JPH0840226A - 車両用停止維持装置 - Google Patents

車両用停止維持装置

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JPH0840226A
JPH0840226A JP18324194A JP18324194A JPH0840226A JP H0840226 A JPH0840226 A JP H0840226A JP 18324194 A JP18324194 A JP 18324194A JP 18324194 A JP18324194 A JP 18324194A JP H0840226 A JPH0840226 A JP H0840226A
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JP
Japan
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parking brake
vehicle
brake
braking force
parking
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JP18324194A
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English (en)
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Hideo Ogawa
秀夫 小川
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】停車中にブレーキ力が低下しても確実に車両の
停止を維持する装置を、信頼性の高い装置として提供す
る。 【構成】パーキングブレーキの作動状態を検出するパー
キングブレーキセンサ12と、ブレーキ力を増加させる
ブレーキ力増加手段3と、車両の移動状態を検出する車
両移動検出手段2と、これら各装置に接続される制御部
4とを備え、制御部4は、パーキングブレーキの作動を
検出していること、及び車両が移動したことを検出して
いること、を条件にブレーキ力増加手段3を作動させる
とともに、運転者の操作によりパーキングブレーキのブ
レーキ力が低下されたと判断した場合は、ブレーキ力増
加手段3を非作動状態に制御することを特徴とする車両
用停止維持装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用制動装置に係り、
特に車両が停止した際に停止状態を保持するシステムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、停車の際にブレーキを自動的
に保持して車両の後退り等を防止するようにした車両用
停止維持装置としては、車両の停止を検出する検出装置
を有しており、これにより車両の停止が検出されたとき
にだけブレーキ液圧を保持させるようにしたものが種々
提案されている。
【0003】このような形式のものは、運転者が発進動
作や自動ブレーキの解除動作を行わない限り、ブレーキ
液圧を長時間保持するように作動するものである。とこ
ろで、ブレーキ液圧系は極めて多くの摺動部品を有して
いるため微小な液漏れが発生し、特に複雑な構造をもつ
電磁弁内部ではその可能性が高い。このことは一般的な
ブレーキ操作をしている限り安全性に支障があるもので
はないが、前記したように長時間の加圧に対しては微小
な漏れとはいえ液圧の低下を招き、最終的には車両の停
止を維持できない状態となる虞れがある。
【0004】このような不都合を防止するものとして例
えば実開平2−126966号公報に記載されているも
のがある。これは、車両の停止を検出する検出装置を有
しており、これにより車両の停止が検出されたときにだ
けブレーキ液圧を保持させるようにしたものにおいて、
停止時のブレーキ圧力を検知し、これが所定圧力以下に
なったときだけ、前記ブレーキ液圧を解除するようにし
たものである。
【0005】このような構成とすることにより、停車の
際の自動ブレーキは完全に作動するか、あるいは完全に
解除されるかのいずれかとなり、ブレーキをかけたつも
りがじわじわと動きだしてしまうような危険な状態とな
ることを防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
のものは、不完全な自動ブレーキをかけるのならば完全
に解除した方が安全であるという思想から案出されたも
ので、より確実で有効な自動ブレーキを提供するもので
はない。また、液圧の低下に対してもブレーキの解除と
いう形で対応するものであるため、安全性の点で更なる
改善の余地がある。
【0007】そこで、既知の停止維持装置に、自動ブレ
ーキやパーキングブレーキをかけた状態において、ブレ
ーキ液圧の漏れやパーキングブレーキワイヤの伸び等に
より車両が動きだした場合に自動的に作動するブレーキ
力増加手段を加え、車両の停止状態を確実に維持させる
装置を考えることができる。
【0008】しかし、このようなブレーキ力増加手段を
備える停止維持装置では、坂道に車両を停止してパーキ
ングブレーキを作動させた後、運転者がパーキングブレ
ーキを断続的に緩めながら徐々に坂道を降ろうとした場
合、ブレーキ力増加手段が作動してしまう。すなわち、
このような運転操作は、パーキングブレーキを若干作動
させたまま(あるいはパーキングブレーキの作動信号が
出力されたまま)アクセル操作をせずに坂道を降ること
となるので、ECUは不用意に車両が動きだしたと判断
してしまい、自動ブレーキが作動するという問題があ
る。
【0009】また、運転者が坂道にて発進する際、パー
キングブレーキをゆっくり解除したとすると、パーキン
グブレーキを完全に解除するまでに車両が動きだしてし
まうことがあり、この場合、ブレーキ力増加手段が作動
してしまうという問題もある。
【0010】本発明は前記事項に鑑みてなされたもの
で、停車中にブレーキ力が低下しても確実に車両の停止
を維持する装置を、信頼性の高い装置として提供するこ
とを技術的課題とする。
【0011】また、停車中にブレーキ力が低下しても確
実に車両の停止を維持する装置において、自動ブレーキ
力増加システムの作動頻度を低減させる装置を提供する
ことを技術的課題とする。
【0012】また、停車中にブレーキ力が低下しても確
実に車両の停止を維持する装置において、運転者がパー
キングブレーキを使用しながら坂道を降ろうとした場合
は、自動ブレーキを作動させない装置を提供することを
技術的課題とする。
【0013】また、運転者がパーキングブレーキを完全
に戻すまでに車両が動きだしたとしても、自動ブレーキ
を作動させない装置を提供することを技術的課題とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は前記技術的課題
を解決するために、以下のような構成とした。すなわ
ち、パーキングブレーキの作動状態を検出するパーキン
グブレーキセンサと、ブレーキ力を増加させるブレーキ
力増加手段と、車両の移動状態を検出する車両移動検出
手段と、これらパーキングブレーキセンサ、ブレーキ力
増加手段、車両移動検出手段に接続される制御部とを備
える。
【0015】前記制御部は、パーキングブレーキの作動
を検出していること、及び車両が移動したことを検出し
ていること、を条件に前記ブレーキ力増加手段を作動さ
せるとともに、運転者の操作によりパーキングブレーキ
のブレーキ力が低下されたと判断した場合は、前記ブレ
ーキ力増加手段を非作動状態に制御するように構成され
ている。
【0016】前記パーキングブレーキセンサは、パーキ
ングブレーキのパーキングレバーとブレーキ作動部とを
連結するワイヤーの引き力を検出する引き力センサとし
て構成することができる。この引き力センサは、例えば
抵抗線歪ゲージ、圧電素子、圧力スイッチ等を例示する
ことができる。
【0017】また、前記パーキングブレーキセンサは、
パーキングブレーキの解除手段の作動を検出するパーキ
ングブレーキ解除手段センサを含むように構成すること
もできる。この場合、前記制御部は、前記パーキングブ
レーキ解除手段センサからパーキングブレーキ解除手段
が作動した旨の信号を入力した場合、運転者の操作によ
りパーキングブレーキのブレーキ力が低下されたと判断
するように構成する。
【0018】前記制御部は、中央処理装置(CPU),
読み出し/書き込みメモリ(RAM)、読み出し専用メ
モリ(ROM)、入出力装置(I/O)と、これらを接
続するバスを有するように構成するとよい。
【0019】前記ブレーキ力増加手段は、加圧部と、こ
の加圧部とブレーキ機構との間に介設された電磁バルブ
とで構成することができる。この場合、加圧部は電動ポ
ンプ等によって予め加圧状態に維持できる圧力タンク等
とすることができ、その圧力を電磁バルブの開閉によっ
て前記ブレーキ機構方向に供給するように構成すること
ができる。
【0020】また、前記ブレーキ力増加手段は、正転及
び逆転するモータと、このモータの正転により往動する
とともに逆転により復動する弁体と、ブレーキ機構と連
通するとともに前記弁体の往動により室内容積が減少さ
れる圧力室とを備えるように構成することもできる。
【0021】さらに、前記ブレーキ力増加手段は、パー
キングブレーキのワイヤーを強制的に引っ張る装置とす
ることもできる。前記車両移動検出手段としては例え
ば、スピードセンサを流用することができる。
【0022】以上の構成要素に加え、停止維持手段を付
加してもよい。この停止維持手段は、車両の停止状態を
検出してブレーキ機構内のブレーキ圧を保持することに
より車両の停止状態を維持するように構成することがで
きる。ここで、前記ブレーキ機構は、ホイールシリンダ
あるいはブレーキキャリパにより構成することができ
る。そして、このブレーキ機構は液圧あるいは空圧等に
より作動するように構成することができる。
【0023】
【作用】車両がパーキングブレーキを作動させて停止し
ている状態で、ブレーキ力の低下が生じた場合、車両は
路面の傾斜等により前進あるいは後退を開始する。
【0024】すると、車両移動検出手段がこれを検出し
て、制御部に信号を送出する。制御部はブレーキ力増加
手段を作動させてブレーキ力を上昇させ、車両は停止す
る。車両が坂道にてパーキングブレーキを作動させて停
止している状態から、運転者がパーキングブレーキを緩
めながら坂道を降ろうとした場合、制御部は、ブレーキ
力増加手段を非作動の状態に制御し、運転者の意に反し
て自動ブレーキが作動してしまうことを防止する。
【0025】
【実施例】本発明の実施例を説明する。 <実施例1>本発明の第1実施例を図1〜図7に基づい
て説明する。
【0026】図1において、本実施例の車両用停止維持
装置は、ブレーキペダル30の踏み込みによりブレーキ
圧液を押し出すマスタシリンダ32を有している。ま
た、前記マスタシリンダ32からの液圧により車輪にブ
レーキをかけるホイールシリンダ20を有している。
【0027】マスタシリンダ32とホイールシリンダ2
0との間の液路10上には電磁弁35が介設されてい
る。この電磁弁35は、ソレノイドコイルと、弁を開閉
する可動動鉄心とを有しており、制御部4からの指示信
号により、前記弁を開閉してホイールシリンダ20内の
ブレーキ圧液を保持・解除するものである。
【0028】すなわち、ブレーキペダル30を踏み込ん
で車両を停止させると、ブレーキペダル30から足を離
してもブレーキ液圧が保持されて制動力が維持される。
また、電磁弁35にはチェック弁が設けてあり、マスタ
シリンダ32側からホイールシリンダ20側への圧力の
伝達を許容している。したがって、運転者のブレーキペ
ダル操作による再加圧の際、圧力は前記チェック弁を経
て、マスタシリンダ32側からホイールシリンダ20側
へ供給される。
【0029】なお、制御部4には表示ランプ37が接続
しており、電磁弁35が作動した場合にランプが点灯し
て、運転者に自動ブレーキが作動中であることを認識さ
せるようになっている。
【0030】車両の車輪には、車両の移動状態を検出す
る車両移動検出手段2が設けられている。これはスピー
ドメータ用センサと兼用することも可能である。この車
両移動検出手段2の出力は前記制御部4に入力されてい
る。この制御部4はマイクロコンピュータ(ECU)で
構成されており、メモリーやI/O等(図示せず)から
構成されている。
【0031】一方、液路10には、この液路10の液圧
を増加させ得るブレーキ力増加手段3が接続されてい
る。そして、このブレーキ力増加手段3は制御部4に接
続され、制御部4からの信号に応じて液路10にブレー
キ液を圧送してホイールシリンダ20の液圧を上昇させ
るようになっている。
【0032】すなわち、前記ブレーキ力増加手段3は、
図2に示すように、シリンダボディ60の内部の内部シ
リンダ内に、スプール弁タイプの弁体65が摺動自在に
内装されている。この弁体65は、マスタシリンダ32
側と連通する連通ポート62に対向する周溝66と、こ
の周溝66から先端面65aに開口する流路67とを有
している。また、この先端面65aは、ホイールシリン
ダ20に連通する圧力室70に臨んでいる。さらに、こ
の弁体65の後端は、螺子孔68を介して螺合するモー
タ80の出力螺子軸82に連係されるとともに、シリン
ダボディ60に設けられた回り止め軸61と軸方向孔6
9の嵌合により、軸回り回転が拘束されている。
【0033】なお、モータ80を逆転させた場合、弁体
65の最右端位置(最終復動位置)では前記出力螺子軸
82は空転するため、モータ80に過負荷はかからない
ようになっている。
【0034】また、前記制御部4には、パーキングブレ
ーキの作動状態を検出するパーキング引き力センサ(パ
ーキングブレーキセンサ)12が接続されている。この
パーキング引き力センサ12は、圧電素子により構成さ
れ、パーキングブレーキのパーキングレバーとブレーキ
作動部とを連結するワイヤーの引き力を検出するように
なっている。
【0035】さらに、前記制御部4には、ブレーキセン
サ11、クラッチセンサ13、電源40等が接続されて
いる。そして、制御部4は、前記パーキング引き力セン
サ12からの信号によりパーキングブレーキが作動して
いると判断した場合は、前記電磁弁35を開状態に制御
し、自動ブレーキの作動を解除する。
【0036】また、制御部4は、パーキングブレーキが
作動していること、及び前記車両移動検出手段2からの
信号により車両が移動したことが検出されていること、
を条件に前記ブレーキ力増加手段3を増圧方向に作動さ
せ、車両が停止するまでブレーキ液圧を増圧する。さら
に、制御部4は、パーキングブレーキが運転者の操作に
より緩められた場合は、前記ブレーキ力増加手段3を非
作動状態に制御する。
【0037】次に、制御部4において、運転者がパーキ
ングブレーキを緩めながら坂道を降る際の制御フローを
図3を中心にして説明する。制御部4は、パーキング引
き力センサ12からの信号により、パーキングレバーが
引かれたか否かを判断する(ステップ101)。パーキ
ングレバーが引かれていない場合はステップ101の循
環ルーチンとなり、パーキングレバーが引かれている場
合は、ステップ102に移行する。ステップ102で
は、パーキング引き力センサ12からの信号により、パ
ーキングブレーキのワイヤーの引き力値に変化があった
か否かを判断する。
【0038】ここで、パーキングブレーキのブレーキ力
とパーキング引き力センサ12の検出値との関係から、
制御部4がパーキングブレーキのブレーキ力低下を運転
者の操作に基づくものであると判断する場合について説
明する。
【0039】図4に示すように、パーキングブレーキの
ワイヤーの引き力が大きい程、パーキングブレーキのブ
レーキ力(制動力)も大きくなる。そして、運転者がパ
ーキングブレーキを緩めながら(戻しながら)坂道を降
る場合、制動力は図5に示すような値をとる。図5にお
いては、時間t1 と時間t2 との間は車輪が回転し、そ
の前後は車輪が停止していることを表す。また、図6に
示す引き力信号の値も、制動力と引き力値とはほぼ正比
例しているので(図4参照)、図5の制動力値と同様の
値をとる。そして、図6の時間t1 までの引き力信号値
から明かなように、パーキングブレーキを緩めて車両を
移動させる場合は、引き力信号値が変化する。したがっ
て、この引き力信号値の変化を制御部4が読み取ること
により、運転者の操作に基づくパーキングブレーキのブ
レーキ力低下であることを判断できる。 前記ステップ
102において、パーキング引き力センサ12の検出値
に変化があった場合はステツプ103に移行し、パーキ
ング引き力センサ12の検出値に変化がない場合は、ス
テップ102の循環ルーチンとなる。ステップ103で
は、制御部4はブレーキ力増加手段3の不作動モードと
なり、自動ブレーキはかからないようにする。
【0040】なお、本実施例では、パーキング引き力セ
ンサを圧電素子により構成したが、パーキング引き力セ
ンサを圧力スイッチにより構成してもよい。この場合、
圧力スイッチを複数設け、第1の圧力スイッチの信号
は、図7に示すように予め設定した引き力値以上にてO
Nとなるようにする。この予め設定した引き力値(しき
い値a)は、別途設定した第2の圧力スイッチの作動し
きい値(パーキングブレーキの作動しきい値)である引
き力値(しきい値b)よりも高く設定する。
【0041】したがって、第2の圧力スイッチの信号が
ON状態において、第1の圧力スイッチの信号がON状
態からOFF状態に変化した場合、制御部4は運転者の
操作によりパーキングブレーキのブレーキ力が低下して
いると判断して、自動ブレーキを作動させないように制
御する。 <実施例2>本発明の第2実施例を説明する。
【0042】本実施例は、パーキングブレーキセンサ1
2として、パーキングブレーキの解除手段16の作動を
検出するパーキングブレーキ解除手段センサ12aを含
むものである。なお、その他の構成は実施例1と同様の
ため、説明を省略する。
【0043】前記パーキングブレーキ解除手段16は、
ハンドパーキングレバーの先端に設けられた押しボタン
であり、この押しボタンを押すことによりレバーのラチ
ェット機構の解除を行うものである。そして、前記パー
キングブレーキ解除手段センサ12aは、前記押しボタ
ンの作動を検出して信号を制御部4に出力するものであ
る。
【0044】なお、パーキングブレーキ解除手段16
は、ハンドパーキングレバーを捻ることによりレバーの
ラチェット機構を解除する形式のものでもよい。この場
合、パーキングブレーキ解除手段センサ12aは、レバ
ーの捻り操作を検出して制御部4に出力を行うものとす
る。
【0045】次に、制御部4において、運転者がパーキ
ングブレーキを緩めながら坂道を降る際の制御フローを
図9を中心にして説明する。制御部4は、パーキングブ
レーキセンサ12からの信号により、パーキングレバー
が引かれたか否かを判断する(ステップ201)。パー
キングレバーが引かれていない場合はステップ201の
循環ルーチンとなり、パーキングレバーが引かれている
場合は、ステップ202に移行する。ステップ202で
は、パーキングブレーキ解除手段センサ12aからの信
号により、パーキングブレーキの解除手段16が作動し
たか否かを判断する。解除手段16が作動していない場
合はステップ202の循環ルーチンとなり、解除手段1
6が作動している場合はステップ203に移行する。ス
テップ203では、制御部4はブレーキ力増加手段3の
不作動モードとなり、自動ブレーキはかからないように
制御する。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、停車中にブレーキ力が
低下しても確実に車両の停止を維持する装置を、信頼性
の高い装置として提供することが可能となる。
【0047】また、停車中にブレーキ力が低下しても確
実に車両の停止を維持する装置において、自動ブレーキ
力増加システムの作動頻度を低減させる装置を提供する
ことが可能となる。
【0048】また、停車中にブレーキ力が低下しても確
実に車両の停止を維持する装置において、運転者がパー
キングブレーキを使用しながら坂道を降ろうとした場合
は、自動ブレーキを作動させない装置を得ることができ
る。
【0049】また、運転者がパーキングブレーキを完全
に戻すまでに車両が動きだしたとしても、自動ブレーキ
を作動させない装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す構成図
【図2】実施例1のブレーキ力増加手段を示す一部断面
とした図
【図3】実施例1の制御部において、運転者がパーキン
グブレーキを緩めながら坂道を降る際のフローを表す
図。
【図4】実施例1において、パーキングブレーキの制動
力とパーキングブレーキのワイヤーの引き力との関係を
表す図
【図5】実施例1において、パーキングブレーキの制動
力の変化と時間tにおける車両の移動状態を表す図
【図6】実施例1において、パーキングブレーキセンサ
の引き力信号値と時間tにおける車両の移動状態を表す
【図7】実施例1において、パーキングブレーキセンサ
に圧力スイッチを設けた場合のスイッチ信号と時間tに
おける車両の移動状態を表す図
【図8】本発明の実施例2における要部の構成図
【図9】実施例2において、運転者がパーキングブレー
キを緩めながら坂道を降る際の制御フローを表す図
【符号の説明】
2・・車両移動検出手段 3・・ブレーキ力増加手段 4・・制御部 10・・液路 11・・ブレーキセンサ 12・・パーキング引き力センサ(パーキングブレーキ
センサ) 12a・・パーキングブレーキ解除手段センサ 13・・クラッチセンサ 16・・解除手段(パーキングブレーキの解除手段) 20・・ホイールシリンダ 30・・ブレーキペダル 32・・マスタシリンダ 35・・電磁弁 37・・表示ランプ 40・・電源 60・・シリンダボディ 61・・回り止め軸 62・・連通ポート 65・・弁体 65a・・先端面 66・・周溝 67・・流路 68・・螺子孔 69・・軸方向孔 70・・圧力室 80・・モータ 82・・出力螺子軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーキングブレーキの作動状態を検出す
    るパーキングブレーキセンサと、ブレーキ力を増加させ
    るブレーキ力増加手段と、車両の移動状態を検出する車
    両移動検出手段と、これらパーキングブレーキセンサ、
    ブレーキ力増加手段、車両移動検出手段に接続される制
    御部とを備え、 前記制御部は、パーキングブレーキの作動を検出してい
    ること、及び車両が移動したことを検出していること、
    を条件に前記ブレーキ力増加手段を作動させるととも
    に、運転者の操作によりパーキングブレーキのブレーキ
    力が低下されたと判断した場合は、前記ブレーキ力増加
    手段を非作動状態に制御することを特徴とする車両用停
    止維持装置。
  2. 【請求項2】 前記パーキングブレーキセンサは、パー
    キングブレーキのパーキングレバーとブレーキ作動部と
    を連結するワイヤーの引き力を検出する引き力センサを
    備えることを特徴とする請求項1記載の車両用停止維持
    装置。
  3. 【請求項3】 前記パーキングブレーキセンサは、パー
    キングブレーキの解除手段の作動を検出するパーキング
    ブレーキ解除手段センサを備え、 前記制御部は、前記パーキングブレーキ解除手段センサ
    からパーキングブレーキ解除手段が作動した旨の信号を
    入力した場合、運転者の操作によりパーキングブレーキ
    のブレーキ力が低下されたと判断することを特徴とする
    請求項1記載の車両用停止維持装置。
JP18324194A 1994-08-04 1994-08-04 車両用停止維持装置 Pending JPH0840226A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013505876A (ja) * 2009-09-29 2013-02-21 ルノー・トラックス 電子駐車ブレーキシステムを作動させる方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013505876A (ja) * 2009-09-29 2013-02-21 ルノー・トラックス 電子駐車ブレーキシステムを作動させる方法

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