JP3840294B2 - コンクリート基板に取り付ける埋込材 - Google Patents

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Description

【0002】
【発明の属する技術分野】
【0003】
本発明は、コンクリート基板に取り付けられる埋込材に関するものである。
【従来の技術】
【0004】
最近、建築物の床材,天井材として、コンクリート基板の上に合成樹脂の発泡成形品からなる埋込材を配設して固定した構造のコンクリートスラブ用基板が提案されている。
【0005】
このようなコンクリートスラブ用基板を用いて、その上に現場にてコンクリートを打設して建築物の床,天井等を構成することにより、建築物の床,天井等の構築の省力化や軽量化が図れ、かつ優れた遮音性能が得られる等の利点がある。 前記コンクリート基板に取り付けられる埋込材にあっては、軽量化と材料節約のために、底面側に開口する空間部が設けられた構造のものがある。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の埋込材は、型枠内に打設したコンクリート基板を形成する打設コンクリートの上面に配設されるが、埋込材の底面側に開口する空間部は打設コンクリートの上面で塞がれるため、この空間部で覆われた部分の打設コンクリートの上にある水や、打設コンクリートの固化の過程で空間部内に発生した水蒸気は空間部から外部へ排出されず、空間部内に水溜りの発生が避けられない。かかる空間部内における水溜りを防止するために、埋込材の外壁の底面に、前記空間部と外部とを連通する溝を設ければよいが、外壁に溝を形成することにより、空間部内の水や水蒸気を外部へ排出できる反面、スラブコンクリート打設時に、該コンクリートが溝から埋込材の空間部内へ入ってしまう場合があり、また、溝を設けることにより外壁の強度が低下し、打設されたスラブコンクリートの押圧を受け、外壁が変形して溝が拡がり、前記空間部内へコンクリートが一層入り易くなり、また外壁が破損するおそれがあるといった問題がある。
【0007】
本発明の目的は、コンクリート基板となる打設コンクリートの上面に配設したとき、該打設コンクリートの固化の過程で空間部内に生じた水や水蒸気を外部へ排出できる、コンクリート基板に取り付ける埋込材を提供するところにある。
【0008】
本発明の他の目的は、スラブコンクリートを打設したとき、空間部へのコンクリートの進入を防止或いは最小限に押えることができる、コンクリート基板に取り付ける埋込材を提供するところにある。
【0009】
本発明の他の目的は、強度の高いコンクリート基板に取り付ける埋込材を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、底面側に開口する複数の空間部が設けられた合成樹脂製の発泡成形品からなる埋込材であって、前記空間部を仕切る仕切壁に両側の空間部を連通するスリットを底面から上方に所定の高さをもって設け、外壁には前記仕切壁に設けたスリットと外部とを連通するスリットを底面から所定の高さをもって設けたことを特徴とする。
かかる構成から、埋込材本体をコンクリート基板となる打設コンクリートの上面に配設したとき、該打設コンクリートの固化の過程で空間部内に生じた水や水蒸気は仕切壁と外壁に設けたスリットから外部へ排出される。そして、スラブコンクリートを打設したときに、外壁に設けたスリット内に進入したコンクリートは仕切壁に設けたスリットと連通するコーナー部に止まり易い。そしてスリットを設けた外壁にかかるスラブコンクリートの押圧により仕切壁に設けられたスリットの両側壁が押されて近づき、仕切壁に設けられたスリット内に進入したコンクリートが仕切壁に設けられたスリットの両側壁で挟みつけられた状態となり、仕切壁に設けられたスリットから空間部内へのコンクリートの進入が一層効果的に防止される。
またスリットを設けた外壁にかかるコンクリートの押圧は、仕切壁に設けられたスリットの両側壁がこれを受けるので、仕切壁と外壁にスリットを設けることによる強度の低下を最小限に押えることができる。
【発明の実施の形態】
【0011】
図1、図2は、本発明に係るコンクリート基板に取り付ける埋込材の実施の形態の一例を示すものである。
【0012】
図において、1は所定の大きさに形成された埋込材本体であり、例えばポリエチレン発泡成形品で形成されている。この埋込材本体1には、軽量化や材料節約のために底面側に開口する空間部2が複数設けられた構造となっている。前記空間部2を仕切る仕切壁8にはその外壁3に連結される基部9に、その両側の空間部2に連通するスリット4aが底面から上方に所定の高さをもって設けられ、そして外壁3には前記仕切壁8に設けられたスリット4aと外部とを連通するスリット4bが底面から上方に所定の高さをもって設けられている。
【0013】
前記スリット4a,4bにあっては、その底面からの高さは埋込材本体1をコンクリート基板5を形成する打設コンクリート6の上面に配設したとき、打設コンクリート6の上面から空間部2内の水や水蒸気等を外部へ排出するに十分な開口を得るために必要な高さとするが、強度の点からその上端は埋込材本体1の高さの2分の1以下にすることが好ましい(図3)。また、スリット4a,4bの幅にあっては、水や水蒸気の通過が容易で且つコンクリートの通過が困難な幅に設定されている。この幅としては3mm〜10mmが好ましいが、これに限定されるものではない。
【0014】
また前記スリット4aが設けられた仕切壁8の基部9は肉厚となっており、スリット4a,4bを設けることによる仕切壁8、外壁3の強度の低下が肉厚となっている基部9により補強されるようになっている。
【0015】
上記のように構成された埋込材本体1をコンクリート基板5を形成するコンクリート6の打設面に配設したとき、コンクリート6の固化する過程で埋込材本体1の空間部2内に生じた水や水蒸気は仕切壁と8と外壁3に設けられたスリット4a,4bから外部へ排出される。
【0016】
また、前記コンクリート基板5と、該コンクリート基板5の上面に取り付けられた埋込材本体1をもって構成されるコンクリートスラブ用基板にスラブコンクリートを打設したとき、外壁3に設けたスリット4b内に進入したコンクリートは仕切壁8に設けたスリット4aと連通するコーナー部に止まり易い。
【0017】
そしてスリット4bを設けた外壁3にかかるスラブコンクリートの押圧により仕切壁8に設けられたスリット4aの両側壁が押されて近づき、仕切壁8に設けられたスリット4a内に進入したコンクリートがスリット4aの両側壁で挟みつけられた状態となり、スリット4aから空間部2内へのコンクリートの進入が一層効果的に防止される(図4)。
【0018】
またスリット4bを設けた外壁3にかかるコンクリートの押圧は、仕切壁8に設けたスリット4aの両側壁がこれを受けるので、仕切壁8と外壁3にスリット4a,4bを設けることによる強度の低下を最小限に押えることができる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように本発明に係るコンクリート基板に取り付ける埋込材によれば、埋込材をコンクリート基板となる打設コンクリートの上面に配設したとき、該打設コンクリートの固化の過程で空間部内に生じた水や水蒸気をスリットから外部へ排出することができ、更にコンクリート基板に本発明に係る埋込材を取り付けて形成されるコンクリートスラブ用基板にスラブコンクリートを打設したとき、スリットから空間部内へのコンクリートの進入を防止し或いは最小限度に抑えることができるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】 本発明に係る埋込材の実施の形態の一例を示す底面側からの斜視図。
【図2】 図1のスリットを設けた部分を示す拡大平面図。
【図3】 図1に示す埋込材をコンクリート基板取り付けた状態を示す側面図。
【図4】 図1に示す埋込材の外壁にスラブコンクリートの押圧を受けたときのスリットの変形を示す説明図。
【符号の説明】
【0021】
1 埋込材本体
2 空間部
3 外壁
4a,4b スリット
5 コンクリート基板
6 打設コンクリート
8 仕切壁
9 基部

Claims (1)

  1. 底面側に開口する複数の空間部が設けられた合成樹脂製の発泡成形品からなる埋込材であって、前記空間部を仕切る仕切壁に両側の空間部を連通するスリットを底面から上方に所定の高さをもって設け、外壁には前記仕切壁に設けたスリットと外部とを連通するスリットを底面から所定の高さをもって設けたことを特徴とするコンクリート基板に取り付ける埋込材。
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