JPH0842228A - 左右兼用型扉用ロックハンドル装置 - Google Patents

左右兼用型扉用ロックハンドル装置

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JPH0842228A
JPH0842228A JP6197212A JP19721294A JPH0842228A JP H0842228 A JPH0842228 A JP H0842228A JP 6197212 A JP6197212 A JP 6197212A JP 19721294 A JP19721294 A JP 19721294A JP H0842228 A JPH0842228 A JP H0842228A
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latch plate
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door
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Takigen Manufacturing Co Ltd
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    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 左引き収納型扉と右引き収納型扉の両方に使
用できるため、単一種類の量産による製造コストの節減
が可能であり、在庫品の半減による保管スペースの削減
が可能である扉用ロックハンドル装置を提供する。 【構成】 左側ラッチ板25と右側ラッチ板28を固定
枢軸22によって回転可能に支持し、錠前ユニット12
のロータ19とサムターン15の基端軸部14に連結し
た操作レバー17のカム突起41によってロック板18
を上下方向に摺動させ、錠前ユニット12のロータ19
に固着した操作アーム板36によって前記カム突起41
を押せるように配置し、ロック板18の錠止板部29の
左側面に当接する錠止切欠30を左側ラッチ板25の肩
部に設け、該錠止板部29の右側面に当接する錠止切欠
31を右側ラッチ板28の肩部に設け、フロントハンド
ル6に連動するリアハンドル9の上端部に駆動板部40
を突設し、左側ラッチ板25の受動アーム部37と右側
ラッチ板28の受動アーム部38に該駆動板部40を当
接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、舟艇キャビンの出入り
口扉等に使用される左右兼用型扉用ロックハンドル装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヨット等のキャビンの出入り口に装備さ
れる扉には、蝶番軸を中心に回転する開き戸と、レール
に案内されて直線摺動する引き戸とがあり、さらに引き
戸式の扉には、開放状態において出入り口の左側の扉収
納部に引き込まれる左引き収納型扉と、出入り口の右側
の扉収納部に引き込まれる右引き収納型扉がある。
【0003】従来の扉用ロックハンドル装置には左右勝
手違いがあり、左引き収納型扉用に設計されたロックハ
ンドル装置と右引き収納型扉用に設計されたロックハン
ドル装置との間には互換性がない。そのため、異なる需
要に応じて2種類のロックハンドル装置を別個に製造し
て在庫しなければならないので、保管スペースが余分に
必要となり、製造コストの節減が困難であった。
【0004】また、サムターン及び錠前ユニットがラッ
チ板と直接的な連動関係に置かれているため、施錠状態
において無理にフロントハンドルやリアハンドルを回そ
うとするとき、サムターンや錠前ユニットが作動不良や
損傷を受けることがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、左引き収納型扉と右引き収納型扉の両方に使用
できるため、単一種類の量産による製造コストの節減が
可能であり、在庫品の半減による保管スペースの削減が
可能である扉用ロックハンドル装置を提供することであ
る。
【0006】本発明の他の目的は、サムターン及び錠前
ユニットとラッチ板との直接的な連動関係が遮断されて
いるため、施錠状態において無理にフロントハンドルや
リアハンドルを回そうとしても、サムターンや錠前ユニ
ットが作動不良や損傷を受けることがない扉用ロックハ
ンドル装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、添付図面中の参照
符号を用いて説明すると、本発明の扉用ロックハンドル
装置は、扉1の正面側に固着されるフロントケース2
と;扉1の背面側に固着されるリアケース3と;フロン
トケース2とリアケース3を貫通する固定軸4に基端部
5を回転可能に支持されたフロントハンドル6と;該固
定軸4に基端部8を回転可能に支持されたリアハンドル
9と;リアケース3に収容されて扉1に固定されるベー
ス板10と;ベース板10に固着されて前端部がフロン
トケース2の透孔11に嵌合される錠前ユニット12
と;リアケース3の軸受部13に基端軸部14を回転可
能に支持されたサムターン15と;サムターン15の基
端軸部14に連結された操作レバー17と;操作レバー
17の基端部とリアケース3の間に装備され、操作レバ
ー17の回転位置に対応して作用方向が反転して、操作
レバー17を施錠位置または解錠位置に付勢する操作レ
バー17の姿勢保持用バネ21を備える。
【0008】また、この扉用ロックハンドル装置は、リ
アケース3に収容され、リアケース3に固着して長孔1
6に通したガイドピン20によって上下方向に摺動案内
されたロック板18と;操作レバー17の先端部に突設
され、下面側においてロック板18の受動孔39の縁面
部を押すカム突起41と;錠前ユニット12のロータ1
9に固着され、先端部下面側において前記カム突起41
の上面側を押す操作アーム板36と;リアケース3の固
定枢軸22に基端部を回転可能に支持されて先端フック
部23がリアケース3の左側面開口24から突出する左
側ラッチ板25と;固定枢軸22に基端部を回転可能に
支持されて先端フック部26がリアケース3の右側面開
口27から突出する右側ラッチ板28と;左側ラッチ板
25の肩部に設けられ、ロック板18の下端部の錠止板
部29の左側面に係合する錠止切欠30と;右側ラッチ
板28の肩部に設けられロック板18の錠止板部29の
右側面に係合する錠止切欠31を備える。
【0009】更にまた、この扉用ロックハンドル装置
は、リアケース3と左側ラッチ板25および右側ラッチ
板28の間に装備されて左側ラッチ板25と右側ラッチ
板28を施錠位置に復帰付勢するバネ32と;フロント
ハンドル6とリアハンドル9を一体回転させる連動棒3
5と;リアハンドル9の上端部に突設され、左側ラッチ
板25の受動アーム部37と右側ラッチ板28の受動ア
ーム部38に当接する駆動板部40と;フロントケース
2とフロントハンドル6の間に装備されてフロントハン
ドル6を施錠位置に復帰付勢するバネ33と;リアケー
ス3とリアハンドル9の間に装備されてリアハンドル9
を施錠位置に復帰付勢するバネ34と;錠前ユニット1
2のロータ19に挿入され、操作アーム板36を介して
ロック板18を施錠位置に摺動操作する鍵42と;出入
り口43の左側柱壁44に設けられて左側ラッチ板25
の先端フック部23が係脱する受金45と;出入り口4
3の右側柱壁46に設けられて右側ラッチ板28の先端
フック部26が係脱する受金47を備える。
【0010】
【作用】図1と図5に示したように右引き収納型扉に使
用した場合において、フロントハンドル6またはリアハ
ンドル9を握って、扉1を左側に摺動させて出入り口4
3を閉鎖すると、閉鎖動作の終端で先端フック部23の
円弧カム面23aが受金45の開口縁部45aに摺接す
ることによって左側ラッチ板25が図5において時計回
り方向に一旦回転する。扉1が左側柱壁44に当接する
全閉位置に到達して、先端フック部23が受金45の開
口縁部45aを通過すると、左側ラッチ板25はバネ3
2の付勢によって反時計回り方向に回転し、先端フック
部23は受金45に係合する。先端フック部23と受金
45の係合はバネ32の付勢によって維持されるため、
扉1は閉鎖位置に保持される。
【0011】扉1を正面側から錠止したいときには、錠
前ユニット12のロータ19の鍵孔50に鍵42を挿入
し、図5に示したように操作アーム板36を反時計回り
方向に回転させることによって、操作レバー17のカム
突起41を押し下げて、操作レバー17を反時計回り方
向に回転させ、カム突起41で受動孔39の縁面部を押
して、ロック板18を下方に摺動させる。これによっ
て、ロック板18の錠止板部29が左側ラッチ板25の
錠止切欠30に当接する。
【0012】他方、扉1を背面側から錠止したいときに
は、サムターン15を回すことによって、操作レバー4
1のカム突起41で受動孔39の縁面部を押し、ロック
板18を下方に摺動させる。かくして、ロック板18の
錠止板部29が左側ラッチ板25の錠止切欠30に当接
するため、左側ラッチ板5の時計回り方向への回転が阻
止され、左側ラッチ板25は施錠位置に拘束される。鍵
42とサムターン15のいずれの操作によっても、れに
よって、左側ラッチ板25の時計回り方向への回転が阻
止されるため、フロントハンドル6やリアハンドル9を
回して扉1を開放操作することが不可能であり、扉1は
閉鎖位置に錠止される。
【0013】扉1を正面側から開放したいときには、錠
前ユニット12のロータ19の鍵孔50に鍵42を挿入
し、図5において操作アーム板36を時計回り方向に大
きく回転させることによって、操作レバー17のカム突
起41を下面側から押し上げて、操作レバー17を時計
回り方向に回転させ、カム突起41で受動孔39の縁面
部を押して、ロック板18を上方に摺動させる。これに
よって、ロック板18の錠止板部29が左側ラッチ板2
5の錠止切欠30から離脱するため、ロック板18によ
る左側ラッチ板25の拘束が解除される。
【0014】ここで、フロントハンドル6を握り、固定
軸4を中心に図5において反時計回り方向に回すと、連
動棒35を介してフロントハンドル6に連動しているリ
アハンドルが同方向に回転する。この回転操作によって
リアハンドル9の駆動板部40が左側ラッチ板25の受
動アーム37を押すため、左側ラッチ板25は図5にお
いて時計回り方向に回転させられ、先端フック部23と
受金45の係合が解除される。操作レバー17の姿勢保
持用バネ21は操作レバー17の回転途中において作用
方向が逆転し、操作レバ17は解錠位置に安定に保持さ
れる。そこで、フロントハンドル6をそのまま右側に引
くと、扉1は左側柱壁44から離脱して右側柱壁46の
扉収納部48に収納され、出入り口43が開放される。
【0015】扉1を背面側から開放しようとする者は、
サムターン15を回すことによって、図5において操作
レバー17を時計回り方向に回転させ、操作レバー17
のカム突起41で受動孔39の縁面部を押し、ロック板
18を上方に摺動させる。これによって、ロック板18
の錠止板部29が左側ラッチ板25の錠止切欠30から
離脱するため、ロック板18による左側ラッチ板25の
拘束が解除される。ここで、リアハンドル9を握り、固
定軸4を中心に図5において反時計回り方向に回すと、
リアハンドル9の駆動板部40が左側ラッチ板25の受
動アーム37を押すため、左側ラッチ板25は時計回り
方向に回転させられ、先端フック部23と受金45の係
合が解除される。リアハンドル9をそのまま引くと、扉
1は左側柱壁44から離脱して右側柱壁46の扉収納部
48に収納され、出入り口43が開放される。
【0016】扉1の正面側と背面側のいずれの方向から
開放操作したときにおいても、扉1の開放動作の終端で
先端フック部26の円弧カム面26aが受金47の開口
縁部に摺接することによって右側ラッチ板28が図5に
おいて反時計回り方向に一旦回転する。扉1が全開位置
に到達して、先端フック部26が受金47の開口縁部を
通過すると、右側ラッチ板28はバネ32の付勢によっ
て時計回り方向に回転し、先端フック部26と受金47
に係合する。先端フック部26と受金47の係合はバネ
32の付勢によって維持されるため、扉1は開放状態に
保持される。
【0017】扉1を正面側から錠止したいときには、錠
前ユニット12の鍵孔50に鍵42を挿入し、操作アー
ム板36を図5において反時計回り方向に回して、操作
レバー17のカム突起41を上面側から押し下げ、操作
レバー17を反時計回り方向に回転させて、ロック板1
8の錠止板部29を右側ラッチ板28の錠止切欠31に
当接させる。他方、扉1を背面側から錠止したいときに
は、サムターン15を回して操作レバー17を同方向に
回し、ロック板18の錠止板部29を右側ラッチ板28
の錠止突起31に当接させる。かくして、右側ラッチ板
28の反時計回り方向への回転が阻止されるため、フロ
ントハンドル6やリアハンドル9を回して扉1を閉鎖操
作することが不可能であり、扉1は開放位置に錠止され
る。
【0018】扉1が右側の扉収納部48に収納されてい
る状態において、扉1の正面側から扉1を開放しようと
する者は、前記と同様に鍵42によって操作アーム板3
6を解錠方向に回し、操作レバー17のカム突起41で
ロック板18を押し上げることによって、ロック板18
の錠止板部29を右側ラッチ板28の錠止切欠31から
離脱させ、ロック板18による右側ラッチ板28の拘束
を解除する。そこで、フロントハンドル6を固定軸4を
中心に図5において時計回り方向に回すと、連動棒35
を介してリアハンドル9が同方向に回転するため、リア
ハンドル9の駆動板部40が右側ラッチ板28の受動ア
ーム38を押すため、右側ラッチ板28が反時計回り方
向に回転し、先端フック部26と受金47の係合が解錠
される。フロントハンドル6をそのまま左側に引くと、
扉1は右側柱壁46から離脱して左側柱壁44の扉収納
部49に収納され、出入り口43が開放される。
【0019】扉1が右側の扉収納部48に収納されてい
る状態において、扉1の背面側から扉1を開放しようと
する者は、サムターン15を回すことによって、図5に
おいて操作レバー17を時計回り方向に回転させ、操作
レバー17のカム突起41で受動孔39の縁面部を押し
て、ロック板18を上方に摺動させる。これによって、
ロック板18の錠止板部29が右側ラッチ板28の錠止
切欠31から離脱するため、ロック板18による右側ラ
ッチ板28の拘束が解除される。そこで、リアハンドル
9を固定軸4を中心に図5において時計回り方向に回
す。この回転操作によってリアハンドル9の駆動板部4
0が右側ラッチ板28の受動アーム38を押すため、右
側ラッチ板28が反時計回り方向に回転し、先端フック
部26と受金47の係合が解錠される。リアハンドル9
をそのまま左側に引くと、扉1は右側柱壁46から離脱
して左側柱壁44の扉収納部49に収納され、出入り口
43が開放される。
【0020】図6に示したように左引き収納型扉に使用
した場合には、扉1の閉鎖動作の終端で右側ラッチ板2
8の先端フック部26が右側柱壁46の受金47に係合
する一方、扉1の開放動作の終端で左側ラッチ板25の
先端フック部23が左側柱壁44の受金45に係合し、
扉1が左側柱壁44の扉収納部48に収納される。この
扉1の開閉操作と施解錠操作は右引き収納型扉に使用し
た場合と同様になされる。
【0021】
【実施例】図示の実施例では、フロントケース2とリア
ケース3はフロントケース2に固設した円筒ボス51に
リアケース3側からビス52をねじ込むことによって扉
1に固着されている。フロントハンドル6及びリアハン
ドル9の回転中心となる固定軸4はフロントケース2に
固着されており、この固定軸4は前記円筒ボス51と同
様な機能を兼ね備え、リアケース3側から固着用ビス5
2がねじ込まれる。固定軸4の後端部にはスペーサ筒7
が嵌合されており、リアハンドル9は該スペーサ筒7を
介して固定軸4に嵌合支持されている。操作レバー17
の姿勢保持用バネ21は捻りコイルバネで構成され、一
方のループ端部21aは、リアケース3に固定される円
筒ボス52に嵌合され、他方のループ端部21bは、操
作レバー17の基端部に突設したバネ受け突起53に嵌
合されている。
【0022】捻りコイルバネで構成されたラッチ板の復
帰付勢用バネ32は固定枢軸22に嵌合されており、バ
ネ32の一方の直線端部32aは左側ラッチ板25の肩
部に固設したバネ受け突起54に当接し、他方の直線端
部32bは右側ラッチ板28の肩部に固設したバネ受け
突起55に当接している。捻りコイルバネで構成された
フロントハンドル6の復帰付勢用バネ33は固定軸4の
前端部に嵌合されており、バネ33の二つの直線端部3
3a,33bはフロントケース2に固設したバネ受け突
起56の各側面に当接している。
【0023】捻りコイルバネで構成されたリアハンドル
9の復帰付勢用バネ34は固定軸4の後端部の前記スペ
ーサ筒7に嵌合されている。このスペーサ筒7には左右
一対のバネ受けレバー57,58が嵌合されており、前
記バネ34の各直線端部34a,34bは各バネ受けレ
バー57,58の先端部に固設したバネ受け突起59,
60に当接している。これらのバネ受け突起59,60
はベース板10に突設した支持突起61,62に当接す
る。バネ受けレバー57,58の基端部の半円形凹部5
7a,58aは、リアハンドル9の駆動板部40に突設
した支持突起63のそれぞれ反対側周面に係合してい
る。フロントハンドル6とリアハンドル9の連動棒35
は固定軸4に関して対象に左右二本使用されている。
【0024】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の扉用ロ
ックハンドル装置では、左側ラッチ板25と右側ラッチ
板28を固定枢軸22によって回転可能に支持し、錠前
ユニット12のロータ19とサムターン15の基端軸部
14に連結した操作レバー17のカム突起41によって
ロック板18を上下方向に摺動させ、錠前ユニット12
のロータ19に固着した操作アーム板36によって前記
カム突起41を押せるように配置し、ロック板18の錠
止板部29の左側面に当接する錠止切欠30を左側ラッ
チ板25の肩部に設け、該錠止板部29の右側面に当接
する錠止切欠31を右側ラッチ板28の肩部に設け、フ
ロントハンドル6に連動するリアハンドル9の上端部に
駆動板部40を突設し、左側ラッチ板25の受動アーム
部37と右側ラッチ板28の受動アーム部38に該駆動
板部40を当接させたので、組立て方の変更や付加部品
を一切必要とせずに、左引き収納型扉と右引き収納型扉
の両方に直ちに使用することができ、そのため、単一種
類の量産による製造コストの節減が可能であり、在庫品
の半減による保管スペースの削減が可能である。
【0025】また、本発明では、ロック板18の下端部
の錠止板部29の左側面が左側ラッチ板25の肩部の錠
止切欠30に係合する一方、該錠止板部29の右側面が
右側ラッチ板28の肩部の錠止切欠31に係合すること
によって、左側ラッチ板25と左側ラッチ板25が施錠
位置に固定されるのであるが、このロック板18は、リ
アケース3に固着してロック板18の長孔16に通した
ガイドピン20によって上下方向に摺動案内されたもの
であり、また、ロック板18とサムターン15は、バネ
21で姿勢保持された操作レバー17がロック板18の
受動39の縁面部に当接することによって直接的な連動
関係より遮断されており、ロック板18と錠前ユニット
12のロータ19は、操作アーム板36が操作レバー1
7のカム突起41に当接することによって直接的な連動
関係より遮断されているから、フロントハンドル6やリ
アハンドル9を無理やり回そうとしたとき、サムターン
15や錠前ユニット12に大きな力が直接的に伝えられ
て作動不良や損傷の原因となることがない。
【0026】更に本発明では、リアケース3と左側ラッ
チ板25および右側ラッチ板28の間に装備されて左側
ラッチ板25と右側ラッチ板28を施錠位置に復帰付勢
するバネ32に加えて、フロントケース2とフロントハ
ンドル6の間に装備されてフロントハンドル6を施錠位
置に復帰付勢するバネ33、および、リアケース3とリ
アハンドル9の間に装備されてリアハンドル9を施錠位
置に復帰付勢するバネ34を設け、左側ラッチ板25及
び右側ラッチ板28の復帰付勢と、フロントハンドル6
及びリアハンドル9の復帰付勢をそれぞれ別個のバネ手
段によって実行するので、フロントハンドル6とリアハ
ンドル9の回転復帰が的確になされ、半ロック状態に放
置されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る扉用ロックハンドル装
置を右引き収納型扉に使用したときの扉閉鎖状態の正面
図である。
【図2】図1に示した扉用ロックハンドル装置の右側面
図である。
【図3】図1に示した扉用ロックハンドル装置の背面図
である。
【図4】図1のA−A線拡大断面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】前記扉用ロックハンドル装置を使用した右引き
収納型扉の扉閉鎖状態の模式的な平面図である。
【図7】前記扉用ロックハンドル装置を使用した左引き
収納型扉の扉閉鎖状態の模式的な平面図である。
【符号の説明】
1 扉 2 フロントケース 3 リアケース 4 ハンドルの固定軸 5 リアハンドルの基端部 6 フロントハンドル 7 スペーサー筒 8 リアハンドルの基端部 9 リアハンドル 10 ベース板 11 透孔 12 錠前ユニット 13 リアケースの軸受部 14 サムターンの基端軸部 15 サムターン 16 ロック板の長孔 17 サムターン側の操作レバー 18 ロック板 19 錠前ユニットのロータ 20 ガイドピン 21 操作レバーの姿勢保持用バネ 22 ラッチ板の固定枢軸 23 左側ラッチ板の先端フック部 24 左側面開口 25 左側ラッチ板 26 右側ラッチ板の先端フック部 27 右側面開口 28 右側ラッチ板 29 ロック板の錠止板部 30 左側ラッチ板の錠止切欠 31 右側ラッチ板の錠止切欠 32 ラッチ板の復帰付勢用バネ 33 フロントハンドルの復帰付勢用バネ 34 リアハンドルの復帰付勢用バネ 35 連動棒 36 錠前ユニット側の操作アーム板 37 左側ラッチ板の受動アーム部 38 右側ラッチ板の受動アーム部 39 ロック板の受動孔 40 リアハンドルの駆動板部 41 操作レバーのカム突起 42 錠前ユニットの鍵 43 出入り口 44 左側柱壁 45 左側柱壁の受金 46 右側柱壁 47 右側柱壁の受金 48 右側の扉収納部 49 左側の扉収納部 50 鍵孔 51 円筒ボス 52 円筒ボス 53 円筒ボス 54 バネ受け突起 55 バネ受け突起 56 バネ受け突起 57 バネ受けレバー 58 バネ受けレバー 59 バネ受け突起 60 バネ受け突起 61 支持突起 62 支持突起 63 支持突起

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉1の正面側に固着されるフロントケー
    ス2と;扉1の背面側に固着されるリアケース3と;フ
    ロントケース2とリアケース3を貫通する固定軸4に基
    端部5を回転可能に支持されたフロントハンドル6と;
    該固定軸4に基端部8を回転可能に支持されたリアハン
    ドル9と;リアケース3に収容されて扉1に固定される
    ベース板10と;ベース板10に固着されて前端部がフ
    ロントケース2の透孔11に嵌合される錠前ユニット1
    2と;リアケース3の軸受部13に基端軸部14を回転
    可能に支持されたサムターン15と;サムターン15の
    基端軸部14に連結された操作レバー17と;操作レバ
    ー17の基端部とリアケース3の間に装備され、操作レ
    バー17の回転位置に対応して作用方向が反転して、操
    作レバー17を施錠位置または解錠位置に付勢する操作
    レバー17の姿勢保持用バネ21と;リアケース3に収
    容され、リアケース3に固着して長孔16に通したガイ
    ドピン20によって上下方向に摺動案内されたロック板
    18と;操作レバー17の先端部に突設され、下面側に
    おいてロック板18の受動孔39の縁面部を押すカム突
    起41と;錠前ユニット12のロータ19に固着され、
    先端部下面側において前記カム突起41の上面側を押す
    操作アーム板36と;リアケース3の固定枢軸22に基
    端部を回転可能に支持されて先端フック部23がリアケ
    ース3の左側面開口24から突出する左側ラッチ板25
    と;固定枢軸22に基端部を回転可能に支持されて先端
    フック部26がリアケース3の右側面開口27から突出
    する右側ラッチ板28と;左側ラッチ板25の肩部に設
    けられ、ロック板18の下端部の錠止板部29の左側面
    に係合する錠止切欠30と;右側ラッチ板28の肩部に
    設けられロック板18の錠止板部29の右側面に係合す
    る錠止切欠31と;リアケース3と左側ラッチ板25お
    よび右側ラッチ板28の間に装備されて左側ラッチ板2
    5と右側ラッチ板28を施錠位置に復帰付勢するバネ3
    2と;フロントハンドル6とリアハンドル9を一体回転
    させる連動棒35と;リアハンドル9の上端部に突設さ
    れ、左側ラッチ板25の受動アーム部37と右側ラッチ
    板28の受動アーム部38に当接する駆動板部40と;
    フロントケース2とフロントハンドル6の間に装備され
    てフロントハンドル6を施錠位置に復帰付勢するバネ3
    3と;リアケース3とリアハンドル9の間に装備されて
    リアハンドル9を施錠位置に復帰付勢するバネ34と;
    錠前ユニット12のロータ19に挿入され、操作アーム
    板36を介してロック板18を施錠位置に摺動操作する
    鍵42と;出入り口43の左側柱壁44に設けられて左
    側ラッチ板25の先端フック部23が係脱する受金45
    と;出入り口43の右側柱壁46に設けられて右側ラッ
    チ板28の先端フック部26が係脱する受金47とから
    成る左右兼用型扉用ロックハンドル装置。
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