JPH084156B2 - シース熱電対の製造方法 - Google Patents

シース熱電対の製造方法

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JPH084156B2
JPH084156B2 JP61152627A JP15262786A JPH084156B2 JP H084156 B2 JPH084156 B2 JP H084156B2 JP 61152627 A JP61152627 A JP 61152627A JP 15262786 A JP15262786 A JP 15262786A JP H084156 B2 JPH084156 B2 JP H084156B2
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JP
Japan
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thermocouple
rod
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俊夫 山本
典章 八木
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Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、シース熱電対の製造方法に関し、更に詳し
くは、温度測定能が安定かつ優れているシース熱電対を
安定かつ高い作業能率で製造することのできる方法に関
する。
(従来の技術) 従来、白金−ロジウム/白金,クロメル/アルメル,
銅/コンスタンタン,クロメル/コンスタンタン,鉄/
コンスタンタンなどの各種熱電対線を、絶縁体の粉末と
ともに金属性保護管に納めたシース熱電対が製造されて
いる。
このような従来から製造されているシース熱電対の先
端部の構造を第6図に基づいて説明する。
すなわち、従来のシース熱電対は、中空の保護管1の
中に絶縁体2の粉末をその先端部にまで稠密に充填し、
該絶縁体2に熱電対線3が埋設してあり、該保護管1の
先端部の端面8(端面とは、保護管先端の断面である)
上にその先端部と断面形状が略同一形状の蓋となる封口
体(以下、蓋という)12を載置して保護管1の先端部と
蓋12との接触部の外周面にティグ溶接やプラズマ溶接を
施して全体を溶接部13で封止している構造である。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来型のシース熱電対の場
合は、保護管の端面上に蓋を載置したままで、両者の当
接部にティグ溶接やプラズマ溶接を施すので、溶接時に
ガスノズルから噴出されるイナートガスにより内部絶縁
対粉末を吹きあげたりして溶接が正常になされないこと
が多い。またこの結果先端の絶縁粉末充填度が悪くな
る。
更に、従来の製造方法では、保護管端面上にただ単に
蓋を載置した状態で溶接を施すので、溶接時に蓋がずれ
る虞れが生じ、その作業能率は低下を余儀なくされる。
本発明は、上記した従来の問題点を解消し、保護管内
の空隙発生や溶接時のガス封入現象を起すことなく、機
能が安定しているシース熱電対の製造方法の提供を目的
とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ね
た結果、保護管先端開口に該開口と断面形状が略等しい
封口体を押入し、押入状態を保持したまま該先端部の端
面と該封口体の外周面を封口すれば前記した空隙発生問
題は解消し、また、レーザ溶接を適用すれば材質の変
質,ガス封入などの問題も解消されると着想を抱き更に
研究を進めて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のシース熱電対の製造方法は、中空
の保護管と、該保護管の中空部に充填された絶縁体と、
該絶縁体に埋設された熱電対線と、該保護管先端部を密
封する封口体からなるシース熱電対の製造方法におい
て、該封口対を、該保護先端部の開口に押入し、該先端
部とレーザ溶接して密栓することを特徴とし、このよう
な本発明の製造方法の好ましい手順は、中空の保護管内
に熱電対線を装設すると共に絶縁体粉末を先端部まで充
填する工程;該保護管の先端開口に、該開口と断面形状
が略等しい密栓棒を押入する工程;押入状態を保持した
まま該先端の端面と該密栓棒の外周にレーザ溶接を施す
工程;該密栓棒を該保護管の先端部近傍の個所で切断し
て封口体とする工程とを具備することを特徴とする。
本発明のシース熱電体の製造方法を第1図に基づいて
説明する。
すなわち、1は中空の保護管で、この中には絶縁体2
の粉末が稠密に充填され、該絶縁体2には熱電対線3が
埋設されている。4は、保護管1の先端部開口に封入さ
れている封口体であり、たとえば図のように保護管の先
端部開口の断面形状と略等しい断面形状を具備し、その
側面部の一部は先端部開口の内壁と密接している。本発
明の製造方法において特徴的なことは、該封口体4を保
護管1の先端部に押入し、管壁端面と該封口体の残余の
側面部とを全周に亘ってレーザ溶接して、溶接部5を形
成することにより密栓することである。
上記した構造のシース熱電対は、次のようにして製造
することができる。それを第2図〜第5図に基づいて工
程順に説明する。
まず、第1の工程は、中空の保護管1内に熱電対線3
及び絶縁体2を装設する工程である(第2図)。すなわ
ち、熱電対線3を保護管1の管壁に接触しないように、
また熱電対線3のジョイント部が保護部1の先端部の所
定位置に配置されるように装設すると同時に絶縁体2の
粉末を保護管1の先端にまで稠密に充填する。なお、保
護管1の材質としては、例えば、ステンレス鋼(SUS31
6、321、310など)、あるいはニッケル基耐熱鋼(イン
コネルなど)をあげることができ、熱電対線3としては
格別限定されるものではなく、例えば前記したものをあ
げることがきる。
又、絶縁体2としては格別限定されるものではなく、
例えば、マグネシア、アルミナ、シリカなどをあげるこ
とができる。
第2の工程は、保護管1の先端部開口6に、該開口6
と断面形状が略等しい密栓棒7を押入する工程である
(第3図)。この場合、密栓棒7の断面形状は、開口6
の断面形状とできるだけ近似していることが好ましい。
保護管1の管壁と密栓棒7の側面部との間に生じる間隙
が小さくなり、後段の溶接性が向上するからである。
密栓棒7の材質としては、例えば、ステンレス鋼(SUS3
16、321、310など)やニッケル基耐熱鋼(インコネルな
ど)など保護管と同材質をあげることができる。
第3の工程は、密栓棒の押入状態を保持したまま、保
護管1の先端管端面8とそれに隣接する密栓棒7の側面
個所9に全周に亘ってレーザ溶接を施す工程である(第
4図)。5は、その結果形成されたレーザ溶接部を表わ
す。このとき、絶縁体2には密栓棒7によって所定の圧
が加え続けることになるので、絶縁体2は第1工程にお
ける稠密性を保持するか、むしろより稠密性が向上した
状態になる。このときに適用するレーザ溶接法として
は、例えば、YAGレーザー、炭酸ガスレーザーをあげる
ことができ、溶接条件は、上記した各部材要素との関係
で適宜設定すればよい。
第4工程は、レーザ溶接終了後、保護管1と結合して
いる密栓棒7を保護管1の先端部近傍で切断する工程で
ある(第5図)。この場合、密栓棒7を保護管1の先端
部近傍10で切断砥石、メタル製カッティングソーなどの
カッター11で切断するのである。
(実施例) 外径3.0mm,内径2.3mm,長さ5cmのステンレス鋼から成
る保護管内にクロメル/アルメル熱電体線を装設し、絶
縁体のマグネシウム粉末を保護管先端にまで充填した。
次に保護管の開口に直径2.3mm,長さ10cmのステンレス鋼
製密栓棒を深さ0.5mmまで押入し、この状態を保持した
まま、保護管の管壁先端と密栓棒との間にYAGレーザ溶
接を施して保護管を封止した。最後に密栓棒を保護管の
先端部から0.5mmの個所で切断した後仕上げ加工を施し
て本発明のシース熱電対を得た。作業能率は、20個/hr.
であり、またその製造歩留りは100%であった。
これを縦方向に切断して先端部を肉眼観察したとこ
ろ、栓体と絶縁体の間に空隙は認められなかった。
比較のために、上記の保護管内に上記の熱電対線及び
絶縁体を装設した後、保護管の先端部端面上に直径2.3m
m,高さ1.0mmの蓋を載置して保護管の先端部と蓋との接
触部の外周可にティグ溶接を施して保護管を封止した。
作業能率は10個/hr.であり、またその製造歩留りは50%
であった。これを縦方向に切断して先端部を肉眼観察し
たところ、蓋と絶縁体の間に空隙が認められた。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によって製造
されたシース熱電対は、保護管の先端開口に封口体を押
入することで保護管内に空隙発生が防止でき、また、レ
ーザ溶接においては、ガスを噴出することがなく、加熱
時間が短く(数ms)、熱影響部,熱ひずみのない溶接法
であるので、保護管内のガス封入や熱による材質の変
質,膨張収縮による熱圧力,変形などを防止することが
できるので保護管の耐食性がよく結果的に熱電対が長寿
命で温度測定能が安定かつ優れたものとなる。更に、そ
の製造方法においては、安定かつ高い作業能率となる。
したがって、その工業的価値は大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によって製造されるシース熱電対の先端
部の構造を示した断面図である。第2図〜第5図は本発
明のシース熱電対の製造方法を工程順に示した図であ
る。第6図は従来型のシース熱電対の先端部の構造を示
した断面図である。 1……保護管、2……絶縁体 3……熱電対線、4……封口体 5……レーザ溶接による溶接部 6……保護管先端部開口、7……密栓棒 8……保護管の先端管壁端面 9……密栓棒の保護管に隣接する側面個所 10……密栓棒の切断個所 11……カッター、12……封口体(蓋) 13……ティグ溶接若しくはプラズマ溶接による溶接部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−37527(JP,U) 実開 昭51−38475(JP,U) 特公 昭59−37771(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空の保護管内に熱電対線を装設すると共
    に絶縁体粉末を先端部まで充填する工程;該保護管の先
    端部開口に、該開口と断面形状が略等しい密栓棒を押入
    する工程;押入状態を保持したまま、該先端部の端面と
    該密栓棒の外周面にレーザ溶接を施す工程;該密栓棒を
    該保護管の先端部近傍の箇所で切断して封口体とする工
    程とを具備するシース熱電対の製造方法。
JP61152627A 1986-07-01 1986-07-01 シース熱電対の製造方法 Expired - Lifetime JPH084156B2 (ja)

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