、カウンタ820で計数され、その計数値は演算制御
回路810でrsθ1径線上でのレンズLEの動径(半径)R1
して計算され、レンズデータメモリ827に(R1rsθ1
として記憶される(第18図(B))。
次に、フィーラーモータ637を回転させ、移動ステージ6
31、632を動かすためのフィーラーモータ637は、移動ス
テージ632のピン640がマイクロスイッチ642をONにする
と、演算制御回路810、モータコントローラ824を介して
その回転を停止させられる。この移動ステージ631、632
の移動によりそれらとバネ635、636で連結されているフ
リーステージ633、634がレール630、630上を摺動する。
これによりフィーラー651、653はレンズの前面と後面に
それぞれ動径値rsρ1の位置で接触する。このときのフ
ィーラー651、653の位置はエンコーダ661、662でそれぞ
れ検出され、カウンタ821、822を介して演算制御回路81
0に計数値fZ1bZ1として入力され、演算制御回路810は
これをレンズデータメモリ827に転送し記憶させる。
以下、同様に動径角rsθNにおけるレンズ半径RN、フィ
ーラー位置fZNbZNを求め、すべての情報(rsθi
RifZibZi)(i=1,2,3,・・・,N)をレンズデータ
ーメモリ827へ入力し、記憶させる。これによりフィー
ラー651、653は第18図(B)に示すようにレンズ枠動径
情報(rsρnrsθn)を未加工レンズLE上で軌跡Tとし
てトレースすることとなる。
ステップ3−2: 演算制御回路810は、前記ステップ3−1で求められた
未加工レンズLEの半径Riとその動径角θiにおけるレン
ズ枠動径ρiを比較する。Ri<ρiのときは、レンズを研
削加工しても所望のレンズ枠の形状をもつレンズが得ら
れないと判定し、表示装置1000によりディスプレイ1100
上に警告を出すとともに以後のステップの実行を中止す
る。Ri≧ρiのときは次ステップへ移行する。
ステップ3−3: 演算制御回路810はレンズデータメモリ827に記憶されて
いるフィーラー位置情報(fZibZi)をもとに、第19図
(A)に示すように、2つの動径ρA、ρBそれぞれのフ
ィーラー位置情報(fZAbZA)、(fZBbZB)と未加工
レンズの前側曲率半径f、後側曲率半径b及び未加工
レンズの前側曲率中心位置fZoと後側曲率中心位置bZo
から からfbをもとにレンズLEの前側屈折面のカーブ値
Cf後側屈折面のカーブ値Cbをそれぞれ (ただしnはレンズ屈折率) から求め、これをメモリ827に記憶させる。また、f
bとレンズ枠動径情報(rsρnrsθn)から全動径角
θnにわたる単位角毎のコバ厚Δnを から求めこの値をレンズデータメモリ827へ入力し記憶
させる。
ステップ3−4: 演算制御回路810は、レンズ枠データメモリ811から最大
コバ厚Δmaxと最小コバ厚ΔmiNをもつレンズ枠動径情報
rsρMrsθM)とrsρNrsθN)を選び出す。次に予
め定められているヤゲン砥石3bのヤゲン形状Gにもとず
いて、ヤゲン加工後のレンズのヤゲン頂点Pがコバ厚の
前側:後側=4:6の位置にくるようにヤゲン頂点位置
eZMeZNとして求める。次に、この求められたヤゲン頂点位置eZ
MeZNをもとにヤゲンカーブ値CPを前述の第(4)式、
第(7)式と同様の解法により求め、ヤゲンカーブ値CP
とコバ厚Δnとから各動径角毎のヤゲン頂点位置eZi(i
=1,2,3,・・・,N)を求め、これらをレンズデータメモ
リ827へ入力し記憶する。
前記ステップ3−4で求めた最大−最小コバ厚における
ヤゲン形状を、第16図(B)に示すように、液晶ディス
プレイ1100にオートヤゲン断面図1110として表示する。
ここで実線は最大コバΔmaxのヤゲン形状を破線は最小
コバΔminのヤゲン形状をそれぞれのヤゲン頂点が一致
するように模式的に表示する。
ステープ3−6: ステップ1−2で「マニュアル」の入力の場合はステッ
プ3−7へ「オート」入力の場合はステップ4−1へ移
行する。
ステップ3−7: 前ステップ1−2で作業者が「マニュアル」入力をした
ときは、演算制御回路810は表示装置1000の液晶ディス
プレイ1100の第16図(B)に示すように文字「カーブ」
及び「寄せ量」の表示をさせ、作業者に希望の各数値の
入力を促す。作業者はテンキーボード2300を操作して希
望のカーブ値を入力する。液晶ディスプレイ1100の「カ
ーブ」欄にその入力データが表示され、それを作業者は
確認後「記憶」スイッチ2302を押し、演算制御回路810
の内部メモリに入力データを記憶させる。次に、作業者
はスイッチ2207の「寄せ」スイッチを押したのち前記ス
テップ3−5、3−6で得られたヤゲン頂点の希望する
寄せ量をミリ単位でテンキースイッチ2300を操作して入
力する。その入力データは液晶ディスプレイ1100の「寄
せ」表示部1112に表示される。
ステップ3−8: 上記作動と同時に、演算制御回路810は、入力寄せ量に
基づいてステップ3−5で求めた最小コバのヤゲン頂点
位置をその寄せ量分ずらし、かつ、入力ヤゲンカーブ値
に基づいて各動径角rsθi(i=1,2,3,・・・,N)につ
いてヤゲン位置情報eZiを求めるとともに、最小ヤゲン
及び最大ヤゲンのヤゲン頂点位置の両者を液晶ディスプ
レイ1100のマニュアルヤゲン形状表示部1120に図形表示
する。ここで実線は最大ヤゲン形状を破線は最小ヤゲン
形状を示している。第16図(B)の例はオートの場合に
比して、ヤゲン頂点を後寄せし、かつヤゲンカーブが小
さい(曲率半径が大きい)場合のヤゲン形状を表示して
いる。
作業者は、ヤゲン形状表示を見て、ヤゲン位置が不満足
であれば、再度寄せ量及びヤゲンカーブを入力しなお
し、新たな入力に基づくヤゲン形状を演算制御回路810
に演算させ、表示装置に表示させる。最終決定されたヤ
ゲン位置情報eZiをレンズデータメモリ827に記憶させ
る。
ステップ3−9: 作業者は、オートまたはマニュアルのヤゲン形状表示11
10、1120を見て、オートヤゲンを選択する場合は、その
表示の下のスタートスイッチ2401をONにする。またマニ
ュアルヤゲンを選択する場合はその表示の下のスタート
スイッチ2402をONする。
ステップ4−1 演算制御回路810は、ステップ2−6でいずれのスター
トスイッチからの信号を受けたかを判定する。「Gスタ
ート」側選択スイッチ2401からの指令の場合は、次ステ
ップ4−2へ、「Pスタート」側選択スイッチ2402から
の指令の場合はステップ4−3へ移行する。
ステップ4−2: 演算制御回路810はレンズ枠データメモリ811に記憶され
ているレンズ枠動径情報(rsρnrsθn)から最大動径
rsρmaxをもつ(rsρmaxrsθmax)を読み込む。続い
てモーターコントロール回路824を介してレンズ回転軸
モータ21を回転させ、レンズLEを連続回転させる。
次に、演算制御回路810はスイッチ回路825をONにして砥
石モータ5を回転させる。演算制御回路810は次に動径
rsρmaxに基づき当て止めモータ420を回転させ、当て止
め部材422の水平切断面422bを荒砥石3aの砥石面から距
離dmaxの高さまで下降させる。ここでdmaxは最大レンズ
枠動径rsρmaxとリング27aの半径rと dmaxrsρmax -r・・・・・・・・(9) の関係をもっている。
この当て止め部材422の下降によりキャリッジ2は下降
し被加工レンズLEは荒砥石30により研削されていく。被
加工レンズLEいずれかの動径がrsρmaxになるまで研削
されるリング27aは当て止め部材422に当接してこれを揺
動され、遮光棒429がホトセンサーユニット427の光路を
遮断し(第2図参照)、その遮断信号を演算制御回路81
0へ入力する。演算制御回路810は、レンズ回転軸28a、2
8bの一回転に相当するパルス数を計数し続けその間にホ
トセンサーユニット427からの遮断信号が入力されるこ
とがなければ、被加工レンズの全周がrsρmaxの動径に
加工されたと判断する。
続いて演算制御回路810はレンズ枠データメモリ811から
rsρ1rsθ1)のデータを読み込み、rsρ1のデータ
に基づいてレンズ回転軸モータ21を回転制御し、被加工
レンズLEを回転させる。次に、rsρ1の動径データに基
づいて当て止めモータ420を制御し、当て止め部材422を
d1の高さに下降させる。第20図に示すように、一般に、
当て止め部材422の高さdiは、動径rsρiとリングrとの
関係が第(8)式から求められるように dirsρi -r(i=1,2,3,・・・,N)・・・(8)′と
して求められる。
この当て止め部材422の下降により被検レンズLEはさら
に荒研削され、rsρiの動径まで研削されると再びホト
センサーユニット427が遮断信号を演算制御回路810へ入
力する。演算制御回路810はその信号を受けると、レン
ズ枠データメモリ811から(rsρ2rsθ2)をデータを
して読み取り、rsθ2の角度までレンズLEを回転し、rs
θ2に基づき当て止め部材422を高さd2へ下降させ、レン
ズLEを研削させる。以下、同様に(rsρNrsθN)まで
レンズLEを研削することにより、被加工レンズLEはレン
ズ枠データ(rsρirsθi)の形状に研削加工される。
ステップ4−3: レンズをプラスチック用荒砥石上に位置させるためにキ
ャリッジ移動モータ60で移動させ、ステップ4−2と同
様に荒研削を実行する。
ステップ4−4: 演算制御回路810は当て止めモータ420をモータコントロ
ーラ824を介して制御し、キャリッジ2を上昇させ荒研
削済の加工レンズLEを荒砥石3aから離脱させたのち、キ
ャリッジ移動モータ60を制御してレンズLEをヤゲン砥石
3bの上に位置させる。
次に、演算制御回路810はレンズ枠データメモリ811から
レンズ枠動径情報(rsρirsθi)(i=1,2,3,・・
・,N)を順次読み込み、かつレンズデータメモリ827か
らこれに対応したヤゲン位置情報eZiを順次読み込み、
これらのデータをもとにレンズ回転軸モータ21、当て止
めモータ420、キャリッジ移動モータ60を制御して荒研
削済レンズにヤゲン砥石3bでヤゲン加工を施す。
ステップ4−5: ヤゲン加工終了後、演算制御回路810は、当て止めモー
タ420を制御してキャリッジ2をヤゲン砥石上の定位置
に復帰させスイッチ825をOFFにし、砥石モータ5を停止
させる。
次に、演算制御回路810はレンズ回転軸モータ21を制御
してレンズ回転軸28を第12図の矢印684の方向に回転さ
せる。これにより遮光板681が回転し開口680が開かれ
る。第21図(A)及び第21図(B)に示すように、演算
制御回路810はレンズ動径センサーモータ605を回転し移
動フレーム610を前進させる。これにともないレンズ動
径センサー620は定トルクバネ614の引張力で前進され接
触輪625がヤゲン加工済のレンズLEのコバ頂点に当接さ
れる。レンズ回転軸28は回転れているためエンコーダ61
5はレンズLEの動径情報(rsρi′、rsθi′)(i=1,
2,3,・・・,N)に応じた移動量を検出し、これがカウン
タ820を介して演算制御回路810で測定される。
演算制御回路810はレンズ枠データメモリ827に記憶され
ているレンズ枠動径情報(rsρirsθi)と前ステップ
4−5で計測された加工レンズのレンズ動径情報(rsρ
i′、rsθi′)とを比較し両者が一致するか否かを判定
する。両者が一致すればステップ4−8へ、不一致の場
合はステップ4−7へ移行する。
ステップ4−7:rs ρiよりrsρi′が大きいときは当て止め部材422の高
さdiを微小量低くして再度ステップ4−4に戻りヤゲン
加工を行う。
ステップ4−8: ステップ4−6でrsρirsρi′が一致すると判定され
た場合は、初期状態へ復帰される。その後、加工も終了
したレンズをキャリッジからはずす。
演算制御回路810は、両眼レンズについて研削加工が終
了しているか否を判定し、今だ終了していないときはス
テップ5−2へ移行する。終了と判定したときは全ステ
ップの終了となる。
ステップ6−2及びステップ6−4 演算制御回路810はステップ1−4で両眼計測が選択さ
れたか、片眼計測が選択されたかを判定し、「片眼」が
選択されている場合は次ステップ6−3へ移行する。
「両眼」が選択されているときは、表示装置1000の液晶
ディスプレイ1100上に「フレームの他眼レンズ枠をセッ
トしてください」と表示し、作業者に他眼のレンズ枠50
1をセットさせる。以下前述のステップ2−2ないし2
−4を実行後、ステップ2−7へ移行する。
ステップ6−3: ステップ1−4が片眼計測指令のとき、演算制御回路81
0はステップ2−6で得られた右眼レンズ枠計測データ
rsρnrsθn)を極座標−直交座標変換したのち、そ
の直交座標データ(rsXirsYi)(i=1,2,3,・・・,
N)をもとに として新たなレンズ枠形状データ(lsXilsYi)を求め
る。このデータは第9図(C)に示すように光学中心
Os′を原点とするXs−Ys座標のYs軸を対称軸として右眼
のレンズ枠形状を反転させたもので、これを再度直交座
標−極座標変換し(lsρnlsθn)を左眼のレンズ枠形
状としてレンズ枠データメモリ811へ記憶させる。
以下ステップ2−4及び2−6を実行後ステップ3−1
へ移行する。
2)型板加工の場合 ステップ1−2で型板加工が選択されたと判定した場合
は以下のステップにしたがって研削加工が実行される。
ステップ5−1: キャリッジ2の型板保持部27bにフレーム500が予め型取
りされた型板SPを取り付ける(第22図参照) ステップ5−2: 被加工レンズLEをキャリッジ2のレンズ回転軸28により
チャッキングする。
ステップ5−3: 作業者は被加工レンズの材質を判断し、それがガラスの
場合は「Gスタート」の、プラスチックの場合は「Pス
タート」のそれぞれの表示の下のスイッチ2401、または
2402を押す。スイッチ2401をONした場合はステップ5−
4へ、スイッチ2402をONした場合はステップ5−5へ移
行する。
ステップ5−4: 演算制御回路810は、ステップ825をONして砥石モータ5
を回転させて砥石3を高速回転させる。次に、演算制御
回路810はレンズ回転軸モータ21を回転し、レンズLEを
低速回転させる。また当て止めモータ420は演算制御回
路810の制御により当て止め部材422の円弧状部422aをガ
ラス用荒砥石3aと同一高さになるまで下降させる。これ
によりレンズLEは荒研削が開始される。ホトセンサー42
7からの遮断信号がレンズ回転軸28の1回転分の間連続
的に出力されたとき、演算制御回路810は荒研削完了と
判定し、当て止めモータ420を制御してキャリッジ2を
定位置へ上昇させた後、スイッチ825をOFFにし砥石3を
停止させる。
ステップ5−5: 被加工レンズLEをキャリッジ移動モータ60の駆動により
プラスチック用荒砥石3C上に位置させ、以下、上述のス
テップ5−4と同様の方法で荒研削する。
ステップ5−6: 作業者は荒研削終了後のレンズをヤゲン加工するか平滑
加工するかを選択スイッチ2209で入力する。
ステップ5−7: ステップ5−6でヤゲン加工が選択された場合は次ステ
ップ5−8へ移行、平滑加工が選択されたときはステッ
プ7−1へ移行する。
ステップ5−8: 演算制御回路810はモータ21を回転させることによりレ
ンズ回転軸28を回転させ、開口680を開けるとともに、
第23図(A)、(B)に示すように、レンズ動径センサ
ーモータ605を制御して移動フレームを前進させ、定ト
ルクバネ614の引張力で接触輪625を荒研削済レンズLEの
コバに当接させる。エンコーダ615はレンズLEの加工動
(i=1,2,3,・・・,N)を測定し、そのデータを
カウンタ820を介して演算制御回路810へ入力する。演算
制御回路810はまた動径測定値ρiに予め定めた料α減し
た(−α)の位置にフィラー651、653が来るように
モータ605を制御するとともに、モータ637を制御してフ
リーステージ633、634をフリー状態にして、フィーラー
651、653で荒研削済レンズLEの前面位置 及び後面
位置 をエンコーダ661、662で測定させる。
以下前述のステップ3−3ないし3−9及び4−4を実
行して加工を終了する。
ステップ7−1: 前記ステップ5−6で作業者が平滑加工を選択した場合
はその旨をステップ5−7で演算制御回路810が読み取
り、キャリッジ移動モータ60を回転させて、被加工レン
ズLEを平滑砥石3d上に移動し、その後キャリッジ2を下
降させ平精加工をする。
型板加工の自動検出装置 上述の実施例では直取加工と型板加工の選択を選択スイ
ッチ2204の指令で行なうようになっているが、第10図
(A)、(B)は、その選択を型板の取付けで自動的に
指令できるようにする例である。
キャリッジのアーム34に軸受710が取付けで自動的に指
令できるようにする例である。
キャリッジのアーム34に軸受710が取付けられている。
軸受710はその長手方向にそってスロット711が形成され
ている。軸受710には一端にストッパーレバー712が固着
され、他端部にテーパー部713が形成された軸714が回動
自在に嵌挿されている。軸714の外周にはピン715が植設
されている。このピン715は常時は軸受の端面に当接さ
れ、軸714の軸方向の移動を阻止している。軸714の端部
にはさらに軸714を第10図(A)の矢印716の方向に常時
引張るバネ718が掛けられている。このバネ718は矢印71
6の方向にひねって掛けられているため軸714を矢印717
と反対の方向に回転する力が加えられている。テーパー
部713にはマイクロスイッチ720の接触輪720aが当接され
ている。マイクロスイッチ720は演算制御回路810に接続
されている。
ストッパーレバー712は、第10図(B)に示すように、
切欠部712aが形成されており、レバー712を回転したと
きレンズ回転軸28の端部に植設けされた型板SP保持用の
ピンの中央ピン28aを上方からカバーし、型板SPの抜け
を防止するよう働く。
次に本実施例の作用を説明する。型板加工をする場合は
作業者はキャリッジ2のレンズ回転軸28の型板保持用ピ
ンに型板SPを取付ける。次にストッパーレバー712を第1
0図(B)において時計回わりに回転させて切欠部712a
が中央ピン28aを当接するまで回転する。ピン715がスロ
ット711の位置にくるとバネ718の引張力で軸714は矢印7
16の方向に移動される。この軸714の移動によりそのテ
ーパー部713によりマイクロスイッチ720がONとなり演算
制御回路810は自動的に型板加工の指令を受けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るレンズ研削装置の機構部を一端切
欠いて示した外観斜視図、第2図は第1図のII−II′断
面図、第3図はフレーム形状測定装置の外観斜視図、第
4図(A)はフレーム保持装置部の斜視図、第4図
(B)、(C)はその作用を示す説明図、第5図はフレ
ーム保持装置部の縦正中断面図、第6図はバネ部材の構
造を示す縦正中断面図、第7図(A)は支持装置部とセ
ンサー部の関係を示す模式図、第7図(B)はその断面
図、第8図はセンサー部を示す一部切欠側面図、第9図
(A)はレンズ枠の計測値からその幾何学中心及び光学
中心を求める関係を示す模式図、第9図(B)はフレー
ムPDとPDの関係を示す模式図、第9図(C)は右眼レン
ズ枠データと左眼レンズ枠データの関係を示す模式図、
第10図(A)、(B)は型板加工の自動検出装置を示す
図、第11図はレンズ計測装置の平面図、第12図は第11図
のXII−XII′断面図、第13図(A)ないし(C)はレン
ズ動径センサー部先端の構成と作用を示す図、第14図は
本発明の電気系を示すブロック図、第15図はフレーム形
状測定装置の電気系を示すブロック図、第16図(A)は
表示装置と入力装置を示す図、第16図(B)を表示装置
の他の表示例を示す図、第17図は本発明の作動シーケン
スを示すフローチャート、第18図(A)、(B)、第21
図(A)、(B)、第23図(A)、(B)はレンズ計測
装置の作用を示すための模式図、第19図(A)、(B)
はレンズカーブとコバ厚の関係を示す模式図、第20図及
び第22図はキャリッジと当て止め部材の関係を示す図で
ある。 1……装置筐体、2……キャリッジ、3……砥石、28
a、28b……レンズ回転軸、200……フレーム形状計測装
置、200A……支持装置部、200a、200b……ガイドール、
203……移動ステージ、211、212……ハンド、240……左
右眼判定装置、300……計測部、302……センサーアー
ム、312……センサーヘッド、315……バネ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 波田野 義行 東京都板橋区蓮沼町75番1号 東京光学機 械株式会社内 (72)考案者 大串 博明 東京都板橋区蓮沼町75番1号 東京光学機 械株式会社内 (56)参考文献 特公 昭55−46817(JP,B2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】眼鏡フレームのレンズ枠の溝部に当接する
    フィーラー部を有しレンズ枠の形状を計測するフレーム
    形状測定部と、被加工レンズを挟持しレンズを回転させ
    るためのレンズ回転軸を有するレンズ保持手段と、前記
    被加工レンズを研削するために高速回転させる砥石と、
    前記レンズ回転軸と前記砥石の回転軸との軸間距離を相
    対的に変化させるための移動手段と、前記フレーム形状
    測定部からのレンズ枠形状データに基づいて前記移動手
    段を制御するための制御部とからなるレンズ研削部を有
    するレンズ研削装置において、 前記フレーム形状測定部の上に前記レンズ研削部を重ね
    合わせて配置するとともに、前記フレーム形状測定部を
    レンズ研削装置本体の筐体外に引き出す位置と筐体内に
    収納する位置との間で変位させるための変位手段を設け
    たことを特徴とするレンズ研削装置。
JP1985079693U 1985-05-28 1985-05-28 レンズ研削装置 Expired - Lifetime JPH0634924Y2 (ja)

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