JP2599442B2 - Pt/Moクラッドワイヤーの製造方法 - Google Patents
Pt/Moクラッドワイヤーの製造方法Info
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- JP2599442B2 JP2599442B2 JP63219873A JP21987388A JP2599442B2 JP 2599442 B2 JP2599442 B2 JP 2599442B2 JP 63219873 A JP63219873 A JP 63219873A JP 21987388 A JP21987388 A JP 21987388A JP 2599442 B2 JP2599442 B2 JP 2599442B2
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- Japan
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- clad wire
- clad
- wire
- producing
- rod
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、蒸着用ヒーター、抵抗発熱体、各種電極等
に用いるPt/Moクラッドワイヤーの製造方法の改良に関
する。
に用いるPt/Moクラッドワイヤーの製造方法の改良に関
する。
(従来の技術) 従来のPt/Moクラッドワイヤーは、単純にMo棒をPtパ
イプに挿入し、所要径まで熱間にて伸線加工して作って
いた。
イプに挿入し、所要径まで熱間にて伸線加工して作って
いた。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記のように作ったPt/Moクラッドワイヤ
ーは、PtとMoの機械的特性(伸びなど)が異なる為、巻
線などに加工中折損することがあった。これはクラッド
ワイヤーとして十分な機械的特性が備わっていないこと
を意味する。またMoの表面が酸化していたり、適当な厚
さの拡散層ができていなかったりして、PtとMoの接合強
度が不十分であった。Moの酸化を防止する為、接合面を
片面封じで真空引きし乍ら熱間にて伸線加工することが
行われているが、手間隙がかかる。また先端が欠けて真
空が破れたりして安定した品質のクラッドワイヤーが得
られない。
ーは、PtとMoの機械的特性(伸びなど)が異なる為、巻
線などに加工中折損することがあった。これはクラッド
ワイヤーとして十分な機械的特性が備わっていないこと
を意味する。またMoの表面が酸化していたり、適当な厚
さの拡散層ができていなかったりして、PtとMoの接合強
度が不十分であった。Moの酸化を防止する為、接合面を
片面封じで真空引きし乍ら熱間にて伸線加工することが
行われているが、手間隙がかかる。また先端が欠けて真
空が破れたりして安定した品質のクラッドワイヤーが得
られない。
そこで本発明は、伸び、引張強度が十分でしかもPtと
Moの接合強度が十分なPt/Moクラッドワイヤーを作るこ
とのできる製造方法を提供しようとするものである。
Moの接合強度が十分なPt/Moクラッドワイヤーを作るこ
とのできる製造方法を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するための本発明のPt/Moクラッドワ
イヤーの製造方法は、Mo棒にNiめっきを施した後、該Mo
棒をPtパイプに挿入して熱間にて伸線加工し、所要径に
伸線加工後1050〜1200℃で熱処理してPt/Moクラッドワ
イヤーを得ることを特徴とするものである。
イヤーの製造方法は、Mo棒にNiめっきを施した後、該Mo
棒をPtパイプに挿入して熱間にて伸線加工し、所要径に
伸線加工後1050〜1200℃で熱処理してPt/Moクラッドワ
イヤーを得ることを特徴とするものである。
本発明のPt/Moクラッドワイヤーの製造方法に於い
て、Mo棒をPtパイプに挿入する前にNiめっきを施す理由
は、熱間にて伸線加工の際Mo棒の表面の酸化を防止する
為である。また所要径に伸線加工後1050〜1200℃で熱処
理する理由は、1050℃未満では加工歪が除去されず、機
械的特性(特に伸び)が改善されず、1200℃を超えると
結晶粒の粗大化が起こり、拡散層が厚くなって脆化物が
生じるからである。
て、Mo棒をPtパイプに挿入する前にNiめっきを施す理由
は、熱間にて伸線加工の際Mo棒の表面の酸化を防止する
為である。また所要径に伸線加工後1050〜1200℃で熱処
理する理由は、1050℃未満では加工歪が除去されず、機
械的特性(特に伸び)が改善されず、1200℃を超えると
結晶粒の粗大化が起こり、拡散層が厚くなって脆化物が
生じるからである。
(作用) 上記本発明のPt/Moクラッドワイヤーの製造方法は、M
o棒にNiめっきを施した後Ptパイプに挿入して熱間にて
伸線加工するので、Moの表面酸化を完全に抑えて接合で
きる。また所要径に伸線加工後、1050〜1200℃で熱処理
するので、伸び、引張強度の十分なPt/Moクラッドワイ
ヤーが得られる。
o棒にNiめっきを施した後Ptパイプに挿入して熱間にて
伸線加工するので、Moの表面酸化を完全に抑えて接合で
きる。また所要径に伸線加工後、1050〜1200℃で熱処理
するので、伸び、引張強度の十分なPt/Moクラッドワイ
ヤーが得られる。
(実施例) 本発明のPt/Moクラッドワイヤーの製造方法の一実施
例を説明すると、外径3.78mm、長さ800mmのMo棒にNiめ
っきを5μm施した後、外径4.45mm、内径3.85mm、長さ
800mmのPtパイプに挿入し、800℃の熱間にて順次伸線加
工し、最終に冷間にて伸線加工して外径0.254mm、Pt厚
み0.015mmのPt/Moクラッドワイヤーを得た。このPt/Mo
クラッドワイヤーを900℃(比較例)、1100℃(実施例
1)、1150℃(実施例2)、1200℃(実施例3)で熱処
理した。
例を説明すると、外径3.78mm、長さ800mmのMo棒にNiめ
っきを5μm施した後、外径4.45mm、内径3.85mm、長さ
800mmのPtパイプに挿入し、800℃の熱間にて順次伸線加
工し、最終に冷間にて伸線加工して外径0.254mm、Pt厚
み0.015mmのPt/Moクラッドワイヤーを得た。このPt/Mo
クラッドワイヤーを900℃(比較例)、1100℃(実施例
1)、1150℃(実施例2)、1200℃(実施例3)で熱処
理した。
一方、従来例として、実施例と同一寸法のMo棒をNiめ
っきせずに、実施例と同一寸法のPtパイプに挿入し、80
0℃の熱間にて順次伸線加工し、最終に冷間にて伸線加
工して実施例と同一寸法のPt/Moクラッドワイヤーを
得、熱処理はしなかった。
っきせずに、実施例と同一寸法のPtパイプに挿入し、80
0℃の熱間にて順次伸線加工し、最終に冷間にて伸線加
工して実施例と同一寸法のPt/Moクラッドワイヤーを
得、熱処理はしなかった。
こうして得た実施例、比較例、従来例の各Pt/Moクラ
ッドワイヤーの機械的特性を調べ、且つ巻付け時の折れ
発生を調べた処、下記の表に示すような結果を得た。
ッドワイヤーの機械的特性を調べ、且つ巻付け時の折れ
発生を調べた処、下記の表に示すような結果を得た。
上記の表で明らかなように従来例、比較例のPt/Moク
ラッドワイヤーは伸びが小さく、巻付け時に折れが発生
しているのに対し、実施例1〜3のPt/Moクラッドワイ
ヤーは伸びが大きく、巻付け時に折れは全く発生しない
ことが判る。
ラッドワイヤーは伸びが小さく、巻付け時に折れが発生
しているのに対し、実施例1〜3のPt/Moクラッドワイ
ヤーは伸びが大きく、巻付け時に折れは全く発生しない
ことが判る。
さらに上記実施例、比較例、従来の各クラッドワイヤ
ーの断面を検査した処、従来例のPt/Moクラッドワイヤ
ーはPtの厚みが周方向で不均一であったのに対し、実施
例及び比較例のPt/MoクラッドワイヤーはPtの厚みが周
方向で均一であった。これは伸線加工時、Niめっきがバ
リヤーとなるからである。
ーの断面を検査した処、従来例のPt/Moクラッドワイヤ
ーはPtの厚みが周方向で不均一であったのに対し、実施
例及び比較例のPt/MoクラッドワイヤーはPtの厚みが周
方向で均一であった。これは伸線加工時、Niめっきがバ
リヤーとなるからである。
(発明の効果) 以上の説明で判るように本発明のPt/Moクラッドワイ
ヤーの製造方法によれば、破断荷重は余り変わらないに
もかかわらず、伸びが大きく、巻付け時全く折れが発生
せず、外側のPtの厚みが周方向で均一なPt/Moクラッド
ワイヤーが得られるという効果がある。
ヤーの製造方法によれば、破断荷重は余り変わらないに
もかかわらず、伸びが大きく、巻付け時全く折れが発生
せず、外側のPtの厚みが周方向で均一なPt/Moクラッド
ワイヤーが得られるという効果がある。
Claims (1)
- 【請求項1】Mo棒にNiめっきを施した後、該Mo棒をPtパ
イプに挿入して熱間にて伸線加工し、所要径に伸線加工
後1050〜1200℃で熱処理してPt/Moクラッドワイヤーを
得ることを特徴とするPt/Moクラッドワイヤーの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63219873A JP2599442B2 (ja) | 1988-09-02 | 1988-09-02 | Pt/Moクラッドワイヤーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63219873A JP2599442B2 (ja) | 1988-09-02 | 1988-09-02 | Pt/Moクラッドワイヤーの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0270316A JPH0270316A (ja) | 1990-03-09 |
JP2599442B2 true JP2599442B2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=16742396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63219873A Expired - Lifetime JP2599442B2 (ja) | 1988-09-02 | 1988-09-02 | Pt/Moクラッドワイヤーの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2599442B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111185487A (zh) * | 2020-01-14 | 2020-05-22 | 北京工业大学 | 一种线切割钼丝的拉拔工艺方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52108338A (en) * | 1976-03-09 | 1977-09-10 | Sumitomo Electric Industries | Method of treating nickel plated surface of molybdenum |
JPS59204058A (ja) * | 1983-05-07 | 1984-11-19 | Toshiba Corp | コロナ放電装置 |
-
1988
- 1988-09-02 JP JP63219873A patent/JP2599442B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0270316A (ja) | 1990-03-09 |
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Legal Events
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