JPH0834325A - 車両用停止維持装置 - Google Patents

車両用停止維持装置

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Publication number
JPH0834325A
JPH0834325A JP6171388A JP17138894A JPH0834325A JP H0834325 A JPH0834325 A JP H0834325A JP 6171388 A JP6171388 A JP 6171388A JP 17138894 A JP17138894 A JP 17138894A JP H0834325 A JPH0834325 A JP H0834325A
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JP
Japan
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braking force
vehicle
motor
increasing means
force increasing
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JP6171388A
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English (en)
Inventor
Hideo Ogawa
秀夫 小川
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】停車中にブレーキ力が低下しても確実に車両の
停止を維持する装置を、信頼性の高い装置として提供す
ること。 【構成】車両の停止状態を維持する停止維持手段と、モ
ータ80の回転駆動によりブレーキ力を増加させるブレ
ーキ力増加手段3と、モータ80の消費電流値を検出す
る電流検出手段7と、車両の移動状態を検出する車両移
動センサ2と、これら各装置及び電源40に接続される
制御部4とを備え、制御部4は、停止維持手段が作動し
ていること、及び車両が移動したことが検出されている
こと、を条件にモータ80を回転させてブレーキ力増加
手段3を作動させるとともに、制御部4に電源40から
新規に電流が供給された場合にはモータ80を回転させ
つつ電流検出手段7によりモータ80の消費電流値を検
出し、この検出された消費電流値に基づきブレーキ力増
加手段3の作動状態を判断する車両用停止維持装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用制動装置に係り、
特に車両が停止した際に停止状態を保持するシステムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、停車の際にブレーキを自動的
に保持して車両の後退り等を防止するようにした車両用
停止維持装置としては、車両の停止を検出する検出装置
を有しており、これにより車両の停止が検出されたとき
にだけブレーキ液圧を保持させるようにしたものが種々
提案されている。
【0003】このような形式のものは、運転者が発進動
作や自動ブレーキの解除動作を行わない限り、ブレーキ
液圧を長時間保持するように作動するものである。とこ
ろで、ブレーキ液圧系は極めて多くの摺動部品を有して
いるため微小な液漏れが発生し、特に複雑な構造をもつ
電磁弁内部ではその可能性が高い。このことは一般的な
ブレーキ操作をしている限り安全性に支障があるもので
はないが、前記したように長時間の加圧に対しては微小
な漏れとはいえ液圧の低下を招き、最終的には車両の停
止を維持できない状態となる虞れがある。
【0004】このような不都合を防止するものとして例
えば実開平2−126966号公報に記載されているも
のがある。これは、車両の停止を検出する検出装置を有
しており、これにより車両の停止が検出されたときにだ
けブレーキ液圧を保持させるようにしたものにおいて、
停止時のブレーキ圧力を検知し、これが所定圧力以下に
なったときだけ、前記ブレーキ液圧を解除するようにし
たものである。
【0005】このような構成とすることにより、停車の
際の自動ブレーキは完全に作動するか、あるいは完全に
解除されるかのいずれかとなり、ブレーキをかけたつも
りがじわじわと動きだしてしまうような危険な状態とな
ることを防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
のものは、不完全な自動ブレーキをかけるのならば完全
に解除した方が安全であるという思想から案出されたも
ので、より確実で有効な自動ブレーキを提供するもので
はない。また、液圧の低下に対してもブレーキの解除と
いう形で対応するものであるため、安全性の点で更なる
改善の余地がある。
【0007】また、従来の停止維持装置では、自動ブレ
ーキが作動している場合にパーキングブレーキを作動さ
せると、自動ブレーキは解除されるように構成されてい
るものが一般的であるが、パーキングブレーキを作動さ
せるワイヤーが伸びたり、またはライニングの表面温度
の変化により制動力が低下してしまう等、パーキングブ
レーキに失陥が生じた場合、車両が動きだしてしまう虞
れがあった。
【0008】そこで、既知の停止維持装置に、自動ブレ
ーキやパーキングブレーキをかけた状態においてブレー
キ液圧の漏れ等により車両が動きだした場合に自動的に
作動するブレーキ力増加手段を加え、車両の停止状態を
確実に維持させる装置を考えることができる。
【0009】しかし、このようなブレーキ力増加手段を
備える停止維持装置では、例えば車載バッテリーや、ブ
レーキ力増加手段等に指示信号を出力する制御部(EC
U)を交換する場合、以下のような問題が懸念される。
【0010】すなわち、ブレーキ力増加手段が作動して
いる状態でバッテリーや制御部を交換した場合、制御部
は電源の供給を断たれると記憶内容が消去されるため、
交換前のブレーキ力増加手段の状態を判断することがで
きなくなる。したがって、バッテリーや制御部の交換後
に車両を発進させようとしても、制御部はブレーキ力増
加手段が作動しているとは判断していないので、ブレー
キ力の解除を行おうとはせず、車両を発進させることが
できなくなってしまう。
【0011】本発明は前記事項に鑑みてなされたもの
で、停車中にブレーキ力が低下しても確実に車両の停止
を維持する装置を、信頼性の高い装置として提供するこ
とを技術的課題とする。
【0012】また、ブレーキ力増加手段を有する、停車
中にブレーキ力が低下しても確実に車両の停止を維持す
る装置において、バッテリーや制御部の交換、あるいは
配線の故障等、何等かの原因により制御部への電流供給
が遮断された場合でも、装置が修繕された際にブレーキ
力増加手段の作動状態を判断できる車両用停止維持装置
を提供することを技術的課題とする。
【0013】また、ブレーキ力増加手段を有する、停車
中にブレーキ力が低下しても確実に車両の停止を維持す
る装置において、ブレーキ力増加手段の作動中にバッテ
リーや制御部の交換、あるいは配線の故障等、何等かの
原因により制御部への電流供給が遮断された場合でも、
装置が修繕された際にはブレーキ力増加手段を非作動状
態として車両が直ちに発進できるようにした車両用停止
維持装置を提供することを技術的課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は前記技術的課題
を解決するために、以下のような構成とした。すなわ
ち、第1の構成として、車両の停止状態を維持する停止
維持手段と、モータの回転駆動によりブレーキ力を増加
させるブレーキ力増加手段と、このブレーキ力増加手段
のモータの消費電流値を検出する電流検出手段と、車両
の移動状態を検出する車両移動センサと、これら停止維
持手段、ブレーキ力増加手段、電流検出手段、車両移動
センサ、及び電源に接続される制御部(ECU)とを備
える。
【0015】前記制御部は、前記停止維持手段が作動し
ていること、及び前記車両移動センサからの信号により
車両が移動したことが検出されていること、を条件に前
記モータを回転させてブレーキ力増加手段を作動させる
とともに、制御部に電源から新規に電流が供給された場
合には前記モータを回転させつつ前記電流検出手段によ
りモータの消費電流値を検出し、この検出された消費電
流値に基づきブレーキ力増加手段の作動状態を判断する
ように構成されている。
【0016】前記ブレーキ力増加手段は、正転及び逆転
するモータと、このモータの正転により往動するととも
に逆転により復動する弁体と、ブレーキ機構と連通する
とともに前記弁体の往動により室内容積が減少される圧
力室とを備えることができる。
【0017】ここで、前記制御部は、前記弁体が最終往
動位置にてモータが正転し続けた場合にモータが消費す
るロック消費電流値を設定しておき、このロック消費電
流値が一定時間検出された場合に、前記ブレーキ力増加
手段によりブレーキ力が増加されていると判断するよう
に構成することができる。
【0018】また、前記ブレーキ力増加手段がブレーキ
力を増加させている場合に作動する表示部を備え、前記
制御部は、前記ロック消費電流値が一定時間検出された
場合に前記表示部を作動させるように構成することもで
きる。
【0019】さらに、前記制御部は、制御部に電源から
新規に電流が供給された際に前記モータを正転させ、こ
のモータ正転開始から一定時間内に予め設定した消費電
流値が検出されない場合には、さらに一定時間モータを
逆転させてブレーキ力増加手段を非作動の状態に維持す
るように構成してもよい。
【0020】第2の構成として、車両の停止状態を維持
する停止維持手段と、モータの正転駆動によりブレーキ
力を増加させるとともにモータの逆転駆動によりこの増
加させたブレーキ力を減少させるブレーキ力増加手段
と、車両の移動状態を検出する車両移動センサと、これ
ら停止維持手段、ブレーキ力増加手段、車両移動セン
サ、及び電源に接続される制御部とを備え、前記制御部
は、前記停止維持手段が作動していること、及び前記車
両移動センサからの信号により車両が移動したことが検
出されていること、を条件に前記モータを正転させてブ
レーキ力増加手段によりブレーキ力を増加させるととも
に、制御部に電源から新規に電流が供給された場合には
前記モータを一定時間逆転させてブレーキ力増加手段を
非作動の状態に制御するように構成する。
【0021】なお、前記停止維持手段は、車両の停止状
態を検出してブレーキ機構内のブレーキ圧を保持するこ
とにより車両の停止状態を維持するように構成すること
ができる。また、前記停止維持手段は、パーキングブレ
ーキとすることもできる。
【0022】また、前記ブレーキ機構は、ホイールシリ
ンダあるいはブレーキキャリパにより構成することがで
きる。そして、このブレーキ機構は液圧あるいは空圧等
により作動するように構成することができる。
【0023】また、前記制御部はブレーキを統括的に管
理するマイクロコンピュータとすることができ、この場
合、マイクロコンピュータにはブレーキセンサ、パーキ
ングブレーキセンサ、クラッチセンサ、その他各種警告
灯等を接続してより有機的な作動をさせることが望まし
い。前記車両移動センサとしては例えば、スピードセン
サを流用することができる。
【0024】
【作用】第1の構成において、車両が停止維持手段によ
り停止している状態で、ブレーキ力の低下が生じた場
合、車両は路面の傾斜等により前進あるいは後退を開始
する。
【0025】すると、車両移動センサがこれを検出し
て、制御部に信号を送出する。制御部はブレーキ力増加
手段のモータを回転させてブレーキ力を増加させる。こ
れによりブレーキ力が上昇し車両は停止する。このブレ
ーキ力増加手段が作動している状態で、電源(バッテリ
ー)や制御部の交換等により制御部への電流供給が遮断
された後、制御部に電源から新規に電流が供給された場
合は、制御部はモータを回転させつつ電流検出手段によ
りモータの消費電流値を検出し、この検出された消費電
流値に基づきブレーキ力増加手段の作動状態を判断す
る。
【0026】また、前記ブレーキ力増加手段を、正転及
び逆転するモータと、このモータの正転により往動する
とともに逆転により復動する弁体と、ブレーキ機構と連
通するとともに前記弁体の往動により室内容積が減少さ
れる圧力室とを備えるように構成した場合、前記制御部
は、前記弁体が最終往動位置にてモータが正転し続けた
場合にモータが消費するロック消費電流値を一定時間検
出すると、前記ブレーキ力増加手段によりブレーキ力が
増加されていると判断する。
【0027】また、前記ブレーキ力増加手段がブレーキ
力を増加させている場合に作動する表示部を備えた場
合、前記制御部は、前記ロック消費電流値が一定時間検
出されると前記表示部を作動させる。
【0028】また、前記制御部は、制御部に電源から新
規に電流が供給された際に前記モータを正転させ、この
モータ正転開始から一定時間内に予め設定した消費電流
値が検出されない場合には、さらに一定時間モータを逆
転させてブレーキ力増加手段を非作動の状態に維持する
ように制御することもできる。
【0029】第2の構成において、前記第1の構成と同
様の順序により制御部に電源から新規に電流が供給され
た場合には、前記ブレーキ力増加手段のモータを常に一
定時間逆転させてブレーキ力増加手段を非作動の状態に
制御する。
【0030】
【実施例】
<実施例1>本発明の第1実施例を図1〜図6に基づい
て説明する。
【0031】図1において、本実施例の車両用停止維持
装置は、ブレーキペダル30の踏み込みによりブレーキ
圧液を押し出すマスタシリンダ32を有している。ま
た、前記マスタシリンダ32からの液圧により車輪にブ
レーキをかけるホイールシリンダ20を有している。
【0032】マスタシリンダ32とホイールシリンダ2
0との間の液路10上には電磁弁35が介設されてい
る。この電磁弁35は、ソレノイドコイルと、弁を開閉
する可動動鉄心とを有しており、制御部4からの指示信
号により、前記弁を開閉してホイールシリンダ20内の
ブレーキ圧液を保持・解除するものである。
【0033】すなわち、ブレーキペダル30を踏み込ん
で車両を停止させると、ブレーキペダル30から足を離
してもブレーキ液圧が保持されて制動力が維持される。
また、電磁弁35にはチェック弁が設けてあり、マスタ
シリンダ32側からホイールシリンダ20側への圧力の
伝達を許容している。したがって、運転者のブレーキペ
ダル操作による再加圧の際、圧力は前記チェック弁を経
て、マスタシリンダ32側からホイールシリンダ20側
へ供給される。
【0034】なお、制御部4には表示ランプ37が接続
しており、電磁弁35が作動した場合にランプが点灯し
て、運転者に自動ブレーキが作動中であることを認識さ
せるようになっている。
【0035】車両の車輪には、車両の移動状態を検出す
る車両移動センサ2が設けられている。これはスピード
メータ用センサと兼用することも可能である。この車両
移動センサ2の出力は前記制御部4に入力されている。
この制御部4はマイクロコンピュータ(ECU)で構成
されており、メモリーやI/O等(図示せず)から構成
されている。
【0036】一方、液路10には、この液路10の液圧
を増加させ得るブレーキ力増加手段3が接続されてい
る。そして、このブレーキ力増加手段3は制御部4に接
続され、制御部4からの信号に応じて液路10にブレー
キ液を圧送してホイールシリンダ20の液圧を上昇させ
るようになっている。
【0037】すなわち、前記ブレーキ力増加手段3は、
図2に示すように、シリンダボディ60の内部の内部シ
リンダ内に、スプール弁タイプの弁体65が摺動自在に
内装されている。この弁体65は、マスタシリンダ32
側と連通する連通ポート62に対向する周溝66と、こ
の周溝66から先端面65aに開口する流路67とを有
している。また、この先端面65aは、ホイールシリン
ダ20に連通する圧力室70に臨んでいる。さらに、こ
の弁体65の後端は、螺子孔68を介して螺合するモー
タ80の出力螺子軸82に連係されるとともに、シリン
ダボディ60に設けられた回り止め軸61と軸方向孔6
9の嵌合により、軸回り回転が拘束されている。
【0038】なお、モータ80を逆転させた場合、弁体
65の最右端位置(最終復動位置)では前記出力螺子軸
82は空転するため、モータ80に過負荷はかからない
ようになっている。
【0039】前記制御部4には、ブレーキセンサ11、
パーキングブレーキセンサ12、クラッチセンサ13、
前記ブレーキ力増加手段3の動作状態を示す表示部3
9、また、電源40等が接続されている。なお、前記表
示部39は、視覚表示あるいは音声表示により運転者に
ブレーキ力増加手段3の状態を認識させるようになって
いる。
【0040】また、制御部4内には、前記ブレーキ力増
加手段3のモータ80の消費電流値を検出する電流検出
手段7が内蔵されている。そして、ホイールシリンダ2
0の液圧が保持されていること、及び前記車両移動セン
サ2からの信号により車両が移動したことが検出されて
いること、を条件に前記ブレーキ力増加手段3を増圧方
向に作動させ、車両が停止するまでブレーキ液圧を増圧
する。このように制御部4は、電磁弁35が作動して弁
が閉塞しているとき、すなわち自動ブレーキの解除条件
(アクセルペダルの作動やパーキングブレーキの作動
等)が成立せずに車両が動きだした場合に前記ブレーキ
力増加手段3を作動させるようになっている。
【0041】ここで、図3〜図5を参照しつつ、ブレー
キ力増加手段3の作動状態に伴うモータ80の消費電流
の特性を説明する。すなわち、車両に一般的に使用され
る直流モータであるモータ80は、図3に示すように、
始動時には消費電流値が高く、t2 秒後以降に通常回転
している間は定常電流を消費し、t3 秒後に回転が停止
または微低速回転となり負荷が増えた場合には定常電流
より高いロック電流値をとる。
【0042】したがって、ブレーキ力増加手段3が作動
している場合にモータ80を正転させると、次のように
なる。すなわち、図2において、モータ80が正転され
て弁体65が圧力室70の容積を減少する方向に移動
し、弁体65が最左端位置(最終往動位置)にある状態
でモータ80が停止し、その後に再びモータ80を正転
させると、図4に示すようにモータ80始動(t0
後、t1 秒後以降はロック電流となる。
【0043】また、ブレーキ力増加手段3が非作動の場
合にモータ80を正転させると、図5に示すように、モ
ータ80の始動(t0 )後、t2 秒後以降は一定時間定
常電流を消費する。
【0044】以上のモータ80の消費電流に関する特性
を踏まえ、制御部4における制御フローを図6を中心に
して説明する。まず、電源40(バッテリー)や制御部
4の交換を行い、制御部4に電源40が接続されたとす
ると(ステップ101)、制御部4はブレーキ力増加手
段3のモータ80に正転を行うよう信号を出力する(ス
テップ102)。次に、ステップ103において、電流
検出手段7により一定時間ロック電流を検出した場合
は、ステップ104に移行して表示部39を作動させて
ブレーキ力増加手段3が作動していることを運転者等に
認識させ、ステップ105の加圧解除フローへと移行す
る。このステップ105では、アクセル操作等の車両の
発進操作がなされた場合や、パーキングブレーキの作動
により充分なブレーキ力が得られた場合等に、モータ8
0を逆転させて、ブレーキ力増加手段3にて増加したブ
レーキ力を消去させる。また、ステップ104において
一定時間ロック電流が検出されなかった場合は、ブレー
キ力増加手段3は元々非作動状態であったことを意味す
るので、弁体65を往動させ始めていたモータ80を逆
転させて弁体65を復帰(図2中最右端位置まで復動)
させ(ステップ106)、ステップ107の制御フロー
へ移行する。このステップ107では、停止維持装置
(電磁弁35)にて車両が停止している際に車両が動い
た場合、ブレーキ力増加手段3を作動させて車両の停止
維持を行う。なお、前記ステップ106におけるモータ
80の逆転は、正転させた時間と同時間逆転させてもよ
いし、あるいは弁体65を最左端位置から最右端位置ま
で復動させるのに必要な時間逆転さるようにしてもよ
い。
【0045】以上のように本実施例は、制御部4と電源
40とが新規に接続された場合は、その度毎にモータ8
0を正転させ、ロック電流が一定時間流れた否かを検出
する。このようにモータ80の消費電流を検出すること
により、ロック電流を検出した場合はブレーキ力増加手
段3が作動していたことが判断できるとともに、ロック
電流を検出しない場合はブレーキ力増加手段3が非作動
であったことが判断できる。したがって、制御部4はブ
レーキ力増加手段3の作動状態に応じた制御をし直すこ
とにより、車両の発進不能等は起こらず、信頼性の高い
車両用停止維持装置とすることができる。
【0046】なお、電流検出手段7が一定時間モータ8
0のロック電流を検出したことを条件にしてブレーキ力
増加手段3が作動状態であると判断するのは、図3に示
すように、モータ80が始動してt1 秒後にはロック電
流値を通過するため、この時点での誤りを防止するため
である。
【0047】また、電流検出手段7によってモータ80
の消費電流を検出することにより、モータ80を逆転さ
せた後に正転させた場合に直ちにロック電流が検出され
る場合や、モータ80を逆転させているときにロック電
流が検出される場合は、ブレーキ力増加手段3が故障し
て弁体65が動かなくなった状態であると判断すること
ができる。この場合、警報器を作動させて運転者にブレ
ーキ力増加手段3が故障であることを認識させるとよ
い。
【0048】また、本実施例では停止維持装置を車両の
停止状態を検出してホイールシリンダ内のブレーキ圧を
保持する装置としたが、単にパーキングブレーキの作動
中にブレーキ力増加手段3が作動するように構成しても
よい。
【0049】<実施例2>本発明の第2実施例を説明す
る。本実施例は、前記第1実施例における電流検出手段
を必要としない構成であり、制御部以外の構成要素は第
1実施例と同様であるため説明を省略する。
【0050】図7に基づき、本実施例の制御部における
フローを説明する。電源40の交換等により、制御部4
と電源40が新たに接続された場合(ステップ20
1)、制御部4はモータ80に逆転の指示信号を出力す
る(ステップ202)。そして、ステップ203におい
て、例えば第1実施例における図6のステツプ107の
ように、本発明の車両停止維持装置を作動させる制御フ
ローに移行する。
【0051】このように第2実施例では、制御部に電源
が投入された場合は、毎回モータに逆転信号を出力する
ように構成した。このため、ブレーキ力増加手段3が作
動状態であれ非作動状態であれ、常に非作動状態に戻
し、車両を発進可能な状態にすることができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、停車中にブレーキ力が
低下しても確実に車両の停止を維持する装置を、信頼性
の高い装置として提供することが可能となる。
【0053】また、ブレーキ力増加手段を有する、停車
中にブレーキ力が低下しても確実に車両の停止を維持す
る装置において、何等かの原因により制御部への電流供
給が遮断された場合でも、装置が修繕された際にブレー
キ力増加手段の作動状態を判断できる車両用停止維持装
置を提供することができる。
【0054】また、ブレーキ力増加手段を有する、停車
中にブレーキ力が低下しても確実に車両の停止を維持す
る装置において、ブレーキ力増加手段の作動中に何等か
の原因により制御部への電流供給が遮断された場合で
も、装置が修繕された際にはブレーキ力増加手段を非作
動状態として車両が直ちに発進できるようにした車両用
停止維持装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す構成図
【図2】第1実施例のブレーキ力増加手段を示す一部断
面とした図
【図3】第1実施例におけるモータの消費電流特性を表
す図
【図4】第1実施例においてブレーキ力増加手段が作動
状態にあるときにモータを正転させた場合のモータの消
費電流特性を表す図
【図5】第1実施例においてブレーキ力増加手段が非作
動状態にあるときにモータを逆転させた場合のモータの
消費電流特性を表す図
【図6】第1実施例における制御部のフローを表す図
【図7】本発明の第2実施例における制御部のフローを
表す図
【符号の説明】
2・・車両移動センサ 3・・ブレーキ力増加手段 4・・制御部 7・・電流検出手段 10・・液路 11・・ブレーキセンサ 12・・パーキングブレーキセンサ 13・・クラッチセンサ 20・・ホイールシリンダ 30・・ブレーキペダル 32・・マスタシリンダ 35・・電磁弁 37・・表示ランプ 39・・表示部 40・・電源 60・・シリンダボディ 61・・回り止め軸 62・・連通ポート 65・・弁体 65a・・先端面 66・・周溝 67・・流路 68・・螺子孔 69・・軸方向孔 70・・圧力室 80・・モータ 82・・出力螺子軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の停止状態を維持する停止維持手段
    と、モータの回転駆動によりブレーキ力を増加させるブ
    レーキ力増加手段と、このブレーキ力増加手段のモータ
    の消費電流値を検出する電流検出手段と、車両の移動状
    態を検出する車両移動センサと、これら停止維持手段、
    ブレーキ力増加手段、電流検出手段、車両移動センサ、
    及び電源に接続される制御部とを備え、 前記制御部は、前記停止維持手段が作動していること、
    及び前記車両移動センサからの信号により車両が移動し
    たことが検出されていること、を条件に前記モータを回
    転させてブレーキ力増加手段を作動させるとともに、制
    御部に電源から新規に電流が供給された場合には前記モ
    ータを回転させつつ前記電流検出手段によりモータの消
    費電流値を検出し、この検出された消費電流値に基づき
    ブレーキ力増加手段の作動状態を判断することを特徴と
    する車両用停止維持装置。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキ力増加手段は、正転及び逆
    転するモータと、このモータの正転により往動するとと
    もに逆転により復動する弁体と、ブレーキ機構と連通す
    るとともに前記弁体の往動により室内容積が減少される
    圧力室とを備えることを特徴とする請求項1記載の車両
    用停止維持装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記弁体が最終往動位置
    にてモータが正転し続けた場合にモータが消費するロッ
    ク消費電流値を設定しており、このロック消費電流値が
    一定時間検出された場合に、前記ブレーキ力増加手段に
    よりブレーキ力が増加されていると判断することを特徴
    とする請求項2記載の車両用停止維持装置。
  4. 【請求項4】 前記ブレーキ力増加手段がブレーキ力を
    増加させている場合に作動する表示部を備え、 前記制御部は、前記ロック消費電流値が一定時間検出さ
    れた場合に前記表示部を作動させることを特徴とする請
    求項3記載の車両用停止維持装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、制御部に電源から新規に
    電流が供給された際に前記モータを正転させ、このモー
    タ正転開始から一定時間内に予め設定した消費電流値が
    検出されない場合には、さらに一定時間モータを逆転さ
    せてブレーキ力増加手段を非作動の状態に維持すること
    を特徴とする請求項2または請求項3記載の車両用停止
    維持装置。
  6. 【請求項6】 車両の停止状態を維持する停止維持手段
    と、モータの正転駆動によりブレーキ力を増加させると
    ともにモータの逆転駆動によりこの増加させたブレーキ
    力を減少させるブレーキ力増加手段と、車両の移動状態
    を検出する車両移動センサと、これら停止維持手段、ブ
    レーキ力増加手段、車両移動センサ、及び電源に接続さ
    れる制御部とを備え、 前記制御部は、前記停止維持手段が作動していること、
    及び前記車両移動センサからの信号により車両が移動し
    たことが検出されていること、を条件に前記モータを正
    転させてブレーキ力増加手段によりブレーキ力を増加さ
    せるとともに、制御部に電源から新規に電流が供給され
    た場合には前記モータを一定時間逆転させてブレーキ力
    増加手段を非作動の状態に制御することを特徴とする車
    両用停止維持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009208524A (ja) * 2008-03-01 2009-09-17 Nissan Motor Co Ltd 電動ブレーキ倍力装置

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JP2009208524A (ja) * 2008-03-01 2009-09-17 Nissan Motor Co Ltd 電動ブレーキ倍力装置

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