JPH063931Y2 - 用心錠 - Google Patents

用心錠

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JPH063931Y2
JPH063931Y2 JP310189U JP310189U JPH063931Y2 JP H063931 Y2 JPH063931 Y2 JP H063931Y2 JP 310189 U JP310189 U JP 310189U JP 310189 U JP310189 U JP 310189U JP H063931 Y2 JPH063931 Y2 JP H063931Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は扉の開放角度を規制できる用心錠に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の用心錠として、本願出願人は実開昭63-1
03728号明細書に示されるように、錠ケースのフロント
側に用心杆の一端を枢軸で回動自在に嵌着するととも
に、錠ケースに内装したデッドハブの回動操作により、
錠ケースに内装したレバー等の作動機構を作動させて、
用心杆の自由端側に形成した係止部を出没させるように
した用心錠を出願した。そして、この用心錠では、用心
杆の係止部が相手方の受部材の受孔に確実に係入される
ように、また、その係止部が受孔に係入された用心杆の
施錠状態で扉を開いて用心機能を行わせる場合に、該用
心杆が錠ケースのフロント前面に当って開扉を阻害しな
いように、用心杆の枢着部は用心杆の施錠・解錠のいず
れの場合にも錠ケースのフロント前面より突出させてい
るものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかるに、上記従来例のものによれば、上述したよう
に、用心杆の枢着部は用心杆の施・解錠のいずれの場合
でも、錠ケースのフロント前面より突出させているもの
であるから、(イ)扉に取り付けて使用している際に、或
いはこの用心錠の製品を輸送している際などにおいて、
前記用心杆の枢着部が不用意に他の物に当たったりし
て、その用心杆の枢着部やレバー等の作動機構等が損傷
したり、故障の原因となったりする。
(ロ)また、用心杆の枢着部が上述の如く錠ケースのフロ
ント前面から突出していることから、その枢着部近辺の
隙間から塵芥や異物等が侵入する。
(ハ)さらに、前記の如く用心杆の枢着部が錠ケースのフ
ロント前面から突出していることから、外観上も見苦し
い等の問題点がある。
この考案は、上記問題点をことごとく解消し、防犯性の
高い用心錠を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この考案は、一端に係止部を
有する用心杆の他端部を、錠ケースに用心杆テコを介し
て回動自在に枢着するとともに、錠ケースに内装した作
動機構により前記用心杆テコを作動させて用心杆の係止
部を出没させるようにした用心錠であって、 前記用心杆テコにはバネにより用心杆の枢着部を錠ケー
スのフロント前面より回動しながら突出させるととも
に、用心杆の施錠時には、作動機構を施錠方向へ回動す
ることによりバネの付勢力により、用心杆テコ及び用心
杆を一体的に回動すると同時に用心杆テコ及び用心杆を
一体的に前進して、用心杆の枢着部を錠ケースのフロン
ト前面より突出させる一方、用心杆の解錠時には、作動
機構の解錠方向への回動により前記バネの付勢力に抗し
て用心杆テコ及び用心杆を一体的に回動しながら後退さ
せて、用心杆の枢着部を錠ケースのフロント前面より同
一または没入させるようにした構成を採用したものであ
る。
前記用心杆の枢着部を錠ケースより回動しながら突出さ
せるバネの形状、個数、取付位置等は任意である。
また、作動機構としてはシリンダーやサムターン等の操
作部材の操作軸で回動されるハブを用い、このハブによ
り用心杆テコを直接に作動させるようにすることもでき
る。この場合、用心機能を有するだけの用心錠として実
施できるが、前記ハブ(作動機構)とは連係することな
くデッドボルトやラッチボルト等の用心杆とは別の錠杆
を錠ケースに内装することもできる。
さらに、作動機構としては1つ以上のレバーを用いて用
心杆テコに連動させるとともに、そのレバーの1つに対
してデッドハブを連動させてなり、デッドハブの回動操
作により用心杆とデッドボルトが施解錠できるようにす
ることもできる。
さらにまた、用心杆テコにはクリックバネを設け、この
クリックバネにより開扉状態における用心杆を、閉扉時
の姿勢に復帰させるように構成することもできる。
また、作動機構としては1つ以上のレバーのうち少なく
とも1つのレバーは、用心杆の施錠時において該用心杆
の後退を阻止するストッパーとして兼用させることもで
きる。
〔作用〕
この考案の作用を以下に説明する。
用心杆が解錠状態の場合(第1図、第4図、第6図、
第9図、第13図参照)。
扉が閉鎖され、かつ用心杆が解錠状態のときには、用心
杆に設けたバネの付勢力に抗して用心杆テコ及び用心杆
が一体的に後退して、用心杆の枢着部が錠ケースのフロ
ント前面より同一または没入させるようにしている。
このとき、作動機構としては、第1図ないし第5図に示
す如く、シリンダーやサムターン等の操作部材の操作部
で回動されるハブを用い、このハブにより用心杆テコを
直接に作動させるようにすることができる。または、第
6図ないし第13図に示す如く、1つ以上のレバーを用い
て用心杆テコに連動させるとともに、そのレバーの1つ
に対してデッドハブを連動させ、デッドハブの回動操作
により用心杆とデッドボルトが施解錠できるようにする
こともできる。
用心杆を解錠状態から施錠状態とする場合(第1図、
第2図、第4図〜第9図、第12図、第13図参照)。
上記用心杆を解錠状態から施錠状態とするには、作動機
構であるハブやデッドハブをサムターンまたはシリンダ
ー等の操作部材の操作軸で施錠方向(第9図と第13図
では時計方向で、その他の場合は反時計方向)に回動す
ることにより、バネの付勢力で用心杆テコ及び用心杆が
時計方向に回動すると同時に用心杆テコ及び用心杆を前
進して、用心杆の枢着部を錠ケースのフロント前面より
突出させる。
そのため、扉を開放するときに用心杆が錠ケースのフロ
ント前面に当たることなく円滑に回動される。そして、
用心杆の枢着部を支点として用心杆の係止部が錠ケース
から突出(前進)され、相手方の受部材の受孔に確実に
係入され用心杆が施錠状態となり、扉の開放範囲を規制
する。つまり、扉が開放されると、第3図の如く、用心
杆の係止部が受部材の受孔に係入された状態で受孔の上
部位置まで移動して、それ以上の扉の開放を規制する。
扉を閉めると用心杆の係止部は受孔を下動して行く。
用心杆を施錠状態から解錠状態とする場合(第2図と
第1図、第5図と第4図、第7図と第6図、第12図と第
9図、第13図参照)。
閉扉状態で、作動機構であるハブやデッドハブをサムタ
ーンまたはシリンダー(キー)等の操作部材の操作軸に
より前記の場合とは逆方向(第12図と第13図では反
時計方向、それ以外では時計方向)に回動すると、バネ
の付勢力に抗して用心杆テコ及び用心杆が解錠方向に一
体的に回動されながら後退して、用心杆の枢着部を錠ケ
ースのフロント前面より同一または没入させるととも
に、用心杆の係止部を没入方向に後退し、用心杆が解錠
状態となる。
なお、用心杆テコにはクリックバネを設け、このクリッ
クバネにより開扉状態における用心杆を、閉扉時の姿勢
(垂直状態)に復帰させるように構成すると、用心杆が
確実に元の姿勢に復帰できる。
なお、錠ケース内にデッドボルトを内装し、このデッ
ドボルトを作動するデッドハブを請求項第(3)項記載の
如く作動機構であるレバーに連動させ、用心杆だけでな
くデッドボルトも施解錠する場合(第6図〜第13図参
照)。
デッドボルトの施錠・解錠はサムターンやシリンダー等
によりデッドハブを回動することにより行う。例えば、
実施例に沿って説明すると、第6図の如くデッドハブの
係合部が最後部位置にあるときには、用心杆の係止部が
没入状態で、しかもデッドボルトが錠ケース内に没入
(後退)して解錠状態である。このデッドハブの係合部
を第7図の如く一定角度回動し中立位置にすると、用心
杆の係止部は突出して施錠状態となるとともにデッドボ
ルトは前記と同じ位置にある。さらに、デッドハブの係
合部を第7図の如くデッドボルトの被係合部に当てて更
に時計方向に回動すると、第8図の如くデッドボルトが
突出して受部材の受孔に係入し本施錠状態となるととも
に、用心杆の係止部は前記の如く施錠状態のままであ
る。
本施錠状態にあるデッドボルトを後退して解錠状態とす
るには、前記デッドハブを反時計方向に回動するとよ
い。
なお、デッドハブの回動方向は、実施例図に沿って適宜
方向を示したが、これに限定されるものではない。
〔第1実施例〕 この考案の第1実施例を第1図ないし第3図に基づいて
以下に説明する。
(1)は扉(イ)に設けた錠ケース、(2)は枠(ロ)にビス(4)で
取り付けた受部材で、(3)は箱受である。受部材(2)の正
面側の長手方向には第3図示の如く縦長状の受孔(5)が
形成されている。この受孔(5)は直線状、曲線状など適
宜形状を採用できるが、この実施例では下部を後述する
用心杆(20)の係止部(21)が係脱し得る径大部(5a)とし、
上部を前記係止部(21)が係入して抜けないように径小部
(5b)としている。
錠ケース(1)の正面側には、フロント(6)及びフロント裏
板(7)が重合して取り付けられ、用心杆(20)が収納され
る範囲は凹陥錠の収納凹部(8)としてある。
収納凹部(8)より上方の空所には、錠ケース(1)に軸(11)
で回動自在に枢支された用心杆テコ(10)が設けられてお
り、この用心杆テコ(10)はバネ(12)により常時には時計
方向に回動されるとともに、該用心杆テコ(10)の前部の
折曲部(10a)と用心杆(20)の固定端(他端部)とがフロ
ント(6)側にピン等の連結部材(13)で回動自在に枢着さ
れている。例えば、前記連結部材(13)の頭部を用心杆テ
コ(10)の挿通孔(10b)に通して用心杆(20)の上端部とか
しめなどにより固定し、用心杆(20)の枢着部(22)が錠ケ
ース(1)のフロント(6)前面より突出した状態において、
用心杆(20)が連結部材(13)を支点として回動自在にでき
るようにしてある。
前記用心杆テコ(10)には、前述した軸(11)を貫挿し該用
心杆テコ(10)が回動しながら前後動できるようにしたガ
イド孔(10c)と、錠ケース(1)に内装した作動機構(30)を
なすハブ(31)の係合部(31a)が係脱自在に係合される係
合受部(10d)とが形成され、この係合受部(10d)の前方の
下部位置には一端を錠ケース(1)のバネ取付軸(14)に取
り付けた前述のバネ(12)を取り付ける取付部(10e)が設
けられている。
バネ(12)は、用心杆(20)の枢着部(22)を常時には、錠ケ
ース(1)のフロント(6)前面より時計方向に回動しながら
突出させるように付勢されている(第2図参照)。それ
とともに、前記ハブ(31)のハブ孔(31b)にはシリンダー
やサムターン等の操作部材の操作軸(32)を挿入して、そ
の係合部(31a)を用心杆テコ(10)の係合受部(10d)に係合
しまたは係合離脱することにより、用心杆テコ(10)を直
接に作動させるようにしてある。
すなわち、用心杆(20)の施錠時には、作動機構(30)たる
ハブ(31)を操作部材の操作軸(32)により施錠方向(第1
図で反時計方向)へ回動することにより、第2図示の如
くバネ(12)の付勢力で用心杆テコ(10)及び用心杆(20)が
枢着部(22)を支点として時計方向に回動すると同時に用
心杆テコ(10)及び用心杆(20)を前進して、用心杆(20)の
枢着部(22)を錠ケース(1)のフロント(6)前面より突出さ
せ、用心杆(20)の係止部(21)を受部材(2)の受孔(5)に確
実に係入する。この係止部(21)の受孔(5)への係入状態
で扉を開放することにより用心機能が達成される。な
お、軸(11)を支点にして用心杆テコ(10)が回動かつ前進
後退される。
また、第2図の施錠状態から第1図の解錠状態にするに
は、前記ハブ(31)を操作部材の操作軸(32)により解錠方
向(第2図では時計方向)へ回動すると、前記ハブ(31)
の係合部(31a)が用心杆テコ(10)の係合受部(10d)に係合
して、前記バネ(12)の付勢力に抗して用心杆テコ(10)を
反時計方向に回動しながら後退して、用心杆(20)の枢着
部(22)を錠ケース(1)のフロント(6)前面より同一面とす
るかまたは没入するとともに、用心杆(20)の係止部(21)
が収納凹部(8)内に収納され、用心杆(20)のすべてがフ
ロント(6)前面より突出することがないようにしてあ
る。
〔第2実施例〕 第4図と第5図は第2実施例を示す。
第1実施例のバネ(12)が1個のコイルバネで用心杆テコ
(10)及び用心杆(20)を施錠方向に回動かつ前進するとと
もに、用心杆(20)の枢着部(22)を突出するように作用さ
せているのに対し、この第2実施例のものは、2つのバ
ネを用いるとともに、用心杆テコ(10)の前部に略コ字状
の中間部材(15)を回動かつ摺動自在に設けている点に顕
著な特徴を有しているものである。
すなわち、前記中間部材(15)の二股部(15a)、(15a)に形
成した挿通孔(15b)、(15b)に用心杆テコ(10)を摺動可能
に嵌挿するとともに、二股部(15a)、(15a)の上部に連設
した突片(15c)を錠ケース(1)に固定した軸(11)に枢支
し、この軸(11)には後部二股部(15a)を時計方向に押動
して用心杆テコ(10)を時計方向に回動するバネ(12a)を
巻き付け、さらに用心杆テコ(10)の後部二股部(15a)と
それにより前方に固着したワッシャー(16)との間には、
用心杆(20)の枢着部(22)を錠ケース(1)のフロント(6)前
面より突出するように付勢したコイルバネ等のバネ(12
b)を巻き付けている。従って、用心杆(20)が解錠状態の
ときには、第4図示の如く、前記バネ(12a)が用心杆テ
コ(10)及び用心杆(20)を時計方向に一体的に回動しよう
とする力、およびバネ(12b)が用心杆テコ(10)及び用心
杆(20)を錠ケース(1)のフロント(6)前面より一体的に突
出しようとする力に抗して、ハブ(31)の係合部(31a)が
用心杆テコ(10)の係合受部(10d)に係合して該用心杆テ
コ(10)及び用心杆(20)を同図の如く一体的に後退して、
用心杆(20)の枢着部(22)を錠ケース(1)のフロント(6)前
面と同一または没入する。この解錠状態でハブ(31)を反
時計方向に回動すると、第5図示の如く、ハブ(31)の係
合部(31a)と用心杆テコ(10)の係合受部(10d)との係合が
解除され、前記バネ(12a)の付勢力により用心杆テコ(1
0)を時計方向に回動するとともに、バネ(12b)はその付
勢力によりワッシャー(16)を介して用心杆テコ(10)及び
用心杆(20)を一体的に前進して、用心杆(20)の枢着部(2
2)を錠ケース(1)のフロント(6)前面により突出し、用心
杆(20)の係止部(2)を受部材(2)の受孔(5)に係入し用心
杆(20)を施錠状態とする。そこで扉を開放すると用心杆
(20)による用心機能が達成されるもので、その原理は前
記実施例と同様である。
〔第3実施例〕 第6図ないし第8図は第3実施例を示す。
このものは、第1実施例のものの作動機構(30)をデッド
ハブ(51)の回動によって、1つ以上のレバーを介して用
心杆(20)を作動させるとともに、そのデッドハブ(51)の
回動によってデッドボルト(50)も施解錠できるようにし
てなる点に特徴を有し、その他の構成は第1実施例と同
様としてなるものである。
すなわち、錠ケース(1)内には、第1実施例のハブ(31)
と同様に用心杆テコ(10)の係合受部(10d)に係合される
係合部(33a)を有し、錠ケース(1)に枢軸(33b)に枢支さ
れた第1レバー(33)と、ピン(33c)で第1レバー(33)と
連結された第2レバー(スライダー)(34)と、ピン(34
c)で第2レバー(34)と連結された第3レバー(35)と、ピ
ン(52)で第3レバー(35)と連結されたデッドハブ(51)と
がそれぞれ連動するように内装されており、室内側から
サムターン等の操作部材の操作軸(32)、室外側からシリ
ンダーなどの操作部材の操作軸(32)によりデッドハブ(5
1)を回動することにより、第3レバー(35)と第2レバー
(34)と第1レバー(33)がそれぞれ回動されて、用心杆テ
コ(10)を介して用心杆(20)の枢着部(22)及び係止部(21)
を錠ケース(1)のフロント(6)前面より出没されるように
している。
第2レバー(スライダー)(34)は略長板状に形成され、
その中央部から上下両部にはガイド孔(34d)、(34e)が形
成されている。上部ガイド孔(34d)には両端を錠ケース
(1)に固定したガイドピン(34f)が挿通され、この上部ガ
イド孔(34d)のストローク中さだけ該第2レバー(34)が
摺動できるようにしてある。下部ガイド孔(34e)も前記
上部ガイド孔(34d)と同一ストロール長さを有してお
り、この下部ガイド孔(34e)には両端を錠ケース(1)に固
定したガイドピン(34g)が前記と同様に挿通されてい
る。
第3レバー(35)は、略く字状に形成され、その中央部は
軸(35a)で錠ケース(1)に回動自在に枢支され、一端部の
係合孔(35b)には第2レバー(34)の前述したン(34c)を係
合し、他端部の係合孔(35e)にはデッドハブ(51)に突設
したピン(52)を係合し、さらに軸(35a)とピン(52)間に
は第3レバー(35)を時計方向に付勢するバネ(35f)を取
り付けている。
デッドハブ(51)は、ハブ孔(53)を有する中心部を錠ケー
ス(1)に回動自在に枢支するとともに、一方の羽部(54)
を前記の如くピン(52)を介して第3レバー(35)と連結
し、他方の羽根部(55)をデッドボルト(50)の後部に形成
した被係合部(56)に係合可能に臨ませ、ハブ孔(53)には
サムターンやシリンダー等の操作部材の操作軸(32)が差
し込みされるようにしてある。
この実施例の如く、1つ以上のレバーからなる作動機構
(30)やデッドハブ(51)やデッドボルト(50)は、第2実施
例のものに実施することもできる。
〔第4実施例〕 第9図ないし第12図は第4実施例を示す。
このものは、第3実施例と同様に、作動機構(30)として
1つ以上のレバーを用い、該レバーの1つにデッドハブ
(51)を連動させ、デッドハブ(51)の回動操作により用心
杆20を介して用心杆テコ(10)とデッドボルト(50)が施解
錠できるようにし、しかも作動原理が同一である点で第
3実施例と共通する。
しかしながら、この実施例では、作動機構(30)として第
3実施例では第1〜第3の3つのレバー(33)、(34)、(3
5)を用いているのに対して、第1レバー(36)と第2レバ
ー(37)の2つのレバーを使用している点と、用心杆テコ
(10)の具体的構成が異なる点で顕著に異なるものであ
る。
すなわち、前記用心杆テコ(10)は、第11図示の如く略ピ
ストル形の用心杆テコ本体(17)と、この用心杆テコ本体
(17)の軸方向に貫設した軸穴(17a)に嵌挿して固定した
軸体(18)とからなっている。これを詳述すると、用心杆
テコ本体(17)の軸穴(17a)には軸体(18)を嵌挿してか
ら、該軸穴(17a)の後端面にワッシャー(41)を当てねじ
(40)で固定するとともに、該軸体(18)の前端部に形成し
たフランジ(42)前方の突出部(43)を、用心杆(20)の上端
部にかしめなどにより一体的に固定してある。また、用
心杆テコ本体(17)の前部には錠ケース(1)に固定した軸
(11)を挿入するガイド孔(10c)が形成され、後部下面側
には係合受部(10d)を形成する垂下片(44)が垂下され、
この垂下片(44)の後方側には、錠ケース(1)に固定され
たばね取付軸(45)に巻き付けたバネ(12)が当てがってあ
り、このバネ(12)の付勢力により用心杆テコ(10)及び用
心杆(20)全体が軸(11)を支点として時計方向に回動され
ながら、該用心杆テコ(10)及び用心杆(20)を一体的に前
進して用心杆(20)の枢着部(22)を錠ケース(1)のフロン
ト(6)前面より突出(第12図参照)させ、係止部(21)も
受孔(5)に係入させるようにしている。
前記用心杆テコ本体(17)の軸穴(17a)の一部にはばね嵌
装孔(46)が形成され、このばね嵌装孔(46)にクリックバ
ネ(47)が嵌挿されており、このクリックバネ47により
開扉状態における用心杆(20)を、閉扉時の姿勢(垂直状
態)に復帰させるようにしてある。
なお、(48)、(49)はそれぞれ第1レバー(36)及び第2レ
バー(37)のバネ取付軸(36a)、(37a)に取り付けたバネで
あり、デッドハブ(51)は第3実施例と同様に形成してあ
る。
用心杆(20)の施・解錠動作は第3実施例(第6図〜第8
図)の場合と同様である。つまり、第9図示の如くデッ
ドハブ(51)の他方の羽根部(55)が、鎖線で一部分を示し
たデッドボルト(50)の被係合部(第6図の(56)の如し)
の後方位置にあるときには、第1レバー(36)を反時計方
向に付勢しようとするバネ(48)の力に抗して、一方の羽
根部(54)が第1レバー(36)を時計方向に回動するため、
その係合部(36b)が用心杆テコ(10)の垂下片(44)の係合
受部(10d)をバネ(12)の付勢力に抗して後退摺動して、
同図の如く係止部(21)の没入と用心杆(20)の軸着部(22)
が錠ケース(1)のフロント(6)前面より同一または没入さ
せるとともに、デッドボルト(50)は錠ケース(1)内に没
入している。デッドハブ(51)を第12図の実線状態に回動
すると、第1レバー(36)は所定角度反時計方向に回動す
るため、用心杆テコ(10)はバネ(12)の付勢力により時計
方向に回動して、同図の如く用心杆(20)の枢着部(22)が
錠ケース(1)のフロント(6)前面より突出して係止部(21)
を受孔(5)に係入する。しかしデッドボルト(50)は1点
鎖線の如く錠ケース(1)内に没入した第9図の状態に保
持されている。デッドハブ(51)を更に回動し他方の羽根
部(55)を第12図の鎖線の位置に回動すると、デッドボル
ト(50)が2点鎖線で示すように本施錠状態となる。この
とき、第1レバー(36)はストッパー(57)によって第12
図の状態に保持されている。
第2レバー(37)は、第12図の如く用心杆(20)の係止部(2
1)が突出した施錠状態で、該用心杆(20)を外部から不当
に押し付けても、該用心杆(20)の裏面が第2レバー(37)
の上部(37b)に当たることにより、係止部(21)が受孔(5)
から外されて解錠されることがないようにしたストッパ
ーの役割を有する(請求項5参照)。この場合、第2レ
バー(37)は第1レバー(36)の係合部(36c)に係止されて
いるため第2レバー(37)は第12図の状態より没入(後
退)することはない。
〔変形例等〕
第4実施例に代えて、第13図のような構成を採ること
もできる。このものは、第1レバー(36)と第2レバー(3
7)との形状が第4実施例のものと異なるとともに、第2
レバー(37)の取り付け位置を変えて、この第2レバー(3
7)の有する前述したストッパー機能の達成を該第2レバ
ー(37)の下部(37c)位置で行うようにしている。なお、
第4実施例と同一符合は同様な構成を示す。
作動機構(30)としてのレバーは、第3及び第4の実施例
の如く2つ以上のものに限らず1つでもよい。
第4実施例において、デッドボルト(50)を設けない用心
錠も施錠できる。
用心杆(20)の枢着部(22)を錠ケース(1)のフロント(6)前
面より回動しながら突出させるバネは用心杆(20)にも設
けることができる。
〔考案の効果〕
この考案によれば、(1)前記用心杆テコはバネにより用
心杆の枢着部を錠ケースのフロント前面より回動しなが
ら突出可能とするとともに、用心杆の施錠時には、作動
機構を施錠方向へ回動することによりバネの付勢力によ
り、用心杆テコ及び用心杆を一体的に回動すると同時に
用心杆テコ及び用心杆を一体的に前進して、用心杆の枢
着部を錠ケースのフロント前面より突出させるようにし
ているから、用心杆が扉の開放に従って回動する際に錠
ケースのフロント前面に当たらず円滑に開扉することが
できる。
(2)また、扉と枠の間隔(チリ)が大きくなったときで
も、バネの付勢ストロールを大きくして、用心杆及び用
心杆テコの突出量を大きくできるので、用心杆の係止部
を受部材の受孔に確実に係入できる。
逆に扉と枠の間隔(チリ)が小さいときには、上記バネ
の付勢ストロークを小さくすることにより用心杆及び用
心杆テコの突出量を小さくできるので、この場合でも用
心杆の係止部を受孔に確実に係入できる。
このように、扉と枠の間隔(チリ)の大小如何を問わず
用心状態を確実に保持できる用心錠が提供できる。
(3)用心杆の施錠時には、作動機構の解錠方向への回動
により前記バネの付勢力に抗して用心杆テコ及び用心杆
を一体的にを回動しながら後退させて、用心杆の枢着部
を錠ケースのフロント前面より同一または没入させるよ
うにしてあるから、扉に取り付けて使用している際に、
或いはこの用心錠の製品を輸送している際などにおい
て、前記用心杆の枢着部が不用意に他の物に当ったりし
て、その用心杆の枢着部やレバー等の作動機構等が損傷
したり、故障の原因となったりすることがない。
(4)用心杆の枢着部が上述の如く錠ケースのフロント前
面から没入していることから、その枢着部近辺の隙間か
ら塵芥や異物等が侵入することもないし、外観上も見苦
しくないなどの効果を有する。
(5)作動機構としてはシリンダーやサムターン等の操作
部材で回動されるハブを用い、このハブにより用心杆テ
コを直接に作動させるようにすると、構成部品が少なく
できるため安価な用心錠が提供できる。
(6)作動機構としては1つ以上のレバーを用いて用心杆
テコに連動させるとともに、そのレバーの1つに対して
デッドハブを連動させてなり、デッドハブの回動操作に
より用心杆とデッドボルトが施解錠できるようにする
と、デッドハブの回動操作だけで、用心機能と本施錠機
能との両方または一方を選択使用できる。
(7)用心杆テコにはクリックバネを設け、このクリック
バネにより開扉状態における用心杆を、閉扉時の姿勢に
復帰させるようにすると、用心杆が閉扉時の姿勢(垂直
状態)に容易に復帰できる。
作動機構としての1つ以上のレバーのうち少なくとも1
つのレバーは、用心杆の施錠時において該用心杆の後退
を阻止するストッパーとして兼用させることにより、外
部から用心杆が不正に解錠されるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
図はいずれもこの考案の実施例を示す。 第1図は第1実施例の用心杆の解錠状態を示す縦断面
図、第2図は用心杆の施錠状態を示す縦断面図、第3図
は扉が開放規制される作動状態図、第4図は第2実施例
の用心杆の解錠状態を示す縦断面図、第5図は用心杆の
施錠状態を示す縦断面図、第6図は第3実施例の用心杆
とデッドボルトが解錠状態を示す縦断面図、第7図は用
心杆が施錠状態でデッドボルトが解錠状態の縦断面図、
第8図は本施錠状態かつ用心杆の施錠状態を示す縦断面
図、第9図は第4実施例の用心杆及びデッドボルトの解
錠状態を示す縦断面図、第10図は第9図の用心杆と用心
杆テコを示す分解斜視図、第11図は用心杆テコ本体の斜
視図、第12図は用心杆が施錠状態でデッドボルトが解錠
状態を示す縦断面図、第13図は第5実施例の縦断面図
である。 (1)…錠ケース、(2)…受部材、(5)…受孔、(6)フロン
ト、(10)…用心杆テコ、(12)、(12a)、(12b)…バネ、(1
5)…中間部材、(17)用心杆テコ本体、(18)…軸体、(20)
…用心杆、(21)…係止部、(22)…枢着部、(30)…作動機
構、(31)…ハブ、(32)…操作部材の操作軸、(33)…第1
レバー、(34)…第2レバー、(35)…第3レバー、(36)…
第1レバー、(37)…第2レバー、(47)…クリックバネ、
(50)…デッドボルト、(51)…デッドハブ、(53)…ハブ
孔。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に係止部を有する用心杆の他端部を、
    錠ケースに用心杆テコを介して回動自在に枢着するとと
    もに、錠ケースに内装した作動機構により前記用心杆テ
    コを作動させて用心杆の係止部を出没させるようにした
    用心錠であって、 前記用心杆テコはバネにより用心杆の枢着部を錠ケース
    のフロント前面より回動しながら突出可能とするととも
    に、 用心杆の施錠時には、作動機構を施錠方向へ回動するこ
    とによりバネの付勢力により、用心杆テコ及び用心杆を
    一体的に回動すると同時に用心杆テコ及び用心杆を一体
    的に前進して、用心杆の枢着部を錠ケースのフロント前
    面より突出させる一方、 用心杆の解錠時には、作動機構の解錠方向への回動によ
    り前記バネの付勢力に抗して用心杆テコ及び用心杆を一
    体的に回動しながら後退させて、用心杆の枢着部を錠ケ
    ースのフロント前面より同一または没入させるようにし
    たことを特徴とする用心錠。
  2. 【請求項2】作動機構としてはシリンダーやサムターン
    等の操作部材で回動されるハブを用い、このハブにより
    用心杆テコを直接に作動させるようにしてある請求項第
    (1)項記載の用心錠。
  3. 【請求項3】作動機構としては1つ以上のレバーを用い
    て用心杆テコに連動させるとともに、そのレバーの1つ
    に対してデッドハブを連動させてなり、デッドハブの回
    動操作により用心杆とデッドボルトが施解錠できるよう
    にしてある請求項第(1)項記載の用心錠。
  4. 【請求項4】用心杆テコにはクリックバネを設け、この
    クリックバネにより開扉状態における用心杆を、閉扉時
    の姿勢に復帰させるように構成してある請求項第(1)項
    ないし第(3)項のいずれかに記載の用心錠。
  5. 【請求項5】作動機構としての1つ以上のレバーのうち
    少なくとも1つのレバーは、用心杆の施錠時において該
    用心杆の後退を阻止するストッパーとして兼用させてあ
    る請求項第(3)項または第(4)項記載の用心錠。
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