JPH083943A - 防音ユニットパネルの製造方法 - Google Patents
防音ユニットパネルの製造方法Info
- Publication number
- JPH083943A JPH083943A JP6162863A JP16286394A JPH083943A JP H083943 A JPH083943 A JP H083943A JP 6162863 A JP6162863 A JP 6162863A JP 16286394 A JP16286394 A JP 16286394A JP H083943 A JPH083943 A JP H083943A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound absorbing
- ceramic sound
- container
- absorbing plate
- unit panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 現場での施工作業が容易で、防音性に優れ、
雨水あるいは洗浄水が内部に溜まり難く、さらには経時
変化による防音性低下および火災時の有害ガスの発生が
少ない防音ユニットパネルを、簡単に製造できる方法を
提供する。 【構成】 型枠61の底面にセラミック吸音板31を敷
き詰め、前記セラミック吸音板各々の裏面に、側面と底
面とにより一側が開口するように形成されて外周が前記
セラミック吸音板よりも小さくされた容器41を、前記
外周縁がセラミック吸音板の周縁よりも内側となるよう
にして被せ、その後、前記型枠内にコンクリートスラリ
ー21aを容器が埋もれるように打設し、セラミック吸
音板および容器と一体にコンクリート基板を形成する。
雨水あるいは洗浄水が内部に溜まり難く、さらには経時
変化による防音性低下および火災時の有害ガスの発生が
少ない防音ユニットパネルを、簡単に製造できる方法を
提供する。 【構成】 型枠61の底面にセラミック吸音板31を敷
き詰め、前記セラミック吸音板各々の裏面に、側面と底
面とにより一側が開口するように形成されて外周が前記
セラミック吸音板よりも小さくされた容器41を、前記
外周縁がセラミック吸音板の周縁よりも内側となるよう
にして被せ、その後、前記型枠内にコンクリートスラリ
ー21aを容器が埋もれるように打設し、セラミック吸
音板および容器と一体にコンクリート基板を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば道路、線路の
防音壁として路肩あるいは線路脇に並べて取り付けられ
る防音ユニットパネルの製造方法に関する。なお、この
発明の説明では、「吸音」と「遮音」の両者を含む語句
として「防音」の語句を使用する。
防音壁として路肩あるいは線路脇に並べて取り付けられ
る防音ユニットパネルの製造方法に関する。なお、この
発明の説明では、「吸音」と「遮音」の両者を含む語句
として「防音」の語句を使用する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記用途の防音パネルとして、金
属板間にグラスウールを詰めたもの、あるいは金属板の
一側にセラミック吸音板を設けたものが主として用いら
れている。この種の防音パネルは、そのまま施工現場で
支柱等に取りつけることができるため作業性に優れる。
属板間にグラスウールを詰めたもの、あるいは金属板の
一側にセラミック吸音板を設けたものが主として用いら
れている。この種の防音パネルは、そのまま施工現場で
支柱等に取りつけることができるため作業性に優れる。
【0003】しかしながら、グラスウールは、含水によ
り吸音性が著しく低下する問題、および経時変化により
吸音性が低下したり、火災時にグラスウールのバインダ
ー樹脂から有害ガスを生じる問題がある。
り吸音性が著しく低下する問題、および経時変化により
吸音性が低下したり、火災時にグラスウールのバインダ
ー樹脂から有害ガスを生じる問題がある。
【0004】それに対してセラミック吸音板は、焼成済
の磁器を適度の粒径とし、その粒子を無機質のバインダ
ーとともに板状に成形し、その後焼成したもので、吸水
および経時変化に対して吸音性の低下が少なく、しかも
表面が汚れた場合には洗浄水を吹きつけて水洗いでき、
さらに火災時に有害ガスを生じない等優れた点が多い。
の磁器を適度の粒径とし、その粒子を無機質のバインダ
ーとともに板状に成形し、その後焼成したもので、吸水
および経時変化に対して吸音性の低下が少なく、しかも
表面が汚れた場合には洗浄水を吹きつけて水洗いでき、
さらに火災時に有害ガスを生じない等優れた点が多い。
【0005】しかし、前記セラミック吸音板を用いる防
音パネルにあっては、金属板の縁をコの字形に内側へ曲
げて、その内側へ突出したフランジにセラミック吸音板
を配設することにより金属板内面とセラミック吸音板内
面間に空間(空気層)を形成し、その空気層により吸音
率を高める構造になっている。そのため、金属板のフラ
ンジ部分に雨水あるいは洗浄水が溜まり易く、前記空気
層の効果を十分発揮できない問題がある。さらには雨水
等により金属板が錆易く、美感が損なわれ易い問題もあ
る。
音パネルにあっては、金属板の縁をコの字形に内側へ曲
げて、その内側へ突出したフランジにセラミック吸音板
を配設することにより金属板内面とセラミック吸音板内
面間に空間(空気層)を形成し、その空気層により吸音
率を高める構造になっている。そのため、金属板のフラ
ンジ部分に雨水あるいは洗浄水が溜まり易く、前記空気
層の効果を十分発揮できない問題がある。さらには雨水
等により金属板が錆易く、美感が損なわれ易い問題もあ
る。
【0006】なお、前記パネルタイプとは異なり、施工
現場でコンクリート壁にセラミック吸音板をモルタルで
貼る方法もあるが、その場合には施工作業に手間取る問
題のみならず、モルタルを硬化させるのに長時間必要と
なる問題がある。
現場でコンクリート壁にセラミック吸音板をモルタルで
貼る方法もあるが、その場合には施工作業に手間取る問
題のみならず、モルタルを硬化させるのに長時間必要と
なる問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前記の点に
鑑みてなされたもので、現場での施工作業が容易で、防
音性に優れ、しかも雨水あるいは洗浄水が内部に侵入し
ても抜け易く、錆による美感低下がなく、さらには経時
変化による防音性低下および火災時の有害ガスの発生が
少ない防音ユニットパネルを、簡単に製造できる方法を
提供しようとするものである。
鑑みてなされたもので、現場での施工作業が容易で、防
音性に優れ、しかも雨水あるいは洗浄水が内部に侵入し
ても抜け易く、錆による美感低下がなく、さらには経時
変化による防音性低下および火災時の有害ガスの発生が
少ない防音ユニットパネルを、簡単に製造できる方法を
提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、コンクリー
ト基板の片面に形成した複数の凹部各々を、前記コンク
リート基板の片面に固着した複数のセラミック吸音板で
蓋をした防音ユニットパネルの製造方法であって、型枠
の底面に所望数のセラミック吸音板を敷き詰め、前記セ
ラミック吸音板各々の裏面に、側面と底面とにより一側
が開口するように形成されて外周が前記セラミック吸音
板よりも小さくされた容器を、前記外周縁がセラミック
吸音板の周縁よりも内側となるようにして被せ、その
後、前記容器が埋もれるように型枠内にコンクリートス
ラリーを打設して、前記セラミック吸音板および容器と
一体にコンクリート基板を形成することを特徴とする防
音ユニットパネルの製造方法に係る。
ト基板の片面に形成した複数の凹部各々を、前記コンク
リート基板の片面に固着した複数のセラミック吸音板で
蓋をした防音ユニットパネルの製造方法であって、型枠
の底面に所望数のセラミック吸音板を敷き詰め、前記セ
ラミック吸音板各々の裏面に、側面と底面とにより一側
が開口するように形成されて外周が前記セラミック吸音
板よりも小さくされた容器を、前記外周縁がセラミック
吸音板の周縁よりも内側となるようにして被せ、その
後、前記容器が埋もれるように型枠内にコンクリートス
ラリーを打設して、前記セラミック吸音板および容器と
一体にコンクリート基板を形成することを特徴とする防
音ユニットパネルの製造方法に係る。
【0009】
【作用】この発明においては、型枠底面にセラミック吸
音板が敷き詰められ、そのセラミック吸音板各々の裏面
に容器が被せられる。その際、容器はセラミック吸音板
よりも外周が小さいものからなり、しかも外周縁がセラ
ミック吸音板の周縁よりも内側となるようにして被せら
れるため、セラミック吸音板の裏面周縁は容器間で露出
した状態になる。そして、前記容器を埋もれさすように
して型枠内に打設されたコンクリートスラリーは、容器
内に侵入できず、その容器部分で凹部を形成する。ま
た、容器間の隙間を満たしたコンクリートスラリーが、
前記凹部を仕切る隔壁になってセラミック吸音板の裏面
周縁と固着し、それによりセラミック吸音板および容器
と一体になったコンクリート基板が形成される。その後
成形品を型枠から取り出せば、所望の防音ユニットパネ
ルが得られる。
音板が敷き詰められ、そのセラミック吸音板各々の裏面
に容器が被せられる。その際、容器はセラミック吸音板
よりも外周が小さいものからなり、しかも外周縁がセラ
ミック吸音板の周縁よりも内側となるようにして被せら
れるため、セラミック吸音板の裏面周縁は容器間で露出
した状態になる。そして、前記容器を埋もれさすように
して型枠内に打設されたコンクリートスラリーは、容器
内に侵入できず、その容器部分で凹部を形成する。ま
た、容器間の隙間を満たしたコンクリートスラリーが、
前記凹部を仕切る隔壁になってセラミック吸音板の裏面
周縁と固着し、それによりセラミック吸音板および容器
と一体になったコンクリート基板が形成される。その後
成形品を型枠から取り出せば、所望の防音ユニットパネ
ルが得られる。
【0010】得られた防音ユニットパネルは、コンクリ
ート基板の片面に形成された複数の凹部がセラミック吸
音板で蓋をされているため、その各凹部がセラミック吸
音板の背後で空気層を形成し、その空気層により吸音性
が高まる。しかも、そのセラミック吸音板は多孔質から
なって透水性を有するため、凹部内に雨水、洗浄水が侵
入しても抜けやすく溜まることがないため、防音性低下
の恐れがない。さらにセラミック吸音板は予めコンクリ
ート基板に一体的に固着されていて、施工現場で固着さ
せる必要がないため、作業性に優れるのみならず、作業
の熟練度の相違により空気層の大きさがバラツク恐れが
なく、常に一定の防音性が得られる。
ート基板の片面に形成された複数の凹部がセラミック吸
音板で蓋をされているため、その各凹部がセラミック吸
音板の背後で空気層を形成し、その空気層により吸音性
が高まる。しかも、そのセラミック吸音板は多孔質から
なって透水性を有するため、凹部内に雨水、洗浄水が侵
入しても抜けやすく溜まることがないため、防音性低下
の恐れがない。さらにセラミック吸音板は予めコンクリ
ート基板に一体的に固着されていて、施工現場で固着さ
せる必要がないため、作業性に優れるのみならず、作業
の熟練度の相違により空気層の大きさがバラツク恐れが
なく、常に一定の防音性が得られる。
【0011】また、前記複数の凹部の一凹部毎を一枚の
セラミック吸音板で蓋をすることにより、一枚のセラミ
ック吸音板が大きくなるのを防ぐことができ、各セラミ
ック吸音板の強度低下、製造困難性を回避できる。その
他、セラミック吸音板およびコンクリート基板は無機質
からなるため、経時変化が少なく、かつ火災時に有害ガ
スを発生せず、錆による美感低下もない。
セラミック吸音板で蓋をすることにより、一枚のセラミ
ック吸音板が大きくなるのを防ぐことができ、各セラミ
ック吸音板の強度低下、製造困難性を回避できる。その
他、セラミック吸音板およびコンクリート基板は無機質
からなるため、経時変化が少なく、かつ火災時に有害ガ
スを発生せず、錆による美感低下もない。
【0012】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の実施により製造された防音ユ
ニットパネルの一実施例の斜視図、図2はその2−2拡
大部分断面図、図3はその実施例におけるコンクリート
基板の斜視図、図4はその実施例における容器の斜視
図、図5ないし図7はこの発明の製造方法の一実施例に
係る製造工程を示す断面図、図8はその製造方法の他の
実施例を示す断面図である。
明する。図1はこの発明の実施により製造された防音ユ
ニットパネルの一実施例の斜視図、図2はその2−2拡
大部分断面図、図3はその実施例におけるコンクリート
基板の斜視図、図4はその実施例における容器の斜視
図、図5ないし図7はこの発明の製造方法の一実施例に
係る製造工程を示す断面図、図8はその製造方法の他の
実施例を示す断面図である。
【0013】図1および図2に示す防音ユニットパネル
10は、この発明の実施により製造されたもので、コン
クリート基板21と、その片面に固着された複数(この
実施例では12個)のセラミック吸音板31と、そのセ
ラミック吸音板31裏面に配設された容器41とからな
る。
10は、この発明の実施により製造されたもので、コン
クリート基板21と、その片面に固着された複数(この
実施例では12個)のセラミック吸音板31と、そのセ
ラミック吸音板31裏面に配設された容器41とからな
る。
【0014】コンクリート基板21は、図3に示すよう
に、片面周縁の側壁22内側に立設された格子状の隔壁
23によって区画された12個の略升状の凹部24を片
面に有する略方形板状からなる。
に、片面周縁の側壁22内側に立設された格子状の隔壁
23によって区画された12個の略升状の凹部24を片
面に有する略方形板状からなる。
【0015】この実施例では、側壁22先端の内側面に
段部25が形成され、その段部25と隔壁23の先端面
が等しい高さにされて、その段部25と隔壁23先端面
にセラミック吸音板31の縁が載置固着されるようにな
っている。それによりセラミック吸音板31の縁がコン
クリート基板21の側壁22によって保護される。
段部25が形成され、その段部25と隔壁23の先端面
が等しい高さにされて、その段部25と隔壁23先端面
にセラミック吸音板31の縁が載置固着されるようにな
っている。それによりセラミック吸音板31の縁がコン
クリート基板21の側壁22によって保護される。
【0016】また、この実施例では、各凹部24の一つ
の隅26が斜めに面取りされて、その隅26に位置する
側壁22あるいは隔壁23の厚みが大にされている。こ
の厚みが大なる隅26には、図2に示すように、防音ユ
ニットパネル10の取り付用としてパネル取り付け部品
51が埋設されている。そのため、その埋設部における
厚みが薄くならず、強度低下を防止できる。前記パネル
取り付け部品51の種類は、防音ユニットパネル10を
取り付ける相手により異なるが、通常、ナット、ボルト
等の螺子部品、あるいはフック等の金具とされる。
の隅26が斜めに面取りされて、その隅26に位置する
側壁22あるいは隔壁23の厚みが大にされている。こ
の厚みが大なる隅26には、図2に示すように、防音ユ
ニットパネル10の取り付用としてパネル取り付け部品
51が埋設されている。そのため、その埋設部における
厚みが薄くならず、強度低下を防止できる。前記パネル
取り付け部品51の種類は、防音ユニットパネル10を
取り付ける相手により異なるが、通常、ナット、ボルト
等の螺子部品、あるいはフック等の金具とされる。
【0017】なお、コンクリート基板21の大きさ、凹
部24の数、凹部24の大きさは、防音ユニットパネル
10の大きさによって適宜定められる。この実施例のコ
ンクリート基板21は、606×1806×80mmの
大きさからなり、前記凹部24の内寸法は、288×2
88×52mmからなる。
部24の数、凹部24の大きさは、防音ユニットパネル
10の大きさによって適宜定められる。この実施例のコ
ンクリート基板21は、606×1806×80mmの
大きさからなり、前記凹部24の内寸法は、288×2
88×52mmからなる。
【0018】一方、セラミック吸音板31は、焼成済の
磁器を適度の粒径とし、その粒子を無機質のバインダー
とともに板状に成形した後に焼成した公知のもの、ある
いは粒度0.425〜1.275mmのタイル粉砕物
を、ガラス成分を含む無機バインダー25〜35重量%
で焼成して結合させたものからなる。特にタイル粉砕物
からなるものにあっては、タイル成形時あるいはタイル
施工時に生じる不良品または破損品等の廃棄物を用いる
ことができるため好適である。
磁器を適度の粒径とし、その粒子を無機質のバインダー
とともに板状に成形した後に焼成した公知のもの、ある
いは粒度0.425〜1.275mmのタイル粉砕物
を、ガラス成分を含む無機バインダー25〜35重量%
で焼成して結合させたものからなる。特にタイル粉砕物
からなるものにあっては、タイル成形時あるいはタイル
施工時に生じる不良品または破損品等の廃棄物を用いる
ことができるため好適である。
【0019】このセラミック吸音板31は、前記凹部2
4各々に蓋をするようにして各凹部24の開口周縁に固
着され、背面の凹部24内に空気層を形成している。な
お、セラミック吸音板31の大きさは、前記凹部24を
塞ぐ大きさとされ、この実施例では300×300×2
0mmからなる。
4各々に蓋をするようにして各凹部24の開口周縁に固
着され、背面の凹部24内に空気層を形成している。な
お、セラミック吸音板31の大きさは、前記凹部24を
塞ぐ大きさとされ、この実施例では300×300×2
0mmからなる。
【0020】容器41は、後記する防音ユニットパネル
の製造時に前記凹部24を形成するためのものである。
この実施例では、軽量性に優れるポリプロピレンシート
等のプラスチックシートを側面44と底面45とよりな
る容器状にして、その開口周縁に外側へ突出したフラン
ジ46を形成したもので、前記フランジ46がセラミッ
ク吸音板31の裏面に当接するようにして配置されてい
る。なお、符号47は、前記隔壁あるいは側壁の厚みが
大なる隅26と対応する面取り部分である。また、容器
41の大きさは、外周すなわちフランジ46周縁および
側面44周囲が前記セラミック吸音板31よりも所定量
小さくされる。
の製造時に前記凹部24を形成するためのものである。
この実施例では、軽量性に優れるポリプロピレンシート
等のプラスチックシートを側面44と底面45とよりな
る容器状にして、その開口周縁に外側へ突出したフラン
ジ46を形成したもので、前記フランジ46がセラミッ
ク吸音板31の裏面に当接するようにして配置されてい
る。なお、符号47は、前記隔壁あるいは側壁の厚みが
大なる隅26と対応する面取り部分である。また、容器
41の大きさは、外周すなわちフランジ46周縁および
側面44周囲が前記セラミック吸音板31よりも所定量
小さくされる。
【0021】このようにしてなる防音ユニットパネル1
0は、セラミック吸音板31を音源側、たとえば道路側
として、所望数並べて取り付けられる。その際、防音ユ
ニットパネル10は、前記コンクリート基板21に埋設
されたパネル取り付け部品51により、路肩の支柱等に
取り付けられる。
0は、セラミック吸音板31を音源側、たとえば道路側
として、所望数並べて取り付けられる。その際、防音ユ
ニットパネル10は、前記コンクリート基板21に埋設
されたパネル取り付け部品51により、路肩の支柱等に
取り付けられる。
【0022】次に、前記防音ユニットパネル10の製造
方法の一例について説明する。前記防音ユニットパネル
10は、図5ないし図7に示すように型枠61を用いて
製造される。型枠61は、底面62と側面63によって
構成される成形空間64を内部に有する。その成形空間
64はコンクリート基板21の外形寸法と等しくなって
いる。
方法の一例について説明する。前記防音ユニットパネル
10は、図5ないし図7に示すように型枠61を用いて
製造される。型枠61は、底面62と側面63によって
構成される成形空間64を内部に有する。その成形空間
64はコンクリート基板21の外形寸法と等しくなって
いる。
【0023】この型枠61内の底面62に、図5に示す
ように、前記セラミック吸音板31が所望数(この実施
例では12個)敷き詰められる。その際、型枠61の側
面63と、その側面63に近接するセラミック吸音板3
1の側面32間には、所定の大きさの隙間65を設け
る。この隙間65によってその後、前記コンクリート基
板21の側壁22が形成される。
ように、前記セラミック吸音板31が所望数(この実施
例では12個)敷き詰められる。その際、型枠61の側
面63と、その側面63に近接するセラミック吸音板3
1の側面32間には、所定の大きさの隙間65を設け
る。この隙間65によってその後、前記コンクリート基
板21の側壁22が形成される。
【0024】なお、前記セラミック吸音板31を正しく
配置できるようにするため、型枠底面62のセラミック
吸音板配置部は、その周囲よりも段差を設けて低く形成
してもよい。また、この実施例においては、隣接するセ
ラミック吸音板31,31は隙間なく密着しているが、
一定の隙間を設けてセラミック吸音板31を配置しても
よい。その場合には、セラミック吸音板31,31間に
前記コンクリート基板21の隔壁23が露出するように
なる。さらに、前記セラミック吸音板31の裏面には、
コンクリートに対して接着性を有する公知の接着剤、あ
るいは後記する容器配置時に容器41を固定するための
接着剤を塗布しておいてもよい。
配置できるようにするため、型枠底面62のセラミック
吸音板配置部は、その周囲よりも段差を設けて低く形成
してもよい。また、この実施例においては、隣接するセ
ラミック吸音板31,31は隙間なく密着しているが、
一定の隙間を設けてセラミック吸音板31を配置しても
よい。その場合には、セラミック吸音板31,31間に
前記コンクリート基板21の隔壁23が露出するように
なる。さらに、前記セラミック吸音板31の裏面には、
コンクリートに対して接着性を有する公知の接着剤、あ
るいは後記する容器配置時に容器41を固定するための
接着剤を塗布しておいてもよい。
【0025】次いで図6に示すように、前記容器41を
セラミック吸音板31各々の裏面に被せて配置する。そ
の際、容器41のフランジ46は、各セラミック吸音板
31の周縁よりも内側に位置してセラミック吸音板31
の裏面に当接し、隣接する容器41間には隙間66が形
成される。この容器41の位置固定は、前記セラミック
吸音板31の裏面に塗布しておいた接着剤で行なう他
に、容器41のフランジ46に接着剤を塗布し、あるい
は粘着テープを貼着しておくことにより行なってもよ
い。
セラミック吸音板31各々の裏面に被せて配置する。そ
の際、容器41のフランジ46は、各セラミック吸音板
31の周縁よりも内側に位置してセラミック吸音板31
の裏面に当接し、隣接する容器41間には隙間66が形
成される。この容器41の位置固定は、前記セラミック
吸音板31の裏面に塗布しておいた接着剤で行なう他
に、容器41のフランジ46に接着剤を塗布し、あるい
は粘着テープを貼着しておくことにより行なってもよ
い。
【0026】続いて、図7に示すように、容器41の周
囲を満たして該容器41を埋もれさすようにコンクリー
トスラリー21aを型枠61内に打設し、硬化させて前
記コンクリート基板21を形成する。その際、必要に応
じて前記パネル取り付け部品51を型枠61内に配置す
る。打設されたコンクリートスラリー21aは、容器4
1内に侵入できないため、容器41内部分が前記コンク
リート基板の凹部24になる。また、図5に示した、型
枠61の側面63とセラミック吸音板31の側面32と
の間の隙間65を満たしたコンクリートスラリーが、前
記コンクリート基板21の側壁22を形成する。さら
に、図6に示した、容器41間の隙間66を満たしたコ
ンクリートスラリーが、セラミック吸音板31の裏面周
縁と固着して前記コンクリート基板21の隔壁23を形
成する。そして成形品を型枠61から脱型すれば、図1
および図2で示した防音ユニットパネル10が得られ
る。
囲を満たして該容器41を埋もれさすようにコンクリー
トスラリー21aを型枠61内に打設し、硬化させて前
記コンクリート基板21を形成する。その際、必要に応
じて前記パネル取り付け部品51を型枠61内に配置す
る。打設されたコンクリートスラリー21aは、容器4
1内に侵入できないため、容器41内部分が前記コンク
リート基板の凹部24になる。また、図5に示した、型
枠61の側面63とセラミック吸音板31の側面32と
の間の隙間65を満たしたコンクリートスラリーが、前
記コンクリート基板21の側壁22を形成する。さら
に、図6に示した、容器41間の隙間66を満たしたコ
ンクリートスラリーが、セラミック吸音板31の裏面周
縁と固着して前記コンクリート基板21の隔壁23を形
成する。そして成形品を型枠61から脱型すれば、図1
および図2で示した防音ユニットパネル10が得られ
る。
【0027】図8は製造方法の他の実施例を示す断面図
である。この実施例においては、容器41の底面とセラ
ミック吸音板31の裏面間に支柱71を配して、コンク
リートスラリー打設時に容器41の底面がコンクリート
スラリーの重みで潰れるのを防ぎ、それによって前記凹
部24の大きさ、すなわち空気層の大きさを一定に形成
し、一定の防音性を得られるようにしている。なお、支
柱71は、ウレタン等の硬質発泡体、プラスチック、あ
るいは木材等によって構成され、接着されることなくに
セラミック吸音板31裏面に配置されたり、あるいは接
着剤または粘着テープ等によりセラミック吸音板31裏
面に立設固定される。また、容器41底面と当接する支
柱71の端面に接着剤等を設け、その接着剤等により容
器41を所定位置に固定するようにしてもよい。
である。この実施例においては、容器41の底面とセラ
ミック吸音板31の裏面間に支柱71を配して、コンク
リートスラリー打設時に容器41の底面がコンクリート
スラリーの重みで潰れるのを防ぎ、それによって前記凹
部24の大きさ、すなわち空気層の大きさを一定に形成
し、一定の防音性を得られるようにしている。なお、支
柱71は、ウレタン等の硬質発泡体、プラスチック、あ
るいは木材等によって構成され、接着されることなくに
セラミック吸音板31裏面に配置されたり、あるいは接
着剤または粘着テープ等によりセラミック吸音板31裏
面に立設固定される。また、容器41底面と当接する支
柱71の端面に接着剤等を設け、その接着剤等により容
器41を所定位置に固定するようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
よれば、施工現場における作業が通常のパネルを取り付
ける作業で済み、セラミック吸音板をモルタル等で貼り
付ける作業が不要な防音ユニットパネルを、簡単に製造
することができる。
よれば、施工現場における作業が通常のパネルを取り付
ける作業で済み、セラミック吸音板をモルタル等で貼り
付ける作業が不要な防音ユニットパネルを、簡単に製造
することができる。
【0029】しかもこの発明の実施により製造される防
音ユニットパネルは、次に示すように優れた効果を幾つ
も有する。すなわち、セラミック吸音板の背面にコンク
リート基板の凹部からなる空気層が存在するため、優れ
た防音性を発揮する。さらに、セラミック吸音板が多孔
質からなって透水性を有するため、前記凹部内に雨水あ
るいは洗浄水が侵入しても抜けやすく、水が溜まること
がないので、防音性低下の恐れがない。加えて、前記凹
部を形成する隔壁によりコンクリート基板の強度が十分
になるため耐久性に優れ、また、経時変化および有害ガ
ス発生の心配が少ない等である。
音ユニットパネルは、次に示すように優れた効果を幾つ
も有する。すなわち、セラミック吸音板の背面にコンク
リート基板の凹部からなる空気層が存在するため、優れ
た防音性を発揮する。さらに、セラミック吸音板が多孔
質からなって透水性を有するため、前記凹部内に雨水あ
るいは洗浄水が侵入しても抜けやすく、水が溜まること
がないので、防音性低下の恐れがない。加えて、前記凹
部を形成する隔壁によりコンクリート基板の強度が十分
になるため耐久性に優れ、また、経時変化および有害ガ
ス発生の心配が少ない等である。
【図1】この発明の実施により製造された防音ユニット
パネルの一例を示す斜視図である。
パネルの一例を示す斜視図である。
【図2】その2−2拡大部分断面図である。
【図3】その実施例におけるコンクリート基板を示す斜
視図である。
視図である。
【図4】その実施例における容器を示す斜視図である。
【図5】この発明の製造方法の一実施例におけるセラミ
ック吸音板配置時を示す断面図である。
ック吸音板配置時を示す断面図である。
【図6】その実施例における容器配置時を示す断面図で
ある。
ある。
【図7】その実施例におけるコンクリートスラリー打設
時を示す断面図である。
時を示す断面図である。
【図8】この発明の他の実施例における容器配置時を示
す断面図である。
す断面図である。
21 コンクリート基板 21a コンクリートスラリー 24 凹部 31 セラミック吸音板 41 容器
Claims (2)
- 【請求項1】 コンクリート基板の片面に形成した複数
の凹部各々を、前記コンクリート基板の片面に固着した
複数のセラミック吸音板で蓋をした防音ユニットパネル
の製造方法であって、 型枠の底面に所望数のセラミック吸音板を敷き詰め、前
記セラミック吸音板各々の裏面に、側面と底面とにより
一側が開口するように形成されて外周が前記セラミック
吸音板よりも小さくされた容器を、前記外周縁がセラミ
ック吸音板の周縁よりも内側となるようにして被せ、 その後、前記容器が埋もれるように型枠内にコンクリー
トスラリーを打設して、前記セラミック吸音板および容
器と一体にコンクリート基板を形成することを特徴とす
る防音ユニットパネルの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、セラミック吸音板と
容器内底面間に支柱を配置して前記容器内底面を支持し
ながら、コンクリートスラリーの打設を行なうことを特
徴とする防音ユニットパネルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6162863A JPH083943A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 防音ユニットパネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6162863A JPH083943A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 防音ユニットパネルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH083943A true JPH083943A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15762697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6162863A Pending JPH083943A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 防音ユニットパネルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH083943A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014085421A (ja) * | 2012-10-22 | 2014-05-12 | Inoac Corp | 吸音構造体 |
-
1994
- 1994-06-20 JP JP6162863A patent/JPH083943A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014085421A (ja) * | 2012-10-22 | 2014-05-12 | Inoac Corp | 吸音構造体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5228937A (en) | Method of making a brick panel | |
US6230409B1 (en) | Molded building panel and method of construction | |
US4068429A (en) | Wall and wall part | |
JPH083943A (ja) | 防音ユニットパネルの製造方法 | |
JP2001355210A (ja) | 防音パネル及び防音壁の構築方法 | |
JPH083942A (ja) | 防音ユニットパネル | |
JP2786453B2 (ja) | カーテンウォールの施工方法 | |
JPS5825080Y2 (ja) | 取付片付浮床の立ち上り部緩衝装置用材 | |
JPH0410594A (ja) | 電波吸収パネルの製造法 | |
JP2000129928A (ja) | 躯体工法及びこれに用いるボード | |
KR200469791Y1 (ko) | 조립식 욕실 벽체의 시공구조 | |
JP3429427B2 (ja) | 埋込み型枠及びそれを用いた型枠工法 | |
JPS649427B2 (ja) | ||
JPH0853899A (ja) | 吸音板付きコンクリ−ト天井板及びその製造法 | |
JP3084403B2 (ja) | タイルパネルの取付工法 | |
JP3447400B2 (ja) | 吸音板付きバルコニ−板及びその製造法 | |
KR200216470Y1 (ko) | 건물 슬라브용 방음, 방진판 | |
JPH0635343U (ja) | 地下壁用打込式コンクリート型枠 | |
JPH0543829B2 (ja) | ||
JP3840294B2 (ja) | コンクリート基板に取り付ける埋込材 | |
JPH0827739A (ja) | 防音ユニットパネル | |
CN114096719A (zh) | 用于覆盖竖直表面和水平表面的板和系统 | |
JPH0734404A (ja) | 軌道スラブ及びその製造方法 | |
JPH0543827B2 (ja) | ||
JP2505597Y2 (ja) | セラミックス製pc板 |