JPH0841622A - 遠赤外線放射薄肉ステンレス鋼管の熱処理方法 - Google Patents

遠赤外線放射薄肉ステンレス鋼管の熱処理方法

Info

Publication number
JPH0841622A
JPH0841622A JP19460194A JP19460194A JPH0841622A JP H0841622 A JPH0841622 A JP H0841622A JP 19460194 A JP19460194 A JP 19460194A JP 19460194 A JP19460194 A JP 19460194A JP H0841622 A JPH0841622 A JP H0841622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel pipe
steel tube
stainless steel
heat treatment
wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP19460194A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3344836B2 (ja
Inventor
Makio Gunji
牧男 郡司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP19460194A priority Critical patent/JP3344836B2/ja
Publication of JPH0841622A publication Critical patent/JPH0841622A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3344836B2 publication Critical patent/JP3344836B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Articles (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遠赤外線放射薄肉ステンレス鋼管等の熱処理
に際し、鋼管の変形を容易に抑制すること。 【構成】 遠赤外線放射薄肉ステンレス鋼管1の熱処理
方法において、鋼管1の内径部に予め耐熱素材からなる
らせんワイヤ10を挿入し、らせんワイヤ10の外径部
を鋼管1の内径部に弾発的に密着させた状態とし、鋼管
1の表面に酸化被膜を形成させるための熱処理を行なう
もの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠赤外線放射薄肉ステ
ンレス鋼管の熱処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ステンレス鋼管の表面に酸化被膜
を形成した遠赤外線放射体が提案されている(特開昭55
-6433 号公報)。この遠赤外線放射ステンレス鋼管で
は、酸化被膜を形成するため、高温長時間(1040℃、4
時間)の熱処理を必要とする。このとき、薄肉鋼管(肉
厚1.5mm 未満)においては、その熱処理中に該鋼管が自
重で変形してしまう。
【0003】そこで従来、上述の薄肉鋼管の変形を防止
するため、下記(a) 又は(b) が行なわれている。 (a) 石綿のような難燃性物質を予め鋼管の中に詰めて変
形を抑制するもの。 (b) 鋼管の内径に近いセラミックス円筒体を予め鋼管内
径部に挿入して変形を抑制するもの。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記(a)
にあっては、石綿のような難燃性物質の詰め込み、取り
出しの作業性が悪く、また粉塵が飛んで作業環境も悪
い。また、上記(b) にあっては、熱処理時の鋼管の変形
により、挿入したセラミックス円筒体が鋼管から取り出
せなくなることがある。
【0005】本発明は、遠赤外線放射薄肉ステンレス鋼
管等の熱処理に際し、鋼管の変形を容易に抑制すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、薄肉ステンレス鋼管の表面に酸化被膜を形成させる
ための熱処理方法を行なうに際し、該鋼管の内径部に予
め耐熱素材からなるらせんワイヤを挿入し、該らせんワ
イヤの外径部を該鋼管の内径部に弾発的に密着させた状
態とし、上記熱処理を行なう遠赤外線放射薄肉ステンレ
ス鋼管の熱処理方法である。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記らせんワイヤの素線断面
が円形であるようにしたものである。
【0008】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば下記、の
作用がある。 鋼管の内径部に挿入されたらせんワイヤは、その外径
部を鋼管の内径部に弾発的に密着し、該鋼管の自重によ
る変形を防止する。
【0009】らせんワイヤの挿入は、該ワイヤの弾性
を利用して押し込む、或いは該ワイヤをらせん状に回転
させて縮径しながら押し込む。また、らせんワイヤの取
り出しは、該ワイヤの弾性を利用して引き出す、或いは
該ワイヤをらせん状に回転させて縮径しながら引き出
す。これらにより、らせんワイヤは容易に鋼管内に挿入
し、或いは鋼管から取り出しでき、作業性は良い。
【0010】請求項2に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 らせんワイヤの素線断面を円形とすることにより、該
ワイヤと鋼管内面との接触は線接触となり、鋼管への挿
入時にスムースに滑り込み易く、或いは鋼管からの取り
出し時にスムースに滑り出し易く、作業性を向上でき
る。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す模式図、図2
は鋼管の自重による変形を示す模式図である。
【0012】遠赤外線放射薄肉ステンレス鋼管は、例え
ば特開平2-165890号公報に記載の如く、ダルスキンパス
処理されたステンレス鋼帯を、造管ラインへ連続的に供
給して溶接ステンレス鋼管とし、この溶接ステンレス鋼
管を2 〜30μのロール表面粗度を有するサイジング工程
へ通し、外周面粗度が2 〜30μの溶接ステンレス鋼管と
し、更にこの溶接ステンレス鋼管を高温酸化雰囲気中へ
通し、その外周面に酸化被膜を形成させるための熱処理
を行なって製造される。このとき、酸化被膜を形成させ
るための熱処理は、高温長時間(1040℃、4時間)であ
り、薄肉鋼管(肉厚1.5 mm未満)ではその熱処理中に自
重で変形してしまう(図2)。
【0013】然るに、本実施例では、上述の薄肉鋼管の
変形を防止するため、図1(A)に示す如くの耐熱素材
からなるらせんワイヤ10を用いた。らせんワイヤ10
を構成する耐熱素材としては、炭素繊維、セラミックス
繊維等、或いはそれらの繊維の複合素材を用いることが
できる。
【0014】そして、鋼管1の内径部に予めらせんワイ
ヤ10を挿入し、このらせんワイヤ10の外径部を鋼管
1の内径部に弾発的に密着させた状態とし、前述の酸化
被膜を形成させるための熱処理を行なうものである。
尚、らせんワイヤ10の素線断面はいかなる形状でも良
いが、本実施例では円形とした。
【0015】以下、本実施例の作用について説明する。 鋼管1の内径部に挿入されたらせんワイヤ10は、そ
の外径部を鋼管1の内径部に弾発的に密着し、該鋼管1
の自重による変形を防止する。
【0016】らせんワイヤ10の挿入は、該ワイヤ1
0の弾性を利用して押し込む、或いは該ワイヤをらせん
状に回転させて縮径しながら押し込む。また、らせんワ
イヤ10の取り出しは、該ワイヤ10の弾性を利用して
引き出す、或いは該ワイヤ10をらせん状に回転させて
縮径しながら引き出す。これらにより、らせんワイヤ1
0は容易に鋼管1内に挿入し、或いは鋼管1から取り出
しでき、作業性は良い。
【0017】らせんワイヤ10の素線断面を円形とす
ることにより、該ワイヤ10と鋼管1内面との接触は線
接触となり、鋼管1への挿入時にスムースに滑り込み易
く、或いは鋼管1からの取り出し時にスムースに滑り出
し易く、作業性を向上できる。
【0018】表1は本発明法の効果を従来法と比較して
示したものである。従来法1は鋼管への詰め物なしの
例、従来法2は鋼管へ石綿を詰めた例、本発明法はらせ
んワイヤ10を用いた例である。対象鋼管サイズは、外
径90mm、肉厚0.5mm 、長さ2000mmであった。
【0019】
【表1】
【0020】(1) 熱処理後の変形は、鋼管1の縦径d1
と横径d2 とを測定することにて調査した。本発明法に
よれば、石綿を用いた従来法2と同様の変形抑制効果を
得ることができた。
【0021】(2) 本発明法によるらせんワイヤの挿入、
取り出し作業時間は、従来法2による石綿の挿入、取り
出し作業時間に比して格段に短縮でき、作業性を大幅に
向上できることを認めた。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、遠赤外線
放射薄肉ステンレス鋼管等の熱処理に際し、鋼管の変形
を容易に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示す模式図である
【図2】図2は鋼管の自重による変形を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 鋼管 10 らせんワイヤ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄肉ステンレス鋼管の表面に酸化被膜を
    形成させるための熱処理方法を行なうに際し、 該鋼管の内径部に予め耐熱素材からなるらせんワイヤを
    挿入し、該らせんワイヤの外径部を該鋼管の内径部に弾
    発的に密着させた状態とし、上記熱処理を行なうことを
    特徴とする遠赤外線放射薄肉ステンレス鋼管の熱処理方
    法。
  2. 【請求項2】 前記らせんワイヤの素線断面が円形であ
    る請求項1記載の遠赤外線放射薄肉ステンレス鋼管の熱
    処理方法。
JP19460194A 1994-07-28 1994-07-28 遠赤外線放射薄肉ステンレス鋼管の熱処理方法 Expired - Fee Related JP3344836B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19460194A JP3344836B2 (ja) 1994-07-28 1994-07-28 遠赤外線放射薄肉ステンレス鋼管の熱処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19460194A JP3344836B2 (ja) 1994-07-28 1994-07-28 遠赤外線放射薄肉ステンレス鋼管の熱処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0841622A true JPH0841622A (ja) 1996-02-13
JP3344836B2 JP3344836B2 (ja) 2002-11-18

Family

ID=16327267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19460194A Expired - Fee Related JP3344836B2 (ja) 1994-07-28 1994-07-28 遠赤外線放射薄肉ステンレス鋼管の熱処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3344836B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104831045A (zh) * 2015-03-10 2015-08-12 天津杰锋钢管工贸有限公司 一种钢管加热设备
CN108517398A (zh) * 2018-06-26 2018-09-11 安徽马钢设备检修有限公司 一种大管径薄壁管焊后热处理装置及其使用方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104831045A (zh) * 2015-03-10 2015-08-12 天津杰锋钢管工贸有限公司 一种钢管加热设备
CN108517398A (zh) * 2018-06-26 2018-09-11 安徽马钢设备检修有限公司 一种大管径薄壁管焊后热处理装置及其使用方法
CN108517398B (zh) * 2018-06-26 2023-10-27 安徽马钢设备检修有限公司 一种大管径薄壁管焊后热处理装置及其使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3344836B2 (ja) 2002-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
SU1749267A1 (ru) Способ изготовлени гофрированного стального пластыр
JP3071441B2 (ja) 多重巻鋼管とその製造方法及びそれに用いる帯材
JP2517727B2 (ja) 半導体製造装置用ステンレス鋼部材の製造方法
JPH0841622A (ja) 遠赤外線放射薄肉ステンレス鋼管の熱処理方法
JP2000000610A (ja) 金属製の複合管の製法並びに複合管及び複合管の使用
JPH0114559B2 (ja)
JPH0890043A (ja) ステンレス継目無鋼管の製造方法
JPS6363522A (ja) 管の加熱減径加工方法
KR890004603B1 (ko) 분말야금법에 의한 파이프의 제조방법
JP2599442B2 (ja) Pt/Moクラッドワイヤーの製造方法
JP3293246B2 (ja) 継目無鋼管の製造方法
JP2743968B2 (ja) 酸化物超電導線の製造方法
JPS6475221A (en) Bending processing method of thermoplastic resin of thin-diameter and long-sized material
SU384644A1 (ru) Способ получения биметаллических изделий
JPS5848013B2 (ja) 長尺金属管の連続焼鈍方法
JPH06269842A (ja) コイル状鋼管の伸管方法
SU885348A1 (ru) Способ получени стеклоэмалевого покрыти на внутренней поверхности труб
JPH03146621A (ja) パイプ内の油分除去方法
JPH06344022A (ja) 複合線の製造方法
JPH0673698B2 (ja) シリンダーチューブの製造方法
SU1126349A1 (ru) Способ изготовлени бериллиевой проволоки
JP2002254108A (ja) 銅被覆鋼材、接地電極用銅被覆鋼棒及びその製造方法
JPS61191530A (ja) プレキシブルな毛管状クロマトグラフイツクカラムを製造するための方法及び装置
JPH0751733A (ja) MoまたはMo合金シームレス細管の製造方法
SU1479958A1 (ru) Способ изготовлени жаростойкого кабел в оболочке из нержавеющей стали

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020813

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees