JPH084189A - 開閉屋根構造 - Google Patents

開閉屋根構造

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Publication number
JPH084189A
JPH084189A JP6135235A JP13523594A JPH084189A JP H084189 A JPH084189 A JP H084189A JP 6135235 A JP6135235 A JP 6135235A JP 13523594 A JP13523594 A JP 13523594A JP H084189 A JPH084189 A JP H084189A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
opening
rope
membrane material
closing
Prior art date
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Pending
Application number
JP6135235A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Fukihara
正晃 吹原
Katsuki Totani
克樹 戸谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP6135235A priority Critical patent/JPH084189A/ja
Publication of JPH084189A publication Critical patent/JPH084189A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋外空間としての利用が主目的である施設の
全天候化、多目的化を図ると共に、該施設より発生する
騒音及び照明光等による光公害の緩和を図る開閉屋根構
造を提供する。 【構成】 移動自在の開閉屋根の屋根開閉部材1の閉塞
移動方向の後端部側1cに設けられ、膜材2A及びロー
プ2Bを巻取り又は送出しする膜材・ロープ巻取装置3
を具備してなり、屋根開閉部材1を開閉するのに伴って
膜材2A及びロープ2Bの張設又は巻取りを行うことが
でき、仮設性の高い膜屋根の形成又は収納ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋外空間としての利用
が主目的である施設の全天候化、多目的化を図ると共
に、該施設より発生する騒音及び照明光等による光公害
の緩和を図る開閉屋根構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
開放屋根は、移動部と固定部とにより構成されるもので
あった。また、それらはそれぞれ独立した構造で成立す
る必要があり、「開」状態での使用に偏った建築物にお
いては、固定部の屋根構造の意味合いが希薄なものとな
る。
【0003】例えばサッカースタジアムの場合、フィー
ルド用天然芝の養生等の理由から、自然光が降り注ぐ屋
外状態、即ち「屋根開放」状態にスタジアム空間を保つ
必要がある。この結果、屋根を「閉」状態で使用するこ
とが「開」状態で使用することに較べ著しく少ないもの
になり、従来の開閉屋根の固定屋根部の建設の必要性が
薄くなっている。
【0004】本発明は上記事情に鑑み、例えばサッカー
スタジアム等の屋外空間である事が本来の姿である建築
物の全天候化、多目的化を図ることができる開放屋根構
造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明に係る開閉屋根構造は、フィールド等の上部空間を開
閉自在にする開閉屋根構造であって、移動自在の屋根開
閉部材の閉塞移動方向の後端部側に設けられ、仮設屋根
部材を巻取り又は送出しする巻取装置を具備してなるこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成において、開閉屋根を「開」状態から
「閉」状態にする場合、屋根開閉部材を移動させるにつ
れてその閉塞移動方向の後端部側に設けた巻取り装置か
ら仮設屋根部材である膜材及びロープ等を繰り出し、屋
根開閉部材の移動を「開」状態から「閉」状態とする。
この閉塞移動が終了次第、該巻取装置により送り出した
ロープに張力を与えて上記膜材に張力を導入して膜材に
よる仮設膜屋根を形成する。一方、屋根を「開」状態に
する場合は、逆に仮設屋根部材であるロープ及び膜材の
張力を除き、屋根の移動に伴って上記ロープ及び膜材を
膜材・ロープ巻取装置により巻取る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例を説明する。
【0008】図1は本実施例に係る開閉屋根構造の鳥瞰
図の概略を示し、例えばスタジアムのフィールドを閉塞
状態とした一部切り欠き斜視図を示す。ここで、図1
中、符号1は屋根開閉部材、2は仮設屋根部材(膜材及
びロープ)、3は膜材・ロープ巻取装置、4は支持手
段、5はレール付ガーダ、6はガーダ、7は膜材開閉用
トラス及び9は建屋構成体を各々図示する。同図に示す
ように、屋根開閉部材1は、移動方向Xと直交する方向
に亙って延設されたガーダ6によって支えられており,
フィールドを覆う固定の屋根部材1aが覆設されてい
る。上記屋根開閉部材1は、建屋構成体9の上部に相対
向して設けられたレール付ガーダ5上を図示しない移動
装置によって図中X方向に移動自在となっており、開口
部Sの閉塞時には該屋根開閉部材1の閉塞移動方向の前
端面1b,1b同士が当接するようにしている。一方、
相対向するレール付ガーダ5,5の間には、膜材張設用
トラス7が移動方向Xと略同方向に張り出すようにして
複数本固着されている。この膜材張設用トラス7は、そ
の基端部7aが建屋構成体9の上部において固着される
と共に、その先端部7bの上面側に設けられた支持手段
4(後述する)を介して移動する屋根開閉部材1に吊り
下げられるように支持されている。また、上記屋根開閉
部材1の開口部Sとは逆側となる閉塞移動方向の後端部
側1cには、仮設屋根部材2である膜材2A及びロープ
2Bを巻き取る巻取装置3が設けられており、屋根開閉
部材1の移動をするのに伴い、上記膜材2A及びロープ
2Bの収納又は張設をしている。
【0009】また、上記膜材2A及びロープ2Bを張設
する膜材張設用トラス7は、曲線を形成しており、さら
に該膜材張設用トラス7に張設される膜面が2次局面を
形成するよう構成されている。この結果、使用する膜材
2Aを一定の幅の帯状のものとすることができる。さら
に、膜面を局面としたことにより、円弧に対する弦のよ
うにロープを配することで、サグを取ることができる。
【0010】図2〜図4はそれぞれ屋根「開」の状態図
(図2)、屋根「閉」の状態図(図3)、及び屋根「開
閉途中」の状態図(図4)を各々示する。
【0011】図2に示す、屋根「開」状態では、膜材2
A及びロープ2Bは膜材・ロープ固定位置10と巻取り
装置3との間で図のように鉛直方向に納まるようになっ
ている。なお、図中符号11は客席スタンド及び12は
フィールドを各々図示する。また、本実施例においては
膜材張設用トラス7は屋根開閉部材1の下部側に設けら
れているレール8に対して相対移動自在で複数のローラ
を有する支持手段4が設けられており、該支持手段4を
介してガーダ6に点でぶら下がる状態で鉛直方向に支持
されている。なお、これは後述する図3及び図4に示す
屋根状態でも同様であり、膜材張設用トラス7は支持手
段4を介して屋根開閉部材1に支持され、これに依存し
た構造になっている。
【0012】図3に示す、屋根「閉」状態では、膜材2
A及びロープ2Bを膜材張設用トラス7に広げた後、ロ
ープ2Bに張力を加え、膜材2Aにサグを入れている。
【0013】図4に示す、屋根「開閉途中」状態では、
移動する屋根開閉部材1の後端部側1cに膜材・ロープ
巻取り装置3を備えている為に、その移動に従って膜材
の巻取り又は送り出しを行うことができ、膜材2A及び
ロープ2Bを引きずることなく、張設及び収納を可能と
している。
【0014】次に、図5に上記膜材・ロープ巻取り装置
3の概要について示す。図1及び図2〜図4に示すよう
に、巻取り装置3は、上記屋根開閉部材1の開口部Sと
は逆側となる閉塞移動方向の後端部側1cに設けられて
おり、屋根開閉部材1の移動をするのに伴い、上記膜材
2A及びロープ2Bの収納又は張設を行うものである。
また、図5に示すように、膜材・ロープ巻取り装置3
は、屋根開閉部材1の移動方向X(図1参照)と直交す
る方向と同方向(ガーダ6の延設方向と同方向)に巻取
り軸を有する巻取りドラム13A,13Bが、上下二段
の架台14A,14B上に設けられており、それらを回
転駆動させる駆動装置15A,15Bにより回転させ、
膜材2A及びロープ2Bの張設・収納を行うようにして
いる。なお、図中符号16は従動ローラを図示する。
【0015】図6は、膜材張設用トラス7の支持手段4
の概要について示す。図1及び図2〜図4に示すよう
に、支持手段4は、基端部7aにおいて建屋構成体9の
上部に固定された膜材張設用トラス7の上弦材の先端部
7b側に設けられている。そして図6に示すように、屋
根開閉部材1の下部に設けられたレール8を、対向する
回転自在のローラ4a〜4cで把持するように設けら
れ、屋根開閉部材1の移動に伴って移動していくレール
8に吊り下がり続け、鉛直加重を屋根開閉部材1に流す
ようにしている。すなわち、該支持手段4を介してガー
ダ6に点でぶら下がる状態で鉛直方向に支持されてい
る。なお、上記支持手段4において、ローラ4a〜4c
を用いない場合には点での支持以外に、面又は線での支
持状態とすることも可能である。
【0016】このように、屋根開閉部材1の開放部Sと
は逆の屋根閉塞移動方向の後端部側1cに、膜材及びロ
ープの巻取り装置3を備えているので、「開」状態(図
2参照)から「閉」状態(図4参照)へと移行するにつ
れて、膜材2A及びロープ2Bを送り出し、次いで、屋
根開閉部材1の移動が終了次第、該膜材2Aと同時に送
り出したロープ2Bに張力を与え、膜材2Aに張力を付
与して仮設の膜屋根を構成している。即ち、屋根を
「開」状態から「閉」状態へと移行するに伴って、膜材
2A及びロープ2Bの張設を膜材・ロープ巻取り装置3
で行うことにより、膜材張設用トラス7の基端部7aか
ら先端部7bに亙ってその上面を膜材2Aで閉塞すると
共にロープ2Bに張力を与えて仮設屋根を形成し、全天
候化を図ることができる(図4参照)。また一方「閉」
状態から「開」状態へと移行する場合、上記とは逆に膜
材2A及びロープ2Bの張力を除き、屋根の移動と並行
して膜材2A及びロープ2Bを巻き取っていき、移動を
完了させ、フィールド内に光を導入できる屋外状態とす
ることができる。
【0017】これにより、従来の開閉屋根の固定部にあ
たる箇所には、膜張設用のトラス7のみだけでよいこと
になり、また、それを構造的に屋根開閉部材1に依存さ
せることにより、屋根開閉部材を主体とした仮設性の高
い開閉屋根を構成することとなる。
【0018】また、上記構成において、膜材・ロープ巻
取り装置3を移動する屋根開閉部材1に設けることによ
り、従来の開閉屋根において独立した構造の固定屋根を
必要とせず、屋根開閉部材と躯体により支持された膜材
張設のための部材を設けるだけで開閉屋根構造が成立す
る。このため、屋根開放時は、屋根開放部の下には、骨
組みだけが存在することになり、非常に仮設性の高い開
閉屋根を形成することができる。なお、本実施例におい
ては、仮設屋根部材を膜材及びロープを具体的に例示し
て説明したが本発明はこれに限定されるものではなく、
他の巻取り又は収納自在な仮設屋根材を用いて簡易に閉
塞するようにしてもよい。
【0019】また、図7に示すように、前述した実施例
に示すような屋根開閉部材1の固定屋根部材1aの代わ
りに、該屋根部材を構成するトラス21の上面側に沿っ
て移動自在の自送式巻取り装置22を設け、仮設屋根部
材である膜材2A及びロープ2Bの巻取り又は送り出し
をすることによって、二段式の仮設屋根からなる屋根構
造とし、更に簡易で且つ開口面積を大きくするものを構
成するようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の開閉屋根
構造によれば、例えばサッカースタジアムの様な本来屋
外空間に設けられる建築物において、開閉屋根の開閉部
が「開」状態においては、通常の屋根をして作用をし、
一方「閉」状態においては、膜材による仮設屋根を張設
して屋根を構築しつつ移動することができる。この結
果、簡易で軽量な仮設性の高い開閉屋根を構成するため
に、建築面積及び建築コストの低減が期待できる。
【0021】また、屋根「閉」状態時に形成される膜屋
根は、仮設の屋根という位置付けを行うことにより、恒
久膜構造に要求される程の耐久性を要求されずに形成が
可能になる。
【0022】さらに、本発明に係る開閉屋根構造によれ
ば、施設の利用に発生する周辺環境に対する騒音、照明
等による光公害の緩和に対して積極的な役割を担うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る開閉屋根の鳥瞰図であ
る。
【図2】本発明の一実施例に係る開閉屋根短辺方向断面
概略図であり、屋根「開」の状態図である。
【図3】本発明の一実施例に係る開閉屋根短辺方向断面
概略図であり、屋根「開」の状態図である。
【図4】本発明の一実施例に係る開閉屋根短辺方向断面
概略図であり、屋根「開閉途中」の状態図である。
【図5】本発明の一実施例に係る膜材・ロープ巻取り装
置の概略図である。
【図6】本発明の一実施例に係る膜材張設用トラスの支
持手段概略図である。
【図7】本発明の一実施例に係る開閉屋根短辺方向断面
概略図であり、屋根「開」の状態図である。
【符号の説明】 1 屋根開閉部材 2 膜材及びロープ 3 膜材・ロープ巻取装置 4 支持手段 5 レール付ガーダ 6 ガーダ 7 膜材開閉用トラス 8 レール 9 建屋構成体 10 膜材・ロープ固定位置 11 客席スタンド 12 フィールド S 開口部 X 屋根開閉部材移動方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィールド等の上部空間を開閉自在にす
    る開閉屋根構造であって、移動自在の屋根開閉部材の閉
    塞移動方向の後端部側に設けられ、仮設屋根部材を巻取
    り又は送出しする巻取装置を具備してなることを特徴と
    する開閉屋根構造。
JP6135235A 1994-06-17 1994-06-17 開閉屋根構造 Pending JPH084189A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6135235A JPH084189A (ja) 1994-06-17 1994-06-17 開閉屋根構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6135235A JPH084189A (ja) 1994-06-17 1994-06-17 開閉屋根構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH084189A true JPH084189A (ja) 1996-01-09

Family

ID=15146975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6135235A Pending JPH084189A (ja) 1994-06-17 1994-06-17 開閉屋根構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH084189A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030506