JPH0718812Y2 - 建築物の床構造 - Google Patents

建築物の床構造

Info

Publication number
JPH0718812Y2
JPH0718812Y2 JP1989149094U JP14909489U JPH0718812Y2 JP H0718812 Y2 JPH0718812 Y2 JP H0718812Y2 JP 1989149094 U JP1989149094 U JP 1989149094U JP 14909489 U JP14909489 U JP 14909489U JP H0718812 Y2 JPH0718812 Y2 JP H0718812Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
floor
space
wall
basement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989149094U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0386919U (ja
Inventor
正夫 石井
良夫 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp filed Critical Kaneka Corp
Priority to JP1989149094U priority Critical patent/JPH0718812Y2/ja
Publication of JPH0386919U publication Critical patent/JPH0386919U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0718812Y2 publication Critical patent/JPH0718812Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、建築物の地下室の床、あるいは1階の床など
に適用される床構造に関する。
考案の技術的背景 建築物の地下室などにあっては、地下室の外壁あるいは
底盤から地下土壌に含まれる水分が侵入するため、外壁
に防水層を設けたり、さらに地下室の内側に仕切壁を設
けるようにしている。しかし、完全な防水は不可能であ
ることから、侵入した水分を集めて排水する構造が採用
されているのが一般的である。
例えば、第5図に示す地下室の構造は、コンクリートの
外壁5および底盤6の内側に防水層7を形成し、この防
水層7からさらに少し離れた内側にコンクリートブロッ
ク壁8を施工したいわゆる二重壁構造である。そして、
防水層7を通過してコンクリート壁8との間の空間9に
侵入した水分は、水抜き孔10を介して地下室11の底盤6
の下に形成された集水ピット12に集められ、吸引ポンプ
等(不図示)により排水されるようになっている。
通常このような集水ピット12は、基礎スラブ1を打設
し、この基礎スラブ1の上に複数の梁(不図示)を立設
した後に、さらに地下室11の底盤6を構成するスラブを
施工するという工法により形成されているが、このよう
な工法は施工が困難であるという問題があった。また、
地下室11の底盤6を構成するスラブは断熱性を有してい
ないため、地下室の保温性にも問題があった。
考案の目的 本考案は、このような不都合を解消するためになされた
ものであり、排水性に優れると共に施工が容易で、しか
も断熱性に富んだ床構造を提供することを目的とする。
考案の概要 かかる目的を達成するために、本考案に係る建築物の床
構造は、略角錐台形状に形成され、下部に四角形の箱型
状の空間を有するとともに、こ空間を囲む周壁の一部を
切欠いて各周壁のそれぞれに一つの開口部が形成され、
該前記開口部周縁には鍔が形成され、さらに該開口部の
頂部から頂壁の上面までの距離は該頂壁の肉厚よりも大
であり、かつ前記開口部を介して前記空間が互いに連通
される複数の発泡樹脂製型枠が、基礎床面上に空間が形
成されるように、個々の型枠の開口部を隣接する型枠の
開口部に当接されて前記基礎床面上に密に敷設されて成
る枠構造体と、この枠構造体上にコンクリートを流し込
んで形成される表層とを備えることを特徴としている。
このような建築物の床構造にあっては、基礎床を施工し
た後に型枠を敷設して枠構造体を形成し、この枠構造体
の上に表層を形成するだけで基礎床面上に排水路として
利用できる空間が形成されることとなり、排水性に優れ
ると共に施工がきわめて容易な床構造を提供することが
できる。
さらに、略角錐台形状を成す発泡樹脂製の本体を備え、
該本体の側面の各々には上記鍔が形成された開口部を有
する型枠を用いることにより、排水性に優れると共に、
軽量化を図ることができ、施工がきわめて容易な床構造
を提供することができる。また、開口部の頂部から頂壁
の上面までの距離は、該頂壁の肉厚よりも大に形成され
ているので、型枠強度は十分であり、したがって、コン
クリートを上面に打設したときであっても、その荷重を
保持することが容易である。しかも、型枠が断熱性を有
していることから、床面が断熱効果を発揮し、室内の保
温性が向上する。
考案の具体的説明 以下、本考案を図面に示す実施例に基づき詳細に説明す
る。
第1図は本考案の一実施例に係る床構造を示す要部断面
図、第2図は同実施例の型枠を示す斜視図、第3図は第
2図のIII−III線に沿う断面図である。
本実施例の建築物の床構造は、地下室等に適用した具体
例であって、第1図に示すように、地下室11の床面にコ
ンクリートにより形成した基礎スラブ層1によって基礎
床が形成されている。この基礎スラブ層1には、後述す
る空間2に流入した水分を捕集するための排水ピット13
が設けられている。
基礎スラブ層1の上面に敷設される型枠3は、第2〜3
図に示すように、略角錐台形状に形成された本体3aの側
面に鍔14を有する開口部12が形成されており、その本体
3aは第3図に詳示するように所定の肉厚dを持つ中空状
であり、スラブ層1上に載置した状態で下部に内部空間
2aを画成する。ここで、開口部12の頂部mから本体3aの
頂壁の上面nまでの距離Sは、本体3aの頂壁の肉厚dよ
りも大きく形成されている。そして、このような型枠3
を四方に多数個敷設して枠構造体Aを形成することによ
り、一つの開口部12の鍔14が隣接する型枠3の一つの開
口部12の鍔14と当接し、型枠本体3aの内部空間2aが全体
として連通する一つの空間2を構成することとなる。
本実施例に係る型枠3は、発泡樹脂により形成すること
ができ、軽量で生産性および断熱性に優れ、かつ施工が
容易であることから発泡ポリスチレンを用いることが好
ましい。
なお、本考案の型枠3は、1種類の材質により構成する
ことに限定されることなく、防水性、防湿性を有する各
種材料により形成した表皮層を型枠3の表面もしくは裏
面、あるいは両面に設けても良い。例えば真空成形法に
よってポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン
などのフィルムまたはシートを型枠3の表裏面に設ける
ことが可能である。さらに、第3図に点線にて示すよう
に、型枠3の剛性を向上させるために、補強リブ15等を
形成することも可能である。また、型枠3の形状は上記
角錐台形状に限定されることなく、角錐台形状であれば
他の形状であっても良い。
上記型枠3を基礎スラブ層1の上面に敷設し、枠構造体
Aを形成した後に、この枠構造体Aの上面にさらにコン
クリートによって表層4を形成する。ここで、枠構造体
Aの上面にコンクリートが多量に流し込まれて表層4を
形成することになるが、この枠構造体Aを構成する型枠
3は、型枠形上、十分の厚さが具備される。したがっ
て、例えば型枠3の頂壁の肉厚をdとすると、4d程度の
厚さのコンクリート打ち込み量に対しては、型枠3は十
分に耐えることができ型枠3がへたることはない。ま
た、開口部12を形成した部分であっても、その周縁には
鍔14が形成されているので、開口部近傍の強度も十分で
あり、この開口部12の形状が崩れたりすることもない。
よって、流しこまれたコンクリートは、当初の姿勢を保
持したまま固化される。
また、表層4が固化すると、鍔14の頂部mまで流しこま
れたコンクリートが一体に固化されるので、結果とし
て、下方に延出した凸部16が所定間隔おきに形成される
ことになる。したがって、表層4の強度は、凸部16が具
備される分、単に平坦なものに比べて大となる。そし
て、この表層4の表面が地下室11における底盤を構成す
ることとなり、一方、前述したように型枠本体3aの内部
によって排水路として利用できる空間2が形成されるこ
ととなる。なお、第1図に示すように、型枠3を敷設し
た場合における端部に位置する型枠3bは、端部の開口部
が閉塞された形状とすることが好ましい。
なお、用途によっては、この表層4は、鉄筋を入れて補
強してもよく、さらに表面に防水シート等を設けること
も可能である。
次に作用を説明する。
本実施例に係る床構造を施工する場合は、まず基礎スラ
ブ層1を施工した後に、断熱性を有する発泡ポリスチレ
ンなどの樹脂により成形された型枠3をこの基礎スラブ
層1の表面全体に敷設する。このとき、各型枠3の開口
部12と、隣接する型枠3の開口部12とが互いに当接して
それぞれの型枠3の内部空間2a,2a,…が連通するように
敷設する。ついで、これら型枠3,…の上に表層4を形成
すれば、型枠3の内部空間2aによって互いに連通した空
間2が地下室11の床面に形成されることとなる。このよ
うに、きわめて軽量である型枠3を基礎スラブ層1の上
面に敷設するだけで排水路として利用可能な空間2を構
成することができるため、地下室の外壁あるいは底盤か
ら地下土壌に含まれる水分が侵入した場合にあっても空
間2を介して排水ピット13に捕集されることとなり、排
水性に優れると共に、施工がきわめて容易な床構造を提
供することができる。しかも、型枠3が断熱性を有して
いることから、地下室11の床面が断熱効果を発揮し、土
壌から伝達され、あるいは土壌に吸収される熱を遮断し
て、地下室内の保温性が向上する。
なお、本考案は、上述した実施例に限定されるものでは
なく、本考案の範囲内で種々に改変することが可能であ
る。また、型枠の形状も上述した例に限定されず、たと
えば第5図(A)に示すように、開口部12の鍔14の形状
を円弧形状にしたり、同図(B)に示すように本体3aの
平面側形状を長方形になるようにしても良い。
なお、上記実施例は建築物の地下室に適用した具体例に
て本考案を説明したが、本考案は他の床構造にも適用す
ることができる。
考案の効果 以上説明してきたように、本考案によれば、基礎床を施
工した後に型枠を敷設して枠構造体を形成し、この枠構
造体の上に表層を形成するだけで基礎床面上に排水路と
して利用できる空間が形成されることとなり、排水性に
優れると共に施工がきわめて容易な床構造を提供するこ
とができる。
本考案に係る建築物の床構造によれば、略角錐台形状を
成す発泡樹脂製の本体を備え、該本体の側面の各々には
所定の高さに上記鍔を具備した開口部が形成されている
型枠を用いることにより、打設されるコンクリートの重
量に十分、耐えることができ、しかも開口部の形状が湾
曲したりすることなく、排水性に優れると共に、軽量化
を図ることができ、施工がきわめて容易な床構造を提供
することができる。しかも、型枠が断熱性を有している
ことから、床面が断熱効果を発揮し、室内の保温性が向
上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る床構造を示すの要部断
面図、第2図は同実施例の型枠を示す斜視図、第3図は
第2図のIII-III線に沿う断面図、第4図(A),
(B)は本考案の他の実施例に係る土間床基礎構造で用
いる型枠の斜視図、第5図は従来の床構造を示す要部縦
断面図である。 1……基礎スラブ層、2……排水路 3……型枠(排水枠材)、4……表層 11……地下室、12……開口部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】略角錐台形状に形成され、下部に四角形の
    箱型状の空間を有するとともに、この空間を囲む周壁の
    一部を切欠いて各周壁のそれぞれに一つの開口部が形成
    され、該前記開口部周縁には鍔が形成され、さらに該開
    口部の頂部から頂壁の上面までの距離は該頂壁の肉厚よ
    りも大であり、かつ前記開口部を介して前記空間が互い
    に連通される複数の発泡樹脂製型枠が、基礎床面上に空
    間が形成されるように、個々の型枠の開口部を隣接する
    型枠の開口部に当接されて前記基礎床面上に密に敷設さ
    れて成る枠構造体と、この枠構造体上にコンクリートを
    流し込んで形成される表層とを備えることを特徴とする
    建築物の床構造。
JP1989149094U 1989-12-25 1989-12-25 建築物の床構造 Expired - Lifetime JPH0718812Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989149094U JPH0718812Y2 (ja) 1989-12-25 1989-12-25 建築物の床構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989149094U JPH0718812Y2 (ja) 1989-12-25 1989-12-25 建築物の床構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0386919U JPH0386919U (ja) 1991-09-03
JPH0718812Y2 true JPH0718812Y2 (ja) 1995-05-01

Family

ID=31695513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989149094U Expired - Lifetime JPH0718812Y2 (ja) 1989-12-25 1989-12-25 建築物の床構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0718812Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60109428A (ja) * 1983-11-18 1985-06-14 Sekisui Plastics Co Ltd 地下室の排水工法
JPH0639792B2 (ja) * 1986-09-19 1994-05-25 鹿島建設株式会社 二重スラブの構築方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0386919U (ja) 1991-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06346536A (ja) コンクリート型枠壁
EP1199420B1 (en) Modular element for the construction of ventilated and/or insulated floor
JPS60109428A (ja) 地下室の排水工法
JPH0718812Y2 (ja) 建築物の床構造
JP2537714Y2 (ja) 建築物の床構造
JP2821619B2 (ja) 地下構造物の排水構造
JPH09242086A (ja) 型枠兼用断熱基礎パネルおよびそれを用いた断熱基礎の施工方法
JPH0115776Y2 (ja)
JP3177386B2 (ja) 上面に凹部を有する床版の構築方法
JPH0648005Y2 (ja) 土間床基礎構造
JP3269044B2 (ja) 建物の床下断熱構造及び建物の床下断熱方法
JP3069042B2 (ja) コンクリート型枠構造
JPS6012012Y2 (ja) コンクリ−トスラブ材
JPS6012011Y2 (ja) 埋込材
JP3973188B2 (ja) 中空コンクリートスラブ用埋込材及び中空コンクリートスラブ用基板
JPS623472Y2 (ja)
JP3751735B2 (ja) コンクリートスラブおよび構築物
JPH0645961B2 (ja) 床の嵩上げ構造
JP2001032293A (ja) 住宅用建築物の基礎床構造及びその構築方法及び捨て型枠
JPH0446004Y2 (ja)
JP3689168B2 (ja) 型枠兼用断熱基礎ブロック
JPS6012013Y2 (ja) コンクリ−トスラブ用埋込材
JPH0339572Y2 (ja)
JPS5830982B2 (ja) コンクリ−トスラブ
CA1089668A (en) Liner for concrete forms and method for making poured concrete walls

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term