JP2512234Y2 - メガネフレ―ム支持装置 - Google Patents

メガネフレ―ム支持装置

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JP2512234Y2
JP2512234Y2 JP717794U JP717794U JP2512234Y2 JP 2512234 Y2 JP2512234 Y2 JP 2512234Y2 JP 717794 U JP717794 U JP 717794U JP 717794 U JP717794 U JP 717794U JP 2512234 Y2 JP2512234 Y2 JP 2512234Y2
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lens
frame
motor
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shaft
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和 原
宣廣 磯川
泰雄 鈴木
義行 波田野
博明 大串
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、メガネフレームのメガ
ネ枠の形状を測定する際等に使用するに適したメガネフ
レーム支持装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来のメガネフレーム支持装置としては、
回転台に固定するものが提案されているが、レンズ枠を
フレーム保持手段に自動的に特定の位置関係をもって保
持するものは存在していない。
【0003】
【考案の目的】本考案は、このような従来技術に鑑み、
レンズ枠をフレーム保持手段に自動的に特定の位置関係
をもって保持し、レンズ枠の測定を効率的かつ高精度に
行うことを可能とするメガネフレーム支持装置を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【考案の構成】本考案は、メガネフレームのレンズ枠を
その前後面から挟持するための挟持手段が設けられた互
いに近接・離反可能な2つのフランジ部材を有するメガ
ネフレーム保持手段と、前記各々のフランジ部材の両端
部と当接し得る互いに対向したヤゲン状面を形成した2
つのハンド部材と、前記ハンド部材により前記メガネフ
レーム保持手段を挟持し支持するための支持手段とから
構成され、前記支持手段により前記フレーム保持手段が
支持されたとき、前記レンズ枠のヤゲン軌跡上の少なく
とも1点が前記ヤゲン状面の交差線を含む所定平面と自
動的に一致するように構成したことを特徴とするメガネ
フレーム支持装置である。
【0005】
【考案の効果】本考案は、上述した通りフランジ部材の
両端部と当接し得る互いに対向したヤゲン状面を形成し
た2つのハンド部材と、前記ハンド部材により前記メガ
ネフレーム保持手段を挟持し支持するための支持手段と
から構成され、前記支持手段により前記フレーム保持手
段が支持されたとき、前記レンズ枠のヤゲン軌跡上の少
なくとも1点が前記ヤゲン状面の交差線を含む所定平面
と自動的に一致するように構成され、レンズ枠がフレー
ム保持手段に自動的に特定の位置関係をもって保持さ
れ、レンズ枠の測定を効率的かつ高精度に行うことがで
きる効果を有する。
【0006】
【実施例】装置の全体構成 図1は本考案に係るレンズ研削装置の全体構成を一部切
開断面で示す斜視図である。筐体1の下部前方には後述
するフレーム形状計測装置200が内蔵されており、筐
体1の前側壁面には、フレームホルダーの出入れをする
ための開口部10が形成されている。開口部の下方に
は、縦開き式のドア10aが取付けられている。また前
側壁面右上方には後述するキーボード1000とディス
プレイ装置2000が縦に並んで配設されている。筐体
1と砥石室30内では、ガラスレンズ用の荒砥石3a
と、プラスチックレンズ用の荒砥石3cと、ヤゲン砥石
3b、及び平精密砥石3dとから構成された砥石3が回
転軸31に固着されている。回転軸31は砥石室30壁
面に回転可能に軸支され、その端部にはプーリー53が
取付けられている。プーリー53はベルト52を介して
AC駆動モータからなる砥石回転用モータ5の回転軸に
取付けられたプーリー51と連結されている。この構成
によりモータ5が回転すると砥石3が回転させられる。
【0007】筐体1の軸受12にはシャフト11が軸線
方向に摺動自在に軸支されており、このシャフト11に
キャリッジ2の後側アーム33a、33bが回動自在に
軸支されている。キャリッジ2の前側アーム34a、3
4bには、レンズ回転軸28a、28bが同軸にかつ回
転可能に軸支されている。図1における右側のレンズ回
転軸28aは、公知の構成からなるレンズチャッキング
機構を有し、チャッキングハンドル29の回転により軸
方向に進退し、被加工レンズLEを回転軸28a、28
bで挟持し得る。一方、左側レンズ回転軸28bの外側
端部には、後述する当て止め装置42と当接する円板2
7aと、型板を保持するための型板保持部27bとが取
付けられている。レンズ回転軸28a、28bのそれぞ
れには、プーリー26a、26bが取付けられており、
またキャリッジ2内にはプーリー23a、23bを両端
に有する駆動軸25が内蔵されている。駆動軸25の一
端にはウォームホイール22が取付けられ、パルスモー
タから成るレンズ軸回転用モータ21の回転軸に取付け
られたウォームギヤ21aと噛合している。プーリー2
3a、23bとプーリー26a、26b間にはタイミン
グベルト24a、24bが掛け渡されている。これらの
構成によりモータ21の回転がレンズ回転軸28a、2
8bの回転に変換され、被加工レンズLEを回転させ
る。一方、キャリッジ2内には後述するレンズ計測装置
600が内蔵されている。
【0008】シャフト11の端部は、キャリッジ移動用
のフレーム4の腕部40が嵌着されている。フレーム4
は筐体1に取付けられたシャフト41により摺動自在に
支持されるとともに送りネジ61が螺合している。送り
ネジ61はパルスモータから成るキャリッジ移動用モー
タ60の回転軸に固着されている。この構成により、モ
ータ60が回転すると、フレーム4は左右方向に移動さ
れ、シャフト11を介してキャリッジ2が左右方向に移
動される。フレーム4にはまた、後述する当て止め装置
42と研削圧制御装置43が取付けられている。研削圧
制御装置43にはキャリッジ2に植設されたピン43a
が当接される。図2は図1におけるフレーム4のII−I
I′視断面である。当て止め装置42は、フレーム4の
下面に配設されたパルスモータからなる当て止め上下用
モータ420と支柱421及び当て止め部材422から
大略構成されている。モータ420の回転軸に取付けら
れた送りネジ423は支柱421の雌ネジ部424と螺
合している。また、支柱421の側面にはキー425が
植設されており、キー425はフレーム4に形成された
キー溝44に嵌挿されている。支柱421の上端部のテ
ーブル部426にはホトセンサーユニット427が取付
けられている。当て止め部材422は、テーブル部42
6の端部に回動自在に嵌挿された軸428により、軸4
28を回転中心として旋回自在にテーブル部426に取
付けられている。当て止め部材422とテーブル部42
6の間にはバネ470が間挿されておりこのバネ470
の作用により当て止め部材422は二点鎖線で示すよう
に常時上方に持ち上げられている。
【0009】当て止め部材422の内部には、遮光棒4
29が取付けられており、当て止め部材422は押し下
げられたときホトセンサーユニット427間に位置して
ユニット427内を走る光を遮光するように作用する。
また、当て止め部材422の内部にはエキセンカム47
1が取付けられていて、これを回転させることによりカ
ム面とテーブル部の距離を変化させ当て止め部材422
の停止位置を微調整することができる。当て止め部材4
22の上面部には荒砥石3aと同一の曲率をもつ円弧状
部422aと水平切断面422bが形成されている。型
板を利用する研削加工時にはキャリッジ2に取付けられ
た型板SPがこの円弧状部422aに当接する。また、
水平切断面422bはフレームのレンズ枠形状計測デー
タを利用して研削加工するとき円板27aが当接する。
ところで、本実施例では型板の検知は上述のように当て
止め部材422への型板の当接により検知しているが、
本考案はこれに限定されるものではない。例えば、ホト
センサーユニット間における型板のエッジの存否によっ
て型板の移動すなわちレンズの加工進行状況をチェック
する方式としてもよい。研削圧制御装置43は、送りネ
ジ431をもつパルスモータ432と、送りネジ431
と雌ネジ部433で螺合するピストン434と、ピスト
ン434の外側壁上に摺動可能に挿着されたシリンダ4
35と、シリンダ435とピストン434間に配設され
たバネ436とから構成されている。ピストン434の
鍔部の外側にはキー437が植設されており、このキー
437はフレーム4に形成されたキー溝45に嵌入され
ている。シリンダ435の上面435aはキャリッジ2
に取付けられたピン43aの側面に当接しバネ436の
弾発力でキャリッジ2の自重を支えるようになってい
る。モータ432の回転により送りネジ433を介して
ピストン434を上下動させることによりバネ436の
圧縮量が変化し、キャリッジ2を支える力量が変化する
ため、これにより被加工レンズLEの砥石3への研削圧
を変えることができる。
【0010】レンズ枠形状測定装置 次に、図3ないし図16をもとにレンズ枠形状測定装置
200の構成を説明する。図3は本考案に係るレンズ枠
形状測定装置を示す斜視図である。本装置は、大きく3
つの部分、すなわちフレームを保持するフレーム保持装
置部100と、このフレーム保持装置部100を支持す
るとともに、この保持装置部の測定面内への移送及びそ
の測定面内での移動を司る支持装置部200Aと、メガ
ネフレームのレンズ枠または型板の形状をデジタル計測
する計測部300とから構成されている。支持装置部2
00Aは筐体201を有する。筐体201は足部25
3、254を有し、この足部253、254はレンズ研
削装置の筐体1に取付けられたレール251、252上
に摺動可能に載置されている。またドア10aにはレー
ル255、256を有し、ドア10aを開いたとき、レ
ール255、256のそれぞれがレール251、252
の延長線上に位置するように構成されている。この構成
により作業者は必要に応じ筐体201をスライドさせて
装置筐体1の外へ引き出すことができる。
【0011】筐体201はまた、筐体201上に縦方向
(測定座標系のX軸方向)に平行に設置されたガイドレ
ール202a、202bを有し、このガイドレール上に
移動ステージ203が摺動自在に載置されている。移動
ステージ203の下面には雌ネジ部204が形成されて
おり、この雌ネジ204にはX軸用送りネジ205が螺
合されている。このX軸送りネジ205はパルスモータ
からなるX軸モータ206により回動される。移動ステ
ージ203の両側フランジ207a、207b間には、
測定座標系のY軸方向と平行にガイド軸208が渡され
ており、このガイド軸208はフランジ207aに取付
けられたガイド軸モータ209により回転できるよう構
成されている。ガイド軸208は、その軸と平行に外面
に一条のガイド溝210が形成されている。ガイド軸2
08にはハンド211、212が摺動可能に支持されて
いる。このハンド211、212の軸穴213、214
にはそれぞれ突起部213a、214aが形成されてお
り、この突起部213a、214aが前述のガイド軸2
08のガイド溝210内に係合され、ハンド211、2
12のガイド軸208の回りの回転を阻止している。
【0012】ハンド211は互いに交わる二つの斜面2
15、216を持ち、他方ハンド212も同様に互いに
交わる二つの斜面217、218を有している。ハンド
212の両斜面217、218が作る稜線220はハン
ド211の斜面215、216の作る稜線219と平行
でかつ同一平面内に位置するように、また、斜面21
7、218のなす角度と斜面215、216のなす角度
は相等しいように構成されている。そして両ハンド21
1、212の間には図10に示すようにバネ230が掛
け渡されている。また、斜面215、217にはそれぞ
れ切欠部215a、217aが形成されている。またハ
ンド212には一端に接触輪242を有するアーム24
1が他端を中心に回動自在に取付けられている。このア
ーム241はバネ243によりマイクロスイッチ244
に常時は当接されている。これら接触輪242、アーム
241、バネ243、マイクロスイッチ244はフレー
ムの左右眼判定装置240を構成する。移動ステージ2
03の後側フランジ221の一端にはプーリー222が
回動自在に軸支され、後側フランジ221の他端にはプ
ーリー223を有するパルスモータから成るY軸モータ
ー224が取付けられている。プーリー223、224
にはスプリング225を介在させたミニチアベルト22
6が掛け渡されており、ミニチアベルト226の両端は
ハンド211の上面に植設されたピン227に固着され
ている。他方、ハンド212の上面には、鍔228が形
成されており、この鍔228はハンド212の移動によ
り移動ステージ203の後側フランジ221に植設され
たピン229の側面に当接するように構成されている。
【0013】計測部300は、筐体201の下面に取付
けられたパルスモータから成るセンサーアーム回転モー
タ301と筐体201の上面に回動自在に軸支されたセ
ンサーアーム部302から成る。モータ301の回転軸
に取付けられたプーリー303とセンサーアーム部の回
転軸304との間にはベルト305が掛け渡されてお
り、これによりモータ301の回転がセンサーアーム部
302に伝達される。センサーアーム部302はそのベ
ース310の上方に渡された2本のレール311、31
1を有し、このレール311、311上にセンサーヘッ
ド部312が摺動可能に取付けられている。センサーヘ
ッド部312の一側面には磁気スケール読み取りヘッド
313が取付けられ、これによりベース310にレール
311と平行に取付けられた磁気スケール314を読み
取り、センサーヘッド部312の移動量を検出するよう
に構成されている。また、センサーヘッド部312の他
側には、このヘッド部312を常時アーム端側面へ引っ
ぱるバネ装置315の定トルクバネ316の一端が固着
されている。図8は、このバネ装置315の構成を示し
ている。センサーアーム部302のベース310に取り
付けられたケーシング317内には電磁マグネット31
8が設けられ、スライド軸319がマグネット318の
軸穴内にその軸線方向に摺動可能に嵌挿されている。こ
のスライド軸319は、鍔320、321を有し、鍔3
20とケーシング317の壁間にはバネ323が介在
し、バネ323によりスライド軸319は常時は図8の
左方に移動させられている。スライド軸319の端部に
は、クラッチ板324、325が回動可能に軸支され、
一方のクラッチ板324には定トルクバネ316の一端
が固着されている。また両クラッチ板324、325間
にはスライド軸319を嵌挿されたバネ326が介在
し、常時これらクラッチ板324、325の間隔を広
げ、定トルクバネ316とクラッチ板325との接触を
妨げている。さらに、スライド軸319の端部にはワッ
シャー327が取付けられている。
【0014】図11はセンサーヘッド部312の構成を
示し、レール311に支持されたスライダー350には
鉛直方向に軸穴351が形成されており、この軸穴35
1にセンサー軸352が挿入されている。センサー軸3
52と軸穴351との間にはセンサー軸352に保持さ
れたボールベアリング353が介在し、これによりセン
サー軸352の鉛直軸線回りの回動及び鉛直軸線方向の
移動を滑らかにしている。また、センサー軸352の中
央にはアーム355が取付けられており、このアーム3
55の上部にはレンズ枠のヤゲン溝に当接されるヤゲン
砥石3bのヤゲン傾斜角度と等しい傾斜を有するソロバ
ン玉形状のヤゲンフィーラー356が回動可能に軸支さ
れている。そして上記ヤゲンフィーラー356の円周点
は鉛直なセンサー軸352の中心線上に位置するように
構成される。次にフレーム保持装置部100の構成を図
4及び図7をもとに説明する。固定ベース150の辺1
51a、151aを有する両側フランジ151、151
の中央にはフレーム保持棒152、152がネジ止めさ
れている。また、フランジ151、151には逆U字型
のブリッジ151b、151cが固着されている。この
ブリッジ151b、151cは保持装置100をハンド
211、212間に挿入するとき、その方向が正規の方
向でないときハンドの切欠部215a、217aの肩部
と当接し、保持装置の挿入を阻止するために設けられて
いる。固定ベース150の底板150aとフランジ15
1の間には辺153a、153aを有する可動ベース1
53が挿入されており、可動ベース153は固定ベース
150の底板150aに取付けられた2枚の板バネ15
4、154によって支持されている。
【0015】可動ベース153には2本の平行なガイド
溝155、155が形成され、図7に示すように、この
ガイド溝155、155にスライダー156、156の
突脚156a、156aが係合されて、スライダー15
6、156が可動ベース153上に摺動可能に載置され
ている。一方、可動ベース153の中央には円形開口1
57が形成され、その外周にはリング158が回動自在
に嵌込まれている。このリング158の上面には2本の
ピン159、159が植設され、このピン159、15
9のそれぞれはスライダー156、156の段付部15
6b、156bに形成されたスロット156cに挿入さ
れている。さらに、スライダー156、156の中央に
は縦状の切欠部156d、156dが形成されており、
切欠部156d、156d内に前述のフレーム保持棒1
52、152がそれぞれ挿入可能となっている。また、
スライダー156、156の上面には、スライダー操作
時に操作者が指を挿入して操作しやすくるための穴部1
56e、156eが形成されている。次に、図5、図6
及び図9、図10をもとに上述のフレーム形状計測装置
の作用を説明する。まず、図5に示すように、スライダ
ー156、156の穴部156e、156eに指を挿入
しスライダー156、156の互いの間隔を十分に開
き、かつ下方に押圧し、可動ベース153と一緒に、板
バネ154、154の弾発力に抗して保持棒152とス
ライダー156、156の段付部156b、156bと
の間隔を十分開ける。その後、この間隔内にメガネフレ
ーム500の測定したい方のレンズ枠501を挿入し、
レンズ枠501の上側リムと下側リムがスライダー15
6、156の内壁に当接するようにスライダー156、
156の間隔を狭める。本実施例においては、スライダ
ー156、156は上述したようにリング158による
連結構造を有しているため、スライダー156、156
の一方の移動量がそのまま他方のスライダーに等しい移
動量を与える。
【0016】次に、レンズ枠501の上側リムの略中央
が保持棒152の下方にくるようにフレーム500を滑
り込ませた後、スライダー156、156から操作者が
手を離せば、図6に示すように可動ベース153は板バ
ネ154、154の弾発力により上昇し、レンズ枠50
1は段付部156b、156bと保持棒152、152
とにより挟持され、かつフレーム500がレンズ枠50
1の幾何学的略中心点とフレーム保持装置100の円形
開口157の中心点157aとをほぼ一致させるように
保持される。またこのときレンズ枠501のヤゲン溝の
頂点501aから固定ベース150のフランジ151の
辺151aまでの距離dと可動ベース153の辺153
aまでの距離dは等しい値をとるように構成されてい
る。次に、このようにしてフレーム500を保持したフ
レーム保持装置部100を図9に示すように、支持装置
200の予め所定の間隔に設定したハンド211、21
2間に挿入する。これと同時に、左右眼判定装置240
はその接触輪242がフレーム500により当接されア
ーム241が回転されると、マイクロスイッチ244の
接点がOFFとなる。これにより判定装置240の被測
定レンズ枠501が左眼用であると自動的に判定する。
次にY軸モータ224を所定角度回転させる。Y軸モー
タ224の回転によりミニチアベルト226が駆動さ
れ、ハンド211が左方に一定量だけ移動され、フレー
ム保持装置部100及びハンド212も左方移動を誘起
され、鍔228がピン229より外れる。同時にフレー
ム保持装置部100は引張りバネ230による両ハンド
211、212で挟持される。このとき、フレーム保持
装置部100の固定ベース150のフランジ151の辺
151a、152aはそれぞれハンド211の斜面21
5とハンド212の斜面217に当接され、また可動ベ
ース153の両辺153a、153aはそれぞれハンド
211の斜面216とハンド212の斜面218に当接
される。
【0017】本実施例においては、上述したようなメガ
ネ枠501のヤゲン溝の頂点501aから辺151aと
辺153aのそれぞれへの距離dは互いに等しいため、
フレーム保持装置100はハンド211、212に挟持
されると、レンズ枠501のヤゲン溝頂点501aが両
ハンドの稜線219、220が作る基準面S上に自動的
に位置される。次に、ガイド軸回転モータ209の所定
角度の回転によりフレーム保持装置部100が図9の二
点鎖線で示す位置へ旋回し、この基準面Sは計測部30
0のヤゲンフィーラー356の初期位置と同一平面で停
止する。次に、Y軸モータ224をさらに回転させフレ
ーム保持装置部100を保持したハンド211、212
をY軸方向に一定量移動させ、フレーム保持装置部10
0の円形開口中心点159aと計測部300の回転軸3
04中心とを概略一致させる。この時、移動の途中でヤ
ゲンフィーラー356はレンズ枠501とヤゲン溝に当
接する。ヤゲンフィーラー356の初期位置は、図9、
図10に図示するように、センサー軸352の下端に植
設されたピン352aがセンサーアーム部のベース31
0に取付けられたハンガー310aに当接することによ
り、その方向が規制されている。これにより、Y軸モー
タ224の回転によってメガネフレーム500が移動す
ると、常にフィーラー356はヤゲン溝に入いることが
できる。
【0018】続いて、モータ301を予め定めた単位回
転パルス数毎に回転させる。このときセンサーヘッド部
312はメガネフレーム500の形状、すなわちレンズ
枠501の動径にしたがってレール311、311上を
移動し、その移動量は磁気スケール314と読み取りヘ
ッド313により読み取られる。モータ301の回転角
θと読み取りヘッド313からの読み取り量ρとからレ
ンズ枠形状が(ρn 、θn )(n=1,2,3・・・・
N)として計測される。ここで、この第1回目の計測は
前述した様に、図12に示すように、回転軸304の中
心Oはレンズ枠501の幾何学中心と概略一致させて測
定したものである。そこで、第2回目の計測は、第1回
目の計測データ(ρn 、θn )を極座標−直交座標変換
した後のデータ(Xn 、Yn )からX軸方向の最大値を
持つ被計測点B(xb 、yb )、X軸方向で最小値をも
つ被計測点D(xd 、yd )、Y軸方向で最大値をもつ
被計測点A(xa 、ya )及びY軸方向で最小値をもつ
被計測点C(xc 、yc )を選び、レンズ枠の幾何学中
心O0 を O0 (x0 、y0 )=(xb +yd /2,xa +yc /2)・・・(1) として求めた後、後述するキーボード1000から予め
入力された図13に模式的に示すフレーム500の両方
のレンズ枠幾何学中心間距離FPDと装用者眼の瞳孔間
距離PDから(FPD−PD)/2=Iとして内よせ量
Iを求め、またキーボード1000からの上寄せ量Uを
もとに装用眼の瞳孔位置すなわち被加工レンズの光学中
心が位置すべき位置Os so, so ) を Os so, so) =(Xo +I,Yo +U) =(xb +xd /2+Iya +yc /2+U) =(xb +xd /2+FPD−PD/2),ya +yc /2+U) ・・・・・ (2) として求める。この so, so 値にもとずいてX軸モ
ータ206とY軸モータ224を駆動させ、ハンド21
1、212で挟持されたフレーム保持装置部100を移
動し、これによりレンズ枠501の瞳孔中心位置Os
センサーアーム302の回転中心Oと一致させ、再度レ
ンズ枠形状を計測し、瞳孔中心位置Os における計測値
sρn sθn )(n=1,2,3,・・・,N)を
求める。
【0019】以上述べたレンズ枠501の動径計測にお
いて、ヤゲンフィーラー356がレンズ枠501から計
測途中ではずれるようなことがあると、図12にeで示
すように、その動径計測データが直前の計測データから
大きくはずれるため、予め動径変化範囲aを定めてお
き、その範囲からずれたときはセンサーアーム部302
の回転は停止し、同時に図8に示したバネ装置315の
電磁マグネット318を励磁し、鍔321を引着する。
これによりクラッチ板324、325が定トルクバネ3
16を挟持し、その巻取り作用を阻止するため、センサ
ーヘッド部312のアーム355がレンズ枠に引っ掛か
り、メガネフレーム500をきずつけることを防止でき
る。このようなフィーラー356のはずれがあった後
は、再度メガネフレーム500に初期計測位置に復帰さ
せ、計測をしなおす。万一、ヤゲンフィーラー356が
フレーム500からはずれなくなったときは、ドア10
a(図1、図3参照)を開き、筐体201を引き出せる
ように構成してあるので作業者によるフィーラーのはず
し作業がしやすい。レンズ測定装置 次に、キャリッジ2内に内蔵されている被加工レンズの
動径、コバ厚、カーブ値等を検出するためのレンズ測定
装置を図17ないし図21をもとに説明する。基台フレ
ーム601には2本の平行なガイドレール602、60
2が渡されており、このレール602上には摺動可能に
移動台603が配設されている。移動台603には送り
ネジ604が螺合しており、この送りネジ604はパル
スモータから成るレンズ動径センサー用モータ605に
より駆動される。
【0020】移動台603の上面には移動フレーム61
0が固着されている。移動フレーム610の後壁片61
1と移動台603の間には2本の平行レール612(図
18において一本のみ記載されている)が渡されてお
り、この平行レール612上に懸垂台613が摺動自在
に取付けられている。懸垂台613と基台フレーム60
1間には定トルクバネ部材614が配設され、懸垂台6
13を初期時に移動台603の後面に当接させるように
作用する。懸垂台613の前側面にはレンズ動径センサ
ー620のアーム621が固着されている。アーム62
1の先端のコノ字状のフランジ622には、図19に示
すように、変形H形のハンドアーム623が、その一端
で軸O3 を中心に回動自在に取付けられている。ハンド
アーム623の他端部には2枚の小判状片624、62
4が回転中心O1 を軸として回動自在に軸支されてい
る。2枚の小判状片624、624間には軸O1 に接す
る円形断面をもつ接触輪625が軸O2 を回転軸とする
ように回動自在に取付けられている。この軸O2 と接触
輪625の接触面の一致及び小判状片624の軸O2
中心とする回動自在性により、図20に示すように接触
輪625が加工レンズLEのコバに当接したとき、その
当接点Pはアーム621の軸線Aと一致するレンズ動径
lと合致する。このため、例えば接触輪625が図中二
点鎖線で図示するように小判状片624を設けることな
くハンドアーム623に固定軸支されたとき発生する誤
差Δを取除くことができる。
【0021】ハンドアーム623の中央アーム部626
とアーム621の間にはバネ627が掛けられており、
ハンドアーム623を常時上方へ引上げるように作用す
る。ハンドアーム623はアーム621の先端部に形成
されたストッパー片628により水平を保たれている。
このハンドアーム623の構成は、図21に示すよう
に、加工レンズLEを大きく切りカケ等が発生して接触
輪625がその切りカキに落ち込んだとき、レンズの時
計方向の回転によりハンドアーム623や接触輪625
が破損することを防止するためのものである。すなわ
ち、ハンドアーム623に限度以上の力が加わると、ハ
ンドアーム623の軸O3 を中心にバネ627の張力に
抗して旋回する。軸O3 とバネ627の固着点を結ぶ軸
線Bをバネ627が横切ると、ハンドアーム623はバ
ネ627の張力で急速に旋回してレンズLEから退避
し、自己の破損を防ぐ。懸垂台613の下端には、図1
8に示すように、磁気エンコーダ615の検出ヘッド6
15aが取付けられており、基台アーム601に植設さ
れたスケール615bが挿通されている。この構成によ
り、レンズ動径計測部材620の移動量が検出され、も
って加工レンズLEの動径ρ' i (i=1,2,3,・
・・,N)を測定する。
【0022】次に、レンズのコバ厚やヤゲンカーブ値を
求めるためのレンズ面形状センサーの構成を説明する。
移動フレーム610には図17に示すように、2本の平
行なガイドレール630、630が配設されており、こ
のレール630、630に摺動自在に移動ステージ63
1、632及びフリーステージ633、634が取付け
られている。移動ステージ631とフリーステージ63
3にはバネ635、635で連結されている。同様に移
動ステージ632とフリーステージ634はバネ63
6、636で連結されている。移動ステージ631、6
32にはパルスモータから成るフィーラーモータ637
により回転駆動される送りネジ638が螺合しており、
かつこの送りネジ638はその中央部を境界としてネジ
の向きが互いに逆向きとなっているため、送りネジ63
8の回転により移動ステージ631、632は互いに反
対方向に移動する。移動ステージ631、632のそれ
ぞれにはピン640、640が植設されていて、このピ
ンは移動フレーム610に取付けられたマイクロスイッ
チ641、642を作動させるのに利用される。すなわ
ち、図17ではピン641がマイクロスイッチ641を
ON状態にしており、これにより移動ステージ631、
632が最大離間状態である初期位置に位置しているこ
とが検出される。フィーラーモータ637を回転し、移
動ステージ631、632の互いの距離を狭めていく
と、ピン640がマイクロスイッチ642を作動させ、
最小離間状態になったことが検出され、この検出信号に
よりフィーラーモータ637の回転がとめられる。
【0023】フリーステージ633の前端部にはフィー
ラーアーム650が取付けられており、その先端部は前
述のレンズ動径センサー620のアーム621の軸線A
と平行に張在されている。フィーラーアーム650の先
端屈曲部にはフィーラー651が回動自在に軸支されて
いる。フィーラー651の接触周縁651aは接触輪6
25の稜線すなわち小判状片624の回動軸O1 と一致
している。同様にフリーステージ634の前端部にはフ
ィーラーアーム652が取付けられ、その先端屈曲部に
はフィーラー653が回動自在に取付けられている。移
動フレーム610の中央壁660には磁気エンコーダ6
61、662のそれぞれの検出ヘッド661a、662
aが取付けられており、そのスケール661b、662
bはそれぞれフリーステージ633と634に取付けら
れている。これにより、フリーステージ633の移動量
すなわちフィーラー651、653の移動量を検出する
ことができる。移動台603には、図18に示すよう
に、プッシュソレノイド671が取付けられている。こ
のソレノイド671はレンズ動径計測装置620のハン
ドアーム623とフィーラー651、653とが予め定
めた動径方向距離まで接近した場合に励磁され、ハンド
アーム623を退避させるために、懸垂台613を離反
させるように作用する。
【0024】また、キャリッジ2にはレンズ動径センサ
ー620の先端部とレンズ面形状センサーのフィーラー
のレンズ側への出退のための開口680が形成されてい
る。レンズ研削加工時にレンズ計測装置へ研削水が、こ
の開口680を通して進入するのを防ぐために、遮閉板
681が設けられている。遮閉板681はレンズ回転軸
28にオーリング682を介して回動自在に嵌挿された
リング683に取付けられている。レンズ動径等を計測
するためにレンズ回転軸28を矢印684方向に回転さ
せると、リング683はオーリング682の摩擦力によ
って遮閉板681も同時に回転させられ開口680の遮
閉を解き、さらに回転されると遮閉板681はキャリッ
ジ2に形成された突出部686に当接し、それ以上の回
転を阻止される。その後はオーリング682の摩擦力を
抗してレンズ回転軸28のみ回転し、レンズLEを回転
させることができる。逆に、レンズ研削時はレンズ回転
軸28を矢印685の方向に回転すると、遮閉板681
は同時に回転され再び開口680を遮閉し、キャリッジ
2に形成された突出部687に当接されてその後の回転
が阻止されるから、開口680を遮閉しつづける。
【0025】電気制御系 図22をもとに前述の機械的構成をもつ本実施例の電気
制御系の構成をブロック図で説明する。レンズ動径セン
サー620のエンコーダ615、レンズ面形状センサー
のエンコーダ661、及び662は各々カウンタ回路8
20、821、823へ接続されている。それぞれのエ
ンコーダからの検出出力はカウンタ回路820、82
1、823で計数され、その結果が演算制御回路810
へ入力される。また、ホトセンサーユニット427、マ
イクロスイッチ641、642及び244も演算制御回
路810に接続されている。フィーラーモータ637、
レンズ動径センサーモータ605、レンズ回転軸モータ
21、キャリッジ移動モータ60、当て止めモータ42
0及び研削圧モータ432はモータコントローラ824
に接続されている。モータコントローラ824は、演算
制御回路810からの制御指令を受けてどのモータにパ
ルス発生器809からのパルスを何パルス出力するか、
すなわち各モータの回転数をコントロールするための装
置である。砥石モータ5は交流電源826で駆動され、
その回転−停止のコントロールは演算制御回路810か
らの指令で制御されるスイッチ回路825により制御さ
れる。
【0026】演算制御回路810は例えばマイクロプロ
セッサで構成され、その制御はプログラムメモリ814
に記憶されているシーケンスプログラムで制御される。
演算制御回路810には後述する入力装置2000及び
表示装置1000が接続されている。また、演算制御回
路810で演算処理されたレンズの計測データはレンズ
データメモリ827へ転送されて記憶される。演算制御
回路810はフレーム形状測定装置系800をも制御す
る。次に、このフレーム形状測定装置系800の電気系
につき図23をもとにその構成を説明する。ドライバ回
路801ないし804はそれぞれX軸モータ206、Y
軸モータ224、センサーアーム回転モータ301及び
ガイド軸回転モータ209に接続されている。ドライバ
801ないし804は演算制御回路810の制御のもと
にパルス発生器809から供給されるパルス数に応じて
上記各パルスモータの回転駆動を制御する。読み取りヘ
ッド313の読み出し出力はカウンタ805で計数され
て比較回路806に入力され、基準値発生回路807か
らの動径変化範囲aに相当する信号の変化量と比較され
る。計数値が範囲a内にあるときは、カウンタ805の
計数値及びパルス発生器809からのパルス数は演算制
御回路810で動径情報(ρn 、θn )に変換されてレ
ンズ枠データメモリ811へ入力され、ここで記憶され
る。動径変化範囲aよりカウンタ805の出力の変化量
が大きいときは、演算制御回路810はその旨の信号を
受け、ドライバ808を介してバネ装置315の電磁マ
グネット318を励磁させ、フィーラー356の移動を
阻止するとともにドライバ804へのパルスの供給を停
止し、モータ301の回転を止める。
【0027】入力装置及び表示装置 本実施例の入力装置と表示装置は、図24に示すよう
に、シートスイッチによって構成され、メインスイッチ
2100と、ファンクションキー2200と、入力スイ
ッチ群2303と、2系統のスタートスイッチ240
1、2402と、駆動の一時停止用の停止スイッチ25
00とを有している。ここで、ファンクションキー22
00は、研削水のみを給水させるためのポンプスイッチ
2201;砥石のみを回転させるための砥石スイッチ2
202;手摺加工のために砥石の回転の研削水の給水を
指令する手摺スイッチ2203;フレームのレンズ枠形
状を計測しこれに基づいて加工する直取り加工と型板を
利用する倣い加工とのいずれかを選択するための加工型
式選択スイッチ2204;オート・マニアル選択スイッ
チ2205;フレーム形状測定装置でフレームの片眼の
みのレンズ枠形状を測定するか又は両眼のレンズ枠の形
状を測定するかを選択するための両眼−片眼選択スイッ
チ2206;瞳孔とフレーム幾何学中心との水平方向位
置関係を入力するときに、PDとFPDを入力するか、
又はその相対量(寄せ量)を入力するかを選択するため
の選択スイッチ2207;研削圧の強弱切換スイッチ2
208;及び型板加工時にヤゲン加工をするか、平精加
工をするかを選択するための選択スイッチ2209から
なる。また、入力スイッチ群2303は、テンキー入力
スイッチ2300と、テンキーによる入力の取消用スイ
ッチ2301と、入力を記憶させるための記憶スイッチ
2302とからなる。ところで、これらのスイッチの作
動状態はそれぞれに設けられたパイロットランプ260
0の点灯により表示される。
【0028】表示装置1000は、図22に示すよう
に、演算制御回路810からの演算結果や、入力装置2
000からの入力データに基づいて液晶ディスプレイ1
100を駆動するための信号に変換するコントローラ1
400とコントローラからの信号でドットマトリックス
液晶素子のX行をドライブするためのXドライバ120
0とY列をドライブするためのYドライバ1300とか
ら構成されている。装置の動作説明 次に、図26、図27のフローチャートをもとに上述の
レンズ研削装置の動作を説明する。 ステップ1−1: メインスイッチ2100をONにした後、まず加工型式
選択スイッチ2204によりフレームのレンズ枠を直接
計測して直取加工するか、型板による加工をするか選択
する。 ステップ1−2: 作業者はヤゲン位置設定がオートかマニュアルかを決
め、オートの場合は選択スイッチ2205の「オート」
側をマニュアルの場合はその「マニュアル」側を押す。 ステップ1−3: 演算制御回路810は入力装置2000の選択スイッチ
2204の選択指令を判読して直取加工シーケンスプロ
グラムか型板シーケンスプログラムのいずれかのプログ
ラムをプログラムメモリ814から読み込む。 1)直取加工 〔以下直取加工が選択された場合についてその動作シー
ケンスを説明する。〕 ステップ1−4: 作業者はフレームの片眼のレンズ枠形状のみを計測し、
他眼はその反転データを利用して加工するか、それとも
両眼のレンズ枠形状を計測しそれぞれのデータをもとに
加工するかを両眼−片眼選択スイッチ2206で選択す
る。 ステップ1−5: 作業者は装用者眼の瞳孔中心とフレームの幾何学中心と
の水平方向位置関係を入力するにあたり、PD及びFP
Dを入力するか、又は両者の相対量(寄せ量)を入力す
るかを決める。PD、FPDを入力する場合は選択スイ
ッチ2207の「PD」側を、寄せ量を入力する場合は
その「寄せ」側を押して入力する。 ステップ2−1: フレーム500のレンズ枠501がフレーム保持装置部
100のフレーム保持棒152で固定されるようにフレ
ームをセットする。フレーム500をセットしたフレー
ム保持装置部100の装置筐体1の開口100から挿入
し支持装置部200Aのハンド211、212で仮保持
させる。 ステップ2−2: レンズ枠左右眼判定装置240によりレンズ枠形状測定
装置の計測部300上にセットされたレンズ枠501が
左眼用か右眼用かを判定する。すなわち判定装置240
のマイクロスイッチ244がOFFとなったとき演算制
御回路810は計測部300上に位置されたレンズ枠が
左眼用であると判定する。一方、フレーム保持装置部1
00を支持装置部200にセットしても判定装置240
のマイクロスイッチ244がONのままであるときは、
演算制御回路810は計測部上に位置されたレンズ枠が
右眼用であると判定する。 ステップ2−3: 判定装置240の判定結果すなわち、右眼レンズ枠か左
眼レンズ枠かを、図25に示すように、液晶ディスプレ
イ1100に文字1113により表示させる。 ステップ2−4: 作業者がチャッキングハンドル29を操作して、被加工
レンズLEをキャリッジ2のレンズ回転軸28によりチ
ャッキングする。このとき吸着盤は被加工レンズLEの
光学中心にその中心が一致するように吸着されている。
すなわちチャッキングされた被加工レンズLEの光学中
心はレンズ回転軸と一致するようにセットされる。 ステップ2−5: 作業者はテンキースイッチ2300で被装用者のPD値
を処方箋にしたがって入力し、入力完了後記憶スイッチ
2302を押す。演算制御回路810はそのデータを一
時的に内部メモリに記憶するとともに入力データをディ
スプレイの「PD」表示部1101に表示する。次に、
作業者はFPD値をテンキースイッチ2300で入力
し、入力完了後記憶スイッチ2302を押す。演算制御
回路810はそのデータを一時的に内部メモリに記憶す
るとともにコントローラ1400を介してディスプレイ
1100の「FPD」表示部1102にその入力データ
を表示する。
【0029】続いて、作業者はレンズLEの光学中心の
上寄せ量U(図13参照)をテンキースイッチ2300
で入力し、入力完了後記憶スイッチ2302を押す。こ
れにより演算制御回路810はその入力データをメモリ
するとともにディスプレイ1100の「UP」表示部1
103に表示する。ただし、前記ステップ1−5で「寄
せ」が選択された場合はPDとFPDの相対量(寄せ
量)をテンキースイッチで入力する。 ステップ2−6: 作業者は被加工レンズの材質を判断し、それがガラスレ
ンズのときには図24に示す液晶ディスプレイ1100
に表示された「Gスタート」1105の下のスイッチ2
401を、又被加工レンズLEがプラスチックレンズの
場合には「Pスタート」1106の下のスイッチ240
2を押す。 ステップ2−7: 前ステップの寄せ量入力完了にともなう記憶スイッチ2
302のON信号を受けた演算制御回路810は、フレ
ーム形状測定装置200のモータ224を駆動させてフ
レーム保持装置部100をハンド211、212で本保
持させ、次にモータ209を駆動させてフレームを測定
位置にセットする。そしてモータ301を回転させ、セ
ンサーアーム302を回転させる。単位回転角毎のエン
コーダの読み取りヘッド313からの出力をカウンタ8
05で計数させ、センサーアーム回転角θn とカウンタ
805からの動径計測値ρn からレンズ枠動径情報(ρ
n、θn )を求める。この計測データはセンサーアーム
302の回転中心がレンズ枠の幾何学中心と一致してい
るとは限らないので予備計測値としてレンズ枠データメ
モリ811に記憶される。 ステップ2−8: 前ステップの予備計測で得られたレンズ枠動径情報(ρ
n 、θn )とステップ2−2で入力されているPDデー
タ、FPDデータ及び上寄せ量Uとから上記第(2)式
にしたがって光学中心位置Os (Xs 、Ys )を演算制
御回路810で演算させる。 ステップ2−9: 演算制御回路810は、求められたOs (Xs 、Ys
をもとにフレーム形状測定装置のドライバ801と80
3を介してY軸モータ224とX軸モータ206とを駆
動させ、フレーム500の右眼レンズ枠を移動させてセ
ンサーアーム302の回転中心がOs (Xs 、Ys )と
一致するようにする。 ステップ2−10: ドライバー804を介してセンサーアーム302を回転
させ、レンズ枠の動径情報を再度計測する、エンコーダ
の読み取りヘッド318からの出力をカウンタ805で
計数しその計数値と、モータ301を回転させるための
パルス発生器809からのパルス数の両方を演算制御回
路810に入力し、その両データからレンズ枠の新たな
動径情報(rsρn rsθn ) を得、これをレンズ枠デー
タメモリ811に記憶する。これをレンズ枠の本計測と
いう。 ステップ3−1: 演算制御回路810はモータコントローラ824を介し
てレンズ回転軸モータ21を回転してレンズ回転軸28
を矢印684の方向に回転する。これにより遮閉板68
1の開口680の遮閉を解く。次いで、演算制御回路8
10はレンズ枠データメモリ811に記憶されている本
計測に基づくレンズ枠データ(rsρn rsθn ) (n=
1,2,3,・・・N)のうち第1番目の情報
rsρ1 rsθ1) をメモリ811から読み取り、rsθ
1 に基づいてレンズ回転軸28をその位置で停止させ
る。またレンズ動径センサーモータ605に動径値rsρ
1 に対応したパルス数をパルス発生器809から供給
し、移動フレーム610を未加工レンズLE側へ移動さ
せる。移動フレーム610の前進にともないレンズ動径
センサー620のアーム621も定トルクバネ614の
引張力により前進し、その接触輪625が未加工レンズ
LEのコバ面に当接する。このときのアームの移動位置
はエンコーダ615により検出され、カウンタ820で
計数され、その計数値は演算制御回路810でrsθ1
線上でのレンズLEの動径(半径)R1 として計算さ
れ、レンズデータメモリ827に(R1 rsθ1 )とし
て記憶される(図29)。
【0030】次にフィーラーモータ637を回転させ、
移動ステージ631、632を動かすためのフィーラー
モータ637は、移動ステージ632のピン640がマ
イクロスイッチ642をONにすると、演算制御回路8
10、モータコントローラ824を介してその回転を停
止させられる。この移動ステージ631、632の移動
によりそれらとバネ635、636で連結されているフ
リーステージ633、634がレール630、630上
を摺動する。これによりフィーラー651、653はレ
ンズの前面と後面にそれぞれ動径値rsρ1 の位置で接触
する。このときのフィーラー651、653の位置はエ
ンコーダ661、662でそれぞれ検出され、カウンタ
821、822を介して演算制御回路810に計数値 f
1, b1 として入力され、演算制御回路810はこれ
をレンズデータメモリ827に転送し記憶させる。以
下、同様に動径角rsθN におけるレンズ半径RN 、フィ
ーラー位置 fN ,bN を求め、すべての情報
rsθi ,Ri fi , bi )(i=1,2,3,
・・・,N)をレンズデータメモリ827に入力し、記
憶させる。これによりフィーラー651、653は図2
9に示すようにレンズ枠動径情報(rsρn rsθn )を
未加工レンズLE上で軌跡Tとしてトレースすることと
なる。 ステップ3−2: 演算制御回路810は、前記ステップ3−1で求められ
た未加工レンズLEの半径Ri とその動径角θi におけ
るレンズ枠動径ρi を比較する。Ri <ρi のときは、
レンズを研削加工しても所望のレンズ枠の形状をもつレ
ンズが得られないと判定し、表示装置1000によりデ
ィスプレイ1100上に警告を出すとともに以後のステ
ップの実行を中止する。Ri ≧ρi のときは次ステップ
へ移行する。 ステップ3−3: 演算制御回路810はレンズデータメモリ827に記憶
されているフィーラー位置情報( fi , bi )をも
とに、図30に示すように、2つの動径ρA 、ρB それ
ぞれのフィーラー位置情報( fA , bA )、( f
B , bB )と未加工レンズの前側曲率半径 fR(上バ
ー付)、後側曲率半径 bR(上バー付)及び未加工レン
ズの前側曲率中心位置 fo と後側曲率中心位置 bo
とから
【0031】
【数1】
【0032】から求め、これをメモリ827に記憶させ
る。また、 fR(上バー付)、 bR(上バー付)とレン
ズ枠動径情報(rsρn rsθn )から全動径角θn にわ
たる単位角毎のコバ厚Δnを Δn= bn fn =√b2 −ρn 2 )−√( f2 −ρn 2 )・・・・(7) から求めこの値をレンズデータメモリ827へ入力し記
憶させる。 ステップ3−4: 演算制御回路810は、レンズ枠データメモリ811か
ら最大コバ厚Δmax と最少コバ厚Δmin をもつレンズ枠
動径情報(rsρM rsθM )とrsρN rsθN)を選び
出す。次に予め定められているヤゲン砥石3bのヤゲン
形状Gにもとずいて、ヤゲン加工後のレンズのヤゲン頂
点Pがコバ厚の前側:後側=4:6の位置にくるように
ヤゲン頂点位置 eM, eN
【0033】
【数2】
【0034】として求める。次に、この求められたヤゲ
ン頂点位置 eM, eN をもとにヤゲンカーブ値Cp を
前述の第(4)式、第(7)式と同様の解法により求
め、ヤゲンカーブ値Cp とコバ厚Δn とから各動径角毎
のヤゲン頂点位置 ei (i=1,2,3,・・・,
N)を求め、これらをレンズデータメモリ827へ入力
し記憶する。 ステップ3−5: 前記ステップ3−4で求めた最大−最小コバ厚における
ハゲン形状を、図25に示すように、液晶ディスプレイ
1100にオートヤゲン断面図1110として表示す
る。ここで実線は最大コバΔmax のヤゲン形状を破線は
最小コバΔmin のヤゲン形状をそれぞれのヤゲン頂点が
一致するように模式的に表示する。 ステップ3−6: ステップ1−2で「マニュアル」入力の場合はステップ
3−7へ「オート」入力の場合はステップ4−1へ移行
する。 ステップ3−7 前ステップ1−2で作業者が「マニュアル」入力をした
ときは、演算制御回路810は表示装置1000の液晶
ディスプレイ1100に図25に示すように文字「カー
ブ」及び「寄せ量」の表示をさせ、作業者に希望の各数
値の入力を促す。作業者はテンキーキーボード2300
を操作して希望のカーブ値を入力する。液晶ディスプレ
イ1100の「カーブ」欄にその入力データが表示さ
れ、それを作業者は確認後「記憶」スイッチ2302を
押し、演算制御回路810の内部メモリに入力データを
記憶させる。次に、作業者はスイッチ2207の「寄
せ」スイッチを押したのち前ステップ3−5、3−6で
得られたヤゲン頂点の希望する寄せ量をミリ単位でテン
キースイッチ2300を操作して入力する。その入力デ
ータは液晶ディスプレイ1100の「寄せ」表示部11
12に表示される。 ステップ3−8: 上記動作と同時に、演算制御回路810は、入力寄せ量
に基づいてステップ3−5で求めた最小コバのヤゲン頂
点位置をその寄せ量分ずらし、かつ、入力ヤゲンカーブ
値に基づいて各動径角rsθi (i=1,2,3,・・
・,N)についてヤゲン位置情報 ei を求めるととも
に、最小ヤゲン及び最大ヤゲンのヤゲン頂点位置の両者
を液晶ディスプレイ1100のマニュアルヤゲン形状表
示部1120に図形表示する。ここで実線は最大ヤゲン
形状を破線は最小ヤゲン形状を示している。図25の例
はオートの場合に比して、ヤゲン頂点を後寄せし、かつ
ヤゲンカーブが小さい(曲率半径が大きい)場合のヤゲ
ン形状を表示している。
【0035】作業者は、ヤゲン形状表示を見て、ヤゲン
位置が不満足であれば、再度寄せ量及びヤゲンカーブを
入力しなおし、新たな入力に基づくヤゲン形状を演算制
御回路810に演算させ、表示装置に表示させる。最終
決定されたヤゲン位置情報 ei をレンズデータメモリ
827に記憶させる。 ステップ3−9: 作業者は、オートまたはマニュアルのヤゲン形状表示1
110、1120を見て、オートヤゲンを選択する場合
は、その表示の下のスタートスイッチ2401をONに
する。またマニュアルヤゲンを選択する場合はその表示
の下のスタートスイッチ2402をONにする。 ステップ4−1: 演算制御回路810は、ステップ2−6でいずれのスタ
ートスイッチからの信号を受けたかを判定する。「Gス
タート」側選択スイッチ2401からの指令の場合は、
次ステップ4−2へ、「Pスタート」側選択スイッチ2
402からの指令の場合はステップ4−3へ移行する。 ステップ4−2: 演算制御回路810はレンズ枠データメモリ811に記
憶されているレンズ枠動径情報(rsρn rsθn )から
最大動径rsρmax をもつ(rsρmax rsθmax)を読み
込む。続いてモータコントロール回路824を介してレ
ンズ回転軸モータ21を回転させ、レンズLEを連続回
転させる。
【0036】次に、演算制御回路810はスイッチ回路
825をONにして砥石モータ5を回転させる。演算制
御回路810は次に動径rsρmax に基づき当て止めモー
タ420を回転させ、当て止め部材422の水平切断面
422bを荒砥石3aの砥石面から距離dmax の高さま
で下降させる。ここでdmax は最大レンズ枠動径rsρ
max とリング27aの半径rと dmax rsρmax −r ・・・・・・・・ (9) の関係をもっている。この当て止め部材422の下降に
よりキャリッジ2は下降し被加工レンズLEは荒砥石3
0により研削されていく。被加工レンズLEいずれかの
動径がrsρmax になるまで研削されるとリング27aは
当て止め部材422に当接してこれを揺動させ、遮光棒
429がホトセンサーユニット427の光路を遮断し
(図2参照)、その遮断信号を演算制御回路810へ入
力する。演算制御回路810は、レンズ回転軸28a、
28bの一回転に相当するパルス数を計数し続けその間
にホトセンサーユニット427からの遮断信号が入力さ
れることがなければ、被加工レンズの全周がrsρmax
動径に加工されたと判断する。
【0037】続いて演算制御回路810はレンズ枠デー
タメモリ811から(rsρ1 rsθ1 )のデータを読み
込み、rsθ1 のデータに基づいてレンズ回転軸モータ2
1を回転制御し、被加工レンズLEを回転させ、次に、
rsρ1 の動径データに基づいて当て止めモータ420を
制御し、当て止め部材422をd1 の高さに下降させ
る。図32に示すように、一般に、当て止め部材422
の高さdi は、動径rsρi とリングrとの関係が第
(8)式から求められるように di rsρi −r(i=1,2,3,・・・,N)・・・(8)' として求められる。この当て止め部材422の下降によ
り被検レンズLEはさらに荒研削され、rsρi の動径ま
で研削されると再びホトセンサーユニット427が遮断
信号を演算制御回路810へ入力する。演算制御回路8
10はその信号を受けると、レンズ枠データメモリ81
1から(rsρ2 rsθ2 )をデータとして読み取り、rs
θ2の角度までレンズLEを回転し、rsρ2 に基づき当
て止め部材422を高さd2へ下降させ、レンズLEを
研削させる。以下、同様に(rsρN rsθN )までレン
ズLEを研削することにより、被加工レンズLEはレン
ズ枠データ(rsρi rsθi )の形状に研削加工され
る。 ステップ4−3: レンズをプラスチック用荒砥石上に位置させるためにキ
ャリッジ移動モータ60で移動させ、ステップ4−2と
同様に荒研削を実行する。 ステップ4−4: 演算制御回路810は当て止めモータ420をモータコ
ントローラ824を介して制御し、キャリッジ2を上昇
させ荒研削済の加工レンズLEを荒砥石3aから離脱さ
せたのち、キャリッジ移動モータ60を制御してレンズ
LEをヤゲン砥石3bの上に位置させる。
【0038】次に、演算制御回路810はレンズ枠デー
タメモリ811からレンズ枠動径情報(rsρi
rsθi ) (i=1,2,3,・・・,N)を順次読み込
み、かつレンズデータメモリ827からこれに対応した
ヤゲン位置情報 ei を順次読み込み、これらのデータ
をもとにレンズ回転軸モータ21、当て止めモータ42
0、キャリッジ移動モータ60を制御して荒研削済レン
ズにヤゲン砥石3bでヤゲン加工を施す。 ステップ4−5: ヤゲン加工終了後、演算制御回路810は、当て止めモ
ータ420を制御してキャリッジ2をヤゲン砥石上の定
位置に復帰させスイッチ825をOFFにし、砥石モー
タ5を停止させる。次に、演算制御回路810はレンズ
回転軸モータ21を制御してレンズ回転軸28を図18
の矢印684の方向に回転させる。これにより遮光板6
81が回転し開口680が開かれる。図33及び図34
に示すように、演算制御回路810はレンズ動径センサ
ーモータ605を回転し移動フレーム610を前進させ
る。これにともないレンズ動径センサー620は定トル
クバネ614の引張力で前進され接触輪625がヤゲン
加工済のレンズ上のコバ頂点に当接される。レンズ回転
軸28は回転されているためエンコーダ615はレンズ
LEの動径情報(rsρρi ’、rsθi ’)(i=1,
2,3・・・,N)に応じた移動量を検出し、これがカ
ウンタ820を介して演算制御回路810で測定され
る。 ステップ4−6: 演算制御回路810はレンズ枠データメモリ827に記
憶されているレンズ枠動径情報(rsρi rsθi )と前
ステップ4−5で計測された加工レンズのレンズ動径情
報(rsρi ’,rsθi ’)とを比較し両者が一致するか
否かを判定する。両者が一致すればステップ4−8へ、
不一致の場合はステップ4−7へ移行する。 ステップ4−7:rs ρi よりrsρi ’が大きいときは当て止め部材422
の高さdi を微少量低くして再度ステップ4−4に戻り
ヤゲン加工を行う。 ステップ4−8: ステップ4−6でrsρi rsρi ’が一致すると判定さ
れた場合は、初期状態へ復帰される。その後、加工も終
了したレンズをキャリッジからはずす。 ステップ6−1: 演算制御回路810は、両眼レンズについて研削加工が
終了しているか否を判定し、今だ終了していないときは
ステップ5−2へ移行する。終了と判定したときは全ス
テップの終了となる。 ステップ6−2及びステップ6−4 演算制御回路810はステップ1−4で両眼計測が選択
されたか、片眼計測が選択されたかを判定し、「片眼」
が選択されている場合は次ステップ6−3へ移行する。
「両眼」が選択されているときは、表示装置1000の
液晶ディスプレイ1100上に「フレームの他眼レンズ
枠をセットしてください」と表示し、作業者に他眼のレ
ンズ枠501をセットさせる。以下前述のステップ2−
2ないし2−4を実行後、ステップ2−7へ移行する。 ステップ6−3: ステップ1−4が片眼計測指令のとき、演算制御回路8
10はステップ2−6で得られた右眼レンズ枠計測デー
タ(rsρn rsθn )を極座標−直交座標変換したの
ち、その直交座標データ(rsi rsi )(i=1,
2,3,・・・,N)をもとに ls i =−rsis i =−rsi . . . . . . . (3) として新たなレンズ枠形状データ(ls i 、l
s i )を求める。このデータは図14に示すように光
学中心Os ’を原点とするXs −Ys 座標のYs 軸を対
称軸として右眼のレンズ枠形状を反転させたもので、こ
れを再度直交座標−極座標変換し(ls ρn 、l
s θn )を左眼のレンズ枠形状としてレンズ枠データメ
モリ811へ記憶させる。
【0039】以下ステップ2−4及び2−6を実行後ス
テップ3−1へ移行する。 2)型板加工の場合 ステップ1−2で型板加工が選択されたと判定した場合
は以下のステップにしたがって研削加工が実行される。 ステップ5−1: キャリッジ2の型板保持部27bにフレーム500が予
め型取りされた型板SPを取り付ける(図35参照) ステップ5−2: 被加工レンズLEをキャリッジ2のレンズ回転軸28に
よりチャッキングする。 ステップ5−3: 作業者は被加工レンズの材質を判断し、それがガラスの
場合は「Gスタート」の、プラスチックの場合は「Pス
タート」のそれぞれの表示の下のスイッチ2401、ま
たは2402を押す。スイッチ2401をONした場合
はステップ5−4へ、スイッチ2402をONした場合
はステップ5−5へ移行する。 ステップ5−4: 演算制御回路810は、スイッチ825をONにして砥
石モータ5を回転させて砥石3を高速回転させる。次
に、演算制御回路810はレンズ回転軸モータ21を回
転し、レンズLEを低速回転させる。また当て止めモー
タ420は演算制御回路810の制御により当て止め部
材422の円弧状部422aをガラス用荒砥石3aと同
一高さになるまで下降させる。これによりレンズLEは
荒研削が開始される。ホトセンサー427からの遮断信
号がレンズ回転軸28の1回転分の間連続的に出力され
たとき、演算制御回路810は荒研削完了と判定し、当
て止めモータ420を制御してキャリッジ2を定位置へ
上昇させた後、スイッチ825をOFFにし砥石3を停
止させる。 ステップ5−5: 被加工レンズLEをキャリッジ移動モータ60の駆動に
よりプラスチック用荒砥石3C上に位置させ、以下、上
述のステップ5−4と同様の方法で荒研削する。 ステップ5−6: 作業者は荒研削終了後のレンズをヤゲン加工するか平滑
加工するかを選択スイッチ2209で入力する。 ステップ5−7: ステップ5−6でヤゲン加工が選択された場合は次ステ
ップ5−8へ移行、平滑加工が選択されたときはステッ
プ7−1へ移行する。 ステップ5−8: 演算制御回路810はモータ21を回転させることによ
りレンズ回転軸28を回転させ、開口680を開けると
ともに、図36、図37に示すように、レンズ動径セン
サーモータ605を制御して移動フレームを前進させ、
定トルクバネ614の引張力で接触輪625を荒研削済
レンズLEのコバに当接させる。エンコーダ615はレ
ンズLEの加工動径ρi (上バー付)(i=1,2,
3,・・・,N)を測定し、そのデータをカウンタ82
0を介して演算制御回路810へ入力する。演算制御回
路810はまた動径測定値ρi (上バー付)に予め定め
た量α減した(ρi (上バー付)−α)の位置にフィラ
ー651、653が来るようにモータ605を制御する
とともに、モータ637を制御してフリーステージ63
3、634をフリー状態にして、フィーラー651、6
53で荒研削済レンズLEの前面位置 fi (上バー
付)及び後面位置 bi (上バー付)をエンコーダ66
1、662で測定させる。
【0040】以下前述のステップ3−3ないし3−9及
び4−4を実行して加工を終了する。 ステップ7−1: 前記ステップ5−6で作業者が平滑加工を選択した場合
はその旨ステップ5−7で演算制御回路810が読み取
り、キャリッジ移動モータ60を回転させて、被加工レ
ンズLEを平滑砥石3d上に移動し、その後キャリッジ
2を降下させ平滑加工をする。型板加工の自動検出装置 上述の実施例では直取加工と型板加工の選択を選択スイ
ッチ2204の指令で行なうようになっているが、図1
5、図16は、その選択を型板の取付けで自動的に指令
できるようにする例である。キャリッジのアーム34に
軸受710が取付けられている。軸受710はその長手
方向にそってスロット711が形成されている。軸受7
10には一端にストッパーレバー712が固着され、他
端部にテーパー部713が形成された軸714が回動自
在に嵌挿されている。軸714の外周にはピン715が
植設されている。このピン715は常時は軸受の端面に
当接され、軸714の軸方向の移動を阻止している。軸
714の端部にはさらに軸714を図15の矢印716
の方向に常時引張るバネ718が掛けられている。この
バネ718は矢印716の方向にひねって掛けられてい
るため軸714を矢印717と反対の方向に回転する力
が加えられている。テーパー部713にはマイクロスイ
ッチ720の接触輪720aが当接されている。マイク
ロスイッチ720は演算制御回路810に接続されてい
る。
【0041】ストッパーレバー712は、図16に示す
ように、切欠部712aが形成されており、レバー71
2を回転したときレンズ回転軸28の端部に植設けされ
た型板SP保持用のピンの中央ピン28aを上方からカ
バーし、型板SPの抜けを防止するよう働く。次に本実
施例の作用を説明する。型板加工をする場合は作業者は
キャリッジ2のレンズ回転軸28の型板保持用ピンに型
板SPを取付ける。次にストッパーレバー712を図1
6において時計回わりに回転させて切欠部712aが中
央ピン28aを当接するまで回転する。ピン715がス
ロット711の位置にくるとバネ718の引張力で軸7
14は矢印716の方向に移動される。この軸714の
移動によりそのテーパー部713によりマイクロスイッ
チ720がONとなり演算制御回路810は自動的に型
板加工の指令を受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るレンズ研削装置の機構部を一端切
欠いて示した概観斜視図。
【図2】図1のII−II’断面図。
【図3】フレーム形状測定装置の概観斜視図。
【図4】フレーム保持装置部の斜視図。
【図5】その作用を示す説明図。
【図6】その作用を示す説明図。
【図7】フレーム保持装置部の縦正中断面図。
【図8】バネ部材の構造を示す縦正中断面図。
【図9】支持装置部とセンサー部の関係を示す模式図。
【図10】図9の断面図。
【図11】センサー部を示す一部切欠側面図。
【図12】レンズ枠の計測値からその幾何学中心及び光
学中心を求める関係を示す模式図。
【図13】フレームPDとPDの関係を示す模式図。
【図14】右眼レンズ枠データと左眼レンズ枠データの
関係を示す模式図。
【図15】型板加工の自動検出装置を示す図。
【図16】型板加工の自動検出装置を示す図。
【図17】レンズ計測装置の平面図。
【図18】図17のXII −XII ′断面図。
【図19】レンズ動径センサー部先端の構成と作用を示
す図。
【図20】レンズ動径センサー部先端の構成と作用を示
す図。
【図21】レンズ動径センサー部先端の構成と作用を示
す図。
【図22】本考案の電気系を示すブロック図。
【図23】フレーム形状測定装置の電気系を示すブロッ
ク図。
【図24】表示装置と入力装置を示す図。
【図25】表示装置の他の表示例を示す図。
【図26】本考案の作動シーケンスを示すフローチャー
ト。
【図27】本考案の作動シーケンスを示すフローチャー
ト。
【図28】レンズ計測装置の作用を示すための模式図。
【図29】レンズ計測装置の作用を示すための模式図。
【図30】レンズカーブとコバ厚の関係を示す模式図。
【図31】レンズカーブとコバ厚の関係を示す模式図。
【図32】キャリッジと当て止め部材の関係を示す図。
【図33】レンズ計測装置の作用を示すための模式図。
【図34】レンズ計測装置の作用を示すための模式図。
【図35】キャリッジと当て止め部材の関係を示す図。
【図36】レンズ計測装置の作用を示すための模式図。
【図37】レンズ計測装置の作用を示すための模式図。
【符号の説明】
1 装置筐体 2 キャリッジ 3 砥石 28a、28b レンズ回転軸 200 フレーム形状計測装置 300 計測部 601 基台フレーム 603 移動台 610 移動フレーム 620 レンズ動径センサー 623 ハンドアーム 624 小判状片 625 接触輪 631、632 移動ステージ 651、653 フィーラー 810 演算制御回路 680 開口 681 遮閉板 682 オーリング 683 リング 686、687 突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 波田野 義行 東京都板橋区蓮沼町75番1号 株式会社 トプコン内 (72)考案者 大串 博明 東京都板橋区蓮沼町75番1号 株式会社 トプコン内 (56)参考文献 特開 昭60−150957(JP,A) 特開 昭52−143595(JP,A) 特公 昭55−46817(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メガネフレームのレンズ枠をその前後面
    から挟持するための挟持手段が設けられた互いに近接・
    離反可能な2つのフランジ部材を有するメガネフレーム
    保持手段と、 前記各々のフランジ部材の両端部と当接し得る互いに対
    向したヤゲン状面を形成した2つのハンド部材と、 前記ハンド部材により前記メガネフレーム保持手段を挟
    持し支持するための支持手段とから構成され、 前記支持手段により前記フレーム保持手段が支持された
    とき、前記レンズ枠のヤゲン軌跡上の少なくとも1点が
    前記ヤゲン状面の交差線を含む所定平面と自動的に一致
    するように構成したことを特徴とするメガネフレーム支
    持装置。
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