JP2002018686A - レンズ周縁加工方法 - Google Patents
レンズ周縁加工方法Info
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Abstract
ちサイズ精度の高いレンズ周縁加工方法を提供する。 【解決手段】 眼鏡フレームに枠入れするためにヤゲン
軌跡のデータを得て眼鏡レンズの周縁をヤゲン加工する
レンズ周縁加工方法において、レンズ枠の三次元のデー
タを測定する枠測定過程と、枠測定過程で得られたレン
ズ枠の三次元のデータに基づいてレンズ枠の周長を求め
る枠周長算出過程と、枠測定過程で得られたレンズ枠の
三次元のデータに基づいてコバ位置を検出するコバ位置
検出過程と、コバ位置検出過程及び前記枠周長算出過程
で得られたデータに基づいて枠周長に略一致するヤゲン
軌跡を求めるヤゲン軌跡取得過程と、を備える。
Description
るレンズを加工する方法に係わり、更に詳しくは、眼鏡
枠のレンズ枠の立体形状(本明細書においてレンズ枠の
形状とは眼鏡枠の溝底またはこれに近似する位置の軌跡
形状のことをいい、玉型ともいわれる)を計測する眼鏡
枠形状測定装置からの情報をもとにレンズ周縁加工を行
うレンズ周縁加工方法に関する。
者の屈折異常を補正する屈折力を得るためのカーブを持
っており、レンズ周縁に加工するヤゲンも球面カーブも
しくはそれに類するカーブを持たせることが必要であ
る。一般的では枠入れする眼鏡枠にも、レンズを枠入れ
しやすいようレンズ枠が一定のカ−ブRをもつように加
工されている。
に理想的な状況は、ヤゲンカーブと眼鏡枠のレンズ枠の
カーブRが一致することといわれているが、多くの場合
両者は一致しない。レンズのヤゲン加工においてヤゲン
カーブの選択できる幅は狭く、レンズ枠の球面Rと一致
しない場合が多く発生する。
定装置は、レンズ枠の平面情報、すなわちレンズ枠を正
面から見たときの投影形状の情報を得ているに過ぎな
い。
装置も実用化されているが、その立体情報の用途として
は、眼鏡枠の傾きによるコサインエラーの除去や精々ヤ
ゲンカーブを選択する際にレンズ枠の球面Rと等しいヤ
ゲンカーブを優先的に選択する程度にとどまっている。
来の装置においては、ヤゲンカーブとレンズ枠のカーブ
Rが等しい場合には両者の周長も一致するが、多くの場
合異なるので周長も一致しない。従って、このような測
定に基づいてヤゲン加工したレンズを眼鏡枠に枠入れす
ると、周長が一致せず、枠入れ作業時の適切なフィット
が得られない。そこで作業者は眼鏡枠の無理な変形を行
わざるを得なくなるという欠点がある。
で、レンズ枠入れ時にフィット感の良い、すなわちサイ
ズ精度の高いレンズ周縁加工方法を提供することを技術
課題とする。
に、本発明は次のような特徴を有する。
ヤゲン軌跡のデータを得て眼鏡レンズの周縁をヤゲン加
工するレンズ周縁加工方法において、レンズ枠の三次元
のデータを測定する枠測定過程と、枠測定過程で得られ
たレンズ枠の三次元のデータに基づいてレンズ枠の周長
を求める枠周長算出過程と、前記枠測定過程で得られた
レンズ枠の三次元のデータに基づいてコバ位置を検出す
るコバ位置検出過程と、該コバ位置検出過程及び前記枠
周長算出過程で得られたデータに基づいて枠周長に略一
致するヤゲン軌跡を求めるヤゲン軌跡取得過程と、を備
えたことを特徴とする。
説明する。 (1)装置の全体構成 図1は本発明に係るレンズ研削装置の全体構成を示す斜
視図である。1は装置のベースでレンズ研削装置を構成
する各部がその上に配置されている。2はレンズ枠及び
型板形状測定装置で装置上部に内蔵されている。その前
方には測定結果や演算結果等を文字またはグラフィック
にて表示する表示部3と、データを入力したり装置に指
示を行う入力部4が並んでいる。装置前部には未加工レ
ンズの仮想コバ厚等を測定するレンズ形状測定装置5が
ある。
砥石60aとプラスティック用の荒砥石60bとヤゲン
及び平加工用60cとから成る砥石60が回転軸61に
回転可能に取付けられている。回転軸61はベース1に
バンド62で固定されている。回転軸61の端部にはプ
ーリ63が取付けられている。プーリ63はベルト64
を介してACモータ65の回転軸に取付けられたプーリ
66と連結されている。このためモータ65が回転する
と砥石60が回転する。7はキャリッジ部で、700は
キャリッジである。
リッジの断面図である。図3(a)はキャリッジの駆動
機構を示す矢視A図、図3(b)はB−B断面図であ
る。
キャリッジシャフト702が回転摺動自在に軸支されて
おり、さらにそれにキャリッジ700が回動自在に軸支
されている。キャリッジシャフト702にはそれぞれ同
一歯数のタイミングプーリ703a,703b,703
cが左端、右端、その間に固着している。
行かつ距離不変にレンズ回転軸704a、704bが同
軸かつ回転可能に軸支されている。レンズ回転軸704
bはラック705に回転自在に軸支され、さらにラック
705は軸方向に移動可能であり、モータ706の回転
軸に固定されたピニオン707により軸方向に移動する
ことができ、これによりレンズLEをレンズ回転軸70
4a、704bに挟持しうる。なお、レンズ回転軸70
4a、704bにはそれぞれ同一歯数のプーリ708
a、708bが取付けられており、それらはタイミング
ベルト709a、709bによりプーリ703c、70
3bと繋がっている。
が回転自在に固定されている。中間板710にはカムフ
ォロア711が2個付いており、それがシャフト701
と平行な位置関係でベース1に固定されたガイドシャフ
ト712を挟んでいる。中間板710にはラック713
がシャフト701と平行な位置関係でベース1に固定さ
れたキャリッジ左右移動用モータ714の回転軸に取付
けられたピニオン715と噛み合っている。これらの構
造によりモータ714はキャリッジ700をシャフト7
01の軸方向に移動させることができる。
が固定されており、駆動板には回転軸717がシャフト
701と平行かつ回転自在に取付けられている。回転軸
717の左端にはプーリ708a、708bと同一歯数
のプーリ718が付いており、プーリ718はプーリ7
03aとタイミングベルト719により繋がっている。
けてあり、ギヤ720はモータ721に付いているギヤ
と噛み合っている。モータ721が回転するとギヤ72
0によりプーリ718が回転し、タイミングベルト71
9を介してキャリッジシャフト702が回転し、これに
よりプーリ703b、703c、タイミングベルト70
9a、709b、プーリ708a、708bを介してレ
ンズチャック軸704a、704bを回転させる。
17と同軸かつ回転自在に固定されており、モータ72
1はブロック722に固定されている。
方向にシャフト723が固定されており、シャフト72
3には補正ブロック724が回転自在に固定されてい
る。丸ラック725は回転軸717とシャフト723の
軸間を結ぶ最短の線分に平行に、かつブロツク724に
あけられた穴を貫通し摺動可能なように配置されてい
る。丸ラック725にはストッパ726が固定されてお
り、補正ブロック724の当接位置より下方にしか摺動
できない。
れ、ストッパ726と補正ブロック724との当接状態
を確認し、レンズの研削状態を知ることができる。ブロ
ック722に固定されたモータ728の回転軸729に
固定されたピニオン730が丸ラック725と噛み合っ
ており、これにより回転軸717とシャフト723の軸
間距離γ´をモータ728により制御することができ
る。さらに、このような構造によりγ´とモータ728
の回転角にはリニアな関係が保たれている。
(B−C)距離をα、レンズチャック軸704a、70
4bとシャフト701の軸間(A−C)距離をβ、レン
ズチャック軸704a、704bと砥石回転中心の軸間
(A−B)距離をγ、αとβの成す角をθとし、シャフ
ト723とシャフト701の軸間(C−D)距離をα
´、回転軸717とシャフト701との軸間(C−E)
距離β´、α´とβ´の成す角をθ´とする。
α、α´、β、β´は不変であり、さらに砥石回転中
心、シャフト701、723の各中心点は図の平面上に
おいて位置不変であり、レンズチャック軸704a,7
04bの中心点と回転軸717の中心点は相対的位置関
係不変のままシャフト701を中心に回転する。
すると、△ABCとΔEDCは相似形になる。このと
き、α´/α=γ´/γとなり、γ´とγは直線的な相
関関係を有している。
心に回転するプーリ718を回転させるモータ721が
固定されているブロック722はγ´を変化させたとき
の△CEDの変化に追従してE点を中心に回転する。
するように等速でレンズ軸704a、704bを回転さ
せる。プーリ718を回転させながらモータ728によ
りγ´及びγを変化させたとき、線分EDを基準線とし
て見たプーリ718の回転角と線分ABを基準線として
見たレンズ軸の回転角とは等しくなる。また、モータ7
21とレンズ軸704a、704bの回転においても直
線的な相関関係を持っている。換言すれば、砥石軸とレ
ンズ軸の軸間距離はモータ728の出力軸回転角と相関
関係を持って変化しかつ線分ABを基準線としたレンズ
軸704a、704bはモータ721の出力軸回転角と
直線的相関間関係を持って回転する。
かっており、反対側のフックにはワイヤ732が掛かっ
ている。中間板710に固定されたモータ733の回転
軸にはドラムが付いており、ワイヤ732を巻き上げる
ことができる。これによりレンズLEの砥石60の研削
圧を変えることができる。 (ロ)レンズ枠及び型板形状測定部(トレーサ) (a)構成 図5及び図6−1乃至図6−6をもとにレンズ枠及び型
板形状測定部2の構成を説明する。
形状測定部を示す斜視図である。本部は本体内に組込ま
れており、大きく2つの部分、即ち、フレーム及び型板
を保持するフレーム及び型板保持部2000と、フレー
ムのレンズ枠及び型板の形状をデジタル計測する計測部
2100とから構成されている。フレーム及び型板保持
部2000は、さらに2つの部分、フレーム保持部20
00Aと型板保持部2000Bとから構成されている。
0Aを示す図6−1図において、眼鏡フレームをフレー
ム保持部2000Aにセットした場合のレンズ枠の幾何
学的略中心点を基準点OR 、OL として定め、この2点
を通る直線を基準線とする。
を有する。センターアーム2002は筺体2001表面
に取付けられたガイドシャフト2003a、2003b
上に摺動可能に載置されており、センターアーム200
2の先端にはOR 、OL と同じ間隔でフレーム押工20
04、2005がある。
ャフト2007a、2007b上に、レフトアーム20
09がガイドシャフト2010a、2010b上にそれ
ぞれ摺動可能に載置されており、またライトアーム20
06の先端にはフレーム押工2008が、レフトアーム
2009の先端にはフレーム押工2011が回転自在に
軸支されている。
004、2005がOR 、OL を通るように、基準線と
垂直な方向に摺動し、ライトアーム2006はフレーム
押工2008がOR を通り、レフトアーム2009はフ
レーム押工2011がOL を通る様に基準線と略30°
傾いた方向に摺動する。
4、2005、2008、2011はそれぞれ互いに交
わる2つの斜面(2012a,2012b)、(201
4a,2014b)、(2016a,2016b)、
(2018a,2018b)を持ち、それぞれの2つの
斜面が作る稜線2013、2015、2017、201
9は同一平面(測定面)上にあり、フレーム押工200
8、2011の回転軸もこの測定面上にある。
のフレーム押工2020が、センターアーム2002に
取付けられたガイドシャフト2021a、2021b上
に摺動可能に載置されており、図6−3において、フレ
ーム押工2020を常時センターアーム側へ引っ張る様
にバネ2022の一端がセンターアーム2002に植設
されたピン2023aに掛けられ、他端がフレーム押工
2020に植設されたピン2023bが掛けられてい
る。
見た図である。筺体2001の裏面にはプーリー202
4a、2024b、2024c、2024dが回転自在
に軸支され、プーリー2024a〜2024dにワイヤ
ー2025が掛けられており、筺体2001の穴202
8a、2029aを通して裏面に突出した、センターア
ーム2002に植設されたピン2026a及びライトア
ーム2006に植設されたピン2027に固着されてい
る。
030a、2030b、2030c、2030dが回転
自在に軸支され、プーリー2030a〜2030dに
は、ワイヤー2031が掛けられており、筺体2001
の穴2028b、2029bを通して、裏面に突出した
センターアーム2002に植設されたピン2026b及
びレフトアーム2009に植設されたピン2032に固
着されている。また、筺体2001の裏面にはセンター
アーム2002を常時OR、OL方向へ引張る定トルクバ
ネ2033が、筺体2001の裏面に回転自在に軸支さ
れたドラム2034に取付けられており、定トルクバネ
2033の一端はセンターアーム2002に植設された
ピン2035に固着されている。
2036が植設されており、フレームが保持されていな
い状態では、筺体2001の裏面に取付けられたマイク
ロスイッチ2037に当接しており、フレーム保持の状
態を判断する。レフトアーム2009には、フレームの
リムの厚さを測定するリム厚測定部2040が組込まれ
ている。
はプーリー2042が固着されており、フレーム押工2
011と一体に回動し、この回転軸2041には、フレ
ーム押工2011の回転とは無関係に回動するプーリー
2043が軸支され、プーリー2043にはリム厚測定
ピン2044が植設されている。
回転軸2045が回動自在に軸支されており、一端にポ
テンションメータ2046が、他端にプーリー2047
が取付けられている。プーリー2042とプーリー20
47には両端が各プーリーに固着しているワイヤー20
49が掛けられており、ポテンションメータ2046と
フレーム押工2011は常時連動して同方向に回動す
る。
端がプーリー2043に固着され、途中でプーリー20
48に固着され、他端がバネ2051を介してレフトア
ーム2009に植設されたピン2052に掛けられてお
り、リム厚測定ピン2044の動きに応じて、ポテンシ
ョンメータ2046の軸が回動する。
ないが、測定子部2120に上下動自在でその移動量を
検出可能な接触子を取付け、レンズ枠形状測定時にリム
前面に接触させることによりリム前面の上下方向の位置
を検出することができる。このリム前面のデータとV溝
の上下方向のデータからレンズ枠全周におけるリム厚を
測定することができる。
面にブレーキゴム2062を貼りつけた押工板2061
が押工板2061に取付けたシャフト2063により回
転自在に取付けてあり、筺体2001に取付けられたソ
レノイド2064の摺動軸の一端が、押工板2061に
取付けられてある。また、押工板2061にバネ206
5の一端が掛けられ、他端は筺体2001に植設された
ピン2066に掛けられており、常時はブレーキゴム2
062がセンターアーム2002に当接しない方向に押
工板2061を引張っている。ソレノイド2064が作
用しバネ2065に抗して押工板2061を押すと、ブ
レーキゴム2062がセンターアーム2002に当接
し、センターアーム2002及びセンターアーム200
2に連動して動くライトアーム2006、レフトアーム
2009を固定する。
5及び図6−1において、筺体2001に植設された支
柱2071a、2071b、2071c、2071dに
よって支持されている。基板2072は支柱2071a
〜2071dに固着されている。フタ2073はフタ2
073に植設された軸2074a、2074bが基板2
072に形成された軸受2075a、2075bに係合
され、基板2072上に回動自在に載置されている。基
板2072には眼鏡フレームをフレーム保持部に出し入
れするのに十分な穴が開いている。フタ2073には透
明な窓2076が形成され、窓2076の中央には型板
ホルダー2077が固着されている。型板ホルダー20
77にはピン2078a、2078bが植設されてお
り、型板に形成されている穴とピン2078a、207
8bを係合させ、止めネジ2079で型板を型板ホルダ
ー2077に固定する。この型板ホルダー2077の中
心は、フタ2073が閉じられた状態で、OR 上に位置
するように構成されいる。
7−1乃至図7−4をもとに説明する。図7−1は計測
部の平面図で、図7−2はそのC−C断面図、図7−3
はD−D断面図、図7−4はE−E断面図である。
a、2102b、2102cが形成されており、筺体2
001に取付けられた軸2103a、2103bに摺動
可能に支持されている。また、可動ベース2101には
レバー2104が植設されており、このレバー2104
によって可動ベース2101を摺動させることにより、
回転ベース2105の回転中心が、フレーム及び型板保
持部2000上のOR、OLの位置に移動する。可動ベー
ス2101にはプーリー2106が形成された回転ベー
ス2105が回動可能に軸支されている。プーリー21
06と可動ベース2101に取付けられたパルスモータ
2107の回転軸に取付けられたプーリー2108との
間にベルト2109が掛け渡されており、これによりパ
ルスモータ2107の回転が回転ベース2105に伝達
される。
すように4本のレール2110a、2110b、211
0c、2110dが取付けられており、このレール21
10a、2110b上に測定子部2120が摺動可能に
取付けられている。測定子部2120には、鉛直方向に
軸穴2121が形成されており、この軸穴2121に測
定子軸2122が挿入されている。
は、ボールベアリング2123が介在し、これにより測
定子軸2122の鉛直方向の移動及び回転を滑らかにし
ている。測定子軸2122の上端にはアーム2124が
取付けられており、このアーム2124の上部には、レ
ンズ枠のヤゲン溝に当接するソロバン玉状のヤゲン測定
子2125が回動自在に軸支されている。
接する円筒状の型板測定コロ2126が回動自在に軸支
されている。そして、ヤゲン測定子2125及び型板測
定コロ2126の円周点は測定子軸2122の中心線上
に位置するように構成されている。
が、測定子軸2122に回動自在に取付けられたリング
2127に植設されており、ピン2128の回転方向の
動きは、測定子部2120に形成された長穴2129に
より制限されている。ピン2128の先端には、測定子
部2120のポテンションメータ2130の可動部に取
付けられており、測定子軸2122の上下方向の移動量
がポテンションメータ2130によって検出される。
が回動自在に軸支されている。また測定子部2120に
はツメ2132が植設されている。測定子部2120に
はピン2133が植設されており、回転ベース2105
に取付けられたポテンションメータ2134の軸には、
プーリー2135が取付けられている。回転ベース21
05にプーリー2136a、2136bが回動自在に軸
支されており、ピン2133に固着されたワイヤー21
37がプーリー2136a、2136bに掛けられ、プ
ーリー2135に固着されている。このように測定子部
2120の移動量をポテンションメータ2134により
検出する構成となっている。
120を常時アーム2124の先端側へ引張る定トルク
バネ2140が、回転ベース2105に回動自在に軸支
されたドラム2141に取付けられており、定トルクバ
ネ2140の一端は、測定子部2120に植設されたピ
ン2142に固着されている。
c、2110d上に測定子駆動部2150が摺動可能に
取付けられている。測定子駆動部2150にはピン21
51が植設されており、回転ベース2105に取付けら
れたモータ2152の回転軸にはプーリー2153が取
付けられている。回転ベース2105にプーリー215
4a、2154bが回動自在に軸支されており、ピン2
151に固着されたワイヤー2155がプーリー215
4a、2154bに掛けられ、プーリー2153に固着
されている。これにより、モータの回転が測定子駆動部
2150に伝達される。
140によって測定子駆動部2150側へ引張られてい
る測定子部2120に当接しており、測定子駆動部21
50を移動させることにより、測定子部2120を所定
の位置へ移動させることができる。
測定子軸2122の下端に軸支されたコロ2131に当
接するアーム2157を有し、他端にコロ2159を回
動自在に軸支したアーム2158を取付けた軸2156
が回動可能に軸支されている。コロ2159が回転ベー
ス2105に固着された固定ガイド板2160に当接す
る方向に、ネジリバネ2166の一端がアーム2157
に掛けられ、他端は測定子駆動部2150に固着されて
おり、測定子駆動部2150が移動すると、ガイド板2
160にてコロ2159が上下する。
転し、軸2156に固着されたアーム2157も軸21
56を中心に回転し、測定子軸2122を上下させる。
回転ベース2105にシャフト2163が回動自在に取
付けてあり、このシャフト2163に可動ガイド板21
61が固着されている。回転ベース2105に取付けら
れたソレノイド2164の摺動軸の一端が可動ガイド板
2161に取付けてある。バネ2165の一端が回転ベ
ース2105に掛けられ、他端が可動ガイド板2161
に掛けられており、常時はコロ2159と可動ガイド板
2161のガイド部2162が当接しない位置へ引張っ
ている。ソレノイド2164が作用し可動ガイド板21
61を引き上げると、可動ガイド板2161のガイド部
2162が、固定ガイド板2160と平行な位置に移動
し、コロ2159がガイド部2162に当接し、ガイド
部2162に沿って移動することができる。
型板形状測定装置2の動作を説明する。 [レンズ枠形状測定]まず、メガネフレームを測定する
場合の作用について説明する。
どちらを測定するか選択し、可動ベース2101に固着
されたレバー2104で計測部2100を測定する側へ
移動させる。
センターアーム2002との間隔を十分に広げる。メガ
ネフレームのフロント部をフレーム押工2004、20
05の斜面2012a、2012b、2014a、20
14bに当接させた後、フレーム押工2020を戻し、
メガネフレームの中央部に当接させる。その後センター
アーム2002を押し広げながら、メガネフレームのリ
ム部でリム厚測定ピン2044を押し下げながら、フレ
ーム押工2008、2011の斜面2016a、201
6b、2018a、2018bに左右のリム部を当接さ
せる。
4、2005、2008,2011は連動しており、定
トルクバネ2033によりOR 、OL へ向かう方向に引
張られ、フレーム押工2020はバネ2022により、
センターアーム方向に引張られているので、フレーム押
工2004、2005、2008、2011、2020
でフレームを保持すれば、レンズ枠はそれぞれレンズ枠
の幾何学的略中心に向かう3方向の力で保持され、かつ
フレーム押工2020によりフレームの中心位置がO
R 、OL の中間点に保持される。また、フレーム押工2
008、2011は4つのフレーム押工の稜線201
3、2015、2017、2019の作る平面内で回転
するため、レンズ枠のヤゲン溝の中心はフレーム押工2
004、2005、2008、2011の中心位置で常
に測定面内に保持される。
であり、図8−1はヤゲン溝が測定面に平行な場合を、
図8−2はヤゲン溝が測定面に対して傾斜している場合
を示している。
ム厚測定ピン2044を押し下げており、ヤゲン溝が測
定面に平行な場合はフレーム押工2011の斜面201
8a、2018bのつくる稜線2019を基準として、
リム厚測定ピン2044の移動量をポテンションメータ
ー2046で検出できる。
してある角度傾いている場合はフレーム押工2011が
リム部に沿って傾き、この傾きと同等量だけポテンショ
ンメータ2046も傾くので、常に稜線2019を基準
としてリム厚を測定することができる。
較されフレームのリムとレンズ前側屈折面とが適切な位
置になるよう最適なヤゲン位置を決定するのに使用され
る。上述のようにフレームがセットされた状態で、操作
パネルのトレーススイッチを押すと、ソレノイド206
4が作用し、センターアーム2002、ライトアーム2
006、レフトアーム2009を固定する。
動部2150のコロ2159は基準位置Oにあり、パル
スモータ2107を所定角度回転させ、測定子駆動部2
150の移動方向とフレーム押工2008または201
1の移動方向が一致するところへ回転ベース2105を
旋回させる。
板2161のガイド部2162を所定位置へ移動させ、
測定子駆動部2150をフレーム押工2008または2
011の方向に移動させると、コロ2159は固定ガイ
ド板2160のガイド部2160aから可動ガイド板2
161のガイド部2162bへ移動し、測定子軸212
2がアーム2157によって押し上げられ、ヤゲン測定
子2125は測定面の高さに保たれる。
と、ヤゲン測定子2125がレンズ枠のヤゲン溝に挿入
され、測定子部2120はFRで移動を停止し、測定子
駆動部2150はFRLまで移動し停止する。これによ
り、アーム2157がコロ2131から離れ、ヤゲン測
定子2125は測定平面より下降することができる。続
いてパルスモータ2107を予め定めた単位回転パルス
数毎に回転させる。このとき測定子部2120はレンズ
枠の動径に従って、ガイドシャフト2110a、211
0b上を移動し、その移動量はポテンションメータ21
34によって読取られ、測定子軸2122がレンズ枠の
カーブに従って上下し、その移動量がポテンションメー
タ2130によって読取られる。パルスモータ2107
の回転角Θとポテンションメータ2134の読取り量r
及びポテンションメータ2130の読取り量zからレン
ズ枠形状が(rn,Θn,zn)(n=1,2,………,
N)として計測される。この計測データ(rn,Θn,z
n)を極座標−直交座標変換した後のデータ(xn,
yn,zn)の任意の4点(x1,y1,z1),(x2,y
2,z2),(x3,y3,z3),(x4,y4,z4)によ
りフレームカーブCF を求める(計算式はレンズカーブ
の計算式と同じ)。
2,3………N)の各データ間の距離を算出し、それを
たし合わせることにより近似的に玉型の周長を求め、こ
れをΠ fとする。また図10において(xn,yn,zn)
のx,y成分(xn,yn)から、y軸方向の最大値を持
つ被計測点(xa,ya)、y軸方向の最小値を持つ被計
測点B(xb,yb)、x軸方向の最大値を持つ被計測点
C(xc,yc)及びx軸方向の最小値を持つ被計測点D
(xd,yd)を選び、レンズ枠の幾何学中心OF(xF,
yF)を、
20の回転中心O0(x0,y0)までの距離LとO0、O
Fのズレ量(Δx ,Δy )から、レンズ枠幾何学中心間
距離FPDの1/2は、
PDから内寄せ量Iを、
工レンズの光学中心が位置すべき位置Os (xs ,ys
)を、
とした極座標に変換し、加工データである( srn, s
Θn)(n=1,2,………,N)を得る。
をそれぞれ測定することも可能であるし、左右一方のレ
ンズ枠の形状を測定し、他は反転させたデータを用いる
こともできる。
合の動作について説明する。型板保持部2000Bのフ
タ2073に取付けられた型板ホルダー2077のピン
2078a、2078bに型板に形成されている穴を係
合させ、止ネジ2079で型板ホルダー2077に固定
する。本実施例ではフタ2073を閉じると、型板ホル
ダー2077の中心がOR 上に位置し、測定子部212
0の回転中心と一致する構成になっているため、型板の
幾何学的中心と測定子部2120の回転中心が一致す
る。
後述する入力部4のトレーススイッチを押す。このとき
回転ベース2105は測定子駆動部2150の移動方向
とy軸方向が一致する位置にあり、測定子駆動部215
0は基準位置Oにある。
合と逆の方向に移動すると、測定子部2120に植設さ
れたピン2132がセンターアーム2002に当接し、
さらに移動するとセンターアーム2002、ライトアー
ム2006、レフトアーム2009を押し広げる。コロ
2159は固定ガイド板2160のガイド部2160b
から2160aへ移動し、測定子軸2122がアーム2
157によって押し上げられ、型板測定コロ2126の
フランジ部2126aが型板上面より一定量上の位置に
保たれる。測定子駆動部2150がFOLまで移動した
後、ソレノイド2064が作用し、センターアーム20
02、ライトアーム2006、レフトアーム2009が
固定され、ソレノイド2164により可動ガイド板21
61を所定位置に移動させ、測定子駆動部2150を基
準位置に戻す。この時固定ガイド板2160のガイド部
2160aと可動ガイド板2161のガイド部2162
aの高さが同じになるように構成されているため、型板
測定コロ2126は一定高さを保ったまま型板に当接す
るまで移動する。続いてパルスモータ2107を予め定
めた単位回転パルス数毎に回転させる。この時、測定子
部2120は型板の動径に従ってガイドシャフト211
0a、2110b上を移動し、その移動量はボテンショ
ンメータ2134によって読取られる。パルスモータ2
107の回転角Θとポテンションメータ2134の読取
り量rから、型板形状が(rn ,Θn)(n=1,2,
………,N)として計測される。
ーム測定の場合と同様に幾何学的中心Oを求め、入力部
からのFPD、PD、内寄せ量I、上寄せ量Uをもとに
加工データである( srn , sΘn )(n=1,2,…
……,N)を得る。
値、コバ厚等を研削加工前に検出するための未加工レン
ズの形状測定部全体の概略図である。その詳細な構成を
図12乃至図13に基いて説明する。
面図、図13は平面図である。フレーム500に軸50
1が軸受502によって回動自在に、またDCモータ5
03、ホトスイッチ504、505、ポテンションメー
タ506がそれぞれ組付けられている。
に、またプーリー508、フランジ509がそれぞれ組
付けられている。プーリー507にはセンサ板510と
バネ511が組付けられている。プーリー508には図
14に示すようにバネ511がピン512を挟むように
組付けられている。このため、バネ511がプーリー5
07の回転とともに回転した場合、バネ511は回転自
在なプーリー508に組付けられているピン512を回
転させるバネ力を持ち、ピン512がバネ511とは無
関係に例えば矢印方向に回転した場合にはピン512を
元の位置に戻そうとする力を加える。
3が取付けられ、プーリー507との間に掛けられてい
るベルト514によりモータ503の回転がプーリー5
07に伝達される。
取付けられたセンサ板510によってホトスイッチ50
4、505が検出し制御する。プーリー507の回転に
よりピン512が組付けられたプーリー508が回転
し、ポテンションメータ506の回転軸にあるプーリー
520との間に掛けられたロープ521によってプーリ
ー508の回転はポテンションメータ506に検出され
る。このときプーリー508の回転と同時に軸501と
フランジ509が回転する。バネ522はロープ521
の張力を一定に保つためのものである。
5、526によってそれぞれ測定用アーム527に回転
自在に組付けられ、測定用アーム527はフランジ50
9に取付けられている。
27の初期位置と測定終了位置とを検出する。またホト
スイッチ505はレンズ前面屈折面、レンズ後面屈折面
それぞれに対してフィーラーの523、524の逃げの
位置と測定の位置とをそれぞれ検出する。ホトスイッチ
504による測定終了位置とホトスイッチ505による
レンズ後面屈折面の逃げの位置とは一致する。図15は
ホトスイッチ504とホトスイッチ505の各信号の対
応関係を示す図である。
にマイクロスイッチ528を組付けた軸529が配置さ
れ、軸529上には回転自在なフィーラー530を有す
る回転自在なアーム531があり、バネ532によって
矢印方向に保持され、マイクロスイッチ528によって
フィーラー530の位置を検出する。カバー533は測
定装置に研削水等の付着を防ぎ、シール材534はカバ
ーと測定装置の間から研削水等の侵入を防ぐためのもの
である。
第3のフィーラー530が設けられているが、レンズが
加工に適さないときはフィーラー523、524も異常
なデータを示すことが多いのでフィーラー530を省略
することは可能である。
03を回転し、図17−1に示すように測定用アーム5
27を初期位置(図13中の実線)からレンズ前側屈折
面の逃げの位置(図13中の二点鎖線)まで回転させ
る。なお、逃げの位置ではレンズを保持しているキャリ
ッジ700が矢印方向に移動したときにフィーラー52
3とレンズが干渉せず、しかもフィーラー530はレン
ズコバに当接するような位置関係にする。
る。その移動量はレンズ加工後枠入れされる眼鏡枠の形
状データまたは玉型形状データによって制御される。こ
れらのデータに基いてレンズが矢印方向に移動する。
ータからレンズサイズが外れていなければ、フィーラー
530はレンズコバに当接し、矢印538方向に移動
し、マイクロスイッチ528がそれを検出する。レンズ
サイズが外れているときマイクロスイッチ528の信号
により研削不可能な旨表示部3に表示される。マイクロ
スイッチ528がフィーラー530の移動を検出したと
きは、レンズ前側屈折面の形状を測定するため、フィー
ラー523を前側屈折面に当接させるようモータ503
を回転させる。回転量はレンズの一般的な厚みとフィー
ラー530のコバ方向の長さを考慮にいれて設計された
位置まで回転させる。この状態を図17−2、図17−
3に示す。
で移動すると、プーリー507に組付けられたバネ51
1の力はフィーラー523を前側屈折面に当接するよう
に働く。
を中心に1回転させると、レンズは前記眼鏡枠の形状デ
ータまたは玉型形状データによって矢印536方向に移
動し、フィーラー523が矢印537方向に移動し、こ
の移動量はプーリー508の回転量を介してポテンショ
ンメータ506により検出し、レンズ前側屈折面形状を
得る。また、同時にマイクロスイッチ528によりレン
ズが上記データに従った玉型に加工できるか否かも測定
し、これを表示する。
し、モータ503をさらに回転しレンズ後側屈折面測定
の逃げの位置まで回転させた後、レンズを測定位置まで
移動させる。レンズを1回転させながらフィーラー52
4により前側屈折面の測定と同様にしてその移動量を測
定する。
とも、フィーラーはヤゲン底面(または先端)軌跡に沿
ったレンズ面に当接するようにして測定されるが、一般
にレンズ前面は球面加工されているので、軸ずれ等の要
素を考慮しても任意の4点のデ−タが得られれば足り、
このデ−タと本実施例と同様にして測定された片面デ−
タ(乱視レンズの場合は測定点を増やすだけで足りる
が、累進レンズの場合はコバに相当する位置に当接する
ようにした方が便利である)に簡単な演算を施すことに
より、本実施例で得られる測定値と同等な値を得ること
ができる。
両者は一体に形成されている。本実施例の入力部は各種
のシートスイッチからなり、電源の入・切をコントロー
ルするメインスイッチ400、各種の加工情報を入力す
る設定スイッチ群401及び装置の操作方法を指示する
操作スイッチ群410とからなる。
の材質がプラスチックかガラスかを指示するレンズスイ
ッチ402、フレームの材質がセルかメタルかを指示す
るフレームスイッチ403、加工モードを平加工かヤゲ
ン加工かを選択するモードスイッチ404、被加工レン
ズが左眼用か右眼用か選択するR/Lスイッチ405、
レンズ光心の上/下レイアウト及びPD値の遠用・近用
変換を行う遠/近スイッチ406、設定データの変更項
目を選択する入力切換スイッチ407、入力切換スイッ
チ407により選択された項目のデータを増減する+ス
イッチ408及び−スイッチ409が配置されている。
ッチ411、ヤゲンシュミレーション表示への画面切換
スイッチも兼ねる一時停止用のポーズスイッチ412、
レンズチャック開閉用のスイッチ413、カバー開閉用
のスイッチ414、仕上げ二度摺り用の二度摺りスイッ
チ415、レンズ枠、型板トレースの指示をするトレー
ススイッチ416、レンズ枠及び型板形状測定部2で測
定したデータを転送させる次データスイッチ417があ
る。
れており、加工情報の設定値、ヤゲン位置やヤゲンとレ
ンズ枠との嵌合状態をシュミレーションするヤゲンシュ
ミレーションや基準設定値等を後述する主演算制御回路
の制御により表示する。図19−1及び図19−2は表
示画面の例であり、図19−1はレンズの加工情報を設
定するための画面で、図19−2はヤゲンシュミレーシ
ョンの画面である。
説明する。図20は装置全体の電気系ブロック図であ
る。
サで構成され、その制御は主プログラムに記憶されてい
るシーケンスプログラムで制御される。主演算制御回路
はシリアル通信ポートを介して、ICカード、検眼シス
テム装置等とデータの交換を行うことが可能であり、レ
ンズ枠及び型板形状測定部のトレーサ演算制御回路とデ
ータ交換・通信を行う。主演算制御回路には表示部3、
入力部4及び音声再生装置が接続されている。また、測
定用のホトスイッチ504、505、加工終了状態を検
知する加工終了ホトスイッチ等の各ホトスイッチユニッ
トやカバー開閉用・加工圧用・レンズチャック用の各マ
イクロスイッチユニットも主演算制御回路に接続されて
いる。
メータ506はA/Dコンバータに接続され、変換され
た結果が主演算制御回路に入力される。主演算制御回路
で演算処理されたレンズの計測データはレンズ・枠デー
タメモリに記憶される。
上下モータ728、レンズ回転軸モータ721はパルス
モータドライバ、パルス発生器を介して主演算回路に接
続されている。パルス発生器は主演算回路からの指令を
受けて、それぞれのパルスモータへ何Hzの周期で何パ
ルス出力するか、即ち各モータの動作をコントロールす
るための装置である。
03及びカバー開閉用の各モータは主演算制御回路の指
令を受けたドライブ回路により駆動される。磁石モータ
65及び給水ポンプモータは交流電源により駆動され、
その回転・停止のコントロールは主演算制御回路からの
指令で制御されるスイッチ回路により制御される。
説明する。レンズ枠・型板の形状を測定するポテンショ
メータ2130、2134及びフレームのリム厚を測定
するポテンショメータ2046の出力はA/Dコンバー
タへ接続され、変換された結果はトレーサ演算制御回路
へ入力される。フレーム確認用のマイクロスイッチ等の
各マイクロスイッチユニットもトレーサ演算制御回路に
接続されている。
タドライバを介して、トレーサ演算制御回路により制御
される。またトレーサ移動モータ2152、フレーム固
定ソレノイド2064、測定子固定ソレノイド2164
はトレーサ演算制御回路よりの指令を受けた各ドライブ
回路により駆動される。トレーサ演算制御回路は例えば
マイクロプロセッサで構成され、その制御はプログラム
メモリに記憶されているシーケンスプログラムで制御さ
れる。また、測定されたレンズ枠及び型板の形状データ
は一旦トレースデータメモリに記憶され、主演算制御回
路に転送される。
の動作を説明する。 [ステップ1−1]図18のメインスイッチ400をO
Nにした後、まずフレームまたは型板をフレームまたは
型板保持部にセットし、トレーススイッチ416にてト
レースを行う。
視軸を入力する。型板測定の場合にはFPD値も入力す
る。また、遠近切換スイッチ406により、入力される
PDが遠方であるか近方であるかを設定する。設定状態
は表示部3のディスプレイにて表示される。ここで遠方
に設定された状態で遠方PDを入力した後、遠近切換ス
イッチ406にて近方に変更すると、次式により近方P
Dに変換する。 近方PD=遠方PD×((l−l2)/(l+l3)) lは必要とする作業距離、l2は日本人の角膜頂点間距
離、l3は角膜頂点と回旋点との距離を意味する。近方
状態において近方PDを入力した後遠方に変更すると、
下記の式により遠方PDに変換する。 遠方PD=近方PD×((l+l3)/(l−l2)) 変換の詳細については特開昭63−82621号公報に
記載されている。
にあらかじめ前述の基準値設定において入力された設定
値に設定する。作業者がその値について変更を加えたい
場合には、(+)スイッチ408、(−)スイッチ40
9にて変更が可能である。このときPDについても変更
が可能である。
たフレームまたは型板の動径情報及びFPD値と前ステ
ップで入力されたPD上下レイアウトの情報により、前
述の方法により新たな座標中心に座標変換し、新たな動
径情報(rs δn ,rs θn )を得、これを枠データメ
モリに記憶する。
の材質を判断し、それがガラスレンズかプラスティック
レンズかをレンズ切換スイッチ402により、フレーム
がメタルかセルかをフレーム切換スイッチ403によ
り、加工レンズが右眼か左眼かをR/L切換スイッチ4
05により、平加工かヤゲン加工かをモードスイッチ4
04により入力する。レンズがプラスティックかガラス
か、フレームがセルかメタルか、モードがヤゲンか平か
による8種類の組合せそれぞれにあらかじめ基準値設定
において入力された設定値に基づいて、レンズ加工サイ
ズを設定する。
スイッチ408、(−)スイッチ409にて変更が可能
である。加工レンズのR/L指定がフレーム測定のとき
の測定側と同じ場合には、そのままデータを用いるが、
異なる場合にはデータを左右反転させて用いる。
ク開閉用のスイッチ413によりモータ706を回転さ
せチャッキングする。この時レンズに乱視軸などの方向
性がある場合、軸方向を砥石回転中心方向に向けてチャ
ックする。
のステップに異常が無ければスタートスイッチ411を
押してスタートさせる。スタートスイッチ411が押さ
れているのを確認すると、主演算制御回路は加工補正
(砥石径補正)を行う。ここでa点は砥石回転中心、b
点はレンズ加工中心、Rは砥石半径、LEは枠データ、
Lは砥石回転中心とレンズ加工中心間の距離をそれぞれ
示す。ここで動径情報(rs δn ,rs θn )を枠デー
タメモリより読み取り、以下の計算を行う。
フセットし、rs θnの代りにそのrs θ´n を用い
る。次に動径情報(rs δn ,rs θn )を微小な任意
の角度だけ加工中心を中心に回転させ、前式と同一の計
算を行う。この座標の回転角をξi (i=1、2、3・
・・・N)とし、ξi よりξn まで順次360度回転さ
せる。それぞれのξi でのLの最大値をLi 、その時の
rs θn をΘi とする。また(Li 、ξi 、Θi )(i
=1、2、3・・・・N)を加工補正情報とし、枠デー
タメモリに記憶する。
での指定がヤゲン加工モードであればステップ2−2
へ、平加工モードであればステップ3−1へ進む。
定があるときは主演算制御回路は、パルス発生器、パル
スモータドライバを介して、レンズ回転軸モータ721
を回転させ、rs θn が砥石回転中心方向に向くように
レンズ軸704a、704bを回転させる。
を回転させ、キャリッジストロークの左端にある測定基
準位置に移動させてから、モータ728を回転させ、L
を測定可能位置まで変化させる。
用い、動径情報の線上のレンズコバ位置を測定する。そ
れにより求めたレンズ前面コバ位置をrZn 、レンズ後
面コバ位置をlZn とする。これをコバ情報(lZn 、
rZn )(n=1、2、3・・・・N)とし、これを枠
データメモリに記憶する。レンズ外径が玉型径より小さ
い部分があると判断した場合は、所望のレンズ枠の形状
を持つレンズが得られないと判断し、表示部ディスプレ
イに警告を出すとともに以後のステップの実行を中止す
る。
たコバ情報(lZn、rZn)より前面カーブ及び後面カ
ーブを求める。まず動径情報(rs δn、rs θn)を直
交座標(Xn、Yn)に変換する。その任意の4点
(X1、Y1)、(X2、Y2)、(X3、Y3)、(X4、
Y4)のそれぞれのコバ情報(lZ1、rZ1)、(l
Z2、rZ2)、(lZ3、rZ3)、(lZ 4、rZ4)よ
りまず前面カーブとその中心を求める。ここで、(a、
b、c)はカーブの中心座標を、Rはカーブ半径を示
す。
ーブ及びその中心を求める。これらの情報を基にヤゲン
カーブを求める。ヤゲンカーブとはレンズ枠入れのため
に加工される外周のV部の頂点の描くカーブで、一般的
には前面カーブに沿うカーブが望ましいが、ヤゲンカー
ブが急すぎたり緩かすぎたりした場合はフレームに入れ
るのに不都合が生ずる。そのためヤゲンカーブは前面カ
ーブ値がある幅の中にある場合は前面カーブと同一のカ
ーブをたてる。ヤゲン頂点の位置はレンズ前面のコバ位
置より一定量後ろ側にずれた位置とする。そのカーブの
中心は前面カーブのカーブ中心と後面カーブのカーブ中
心を結ぶ線上に置く。ヤゲンカーブがある幅を超える場
合にはコバ情報(lZn、rZn)に基づき、
4:6の比率で立てるに等しい。
はそのデータを(rsθn、yl Zn)として、不可能な
場合にはR=4として求めたデータを(rsθn、y
4Zn)としてヤゲンデータとする。
ヤゲン形状を表示部3に表示する。ディスプレイには動
径情報(rsδn,rsθn)より枠形状を表示し、さらに
加工中心を中心に回転カーソル30を表示する。この動
径情報(rsδn,rsθn)は、図21のフローチャート
から理解できるように、眼鏡枠の形状データ又は玉型形
状データであり、レンズ枠及び型板形状測定装置2によ
って得られる。したがって図19−2に示されている枠
形状は、眼鏡枠の概略形状といってもよいし、玉型即ち
レンズ加工後の概略形状といってもよい。このカーソル
と枠形状の接する位置のヤゲン断面32をパネル左側に
表示する。カーソルは(+)スイッチを押している間右
方向に(−)スイッチを押している間左方向に回転し、
常時その位置のヤゲン断面を表示する。
に示した位置にあるとき、ヤゲン断面の左上方にリム位
置マーク31を表示する。ヤゲンの位置は測定したリム
厚を基にレンズ前面がリム前面と一定の関係を持った位
置とする。
確認後問題がなければ、再度スタートスイッチ411に
よりスタートさせると加工が始まる。
スティックであればプラスティック用荒砥石60b、ガ
ラスであればガラス用荒砥石60aの上に被加工レンズ
がくるようキャリッジをモータ714にて移動させる。
中心とレンズ加工中心間の距離Lを枠データメモリより
読み込んだ加工補正情報(Li 、ξi 、Θi )の内のL
1 まで移動させる。その時加工終了ホトスイッチ727
がONされるのを待って角度をξ2 まで回転させると同
時にLをL2 まで移動させる。
=1、2、3・・・・N)に基づいて行う。これにより
レンズは動径情報(rs δn 、rs θn )の形状に加工
される。
タ728によりレンズを砥石から離脱させた後キャリッ
ジ移動モータ714によりレンズをヤゲン砥石の上に移
動させる。
ヤゲンデータ(rs θn 、yZn )からヤゲンカーブ軌
跡(rs δn 、rs θn 、yZn )を求め、その各デー
タ間の距離を算出し、それをたし合わせることにより近
似的にヤゲンカーブ軌跡の周長を求め、これをΠb とす
る。ここで、サイズ補正量Δを求める。
:玉型の周長) という形に直してからさらに、サイズ補正後のヤゲン加
工情報(L´i 、ξi、Zi )を求め、これを枠データ
メモリに記憶し直す。このとき L´i =Li −Δ である。
はL´i をモータ721はξi をモータ714はZi を
それぞれi=1、2、3・・・・Nの順に同時に制御し
ながら加工する。
ードである場合において、ステップ1−4による設定に
よりレンズがプラスティックであればプラスティック用
荒砥石60b、ガラスであればガラス用荒砥石60aの
上に被加工レンズがくるようキャリッジをモータ714
で移動させる。砥石を回転させてからモータ728によ
り砥石回転中心とレンズ加工中心間の距離Lを枠データ
メモリにより読み込んだ加工補正情報(Li 、ξi 、Θ
i )の内のLi まで移動する。その時加工終了ホトスイ
ッチ727がONされるのを待って角度をξ2 まで回転
させると同時にLをL2 まで移動させる。以上の動作を
連続して(Li 、ξi )(i=1、2、3・・・・N)
に基づき行う。これによりレンズは動径情報(rs δn
、rs θn )の形状に加工される。
によりレンズを砥石から離脱させたのちキャリッジ移動
モータ714によりレンズLEをヤゲン砥石60cの平
坦部の上に移動させる。ここでステップ2−8以下と同
一の方法によりレンズLEの外周を仕上加工する。
動化の程度により種々の変更を加えることができるのは
勿論である。
は枠をヤゲンカーブになじませ、また、柔軟性のない場
合には枠のカ−ブRを修正して枠入れ作業を行うことに
より、眼鏡枠にレンズをフィットとさせることができ
る。
と同一の技術思想の下で実施例を容易に変形することが
できることは当業者には自明であり、これらも本発明は
包含するものであることはいうまでもない。
フィット感における重要な要素の1つがヤゲンカーブの
軌跡の周長と玉型立体形状の周長が一致していることに
着目し、一般的なレンズ枠入れ作業において多く発生し
ているレンズ枠のカ−ブRとヤゲンカーブの違いによる
周長の誤差を補正することができる。
斜視図である。
図、(b)はB−B断面図である。
示す斜視図である。
る。
る。
る。
る。
る。
各信号の対応関係を示す図である。
る。
面の図である。
である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 眼鏡フレームに枠入れするためにヤゲン
軌跡のデータを得て眼鏡レンズの周縁をヤゲン加工する
レンズ周縁加工方法において、レンズ枠の三次元のデー
タを測定する枠測定過程と、枠測定過程で得られたレン
ズ枠の三次元のデータに基づいてレンズ枠の周長を求め
る枠周長算出過程と、前記枠測定過程で得られたレンズ
枠の三次元のデータに基づいてコバ位置を検出するコバ
位置検出過程と、該コバ位置検出過程及び前記枠周長算
出過程で得られたデータに基づいて枠周長に略一致する
ヤゲン軌跡を求めるヤゲン軌跡取得過程と、を備えたこ
とを特徴とするレンズ周縁加工方法
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